JP4531720B2 - 挟み処理装置 - Google Patents

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本発明は、破砕機やプレス機等の挟み処理装置を油圧シリンダにより駆動するための技術に関する。
従来、油圧シリンダを用いて開閉駆動される挟み処理装置として、例えば作業機械のアタッチメント支持部の先端に取付けられる破砕機が知られている。この破砕機は、前記アタッチメント支持部に取付けられる破砕機本体と、この破砕機本体に回動可能に連結される一対の破砕アームとを備え、これらの破砕アームは互いに逆向きに回動することにより開閉する。そして、その閉じ方向の作動時に当該破砕アーム同士の間に処理物を挟み込んでこれを破砕処理する。
前記油圧シリンダは、前記破砕アームを開閉駆動するために用いられる。その具体的な形態は、例えば下記特許文献1に記載されるように両破砕アーム同士の間に単一の油圧シリンダが介在するシングルタイプのものと、例えば図5に示されるように、破砕機本体200と各破砕アーム202との間にそれぞれ油圧シリンダ204が介在するダブルタイプのものとに大別される。前者のシングルタイプでは、前記の単一の油圧シリンダの伸縮に連動して両破砕アームが開閉作動し、後者のタイプでは、前記両破砕アーム202が互いに接離する向きに開閉作動するように前記各油圧シリンダ204が同じ向きに同時に伸縮駆動される。
特開平4−40244号公報
前記両タイプの装置を対比すると、使用される油圧ポンプの性能を同一とした場合、前記図5に示されるダブルタイプのものは、前記特許文献1に開示されるシングルタイプのものに比べてより大きな駆動力すなわち破砕力を得ることができるという利点を有する反面、前記油圧ポンプの吐出油が両油圧シリンダ204に分流するために各油圧シリンダ204への供給流量が減って作動速度が低くなるという欠点がある。特に、両破砕アーム204の開き速度が作業効率に与える影響は大きく、また、当該開き速度が低いほど破砕機が処理物を把持している時間が長くなるために作業機械のバランスを崩しやすいという事情があることから、当該開き速度をいかに高めるかが重要な課題となる。
このような課題は、前記破砕機に限らず、前記油圧シリンダを用いて開閉駆動される種々の装置について生じ得るものである。
本発明は、このような事情に鑑み、挟み処理装置を駆動するための油圧シリンダについて、大きな駆動力を発生させ得る状態と、高速駆動が可能な状態との双方を得ることを可能にする技術の提供を目的とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、互いに接離する方向である開閉方向に作動してその閉じ向きの作動時に処理物を挟み込む第1の挟み部材及び第2の挟み部材と、これらの挟み部材を駆動するための油圧シリンダ装置とを備えた挟み処理装置であって、前記油圧シリンダ装置は、前記第1の挟み部材に連結され、伸張することにより前記第1の挟み部材を閉じ方向に作動させる第1の油圧シリンダと、前記第2の挟み部材に連結され、伸張することにより前記第2の挟み部材を閉じ方向に作動させる第2の油圧シリンダと、これらの油圧シリンダに共通の油圧ポンプを接続して両油圧シリンダを同時に作動させる油圧回路とを備え、当該油圧回路は、前記第1の油圧シリンダのヘッド側室と前記油圧ポンプとの間に介在するとともに前記第1の油圧シリンダのヘッド側室と前記第2の油圧シリンダのロッド側室との間に介在し、前記並列油路を完成させる並列位置と前記直列油路を完成させる直列位置とを有し、前記並列位置では前記第1の油圧シリンダのヘッド側室を前記第2の油圧シリンダのロッド側室から遮断して前記油圧ポンプに連通し、前記直列位置では前記第1の油圧シリンダのヘッド側室を前記油圧ポンプから遮断して前記第2の油圧シリンダのロッド側室に連通する油路切換弁と、前記油圧ポンプの吐出油を前記各油圧シリンダのヘッド側室に導くための第1の供給位置と前記油圧ポンプの吐出油を前記第1の油圧シリンダのロッド側室に導くための第2の供給位置とに切換えられる供給切換弁とを備え、当該供給切換弁が前記第1の供給位置に切換えられたときにこれと連動して前記油路切換弁が前記並列位置に切換えられることにより両油圧シリンダを同時に伸長させる一方、当該供給切換弁が前記第2の供給位置に切換えられたときにこれと連動して前記油路切換弁が前記直列位置に切換えられることにより両油圧シリンダを同時に収縮させるように、構成されているものである。
この油圧シリンダ装置において、前記油路切換弁によって使用油路が並列油路に切換えられたときは、前記油圧ポンプの吐出圧に対応する高い圧力をもつ作動油が双方の油圧シリンダに配給されるため、全体として大きな駆動力を得ることが可能である。一方、前記油路切換弁によって使用油路が直列油路に切換えられたときは、前記並列油路のような吐出油の分配がなく双方の油圧シリンダに十分な流量で作動油が流れるため、両油圧シリンダが高い速度で駆動される。
従って、この装置によれば、増速のための特別な設備の付加を要することなく、両油圧シリンダに作動油が供給される形態を切換えるだけで、大きな駆動力の確保と、高い速度での駆動とを両立させることができる。
そして、この油圧シリンダ装置を備えた本発明に係る挟み処理装置によれば、前記油圧シリンダ装置の油路が並列油路に切換えられたときは、前記各油圧シリンダのヘッド側室に前記油圧ポンプの吐出油が分配供給されることにより、前記各油圧シリンダがともに伸張して前記両挟み部材を大きな駆動力で閉じ方向に駆動する。これに対し、前記油圧シリンダの油路が直列油路に切換えられたときは、前記各油圧シリンダに対してそのロッド側室側から作動油が直列状態で流れるため、前記並列油路に比べて前記各油圧シリンダが高速で収縮し、前記両挟み部材を素早く開き方向に駆動する。
