JP4530886B2 - 簡易装具 - Google Patents

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Description

この発明は、簡易装具に関し、特にたとえば、足裏のクッションの補助、X脚、O脚、外反母趾などの矯正用として用いられる簡易装具に関する。
ヒトの足裏には、脂肪組織が結合してできた皮膚細胞組織があり、歩行によって生じる強い衝撃を吸収するクッションの役割を果たしている。つまり、足裏の皮膚細胞は、地面と足の骨の接触面積を拡げ、歩行によるショックを吸収、伝達し、中足骨の骨頭に均一に力を分散している。しかしながら、加齢とともに結合組織の弾性繊維は切れて、その内部にある脂肪は失われ、足裏のクッションは本来の働きを失って痛みを感じるようになる。
このような場合、医師の処方により、弾性材料で形成された装具が作製され、足裏に装具が装着される。このような装具により、歩行によるショックが吸収され、痛みを和らげることができる。ところが、装具の形状は各個人の足の形状や症状などによって異なり、装具の作製に時間がかかるとともに、作製後においても調整が必要な場合がある。そこで、切削加工しやすいシリコーン組成物を用いて標準形状の足底板を作製し、それを各個人に合わせて切削加工したり、加熱硬化させることにより足底板に一体化させる盛付けにより装具の調整を行う技術が開示されている(特許文献1参照)。
また、簡易な装具として、弾性材料で形成された靴の中敷などが市販されている。このような中敷は、足裏のクッションの補助や、X脚、O脚、外反母趾の矯正用として使用することができる。
特開2002−119308号公報
しかしながら、医師の処方によって装具を作製する場合においても、カッターややすりによる切削を行ったり、加熱による硬化を行う必要があり、装具の完成までに手間がかかる。また、市販されている靴の中敷などにおいては、各個人に合わせた調整などは困難である。
それゆえに、この発明の主たる目的は、必要に応じてその場で調整を行って、各個人に適合した装具とすることができる簡易装具を提供することである。
この発明は、足裏に装着する簡易装具であって、弾性を有するシリコーン樹脂を用いて形成され、少なくとも一方面に粘性を有する層を複数積層した積層体により構成され、シリコーン樹脂は、25℃で約600mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルが65重量%と、25℃で約8mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジハイドロポリジメチルハイドロシロキサンオイルが5重量%と、25℃で約300mPa・sの動粘性率を示し、シリコーンと鎖状高分子をつくる水素原子を含むα,ω−ジハイドロポリメチルハイドロシロキサンオイルが2重量%と、二酸化ケイ素が28重量%の割合で配合されたシリコーンA、および25℃で約2700mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルが65重量%と、25℃で約100mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ポリジメチルシロキサンオイルが35重量%の割合で配合され、ヒドロシリル化反応の白金触媒とを含むシリコーンBを用いて、シリコーンA18〜22重量%とシリコーンB78〜82重量%とを混合して硬化させることにより得られるシリコーン樹脂である、簡易装具である。
このような簡易装具において、シリコーン樹脂は、圧縮率0.4×10 4 N/m 2 、捩り強さ0.4〜1.5×10 4 N/m 2 の特性を有するものである。
また、積層体は、足裏の前部、中央部および後部の少なくとも1箇所に装着される。
さらに、積層体の足裏に接触する面が粘性を有するように形成することができる。
また、弾性材料で形成された足裏全体を覆う全面層を含んでいてもよく、この場合、全面層上に足裏の前部、中央部および後部の少なくとも1箇所に装着される積層体が載置される。
全面層に積層体を装着した簡易装具において、積層体は、足の親指と中指の付け根に近い部分における足指と土踏まずの間の窪み部分、土踏まず部分、踵部分、踵から足の外側部分に沿う部分、踵から足の内側部分に沿う部分の少なくとも1か所に装着される。
複数の層を積層した積層体により簡易装具を構成することにより、積層体の枚数を変えることによって、積層体部分の高さを調整することができる。また、積層体を構成する各層に粘性を有する面を形成することにより、他の層に押付けるだけで積層枚数を増やすことができ、高さの調整が容易である。さらに、積層体の範囲を調整するために、各層を切断することができる。このとき、層単位で切断できるため、鋏などを用いて容易に切断を行うことができる。
