JP3212444B2 - オンライン圧延ロール研削装置を備えた圧延機及び研削方法 - Google Patents

オンライン圧延ロール研削装置を備えた圧延機及び研削方法

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JP3212444B2 JP11801794A JP11801794A JP3212444B2 JP 3212444 B2 JP3212444 B2 JP 3212444B2 JP 11801794 A JP11801794 A JP 11801794A JP 11801794 A JP11801794 A JP 11801794A JP 3212444 B2 JP3212444 B2 JP 3212444B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧延機内に設置されたオ
ンライン圧延ロール研削装置に係り、特に、1個の砥石
で圧延ロールを効率的に研削するのに適したオンライン
圧延ロール研削装置を備えた圧延機及び研削方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に板圧延機の圧延ロールはスラブ材
を圧延すると、圧延部分のみが摩耗し非圧延部分との段
差が生じてしまう。このため、幅広のスラブから幅狭の
スラブに順番を付けて圧延するなど圧延上制約があっ
た。この問題を解決すべく多くのオンラインロールグラ
インダーに関する技術とその制御方法が提案された。
【0003】例えば三菱技法1988年Vol.25,
No.4「オンラインロールグラインダーの開発」や実
開昭62−174705号公報には、複数個のカップ状
の砥石を一体のフレーム内に設置し、砥石をモータで積
極的に回転駆動せず、圧延ロールに砥石を押付け圧延ロ
ールの回転力を利用して従動的に砥石を駆動(連れ廻
り)し、フレーム全体をロール軸方向に移動させ圧延ロ
ール全面を研削する技術が述べられている(以下、第1
の従来技術という)。
【0004】また、特開昭61−242711号公報に
は、上記第1の従来技術と同じ研削方法を持ちながら、
1本のロールに対し唯一個の砥石を用いて研削し、かつ
ロール全長を研削するためにロール軸中央付近におい
て、砥石の研削面を反転させる技術が述べられている
(以下、第2の従来技術という)。
【0005】更に、特開平6−47654号公報には、
砥粒層を弾性体機能を有する薄板円板に固定した平面型
回転砥石を1本の圧延ロール当たり2個設置し、各回転
砥石の砥石回転軸を砥粒層が圧延ロールに砥石中央から
見て一方の側で接触するように傾けて配置し、砥粒層を
立方晶窒化ほう素砥粒またはダイアモンド砥粒で構成す
ることにより、圧延ロールからの振動を吸収しビビリ現
象を生ずることなく、圧延ロール表面粗度の良い研削が
できるようにした技術が記載されている(以下、第3の
従来技術という)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には次のような問題がある。
【0007】上記第1の従来技術では、圧延ロールの回
転力を利用し、カップ状砥石を連れ廻りで回転させてい
るので、砥石1個当たりの研削能力は高くない。そのた
め、1本の作業ロール当たり6固程度の砥石を必要とす
る。圧延ロールはスラブ材を圧延するとロール両端に摩
耗しない非圧延部が生じるため、段差のないロールプロ
フィールを保とうとすると、ロール両端の砥石の押付け
力が高くなるので非常に早く摩耗する。このため、頻繁
にロール両端の砥石交換が必要になり、その都度圧延を
止める必要が生ずる。
【0008】第2の従来技術では、1個の砥石を連れ廻
りで回転させているので、研削能力は更に低くなる。ま
た、1個の砥石を用いてロール全長を研削するため、ロ
ール軸中央付近において砥石の研削面を反転させている
(砥石回転軸の傾きを変えている)が、そのような反転
機構を設けることはスペースの制約上極めて困難であ
る。
【0009】また、第1の従来技術のように複数個のカ
ップ状砥石を用いて圧延ロールを操作側端部より駆動側
端部まで研削すると、各砥石の微小な研削性能の差によ
りロール表面性状が異なり、それが圧延材に転写すると
圧延材表面に筋状の光沢むらが生じる。
【0010】一方、第3の従来技術では、平面型の回転
砥石を積極的に回転駆動しているため、極めて高い研削
能力と砥石寿命が得られる。しかし、この第3の従来技
術においても2個の回転砥石を用いて圧延ロールを研削
するため、圧延ロールを操作側端部より駆動側端部まで
研削すると、各回転砥石の微小な研削性能の差によりロ
ール表面性状が異なり、それが圧延材に転写すると圧延
材表面に筋状の光沢むらが生じるという問題があった。
【0011】本発明の目的は、1本の圧延ロールに対し
て1個の砥石を用い、高い研削能力と砥石寿命を確保し
つつ効率的に圧延ロールを研削できるオンライン圧延ロ
ール研削装置を備えた圧延機及び研削方法を提供するこ
とである。
【0012】
【発明を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の圧延機は次の構成を採用する。すなわち、
圧延ロールと、前記圧延ロールをオンラインで研削する
ための圧延ロール研削装置とを備え、前記圧延ロール研
削装置は、1本の圧延ロールに対して1個設けられた研
