JP2004086369A - 圧力制御装置 - Google Patents

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Satoshi Takagi
高木 聡
Kenji Iwao
岩尾 健司
Kazuhiro Yonezawa
米澤 一弘
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Osaka Gas Co Ltd
Tokico System Solutions Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
Tokico Technology Ltd
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Abstract

【課題】本発明は圧力制御弁に制御される圧力を測定し、この測定圧力が予め設定された目標圧力と一致させることを課題とする。
【解決手段】圧力制御装置11は、メモリ78に記憶された設定圧制御パターンに基づいて2次圧力P2が圧力制御チャートに応じた目標圧力となるように電動モータ51を駆動制御してパイロット圧を調整する。電動モータ51の回転量は、ポテンショメータ56の抵抗値として測定される。圧力設定装置10の制御回路18は、圧力センサ27により検出された2次圧力に対応する目標バネ荷重をメモリ78より読み出し、当該目標バネ荷重とポテンショメータ56により測定された測定バネ荷重とを比較し、その結果、当該目標バネ荷重と測定バネ荷重に差があることが検出された場合にはその旨を報知する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は圧力制御装置に係り、特に圧力設定部のバネ荷重により調整された設定圧力値を目標値として圧力制御弁のアクチュエータ部の動作により制御された2次圧力の測定値が設定圧力値になるように圧力制御弁の弁開度を制御する圧力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、都市ガスを給送するラインに設置される圧力制御装置においては、ガス圧力で作動するダイヤフラムを圧力制御弁のアクチュエータ部として設けると共に、圧力設定装置によりダイヤフラム室へ供給されるパイロット圧(制御圧力)が調整されることにより圧力制御弁の弁開度を制御してガス供給ラインの2次圧力を設定圧力値(目標圧力)に調整している。
【0003】
この種の圧力制御装置としては、例えば特開2000−172344号公報に開示されたものがある。この公報に記載された圧力制御装置は、下流側管路に供給されるガスの2次圧力を制御する圧力制御弁と、圧力制御弁のアクチュエータ部に供給される制御圧力(パイロット圧)を調整するパイロット弁と、2次圧力が所定の設定圧力値になるようにアクチュエータ部を動作させる圧力設定装置と、予め登録された制御データに基づいて2次圧力が各時間帯に応じた設定圧力値となるように圧力設定装置のモータを駆動制御する制御回路とより構成されている。
【0004】
さらに、圧力設定装置には、圧力制御弁の設定圧力値を調整する圧力調整部と、圧力調整部内に設けられた圧力設定バネのバネ荷重を増減させることにより、圧力制御弁の設定圧力値を変更するモータと、圧力設定バネのバネ荷重を測定するポテンショメータと、2次圧力を設定圧力値になるように駆動部を制御した場合において、ポテンショメータにより測定されるバネ荷重を当該圧力設定値と対応づけてバネ荷重データとして予め記憶するメモリと、メモリの制御データとメモリのバネ荷重データとから、現時点における圧力制御弁の設定圧力値に対応する目標バネ荷重を読み出し、ポテンショメータにより測定されるバネ荷重が目標バネ荷重になるようにモータを駆動制御する制御部と、を有する。
【0005】
その際、圧力設定装置に設けられたポテンショメータの抵抗値と、圧力設定バネのバネ荷重と、圧力制御弁により制御された2次圧力とは、間接的に比例関係にある。そのため、圧力設定装置の制御部は、この比例関係を利用して予め設定されたポテンショメータ抵抗値と2次圧力との特性からポテンショメータ抵抗値が供給圧力制御チャートに対応する値となるようにモータを駆動させる。
【0006】
また、圧力設定装置の制御部は、各月日及び1日の各時間帯によってガス使用量が変動するため、予めメモリに登録された供給圧力制御チャートに対応するポテンショメータ抵抗値が得られるようにモータを昇圧側あるいは降圧側に制御している。
【発明が解決しようとする課題】
上記のような構成とされた圧力制御装置においては、圧力制御するモータ(駆動部)の回転量をポテンショメータで測定された抵抗値の変化に基づいて駆動させるため、供給圧力制御チャートから抽出された設定圧力値をポテンショメータの抵抗値に変換する演算処理が必要であり、その演算処理の過程で測定値が設定値とずれるおそれがあった。
【0007】
そのため、圧力制御装置では、上記のような測定値と設定値とのずれがあると、供給圧力制御チャートに基づいて圧力制御弁の弁開度を変更するため、例えば、供給圧力制御チャートに設定された設定圧力が下流で消費される需要量と大きく異なる場合、2次圧力が設定値より大幅に低下すると圧力不足になり、あるいは2次圧力が設定値より大幅に高いときは圧力過剰になり、安定したガス供給を行えないという問題が生じる。
そこで、本発明は上記問題を解決した圧力制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は以下のような特徴を有するものである。
上記請求項1記載の発明は、流体が流れる配管途中に設けられ、下流側の2次圧力を予め定められた設定圧力値になるように制御する圧力制御弁と、圧力制御弁により下流に供給させるべき2次圧力としての設定圧力値を時系列な制御データとして予め記憶する設定圧力記憶手段と、圧力制御弁の設定圧力値を調整する圧力調整部と、圧力調整部内に設けられた圧力設定バネのバネ荷重を増減させることにより、圧力制御弁の設定圧力値を変更する駆動部と、圧力設定バネのバネ荷重を測定するバネ荷重測定手段と、2次圧力を検出する2次圧力検出手段と、2次圧力を設定圧力値になるように駆動部を制御した場合において、バネ荷重測定手段により測定されるバネ荷重を当該圧力設定値と対応づけてバネ荷重データとして予め記憶するバネ荷重記憶手段と、設定圧力記憶手段の制御データと前記バネ荷重記憶手段のバネ荷重データとから、現時点における前記圧力制御弁の設定圧力値に対応する目標バネ荷重を読み出し、前記バネ荷重測定手段により測定されるバネ荷重が目標バネ荷重になるように前記駆動部を駆動制御する制御部と、2次圧力検出手段により検出された2次圧力と設定圧力記憶手段に記憶された制御データの設定圧力値とを比較する圧力比較手段と、圧力比較手段により2次圧力検出値と設定圧力値とを比較した結果、圧力差があることが検出された場合にはその旨を報知する報知手段と、を備えたことを特徴とするものであり、2次圧力検出値と設定圧力値とを比較した結果、圧力差があることが検出された場合にはメンテナンス要員に異常であることを報知することができ、これにより、メンテナンス要員が圧力設定装置によるパイロット圧を手動操作で修正して2次圧力の検出値が設定値と一致するように調整することが可能になる。そのため、2次圧力が設定値となるように安定的に圧力制御することが可能になる。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、流体が流れる配管途中に設けられ、下流側の2次圧力を予め定められた設定圧力値になるように制御する圧力制御弁と、圧力制御弁により下流に供給させるべき2次圧力としての設定圧力値を時系列な制御データとして予め記憶する設定圧力記憶手段と、圧力制御弁の設定圧力値を調整する圧力調整部と、圧力調整部内に設けられた圧力設定バネのバネ荷重を増減させることにより、圧力制御弁の設定圧力値を変更する駆動部と、圧力設定バネのバネ荷重を測定するバネ荷重測定手段と、2次圧力を検出する2次圧力検出手段と、2次圧力を設定圧力値になるように駆動部を制御した場合において、バネ荷重測定手段により測定されるバネ荷重を当該圧力設定値と対応づけてバネ荷重データとして予め記憶するバネ荷重記憶手段と、設定圧力記憶手段の制御データとバネ荷重記憶手段のバネ荷重データとから、現時点における圧力制御弁の設定圧力値に対応する目標バネ荷重を読み出し、バネ荷重測定手段により測定されるバネ荷重が目標バネ荷重になるように駆動部を駆動制御する制御部と、2次圧力検出手段により検出された2次圧力に対応する目標バネ荷重をバネ荷重記憶手段より読み出し、当該目標バネ荷重とバネ荷重測定手段により測定された測定バネ荷重とを比較するバネ荷重比較手段と、バネ荷重比較手段により比較した結果、当該目標バネ荷重と測定バネ荷重に差があることが検出された場合にはその旨を報知する報知手段と、を備えたことを特徴とするものであり、目標バネ荷重と測定バネ荷重に差があることが検出された場合にはメンテナンス要員に異常であることを報知することができ、これにより、メンテナンス要員が圧力設定装置によるパイロット圧を手動操作により修正して2次圧力の検出値が設定値と一致するように調整することが可能になる。そのため、2次圧力が設定値となるように安定的に圧力制御することが可能になる。
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明になる圧力制御装置の一実施例の構成図である。
【0010】
図1に示されるように、圧力制御装置11は、都市ガスを給送する上流側管路12と下流側管路13との間に配設されている。この圧力制御装置11は、月日及び時刻の変化に応じたパイロット圧を出力する圧力設定装置10と、圧力設定装置10から供給されたパイロット圧に基づいて2次圧力を制御する圧力制御弁14とから構成されている。
【0011】
圧力制御弁14は、弁部を駆動するアクチュエータ部15を有する。このアクチュエータ部15は、ダイヤフラム19により画成された上側ダイヤフラム室20と下側ダイヤフラム室21とが形成されている。そして、上側ダイヤフラム室20には、ダイヤフラム19を閉弁方向に押圧する圧力調整バネ22が配設されている。
【0012】
圧力設定装置10は、圧力制御弁14のアクチュエータ部15に供給されるパイロット圧(制御圧力)を調整するパイロット弁(圧力調整部)16と、2次圧力が所定の設定圧力値になるようにパイロット弁16の弁部を動作させるタイムリーコントローラ(駆動部)17と、予め登録された制御データに基づいて2次圧力が各時間帯毎の設定圧力値となるようにタイムリーコントローラ17を制御する制御回路(制御部)18とより構成されている。
【0013】
また、圧力設定装置10は、パイロット弁16と、タイムリーコントローラ17と、制御回路18とをユニット化して一体な構成とされている。
【0014】
パイロット弁16には、上流側管路12に接続された1次圧力導入管路23と、下流側管路13に接続された2次圧力導入管路24と、下側ダイヤフラム室21に接続されたパイロット圧導入管路25と、上側ダイヤフラム室20に連通された2次圧力導入管路26とが接続されている。また、下流側管路13には、2次圧力P2を測定して測定信号を制御回路18へ出力する圧力センサ(2次圧力検出手段)27が設けられている。
【0015】
パイロット弁16は、タイムリーコントローラ17の動作により、圧力設定バネ36の圧縮量が増加又は減少され、圧縮量の増減により圧力設定バネ36のバネ荷重は増減する。パイロット弁16から出力されるパイロット圧Paは、圧力設定バネ36の荷重とダイヤフラム32に加わる2次圧力P2による力がつり合うときの圧力に設定される。
【0016】