具体的には、当該供給切換弁が前記第1の供給位置に切換えられたときにこれと連動して前記油路切換弁が前記並列位置に切換えられ、当該供給切換弁が前記第2の供給位置に切換えられたときにこれと連動して前記油路切換弁が前記直列位置に切換えられるため、当該供給切換弁によって前記各油圧シリンダに対する給排方向を切換えることによって、その給排方向、換言すれば各油圧シリンダの作動方向すなわち挟み部材の開閉方向に応じた油路(並列油路または直列油路)が自動的に選択されることになる。
このような油路切換は、例えば、前記油路切換弁がパイロット切換弁であり、前記供給切換弁が前記第1の供給位置に切換えられたときに前記並列位置に切換わり、前記供給切換弁が前記第2の供給位置に切換えられたときに前記直列位置に切換わるように、前記パイロット切換弁のパイロット部が前記供給切換弁の二次側油路に接続されているものによって、達成することが可能である。
この装置によれば、前記各供給位置に切換えられたときの前記供給切換弁の二次側油路の圧力を前記パイロット切換弁のパイロット圧として利用することにより、特別なセンサやスイッチを用いることなく、供給切換弁による給排方向の切換すなわち挟み部材の開閉方向の切換と油路切換弁による油路切換とを連動させることができる。
前記油圧回路は、前記油圧ポンプの吐出圧が一定以上の場合に前記油路切換弁を強制的に前記並列油路側に切換える強制切換部を含むものが、より好ましい。この構成によれば
、前記直列油路が選択されていても、一定以上の負荷が生じて作動油の圧力が上昇した
ときに自動的に並列油路に切換えられて当該負荷に対抗し得る駆動力を確保することができる。
また、前記油圧回路が、前記並列油路が選択されかつ前記油圧ポンプの吐出圧が一定以下の場合にのみ前記各油圧シリンダからの戻り油を前記供給切換弁の二次側油路に還流させる再生回路を構築する再生切換弁を含むものであれば、前記供給切換弁が前記第1の供給位置にあって前記並列油路が選択されていても、その運転圧力が一定以下のときには前記各油圧シリンダからの戻り油を当該油圧シリンダに再供給する再生回路が構築されることにより、各油圧シリンダの作動速度が高められる。
前記再生切換弁は、前記油路切換弁とは別の弁として構成されたものでもよいし、前記油路切換弁により構成されたもの、すなわち、当該再生切換弁と油路切換弁とが共通の弁で構成されたものでもよい。後者の油路切換弁としては、例えば、前記並列選択位置と前記直列選択位置とに加え、前記並列油路でかつ前記再生回路である回路を構築する再生位置を有するものが、好適である。
また、前記油圧回路は、前記第2の油圧シリンダをバイパスして前記直列油路における前記第1の油圧シリンダの戻り油路と前記第2の油圧シリンダの戻り油路とを接続するバイパス油路を含むとともに、このバイパス油路に、前記第1の油圧シリンダの作動速度と前記第2の油圧シリンダの作動速度との差を調整するための流量調整弁が設けられているものが、より好ましい。
この構成によれば、前記直列油路が選択されているときでも、前記第1の油圧シリンダの駆動速度と前記第2の油圧シリンダの駆動速度とのバランスを良好に調整することができる。
本発明では、前記直列油路が前記油圧ポンプの吐出油を前記第1の油圧シリンダのロッド側室に導き、前記並列油路が少なくとも前記油圧ポンプの吐出油を前記両油圧シリンダのへッド側室に導く油路を含むことになるため、ロッド側室の受圧面積とヘッド側室の受圧面積との面積差(一般には前記ロッド側室内に存在するロッドの断面積に相当する分の面積差)が大きいことを利用して、直列油路が選択されたときのシリンダ速度をより大きくすることができるとともに、並列油路が選択されたときの駆動力も大きくすることができる。
この挟み処理装置は、各種の挟み処理を行う装置に適用することが可能である。例えば、その挟み部材が処理物を挟み込んで当該処理物を破砕する破砕部材である破砕機や、その各挟み部材が処理物を挟み込むことによりプレスする金型であるプレス機などに、有効である。
前記破砕機としては、前記各挟み部材が前記開閉方向に作動するように回動可能に連結される装置本体を備え、この装置本体は、先端が移動可能なアタッチメント支持部を備える作業機械の当該アタッチメント支持部の先端に取付けられる取付部を有するものが、好適である。この装置本体の取付部を前記作業機械のアタッチメント支持部の先端に取付ければ、当該アタッチメント支持部を作動させることにより前記破砕機を移動させて効率のよい破砕処理をすることができる。
ここで、前記油圧回路は、その少なくとも前記油路切換弁が前記装置本体に組み込まれたものでもよいし、前記アタッチメント支持部をもつ作業機械の本体側に前記油圧ポンプとともに搭載されたものでもよい。後者の作業機械としては、前記挟み処理装置と、この挟み処理装置の装置本体の取付部が取付けられる被取付部を先端に有するアタッチメント支持部と、このアタッチメント支持部を当該アタッチメント支持部の先端が移動可能となるように支持する機体とを備え、前記機体または前記アタッチメント支持部に前記挟み処理装置の油圧回路及びこの油圧回路に接続される油圧ポンプが搭載されているものが、好適である。
以上のように、本発明に係る挟み処理装置の油圧シリンダ装置では、簡素な構成で、第1の油圧シリンダ及び第2の油圧シリンダを利用して大きな駆動力を確保する状態と、前記各油圧シリンダを高速で駆動する状態との双方を得ることができる。そして、この挟み処理装置では、両挟み部材を大きな駆動力で閉じ方向に駆動することができるとともに、素早く開き方向に駆動することができる。従って、破砕機やプレス機等の挟み処理装置に好適な油圧シリンダの駆動を実現することができる。
本発明の好ましい実施の形態を図1〜図4を参照しながら説明する。これらの図面のうち、図3は第1の実施の形態に係る油圧シリンダ装置を示し、図4は第2の実施の形態に係る油圧シリンダ装置を示し、図1及び図2は両実施形態に係る油圧シリンダ装置が適用可能な作業機械の例を示す。