削ユニットと、前記研削ユニットを前記圧延ロールの軸
方向に移動させる手段とを有し、前記研削ユニットが、
砥石回転軸の先端に取り付けられ前記圧延ロールを研削
する平面型の回転砥石と、前記砥石回転軸を回転させ前
記回転砥石を回転させる砥石駆動装置と、前記回転砥石
を前記圧延ロールに押し付ける砥石送り装置とを備え、
前記回転砥石と前記圧延ロールとの接触する位置が前記
回転砥石の中央から見て一方の側に形成されるよう前記
砥石回転軸を傾けて研削を行う圧延機において、前記研
削ユニットの砥石回転軸と砥石駆動装置を前記研削ユニ
ットの幅方向の中心線を挾んで相反する側に位置するよ
う配置し、前記回転砥石と前記圧延ロールとの接触する
位置が前記中心線側に位置するよう前記砥石回転軸を傾
ける構成とする。
【0013】また、上記目的を達成するために、本発明
は圧延ロールをロール軸方向へ移動させるロールシフト
機構を更に備える圧延機において上記の構成を採用す
る。
【0014】以上の圧延機において、好ましくは、前記
回転砥石と前記圧延ロールとの接触する位置が前記中心
線上に位置するよう前記砥石回転軸を配置する。また、
好ましくは、前記砥石送り装置をその軸心が前記中心線
上に位置し、その両側に前記砥石回転軸と前記砥石駆動
装置とが位置するように配置する。
【0015】また、上記圧延機において、好ましくは、
前記圧延ロールの両端部分にそれ以外の部分よりロール
径を小さくした小径部分を予め形成し、前記小径部分の
長さを前記研削ユニットの回転砥石がロール軸方向に移
動できない範囲の長さ以上にする。
【0016】また、圧延機がロールシフト機構を有する
場合、好ましくは、前記圧延ロールの両端部分にそれ以
外の部分よりロール径を小さくした小径部分を予め形成
し、前記小径部分の長さを前記研削ユニットの回転砥石
がロール軸方向に移動できない範囲の長さから前記ロー
ルシフト機構による圧延ロールのロール軸方向への移動
量を差し引いた長さ以上にする。
【0017】更に、前記圧延ロールとしてロール両端に
チャンハーを有する補強ロールを有する圧延機において
は、好ましくは、前記チャンハーの長さを前記研削ユニ
ットの回転砥石がロール軸方向に移動できない範囲の長
さ以上にする。
【0018】また、上記目的を達成するため、本発明の
研削方法は、上記圧延機における圧延ロールのオンライ
ン研削方法において、前記研削ユニットを前記圧延ロー
ルの軸方向に移動し前記圧延ロールの両端における非研
削部の長さが同じになるように前記圧延ロールを研削す
る。
【0019】また、ロールシフト機構を有する圧延機に
おいては、前記研削ユニットの前記圧延ロールの軸方向
への移動と前記ロールシフト機構による前記圧延ロール
の移動を組み合わせて前記圧延ロールを研削する。
【0020】
【作用】以上のように構成した本発明では、回転砥石を
砥石駆動装置で積極的に高速で駆動することにより、研
削能力と砥石寿命を高め、1個の砥石で圧延ロールを長
時間正しく研削することができる。また、回転砥石と圧
延ロールとの接触する位置を砥石中央から見て一方の側
に形成するよう砥石回転軸を圧延ロールの軸心に対して
傾けて研削を行うことにより、平面型の回転砥石の弾性
体機能を有効に発揮し、これにより圧延ロールの有する
振動を容易に吸収し、ビビリを生じさせることなく長時
間正しく研削することができる。ところで、このように
1個の平面型の回転砥石の駆動軸を傾けて研削すると、
ロール端部に研削できない部分(非研削部)が生じてし
まう。本発明では、砥石回転軸と砥石駆動装置を研削ユ
ニットの幅方向の中心線を挾んで相反する側に位置する
よう配置し、回転砥石と圧延ロールとの接触位置がその
中心線側に位置するよう砥石回転軸を傾けており、この
ようにして圧延ロールの両端における非研削部の長さが
同じになるように圧延ロールを研削することにより非研
削部分の長さが短くなり、研削可能で圧延可能なロール
面長が長くなる。以上により本発明では、1本の圧延ロ
ールに対して1個の砥石を用い、高い研削能力と砥石寿
命を確保しつつ特別な反転機構を用いることなしに効率
的に圧延ロールを研削することができる。
【0021】また、ロールシフト機構を備える圧延機に
おいては、研削ユニットの圧延ロールの軸方向への移動
とロールシフト機構による圧延ロールの移動を組み合わ
せて圧延ロールを研削することにより、圧延ロールの両
端における非研削部の長さは更に短くなり、場合によっ
ては圧延ロールの全長を研削できるようになる。
【0022】回転砥石と圧延ロールとの接触位置が前記
中心線上に位置するよう砥石回転軸を配置することによ
り、圧延ロールの両端における非研削部の長さが同じに
なるように研削するときの非研削部分の長さが最小とな
り、最も広い有効圧延長が得られる。
【0023】砥石送り装置をその軸心が前記中心線上に
位置し、その両側に砥石回転軸と砥石駆動装置とが位置
するように配置することにより、上記の接触位置を得る
構成の実現が容易となる。
【0024】圧延ロールの両端部分にそれ以外の部分よ
りロール径を小さくした小径部分を予め形成し、その小
径部分の長さを研削ユニットの回転砥石がロール軸方向
に移動できない範囲の長さ以上にすることにより、ロー
ル端部の非研削部がなくなり、ロール端部の研削された
部分と研削されない部分との段差による圧延材への板形
状の悪化等の問題が生じなくなる。