ここで、上述のような材料で形成されたシリコーン樹脂を用いることにより、足裏の脂肪組織に近い柔軟性や弾性を得ることができる。
特に、それぞれの材料を上述のような配合比とすることにより、足裏の脂肪組織に近い特性を得ることができる。
また、足裏の前部、中央部および後部に配置することができ、必要に応じて各部の高さや位置を変更することにより、各個人に適応した装具を作製することができる。
さらに、積層体の足裏に接触する面に粘性をもたせることにより、足裏に直接積層体を貼り付けることができる。
また、足裏全面を覆う全面層の上に積層体を装着することにより、足裏に対する積層体の位置を確定することができ、全面層が歩行による衝撃を吸収することができる。
ここで、足裏の各位置に対応して積層体を配置することにより、外反母趾の予防改善、体重の分散、X脚やO脚の矯正など、種々の効果を得ることができる。
この発明によれば、その場で調整を行って、容易に各個人に適合した簡易装具を作製することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
図1は、この発明の簡易装具の一例を示す図解図である。簡易装具10は、足裏の前部に装着される第1の積層体12、足裏の中央部に装着される第2の積層体14および足裏の後部に装着される第3の積層体16を含む。第1の積層体12は、たとえば平面形状が略三角形の角部を曲線状にした形状に形成される。第1の積層体12は、図2に示すように、足の土踏まずより前方に装着される。さらに、第1の積層体12は、たとえば3つの層12a,12b,12cで構成される。第1の層12aは、最も大きい面積となるように形成され、第2の層12bおよび第3の層12cに向かって徐々に面積が小さくなるように形成される。そして、第3の層12cは、その頂点が曲面状となるように形成される。したがって、3つの層12a,12b,12cを積層することにより、全体として山形状の積層体となる。なお、3つの層12a,12b,12cの使用方法としては、図3に示すように、それぞれの層12a,12b,12cが単独で使用されてもよいし、いくつかの層を組み合わせて使用してもよい。そして、いくつかの層を積層する際には、積層する層の組み合わせは、任意に変更可能である。
第1の積層体12は、たとえば柔軟性と弾性とを有するシリコーン樹脂によって形成される。ここで、足裏にかかる圧力は0.4×104N/m2であり、せん断応力は0.4〜1.5×104N/m2である。そのため、使用されるシリコーン樹脂としては、圧縮率0.4×104N/m2、捩り強さ0.4〜1.5×104N/m2のものが使用される。このようなシリコーン樹脂を得るために、たとえば25℃で約600mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルが約65重量%、25℃で約8mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジハイドロポリジメチルハイドロシロキサンオイルが約5重量%、25℃で約300mPa・sの動粘性率を示し、シリコーンと鎖状高分子をつくる水素原子0.17%を含むα,ω−ジハイドロポリメチルハイドロシロキサンオイルが約2重量%、二酸化ケイ素が約28重量%からなるシリコーンAと、25℃で約2700mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルが65重量%、25℃で約100mPaの動粘性率を示すα,ω−ポリジメチルシロキサンオイルが約35重量%からなるシリコーンBとが用いられる。なお、シリコーンBには、染色剤および強化剤として、粉砕石英、珪藻土、炭化カルシウム、石灰化粘土、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化クロム、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、ホウ化ニトリル、リトポン、メタホウ酸バリウムなどを加えてもよい。これらのシリコーンAを18〜22重量%とシリコーンBを78〜82重量%混合し、ヒドロシリル化反応の白金触媒としてクロロ白金(IV)酸、ケトン、ビニルシロキサンなどの有機白金水溶液を約0.001%加えて、20〜30℃で重合反応を起こさせることにより、シリコーン樹脂が得られる。このようにして得られる重合体が示す圧力は1.5×104N/m2であり、引張り強度は0.7×104N/m2である。
