JP3222868B2 - オンライン圧延ロール研削装置及び方法 - Google Patents
オンライン圧延ロール研削装置及び方法Info
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Description
圧延ロール研削装置及び方法に係わり、特に板材圧延機
内に設置され、オンラインで圧延ロールの効果的な研削
を行うオンライン圧延ロール研削装置及び方法に関す
る。
を圧延すると、圧延部分のみが摩耗し非圧延部分との段
差が生じてしまう。このため幅広のスラブから幅狭のス
ラブに順番を付けて圧延するなど圧延制約があった。こ
の問題を解決すべく多くのオンライン圧延ロール研削装
置とその制御方法に関する技術が提案された。
No.4「オンラインロールグラインダーの開発」によ
れば、1本の圧延ロールに複数個の回転砥石を配置しか
つその複数個の回転砥石を一体のフレーム内に設置し、
フレーム全体を常にある範囲で移動すると共に、回転砥
石はモータで積極的に回転駆動せず、圧延ロールの回転
力を利用して従動的に駆動し、圧延ロールの全面を研削
する(以下、第1の従来技術という)。
には、1本の圧延ロールに1個の圧延ロール研削装置を
配置すると共に、圧延ロールを挾んで圧延ロール研削装
置の反対側で、圧延ロールの両端のネック部にポジショ
ンセンサーのコンタクトロールを当接させ、このポジシ
ョンセンサーにて圧延ロールの軸心のずれを検出し、回
転砥石がそのずれに追従するよう砥石送り装置を制御す
る技術が述べられている(以下、第2の従来技術とい
う)。
来技術には次のような問題がある。
耗がないので、圧延部分より多く研削したい。しかし、
上記第1の従来技術では、圧延ロールの回転速度により
砥石周速が制限されるので、非圧延部分を多く研削する
場合、接触力を変えて研削量を制御するしかない。この
ため研削量に限界が有るので、長時間一定の圧延ロール
プロフィールに保つのことが難しい。
ールに1個の圧延ロール研削装置を配置するだけであ
り、非圧延部は圧延ロールの両端にできるので、1個の
圧延ロール研削装置で2つの離れた非圧延部を研削する
ことは困難であり、同様に長時間一定の圧延ロールプロ
フィールに保つのことが難しい。
の非圧延部を効率良く研削し、長時間一定の圧延ロール
プロフィールに保つことのできるオンライン圧延ロール
研削装置を提供することである。
の剛性を高め、コンパクトで研削精度の高いオンライン
圧延ロール研削装置及び方法を提供することである。
を達成するために、本発明は、圧延ロールの軸直角方向
に対して傾いて設置された砥石回転軸により支持され圧
延ロールを研削する円盤状の回転砥石部、この回転砥石
部を砥石回転軸を介して回転させる砥石駆動装置、圧延
ロールに回転砥石部を押しつける砥石送り装置、回転砥
石部を圧延ロールの軸方向へ移動させる砥石移動装置に
より構成されたオンライン圧延ロール研削装置におい
て、圧延ロール1本当たり少なくとも2つのロール研削
ユニットを備え、この2つのロール研削ユニットは、前
記回転砥石部、砥石回転軸、砥石駆動装置、砥石送り装
置及び砥石移動装置をそれぞれが有し、互いに独立して
研削可能であり、前記2つのロール研削ユニットは、圧
延ロールの径がその変化範囲の中央にあるときに、前記
砥石回転軸の軸心の延長線が圧延ロールの軸心と一致す
るような高さと角度に取り付けられ、圧延ロール径の変
化に対しその高さと角度を変えることなく研削するもの
とする。
立して研削可能なロール研削ユニットを設けることによ
り、操作側の非圧延部を主に研削するロール研削ユニッ
トと駆動側の非圧延部を主に研削するロール研削ユニッ
トに役割を分け、通常はそれぞれの非圧延部を砥石が移
動して研削を行い、非圧延部を効率的に圧延すると共
に、何回かに一回、圧延部に砥石を移動させ表面疲労層
の研削を行う。これにより、圧延部が圧延材で摩耗する
分、非圧延部を砥石で研削し、段差のない圧延ロールプ
ロフィールを保つことことができる。
ップ部がロール軸方向に分散するように砥石移動装置を
制御するも可能であり、これにより研削ラップ部に研削
誤差を生じさせずに研削することができる。
るときに、砥石回転軸の軸心の延長線が圧延ロールの軸
心と一致するような高さと角度にロール研削ユニットを