【0025】圧延機がロールシフト機構を有する場合
は、小径部分の長さを研削ユニットの回転砥石がロール
軸方向に移動できない範囲の長さからロールシフト機構
による圧延ロールのロール軸方向への移動量を差し引い
た長さ以上にすることにより、同様にロール端部の非研
削部がなくなり、段差にる問題を回避できる。
【0026】圧延ロールがロール両端にチャンハーを有
する補強ロールである場合は、そのチャンハーの長さを
研削ユニットの回転砥石がロール軸方向に移動できない
範囲の長さ以上にすることにより、上記小計部分と同様
の作用が得られる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0028】まず、本発明の第1の実施例を図1〜図7
により説明する。
【0029】図1において、本実施例に関わる圧延機は
圧延材Sを延伸する一対の圧延ロール(上下作業ロー
ル)1a,1aと、圧延ロール1a,1aを支持する一
対の圧延ロール(上下補強ロール)1b(一方のみ図
示)とを有する4段圧延機である。圧延ロール1a,1
aは軸受箱3(1つのみ図示)により保持され、これら
軸受箱3は操作側及び駆動側のスタンド4に組み込まれ
ている。圧延機入側には入側ガイド10が配置され、圧
延材Sの圧延ロール1aへのガイドを行う。圧延時発生
する圧延ロール1a,1aの熱を冷却するクーラントヘ
ッダ15(一方のみ図示)が設けられ、圧延時発生する
圧延ロール1a,1aの熱を冷却する。
【0030】このような圧延機に本実施例のオンライン
圧延ロール研削装置が設けられている。オンライン圧延
ロール研削装置は、1本の作業ロール1aに1個の研削
ユニット5を有している。
【0031】研削ユニット5は、図2及び図3に示すよ
うに、作業ロール1aを研削する円盤状の回転砥石2
0、この回転砥石20を砥石回転軸21を介して回転さ
せる砥石駆動装置22、圧延ロール1aに回転砥石20
を押しつける砥石送り装置23、回転砥石20を圧延ロ
ール1aの軸方向に移動させるトラバース装置24を備
えている。
【0032】回転砥石20は、ボス52aを有する薄板
円盤52と、薄板円盤52の反ボス側の側面に固定され
た環状の砥粒層51とを有し、薄板円盤52はボス52
aの部分で砥石回転軸21に取付けられている。また、
薄板円盤52は圧延ロールからの振動を吸収するための
弾性体機能を有しており、圧延ロール1aと砥粒層51
間の接触力により撓み量が変わる構造となっている。
【0033】砥粒層51は超砥粒である立方晶窒化ほう
素砥粒(一般的にはCBNと呼ばれている)又はダイア
モンド砥粒から作られており、砥粒の集中度50〜10
0としかつ砥粒の粒度を80〜180の範囲とし、レジ
ンボンドを結合材に用いて固められている。また、薄板
円盤52の材質は砥粒層51の超砥粒からの研削熱を容
易に放熱する目的と可動部質量を少なくする目的のた
め、アルミ材又はアルミ合金で作られている。
【0034】また、回転砥石20は、図2に示すよう
に、砥石回転軸21の軸心Gcが圧延ロール1aの軸心
Rcに直角な線Scに対して微小角α傾くように配置さ
れ、砥粒層51と作業ロール1aとの接触線が砥石中央
から見て一方の側のみに形成されるようにしている。傾
斜角αは0.5°〜1.0°程度が好ましい。このよう
な回転砥石20の配置により薄板円盤52は弾性体機能
を有効に発揮することができる。
【0035】砥石駆動装置22は、図2に示すように、
回転砥石20を所定の砥石周速になるよう回転駆動する
液圧モータ54(電気モータでもよい)と、液体モータ
54の出力軸54aの回転を砥石回転軸21に伝えるプ
ーリシャフト54b及びベルト55とを有し、出力軸5
4aとプーリシャフト54bとは平行スプライン54c
を介して連結されている。プーリシャフト54bはボデ
ー59に回転自在に支持されている。砥石回転軸21は
スライド型のラジアル軸受21a,21bを介してボデ
ー59内に回転自在にかつ軸方向に移動可能に支持され
ている。砥石回転軸21の反回転砥石側には回転砥石2
0と作業ロール1a間の接触力を測定するロードセル5
3が配置されている。
【0036】ボデー59はケース25に収納されてお
り、液圧モータ54はケース25に取り付けられてい
る。また、ボデー59は、図3に示すように、ケース2
5の底部にスライドベアリング25aを介して砥石回転
軸21の軸方向に移動可能に搭載されている。
【0037】砥石送り装置23は、図2に示すように、
ケース25に取り付けられた送りモータ57と、送りモ
ータ57の回転でボデー59を作業ロール1aの接離方
向に移動させ、回転砥石20、砥石回転軸21及びロー
ドセル53を一緒に前後送りするバックラッシュレスタ
イプの予圧式ボールねじ56と、送りモータ57の回転
角度を検出するエンコーダ57aとを有している。予圧
式ボールねじ56の代わりにバックラッシュレスタイプ
の歯車機構を用いてもよい。
【0038】トラバース装置24は、図3に示すよう
に、ケース25に取り付けられたトラバースモータ58
と、トラバースモータ58の回転軸に装着され、ラック
14と噛み合うピニオン58aと、ケース25の上面に
取り付けられ、1対のガイドレール7a,7b(図1参
照)と係合する2対のガイドローラ26と、トラバース
モータ58の回転数を検出するエンコーダ58bとを有
している。ガイドレール7a,7bは、図1に示すよう