従って、パイロット弁16は、タイムリーコントローラ17の動作により圧力設定バネ36のバネ荷重を増減することでパイロット圧Paを増減させる。ここで、例えば2次圧力P2がパイロット圧Paより低下すると、圧力設定バネ36のバネ荷重の方がダイヤフラム32に加わる2次圧力P2の押圧力より大きくなるため、ダイヤフラム32が上方に変位する。これにより、パイロット弁16の弁部が弁開動作してパイロット圧Paを上昇させる。
【0017】
一方、下側ダイヤフラム室21には、パイロット圧導入管路25を介してパイロット弁16からパイロット圧Paが導入されており、上側ダイヤフラム室20には2次圧力導入管路24,26を介して2次圧力P2が導入されている。従って、パイロット圧Paが上昇すると共に下側ダイヤフラム室21と上側ダイヤフラム室20の圧力差によりダイヤフラム19が圧力調整バネ22のばね荷重に抗して上方に変位する。
【0018】
これにより、圧力制御弁14の弁部が弁開動作して2次圧力P2を設定圧力P0に上昇させる。また、2次圧力P2が設定圧力P0以上に上昇すると、圧力設定バネ36のバネ荷重の方がダイヤフラム32に加わる2次圧力P2による力より小さくなるため、ダイヤフラム32が下方に変位する。
【0019】
これにより、パイロット弁16の弁部が弁閉動作してパイロット圧Paを降圧させる。従って、パイロット圧Paが降圧すると共に下側ダイヤフラム室21と上側ダイヤフラム室20の圧力差が小さくなるため、圧力調整バネ22の荷重により下方に変位する。これにより、圧力制御弁14の弁部が弁閉動作して2次圧力P2を設定圧力P0に降圧させる。
このように、2次圧力P2が下流側のガス使用量の変化により変動した場合、上記のように圧力制御弁14のダイヤフラム19が変位して2次圧力P2が設定圧力P0を保つように圧力制御を行う。
【0020】
ここで、パイロット弁16及びタイムリーコントローラ17について説明する。
図2は圧力設定装置10の内部構成を拡大して示す縦断面図である。また、図3は圧力設定装置10の側面図である。
【0021】
図2及び図3に示されるように、圧力設定装置10は、パイロット弁16の下部にタイムリーコントローラ17が着脱可能に取り付けられている。パイロット弁16のハウジング31は、上部31aと中部31bと下部31cとが重ね合わせた状態でボルト30により一体的に締結されている。また、ハウジング31の内部は、上側ダイヤフラム32と下側ダイヤフラム33とにより上室34a、中室34b、下室34cに画成されている。
【0022】
上室34aには、2次圧力導入管路24を介して2次圧力P2が導入される2次圧力導入口35aと、2次圧力P2を上側ダイヤフラム室20へ供給する2次圧力導入管路26が接続される2次圧力吐出口35bとが設けられている。また、中室34bには、1次圧力導入管路23を介して1次圧力P1が導入される1次圧力導入口35cと、パイロット圧導入管路25が接続されるパイロット圧吐出口35dとが設けられている。
【0023】
また、下室34cには、下側ダイヤフラム33を上方に押圧する圧力設定バネ36が介装されている。この圧力設定バネ36は、後述するようにモータ駆動力によりバネ力が調整されてパイロット圧Paを所定圧に設定する。
【0024】
圧力設定バネ36は、下端部がハウジング31の底部に載置された円板状のバネ受け37に当接し、上端部が下側ダイヤフラム33の下面に固定されたバネ受け38に当接する。さらに、下側ダイヤフラム33は、連結部材39を介して上側ダイヤフラム32と一体的に連結されている。そのため、下側ダイヤフラム33及び上側ダイヤフラム32は、圧力設定バネ36のバネ力により上方に押圧されると共に、上室34aに導入された2次圧力P2により下方に押圧される。
【0025】
そして、中室34bでは、中央に延出するノズル40が設けられている。このノズル40は、内部に1次圧力導入口35cが連通するガス供給通路41が貫通しており、先端上面にはガス供給通路41に連通されたガス吐出口42が設けられている。
【0026】
また、上側ダイヤフラム32は、中央部分にガス吐出口42を開閉する弁部43が設けられている。この弁部43は、上側ダイヤフラム32と共に圧力設定バネ36のバネ力と2次圧力P2とがバランスする位置に上下動する。
【0027】
例えば、上記のように構成とされたパイロット弁16では、2次圧力P2がパイロット圧Paより低下すると、圧力設定バネ36のバネ力の方が相対的に大きくなるので、弁部43は、上側ダイヤフラム32と共に上動する。これにより、弁部43がガス吐出口42から離間して1次圧力P1、1次圧力導入管路23を介してガス吐出口42から吐出するパイロット圧Paが上昇する。パイロット圧Paは、パイロット圧導入管路25を介してアクチュエータ部15の下側ダイヤフラム室21に導入される。
【0028】
その結果、上側ダイヤフラム室20に導入された2次圧力P2と圧力調整バネ22のバネ力の合力よりも下側ダイヤフラム室21に導入されたパイロット圧Paの方が大きくなる。そのため、上側ダイヤフラム室20と下側ダイヤフラム室21との圧力差によりアクチュエータ部15のダイヤフラム19が上動し、ダイヤフラム19と弁軸44を介して連結された圧力制御弁14の弁体45が開弁方向に駆動される。よって、上流側管路12から下流側管路13へのガス供給量が増大して2次圧力P2が上昇する。
【0029】
また、上記とは逆に2次圧力P2が設定圧力値P0より上昇すると、圧力設定バネ36のバネ力の方が相対的に小さくなるので、弁部43は、上側ダイヤフラム32と共に下動する。これにより、弁部43がガス吐出口42に近接又は当接して1次圧力導入管路23を介して導入される1次圧力P1を絞り、パイロット圧Paを低下させる。
【0030】
その結果、上側ダイヤフラム室20に導入された2次圧力P2と圧力調整バネ22のバネ力との合力の方が下側ダイヤフラム室21のパイロット圧Paよりも大きくなる。そのため、上側ダイヤフラム室20と下側ダイヤフラム室21との圧力差によりアクチュエータ部15のダイヤフラム19が下動し、ダイヤフラム19と弁軸44を介して連結された圧力制御弁14の弁体45が閉弁方向に駆動される。よって、上流側管路12から下流側管路13へのガス供給量が減少して2次圧力P2が降下する。
