JP4531922B2 - 水性塗料用組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐汚染性、耐水性、耐候性に優れ、特に焼き付け条件下のような高温で塗装した場合においても、高い耐汚染性を発現できる水性塗料用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、塗料の分野においても、公害対策あるいは省資源の観点より、有機溶剤を使用するものから、水溶性あるいは水分散樹脂への転換が試みられている。しかし、水系塗料は溶剤系塗料に比べ、塗膜性能が劣る傾向にある。
【0003】
こういった状況下、水系塗料においても溶剤系塗料と同様の塗膜物性が要求され、特に耐汚染性といった高度な性能付与の要求が高まっている。
【0004】
耐汚染性付与については、水系塗料でも例えばテトラアルコキシシランやトリアルコキシシランなどのアルコキシシラン化合物を配合することにより塗膜表面を親水化し、雨水等で汚れ物質を除去する方法が知られている(特開平8−259892)。
【0005】
また、耐汚染性をさらに向上させる方法として、上記アルコキシシラン化合物を部分的に加水分解縮合させた化合物を添加する方法も開発されている(特開平8−259892)。
【0006】
この際の樹脂として、アルコキシシリル基含有樹脂を用いることで耐候性、耐水性等が向上することも知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなアルコキシシリル基含有樹脂、およびアルコキシシラン化合物またはその部分加水分解縮合物を用いてなる水系塗料は、常温付近で塗装する場合には、高い耐汚染性を発現するものの、高温での焼き付け条件下に塗装する場合は、十分な耐汚染性が得られないという問題があった。
【0008】
従って、本発明が解決しようとする課題は、耐汚染性および塗膜耐候性、耐水性に優れ、特に高温で塗装する場合においても、高い耐汚染性を発現することができる水性塗料用組成物を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記問題点について鋭意研究を重ねた結果、以下の方法により上記の課題を達成するに至った。
1)水性塗料を構成する塗料用組成物であって、
(A)一般式(1)
【0010】
【化4】
(式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基および炭素数7〜10のアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基、X1はハロゲン原子、アルコキシ基、ヒドロキシ基、アシロキシ基、アミノキシ基、フェノキシ基、チオアルコキシ基またはアミノ基、aは0〜2の整数を示す。(ただし、R1およびX1がそれぞれ2つ以上の場合には、それらは同一または相異なる。))で表わされる架橋性シリル基を有するエチレン性不飽和単量体とエチレン性不飽和カルボン酸単量体を必須成分として含む単量体を乳化重合することにより得られる樹脂エマルション(A−1)と、加水分解縮合触媒(A−2)を混合することにより得られる架橋樹脂エマルション、
(B)一般式(2)
【0011】
【化5】
(式中、R2は同じかまたは異なり炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜10のアラルキル基、炭素数1〜4のアシル基、R3は同じかまたは異なり炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基または炭素数7〜10のアラルキル基、aは0〜2の整数)で表されるシリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物、
を含有してなる水性塗料用組成物。
2)前記加水分解縮合触媒(A−2)が、錫系化合物、酸性有機化合物と塩基性化合物の混合物または反応物、より選ばれる少なくとも一種である1)記載の水性塗料用組成物。
3)前記樹脂エマルション(A−1)が、(メタ)アクリル系樹脂エマルションである1)または2)記載の水性塗料用組成物
4)前記(B)成分が、乳化された状態であることを特徴とする1)〜3)記載の水性塗料用組成物。
5)前記(B)成分が、テトラアルコキシシランおよび/またはその部分加水分解縮合物であることを特徴とする1)〜4)に記載の水性塗料用組成物。
6)前記酸性有機化合物が、硫酸化合物、スルフォン酸化合物、カルボン酸化合物、燐酸化合物から選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする1)〜5)のいずれか一項に記載の水性塗料用組成物。
7)前記酸性有機化合物が以下の一般式(3)で表されるリン酸化合物から選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする1)〜6)記載の塗料用組成物。
【0012】
【化6】
(式中のX2は、アルコキシ基、アルキル基、アラルキル基、アリール基より選ばれる1価の炭化水素基、ポリオキシエチレンアルキルエーテル基、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル基、aは1または2の整数である)
8)前記酸性有機化合物が、一般式(3)で表されるリン酸化合物であり、かつ一般式(3)におけるX2が炭素数4以上のアルコキシ基であることを特徴とする1)〜7)に記載の水性塗料用組成物。
9)前記塩基性化合物がアンモニアあるいはアミン類であることを特徴とする1)〜8)のいずれか一項に記載の水性塗料用組成物。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明は、水性塗料を構成する塗料用組成物であって、
(A) 一般式(1)
【0014】
【化7】
(式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基および炭素数7〜10のアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基、X1はハロゲン原子、アルコキシ基、ヒドロキシ基、アシロキシ基、アミノキシ基、フェノキシ基、チオアルコキシ基またはアミノ基、aは0〜2の整数を示す。(ただし、R1およびX1がそれぞれ2つ以上の場合には、それらは同一または相異なる。))で表わされる架橋性シリル基を有するエチレン性不飽和単量体とエチレン性不飽和カルボン酸単量体を必須成分として含む単量体を乳化重合することにより得られる樹脂エマルション(A−1)と、加水分解縮合触媒(A−2)を混合することにより得られる架橋樹脂エマルション、
