JP4531216B2 - 圧延機のオンラインロール研削方法およびオンラインロール研削装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧延機中の作業ロールの表面を作業ロールの回転中に研削することのできる圧延機のオンラインロール研削方法およびオンラインロール研削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、圧延機の作業ロールは、板を圧延することで圧延部分のみが摩耗し、非圧延部分との段差が生じるため、圧延のスケジュールを幅が広い圧延材から幅の狭い圧延材にするという制約付きの圧延方式が取られていた。また、このように段差が形成することと、圧延により作業ロール表面の粗さが変化することによる製品品質への影響を考慮して作業ロールの寿命が決められている。そしてこの決められた作業ロールの寿命により、同じ作業ロールを使用した場合の圧延可能な圧延材の本数が制限されていた。
【0003】
そこで従来より特許第2708351号公報に記載されているようなオンラインロール研削装置が提案されている。これは上記のように幅が広い圧延材から幅が狭い圧延材にするという制約付きの圧延方式の制約をなくしてスケジュールフリー圧延を行い、また圧延部分と非圧延部分の作業ロール段差の形成を防止して作業ロール表面の粗さを一定にすることで作業ロールの寿命を延ばすことを可能とし、それにより圧延できる圧延材の本数を増やして作業ロールの原単位を減らすこと等、省エネルギー、製品品質の改善、生産性の向上を目的としたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許第2708351号公報の記載の技術のような、オンラインロール研削装置で作業ロールを研削する場合、前回の圧延材料が尻抜けをした後から次回の圧延材料がかみ込むまでの間に、ロール全長にわたってロールを研削する使用方法がある。この場合、この材料間の時間は圧延生産性に大きく影響を与えるため必要最小限に制限されており、その結果オンラインロール研削装置を用いて研削できる時間(研削可能時間)も制限される。
【0005】
ところで、オンラインロール研削装置によるロール研削では、作業ロールを研削していないときには、ロール表面と砥石が接触してロール表面を傷付けたり砥石を破損することのないように、砥石表面とロール表面の間に接触を回避できる程度の隙間を設ける必要があり、そのためロール研削終了後はロール表面からその隙間だけ離れた砥石待機位置に砥石を移動させる制御技術が必要となる。
【0006】
通常、オンラインロール研削装置における砥石待機位置までの砥石の移動制御は、オンライン研削装置の制御装置の上位コンピュータから上下作業ロールのギャップデータとバックアップロールの上面位置データを受け取り、それらに基づいて前記制御装置内で待機位置を演算し、砥石を移動制御して位置決めを行っている。
【0007】
また、ロール研削を開始するときは、モータによって砥石を砥石待機位置からロール表面まで移動させ押し付ける必要があるが、その移動速度は、砥石がロール表面に接触する際に破損することのないよう低めの速度に設定してある。
【0008】
しかしながら、実操業中の上下作業ロールのギャップ及びバックアップロール上面位置は圧延機内のガタ、特に、圧延機が初めから持っているガタ及び圧延作業を繰り返すことによる圧延ロールのチョック部ライナーの摩耗に起因するガタにより変化する。このガタは、圧延作業を繰り返すことで少しずつ累積増加する。
【0009】
ここで、オンラインロール研削装置は上記のように作業ロールの延命によって圧延できる圧延材の本数が大きく増加することから、ガタの累積増加も大きい。オンラインロール研削による作業ロール表面の1回当たりの研削代は、数ミクロン程度であり、その影響は無視できるが、圧延作業を繰り返すことによるガタの累積増加は無視できない。その結果、上位コンピュータで計算した待機位置は実際の作業ロールの表面位置からおよそ10mm程度ずれ、前述した低速の移動速度で砥石を移動して作業ロールに押し付けを行った場合には研削開始時間に数秒のズレを生じるものとなっていた。
【0010】
砥石待機位置とロール表面間のギャップが大きくなる方向に砥石待機位置がズレるとその分だけ研削開始時間が遅れ、そのため研削可能時間内に研削が終了出来ずに未研削部が残ることになってしまい、その結果、製品品質の低下や製品として使用できずに生産性が低下するといった弊害が起こることになる。