取り付けることにより、ロール径が変化しても回転砥石
の研削線の長さの変化を最小にできる。また、圧延ロー
ル径の変化に対しロール研削ユニットの高さと角度を変
えることなく研削するので摺動部が少なくなり、回転砥
石部以外の所の剛性を高くして研削精度が上がると共
に、装置をコンパクトにして圧延機内部の狭いスペース
に設置できるようになる。
本発明は、圧延ロールの軸直角方向に対して傾いて設置
された砥石回転軸により支持されオンラインで圧延ロー
ルを研削する円盤状の回転砥石を備えたオンライン圧延
ロール研削装置において、前記回転砥石は、前記圧延ロ
ールの径がその変化範囲の中央にあるときに、前記砥石
回転軸の軸心の延長線が圧延ロールの軸心と一致するよ
うな高さと角度に取り付けられ、圧延ロール径の変化に
対しその高さと角度を変えることなく研削するものとす
る。
本発明は、圧延ロールの軸直角方向に対して傾いて設置
された砥石回転軸により支持されオンラインで圧延ロー
ルを研削する円盤状の回転砥石を備えたオンライン圧延
ロール研削方法において、前記回転砥石を、前記圧延ロ
ールの径がその変化範囲の中央であるときに、前記砥石
回転軸の軸心の延長線が圧延ロールの軸心と一致するよ
うな高さと角度に取り付け、圧延ロールの径の変化に対
しその高さと角度を変えることなく圧延中に研削するも
のとする。
本発明は、圧延ロールの軸直角方向に対して傾いた砥石
回転軸により支持されオンラインで圧延ロールを研削す
る円盤状の回転砥石を備えたオンライン圧延ロール研削
方法において、前記回転砥石を、前記圧延ロールの径が
その変化範囲の中央であるときに、前記砥石回転軸の軸
心の延長線が圧延ロールの軸心と一致するように、前記
回転砥石の回転中心の延長線が圧延ロールの軸心と所望
量ずれるように配置し、前記圧延ロールの径の変化に対
しその高さと角度を変えることなく圧延中に研削するこ
ものとする。
図7により説明する。図1〜図3において、本実施形態
に係わる圧延機は圧延材Sを延伸する一対の圧延ロール
(上下作業ロール)1aと、圧延ロール1aを支持する
一対の圧延ロール(上下補強ロール)1bとを有する4
段圧延機である。圧延ロール1aは軸受箱3により保持
され、これら軸受箱3はスタンド4に取り付けられてい
る。圧延機入側には入側ガイド10が配置され、圧延材
Sの圧延ロール1aへのガイドを行う。また、圧延機入
側にはクーラントヘッダ15が設けられ、圧延時発生す
る圧延ロール1aの熱を冷却する。
ン圧延ロール研削装置が設けられている。このオンライ
ン圧延ロール研削装置は、下作業ロール1a用の2つの
下圧延ロール研削装置ヘッド5a,5b(以下、これら
を共通の説明では「5」で代表する)と、上作業ロール
1a用の2つの上圧延ロール研削装置ヘッダ6a,6b
(同様に「5」で代表し1個のみ図示する)とを有して
いる。
は互いに独立して研削可能であり、各々、圧延ロール1
aを研削する円盤状の回転砥石部20、この回転砥石部
20を砥石回転軸21を介して回転させる砥石駆動装置
22、圧延ロール1aに回転砥石部20を押しつける砥
石送り装置23、回転砥石部20を圧延ロール1aの軸
方向へ移動させる砥石移動装置24を備えている。
石、すなわち平面型の回転砥石51と、この回転砥石5
1と砥石回転軸21と間に配置された弾性体機能を有す
る部材、例えば回転砥石51を支持する弾性体機能を有
する薄板円盤52とを有し、圧延ロール1aと回転砥石
51間の接触力により回転砥石51のたわみ量が変わる
構造となっている。砥石回転軸21は、回転砥石51の
片側一方のみを圧延ロール1aに接触させるため圧延ロ
ール1aの軸直角に対し微小角、傾いて設置される。砥
石回転軸21の反回転砥石側には回転砥石51と圧延ロ
ール1a間の接触力を測定するロードセル53が配置さ
れている。
の砥石周速になるよう回転駆動する液体モータ54と、
液圧モータ54の回転を砥石回転軸21に伝えるベルト
55とで構成されている。砥石送り装置23は、送りモ
ータ57と、送りモータ57の回転力で回転砥石部2
0、砥石回転軸21及びロードセル53を一緒に前後送
りするスクリュー56と、送りモータ57の回転を検出
するエンコーダー57aとで構成されている。砥石回転
軸21、ロードセル53、砥石駆動装置22及び砥石送