前記図1が示す作業機械は、走行可能な機体10と、アタッチメント支持部とを備える。このアタッチメント支持部は、前記機体10に起伏可能かつ旋回可能に設けられるブーム12と、このブーム12の先端に水平軸回りに回動可能に連結されるアーム14とにより構成される。このアーム14の先端は、前記ブーム12の起伏動作及び回動動作と前記アーム14の回動動作との複合により、自在に移動することが可能である。そして、このアーム14の先端に水平軸回りに回動可能となるように、かつ、着脱自在に、破砕機16が取付けられている。
図2に示されるように、前記破砕機16は、破砕機本体20を備える。この破砕機本体20は、前記アーム14の先端に取付けられるアーム連結部18と、このアーム連結部18に回転駆動機構19を介して相対回転可能に連結される支柱部24とを有する。
前記回転駆動機構19は、円板状の一対の基板22,30をその中心軸回りに相対回転させるものであり、その一方の基板22に前記支柱部24が立設され、他方の基板30に前記アーム連結部18が立設されている。
前記支柱部24の先端には、左右の支軸26を介してそれぞれ回動可能に第1の破砕アーム28A及び第2の破砕アーム28Bが連結されている。これらの破砕アーム28A,28Bは、その内側に破砕刃27を有している。
前記第1の破砕アーム28Aと前記基板22との間には第1の油圧シリンダ40Aが介設されている。同様に、前記第2の破砕アーム28Bと前記基板22との間には第2の油圧シリンダ40Bが介設されている。これらの油圧シリンダ40A,40Bは、それぞれ同時に伸縮することにより、前記両破砕アーム28A,28Bを相互逆向きに回動させる。すなわち、これらの破砕アーム28A,28Bに開閉動作(破砕動作)を行わせる。
一方、前記アーム連結部18は、前記基板30から突出する一対のブラケット32を有し、これらのブラケット32に貫通孔34,36が設けられる。このうち、前記貫通孔34には前記ブラケット32を前記アーム14の先端に連結するためのピンが挿通され、前記貫通孔36には前記ブラケット32を破砕機回動駆動用のシリンダ38(図1)に連結するためのピンが挿通される。
図3が示すように、前記各油圧シリンダ40A,40Bは、シリンダ本体42と、このシリンダ本体42内に装填されるピストン43と、このピストン43から一方の側に延びるロッド44とを有する。
前記第1の油圧シリンダ40Aでは、そのピストン43がシリンダ本体42の内部を前ロッド側室45Aとその反対側のへッド側室46Aとに区画する。同様に、前記第2の油圧シリンダ40Bでは、そのピストン43がシリンダ本体42の内部をロッド側室45Bとその反対側のへッド側室46Bとに区画する。そして、図2に示す例では、前記各油圧シリンダ40A,40Bの両端部のうちのへッド側端部が前記基板22側にピン47を介して回動可能に連結され、前記各油圧シリンダ40A,40Bのロッド44の端部が前記各破砕アーム28A,28Bの適当な部位(前記支軸26から外れた部位)にピン48を介して回動可能に連結されている。
前記図3は、前記各油圧シリンダ40A,40Bを伸縮させるための油圧駆動装置を示す。
この油圧駆動装置は、油圧ポンプ50と、この油圧ポンプ50に前記各油圧シリンダ40A,40Bを接続する油圧回路とを具備する。前記油圧ポンプ50は、前記機体16に搭載された図略のエンジンの出力軸に連結され、当該エンジンにより駆動されてタンク内の作動油を吐出する。前記油圧回路は、前記油圧ポンプ50の吐出油を前記各油圧シリンダ40A,40Bに供給して両油圧シリンダを同時に作動させる。
この油圧回路は、第1供給油路61及び第2供給油路62を含む。前記第1供給油路61は、前記油圧ポンプ50の吐出油を前記第1の油圧シリンダ40Aのへッド側室46A及び前記第2の油圧シリンダ40Bのへッド側室46Bに導くための油路であり、前記第2供給油路62は、前記吐出油を前記第1の油圧シリンダ40Aのロッド側室45A及び前記第2の油圧シリンダ40Bのロッド側室45Bに導くための油路である。
具体的に、前記第1供給油路61はその途中で2つの分岐油路61a,61bに分岐し、このうちの分岐油路61aが前記へッド側室46Aに至り、分岐油路61bが前記へッド側室46Bに至っている。同様に、前記第2供給油路62もその途中で2つの分岐油路62a,62bに分岐し、このうちの分岐油路62aが前記へッド側室46Aに至り、分岐油路62bが前記へッド側室46Bに至っている。
前記両供給油路61,62の途中には、前記油圧ポンプ50に近い側から順に、供給切換弁52、再生切換弁54、及び油路切換弁56が設けられ、このうちの供給切換弁52及び再生切換弁54が前記各供給油路61,62の分岐点よりも前記油圧ポンプ50に近い位置に設けられている。
前記供給切換弁52は、図例では3位置の手動切換弁からなり、中立位置520と、第1の供給位置521と、第2の供給位置522とを有している。前記中立位置520は、前記油圧ポンプ50と前記両供給油路61,62とを遮断する位置である。前記第1の供給位置521は、前記油圧ポンプ50を前記第1供給油路61に接続して前記第2供給油路62をタンクに連通する位置であり、逆に、前記第2の供給位置522は、前記油圧ポンプ50を前記第2供給油路62に接続して前記第1供給油路61をタンクに連通する位置である。
前記再生切換弁54は、図例では2位置のパイロット切換弁からなり、通常位置541と再生位置542とを有している。前記通常位置541は、前記両供給油路61,62を連通する位置であり、前記再生位置542は、後述のような前記第2供給油路62の戻り油を逆止弁58を介して前記第1供給油路61に還流させる再生回路を構築する位置である。この再生切換弁54には付勢用ばね543が設けられている。この付勢用ばね543は、前記再生切換弁54にパイロット圧が供給されないときに同弁54を前記再生位置542に保持する。
この再生切換弁54にパイロット圧が入力されるパイロットポートは、前記第1供給油路61につながるパイロットライン641と、前記第2供給油路62につながるパイロットライン642とにシャトル弁65を介して接続されている。このシャトル弁65は、前記両パイロットライン641,642を高圧選択してその選択したラインを前記パイロットポートに接続する。さらに、前記パイロットライン641の途中には、設定リリーフ圧が調節可能な逆止弁付可変リリーフ弁66が設けられている。