【0011】
本発明の目的は、砥石とロール表面間のギャップの変化が最小になるよう制御することで研削時間をほぼ一定にし、それにより研削可能時間内に研削を終了することで未研削部分をなくして製品品質の低下及び生産性の低下を防止する圧延機のオンラインロール研削方法およびオンラインロール研削装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、作業ロールに面して配置され、前記作業ロールの回転中にその表面を研削する少なくとも1つの砥石装置と、前記砥石装置を前記作業ロールの軸方向に沿って横移動させる横移動装置とを備え、前記砥石装置は砥石部と、この砥石部を回転駆動する砥石回転装置と、前記砥石部を前記作業ロールに対し砥石待機位置から前記作業ロール上の押し付け位置まで又はその反対方向に移動させる押し付け移動装置とを有するオンラインロール研削装置を用いて、記作業ロールに対し研削を行う圧延機のオンラインロール研削方法において、前記圧延機のロール組替えをするまでの間に、複数回の圧延作業のそれぞれの間で前記作業ロールを研削する複数回の研削を行うとともに、前記複数回の研削のうち2回目以降の研削開始前における2回目以降の圧延作業を行う間の前記砥石待機位置を、前回の研削終了時における前記砥石部の押し付け位置に基づき設定し、前記砥石待機位置と前記作業ロール表面間のギャップの変化を最小にするものとする。
【0013】
これにより、ガタの影響による2回目以降の研削の作業時間をほぼ一定にすることができ、それにより研削可能時間内に研削を終了することで未研削部分をなくして製品品質の低下及び生産性の低下を防止することが可能となる。
【0014】
(2)また上記目的を達成するために、本発明は、作業ロールに面して配置され、前記作業ロールの回転中にその表面を研削する少なくとも1つの砥石装置と、前記砥石装置を前記作業ロールの軸方向に沿って横移動させる横移動装置とを備え、前記砥石装置は砥石部と、この砥石部を回転駆動する砥石回転装置と、前記砥石部を前記作業ロールに対し砥石待機位置から前記作業ロール上の押し付け位置まで又はその反対方向に移動させる押し付け移動装置とを有するオンラインロール研削装置を用いて、記作業ロールに対し研削を行う圧延機のオンラインロール研削方法において、前記圧延機のロール組替えをするまでの間に、複数回の圧延作業のそれぞれの間で前記作業ロールを研削する複数回の研削を行うとともに、前記複数回の研削のうち1回目の研削開始前における1回目の圧延作業を行う間の前記砥石待機位置を前記作業ロールの初期位置データから演算にて設定し、2回目以降の研削開始前における2回目以降の圧延作業を行う間の前記砥石待機位置を、前回の研削終了時における前記砥石部の押し付け位置に基づき設定し、前記砥石待機位置と前記作業ロール表面間のギャップの変化を最小にするものとする。
【0015】
これにより、作業ロール組替え直後における砥石待機位置の演算及び位置決めを適切に行うことができる。
(3)また上記目的を達成するために、本発明は、作業ロールに面して配置され、前記作業ロールの回転中にその表面を研削する少なくとも1つの砥石装置と、前記砥石装置を前記作業ロールの軸方向に沿って横移動させる横移動装置とを備え、前記砥石装置は砥石部と、この砥石部を回転駆動する砥石回転装置と、前記砥石部を前記作業ロールに対し砥石待機位置から前記作業ロール上の押し付け位置まで又はその反対方向に移動させる押し付け移動装置とを有し、前記作業ロールに対し研削を行う圧延機のオンラインロール研削装置において、前記圧延機のロール組替えをするまでの間に、複数回の圧延作業のそれぞれの間で前記作業ロールを研削する複数回の研削を行うとともに、前記複数回の研削のうち2回目以降の研削開始前における2回目以降の圧延作業を行う間の前記砥石待機位置を、前回の研削終了時における前記砥石部の押し付け位置に基づき設定し、前記砥石待機位置と前記作業ロール表面間のギャップの変化を最小にし、この状態で圧延材料に対する圧延作業を行わせるよう制御する制御手段を備えるものとする。