(B)一般式(2)
【0015】
【化8】
(式中、R2は同じかまたは異なり炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜10のアラルキル基、炭素数1〜4のアシル基、R3は同じかまたは異なり炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基または炭素数7〜10のアラルキル基、aは0〜2の整数。)で表されるシリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物、からなる。
【0016】
本発明における(A−1)成分である樹脂エマルションを得るために一般式(1)で示される架橋性シリル基を有するエチレン性不飽和単量体が必須成分として用いられる。
【0017】
一般式(1)のR1としては、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基および炭素数7〜10のアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基が挙げられ、R1が2個存在するときはそれらは同じでも異なっていてもよい。R1の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基、フェニル基、o−,m−、p−トルイル基、ベンジル基、等が挙げられる。これらの中でも、原料の入手容易性の点からメチル基が好ましい。
【0018】
X1としてはハロゲン原子、アルコキシ基、ヒドロキシ基、アシロキシ基、アミノキシ基、フェノキシ基、チオアルコキシ基またはアミノ基が挙げられ、X1が2個以上存在するときは、それらは同じでも異なっていてもよい。X1の中では、原料の入手容易性と取扱いの容易さから、アルコキシ基が特に好ましい。アルコキシ基としては特に限定はなく、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、等が挙げられる。
【0019】
アルコキシシリル基含有エチレン性不飽和単量体の具体例を挙げるならば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリ−n−プロポキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、β−(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメトキシシラン等である。
【0020】
一般式(1)で表わされる架橋性シリル基を有するエチレン性不飽和単量体の使用量は、重合成分全量100部に対して、0.1〜10部、好ましくは0.5〜5部の範囲であるのが好ましい。0.1部未満である場合には、得られる組成物を用いて形成された塗膜の耐水性および耐候性が劣る傾向があり、また10部を超える場合には、得られる塗膜が脆くなる傾向がある。
【0021】
(A−1)成分である樹脂エマルションを得るための、第二の必須成分としてエチレン性不飽和カルボン酸単量体が用いられ、その具体例としては(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、シトラコン酸等が挙げられる。
【0022】
これらエチレン性不飽和カルボン酸単量体の使用量は重合成分全量100部に対して、0.1〜10部、好ましくは0.5〜5部の範囲であるのが好ましい。0.1部未満である場合には、得られる架橋樹脂エマルションの機械的安定性が不十分になる傾向があり、また10部を超える場合には、樹脂が親水性になりすぎ、得られる塗膜の耐水性が低下する傾向がある。
【0023】
(A−1)成分を構成する樹脂としては特に限定はなく、上記の架橋性シリル基含有エチレン性不飽和単量体とエチレン性不飽和カルボン酸単量体を必須成分として共重合することにより得られる樹脂、例えば、(メタ)アクリル系樹脂、フッ素系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などが挙げられる。これらの中では、得られる硬化性樹脂組成物を用いて形成された塗膜が耐候性および耐薬品性に優れ、また樹脂設計の幅が広く、低価格であるという点で、(メタ)アクリル系樹脂が好ましい。(メタ)アクリル系樹脂を製造する方法には特に限定がなく、たとえば前記一般式(1)で表わされる架橋性シリル基を含有するエチレン性不飽和単量体、エチレン性不飽和カルボン酸単量体、及びこれと共重合可能な他の(メタ)アクリル系単量体を共重合する方法が、容易に重合体(A−1)を得ることができるという点から好ましい。
【0024】
他の(メタ)アクリル系単量体には特に限定がなく、たとえばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これら(メタ)アクリル系単量体に加え、物性調整のために他のビニル系単量体を共重合することも可能である。他のビニル系単量体としては、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、ペンタフルオロプロピル(メタ)アクリレート、パーフルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルメタクリレート、β−(パーフルオロオクチル)エチル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロプロピレン、クロロトリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、ペンタフルオロプロピレンなどのフッ素含有ビニル系単量体;スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、4−ヒドロキシスチレン、ビニルトルエンなどの芳香族炭化水素系ビニル単量体;スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸などの重合可能な炭素−炭素二重結合を有する酸、またはこれらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩などの塩;無水マレイン酸などの酸無水物またはこれらと炭素数1〜20の直鎖または分岐鎖を有するアルコールとのハーフエステル;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどのアミノ基を有する(メタ)アクリレート;(メタ)アクリルアミド、α−エチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、アクリロイルモルホリン、またはこれらの塩酸、酢酸塩;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ジアリルフタレートなどのビニルエステルやアリル化合物;(メタ)アクリロニトリルなどのニトリル基含有ビニル系単量体;グリシジル(メタ)アクリレートなどのエポキシ基含有ビニル系単量体;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシスチレン、アロニクスM−5700(東亜合成化学工業(株)製)、PlaccelFA−1、PlaccelFA−3、PlaccelFA−4、PlaccelFM−1、PlaccelFM−4(以上、ダイセル化学工業(株)製)、HE−10、HE−20、HP−10、HP−20(以上、日本触媒化学工業(株)製)、ブレンマーPPシリーズ、ブレンマーPEPシリーズ、ブレンマーAP−400、ブレンマーNKH−5050、ブレンマーGLM(以上、日本油脂(株)製)、水酸基含有ビニル系変性ヒドロキシアルキルビニル系モノマーなどの水酸基含有ビニル系単量体;ブレンマーPE−90、PE−200、PE−350などのブレンマーPEシリーズ、ブレンマーPME−100、PME−200、PME−400などのブレンマーPMEシリーズ、ブレンマーAE−350などのブレンマーAEシリーズ(以上、日本油脂(株)製)、MA−30、MA−50、MA−100、MA−150、RA−1120、RA−2614、RMA−564、RMA−568、RMA−1114、MPG130−MA(以上、日本乳化剤(株)製)などのポリオキシエチレン鎖を有する親水性ビニル系単量体;ビニルピリジン、アミノエチルビニルエーテルなどのアミノ基含有ビニル系化合物;イタコン酸ジアミド、クロトンアミド、マレイン酸ジアミド、フマル酸ジアミド、N−ビニルピロリドンなどのアミド基含有ビニル系化合物;東亜合成化学工業(株)製のマクロモノマーであるAS−6、AN−6、AA−6、AB−6、AK−5などの化合物、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、メチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、クロロプレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン、フルオロオレフィンマレイミド、N−ビニルイミダゾール、ビニルスルホン酸などのその他のビニル系単量体;1,6−ヘキサメチレンジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、トリアリルシアヌレートなどの重合性の不飽和二重結合を2個以上有する単量体;旭電化工業(株)製のLA87、LA82、LA22などの重合型光安定剤、重合型紫外線吸収剤などが挙げられる。
【0025】
これらモノマーの種類は、得られる硬化性樹脂組成物の目的とする物性に応じて選択すればよい。これらの中で、ポリオキシエチレン鎖を有する親水性単量体を用いた場合には、得られる樹脂エマルション中のシリル基の安定性、およびエマルションの機械的安定性が低下することなく、また、得られる組成物を用いて形成された塗膜の耐水性、光沢などが向上するので好ましい。なお、前記親水性単量体の鎖中におけるオキシエチレンの繰返しの数に特に限定はないが、3〜30であることが好ましい。
【0026】
かかるポリオキシエチレン鎖を有する親水性単量体の使用量は、重合成分全量100部に対して0.1〜10部、さらには0.2〜6部となるように調整することが好ましい。使用量が0.1部未満である場合には、エマルション(A)の機械的安定性や、得られる塗料用樹脂組成物を用いて形成された塗膜の光沢が低下するようになる傾向があり、また10部を超える場合には、塗膜が軟化し、汚れが付着しやすくなり、また耐水性が低下する傾向がある。
【0027】
本発明の樹脂エマルション(A−1)は、通常の方法を採用することで得ることができるが、エマルションの粒子径および安定性を考慮すると乳化重合法が好ましい。
【0028】
前記乳化重合法には特に限定がなく、たとえばバッチ重合法、モノマー滴下重合法、乳化モノマー滴下重合法などの各種乳化重合法の中から適宜選択して採用することができるが、本発明においては、特に製造時のエマルションの安定性を確保する上で、モノマー滴下重合法および乳化モノマー滴下重合法が好ましい。
【0029】
乳化重合に際しては、通常用いられるイオン性または非イオン性の界面活性剤を特に限定なく用いることができる。
【0030】
イオン性界面活性剤としては、たとえばポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレンアリルエーテルサルフェート、オクチルフェノキシエトキシエチルスルホネート、ポリオキシエチレントリデシルエーテルサルフェートなどのポリオキシエチレン鎖を有するアニオン性界面活性剤;ラウリルスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、イソオクチルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのスルホン酸塩;イミダゾリンラウレート、アンモニウムハイドロオキサイドなどのアンモニウム塩などが代表例として挙げられるが、これらの中では、ポリオキシエチレン鎖を有するアニオン性界面活性剤が好ましい。
【0031】
また、非イオン性界面活性剤としては、たとえばポリエチレングリコールノニルフェニルエーテル;ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテルなどのポリオキシエチレン類;L−77、L−720、L−5410、L−7602、L−7607(以上、ユニオンカーバイド社製)などのシリコーンを含む非イオン系の界面活性剤などが代表例として挙げられる。
【0032】
本発明においては、界面活性剤として1分子中に重合性二重結合を有する反応性界面活性剤を用いることができ、特に分子内にポリオキシエチレン基を有する反応性界面活性剤を用いた場合には、得られる塗料用組成物を用いて形成された塗膜の耐水性が向上する。
【0033】
かかる反応性界面活性剤の具体例としては、たとえばアデカリアソープNE−10、NE−20、NE−30、NE−40、SE−10N(以上、旭電化工業(株)製)、Antox−MS−60(日本乳化剤(株)製)、アクアロンRN−20、RN−30、RN−50、HS−10、HS−20、HS−1025(以上、第一工業製薬(株)製)などが挙げられる。