従って、前記再生切換弁54は、1)前記第1供給油路61に前記油圧ポンプ50の吐出油が流れてその吐出圧が前記逆止弁付可変リリーフ弁66の設定圧を超える場合、または、2)前記第2供給油路62に前記油圧ポンプ50の吐出油が流れる場合には、その吐出圧に相当するパイロット圧の前記パイロットポートへの入力を受けて前記通常位置541に切換えられる。一方、それ以外の場合、すなわち、1)前記供給油路61,62のいずれにも前記油圧ポンプ50の吐出油が流れていない場合、または2)前記第1供給油路61に前記油圧ポンプ50の吐出油が流れているが、その吐出圧が前記逆止弁付可変リリーフ弁66の設定圧以下の場合には、前記付勢用ばね543の付勢力により前記再生位置542に保持される。
前記油路切換弁56は、前記第1供給油路61の分岐油路61aと前記第2供給油路62の分岐油路62bの途中に設けられている。この油路切換弁56は、図例では2位置のパイロット切換弁からなり、並列選択位置561と直列選択位置562とを有している。前記並列選択位置561は、前記分岐油路61a,62bをそのまま開通する位置であり、前記油圧ポンプ50の吐出油を前記各油圧シリンダ40A,40Bに分配供給するための並列油路を形成する位置である。これに対し、前記直列選択位置562は、前記両分岐油路61a,62bをそれぞれ遮断して前記両油圧シリンダ40A,40B側の分岐油路61a,62b同士を逆止弁68を介して接続する位置であり、前記油圧ポンプ50の吐出油を前記両油圧シリンダ40A,40Bに対してその順に直列に流すための直列油路を形成するものである。
前記油路切換弁56は並列選択用パイロットポート57Bと直列選択用パイロットポート57Aとを有する。このうち、前記並列選択用パイロットポート57Bは、パイロットライン63bを介して前記第1供給油路61の分岐油路61bに接続され、前記直列選択用パイロットポート57Aは、パイロットライン63aを介して前記第2供給油路62の分岐油路62aに接続されている。
さらに、この油圧回路は、前記直列油路が選択されているときに前記第2供給油路62を流れる吐出油の圧力が一定以上になると前記油路切換弁56を強制的に前記並列選択位置561に切換える強制切換部70を含んでいる。
この強制切換部70は、前記パイロットライン63bの途中に介在するシャトル弁71と、逆止弁付可変リリーフ弁72とを含んでいる。前記シャトル弁71は、その一方の入力ポートと出力ポートとが前記パイロットライン63bに接続され、その他方の入力ポートが強制パイロットライン74を介して前記第2供給油路62に接続されている。そして、この強制パイロットライン74の途中に前記逆止弁付可変リリーフ弁72が介在している。この逆止弁付可変リリーフ弁72は、前記第2供給油路62を流れる吐出油の圧力が当該リリーフ弁72の設定圧を超える場合に前記強制パイロットライン74を開通する。
なお、前記油路切換弁56には、同弁56を前記直列選択位置562側に付勢する付勢用ばね563が設けられている。この付勢用ばね563は、前記パイロットポート57A,57Bのいずれにもパイロット圧が供給されていないときに前記油路切換弁56を前記直列選択位置562にする付勢力をもつ。また、この油路切換弁56は、前記パイロットポート57Bから入力されるパイロット圧の受圧面積が前記パイロットポート57Aから入力されるパイロット圧の受圧面積よりも大きくなるように設計されており、前記両パイロットポート57A,57Bに略同等のパイロット圧が供給されたときに、前記パイロットポート57Bから入力されるパイロット圧によるパイロット操作力が前記パイロットポート57Aから入力されるパイロット圧によるパイロット操作力と前記付勢用ばね563の付勢力との総和に打ち勝って前記油路切換弁56を前記並列選択位置561に強制切換することが可能な程度まで、前記受圧面積の差が大きく設定されている。
一方、前記直列油路が選択されたときに前記第1の油圧シリンダ40Aの戻り油路となる分岐油路61aと、同じく直列油路が選択されたときに前記第2の油圧シリンダ40Bの戻り油路となる分岐油路61bとの間には、前記第2の油圧シリンダ40Bをバイパスして両分岐油路61a,61b同士を接続するバイパス油路76が設けられている。このバイパス油路76には、同油路76での作動油の流量を調整するための流量調整弁77と、その作動油の逆流を阻止する逆止弁78とが直列に設けられている。
次に、この油圧駆動装置及び前記破砕機16の具体的作用を説明する。
この説明では、初期状態として次の1)〜3)を満たす状態を想定する。
1)図1及び図2の実線が示すように前記破砕機16の両破砕アーム28A,28Bが開き位置にある。すなわち両油圧シリンダ40A,40Bが収縮している。
2)図3に示す供給切換弁52が中立位置520に切換えられている。
3)前記破砕機16の両破砕アーム28A,28B同士の間に被破砕物が介在する位置に当該破砕機16が移送されている。
この初期状態において、前記供給切換弁52が前記中立位置520から第1の供給位置521に切換えられると、前記油圧ポンプ50の吐出油は前記供給切換弁52を通じて第1供給油路61に流入する。
このとき、前記吐出油の圧力が逆止弁付可変リリーフ弁66の設定圧を超えない間は、再生切換弁54が再生位置542を保持する。この再生切換弁54を通過した吐出油は、前記第1供給油路61の分岐油路61aと分岐油路61bとに分流し、そのうち分岐油路61bに流入する油の圧力がパイロットライン63b及びシャトル弁71を通じて油路切換弁56の並列選択用パイロットポート57Bに入力される。この入力を受けた油路切換弁56はその付勢用ばね563の付勢力に抗して並列選択位置561に切換えられ、分岐油路61a,62bをそのまま開通する。従って、前記第1供給油路61を流れる油はそのまま分岐油路61a,61bを通じて各油圧シリンダ40A,40Bのへッド側室46A,46Bに分配供給される。