(4)さらに上記目的を達成するために、本発明は、作業ロールに面して配置され、前記作業ロールの回転中にその表面を研削する少なくとも1つの砥石装置と、前記砥石装置を前記作業ロールの軸方向に沿って横移動させる横移動装置とを備え、前記砥石装置は砥石部と、この砥石部を回転駆動する砥石回転装置と、前記砥石部を前記作業ロールに対し砥石待機位置から前記作業ロール上の押し付け位置まで又はその反対方向に移動させる押し付け移動装置とを有し、前記作業ロールに対し研削を行う圧延機のオンラインロール研削装置において、前記圧延機のロール組替えをするまでの間に、複数回の圧延作業のそれぞれの間で前記作業ロールを研削する複数回の研削を行うとともに、前記複数回の研削のうち1回目の研削開始前における1回目の圧延作業を行う間の前記砥石待機位置を前記作業ロールの初期位置データから演算にて設定し、2回目以降の研削開始前における2回目以降の圧延作業を行う間の前記砥石待機位置を、前回の研削終了時における前記砥石部の押し付け位置に基づき設定し、前記砥石待機位置と前記作業ロール表面間のギャップの変化を最小にし、この状態で圧延材料に対する圧延作業を行わせるよう制御する制御手段を備えるものとする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図を参照しながら説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施形態にあるオンラインロール研削装置を備えた圧延機の主要部縦断面図であって、研削開始前の砥石待機位置を示す図である。
【0018】
図1において、本実施形態に関わる圧延機は、圧延材Sを延伸する一対の上下作業ロール1a、1bと、作業ロール1a、1bを支持する一対の上下バックアップロール3a、3bを操作側及び駆動側のハウジング4に保持させた4段圧延機である。圧延機入側には入側ガイド5が配置され、圧延材Sの作業ロール1a、1bへのガイドを行う。
【0019】
このような圧延機に本実施形態のオンラインロール研削装置が設けられている。オンラインロール研削装置は、上作業ロール1a用の左右2つの砥石装置2a、2b(図3参照。以下、左右共通の説明では「2」で代表する)と下作業ロール1b用の2つの砥石装置2c、2d(同様に「2」で代表する)とを有している。
【0020】
上作業ロール1a用の砥石装置2a、2bは上作業ロール1aの操作側端部及び駆動側端部に対応してそれぞれ設けられ(図3参照)、下作業ロール1b用の砥石装置2c、2dも同様に下作業ロール1bの操作側端部及び駆動側端部に対応して設けられており、研削開始前の状態において全ての砥石装置2は図1に示すようにそれぞれ作業ロール1a、1bの表面から距離Gだけ離れた砥石待機位置に位置している。
【0021】
図2は、本実施形態のオンラインロール研削装置のシステム構成図である。この図において、砥石装置2は、作業ロール1を研削する円盤状の砥石部17、この砥石部17を回転駆動する砥石回転装置20、作業ロール1に砥石部17を押し付ける砥石押し付け移動装置11を有している。また、オンラインロール研削装置は、砥石装置2を作業ロール1の軸方向に移動させる砥石横移動装置14を備えている。
【0022】
砥石回転装置20は、回転モータ21と砥石回転軸18及びベルト24とを有し、砥石回転軸18はボディ26上に回転自在に支承され、ボディ26はケース50に対し移動可能に支持されている。このように砥石回転軸18は軸方向に移動可能にされ、かつ、ベルト24を介して回転モータ21に連動して回転駆動される。また、砥石回転軸18の一端側には砥石部17が、反砥石側には砥石部17と作業ロール1間の押付力を測定するロードセル19が設置され、ロードセル19はボディ26に固定され、砥石回転軸18は砥石部17の押付力をロードセル19に伝達できる支持構造となっている。
【0023】
砥石押し付け移動装置11は、押し付けモータ12と、押し付けモータ12の回転によってボディー26と共に砥石部17、砥石回転軸18及びロードセル19を作業ロール1の接離方向に移動させるバックラッシュレスタイプの予圧式ボールねじ25と、押し付け移動量として押し付けモータ12の回転角度を検出するエンコーダ13とを有している。
【0024】
砥石横移動装置14は、砥石装置2のケース50に設置したトラバースモータ15と、トラバースモータ15に取り付けられ横移動量としてその回転数を検出するエンコーダ16と、トラバースモータ15の回転軸に装着されたピニオン27と、作業ロール1の軸方向と平行にピニオン27と噛み合うよう設置されたラック28とを有している。トラバースモータ15が回転すると、ピニオン27とラック28の噛み合いにより砥石装置2は作業ロール1の軸方向に移動する。