り装置23はケース25に収納される。
けられたトラバースモータ58と、トラバースモータ5
8の回転軸に装着され、摺動レール7,8に形成された
ラック14と噛み合うピニオン58aとを有し、砥石回
転軸21、ロードセル53、砥石駆動装置22及び砥石
送り装置23を一緒に圧延ロール1aの軸方向に移動す
る。
ル1aの軸心に平行に差し渡されており、上下の圧延ロ
ール研削装置ヘッド5,6はガイドローラ26を介して
この摺動レール7,8に支えられ、トラバースモータ5
8の回転力とラック14の噛み合いによりスムーズに移
動可能としてある。
能に支持され、上圧延ロール研削装置ヘッド6は、圧延
ロール1aの交換時、軸受箱3と干渉しないようにシリ
ンダー11及びガイド9により摺動レール8と一緒に後
方に移動する。下摺動レール7の両端は入側ガイド10
に支持され、下圧延ロール研削装置ヘッド5は図示しな
い駆動装置により入側ガイド10と一緒に後方に移動す
る。
ロール1aの径がその変化範囲の中央にあるときに、砥
石回転軸21の軸心の延長線が圧延ロール1aの軸心と
一致するような高さと角度に取り付けられており、研削
装置ヘッド5,6は圧延ロール径の変化に対しその高さ
と角度を変えることなく研削を行う。
り装置23の送りモータ57及び砥石移動装置24のト
ラバースモータ58は制御装置13により制御される。
圧延ロール研削装置の動作を説明しつつ明らかにする。
により1コイル圧延で2から3μm/半径、摩耗する。
非圧延部は鋼板と接触しないので摩耗しない。このた
め、非圧延部と圧延部の間に段差が生じる。この非圧延
部は圧延ロール1aの操作側と駆動側の両端部分にあ
る。
または6a,6bを1個のフレームに合体した場合、圧
延ロール研削装置ヘッド5aまたは6aを操作側の非圧
延部に位置させると、圧延ロール研削装置ヘッド5bま
たは6bは圧延ロール1aの中央に位置する配置とな
る。このため、1つの研削装置ヘッドで一方の非圧延部
を研削すると反対側の研削装置ヘッドは圧延部に位置
し、非圧延部を研削できない状態になる。また、2個の
研削装置ヘッドを1個のフレームに合体した場合、その
フレームは圧延ロール1aの半分以上の長さとなり、圧
延時にクーラントヘッダー15から噴射した冷却水がそ
のフレームでじゃまされ、十分に圧延ロール1aが冷却
できないという問題も生ずる。
たり2つ圧延ロール研削装置ヘッド5a,5bまたは6
a,6bを配置し、これらを互いに独立して研削可能と
してある。このため、2つの研削装置ヘッド5a,5b
または6a,6bの役割を分離し、操作側の非圧延部を
主に圧延ロール研削装置ヘッド5aまたは6aで研削
し、駆動側の非圧延部を主に圧延ロール研削装置ヘッド
5bまたは6bで研削するようにすることができ、これ
により、摩耗しない非圧延部をより多く研削し、非圧延
部と圧延部の間に段差が生じないようにすることができ
る。このような制御は、制御装置13からの指令により
トラバースモータ58を回転させ、ピニオン58aとラ
ック14との噛み合いで研削装置ヘッド5,6を摺動レ
ール7,8上で移動させることにより、また送りモータ
57を回転させ、スクリュー56の送りで回転砥石51
を前進させることにより行われる。
は、ときどき圧延部のロール表面の肌荒れもしくは表面
疲労層を除去するため圧延ロール1aの中央部まで移動
する。このような制御も、制御装置13からの指令によ
りトラバースモータ58が回転し、研削装置ヘッド5,
6を移動させることにより行われる。
延部を効率良く研削し、長時間一定の圧延ロールプロフ
ィールに保つことができる。
装置ヘッド5a,5bまたは6a,6bの間は分離され
ているので、圧延時にクーラントヘッダー15から噴射
した冷却水で十分に圧延ロール1aを冷却することがで
きる。
り圧延ロール研削装置ヘッド5,6を操作側と駆動側に
各々1個づつ配置する場合について述べたが、厚板圧延
機のように圧延ロール1aが長い場合は3個、4個また
はそれ以上の圧延ロール研削装置ヘッド5,6を配置
し、各々が独立して必要な場所を研削するようにすれば
よい。
たは6a,6bを用いたことにより形成される研削ラッ
プ部の分散制御について説明する。複数の研削装置ヘッ
ド5a,5bまたは6a,6bを圧延ロール1aの中央
部まで移動すると、図4に示すように隣接する回転砥石