に、圧延ロール1aの入側に圧延ロール1aの軸心に沿
って差し渡されたレールフレーム7に取り付けられてい
る。ラック14はガイドレール7aの反圧延ロール側の
側面に形成されている。このように研削ユニット5は、
ガイドローラ26及びガイドレール7a,7bを介して
レールフレーム7に支えられながら、トラバースモータ
58の回転とピニオン58aとラック14の噛合いによ
りスムーズにロール軸心方向に移動可能としてある。
【0039】ロール研削ユニット5は、圧延ロール1a
の交換時に軸受箱3と干渉しないようにする必要があ
る。このため、レールフレーム7の両端は、図1に示す
ようにスタンド4に取付けられたガイド9に摺動可能に
支持され、研削ユニット5はレールフレーム7の両端近
傍にそれぞれ設けられた操作側及び駆動側のレール移動
装置30によりレールフレーム7と一緒に圧延ロール1
aの接離方向に移動できるようになっている。各レール
移動装置30は先端がレールフレーム7にピン結合され
た油圧シリンダ11を備えている。
【0040】また、本発明の特徴として、図2に示すよ
うに、回転砥石20の砥石回転軸21と砥石駆動装置2
2はケース25の幅方向の中心線Ccを挾んで相反する
側に位置するよう配置され、砥石回転軸21は回転砥石
20と圧延ロール1aとの接触する位置が中心線Ccの
側、より好ましくは中心線Cc上に位置するように圧延
ロール1aの軸心に対して傾斜角α傾けられている。ま
た、砥石送り装置23はその軸心が中心線Cc上に位置
し、その両側に砥石回転軸21と砥石駆動装置22が位
置するように配置されている。
【0041】砥石送り装置22の送りモータ57及びト
ラバース装置24のトラバースモータ58は図4に示す
ようにそれぞれ制御装置13a,13bにより制御され
る。また、ロードセル53、砥石送り装置23のエンコ
ーダ57a及びトラバース装置24のエンコーダ58b
の検出信号は情報処理装置13cに送られ処理される。
更に、砥石駆動装置22の液圧モータ54は油圧回路1
3cから供給される流体により駆動され、油圧回路13
cは情報処理装置13cからの指令信号でバルブの開度
を制御することにより、液圧モータ54に供給される流
体の流量を制御し、液圧モータ54の回転数を制御す
る。
【0042】以上のように構成した本実施例では、回転
砥石20を砥石駆動装置22で積極的に高速で駆動する
ことにより、研削能力と砥石寿命を高め、1個の砥石で
長時間研削することができる。また、本実施例では、特
開平6−47654号公報に記載のように回転砥石20
は圧延ロールの有する振動を容易に吸収し、ビビリを生
じさせることなく長時間正しく研削することができるた
め、研削能力と砥石寿命を更に高めるのに有効である。
【0043】すなわち、圧延ロール1aは圧延速度にも
依るが10から150C/Sの振動数を有しながら振動
している。オンライン研削装置として従来オフライン研
削装置で一般的な円筒型砥石を有するロールグラインダ
ーを取り付けた場合、円筒型砥石と圧延ロールは砥石表
面の砥粒を介して接触し、ロール表面の金属と砥粒がぶ
つかりながら研削を行うようになる。
【0044】砥粒と圧延ロール表面金属が接触した時は
圧延ロールは研削され、次の瞬間砥石は圧延ロールから
離れ砥粒は空を切り回転する。このような不連続研削が
ビビリ現象の原因となり、凹凸のある圧延ロール表面及
び断面となってしまう。
【0045】圧延ロールの振動と同じ振動を砥石がすれ
ば、砥石と圧延ロールの接触力の変化は発生しない。し
かし、砥石と砥石フレーム全体を圧延ロールと同調する
よう振動させることは、圧延ロール振動が150c/s
と高周波のため追従が難しい。圧延ロールの振動を砥石
と砥石フレーム全体で逃そうとせず、砥石自体に弾性体
機能を持たせて振動を砥石の撓みで吸収すれば、可動部
の質量が小さくなるため圧延ロールの振動に速やかに追
従し、砥石と圧延ロール間の接触力の変動は小さくな
る。
【0046】本実施例では、回転砥石20の一部である
薄板円盤52に弾性体機能を持たせることで砥石自体に
弾性体機能を持たせ、この回転砥石20を砥粒層51の
周速が外周で1000m/minから1600m/mi
nになるよう回転しながら、回転する圧延ロール1aに
押しつけ撓ませる。圧延ロール1aは上記のように前後
に振動している。この振動によって回転砥石20は押さ
れるが、そのとき薄板円盤52が撓み、圧延ロール1a
からの振動を瞬時に吸収する。これにより、砥粒層51
と圧延ロール1a間の接触力の変動は薄板円盤52の撓
みで生ずる弾性力の小さな範囲となり、ビビリ現象をな
くすことができる。
【0047】また、本実施例では、薄板円盤52の弾性
体機能を有効に発揮させるために、図2に示すように砥
粒層51と圧延ロール1aとの接触位置が砥石中央から
一方の側のみに形成されるように砥石回転軸21を傾け
ている。このようにすれば、圧延ロール1aへの押し付
け力で片持ち梁の形で薄板円盤52が撓み、圧延ロール
1aからの振動を容易に吸収することができる。
【0048】また、本実施例では、砥粒層51を支える
台金である薄板円板52に弾性体機能を持たせているの
で、圧延ロールからの振動で可動する質量は砥粒層51
と薄板円板52のみとなり、しかも砥粒層51に少ない
重量で長時間の研削が可能な研削比(工作物の減少体積
/砥石減少体積)の高い超砥粒(立方晶窒化ほう素砥粒