【0034】
前記界面活性剤は、単独または2種以上を混合して用いることができ、その使用量は、重合成分全量100部に対して10部以下、好ましくは0.5〜8部である。かかる界面活性剤の使用量が10部を超える場合には、得られる樹脂組成物を用いて形成された塗膜の耐水性が低下する傾向がある。
【0035】
重合をより安定に行なうために、重合開始剤としてレドックス系触媒を用いることができる。また、重合中の混合液の安定性を保持し、重合を安定に行なうためには、温度は70℃以下、好ましくは40〜65℃であり、シリル基の安定化のために、pHは5〜9に調整することが好ましい。
【0036】
前記レドックス系触媒としては、たとえば過硫酸カリウムまたは過硫酸アンモニウムと酸性亜硫酸ナトリウムまたはロンガリットとの組み合わせ、過酸化水素とアスコルビン酸との組み合わせ、t−ブチルハイドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイドなどの有機過酸化物と酸性亜硫酸ナトリウム、ロンガリットなどとの組み合わせなどが挙げられる。特に、有機過酸化物と還元剤との組み合わせが好ましい。
【0037】
前記重合開始剤の使用量は、重合成分全量100部に対して0.01〜10部、好ましくは0.05〜5部である。かかる重合開始剤の使用量が0.01部未満である場合には、重合が進行しにくくなることがあり、10部を超える場合には、生成する重合体の分子量が低下する傾向がある。
【0038】
また、重合開始剤の触媒活性を安定的に付与するために、硫酸鉄などの2価の鉄イオンを含む化合物とエチレンジアミン四酢酸二ナトリウムなどのキレート化剤を用いてもよい。かかるキレート化剤の使用量は、重合成分全量100部に対して0.0001〜1部、好ましくは0.001〜0.5部である。
【0039】
重合体の分子量を調節するために連鎖移動剤の添加も可能である。連鎖移動剤としては公知のもの、例えば、n−ドデシルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタン、n−ブチルメルカプタン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン等のメルカプタン系化合物、クロロホルム、四塩化炭素等の有機ハロゲン化物、スルフィドベンゼン、イソプロピルベンゼン、塩化第二鉄等が挙げられる。
【0040】
前記樹脂エマルション(A−1)中の樹脂固形分濃度は、20〜70重量%が好ましく、さらに好ましくは30〜60重量%となるように調整する。かかる樹脂固形分濃度が70重量%を超える場合には、系の濃度が著しく上昇するため、重合反応に伴なう発熱を除去することが困難になったり、重合器からの取り出しに長時間を要するようになる傾向がある。また、樹脂固形分濃度が20重量%未満である場合には、重合操作の面では何ら問題は生じないものの、1回の重合操作によって生じる樹脂量が少なく、経済面で不利となる上、塗膜形成の際に膜厚が薄くなってしまい、性能劣化を起こしたり塗装作業性の点で不利となる傾向がある。
【0041】
なお、本発明に用いられるエマルション(A−1)は、平均粒子径が0.02〜1.0μm程度が好ましい。
【0042】
本発明においては、上記のようにして得られる架橋性シリル基含有樹脂エマルションに、加水分解縮合触媒(A−2)を混合し、該シリル基を縮合させて架橋樹脂エマルション(A)として使用する点に特徴がある。架橋せずに用いると、高温で塗装した場合に塗膜の耐汚染性が発現しにくい。
【0043】
加水分解縮合触媒としては特に限定されず、公知のものを用いることができる。例示するならば、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫マレート、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジメトキシド、ジブチル錫チオグリコレート、ジブチル錫ジアセチルアセトネート、ジオクチル錫ジラウレート、ジオクチル錫マレート、オクチル酸錫などの錫系化合物;アルミニウムイソプロピレート、アルミニウムトリス(エチルアセトネート)、アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)、エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート等のアルミニウム系化合物;イソプロピルトリステアロイルチタネート、テトライソプロピルビス(ジオクチルホスファイト)チタネート、ビス(ジオクチルピロホスフェート)オキシアセテートチタネート等のチタン系化合物;テトラ−n−ブトキシジルコニウム、オクチル酸ジルコニウム、アルコキシジルコニウムとアセチルアセトンまたはアセト酢酸エステルの反応物等のジルコニウム系化合物;リン酸、モノメチルホスフェート、モノエチルホスフェート、モノブチルホスフェート、モノブチルホスフェート、モノオクチルホスフェート、モノデシルホスフェート、ジメチルホスフェート、ジエチルホスフェート、ジブチルホスフェート、ジオクチルホスフェート、ジデシルホスフェート等のリン酸またはリン酸エステル類;プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、シクロヘキセンオキシド、グリシジルメタクリレート、グリシドール、アリルグリシジルエーテル、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシシラン、(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、油化シェルエポキシ(株)製のカーデュラE、エピコート828、エピコート1001等のエポキシ化合物とリン酸および(または)酸性モノリン酸エステルとの付加物;マレイン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、イタコン酸、クエン酸、コハク酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、これらの酸無水物、パラトルエンスルホン酸等の酸性化合物;ヘキシルアミン、ジ−2−エチルヘキシルアミン、N,N−ジメチルドデシルアミン等のアミン類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ性化合物等が挙げられる。
【0044】
また、(A−2)成分として、酸性有機化合物と塩基性化合物の混合物または反応物を用いることもできる。