【0031】
このようにして、パイロット弁16は、アクチュエータ部15の下側ダイヤフラム室21に供給される圧力を制御することにより圧力制御弁14の弁開度を調整して2次圧力P2を設定圧力値P0に保つ。
【0032】
また、パイロット弁16のハウジング31の下部には、タイムリーコントローラ17の耐圧防爆構造とされた防爆ケース46がボルト47の締結により着脱可能に取り付けられている。この防爆ケース46は、上部ケース48と下部ケース49とが組み合わされた構造であり、ボルト50の締結により相互に固定される。
【0033】
この防爆ケース46の内部には、圧力設定バネ36のバネ力を調整するための電動モータ(駆動部)51と、電動モータ51の回転を減速する減速機52と、減速機52からの回転が伝達される回転軸53と、回転軸53の上端とカップリング54を介して同軸的に連結された調整ネジ55と、回転軸53の回転位置を測定する可変抵抗器からなるポテンショメータ(バネ荷重測定手段)56と、補助バッテリ57と、ポテンショメータ56からの測定値に基づいて電動モータ51を駆動制御する制御回路(制御部)18とが収容されている。
【0034】
図4は防爆ケース46に収容される各電子機器のブロック図である。
図4に示されるように、制御回路18は、電動モータ51と同一の防爆ケース46に収容されている。制御回路18と電動モータ51との間は、信号ケーブル72で電気的に接続され、制御回路18とポテンショメータ56との間は、信号ケーブル73により電気的に接続されている。また、制御回路18と補助バッテリ57との間は、接続するケーブル74により接続されている。
【0035】
また、上記のように防爆ケース46は、パイロット弁16のハウジング31の下部にボルト47の締結により着脱可能に取り付けられているため、例えば点検等のときでもパイロット弁16のハウジング31から分離させることにより容易に点検を行なうことができ、制御回路18のメンテナンス性が高められている。
【0036】
また、補助バッテリ57は、停電のとき制御回路18及び電動モータ51等に電源を供給するための予備電源である。従って、制御回路18は、停電時でもパイロット圧Paの圧力制御を連続して行なうことができる。
【0037】
上記制御回路18は、後述するようにタイムリーコントローラ17の制御量を演算するCPU77と、圧力制御弁14による2次圧力P2の設定圧制御パターン(圧力設定バネ36のバネ力の設定パターン)調整のデータベースが記憶されたメモリ(設定圧力記憶手段・バネ荷重記憶手段)78とを有する。また、CPU77は、メモリ78に記憶された設定圧制御パターンに基づいて2次圧力P2が設定圧制御パターンに応じた目標圧力となるようなバネ荷重を求め、圧力設定バネ36のバネ荷重となるように電動モータ51を駆動制御する。
【0038】
また、制御回路18には、外部機器や電源と接続されるコネクタ75が接続されている。コネクタ75には、AC100V用端子H,Gとアース用端子Eと、警報出力用端子▲1▼▲2▼と、警報解除用端子▲3▼▲4▼と、予備端子▲5▼とが配設されている。そして、警報出力用端子▲1▼▲2▼は、圧力制御された2次圧力P2が設定圧力(目標圧力)P0と異なる圧力であるときに点滅して警告するアラーム(異常報知手段)76が接続されている。また、警報解除用端子▲3▼▲4▼は、アラーム76の作動を解除するアラーム解除スイッチ79が接続されている。
【0039】
そのため、制御回路18は、後述するように圧力制御動作中に電動モータ51を駆動して圧力設定バネ36のバネ力を調整する際に、ポテンショメータ56の抵抗値または圧力センサ27により検出された圧力値が設定値を異なる場合にアラーム76をオンにして警報を発して作業者に報知する。
【0040】
メモリ78には、各信号に基づいてタイムリーコントローラ17の制御量を演算する制御プログラム及び図5に示す1日のガス使用量変化に応じた設定圧力値P0を保つように圧力設定バネ36のバネ力を調整する回転軸53の回転位置が各時間帯毎に決められた制御データのデータテーブルが記憶されている。
【0041】
また、メモリ78には、制御回路18が実行する制御プログラムが格納されている。本実施例では、メモリ78(設定圧力記憶手段)の制御データとメモリ78(バネ荷重記憶手段)のバネ荷重データとから、現時点における圧力制御弁14の設定圧力値に対応する目標バネ荷重を読み出し、ポテンショメータ56(バネ荷重測定手段)により測定されるバネ荷重が目標バネ荷重になるように駆動部を駆動制御する制御プログラムと、圧力センサ27(2次圧力検出手段)により検出された2次圧力(測定圧力値)とメモリ78(設定圧力記憶手段)に記憶された制御データの設定圧力値(目標圧力値)とを比較する制御プログラム(圧力比較手段)と、2次圧力検出値(測定圧力値)と設定圧力値(目標圧力値)とを比較した結果、圧力差があることが検出された場合にはその旨を報知する制御プログラム(報知手段)と、がメモリ78に格納されている。
【0042】
また、メモリ78には、後述するように、圧力センサ27(2次圧力検出手段)により検出された2次圧力に対応する目標バネ荷重をメモリ78(バネ荷重記憶手段)より読み出し、当該目標バネ荷重とポテンショメータ(バネ荷重測定手段)56により測定された測定バネ荷重とを比較する制御プログラム(バネ荷重比較手段)と、比較した結果、当該目標バネ荷重と測定バネ荷重に差があることが検出された場合にはその旨を報知する制御プログラム(報知手段)と、が格納されている。
【0043】
図5は各時間に対応する圧力制御弁14の弁開度の一例を示すグラフである。図5に示すように、設定弁開度信号は、各時間毎に設定された所定の設定圧力値P0に対応する弁開度a1〜a2を基準として上記圧力上昇制御プログラムあるいは圧力降下制御プログラムにより演算される。