この油圧供給により各油圧シリンダ40A,40Bは伸張し、両破砕アーム28A,28Bを閉じ方向に作動させる。このとき、各ロッド側室45A,45B内から押し出された作動油は第2供給油路62の分岐油路62a,62bに流出する。すなわち、この油圧シリンダ40A,40Bの伸張時には前記両分岐油路62a,62bを含む第2供給油路62が戻り油路として機能する。しかも、その戻り油は前記両分岐油路62a,62bからの合流後に前記再生位置542にある再生切換弁54の逆止弁58を通じて前記第1供給油路61に還元される。従って、この戻り油の還流によって両油圧シリンダ40A,40Bに対する作動油供給流量が増え、その分両油圧シリンダ40A,40Bの作動速度すなわち両破砕アーム28A,28Bの閉じ速度が高められる。
このような再生回路による増速を伴う閉じ駆動が進んで両破砕アーム28A,28Bの破砕刃27が図略の被破砕物に当接すると、その当接時点から両油圧シリンダ40A,40Bの駆動負荷ひいては油圧ポンプ50の吐出圧が急激に高まる。そして、この吐出圧が前記再生切換弁54の上流側の逆止弁付可変リリーフ弁66の設定圧を超えた時点で同弁66が開弁し、その吐出圧がシャトル弁65を通じて前記再生切換弁54のパイロットポートにパイロット圧として入力されることにより、当該再生切換弁54が通常位置541に切換わる。この時点で再生回路は解消され、前記戻り油がそのままタンクに流される通常の並列油路が形成される。
以上示した並列油路では、油圧ポンプ50の吐出圧とほぼ等しい油圧が各油圧シリンダ40A,40Bに供給されるので、各破砕アーム28A,28Bは前記被破砕物を破砕するのに十分な力で閉じ方向に駆動される。
このような破砕作業が完了した後、前記供給切換弁50が前記第1の供給位置521から第2の供給位置522に切換えられると、前記油圧ポンプ50の吐出油は第2供給油路62側に流れ、その吐出圧がそのままシャトル弁65を通じて前記再生切換弁54のパイロットポートに入力される。従って、同弁54は前記通常位置541を保つ。
前記第2供給油路62を流れる作動油は、その下流側で分岐油路62a,62bに分流しようとするが、その作動油の圧力が強制切換部70における逆止弁付可変リリーフ弁72の設定圧を超えないうちは、同弁72が閉弁状態を保ち、かつ、前記分岐油路62a,62bのうちの一方の分岐油路62aに流入する油の圧力がパイロットライン63aを通じて油路切換弁56の直列選択用パイロットポート57Aに入力されるので、当該油路切換弁56は直列選択位置562に切換えられて他方の分岐油路62bをブロックする。
この直列選択位置562に切換えられた油路切換弁56が直列油路を形成することにより、前記作動油は専ら前記分岐油路62aを通じて前記第1の油圧シリンダ40Aのロッド側室45Aに流入し、同油圧シリンダ40Aを収縮させる方向に作動させる。これに伴って同シリンダ40Aのへッド側室46Aから押し出された油は、前記直列選択位置562にある前記油路切換弁56の逆止弁68を経由して第2の油圧シリンダ40Bのロッド側室45Bに供給され、この第2の油路シリンダ40Bを収縮させる。これに伴って同シリンダ40Bのへッド側室46Bから押し出された油は、第1供給油路61の分岐油路61b及びその上流側の油路を通じてタンクに戻される。すなわち、この直列油路では前記第1供給油路61が戻り油路として機能する。
この直列油路は、前記並列油路のように油圧ポンプ50の吐出油を両油圧シリンダ40A,40Bに分配供給するものではなく、同ポンプ50の吐出流量とほぼ等しい流量で前記各油圧シリンダ40A,40Bに直列で作動油を流すものであるため、当該並列油路が選択された場合に比べて両油圧シリンダ40A,40Bは高い速度で収縮する。この高速収縮は、前記破砕機16の両破砕アーム28A,28Bを迅速に開き方向に作動させ、作業効率を高める。
しかも、図示の油圧回路は、バイパス油路76、すなわち、前記第2の油圧シリンダ40Bをバイパスして前記直列油路における前記第1の油圧シリンダ40Aの戻り油路に相当する分岐油路62aと前記第2の油圧シリンダ40Bの戻り油路に相当する分岐油路61bとを接続する油路を含んでいて、このバイパス油路76に流量調整弁77が設けられているので、この流量調整弁77の操作により前記バイパス油路76を流れる作動油の流量を調整することにより、前記第1の油圧シリンダ40Aの作動速度と前記第2の油圧シリンダ40Bの作動速度との差を調整することが可能である。よって、前記直列油路が選択されているときでも、前記第1の油圧シリンダの駆動速度と前記第2の油圧シリンダの駆動速度とのバランスを良好に調整することができる。
また、この実施の形態では、前記直列油路が選択されているときに前記開き方向の作動に何らかの抵抗が生じ、前記油圧シリンダ40A,40Bの少なくとも一方の負荷が急激に上昇して前記第2供給油路62を流れる作動油の圧力が前記逆止弁付可変リリーフ弁72の設定圧を超えたときに、同弁72が開いて前記作動油の圧力を前記シャトル弁71及びパイロットライン63bを通じて前記油路切換弁56の並列選択用パイロットポート57Bに導く。このパイロット圧は、直列選択用パイロットポート57Aから入力されるパイロット圧及び付勢用ばね563の付勢力に抗して当該油路切換弁56を強制的に前記並列選択位置561に切換える。すなわち、油圧回路は前記抵抗に対抗し得る並列油路に強制的に切換えられる。
なお、この第1の実施の形態では前記再生切換弁52が前記油路切換弁56と別に構成されているが、これらの再生切換弁と油路切換弁とが共通の弁で構成されていてもよい。図4は、後者の実施の形態である第2の実施の形態に係る駆動装置を示す。
同図が示す油圧回路は、前記図3が示す油圧回路と同様、第1供給油路61及び第2供給油路62を有し、その上流位置に供給切換弁52を具備する。しかし、前記図4が示す油圧回路は、前記図3に示される油路切換弁56に代え、再生切換弁としての機能を併有する油路切換弁80を具備している。