【0045】
酸性有機化合物としては、硫酸化合物、スルフォン酸化合物、カルボン酸化合物、燐酸化合物等から選ばれる少なくとも1種以上であることが好ましい。
【0046】
硫酸化合物としてはラウリル硫酸等が挙げられ、スルフォン酸化合物としてはベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、キシレンスルフォン酸、ナフタレンスルフォン酸等が挙げられる。カルボン酸化合物の例としては、カプロン酸、n−ヘプタン酸、2−エチルヘキサン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、オレイン酸等のアルキル基を有するもの、ハロゲン化アルキル基を有するもの等が挙げられる。燐酸化合物としては、ラウリル燐酸等のアルキル燐酸、ジブチルフォスフェート、ジ−2―エチルヘキシルホスフェート等の酸性燐酸エステル類、ポリオキシエチレンラウリルエーテル燐酸、ポリオキシエチレンステアリルエーテル燐酸等のポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸が挙げられる。
【0047】
酸性有機化合物としては特に、一般式(3)で示される燐酸化合物から選ばれる少なくとも1種以上が好ましく、
【0048】
【化9】
(式中のX2は、アルコキシ基、アルキル基、アラルキル基、アリール基より選ばれる1価の炭化水素基、ポリオキシエチレンアルキルエーテル基、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル基、aは1または2の整数である。)その具体例としてはジブチルホスフェート、2―エチルヘキシルアシッドホスフェート、ジ−2―エチルヘキシルホスフェート、モノイソデシルアシッドホスフェート、ジイソデシルホスフェート、ラウリルアシッドホスフェート、ステアリルアシッドホスフェート等の酸性燐酸エステル化合物、ポリオキシエチレンラウリルエーテル燐酸、ポリオキシエチレンステアリルエーテル燐酸、ポリオキシエチレンオレイルエーテル燐酸等のポリオキシエチレンアルキルリン酸化合物が挙げられる。なかでも一般式(3)におけるX2が炭素数4以上のアルコキシ基である燐酸化合物がより好ましい。具体例としては、ジブチルホスフェート、2―エチルヘキシルアシッドホスフェート、ジ−2―エチルヘキシルホスフェート、モノイソデシルアシッドホスフェート、ジイソデシルホスフェート、ラウリルアシッドホスフェート、ステアリルアシッドホスフェート等の酸性燐酸エステル化合物が挙げられる。さらには2―エチルヘキシルアシッドホスフェート、ジ−2―エチルヘキシルホスフェート、モノイソデシルアシッドホスフェート、ジイソデシルホスフェート、ラウリルアシッドホスフェート、ステアリルアシッドホスフェートなどのX2が炭素数8以上のものがより好ましい。
【0049】
これらの酸性有機化合物は、単独で用いてもよく2種類以上を併用してもよい。
【0050】
塩基性化合物の具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化リチウム等の無機系の塩基性化合物や、アンモニア水溶液、1級アミン、2級アミン、3級アミン等が挙げられる。
【0051】
これらのうち、アンモニア、アミンが好ましく、それらの具体例としては、アンモニア水溶液、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、n−プロピルアミン、ジ−n−プロピルアミン、トリ−n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン、sec−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、シクロヘキシルアミン等のアルキルアミン化合物、エタノールアミン、1,8−ジアザビシクロ−[5,4,0]−7−ウンデセン、モルホリン、ベンジルアミン、アニリンおよびその誘導体等が挙げられる。
【0052】
有機系の塩基性化合物は、水に可溶のものが好ましく、25℃における水への溶解度が10g/100gH2O以上のものが特に好ましい。例えば、アンモニア水溶液、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン、sec−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、エタノールアミン、1,8−ジアザビシクロ−[5,4,0]−7−ウンデセン等のものがよい。
【0053】
前記酸性有機化合物と塩基性化合物は混合物あるいは反応物として用いることができる。これらは直接混合あるいは反応させてもよいが、溶剤を用いて混合、反応させることが好ましい。使用する溶剤としては、これらの混合、反応物を溶解することが可能であれば制限はないが、水系塗料に配合するため水へ可溶の溶剤が好ましい。例えばエタノール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール等のアルコール類、親水基含有有機化合物および水そのものがある。
上記溶媒は揮発性溶剤が少ないことが好ましいため、これらの混合物あるいは反応物を水へ溶解あるいは分散させることがより好ましい。
【0054】
上記(A−2)成分としては、加水分解縮合触媒としての効率の点から、錫系化合物、酸性有機化合物と塩基性化合物の混合物または反応物が好ましい。
【0055】
(A−2)成分は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。その使用量は(A−1)成分の樹脂エマルションの固形分100重量部に対し、通常0.01〜20重量部がこのましく、0.1〜10重量部がさらに好ましい。0.01部未満であると(A−1)成分の加水分解縮合が十分進行せず、20部を超えると、塗膜の外観が低下する傾向がある。
【0056】
(A−2)成分は、(A−1)成分の重合時に添加してもよいし、重合後に添加してもよい。また、(A−2)成分はそのままの形で添加してもよいし、適切な界面活性剤を用いて乳化した後、添加してもよい。
【0057】
本発明における(B)成分である一般式(2)
【0058】
【化10】
(式中、R2は同じかまたは異なり炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜10のアラルキル基、または炭素数1〜4のアシル基、R3は同じかまたは異なり炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基または炭素数7〜10のアラルキル基、aは0〜2の整数。)で表されるシリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物は、本発明の塗料用組成物を用いて得られる塗膜に親水性を付与し、耐汚染性を発現せしめる機能を有する。