又はダイアモンド砥粒)を用いているため、可動部の質
量が非常に小さくなり、回転砥石20の固有振動数が高
くなる。このため、振動する圧延ロールを共振によるビ
ビリ現象を生じさせずに長時間正しく研削することがで
きる。
【0049】次に、本実施例の圧延ロール研削装置を用
いた研削方法を図5〜図7を用いて説明する。
【0050】前述したように、本実施例の研削ユニット
5では砥石回転軸21を圧延ロール1aの直交線に対し
角度α傾けている。このように砥石回転軸21を傾けた
1個の研削ユニット5を圧延ロール1aのロール軸方向
に移動し、圧延ロールを研削する場合、図4に示すよう
に、回転砥石20やケース25がスタンド4に干渉する
と、それ以上砥石を軸方向に移動することができない。
これを解決するには研削ユニット5のケース25を小さ
くし、移動可能な距離を長くするする必要があるが、ケ
ース25の寸法は小さくするには限界がある。そこで、
本実施例では、ケース25の寸法が同じであっても圧延
ロール1aの両端部の研削できない範囲を同じに振り分
ければ、その両端部の研削できない範囲が最小になるこ
とに着目し、研削ユニット5を上記のように構成して圧
延ロール1aの両端における非研削部の長さが同じにな
るように研削ユニット5を圧延ロールの軸方向に移動
し、圧延ロールを研削するものであり、これにより研削
可能で圧延可能なロール面長を長くすることができる。
【0051】すなわち、本実施例の研削ユニット5は、
前述したように、砥石回転軸21を回転砥石20と圧延
ロール1aとの接触する位置がケース25の幅方向の中
心線Cc上に位置するように傾けて配置している。この
ため、ケース25の全幅をWとすると、回転砥石20と
圧延ロール1aとの接触する位置は幅Wを2等分した線
分上にあり、当該接触位置から左右の幅W1,W2が等
しくなる。このように回転砥石20と圧延ロール1aと
の接触位置を設定すると、図6に示すように、研削ユニ
ット5が操作側に移動しケース25とスタンド4が干渉
し研削できない圧延ロール1aの操作側端部の部分70
aの長さL1と、研削ユニット5が駆動側に移動しケー
ス25とスタンド4が干渉し研削できない圧延ロール1
aの駆動側端部の部分70bの長さL2とはほぼ等しく
なる。
【0052】ここで、圧延材の幅は変化するが、圧延ロ
ール1aの中心と圧延材の中心は常に同じになるように
圧延するので、上記のように回転砥石51の接触位置を
ケース25の幅方向の中心線上とし、ロール両端部の研
削できない部分70a,70bの長さL1,L2を等し
くすれば、圧延ロール1aの圧延可能な圧延材幅は圧延
ロール1aの有効圧延幅Lに対してL−2L1となる。
【0053】一方、図7に示すように、圧延ロール1a
と回転砥石20の接触位置をケース25の反中心側とす
れば、図示右方の操作側端部はロール端まで研削できる
が、図示左方の駆動側端部はケース25の全幅Wとほぼ
等しい長さL3のところでケース25とスタンド4が干
渉し研削できなくなる。このため、研削できる範囲は圧
延ロール1aの中心より操作側(右方)ではL/2であ
るが、駆動側(左方)ではL/2−L3となる。その結
果、圧延ロール1aの中心と圧延材の中心は常に同じに
なるように圧延するので、圧延可能な圧延材幅はL−2
L3となる。
【0054】したがって、従来技術によれば圧延可能な
圧延材幅はL−2L3となるのに対して、本実施例では
L−2L1となり、L1はL3の約1/2なので、圧延
可能な圧延材の幅は非常に広くなる。
【0055】以上のように本実施例によれば、回転砥石
20を砥石駆動装置22で積極的に高速で駆動するとと
もに、回転砥石20で振動を吸収してビビリを生じさせ
ることなく長時間正しく研削することができるため、極
めて高い研削能力と砥石寿命が得られる。また、回転砥
石20と圧延ロール1aとの接触位置がケース25の幅
方向の中心線Cc上に位置するように研削ユニット5を
構成し、圧延ロール1aの両端における非研削部70
a,70bの長さが同じになるように圧延ロールを研削
するので、研削可能で圧延可能なロール面長が長くな
り、1個の研削ユニット5で圧延ロール1aを効率的に
研削することができる。更に、本実施例ではこのように
1個の研削ユニット5で圧延ロールを研削する結果、複
数個の研削ユニットを用いた場合のように各砥石の微小
な研削性能の差によりロール表面性状が異なることがな
くなり、圧延材表面に筋状の光沢むらが生じることがな
く、高品質の板製品を製造することができる。
【0056】本発明の研削方法の他の実施例を図8〜図
9により説明する。本実施例はロールシフト機構を利用
して圧延ロール1aの非研削部70a,70bの長さを
更に短くするものである。
【0057】熱間圧延機には圧延材S端部による圧延ロ
ール1aの局部的な摩耗を改善するために、図8に示す
ように圧延ロール1aをロール軸方向へ移動させるロー
ルシフト機構8を有する圧延機が多い。このロールシフ
ト機構8は軸受箱3をロール軸方向に移動させるシリン
ダー81、シリンダー81の動きを伝えるレバー82、
シリンダー81やレバー82を保持しスタンド4に固定
されるシフトフレーム83から構成されている。
【0058】本実施例では、上記のような研削ユニット
5のロール軸方向への移動と、ロールシフト機構8によ
る研削ユニット5に対する圧延ロール1aの移動とを組