【0025】
砥石押し付け移動装置11の押し付けモータ12及び砥石回転装置21の回転モータ21それぞれ押し付けモータ制御装置23a、回転モータ制御装置23bにより制御される。砥石横移動装置14のトラバースモータ15はトラバースモータ制御装置23cにより制御される。
【0026】
また、ロードセル19、押し付け移動量検出用のエンコーダ13、横移動量検出用のエンコーダ16の検出信号は情報処理装置22に送られ、情報処理装置22はそれらの検出信号を処理し、処理した結果の信号を各モータの制御装置23a、23b、23cに送り、押し付けモータ12、回転モータ21、トラバースモータ15を制御する。
【0027】
情報処理装置22、押し付けモータ制御装置23a及び回転モータ制御装置23bは、研削開始前における砥石待機位置を適切に設定し砥石待機位置と作業ロール表面間のギャップの変化を最小にするよう制御する制御手段の機能も有している(後述)。
【0028】
以上のように構成した本実施形態のオンラインロール研削装置の作動を図3を用いて以下に説明する。図3はこの研削動作中における砥石装置2の移動の様子を、上側の作業ロール1aにおける砥石装置2a、2bを例に取り説明する図である。砥石装置2a、2bはそれぞれ1本の作業ロール1aの半分の長さの研削を受け持つよう設置されている。
【0029】
はじめに研削動作開始前においては図3(a)に示すように2つの砥石装置2a、2bは作業ロール1a表面から距離Gだけ離れた研削待機位置に位置しており、研削動作が開始すると回転を始めた砥石部17は砥石待機位置から作業ロール1a表面に向かって押し出され、距離Gが0になって作業ロール1a表面に接触した時点で研削状態となる。その後図3(b)に示すようにロール軸方向に移動しながら所定の位置を研削し、作業ロール1aが全長にわたって研削された時点(2つの砥石装置2a、2bがそれぞれ作業ロール1aの半分の長さだけ移動した時点)で研削が終了し、それと共に砥石部17は図3(c)に示すように作業ロール1a表面から距離Gだけ離れた位置を次回の研削動作前の砥石待機位置として位置決め移動する。
【0030】
そして次回の研削動作においては、図3(c)、図3(b)、図3(a)といった前回と逆の順路で砥石装置2a、2bが移動して研削動作を行う。このように研削装置2a、2bは研削動作を繰り返すごとに作業ロール1aの軸方向を往来して往復移動する。
【0031】
図4は、本実施形態のオンラインロール研削装置において作業ロール1が新しく組み替えるたびに繰り返される本発明のオンラインロール研削方法の処理手順のフローチャートであり、この図により上記の研削動作と砥石待機位置の変化の関係を説明する。
【0032】
まず、圧延機のロール組み替えを行うと、圧延前の初期位置データとして、圧延機を制御するコンピュータ(以下、圧延制御装置という)により、上下作業ロール1a、1bのギャップデータとバックアップロール3の上面位置が測定算出される(ステップ100)。
【0033】
次に、情報処理装置22は圧延制御装置から上下作業ロール1a、1bのギャップデータとバックアップロール3の上面位置を受け取り、これらに基づいて作業ロール1表面から距離Gだけ離れた砥石待機位置の演算を行う(ステップ101)。演算終了後、情報処理装置22は演算結果を押し付けモータ制御装置23aに出力してその制御により砥石部17を砥石待機位置に位置決めする(ステップ102)。そして圧延機においてはこの時点で圧延作業が行われる。
【0034】
次に、圧延作業が終了して研削動作に入る時点で回転モータ制御装置23bの制御により砥石部17が回転を開始し、押し付けモータ制御装置23aの制御により砥石部17を押し付けモータ12で押し付け移動させる(ステップ103)。そしてロードセル19により押し付け力を検出した時点で押し付け移動を止め、トラバースモータ制御装置23cの制御により砥石装置2をトラバースモータ15で横移動させ、作業ロール1表面の研削を開始する(ステップ104)。
【0035】
なお、この横移動途中で作業ロール1表面の径が細くなっている箇所においては砥石部17と作業ロール1表面とが離れることのないよう、常にロードセル19が十分な押し付け力を検出するまで砥石部17は押し付け移動されるよう制御されており、このため常に砥石部17と作業ロール1表面とは十分な接触が確保されることになる。