51a,51bの研削部分は中央部でラップする。この
とき、研削が常に同じ位置Taでラップすると、ラップ
する部分は他の部分より多く研削され、ラップ部に研削
誤差が生ずる。複数の研削装置ヘッドを1個のフレーム
に合体した場合、対応する複数個の回転砥石は常に一体
で同じストローク移動するため、研削ラップ部は同じ位
置にならざるを得ず、当該ラップ部の研削誤差が避けら
れず、圧延ロール表面に段差が生ずる恐れがある。
ヘッド5a,5bまたは6a,6bを独立して動作させ
ることにより、回転砥石51a,51bの研削ラップ部
がラップ線Taのように1箇所に止どまるのではなく、
ラップ線TbからTcまでのロール軸方向範囲に分散す
ることができ、これによりラップ部の研削誤差を少なく
することができる。この制御も、制御装置13からの指
令によりトラバースモータ58が回転し、ピニオン58
aとラック14との噛み合いで研削装置ヘッド5,6を
摺動レール7,8上で移動させることにより行われる。
フィールに保つための具体的制御手順を図5により説明
する。
冷却水などの影響でスタンド4や軸受箱3の摩耗が進む
と、図5に示すように圧延材Sに直角であった圧延ロー
ル1aの軸心RaがRbのように傾いていくことがあ
る。本実施形態では、このような圧延ロール1aの軸心
の傾きを考慮し、目的のロールプロフィールを維持した
り、修正していくものである。
るために、操作側及び駆動側端部でそれぞれの回転砥石
51を砥石送りモータ57を回転させ、圧延ロール1a
に接触させる。そしてある荷重をロードセル58が検出
する所まで、回転砥石51の送り量を砥石送りモータ5
7に内蔵したエンコーダー57aで計測する。ロードセ
ル53の荷重を同じにすれば、回転砥石51の送り量の
差が圧延ロール1aの軸心の傾きとなる。この圧延ロー
ル1aの軸心の傾きを制御装置13で記憶する。
一径を持つロールプロフィールである場合、制御装置1
3にはその径の値を予め設定しておき、圧延ロール研削
装置ヘッド5,6を移動させるときに上記記憶した圧延
ロール1aの軸心の傾きを用い、圧延ロール1aの軸心
から回転砥石51の先端までの距離がその設定した一定
値になるように砥石送りモータ57の回転角度を制御す
る。このように制御すれば、圧延ロール1aの軸心が傾
いていても、ロール軸心と回転砥石51との距離は常に
一定となり、定位置研削が可能となる。このとき、図2
に示すように圧延部と非圧延部の間に段差があれば、非
圧延部は平面回転砥石51のたわみ量が大きく、圧延部
はロール径が小さい分回転砥石51のたわみ量が小さく
なる。このたわみ量の差が回転砥石51と圧延ロール1
aの触線圧の差となり、接触線圧の差が研削能力の差と
なる。すなわち、非圧延部は圧延部に比べより多く研削
され、圧延部と非圧延部の段差を徐々になくすことがで
きる。このように、圧延ロール1aの軸心が傾いていて
も、同一径を持つロールプロフィールを作ることができ
る。
ルを付ける場合は、オフラインロールグラインダーで圧
延ロール1aを任意のロールプロフィールに研削し、制
御装置13にもそのロールプロフィールを目的のロール
プロフィールとして予め設定しておく。その後、回転砥
石51が目的のロールプロフィールに沿うように砥石送
りモータ57の回転角度を制御して移動させ、その目的
のロールプロフィールを得るための定位置研削をおこな
う。圧延ロール1aの圧延部が摩耗しロールプロフィー
ルが崩れてきても、回転砥石51が正しいロールプロフ
ィール上を移動するので、修正研削により最初のロール
プロフィールを常に正しく維持することができる。この
場合も、圧延ロール1aの軸心の傾きに対しては、上記
で述べたのと同様に、ロードセル58の検出荷重と回転
砥石51の送り量により圧延ロール1a軸心の傾き角を
求め、それも考慮して回転砥石51が目的のロールプロ
フィールに沿うように砥石送りモータ57の回転角度を
制御する。これにより、圧延ロール1aの軸心が傾いて
いても、圧延ロール1aを長時間一定の正しいロールプ
ロフィールに保つことができる。
圧延ロール1aの軸心の傾き角がある許容値を越えてい
るときは、圧延材Sの蛇行等に繋がるので、制御装置1
3は警報を発することもできる。
取付け高さと角度に関する作用を図6及び図7により説
明する。