【0059】
その具体例としては、たとえば、テトラメチルシリケート、テトラエチルシリケート、テトラ−n−プロピルシリケート、テトラ−i−プロピルシリケート、テトラ−n−ブチルシリケート、テトラ−i−ブチルシリケート、テトラ−t−ブチルシリケート、MSi51、ESi28、ESi40(以上コルコート(株)製)などのテトラアルキルシリケートおよび/またはその部分加水分解縮合物;メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、ペンチルトリメトキシシラン、ペンチルトリエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、ヘプチルトリメトキシシラン、ヘプチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、オクタデシルトリエトキシシラン、メチルトリ−sec−オクチルオキシシラン、メチルトリブトキシシラン、AFP−1(信越化学(株)製)などのトリアルコキシシランおよび/またはその部分加水分解縮合物;などがあげられる。
【0060】
(B)成分は、オイルあるいは樹脂の形態でそのまま用いることができるが、予め乳化させて用いると、塗膜の光沢が向上するので好ましい。(B)成分は、ノニオン系、アニオン系、カチオン系あるいは両性の乳化剤いずれを用いても乳化可能であるが、(B)成分の安定性、乾燥塗膜の耐水性、耐久性などの点からノニオン系乳化剤を使用するのが好ましい。乳化物の分散安定性の点から、アニオン系乳化剤を併用することもできる。
【0061】
ノニオン系乳化剤としては、特に限定はなく、たとえば、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル類;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル類;ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレンオレート、ポリオキシエチレンラウレートなどのポリオキシエチレン脂肪酸エステル類;グリセロールモノステアレート、グリセロールモノオレエートなどのグリセリン脂肪酸エステル類;ソルビタンモノパルミネート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタンモノセスキオレエートなどのソルビタン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミネート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンソルビトールテトラオレートなどのポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル類などがあげられる。
【0062】
また、フッ素系あるいはシリコン系ノニオン乳化剤も使用することができ、フッ素系ノニオン乳化剤としては、たとえば、パーフルオロアルキルスルホン酸アミド変性ポリアルキレンオキシドのようなノニオン性パーフルオロアルキル含有ポリオキシエチレンオキシドなどがあげられる。具体的な例としては、EFTOP EF−121、EF−122A、EF−122B、EF−122C、EF−122A3、EF−301、EF−303、EF−305(以上、新秋田化成(株)製)、MERGAFAC F−142D、F−144D、F−171、F−172、F−173、F−177、F−183、F−184、F−815(以上、大日本インキ化学工業(株)製)などがあげられる。
【0063】
シリコン系ノニオン乳化剤としては、たとえば、ポリジメチルシロキサンの片末端およびまたは両末端および/または側鎖をポリアルキレンオキシド変性したノニオン系ポリアルキレンオキシド変性ポリジメチルシロキサンなどがあげられる。具体的な例としては、SILWET L−77、L−720、L−722、L−7001、L−7002、L−7602、L−7604、L−7605、L−7607N、Y−7006、FZ−2104、FZ−2110、FZ−2120、FZ−2161、FZ−2162、FZ−2163、FZ−2164FZ−2165、FZ−2166、FZ−2171(以上、日本ユニカー(株)製)、KF−351、KF−352、KF−353、KF−354、KF−355、KF−615、KF−618、KF−945、KF−907、X−22−6008、X−22−811、X−22−812(以上、信越化学工業(株)製)、PS071、PS072、PS073、PS074(以上、チッソ(株)製)、TAF4200、TEA4300(以上、東芝シリコーン(株)製)、SH3748、SH3749、SH3771、SH8400、SF8410、SF8700(以上、トーレ・シリコーン(株)製)などがあげられる。
【0064】
アニオン系乳化剤としては、通常使用される物であれば特に限定はなく、ドデシルスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、イソオクチルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのスルホン酸塩;Newcol−723SF、Newcol−707SN、Newcol−707SF、Newcol−740SF、Newcol−560SN(以上日本乳化剤(株)製)等の(ポリ)オキシエチレン基を含むアニオン系乳化剤;FTOP EF−102、EF−103、EF−104、EF−105、EF−112、EF−123A、EF−123B、EF−306A、EF−501、EF−201、EF−204(以上、新秋田化成(株)製)などのフッ素系乳化剤;カルボキシル基含有ポリジメチルシロキサンを塩基で中和したシリコン系乳化剤などがあげられる。
【0065】
これらの乳化剤は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。乳化剤の使用量は、シリコン化合物100重量部に対して0.05〜50重量部、好ましくは、0.1〜30重量部である。0.05重量部未満では安定なシリコン化合物の乳化物が得られない場合がある。50重量部を越えると塗膜外観や耐水性の低下などの問題が発生する場合がある。
【0066】