【0044】
また、設定圧力値P0は、管路口径や圧力制御弁14の特性等の条件によって異なる値P0a〜P0cが設定されるため、予め実験により得られたデータに基づいて算出された値を閾値として設定される。
【0045】
図6は減速機52、回転軸53、カップリング54、調整ネジ55等の伝達機構の構成を拡大して示す縦断面図である。
図6に示されるように、電動モータ51の駆動軸59は、端部に駆動ギヤ60が嵌合固定されており、駆動ギヤ60には回転軸53に嵌合固定された大径ギヤ61が噛合している。また、大径ギヤ61の下方で回転軸53に嵌合された小径ギヤ62は、ポテンショメータ56の軸63に嵌合固定された大径ギヤ64に摺動可能に噛合している。そのため、電動モータ51により駆動された回転軸53の回転量は、ポテンショメータ56にも伝達されて回転量に応じた抵抗値の変化に伴う電圧値として検出される。
【0046】
また、大径ギヤ61は、回転軸53に沿って軸方向に摺動可能に嵌合されており、クラッチバネ65のバネ力により駆動ギヤ60と噛合する位置に付勢されている。尚、クラッチバネ65の上端は、防爆ケース46の上部ケース48の内壁に回動可能に当接するバネ受け66に当接している。
【0047】
また、防爆ケース46の上方に突出する回転軸53の上端は、カップリング54が嵌合しており軸方向と直交する方向に挿通された連結ピン67により連結されている。さらに、カップリング54の上端には、調整ネジ55の下端部分が挿入されており、且つ係合溝69が軸方向に延在形成されている。この係合溝69は、調整ネジ55の下端に横方向に挿通された連結ピン68が摺動可能に嵌合する。
【0048】
そのため、カップリング54は、係合溝69と連結ピン68との係合状態のまま軸方向に移動することができる。また、カップリング54の外周には、横方向に突出する手動操作用ハンドル70が設けられている。
【0049】
電動モータ51により駆動された回転軸53の回転は、カップリング54及び連結ピン67,68を介して調整ネジ55に伝達される。そして、調整ネジ55は、前述したパイロット弁16のハウジング31内部に挿入されており、上記圧力設定バネ36の円板状のバネ受け37の中央孔37aに螺入されている。また、バネ受け37は、ストッパ71により円周方向の回転が制限されているので、回転方向に応じて軸方向に昇降すると共に、回転角度に応じた量だけ軸方向に移動する。そのため、調整ネジ55が電動モータ51に駆動されて回転する。
【0050】
このように、調整ネジ55が電動モータ51に駆動されて軸方向に移動することによりバネ受け37の軸方向位置が調整される。その結果、圧力設定バネ36の圧縮長さが変化してバネ力が任意の値に調整される。これにより、パイロット弁16では、電動モータ51に駆動されたバネ受け37の位置によりパイロット圧Paが任意の圧力に設定される。
【0051】
図7は手動操作により圧力設定バネ36のバネ力を調整する場合の操作方法を示す図である。
図7に示されるように、手動操作により圧力設定バネ36のバネ力を調整する場合は、先ず手動操作用ハンドル70を上方に引き上げる。これにより、カップリング54及び連結ピン67を介して連結された回転軸53が上動し、回転軸53に嵌合固定された大径ギヤ61及び小径ギヤ62も同方向に移動する。これにより、大径ギヤ61は、電動モータ51に駆動される駆動ギヤ60から離間してフリーな状態となり、小径ギヤ62は軸方向に延在されているのでポテンショメータ56の軸63に嵌合固定された大径ギヤ64に噛合している。
【0052】
また、カップリング54の係合溝69は、調整ネジ55の下端に設けられた連結ピン68に係合したまま上動する。この状態で手動操作用ハンドル70が回動操作されると、バネ受け37に螺入された調整ネジ55が軸回りに回動してバネ受け37の軸方向位置が調整される。そのため、圧力設定バネ36の圧縮長さが変化してバネ力が任意の値に調整される。これにより、パイロット弁16では、手動操作用ハンドル70の手動操作によりパイロット圧Paが任意の圧力に設定される。
【0053】
尚、手動操作により圧力設定バネ36のバネ力を調整する場合も回転軸53の回転量がポテンショメータ56に伝達されて圧力設定バネ36の圧縮長さに応じた電圧値が測定される。
【0054】
ここで、上記のように構成された圧力設定装置11による圧力制御パターンの一例について説明する。
【0055】
図8の圧力設定値の供給圧力制御チャートに示されるように、22時30分から翌日の3時30分までのガス供給圧力が1.8kPaを継続する。そして、その後の時間の経過と共にガスの需要量が増える時間帯に向けて3時30分から4時30分までにガス供給圧力を1.8kPaから2.2kPaに上昇させる。
【0056】
さらに、4時30分から6時まではガス供給圧力を2.2kPaに保ち、その後6時から7時までにガス供給圧力を2.2kPaから2.5kPaに上昇させる。そして、7時から9時まではガス供給圧力を2.5kPaに保ち、その後9時から10時までにガス供給圧力を2.5kPaから2.8kPaに上昇させる。
【0057】
ガスの需要量が最大となる10時から18時までは、ガス供給圧力を2.8kPaに保ち、その後ガスの需要量が減少するのに伴って18時から19時の間にガス供給圧力を2.8kPaから2.5kPaに降下させる。さらに、19時から21時までは、ガス供給圧力を2.5kPaに保ち、その後ガスの需要量が減少するのに伴って21時から22時の間にガス供給圧力を2.5kPaから2.2kPaに降下させる。
【0058】
このように、圧力設定装置11は、ガス需要量が多い日中の時間帯にガス供給圧力を増大し、ガス需要量が減少する深夜などの時間にガス供給圧力を減小させることで、一日のガス供給圧力(2次圧力P2)を需要量の変化に応じて調整し、ガスを安定供給することができる。
【0059】