さらに、シリコーン樹脂を用いて3つの層12a,12b,12cを成形する際に、その一方面側に粘性が付与される。このように、3つの層12a,12b,12cの一方面側に粘性を付与することにより、3つの層12a,12b,12cを積層して固着することが容易である。また、粘性を付与するために、粘着剤などを使用せず、シリコーン樹脂の成型時に粘性を付与することにより、表面が汚れて粘性が劣化しても、表面を洗浄することにより、粘性を回復させることができる。
さらに、得られたシリコーン樹脂に長繊維などを混入してもよい。ここで用いられる長繊維としては、たとえば直径1.7〜22decitexのポリアミド製、直径1.5〜14decitexのポリエステル製の直線状の繊維などが用いられる。また、この長繊維の長さは1〜6mmであり、引っ張り強さは20〜40cmN/texであり、延性は15〜20%である。このように、シリコーン樹脂に繊維を混入することにより、歩行によって足裏に与えられるショックの吸収効果を高めることができる。
また、第2の積層体14は、たとえば平面形状が略半月状に形成される。第2の積層体14は、図4に示すように、足の土踏まずの近傍に装着される。第2の積層体14も、第1の積層体12と同様に、3つの層14a,14b,14cの積層体として構成され、3つの層14a,14b,14cを積層したときに、全体として山形状となるように形成される。そして、それぞれの層14a,14b,14cの一方面側には粘性が付与され、3つの層14a,14b,14cを積層して固着することが容易となっている。第2の積層体14についても、図5に示すように、それぞれの層14a,14b,14cが単独で使用されてもよいし、いくつかの層を組み合わせて使用してもよい。いくつかの層を積層する際には、積層する層の組み合わせは、任意に変更可能である。
さらに、第3の積層体16は、たとえば1つの辺が外側に向かって湾曲するような曲線状で、他の3辺が直角部を挟む直線状であるような平面形状となるように形成される。第3の積層体16は、曲線状部の厚みが大きく、曲線状部の反対側の厚みが小さくなるように形成される。第3の積層体16は、図6に示すように、足の踵部分に装着される。そして、図7に示すように、第3の積層体16の層16a,16b,16cを積層することにより、曲線状部側の高さを調整することができる。さらに、それぞれの層16a,16b,16cの一方面側には粘性が付与され、3つの層16a,16b,16cを積層して固着することが容易となっている。
これらの積層体12,14,16は、上述のように、足裏の前部、中央部および後部に装着される。この場合、たとえば足裏の全体を覆う全面層18を用いることができる。この全面層18も、第1の積層体12、第2の積層体14、第3の積層体16と同じ材料で形成される。この全面層18上に、第1の積層体12、第2の積層体14および第3の積層体16が配置される。この場合、各積層体12,14,16を構成する層の全面層18側に粘性が付与される。そして、全面層18上に配置された第1の積層体12、第2の積層体14および第3の積層体16の上に、足裏が載せられる。
ここで、3つの積層体12,14,16については、各個人の症状に合わせて、医師の処方などにより、その高さと位置が調整される。積層体12,14,16の位置については、たとえば図4の点線で示すように、全面層18上への貼着場所を変えることにより調整することができる。また、積層体12,14,16の高さについては、各積層体12,14,16の積層枚数を変えることにより調整することができる。さらに、図3や図5に示すように、各積層体12,14などの積層枚数を変える場合、それぞれの中間部の層12b,14bを外すなど、その積層順序は任意に変更可能である。このように、積層する層の組み合わせを調整することにより、積層体の高さや足裏への装着範囲を調整することができる。また、積層体12,14,16の各層を鋏などで切断して、その形状を調整することによっても、積層体12,14,16の足裏への装着範囲を調整することができる。このように、この簡易装具10では、医師が診断して、その場で積層体12,14,16の位置、高さおよび装着範囲を調整することができ、医師の処方により装具士が調整するという手間がかからない。
この簡易装具10では、全体層18および各積層体12,14,16によって歩行によるショックが吸収されるとともに、各積層体12,14,16によって、足裏の必要な箇所の高さを調整することができる。このように、全面層18上に各積層体12,14,16を配置した簡易装具は、履物の中底に敷いて用いられる。しかしながら、必ずしも全面層18を用いる必要はなく、全面層18を用いずに、足裏に各積層体12,14,16を直接貼り付けてもよい。この場合、各積層体12,14,16を構成する層の足裏側の面に粘性が付与される。
なお、各積層体12,14,16の積層数は、3層に限らず、もっと多い積層数としてもよい。それぞれの層の厚みを薄くして、積層数を多くすれば、積層体12,14,16の高さの調整を細かく行うことができる。また、各積層体12,14,16の形状についても、任意に変更可能であり、症状に応じて形状を変更してもよい。