また、アニオン系乳化剤を併用する場合には、全乳化剤中のアニオン系乳化剤の割合は、30重量部以下、好ましくは、20重量部以下である。30重量部を超えると、安定なシリコン化合物の乳化物を得ることが難くなる傾向にあり、分離し易くなったり、乳化条件が限定されたりする傾向にある。
【0067】
乳化後の混合物のpHは特に限定はないが、乳化物の安定性の点から、pHを6〜10に保つのが好ましい。
【0068】
pH調製の方法あるいは順序については特に限定しないが、シリコン化合物の乳化の早い段階で行うことが望ましい。pH調製が遅くなるとそれだけ加水分解が進行するおそれがある。pH調製には、一般に使用するアルカリを用いれば良く、たとえば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、アンモニア、各種アミンなどがあげられる。
【0069】
また配合するシリコン化合物の安定性の点より、pH調整後に緩衝剤でpHを維持することが好ましい。pH維持は、一般に使用される緩衝剤が使用可能である。
【0070】
塗膜への親水性付与の効果が大きいということから、(B)成分は前記テトラアルキルシリケートおよび/またはその部分加水分解縮合物を使用することが好ましい。更には、前記テトラアルキルシリケートおよび/またはその部分加水分解縮合物のアルキル部の50%以上が炭素数3以上であることが安定性の面で好ましい。それらの具体例としては、テトラ−n−プロピルシリケート、テトラ−i−プロピルシリケート、テトラ−n−ブチルシリケート、テトラ−i−ブチルシリケート、テトラ−t−ブチルシリケートおよび/またはその部分加水分解縮合物、あるいはこれらの化合物とテトラメチルシリケートあるいはテトラエチルシリケートを混合し加水分解縮合させることによってアルキル部の50%以上が炭素数3以上である(B)成分を得ることができる。その他、テトラメチルシリケートあるいはテトラエチルシリケートを加水分解縮合させる際に炭素数3以上のアルコールを混合し、エステル交換反応させることでも目的とするアルキル部の50%以上が炭素数3以上である(B)成分を得ることができる。
【0071】
前記(B)成分は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。(B)成分の配合割合は、(A)成分の樹脂固形分100部に対して1〜100部、好ましくは5〜30部である。1重量部未満では得られる塗膜の親水性が十分ではない傾向にあり、100重量部を越えると塗膜外観やクラックなどの問題が発生する傾向にある。
【0072】
(A)成分、(B)成分を含有する水性塗料用組成物は、必要に応じて、通常、塗料に用いられる顔料(二酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、カオリンなどの白色顔料、カーボン、ベンガラ、シアニンブルーなどの有色系顔料)や造膜剤、コロイダルシリカ、可塑剤、溶剤、分散剤、増粘剤、消泡剤、防腐剤、紫外線吸収剤などの通常の塗料用成分として使用される添加剤を適宜加えてエナメル化された水性塗料として用いることもできる。この場合、(A−1)の樹脂エマルションを(A−2)の加水分解縮合触媒で処理して得た架橋樹脂エマルション(A)に対し、上記の添加剤を加えてエナメル化したものを予め作製し、その後に(B)成分を別途添加し、よく攪拌することにより塗料配合とすることができる。
【0073】
本発明の組成物は、例えば建築内外装用、メタリックベースあるいはメタリックベース上のクリアーなどの自動車用、アルミニウム、ステンレスなどの金属直塗用、スレート、コンクリート、瓦、モルタル、石膏ボード、石綿スレート、アスベストボード、プレキャストコンクリート、軽量気泡コンクリート、硅酸カルシウム板、タイル、レンガなどの窯業系直塗用、ガラス用、天然大理石、御影石等の石材用の塗料あるいは上面処理剤として用いられる。
【0074】
以下に本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0075】
【実施例】
【0076】
【製造例1】
樹脂エマルション(A−1)成分の製造:
撹拌機、還流冷却器、窒素ガス導入管および滴下ロートを備えた反応容器に、脱イオン水33重量部、Newcol−707SF(日本乳化剤(株)製:3%希釈)2.5重量部、酢酸アンモニウム0.15重量部、ロンガリット0.05重量部、t−ブチルハイドロパーオキサイド0.04重量部を仕込み、窒素ガスを導入しつつ50℃に昇温した。表1の製造例1に示す組成からアクリル酸を除いた混合物のうち5重量部を滴下して30分間初期重合を行った。表1の残り95重量部にアクリル酸の所定量とn−ドデシルメルカプタン0.4重量部を加え、アクアロンHS0515(第一工業製薬(株)製:有効成分15%)10.25重量部、アクアロンRN−30(第一工業製薬(株)製:20%希釈)3.5重量部および脱イオン水42.5重量部を加え乳化したモノマーを、3時間かけて等速追加した。同時にロンガリット0.4重量部、t−ブチルハイドロパーオキサイド0.3重量部をモノマー追加時に分割投入した。この後、1時間後重合を行い、樹脂固形分が50重量%の樹脂エマルションを得た。
【0077】
【表1】
【0078】
【製造例2】
加水分解縮合触媒(A−2)成分の製造
脱イオン水77.6重量部に28%アンモニア水を2.4重量部添加し、攪拌しつつジ−2−エチルヘキシルホスフェート(大八化学(株)製DP−8R)20重量部を徐々に滴下し、加水分解縮合触媒(A−2)を得た。
【0079】
【製造例3】
架橋樹脂エマルション(A)の製造
製造例1で得られた樹脂エマルション100重量部(樹脂固形分換算)を50℃に加熱し、攪拌しながら、製造例2で得た加水分解縮合触媒2部(有効成分換算)を添加し、そのままの温度で10時間攪拌を続け、樹脂エマルションの加水分解縮合を進行させることにより、架橋樹脂エマルション(A)を得た。
【0080】
【製造例4】
(B)成分の製造
テトラエトキシシラン30重量部にイソプロピルアルコール90重量部混合し、70℃に昇温し1N塩酸水溶液を0.03重量部添加し3時間攪拌した。その後、温度を室温へ下げ水酸化ナトリウムでpH7付近へ中和し、さらに溶剤を減圧除去して、イソプロピルアルコールでエステル交換されたシリケート化合物を得た。ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム5重量部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル3重量部とを混合し、1000rpm以上で高速攪拌しながら、ゆっくりと脱イオン水を62重量部を加えて、シリケート乳化物(B)を得た。