ここで、図9を参照して供給圧力制御チャートの設定圧力値(細線)に対する圧力設定装置11により制御された実際の2次圧力P2(太線)の変化について説明する。
【0060】
図9において、予め設定された供給圧力制御チャートの設定圧力値(細線)に対して圧力設定装置11により制御された実際の2次圧力P2(太線)の異常圧力差範囲は、設定圧力値に対して例えば、±0.05kPaの範囲で設定されており、差の許容範囲として設定された不感帯である。
【0061】
また、図9では、圧力設定装置11で供給圧力制御チャートに基づく圧力制御が行われている稼動中に13時30分に2次圧力P2が設定圧力値=2.8kPaから徐々に低下し、14時には2次圧力P2が2.75kPaに低下し、予め設定された許容範囲(±0.05kPa)より小さい値になった場合を示している。
【0062】
この場合、圧力設定装置11は、圧力センサ27により測定された2次圧力P2が設定圧力値の許容範囲より低い値に変化したことが検出された時点でアラーム76より警報を発して異常発生を報知する。
【0063】
ここで、制御回路18が実行する制御処理について説明する。
図10は制御回路18が実行する制御処理のフローチャートである。
【0064】
図10に示されるように、制御回路18は、ステップS11(以下「ステップ」を省略する)において、メモリ78のデータベースに登録された現在時刻の2次圧力P2の目標値(ポテンショメータ56の抵抗値の目標値)を読み込む。次のS12では、圧力設定装置10の電動モータ51を作動させて圧力制御弁14の下側ダイヤフラム室21に供給されるパイロット圧を調整する。
【0065】
S13では、ポテンショメータ56の抵抗値と目標値とを比較し、ポテンショメータ56の抵抗値が目標値(不感帯としての許容範囲を含む)と一致しているかどうかをチェックする(抵抗値監視手段)。S13において、ポテンショメータ56の抵抗値が目標値の不感帯から外れて両方の値が一致しないときは、圧力制御が異常であるので、S14に進み、タイマの計時を開始する。次のS15では、タイマのカウント値が予め設定された所定時間に達したかどうかをチェックする。この所定時間は、任意に設定される許容時間であり、例えば、その時間帯に変動するポテンショメータ56の抵抗値の変動率(供給圧力制御チャートの勾配)に応じて設定される。
【0066】
S15において、タイマのカウント値が所定時間に達していないときは、S13に戻り、S13以降の処理を行う。また、S15において、タイマのカウント値が所定時間に達したときは、S16に進み、ポテンショメータ56の抵抗値が供給圧力制御チャートに応じた不感帯(許容範囲)から外れているものと判断してアラーム76より警報を発する。その後、後述するS24に進む。
【0067】
また、上記S13において、ポテンショメータ56の抵抗値が目標値の不感帯に入っていて両方の値が一致したときは、圧力制御が正常であるので、S17に進み、タイマの計時をリセットしてタイマを停止させる。
【0068】
次のS18では、圧力センサ27により測定された2次圧力P2を読み込む。そして、S19に進み、圧力センサ27により測定された2次圧力P2(検出値)と2次圧力P2の目標値とを比較し、検出値(測定圧力値)と目標値(目標圧力値)とが一致するかどうかをチェックする(圧力比較手段)。
【0069】
S19において、検出値と目標値とが一致した場合、圧力制御が正常に行われているので、S20に進み、タイマの計時をリセットしてタイマを停止させた後、S11に戻る。
【0070】
また、上記S19において、2次圧力検出値と目標値(不感帯としての許容範囲を含む)とが不一致の場合、圧力制御にずれが生じて異常であるので、S21に進み、タイマの計時を開始する。次のS22では、タイマのカウント値が予め設定された所定時間に達したかどうかをチェックする。
【0071】
上記S22において、タイマのカウント値が所定時間に達していないときは、S18に戻り、S18以降の処理を行う。また、S22において、タイマのカウント値が所定時間に達したときは、S23に進み、圧力センサ27により測定された2次圧力P2(検出値)が供給圧力制御チャートに応じた不感帯(許容範囲)から外れているものと判断してアラーム76より警報を発する。
【0072】
次のS24では、圧力設定装置10の電動モータ51によるパイロット圧の制御に異常があるため、電動モータ51の電源をオフにして電動モータ51の作動を停止させる。続いて、S25では、手動操作モードを設定する。すなわち、作業者は、手動操作用ハンドル70を手動操作の位置に上昇させて大径ギヤ61を電動モータ51に駆動される駆動ギヤ60から離間させる。この状態で手動操作用ハンドル70を回動操作することで圧力設定バネ36のバネ力が調整されてパイロット圧Paを所定圧に設定する。
【0073】
S26では、アラーム解除スイッチ79がオンに操作されたかどうかをチェックする。S26において、アラーム解除スイッチ79がオンに操作されると、S27に進み、アラーム76の警報を停止する。
【0074】
このように、本実施例では、上記S19で2次圧力P2の検出値と設定値P0との差が所定範囲外であるときは、S23でメンテナンス要員に異常であることを報知することができ、これにより、メンテナンス要員が手動操作用ハンドル70を回動操作することで圧力設定装置10によるパイロット圧を修正して2次圧力P2の検出値が設定値P0の所定範囲内に入るように調整することが可能になる。
【0075】
また、上記のようにS13でポテンショメータ56の抵抗値と目標抵抗値とが一致していても、S19で2次圧力P2の検出値と設定値P0との差が所定範囲外であるときは、S23で異常であることを報知することができ、これにより、メンテナンス要員が圧力設定装置10によるパイロット圧を修正して2次圧力の検出値が設定値の所定範囲内に入るように調整することが可能になる。
【0076】