み合わせて圧延ロールの研削を行う。
【0059】すなわち、ロールシフト機構8の働きによ
り軸受箱3は圧延ロール1aと一緒にロール軸方向に移
動する。研削ユニット5を操作側(図示左側)に移動さ
せるときは、図9に示すように、圧延ロール1aを駆動
側(図示右側)にL4だけ移動させ、研削ユニット5が
操作側のスタンド4と干渉しない位置Gc2まで移動す
れば、回転砥石20は圧延ロール1aの駆動側の端部近
くまで研削でき、非研削部分は71bと短くなる。
【0060】次に、研削ユニット5を駆動側(図示右
側)に移動させるときは、図10に示すように、圧延ロ
ール1aを操作側(図示左側)にL4だけ移動させ、研
削ユニット5が操作側の軸受箱3近くまで移動すれば、
回転砥石20は圧延ロール1aの操作側の端部近くまで
研削でき、非研削部は71aと短くなる。
【0061】このように1本の圧延ロール1aに対し1
個の研削ユニット5を配置しても、圧延ロール1aの端
部近くまで研削ユニット5のロール軸方向への移動と、
ロールシフト機構8による圧延ロール1aのロール軸方
向への移動とを組み合わせることにより圧延ロール1a
をより幅広く研削することができる。また、ロールシフ
ト機構8のシフト量L4を研削ユニット5のみを移動し
たときのロール両端の非研削部分の長さL、L2よりも
大きくできる場合は、圧延ロールの全長を研削すること
ができる。
【0062】本発明の更に他の実施例を図11〜図13
により説明する。
【0063】上記第1の実施例では、転砥石20と圧延
ロール1aとの接触位置をケース25の幅方向の中心線
Cc上に位置させることにより、研削可能で圧延可能な
ロール面長は長くなるが、圧延ロール1aの両端部には
研削できない長さL1,L2の部分70a,70bが生
じ、この部分と研削した部分との間に段差が生じてしま
う。ロールシフト機構を利用した第2の実施例でも、シ
フト量L4が非研削部の長さL1,L2より短い場合
は、非研削部71a,71bが生じ段差ができる。オン
ライン研削を行う場合であっても、ロール管理のため定
期的なオフライン研削を行うので、特に圧延される板材
の板厚が厚いときにはその段差はあまり問題とならな
い。しかし、薄物を圧延する場合は、この段差が板形状
の悪化等の問題を生じることがある。本実施例はこの点
を考慮したものである。
【0064】図11において、本実施例の圧延機では、
圧延ロール1aを圧延機内に挿入する前からオフライン
のグラインダーで研削することにより、圧延ロール1a
の両端部にそれ以外の部分よりロール径を小さくした小
径部分90a,90bを予め形成しておく。この小径部
分90,90bの長さL5,L6は、第1の実施例にお
ける研削ユニット5の回転砥石がロール軸方向に移動で
きない部分70a,70bの長さL1,L2以上にし、
好ましくはこの長さL1,L2にほぼ等しくする。これ
により、オンラインロール研削装置によってロール端部
に圧延部より径の大きな段差を生じさせないので、圧延
材へ板形状の悪化等の問題を生ずることがない。
【0065】図11及び図12はロールシフト機構を利
用した第2の実施例に上記の考えを適用したものであ
る。
【0066】すなわち、ロールシフト機構を利用した第
2の実施例において、ロールシフト機構のシフト量L4
を非研削部の長さL1,L2より大きくできない場合
は、圧延ロール1aの両端部にそれ以外の部分よりロー
ル径を小さくした小径部分91a,91bを予め形成し
ておき、この小径部分91a,91bの長さL7,L8
を研削ユニット5の回転砥石20がロール軸方向に移動
できない範囲の長さL1,L2(図6参照)からロール
シフト機構8のシフト量L4を差し引いた長さL1−L
4,L2−L4以上にし、好ましくはその長さにほぼ等
しくする。このようにして図12及び図13に示すよう
に研削ユニット5の移動と圧延ロール1aの移動とを組
み合わせて研削を行うことにより、同様にロール端部に
段差を生じさせないオンライン研削が可能となる。
【0067】本発明の更に他の実施例を図14及び15
により説明する。本実施例は補強ロール1bにオンライ
ンロール研削装置を取り付けた場合のものである。
【0068】補強ロール1bは圧延材Sによる摩耗では
なく、ロール表面の肌あれを除去するためにオンライン
ロール研削装置を使用する。このため、1本の補強ロー
ル1bに対し1個の研削ユニット5が設けられれば十分
である。図14はこのようにして取り付けられた研削ユ
ニット5を示す。このように補強ロール1bに1個の研
削ユニット5を取り付けた場合も、1個の研削ユニット
5でロール中央部をより幅広く研削するために、第1の
実施例と同様に圧延ロール1bと回転砥石20のとの接
触位置を研削ユニット5の幅方向の中心線上に位置さ
せ、ケース25の全幅Wに対しこの中心線から左右の幅
W1,W2を等しくすればよい。
【0069】また、一般的に補強ロール1bは、図15
に示すようにロール端部にチャンハーと呼ばれる大きな
面取り部分95a,95bを形成する。そこで、このチ
ャンハー95a,95bを図11の実施例の小径部分と
して利用し、このチャンハー95a,95bの長さを研
削できない部分の長さL7もしくはL8以上とすること
により、ロール端部に研削された部分と研削されない部
分の段差が生ずることがなくなる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、回転砥石を砥石駆動装