【0036】
また研削が行われている間は、ロールプロファイル算出のために押し付け移動量検出用のエンコーダ13を介して測定している砥石部17の押し付け位置を常に記録しておく(ステップ105)。このとき作業ロール1は圧延作業の度に増加するガタにより位置が少しずつズレるものの、常に圧延材の尻抜け方向に安定的に位置しているため作業ロール1自体が振動することはなく、安定した押し付け位置の記録が可能となっている。
【0037】
そして横移動量検出用のエンコーダ16を介して常に測定している砥石部17の横移動量が規定量(本実施形態の場合、2つの砥石装置2a、2bの設置間隔である作業ロール1aの半分の長さ)に達した時点で研削が終了し(ステップ106)、情報処理装置22が上記ステップ105で測定した押し付け位置を用いて次の砥石待機位置の演算を行う(ステップ107)。演算終了後、押し付け移動量検出用のエンコーダ13を介して砥石部17の位置を測定しながら、押し付けモータ制御装置23aの制御により砥石部17を押し付けモータ12で砥石待機位置へ位置決めする(ステップ108)。
【0038】
以上のステップ103からステップ108までの行程によって、作業ロール1を新しく組み替えた後の1回目の研削動作が行われることになる。そして圧延機においてはこの時点で2回目の圧延作業が行われる。
【0039】
その後、圧延作業が終了して2回目の研削動作に入る時点で砥石部17が回転を開始し、砥石部17を押し付け移動させ(ステップ109)、押し付け力を検出した時点で押し付け移動を止めた後に研削装置2を横行させ、作業ロール1表面の研削を開始する(ステップ110)。
【0040】
研削を開始すると、ロールプロファイル算出のために測定している砥石部17の押し付け位置を記録しておく(ステップ111)。
【0041】
そして研削が終了し(ステップ112)、上記ステップ115で測定した押し付け位置を用いて次回の砥石待機位置の演算を行う(ステップ107に戻る)。演算終了後、砥石待機位置へ位置決めを行う(ステップ108)。
【0042】
以上のステップ109からステップ112、さらにステップ107に戻ってステップ108までの行程によって、作業ロール1を新しく組み替えた後の2回目の研削動作が行われたことになる。そして圧延機においてはこの時点で3回目の圧延作業が行われる。
【0043】
このようにして次回3回目以降の研削においても2回目と同様な演算、手順で研削動作が繰り返されることになる。そして次に新しく作業ロール1が組み替えられた時点(ステップ113)で上記1回目の研削動作の手順に戻る(ステップ100に戻る)。
【0044】
以上のように、前回研削時に測定した押し付け位置に基づいて次回の砥石待機位置の演算・位置決めを行うといった手順・演算方法を繰り返すことで、圧延作業のたびにロール軸受部のガタが増加して砥石部17と作業ロール1表面間のギャップが大きくなったとしても、圧延作業1回当たりに生じる砥石部17と作業ロール1表面間のギャップの増加量はわずかであるため、各回の研削動作全体に要する総時間にあまり影響を与えない程度にギャップの変化を最小に保つことが可能となる。
【0045】
つまり具体的には、作業ロール1組み替え後の1回目の研削動作においては上位コンピュータからの値を用いて、2回目以降の研削動作においては前回研削時に測定した押し付け位置を用いて、砥石部17と作業ロール1表面間のギャップの変化が最小となるように砥石待機位置を演算して位置決めすることで、各回の研削動作に要する総時間をほぼ一定にし、研削可能時間内で研削を終了することにより、未研削部分をなくし、製品品質の低下及び生産性の低下を防止することができる。
【0046】
以下、本発明のオンラインロール研削装置における図3(a)から図3(c)までの研削動作において、具体的に数値を仮定してその作用効果を確認する。
【0047】