このような簡易装具10は、医療用に限らず、サンダルなどの履物にも応用することができる。この場合、予め履物の底に簡易装具10が装着される。このとき、図8に示すように、全面層18は、履物の中底に固着され、その上に複数の積層体が配置される。このように、履物に簡易装具10を装着する場合、たとえばX脚、O脚、外反母趾の矯正などを目的として用いられる。
この簡易装具10において、外反母趾用として、図9に示すような積層体20,22が用いられる。一方の積層体20は、たとえば略三角形の角部を曲線状にした形状を有し、他方の積層体22は、円形の2箇所が突出した形状に形成される。これらの積層体20,22は、足の親指と中指の付け根に近い部分において、足指と土踏まずの間の窪み部分に配置される。これらの積層体20,22によって、足の横方向のアーチを持ち上げることにより、親指が開くように作用する。
また、趾骨と中足骨との間に、図10に示すような略三角形状の積層体24が配置される。この積層体24は、ハイヒールなどを履いたときに、足の角度が大きくなることによる滑りを防止するために用いられる。
さらに、足の土踏まず部分には、図11に示すような略半月状の積層体26が配置される。この積層体26は、足の横方向のアーチおよび縦方向のアーチをサポートするとともに、体重を分散させるために用いられる。
また、O脚用として、図12に示すように、足の踵部分から足の外側部分に沿うような形状の積層体28が用いられる。このような積層体28は、足の外側部分を持ち上げて、O脚を矯正するように作用する。さらに、X脚用として、図13に示すように、足の踵部分から足の内側部分に沿うような形状の積層体30が用いられる。このような積層体30は、足の内側部分を持ち上げて、X脚を矯正するように作用する。これらの積層体28,30において、踵部分には、窪み28a,30aが形成され、踵が安定するようにしている。
また、足の踵部分には、図14に示すような、円形の積層体32を配置することができる。この積層体32は、踵の一点に集中する体重を分散する役割を果たす。なお、積層体32の中央部には、穴または窪み32aが形成され、踵がずれることなく、安定して歩くことができるようにしている。
これらの積層体20〜32は、必要に応じて組み合わされる。したがって、O脚用の積層体28とX脚用の積層体30が同時に使用されることはないし、外反母趾などの症状がなければ、積層体20,22を用いる必要はない。また、円形の積層体32は、通常、O脚用の積層体28やX脚用の積層体30と一緒に使用されないが、必要に応じて、これらの積層体を併用してもよい。さらに、これらの積層体20〜32を鋏などによって切断し、適当な大きさにして各個人に合わせることも可能である。
なお、上述の積層体20〜32は、それぞれ個別に作製されているが、これらを組み合わせて用いる場合においては、予め組み合わせを考慮して形成することができる。たとえば、外反母趾用の積層体20と体重分散用の積層体26とを組み合わせる場合、図15および図16に示すような形状にすることができる。外反母趾用の積層体20は、図15に示すように、略楕円形に形成される。また、体重分散用の積層体26は、図16に示すように、一端側が円弧状に形成され、他端側に向かって足裏の形状に沿うような形状に形成される。そして、積層体20の一部と積層体26の円弧状部分とが組み合わされることによって、図17に示すような積層体34が形成される。このとき、一方の積層体20において、他方の積層体26と組み合わされる部分を薄くしておくことによって、図17に横からみた高さを示すように、組み合わされた積層体34の高さが急激に突出したりせず、連続的に変化した積層体とすることができる。
この積層体34は、図17に示すように、全面層18に積層されて用いられる。ここで、一方の積層体20は、足の親指と中指の付け根に近い部分において、足指と土踏まずの間の窪み部分に配置され、足の横方向のアーチを持ち上げて親指が開くように作用し、外反母趾の予防と改善を図ることができる。また、他方の積層体26は、足の土踏まず部分に配置され、足の横方向のアーチおよび縦方向のアーチをサポートするとともに、体重を分散する役目を果たす。このように、予めいくつかの積層体を組み合わせることができるように、各積層体の形状を調整することができる。
また、外反母趾用および体重分散用の両方の役割を果たす積層体34を一体的に形成してもよい。このように、各機能を有する積層体を組み合わせるだけでなく、複数の機能を有する積層体を一体的に形成することもできる。