この油路切換弁80は、3位置パイロット切換弁からなり、前記第1供給油路61の分岐油路61a及び前記第2供給油路62の分岐油路62bをそのまま開通する並列選択位置801と、両分岐油路61a,62bをブロックしてその油圧シリンダ40A,40B側の油路同士を逆止弁82を介して接続する直列選択位置802とに加え、再生位置803を有している。この再生位置803は、前記分岐油路61aを開通し、かつ、この分岐油路61aに前記油圧ポンプ50の吐出油が供給されたときに前記両油圧シリンダ40A,40Bから分岐油路62a,62bに押し出される戻り油を前記分岐油路61aに還元させる再生回路を構築する位置である。そして、前記直列選択位置802と前記再生位置803との間に前記並列選択位置801が設定されている。
また、この実施の形態では、前記第2供給油路62のうち前記第1油圧シリンダ40Aのロッド室45A側に分岐する分岐油路62aの途中に前記油路切換弁80が介在している。そして、この油路切換弁80は、前記並列選択位置801及び直列選択位置802では前記分岐油路62aを開通し、前記再生位置803では前記分岐油路62aをその途中で遮断する。
この油路切換弁80には、同弁80を前記直列選択位置802に切換えるための直列選択用パイロットポート84Aと、同弁80を前記再生位置803に切換えるための再生用パイロットポート84Bとが設けられている。
前記直列選択用パイロットポート84Aは、パイロットライン88Aを介して前記第2供給油路62(詳しくは同油路62における両分岐油路62a,62bよりも上流側の部分)に接続され、前記再生用パイロットポート84Bは、パイロットライン88Bを介して前記第1供給油路61の分岐油路61bに接続されている。さらに、この油路切換弁80には付勢用ばね85,86が設けられ、これらの付勢用ばね85,86は、前記両パイロットポート84A,84Bにパイロット圧が供給されないとき、またはその供給されるパイロット圧が互いに等しいときに前記油路切換弁80を前記並列選択位置801に保つ。
さらに、この油圧回路は、前記油路切換弁80が前記再生位置803または前記直列選択位置802にある場合において油圧ポンプ50の吐出油が一定以上となったときに当該油路切換弁80を前記並列選択位置801に切換える再生解除部90A及び強制切換部90Bを含んでいる。
前記再生解除部90Aは、前記パイロットライン88Aの途中に介在するシャトル弁92Aと、逆止弁付可変リリーフ弁94Aとを含んでいる。前記シャトル弁92Aは、その一方の入力ポートと出力ポートとが前記パイロットライン88Aに接続され、その他方の入力ポートが再生解除パイロットライン96Aを介して前記第1供給油路61に接続されており、この再生解除パイロットライン96Aの途中に前記逆止弁付可変リリーフ弁94Aが介在している。
同様に、前記強制切換部90Bは、前記パイロットライン88Bの途中に介在するシャトル弁92Bと、逆止弁付可変リリーフ弁94Bとを含んでいる。前記シャトル弁92Bは、その一方の入力ポートと出力ポートとが前記パイロットライン88Bに接続され、その他方の入力ポートが強制パイロットライン96Bを介して前記第2供給油路62に接続されており、この強制パイロットライン96Bの途中に前記逆止弁付可変リリーフ弁94Bが介在している。
この図4が示す装置においても、前記図3が示す装置と同様に、実際の破砕機16の開閉の向き及びその駆動負荷に見合った油圧シリンダ40A,40Bの駆動制御が実行される。
具体的に、前記1)〜3)を満足する初期状態から前記供給切換弁52が第1の供給位置521に切換えられると、前記油圧ポンプ50の吐出油が前記供給切換弁52を通じて第1供給油路61に流入し、この吐出油は、分岐油路61a,61bに分流し、そのうち分岐油路61bに分流する油の圧力がパイロットライン88B及びシャトル弁92Bを通じて油路切換弁80の再生用パイロットポート84Bにパイロット圧として入力される。その一方、前記吐出油の圧力が再生解除部90Aにおける逆止弁付可変リリーフ弁94Aの設定圧を超えないうちは、同弁94Aが開弁せず、直列選択用パイロットポート84Aにパイロット圧は供給されない。
従って、前記再生用パイロットポート84Bにのみパイロット圧の入力を受けた油路切換弁80は、再生位置803に切換えられ、前記分岐油路61aをそのまま開通するとともに、前記分岐油路62a,62bからの戻り油を逆止弁83を通じて前記分岐油路61aに還流させる。この戻り油の還流は両油圧シリンダ40A,40Bに対する作動油供給流量を増やす。従って、両油圧シリンダ40A,40Bは、前記並列油路によって伸張方向に駆動され、かつ前記還流によって増速されながら、両破砕アーム28A,28Bを比較的高い速度で閉じ方向に動かす。
このような両破砕アーム28A,28Bの閉じ駆動が進んでこれらのアーム28A,28Bの破砕刃27が図略の被破砕物に当接し、その当接時点から両油圧シリンダ40A,40Bの駆動負荷ひいては油圧ポンプ50の吐出圧が急激に高まって前記再生解除部90Aの逆止弁付可変リリーフ弁94Aの設定圧を超えると、同弁94Aが開弁することにより前記吐出圧が再生解除パイロットライン96A及びシャトル弁92Aを通じて直列選択用パイロットポート84Aにもパイロット圧として入力される。このように両パイロットポート84Aにほぼ等しいパイロット圧が入力されることにより、前記油路切換弁80は中間の並列選択位置801に切換えられる。この時点で再生回路は解消され、前記戻り油がそのままタンクに流される通常の並列油路が形成される。この並列油路により、各油圧シリンダ40A,40Bには前記各破砕アーム28A,28Bが前記被破砕物を破砕するのに十分な閉じ力を生じさせるための油圧が供給される。