が小さくなっていく。圧延材Sの通過する高さは一定な
ので、圧延ロール1aの中心位置は図6に示すように、
最大ロール径センターRe、中央ロール径センターR
d、最小ロール径センターRcと変化してゆく。しか
し、本実施形態では、圧延ロール研削装置ヘッド5,6
は常に同じ高さ及び角度にあり、回転砥石51のみが砥
石送り装置23により前方に送られ、回転砥石51が圧
延ロール1aに常に接触するようにする。圧延ロール1
aの径の変化に対し圧延ロール研削装置ヘッド5の高さ
及び角度を変えないのは、圧延ロール研削装置ヘッドの
高さ調整装置が不要になるので、装置がコンパクトにな
り、狭隘な圧延機の中に設置しやすくなるからである。
また、摺動部も少なくなるのでガタも少なくなり、研削
精度が向上する。
高さ及び角度を変えない場合、図7に示すように、ロー
ル径が変化するに従い回転砥石51と圧延ロール1aと
の接触位置がGc,Ga,Gbと変わり、回転砥石51
の研削線長さも変化する。本実施形態では、圧延ロール
1aの径がその変化範囲の中央にあるとき、すなわち圧
延ロール1aの中心位置が中央ロール径センターRdに
あるときに、砥石回転軸21の軸心の延長線が圧延ロー
ル1aの軸心と一致するような高さと角度に圧延ロール
研削装置ヘッド5,6が取り付けられている。このた
め、圧延ロール1aの中心位置が中央ロール径センター
Rdにあるとき、回転砥石51と圧延ロール1aとの接
触位置Gaは砥石回転軸の軸心上、すなわち回転砥石5
1の中心に位置する。したがって、圧延ロール1aの中
心位置が最大ロール径センターRcにあるとき、回転砥
石51は圧延ロール1aとGcで接触して研削を行い、
圧延ロール1aの中心位置が最小ロール径センターRe
にあるときは、回転砥石51は圧延ロール1aとGbで
接触して研削を行うようになり、研削線長さの変化を最
小で微小にできる。
から700mmまで変化し、回転砥石51の砥粒部外径
が250mmで砥粒部内径が210mmとするとき、回
転砥石51と圧延ロール1aの接触部の幅は、Gaの位
置で20mm、Gb,Gcの位置で20.47mmであ
り、研削線長さは2.3%増えるだけなので、研削条件
を変える必要はない。
なく回転砥石部20以外の所の剛性を高くして研削精度
を上げると共に、装置をコンパクトにして圧延機内部の
狭いスペースに設置できるようになる。
及び駆動側の非圧延部を効率良く研削することができ、
長時間一定のロールプロフィールを保つことができる。
また、2つの圧延ロール研削装置ヘッド5a,5bまた
は6a,6bが離れているので、冷却水を圧延ロール研
削装置に干渉されることなく圧延部に噴射することがで
きる。また、2つの圧延ロール研削装置ヘッド5,6に
よる研削ラップ部に研削誤差を生じさせずに研削するこ
とができる。更に、圧延ロール1aの軸心が傾いていて
も、その傾きをも考慮して正しいロールプロフィールを
常に維持することができる。
研削することができるので、圧延ロールの組替え頻度を
大幅に少なくすることができ、圧延設備の生産性を大き
く上げることが可能となる。
ールプロフィール研削が可能となるので、圧延材を幅狭
の材料から幅広の材料に変更して圧延するスケジュール
フリー圧延を行うことが可能となる。
上しかつ装置がコンパクトとなるので、圧延機内部の狭
いスペースに高性能のオンライン圧延ロール研削装置を
設置することができる。
して研削可能なロール研削ユニットを設けたので、操作
側及び駆動側の非圧延部を効率良く研削することがで
き、段差のない圧延ロールプロフィールを保つことこと
ができる。また、ロール研削ユニット間に空隙があるの
で、冷却水を圧延ロール研削装置に干渉されることなく
圧延部に噴射することができる。
ップ部を分散することも可能であり、これによりラップ
部に研削誤差を生じさせずに研削できる。
研削することができるので、圧延ロールの組替え頻度を
大幅に少なくすることができ、圧延設備の生産性を大き
く上げることが可能となる。また。オンラインで圧延ロ
ールを任意のロールプロフィール研削が可能となるの
で、圧延材を幅狭の材料から幅広の材料に変更して圧延
するスケジュールフリー圧延を行うことが可能となる。
変化しても回転砥石の研削線長さの変化が最小となる高
さ及び角度に取り付けたので、研削条件の変動をも生じ