ここで、ポテンショメータ56の不感帯を自動的に設定する場合の制御処理について図11を参照して説明する。尚、制御回路18は、予め設定された所定時間毎にポテンショメータ56の不感帯を自動的に変更する不感帯制御を行う。
【0077】
図11に示されるように、制御回路18は、S31でポテンショメータ56の抵抗値を読み込む。次のS32では、前回読み込んだ抵抗値R1と今回読み込んだ抵抗値R2との比から抵抗値の変動率α(=R1/R2)を演算する。
【0078】
次のS33では、今回の変動率αが予め設定された上限値αaより大きいかどうかをチェックする。S33において、今回の変動率αが予め設定された上限値αaより大きいときは、例えば、図8において、3時30分から4時30分のようにパイロット圧Paを調整して2次圧力P2を変動している過程であるので、S34に進み、不感帯幅を予め設定された通常よりも大きい値Aに設定する。
【0079】
また、S33において、今回の変動率αが予め設定された上限値αaより大きくないときは、S35に進み、今回の変動率αが予め設定された下限値αbより小さいかどうかをチェックする。S35において、今回の変動率αが予め設定された下限値αbより小さいときは、例えば、図8において、4時30分から6時のようにパイロット圧Paが一定で2次圧力P2が安定している過程であるので、S36に進み、不感帯幅を予め設定された通常の値B(<A)に設定する。
【0080】
次のS37では、予め設定された所定時間が経過したかどうかをチェックする。この所定時間は、任意に設定され、例えば、電動モータ51を駆動してパイロット圧Paを変更してからポテンショメータ56の抵抗値が安定するまでに要する時間が設定される。
【0081】
S37で所定時間が経過した場合、S38に進み、ポテンショメータ56の抵抗値を読み込む。そして、S39では、ポテンショメータ56の抵抗値が目標圧力値に達したかどうかをチェックする。S39において、ポテンショメータ56の抵抗値が目標値に達していないときは、上記S32に戻り、S32以降の処理を実行する。また、S39において、ポテンショメータ56の抵抗値が目標値に達したときは、今回の処理を終了する。
【0082】
このように、ポテンショメータ56の不感帯幅は、ポテンショメータ56の抵抗値の変動率に応じた値に設定されるため、例えば、2次圧力P2を変更して過程でポテンショメータ56の抵抗値が目標値から僅かにずれた場合に警報を出力することを防止して圧力制御の異常判定を正確に行えると共に、パイロット圧Paの調整中に頻繁に抵抗値の異常を検出しないようにして不要な警報を排除しうる。また、上記実施例では、都市ガスが給送されるラインに配設された場合を一例として挙げたが、これに限らず、他の気体あるいは液体を給送する管路の圧力制御にも適用できるのは勿論である。
【0083】
【発明の効果】
上述の如く、上記請求項1の発明によれば、流体が流れる配管途中に設けられ、下流側の2次圧力を予め定められた設定圧力値になるように制御する圧力制御弁と、圧力制御弁により下流に供給させるべき2次圧力としての設定圧力値を時系列な制御データとして予め記憶する設定圧力記憶手段と、圧力制御弁の設定圧力値を調整する圧力調整部と、圧力調整部内に設けられた圧力設定バネのバネ荷重を増減させることにより、圧力制御弁の設定圧力値を変更する駆動部と、圧力設定バネのバネ荷重を測定するバネ荷重測定手段と、2次圧力を検出する2次圧力検出手段と、2次圧力を設定圧力値になるように駆動部を制御した場合において、バネ荷重測定手段により測定されるバネ荷重を当該圧力設定値と対応づけてバネ荷重データとして予め記憶するバネ荷重記憶手段と、設定圧力記憶手段の制御データと前記バネ荷重記憶手段のバネ荷重データとから、現時点における前記圧力制御弁の設定圧力値に対応する目標バネ荷重を読み出し、前記バネ荷重測定手段により測定されるバネ荷重が目標バネ荷重になるように前記駆動部を駆動制御する制御部と、2次圧力検出手段により検出された2次圧力と設定圧力記憶手段に記憶された制御データの設定圧力値とを比較する圧力比較手段と、圧力比較手段により2次圧力検出値と設定圧力値とを比較した結果、圧力差があることが検出された場合にはその旨を報知する報知手段と、を備えたため、2次圧力検出値と設定圧力値とを比較した結果、圧力差があることが検出された場合にはメンテナンス要員に異常であることを報知することができ、これにより、メンテナンス要員が圧力設定装置によるパイロット圧を手動操作で修正して2次圧力の検出値が設定値と一致するように調整することができる。そのため、2次圧力が設定値となるように安定的に圧力制御することが可能になる。
【0084】
また、請求項2記載の発明によれば、流体が流れる配管途中に設けられ、下流側の2次圧力を予め定められた設定圧力値になるように制御する圧力制御弁と、圧力制御弁により下流に供給させるべき2次圧力としての設定圧力値を時系列な制御データとして予め記憶する設定圧力記憶手段と、圧力制御弁の設定圧力値を調整する圧力調整部と、圧力調整部内に設けられた圧力設定バネのバネ荷重を増減させることにより、圧力制御弁の設定圧力値を変更する駆動部と、圧力設定バネのバネ荷重を測定するバネ荷重測定手段と、2次圧力を検出する2次圧力検出手段と、2次圧力を設定圧力値になるように駆動部を制御した場合において、バネ荷重測定手段により測定されるバネ荷重を当該圧力設定値と対応づけてバネ荷重データとして予め記憶するバネ荷重記憶手段と、設定圧力記憶手段の制御データとバネ荷重記憶手段のバネ荷重データとから、現時点における圧力制御弁の設定圧力値に対応する目標バネ荷重を読み出し、バネ荷重測定手段により測定されるバネ荷重が目標バネ荷重になるように駆動部を駆動制御する制御部と、2次圧力検出手段により検出された2次圧力に対応する目標バネ荷重をバネ荷重記憶手段より読み出し、当該目標バネ荷重とバネ荷重測定手段により測定された測定バネ荷重とを比較するバネ荷重比較手段と、バネ荷重比較手段により比較した結果、当該目標バネ荷重と測定バネ荷重に差があることが検出された場合にはその旨を報知する報知手段と、を備えたため、目標バネ荷重と測定バネ荷重に差があることが検出された場合にはメンテナンス要員に異常であることを報知することができ、これにより、メンテナンス要員が圧力設定装置によるパイロット圧を手動操作により修正して2次圧力の検出値が設定値と一致するように調整することができる。そのため、2次圧力が設定値となるように安定的に圧力制御することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる圧力制御装置の一実施例の構成図である。