置で積極的に高速で駆動し、回転砥石と圧延ロールとの
接触位置を砥石中央から見て一方の側に形成するよう砥
石回転軸を傾けて研削を行うので、高い研削能力と砥石
寿命を確保しつつ1個の砥石で圧延ロールを長時間正し
く研削することができる。また、砥石回転軸と砥石駆動
装置を研削ユニットの幅方向の中心線を挾んで相反する
側に位置するよう配置し、回転砥石と圧延ロールとの接
触位置がその中心線側に位置するよう砥石回転軸を傾け
るので、1本の圧延ロールに対して1個の研削ユニット
を用いて圧延ロールの幅の広い圧延部を研削できるよう
になり、圧延ロールの効率的な圧延が可能となる。ま
た、研削ユニットの有する能力を有効に利用し、少ない
スペースと少ない設備費でオンラインロール研削装置を
圧延機に設けることができる。
【0071】また、1本のロールを1個の砥石で研削す
るので砥石の研削性能の差がないため、研削後のロール
表面性状を一定にできる。また、異なった砥石による砥
石のラップがなくなるので砥石のラップにより生ずる筋
状の光沢むらが圧延材に発生する心配がなくなる。
【0072】また、本発明では、ロールシフト機構を有
する圧延機において、圧延ロールの軸方向の移動を組み
合わせて研削することにより、圧延ロールをより幅広く
1個の研削ユニットで研削することができる。
【0073】圧延ロールの両端部分に小径部分を予め形
成することにより、ロール端部の非研削部を完全に無く
すことができ、ロール端部の研削された部分と研削され
ない部分との段差による圧延材への板形状の悪化等の問
題を回避できる。
【0074】圧延ロールが補強ロールの場合、1本の補
強ロールに対し1個の研削ユニットを設けることによ
り、上記効果のあるオンラインロール研削装置を少ない
設備費で圧延機に組み込むことができ、オンラインで補
強ロールのロール表面の肌あれを除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるオンラインロール研削
装置を備えた圧延機の要部の部分断面図で有る。
【図2】研削ユニットの水平断面図である。
【図3】研削ユニットの垂直断面図である。
【図4】オンライン圧延ロール研削装置の制御系を示す
図である。
【図5】研削ユニットの端部で圧延ロールと回転砥石が
接するように回転砥石軸を傾けたときの回転砥石とスタ
ンドとの干渉を示す図である。
【図6】本実施例において、研削ユニットの中央部で圧
延ロールと回転砥石が接するように回転砥石軸を傾けた
ときの1個の研削ユニットで研削できる範囲を示す図で
ある。
【図7】研削ユニットの端部で圧延ロールと回転砥石が
接するように回転砥石軸を傾けたときの1個の研削ユニ
ットで研削できる範囲を示す図である。
【図8】ロールシフト機構を有する圧延機に本発明を適
用した実施例におけるオンラインロール研削装置を備え
た圧延機の部分断面平面図である。
【図9】ワークロールシフト機構を用いて圧延ロールを
操作側に移動したときの1個のロール研削ユニットで研
削できる範囲を示す図である。
【図10】ワークロールシフト機構を用いて圧延ロール
を駆動側に移動したときの1個のロール研削ユニットで
研削できる範囲を示す図である。
【図11】圧延ロールの両端部分に小径部分を予め設け
た実施例における研削方法を示す図である。
【図12】圧延ロールの両端部分に小径部分を予め設
け、ワークロールシフト機構を用いて圧延ロールを操作
側に移動したときの1個のロール研削ユニットで研削で
きる範囲を示す図である。
【図13】圧延ロールの両端部分に小径部分を予め設
け、ワークロールシフト機構を用いて圧延ロールを駆動
側に移動したときの1個のロール研削ユニットで研削で
きる範囲を示す図である。
【図14】補強ロールにオンラインロール研削装置を備
えた実施例における圧延機の部分断面側面図である。
【図15】図14に示す圧延機において、補強ロールの
研削方法を示す図である。
【符号の説明】
1a:圧延ロール(上下作業ロール) 1b:圧延ロール(上下補強ロール) 3:軸受箱 4:スタンド 5:研削ユニット 7:トラバース用レール 8:ロールシフト装置 14:ラック 20:回転砥石 21:砥石回転軸 22:砥石駆動装置 23:砥石送り装置 24:トラバース装置 70a,70b;71a,71b:非研削部 90a,90b;91a,91b:小径部分 95a,95b:チャンハー 58:トラバース用モータ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−335716(JP,A) 特開 平3−238110(JP,A) 特開 平4−146081(JP,A) 特開 平7−39910(JP,A) 特開 平6−335715(JP,A) 特開 平6−246641(JP,A) 特開 昭61−154706(JP,A) 特開 昭61−242711(JP,A) 特開 平6−47654(JP,A) 特開 平4−41008(JP,A) 特開 平7−227606(JP,A) 特開 平6−335849(JP,A) 特開 平6−304614(JP,A) 実開 昭62−95867(JP,U) 実開 昭58−28705(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 28/04 B21B 13/14 B24B 5/37