ることなく研削精度を上げかつ装置をコンパクトにし、
圧延機内部の狭いスペースに高性能のオンライン圧延ロ
ール研削装置を設置することができる。
ル研削装置を圧延機に取り付けた状態を圧延機の側方か
ら見た図である。
明する図である。
ップ部を分散する制御方法を示す図である。
圧延ロールの軸線の傾きを示す図である。
化を説明する図である。
Claims (4)
- 【請求項1】圧延ロールの軸直角方向に対して傾いて設
置された砥石回転軸により支持され圧延ロールを研削す
る円盤状の回転砥石部、この回転砥石部を砥石回転軸を
介して回転させる砥石駆動装置、圧延ロールに回転砥石
部を押しつける砥石送り装置、回転砥石部を圧延ロール
の軸方向へ移動させる砥石移動装置により構成されたオ
ンライン圧延ロール研削装置において、 圧延ロール1本当たり少なくとも2つのロール研削ユニ
ットを備え、この2つのロール研削ユニットは、前記回
転砥石部、砥石回転軸、砥石駆動装置、砥石送り装置及
び砥石移動装置をそれぞれが有し、互いに独立して研削
可能であり、 前記2つのロール研削ユニットは、圧延ロールの径がそ
の変化範囲の中央にあるときに、前記砥石回転軸の軸心
の延長線が圧延ロールの軸心と一致するような高さと角
度に取り付けられ、圧延ロール径の変化に対しその高さ
と角度を変えることなく研削することを特徴とするオン
ライン圧延ロール研削装置。 - 【請求項2】圧延ロールの軸直角方向に対して傾いて設
置された砥石回転軸により支持されオンラインで圧延ロ
ールを研削する円盤状の回転砥石を備えたオンライン圧
延ロール研削装置において、 前記回転砥石は、前記圧延ロールの径がその変化範囲の
中央にあるときに、前記砥石回転軸の軸心の延長線が圧
延ロールの軸心と一致するような高さと角度に取り付け
られ、圧延ロール径の変化に対しその高さと角度を変え
ることなく研削することを特徴とするオンライン圧延ロ
ール研削装置。 - 【請求項3】圧延ロールの軸直角方向に対して傾いて設
置された砥石回転軸により支持されオンラインで圧延ロ
ールを研削する円盤状の回転砥石を備えたオンライン圧
延ロール研削方法において、 前記回転砥石を、前記圧延ロールの径がその変化範囲の
中央であるときに、前記砥石回転軸の軸心の延長線が圧
延ロールの軸心と一致するような高さと角度に取り付
け、圧延ロールの径の変化に対しその高さと角度を変え
ることなく圧延中に研削することを特徴とするオンライ
ン圧延ロール研削方法。 - 【請求項4】圧延ロールの軸直角方向に対して傾いた砥
石回転軸により支持されオンラインで圧延ロールを研削
する円盤状の回転砥石を備えたオンライン圧延ロール研
削方法において、 前記回転砥石を、前記圧延ロールの径がその変化範囲の
中央であるときに、前記砥石回転軸の軸心の延長線が圧
延ロールの軸心と一致するように、前記回転砥石の回転
中心の延長線が圧延ロールの軸心と所望量ずれるように
配置し、前記圧延ロールの径の変化に対しその高さと角
度を変えることなく圧延中に研削することを特徴とする
オンライン圧延ロール研削方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29667899A JP3222868B2 (ja) | 1999-10-19 | 1999-10-19 | オンライン圧延ロール研削装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29667899A JP3222868B2 (ja) | 1999-10-19 | 1999-10-19 | オンライン圧延ロール研削装置及び方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4342783A Division JP3056344B2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | オンライン圧延ロール研削装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000094015A JP2000094015A (ja) | 2000-04-04 |
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