このような破砕作業が完了した後、前記供給切換弁50が前記第1の供給位置521から第2の供給位置522に切換えられると、前記油圧ポンプ50の吐出油は第2供給油路62側に流れる。この吐出油は分岐油路62a,62bに分流しようとするが、その吐出油の圧力が強制切換部90Bにおける逆止弁付可変リリーフ弁94Bの設定圧を超えないうちは同弁94Bが閉弁状態を保ち、かつ、前記第2供給油路62に流入する油の圧力がパイロットライン88Aを通じて油路切換弁80の直列選択用パイロットポート84Aに入力されるため、当該油路切換弁80は直列選択位置802に切換えられて分岐油路62bをブロックする。
この油路切換弁80の切換により直列油路が形成されるため、前記図3に示した装置と同様に、前記油圧ポンプ50の吐出油はその吐出流量とほぼ等しい流量で前記各油圧シリンダ40A,40Bに直列で流される。従って、両油圧シリンダ40A,40Bは高い速度で収縮し、前記両破砕アーム28A,28Bは迅速に開き方向に作動する。
また、この装置でも、前記直列油路が選択されているときに前記油圧シリンダ40A,40Bの少なくとも一方の負荷が急激に上昇して前記第2供給油路62を流れる作動油の圧力が強制切換部90Bの逆止弁付可変リリーフ弁94Bの設定圧を超えると、同弁94Bが開くことにより強制的に並列油路に切換えられる。すなわち、前記逆止弁付可変リリーフ弁94Bの開弁により前記作動油の圧力が前記シャトル弁92B及び強制パイロットライン96Bを通じて前記油路切換弁80の再生用パイロットポート84Bにも供給されることにより、同弁80が強制的に並列選択位置801に切換えられる。
前記図3,図4が示すように、前記直列油路が前記油圧ポンプ50の吐出油を前記第1の油圧シリンダ40のロッド側室45Aに導くものであり、前記並列油路が少なくとも前記油圧ポンプの吐出油を前記両油圧シリンダ40A,40Bのへッド側室46A,46Bに導く油路を含むものであることにより、ロッド側室の受圧面積よりもへッド側室の受圧面積が大きいことを利用して、直列油路が選択されたときのシリンダ速度をより大きくすることができるとともに、並列油路が選択されたときの駆動力も大きくすることができる。
このような油圧シリンダ装置が前記図2に示される破砕機16に適用されることにより、その閉じ駆動時には前記並列油路によって前記各油圧シリンダ40A,40Bのへッド側室46Aに前記油圧ポンプ50の吐出油が分配されるため、全体として大きな駆動力が生成される。しかも、開き駆動時には前記各油圧シリンダ40A,40Bに対してそのロッド側室側から作動油を直列に流すことにより、前記各油圧シリンダ40A,40Bの開き速度を高めることができる。
ここで、前記図3や図4が示す油圧回路は、その少なくとも前記油路切換弁56,80が前記破砕機16の装置本体に組み込まれたものでもよいし、図1に示す作業機械の本体側、例えば機体10やアタッチメント支持部(ブーム12またはアーム14)に搭載されていてもよい。前者の場合には、作業機械の本体側には通常の油圧回路を搭載しておきながら、そのアーム14の先端に前記油路切換弁を含む破砕機16を装着することにより、上述のような実際の破砕作業に見合った駆動制御を実現することができ、作業機械の本体側の汎用性を高めることができる。逆に、後者の場合には、共通の油圧ポンプ50及び油路切換弁を用いて、前記アーム14の先端に脱着される複数種の挟み処理装置の駆動制御を行うことが可能になる。
・図3や図4に示される油圧回路では、直列回路での第2の油圧シリンダ40Bの戻り油がそのままタンクに戻されるが、当該油圧シリンダ40Bの戻り油が別の第3の油圧シリンダその他の油圧アクチュエータを経由してからタンクに戻されてもよい。同様に、並列回路も、前記油圧ポンプ50の吐出油を少なくとも第1の油圧シリンダ40A及び第2の油圧シリンダ40Bに分配供給するものであればよく、これらの油圧シリンダ40A,40Bに加えて第3の油圧シリンダその他の油圧アクチュエータにも作動油を供給するものを除外する趣旨ではない。
・前記供給切換弁50や油路切換弁56,80を構成する弁の種類は特に問わない。例えば、前記供給切換弁50にパイロット切換弁や電磁切換弁を用いることも可能である。また、前記油路切換弁56,80に電磁切換弁や電磁油圧パイロット切換弁を用いることにより、その切換を破砕機20等の動きに応じて電気的に制御することも可能である。逆に、当該油路切換弁に手動切換弁を用いることも可能である。
・本発明に係る油圧シリンダ装置の適用対象は前記破砕機16に限られない。例えば金型を互いに接離する方向に移動させて(すなわち開閉作動させて)、これらの金型の間でワークをプレス処理するプレス装置にも適用することが可能である。その場合、各金型に前記第1の油圧シリンダ及び第2の油圧シリンダを相互逆向きに連結して双方の金型を動かすようにしてもよいし、一方の金型を固定して他方の金型に両油圧シリンダを同じ向きに並列に連結するようにしてもよい。
本発明に係る破砕機が用いられる作業機械の例を示す全体図である。 前記破砕機の正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る油圧シリンダ装置を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係る油圧シリンダ装置を示す回路図である。 従来の破砕機の例を示す回路図である。
10 機体
12 ブーム(アタッチメント支持部)
14 アーム(アタッチメント支持部)
16 破砕機
18 アーム連結部(取付部)
20 破砕機本体
27 破砕刃
28A 第1の破砕アーム
28B 第2の破砕アーム
40A 第1の油圧シリンダ
40B 第2の油圧シリンダ
45A 第1の油圧シリンダのロッド側室
45B 第2の油圧シリンダのロッド側室
46A 第1の油圧シリンダのへッド側室
46B 第2の油圧シリンダのへッド側室
50 油圧ポンプ
52 供給切換弁
521 第1の供給位置
522 第2の供給位置
54 再生切換弁
56 油路切換弁
561 並列選択位置
562 直列選択位置
61 第1の供給油路
62 第2の供給油路
63a パイロットライン
63b パイロットライン
70 強制切換部
76 バイパス油路
77 流量調整弁
80 油路切換弁
801 並列選択位置
802 直列選択位置
803 再生位置