【図2】圧力設定装置10の内部構成を拡大して示す縦断面図である。
【図3】圧力設定装置10の側面図である。
【図4】防爆ケース46に収容される各電子機器のブロック図である。
【図5】1日のガス使用量変化に応じた設定圧力値P0を保つように圧力制御弁の弁開度が各時間帯毎に決められた制御データを示す図である。
【図6】減速機52、回転軸53、カップリング54、調整ネジ55等の伝達機構の構成を拡大して示す縦断面図である。
【図7】手動操作により圧力設定バネ36のバネ力を調整する場合の操作方法を示す縦断面図である。
【図8】圧力設定値の供給圧力制御チャートの一例を示すグラフである。
【図9】供給圧力制御チャートの圧力設定値に対して実際の2次圧力の変化の一例を示すグラフである。
【図10】制御回路18が実行する制御処理のフローチャートである。
【図11】ポテンショメータ56の不感帯を自動的に設定する制御処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10 圧力設定装置
11 圧力制御装置
12 上流側管路
13 下流側管路
14 圧力制御弁
15 アクチュエータ部
16 パイロット弁
17 タイムリーコントローラ
18 制御回路
19 ダイヤフラム
20 上側ダイヤフラム室
21 下側ダイヤフラム室
22 圧力調整バネ
23 1次圧力導入管路
24 2次圧力導入管路
25 パイロット圧導入管路
26 2次圧力導入管路
27 圧力センサ
31 ハウジング
32 上側ダイヤフラム
33 下側ダイヤフラム
36 圧力設定バネ
40 ノズル
43 弁部
45 弁体
46 防爆ケース
48 上部ケース
49 下部ケース
51 電動モータ
52 減速機
53 回転軸
54 カップリング
55 調整ネジ
56 ポテンショメータ
57 補助バッテリ
70 手動操作用ハンドル
76 アラーム
77 CPU
78 メモリ

Claims (2)

  1. 流体が流れる配管途中に設けられ、下流側の2次圧力を予め定められた設定圧力値になるように制御する圧力制御弁と、
    該圧力制御弁により下流に供給させるべき2次圧力としての設定圧力値を時系列な制御データとして予め記憶する設定圧力記憶手段と、
    前記圧力制御弁の設定圧力値を調整する圧力調整部と、
    前記圧力調整部内に設けられた圧力設定バネのバネ荷重を増減させることにより、前記圧力制御弁の設定圧力値を変更する駆動部と、
    前記圧力設定バネのバネ荷重を測定するバネ荷重測定手段と、
    前記2次圧力を検出する2次圧力検出手段と、
    前記2次圧力を前記設定圧力値になるように前記駆動部を制御した場合において、前記バネ荷重測定手段により測定されるバネ荷重を当該圧力設定値と対応づけてバネ荷重データとして予め記憶するバネ荷重記憶手段と、
    前記設定圧力記憶手段の制御データと前記バネ荷重記憶手段のバネ荷重データとから、現時点における前記圧力制御弁の設定圧力値に対応する目標バネ荷重を読み出し、前記バネ荷重測定手段により測定されるバネ荷重が前記目標バネ荷重になるように前記駆動部を駆動制御する制御部と、
    前記2次圧力検出手段により検出された2次圧力と前記設定圧力記憶手段に記憶された制御データの設定圧力値とを比較する圧力比較手段と、
    該圧力比較手段により前記2次圧力検出値と前記設定圧力値とを比較した結果、圧力差があることが検出された場合にはその旨を報知する報知手段と、
    を備えたことを特徴とする圧力制御装置。
  2. 流体が流れる配管途中に設けられ、下流側の2次圧力を予め定められた設定圧力値になるように制御する圧力制御弁と、
    該圧力制御弁により下流に供給させるべき2次圧力としての設定圧力値を時系列な制御データとして予め記憶する設定圧力記憶手段と、
    前記圧力制御弁の設定圧力値を調整する圧力調整部と、
    前記圧力調整部内に設けられた圧力設定バネのバネ荷重を増減させることにより、前記圧力制御弁の設定圧力値を変更する駆動部と、
    前記圧力設定バネのバネ荷重を測定するバネ荷重測定手段と、
    前記2次圧力を検出する2次圧力検出手段と、
    前記2次圧力を前記設定圧力値になるように前記駆動部を制御した場合において、前記バネ荷重測定手段により測定されるバネ荷重を当該圧力設定値と対応づけてバネ荷重データとして予め記憶するバネ荷重記憶手段と、
    前記設定圧力記憶手段の制御データと前記バネ荷重記憶手段のバネ荷重データとから、現時点における前記圧力制御弁の設定圧力値に対応する目標バネ荷重を読み出し、前記バネ荷重測定手段により測定されるバネ荷重が前記目標バネ荷重になるように前記駆動部を駆動制御する制御部と、
    前記2次圧力検出手段により検出された2次圧力に対応する目標バネ荷重を前記バネ荷重記憶手段より読み出し、当該目標バネ荷重と前記バネ荷重測定手段により測定された測定バネ荷重とを比較するバネ荷重比較手段と、
    該バネ荷重比較手段により比較した結果、当該目標バネ荷重と測定バネ荷重に差があることが検出された場合にはその旨を報知する報知手段と、
    を備えたことを特徴とする圧力制御装置。
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