このように、この発明の簡易装具10では、医療用として用いる場合には、医師がその場で積層体の位置や高さを調整することができ、患者に適合した装具を容易に作製することができる。また、この簡易装具10を市販品とする場合には、各積層体を適当に配置することにより、これを使用する個人が快適な歩行を得ることができる。
この発明の簡易装具の一例を示す図解図である。 図1に示す簡易装具に用いられる第1の積層体の足への装着位置を示す図解図である。 第1の積層体の積層状態のバリエーションを示す図解図である。 図1に示す簡易装具に用いられる第2の積層体の足への装着位置を示す図解図である。 第2の積層体の積層状態のバリエーションを示す図解図である。 図1に示す簡易装具に用いられる第3の積層体の足への装着位置を示す図解図である。 第3の積層体の積層状態のバリエーションを示す図解図である。 サンダルなどの履物の中敷として用いられる簡易装具の一例を示す図解図である。 図8に示す簡易装具に用いられる外反母趾用の積層体を示す図解図である。 図8に示す簡易装具に用いられる滑り防止用の積層体を示す図解図である。 図8に示す簡易装具に用いられる体重分散用の積層体を示す図解図である。 図8に示す簡易装具に用いられるO脚用の積層体を示す図解図である。 図8に示す簡易装具に用いられるX脚用の積層体を示す図解図である。 図8に示す簡易装具に用いられる踵部分における体重分散用の積層体を示す図解図である。 複数の機能を有する積層体を構成する外反母趾用の積層体を示す図解図である。 複数の機能を有する積層体を構成する体重分散用の積層体を示す図解図である。 図15および図16に示す積層体を組み合わせた複数の機能を有する積層体を示す三面図である。 図17に示す積層体を全面層に積層する状態を示す図解図である。
符号の説明
10 簡易装具
12 第1の積層体
14 第2の積層体
16 第3の積層体
18 全面層
20 外反母趾用の積層体
22 外反母趾用の積層体
24 滑り止め用の積層体
26 体重分散用の積層体
28 O脚用の積層体
30 X脚用の積層体
32 踵部分における体重分散用の積層体
34 複数の機能を有する積層体

Claims (6)

  1. 足裏に装着する簡易装具(10,12,14,16)であって、
    弾性を有するシリコーン樹脂を用いて形成され、少なくとも一方面に粘性を有する層(12a,12b,12c,14a,14b,14c,16a,16b,16c)を複数積層した積層体(12,14,16)により構成され、
    前記シリコーン樹脂は、25℃で約600mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルが65重量%と、25℃で約8mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジハイドロポリジメチルハイドロシロキサンオイルが5重量%と、25℃で約300mPa・sの動粘性率を示し、シリコーンと鎖状高分子をつくる水素原子を含むα,ω−ジハイドロポリメチルハイドロシロキサンオイルが2重量%と、二酸化ケイ素が28重量%の割合で配合されたシリコーンA、および
    25℃で約2700mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ジビニルポリジメチルシロキサンオイルが65重量%と、25℃で約100mPa・sの動粘性率を示すα,ω−ポリジメチルシロキサンオイルが35重量%の割合で配合され、ヒドロシリル化反応の白金触媒とを含むシリコーンBを用いて、
    前記シリコーンA18〜22重量%と前記シリコーンB78〜82重量%とを混合して硬化させることにより得られるシリコーン樹脂である、簡易装具。
  2. 前記シリコーン樹脂は、圧縮率0.4×10 4 N/m 2 、捩り強さ0.4〜1.5×10 4 N/m 2 の特性を有するものである、請求項1に記載の簡易装具。
  3. 前記積層体(12,14,16)は、足裏の前部、中央部および後部の少なくとも1箇所に装着される、請求項1または請求項2に記載の簡易装具。
  4. 前記積層体(12,14,16)の足裏に接触する面が粘性を有するように形成された、請求項3に記載の簡易装具。
  5. さらに、弾性材料で形成された足裏全体を覆う全面層(18)を含み、前記全面層(18)上に足裏の前部、中央部および後部の少なくとも1箇所に装着される前記積層体(12,14,16)が載置される、請求項3に記載の簡易装具。
  6. 前記積層体(12,14,16)は、足の親指と中指の付け根に近い部分における足指と土踏まずの間の窪み部分、土踏まず部分、踵部分、踵から足の外側部分に沿う部分、踵から足の内側部分に沿う部分の少なくとも1か所に装着される、請求項5に記載の簡易装具。
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