84A 直列選択用パイロットポート
84B 再生用パイロットポート
88A パイロットライン
88B パイロットライン
90A 再生解除部
90B 強制切換部

Claims (10)

  1. 互いに接離する方向である開閉方向に作動してその閉じ向きの作動時に処理物を挟み込む第1の挟み部材及び第2の挟み部材と、これらの挟み部材を駆動するための油圧シリンダ装置とを備えた挟み処理装置であって、
    前記油圧シリンダ装置は、前記第1の挟み部材に連結され、伸張することにより前記第1の挟み部材を閉じ方向に作動させる第1の油圧シリンダと、前記第2の挟み部材に連結され、伸張することにより前記第2の挟み部材を閉じ方向に作動させる第2の油圧シリンダと、これらの油圧シリンダに共通の油圧ポンプを接続して両油圧シリンダを同時に作動させる油圧回路とを備え、
    前記油圧回路は、前記油圧ポンプの吐出油を前記各油圧シリンダのヘッド側室に分配供給して当該両油圧シリンダを同時に伸長させることにより前記両挟み部材を同時に閉じ方向に作動させるための並列油路と、前記油圧ポンプの吐出油を前記第1の油圧シリンダのロッド側室に供給し、この第1の油圧シリンダのヘッド側室を前記第2の油圧シリンダのロッド側室に接続し、この第2の油圧シリンダのヘッド側室をタンク側に接続して当該両油圧シリンダを同時に収縮させることにより前記両挟み部材を同時に開き方向に作動させる直列油路とを併有するものであって、
    当該油圧回路は、前記第1の油圧シリンダのヘッド側室と前記油圧ポンプとの間に介在するとともに前記第1の油圧シリンダのヘッド側室と前記第2の油圧シリンダのロッド側室との間に介在し、前記並列油路を完成させる並列位置と前記直列油路を完成させる直列位置とを有し、前記並列位置では前記第1の油圧シリンダのヘッド側室を前記第2の油圧シリンダのロッド側室から遮断して前記油圧ポンプに連通し、前記直列位置では前記第1の油圧シリンダのヘッド側室を前記油圧ポンプから遮断して前記第2の油圧シリンダのロッド側室に連通する油路切換弁と、前記油圧ポンプの吐出油を前記各油圧シリンダのヘッド側室に導くための第1の供給位置と前記油圧ポンプの吐出油を前記第1の油圧シリンダのロッド側室に導くための第2の供給位置とに切換えられる供給切換弁とを備え、当該供給切換弁が前記第1の供給位置に切換えられたときにこれと連動して前記油路切換弁が前記並列位置に切換えられることにより両油圧シリンダを同時に伸長させる一方、当該供給切換弁が前記第2の供給位置に切換えられたときにこれと連動して前記油路切換弁が前記直列位置に切換えられることにより両油圧シリンダを同時に収縮させるように、構成されていることを特徴とする挟み処理装置。
  2. 請求項1記載の挟み処理装置において、
    前記油路切換弁は、パイロット切換弁であり、前記供給切換弁が前記第1の供給位置に切換えられたときに前記並列位置に切換わり、前記供給切換弁が前記第2の供給位置に切換えられたときに前記直列位置に切換わるように、前記パイロット切換弁のパイロット部が前記供給切換弁の二次側油路に接続されていることを特徴とする挟み処理装置。
  3. 請求項1または2記載の挟み処理装置において、
    前記油圧回路は、前記油圧ポンプの吐出圧が一定以上の場合に前記油路切換弁を強制的に前記並列油路側に切換える強制切換部を含むことを特徴とする挟み処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の挟み処理装置において、
    前記油圧回路は、前記並列油路が選択されかつ前記油圧ポンプの吐出圧が一定以下の場合に前記各油圧シリンダからの戻り油を前記供給切換弁の二次側油路に還流させる再生回路を構築する再生切換弁を含むことを特徴とする挟み処理装置。
  5. 請求項4記載の挟み処理装置において、
    前記再生切換弁は前記油路切換弁により構成されており、この油路切換弁は、前記並列選択位置と前記直列選択位置とに加え、前記並列油路でかつ前記再生回路である回路を構築する再生位置を有することを特徴とする挟み処理装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の挟み処理装置において、
    前記油圧回路は、前記第2の油圧シリンダをバイパスして前記直列油路における前記第1の油圧シリンダの戻り油路と前記第2の油圧シリンダの戻り油路とを接続するバイパス油路を含み、このバイパス油路に、前記第1の油圧シリンダの作動速度と前記第2の油圧シリンダの作動速度との差を調整するための流量調整弁が設けられていることを特徴とする挟み処理装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の挟み処理装置において、
    前記各挟み部材は、その間に前記処理物を挟み込むことにより当該処理物を破砕する破砕部材であることを特徴とする挟み処理装置。
  8. 請求項7記載の挟み処理装置において、
    前記各挟み部材が前記開閉方向に回動可能となるように連結される装置本体を備え、この装置本体は、先端が移動可能なアタッチメント支持部を備える作業機械の当該アタッチメント支持部の先端に取付けられる取付部を有することを特徴とする挟み処理装置。
  9. 請求項8記載の挟み処理装置において、
    前記装置本体に前記油圧回路の少なくとも前記油路切換弁が組み込まれていることを特徴とする挟み処理装置。
  10. 請求項8記載の挟み処理装置と、
    この挟み処理装置の装置本体の取付部が取付けられる被取付部を先端に有するアタッチメント支持部と、
    このアタッチメント支持部を当該アタッチメント支持部の先端が移動可能となるように支持する機体とを備え、
    前記機体または前記アタッチメント支持部に前記挟み処理装置の油圧回路及びこの油圧回路に接続される油圧ポンプが搭載されていることを特徴とする作業機械。
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