前の材料が圧延を終了してから次の圧延が開始するまでの時間(オンラインロール研削可能時間)を150(s)、オンラインロール研削装置横移動速度Tvを10(mm/s)、砥石押し付け移動速度Pvを1(mm/s)、砥石回転準備時間Rtを10(s)、オンラインロール研削装置の研削範囲Lを2000(mm)、また圧延時のロールたわみ等によって作業ロール1表面と砥石部17が接触することのないよう研削待機位置を20(mm)とすると、砥石部17と作業ロール1表面間のギャップGは、20(mm)となる。そして1回の圧延作業により生じる作業ロール1のガタはわずかなものであり、上述した本発明の研削方法によれば各回の研削動作開始時におけるこのギャップGの変化は最小に維持されることになる。よって、常に砥石部17が作業ロール1表面に接触するまでの砥石部17の移動時間Ptは、
Pt=G/Pv=20(mm)/1(mm/s)=20(s)
となる。
【0048】
また、オンラインロール研削装置は図3に示すように通常1スタンドに2台設置されているため、1回の研削にかかる研削範囲は半分になり、研削にかかる時間Ktについては
Kt=(L/2)/Tv=(2000(mm)/2)/10(mm/s)=100(s)
となる。
【0049】
以上より研削準備から研削終了までにかかる総時間Ttは、
Tt=Rt+Pt+Kt+Pt=10+20+100+20=150(s)
となり、オンラインロール研削可能時間150(s)以内で研削が終了する。
【0050】
しかしながら上記本発明に従わずに従来の研削方法を用いた場合には、圧延を繰り返した結果、砥石部17と作業ロール1表面のギャップGが圧延機内のガタにより累積して10(mm)開いたとすると、砥石部17が作業ロール1表面に接触するまでの、および作業ロール1表面から次回の砥石待機位置まで離反するまでの砥石部17の移動時間Ptは10(s)多くなり、研削総時間Ttは170(s)となる。これでは、オンラインロール研削可能時間内で研削が終了できず未研削部分ができてしまう。未研削部分を上記仮定値で逆算すると、研削範囲1000(mm)中200(mm)の割合で1本の作業ロール1中に2箇所できてしまう。未研削部分のある作業ロール1は、ロール表面の表面粗度に差が生じるため、この作業ロール1で圧延すると圧延材に模様として転写してしまい、製品にならない場合がある。
【0051】
よって本発明においては、研削待機位置を固定せず、各回の研削動作の度に研削終了時のロール研削位置を基準としてそこからの距離を決めて次回の研削待機位置とすることで、砥石部17と作業ロール1表面のギャップGの変化を最小量(1回分のギャップの増加量)に維持することが可能となり、それによりオンラインロール研削可能時間内で研削を終了させることができ、製品品質の低下及び生産性の低下を防止することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、累積増加するロール軸受部のガタから影響を受けやすい2回目以降の研削の作業時間をほぼ一定にすることができ、それにより研削可能時間内に研削を終了することで未研削部分をなくして製品品質の低下及び生産性の低下を防止することが可能となる。
【0053】
また本発明によれば、作業ロール組替え直後における砥石待機位置の演算及び位置決めを適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にあるオンラインロール研削装置を備えた圧延機の主要部縦断面図である。
【図2】オンラインロール研削装置のシステム構成図である。
【図3】研削動作中における砥石装置の移動の様子を説明する図である。
【図4】作業ロールが新しく組み替えられる度に繰り返される作動全体のフローチャートである。
【符号の説明】
1a、1b 作業ロール
2a、2b、2c、2d 砥石装置
3a、3b バックアップロール
4 ハウジング
5 入側ガイド
11 砥石押し付け移動装置
12 押し付けモータ
13 押し付け移動量検出用のエンコーダ
14 砥石横移動装置
15 トラバースモータ
16 横移動量検出用のエンコーダ
17 砥石
18 砥石回転軸
19 ロードセル
20 砥石回転装置
21 回転モータ
22 情報処理装置
23a 押し付けモータ制御装置
23b 回転モータ制御装置
23c トラバースモータ制御装置
24 ベルト
25 予圧式ボールねじ
26 ボディ
27 ピニオン
28 ラック
G 距離
S 圧延材

Claims (4)

  1. 作業ロールに面して配置され、前記作業ロールの回転中にその表面を研削する少なくとも1つの砥石装置と、前記砥石装置を前記作業ロールの軸方向に沿って横移動させる横移動装置とを備え、前記砥石装置は砥石部と、この砥石部を回転駆動する砥石回転装置と、前記砥石部を前記作業ロールに対し砥石待機位置から前記作業ロール上の押し付け位置まで又はその反対方向に移動させる押し付け移動装置とを有するオンラインロール研削装置を用いて、記作業ロールに対し研削を行う圧延機のオンラインロール研削方法において、