【0081】
【比較製造例1】
撹拌機、還流冷却器、窒素ガス導入管および滴下ロートを備えた反応容器に、脱イオン水33重量部、Newcol−707SF(日本乳化剤(株)製:3%希釈)2.5重量部、酢酸アンモニウム0.15重量部、ロンガリット0.05重量部、t−ブチルハイドロパーオキサイド0.04重量部を仕込み、窒素ガスを導入しつつ50℃に昇温した。表1の比較製造例1に示す組成からMA−100を除いた混合物のうち5重量部を滴下して30分間初期重合を行った。残り95重量部およびn−ドデシルメルカプタン0.4重量部にアクアロンHS0515(第一工業製薬(株)製:有効成分15%)10.25重量部、アクアロンRN−30(第一工業製薬(株)製:20%希釈)3.5重量部および脱イオン水42.5重量部を加え乳化したモノマーのうち、モノマー有効成分として65重量部を、3時間かけて等速追加した。さらに、残りのモノマー乳化物にMA−100を所定量添加し、2時間かけて等速追加した。この間、同時にロンガリット0.4重量部、t−ブチルハイドロパーオキサイド0.3重量部をモノマー追加時に分割投入した。この後、1時間後重合を行い、樹脂固形分が50重量%のエマルションを得た。
【0082】
【実施例1】
上記製造例3で得られた架橋樹脂エマルション(A)と、表2に示す顔料ペーストを用い、表3の塗料化の配合方法に従いエナメル化した。このエナメル100重量部に製造例4で得られたシリケート乳化物(B)を9.1重量部添加し、手攪拌したのちガラス板へアプリケーターにて塗装した。得られたガラス板をオーブンに入れ、種々の温度で所定時間加熱乾燥した。オーブンより取り出した後、室温で2日養生した。さらに水に1週間浸漬した後、接触角測定機(協和界面科学(株)製:CA−S150型)を用い、接触角を測定した。接触角の値が低いほど塗膜表面は親水性であり、塗膜の耐汚染性が向上することが経験的に知られている。結果を表4に示した。
【0083】
【表2】
【0084】
【表3】
【0085】
【表4】
【0086】
【比較例1】
上記比較製造例1で得られた樹脂エマルション100重量部(固形分換算)に製造例4で得られたシリケート乳化物を10重量部(有効成分換算)添加し、室温で1時間攪拌した。このエマルションと、表2に示す顔料ペーストを用い、表3の塗料化の配合方法に従いエナメル化した。このエナメル100重量部に製造例2で得られた加水分解縮合触媒を2.7重量部添加し、手攪拌したのちガラス板へアプリケーターにて塗装した。その後、実施例1と同様にして加熱乾燥、養生、水浸漬し、接触角を測定した。結果を表4に併記した。
【0087】
実施例の塗膜では比較例よりも接触角は小さな値であり、より耐汚染性に優れると推定される。
【0088】
【発明の効果】
本発明は、水性塗料用組成物であって、
(A)一般式(1)
【0089】
【化11】
(式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基および炭素数7〜10のアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基、X1はハロゲン原子、アルコキシ基、ヒドロキシ基、アシロキシ基、アミノキシ基、フェノキシ基、チオアルコキシ基またはアミノ基、aは0〜2の整数を示す。(ただし、R1およびX1がそれぞれ2つ以上の場合には、それらは同一または相異なる。))で表わされる架橋性シリル基を有するエチレン性不飽和単量体とエチレン性不飽和カルボン酸単量体を必須成分として含む単量体を乳化重合することにより得られる樹脂エマルション(A−1)と、加水分解縮合触媒(A−2)を混合することにより得られる架橋樹脂エマルション、
(B)一般式(2)
【0090】
【化12】
(式中、R2は同じかまたは異なり炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜10のアラルキル基、炭素数1〜4のアシル基、R3は同じかまたは異なり炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基または炭素数7〜10のアラルキル基、aは0〜2の整数。)で表されるシリコン化合物および/またはその部分加水分解縮合物、
を含有してなる塗料用組成物を用いることにより、高温で塗装した場合にも高いレベルの耐汚染性を発現しうる。
Claims (9)
- 水性塗料を構成する塗料用組成物であって、(A)一般式(1)
- 前記加水分解縮合触媒(A−2)が、錫系化合物、酸性有機化合物と塩基性化合物の混合物または反応物、より選ばれる少なくとも一種である請求項1記載の熱硬化性水性塗料組成物。
- 前記樹脂エマルション(A−1)が、(メタ)アクリル系樹脂エマルションである請求項1または2の熱硬化性水性塗料組成物。
- 前記(B)成分が、乳化された状態であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱硬化性水性塗料組成物。
- 前記(B)成分が、テトラアルコキシシランおよび/またはその部分加水分解縮合物であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱硬化性水性塗料組成物。
- 前記酸性有機化合物が、硫酸化合物、スルフォン酸化合物、カルボン酸化合物、燐酸化合物から選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の熱硬化性水性塗料組成物。
- 前記酸性有機化合物が以下の一般式(3)で表されるリン酸化合物から選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の熱硬化性水性塗料組成物。
- 前記酸性有機化合物が、一般式(3)で表されるリン酸化合物であり、かつ一般式(3)におけるX2が炭素数4以上のアルコキシ基であることを特徴とする請求項2〜7のいずれか一項に記載の熱硬化性水性塗料組成物。
- 前記塩基性化合物がアンモニアあるいはアミン類であることを特徴とする請求項2〜8のいずれか一項に記載の熱硬化性水性塗料組成物。
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JPH09221611A (ja) * | 1996-02-16 | 1997-08-26 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 水性塗料用樹脂組成物および耐汚染性に優れた塗膜の形成方法 |
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