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延ロールと、前記圧延ロールをオンラ
    インで研削するための圧延ロール研削装置とを備え、前
    記圧延ロール研削装置は、1本の圧延ロールに対して1
    個設けられた研削ユニットと、前記研削ユニットを前記
    圧延ロールの軸方向に移動させる手段とを有し、前記研
    削ユニットが、砥石回転軸の先端に取り付けられ前記圧
    延ロールを研削する平面型の回転砥石と、前記砥石回転
    軸を回転させ前記回転砥石を回転させる砥石駆動装置
    と、前記回転砥石を前記圧延ロールに押し付ける砥石送
    り装置とを備え、前記回転砥石と前記圧延ロールとの接
    触する位置が前記回転砥石の中央から見て一方の側に形
    成されるよう前記砥石回転軸を傾けて研削を行う圧延機
    において、 前記研削ユニットの砥石回転軸と砥石駆動装置を前記研
    削ユニットの幅方向の中心線を挾んで相反する側に位置
    するよう配置し、前記回転砥石と前記圧延ロールとの接
    触する位置が前記中心線側に位置するよう前記砥石回転
    軸を傾けたことを特徴とする圧延機。
  2. 【請求項2】 圧延ロールと、前記圧延ロールをオンラ
    インで研削するための圧延ロール研削装置と、前記圧延
    ロールをロール軸方向へ移動させるロールシフト機構と
    を備え、前記圧延ロール研削装置は、1本の圧延ロール
    に対して1個設けられた研削ユニットと、前記研削ユニ
    ットを前記圧延ロールの軸方向に移動させる手段とを有
    し、前記研削ユニットが、砥石回転軸の先端に取り付け
    られ前記圧延ロールを研削する平面型の回転砥石と、前
    記砥石回転軸を回転させ前記回転砥石を回転させる砥石
    駆動装置と、前記回転砥石を前記圧延ロールに押し付け
    る砥石送り装置とを備え、前記回転砥石と前記圧延ロー
    ルとの接触する位置が前記回転砥石の中央から見て一方
    の側に形成されるよう前記砥石回転軸を傾けて研削を行
    う圧延機において、 前記研削ユニットの砥石回転軸と砥石駆動装置を前記研
    削ユニットの幅方向の中心線を挾んで相反する側に位置
    するよう配置し、前記回転砥石と前記圧延ロールとの接
    触する位置が前記中心線側に位置するよう前記砥石回転
    軸を傾けたことを特徴とする圧延機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の圧延機におい
    て、前記回転砥石と前記圧延ロールとの接触する位置が
    前記中心線上に位置するよう前記砥石回転軸を配置した
    ことを特徴とする圧延機。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の圧延機におい
    て、前記砥石送り装置をその軸心が前記中心線上に位置
    し、その両側に前記砥石回転軸と前記砥石駆動装置とが
    位置するように配置したことを特徴とする圧延機。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の圧延機において、前記圧
    延ロールの両端部分にそれ以外の部分よりロール径を小
    さくした小径部分を予め形成し、前記小径部分の長さを
    前記研削ユニットの回転砥石がロール軸方向に移動でき
    ない範囲の長さ以上にしたことを特徴とする圧延機。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の圧延機において、前記圧
    延ロールの両端部分にそれ以外の部分よりロール径を小
    さくした小径部分を予め形成し、前記小径部分の長さを
    前記研削ユニットの回転砥石がロール軸方向に移動でき
    ない範囲の長さから前記ロールシフト機構による圧延ロ
    ールのロール軸方向への移動量を差し引いた長さ以上に
    したことを特徴とする圧延機。
  7. 【請求項7】 請求項1または2記載の圧延機におい
    て、前記圧延ロールとしてロール両端にチャンハーを有
    する補強ロールを有し、前記チャンハーの長さを前記研
    削ユニットの回転砥石がロール軸方向に移動できない範
    囲の長さ以上にしたことを特徴とする圧延機。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の圧延機における圧延ロー
    ルのオンライン研削方法において、前記研削ユニットを
    前記圧延ロールの軸方向に移動し前記圧延ロールの両端
    における非研削部の長さが同じになるように前記圧延ロ
    ールを研削することを特徴とする研削方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の圧延機における圧延ロー
    ルのオンライン研削方法において、前記研削ユニットの
    前記圧延ロールの軸方向への移動と前記ロールシフト機
    構による前記圧延ロールの移動を組み合わせて前記圧延
    ロールを研削することを特徴とする研削方法。
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