    前記圧延機のロール組替えをするまでの間に、複数回の圧延作業のそれぞれの間で前記作業ロールを研削する複数回の研削を行うとともに、
    前記複数回の研削のうち2回目以降の研削開始前における2回目以降の圧延作業を行う間の前記砥石待機位置を、前回の研削終了時における前記砥石部の押し付け位置に基づき設定し、前記砥石待機位置と前記作業ロール表面間のギャップの変化を最小にすることを特徴とする圧延機のオンラインロール研削方法。
  2. 作業ロールに面して配置され、前記作業ロールの回転中にその表面を研削する少なくとも1つの砥石装置と、前記砥石装置を前記作業ロールの軸方向に沿って横移動させる横移動装置とを備え、前記砥石装置は砥石部と、この砥石部を回転駆動する砥石回転装置と、前記砥石部を前記作業ロールに対し砥石待機位置から前記作業ロール上の押し付け位置まで又はその反対方向に移動させる押し付け移動装置とを有するオンラインロール研削装置を用いて、前記作業ロールに対し研削を行う圧延機のオンラインロール研削方法において、
    前記圧延機のロール組替えをするまでの間に、複数回の圧延作業のそれぞれの間で前記作業ロールを研削する複数回の研削を行うとともに、
    前記複数回の研削のうち1回目の研削開始前における1回目の圧延作業を行う間の前記砥石待機位置を前記作業ロールの初期位置データから演算にて設定し、2回目以降の研削開始前における2回目以降の圧延作業を行う間の前記砥石待機位置を、前回の研削終了時における前記砥石部の押し付け位置に基づき設定し、前記砥石待機位置と前記作業ロール表面間のギャップの変化を最小にすることを特徴とする圧延機のオンラインロール研削方法。
  3. 作業ロールに面して配置され、前記作業ロールの回転中にその表面を研削する少なくとも1つの砥石装置と、前記砥石装置を前記作業ロールの軸方向に沿って横移動させる横移動装置とを備え、前記砥石装置は砥石部と、この砥石部を回転駆動する砥石回転装置と、前記砥石部を前記作業ロールに対し砥石待機位置から前記作業ロール上の押し付け位置まで又はその反対方向に移動させる押し付け移動装置とを有し、前記作業ロールに対し研削を行う圧延機のオンラインロール研削装置において、
    前記圧延機のロール組替えをするまでの間に、複数回の圧延作業のそれぞれの間で前記作業ロールを研削する複数回の研削を行うとともに、前記複数回の研削のうち2回目以降の研削開始前における2回目以降の圧延作業を行う間の前記砥石待機位置を、前回の研削終了時における前記砥石部の押し付け位置に基づき設定し、前記砥石待機位置と前記作業ロール表面間のギャップの変化を最小にし、この状態で圧延材料に対する圧延作業を行わせるよう制御する制御手段を備えることを特徴とする圧延機のオンラインロール研削装置。
  4. 作業ロールに面して配置され、前記作業ロールの回転中にその表面を研削する少なくとも1つの砥石装置と、前記砥石装置を前記作業ロールの軸方向に沿って横移動させる横移動装置とを備え、前記砥石装置は砥石部と、この砥石部を回転駆動する砥石回転装置と、前記砥石部を前記作業ロールに対し砥石待機位置から前記作業ロール上の押し付け位置まで又はその反対方向に移動させる押し付け移動装置とを有し、前記作業ロールに対し研削を行う圧延機のオンラインロール研削装置において、
    前記圧延機のロール組替えをするまでの間に、複数回の圧延作業のそれぞれの間で前記作業ロールを研削する複数回の研削を行うとともに、前記複数回の研削のうち1回目の研削開始前における1回目の圧延作業を行う間の前記砥石待機位置を前記作業ロールの初期位置データから演算にて設定し、2回目以降の研削開始前における2回目以降の圧延作業を行う間の前記砥石待機位置を、前回の研削終了時における前記砥石部の押し付け位置に基づき設定し、前記砥石待機位置と前記作業ロール表面間のギャップの変化を最小にし、この状態で圧延材料に対する圧延作業を行わせるよう制御する制御手段を備えることを特徴とする圧延機のオンラインロール研削装置。
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