JP4529783B2 - マグネト・インピーダンス・センサ素子 - Google Patents

マグネト・インピーダンス・センサ素子 Download PDF

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Description

本発明は、作用する磁界の大きさに応じて特性が変化する感磁体を用いて微小な磁界を高い感度で検出するマグネト・インピーダンス・センサ素子に関する。
従来より、図11に示すごとく、作用する磁界の大きさに応じて特性が変化する感磁体92と、該感磁体92の外周に巻回した検出コイル93とを有し、上記感磁体92に通電する電流の変化に伴い上記検出コイル93の両端に上記磁界の大きさに応じた電位差を発生するマグネト・インピーダンス・センサ素子9がある(特許文献1参照)。
上記従来のマグネト・インピーダンス・センサ素子9は、アモルファスワイヤからなる感磁体92と、該感磁体92の外周に形成された絶縁体94の外周面に検出コイル93を一方向に巻回してなる。そして、感磁体92に高周波又はパルス電流を入力したときに、検出コイル93の両端の電極931、932に、作用する磁界の大きさに応じた電位差が生じる。
この電位差を検出することにより、磁界の大きさを計測することができる。例えば、計測対象となる磁界を計測するに当たっては、上記マグネト・インピーダンス・センサ素子9を計測対象磁界の発生部分に所定の向きで配置する。
しかしながら、上記従来のマグネト・インピーダンス・センサ素子9においては、以下の問題がある。
即ち、マグネト・インピーダンス・センサ素子9には、計測対象磁界に加えて、例えば地磁気等の周辺磁界が作用することがある。この場合、マグネト・インピーダンス・センサ素子9によって計測される磁界は、計測対象磁界と周辺磁界とを合成した大きさの磁界となる。そのため、計測対象磁界を精確に計測することが困難となるおそれがある。
特に、微小な磁界を計測することができるマグネト・インピーダンス・センサ素子9において、周辺磁界の影響は大きな問題となりうる。
かかる周辺磁界の影響を補正するために、計測対象磁界を検出するためのマグネト・インピーダンス・センサ素子の他に、周辺磁界を検出するマグネト・インピーダンス・センサ素子を設け、2つの素子による2つの出力を用いて、電子回路上或いはコンピュータソフト上で計測値を補正することが考えられる。しかし、この場合には、各マグネト・インピーダンス・センサ素子を構成する感磁体の間、或いは各マグネト・インピーダンス・センサ素子の間にバラツキがあると、一様な周辺磁界を同様の出力として精確に検出することが困難となり、精確な補正が困難となるおそれがある。
そこで、マグネト・インピーダンス・センサ素子において、互いに接続され或いは一体化した上記感磁体に対して高周波又はパルス電流等を入力できる構成にして、周辺磁界の影響を精確に補正することが望まれていた。
国際公開第03/071299号パンフレット
本発明は、かかる従来の問題に鑑みてなされたもので、磁界の計測精度を高めることができるマグネト・インピーダンス・センサ素子を提供しようとするものである。
本発明は、互いに平行に配置した感磁体と該感磁体に巻回した検出コイルとをそれぞれ備えた第1磁界検出部及び第2磁界検出部を有するマグネト・インピーダンス・センサ素子であって、
上記第1磁界検出部における上記検出コイルの一端は、上記第2磁界検出部における上記検出コイルの一端と接続されており、
上記第1磁界検出部における上記検出コイルの他端と、上記第2磁界検出部における上記検出コイルの他端とは、上記マグネト・インピーダンス・センサ素子全体からの出力電圧を取り出すための一対の電極に接続されており、
上記第1磁界検出部における上記感磁体と、上記第2磁界検出部における上記感磁体とは、電気的に互いに直列接続されており、
上記第1磁界検出部における上記検出コイルと上記第2磁界検出部における上記検出コイルとは、上記第1磁界検出部と上記第2磁界検出部とのそれぞれに同じ磁界が作用したときに上記第1磁界検出部と上記第2磁界検出部とに逆向きの出力電圧が生じるような向きに巻回されていることを特徴とするマグネト・インピーダンス・センサ素子にある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記マグネト・インピーダンス・センサ素子は、上記第1磁界検出部と上記第2磁界検出部とを有する。そして、第1磁界検出部における検出コイルと第2磁界検出部における検出コイルとは、第1磁界検出部と第2磁界検出部とのそれぞれに同じ磁界が作用したときに第1磁界検出部と第2磁界検出部とに逆向きの出力電圧が生じるような向きに巻回されている。
地磁気等の周辺磁界がマグネト・インピーダンス・センサ素子に作用する場合、周辺磁界は第1磁界検出部と第2磁界検出部との双方に同様に作用する。このとき、第1磁界検出部と第2磁界検出部とには、互いに逆向きの出力電圧が生じることとなる。ところが、第1磁界検出部の検出コイルと第2磁界検出部の検出コイルとは、それぞれの一端を接続しているため、逆向きに生じた出力電圧は、互いに打ち消し合うこととなる。その結果、マグネト・インピーダンス・センサ素子全体の検出コイルから生じる出力電圧としては、上述の打ち消し合った後の出力電圧、即ち第1磁界検出部の出力と第2磁界検出部の出力の差分が生じることとなる。
特に、同じ磁界が作用したときに第1磁界検出部と第2磁界検出部とに逆向きの同じ大きさの出力電圧が生じるように、第1磁界検出部と第2磁界検出部とが形成されていれば、周辺磁界が一様に作用したときに、マグネト・インピーダンス・センサ素子全体からの出力電圧は出ないこととなる。
それ故、第1磁界検出部と第2磁界検出部とのいずれか一方を計測対象磁界が作用する位置に配置し、他方を計測対象磁界が作用しない或いは作用しにくい位置に配置して、マグネト・インピーダンス・センサ素子を使用することができる。これにより、周辺磁界の影響を抑制した状態で、計測対象磁界を高精度で計測することができる。
また、本発明の構成によれば、周辺磁界が大きい場合にも、充分に補正することが可能である。即ち、マグネト・インピーダンス・センサ素子を用いて周辺磁界を検出する場合、直接検出できる周辺磁界の大きさの範囲が限られる。特に、検出感度を高めると電子回路の飽和等により検出可能な周辺磁界の大きさの範囲が狭くなる。その結果、仮に、計測対象磁界を検出するためのマグネト・インピーダンス・センサ素子とは別個に、周辺磁界を検出するためのマグネト・インピーダンス・センサ素子を配設して、これら二つの素子の出力信号を出した上で、周辺磁界の影響分を補正する場合には、補正可能な周辺磁界の大きさが限られてしまう。
これに対し、本発明の構成によれば、周辺磁界が第1磁界検出部と第2磁界検出部との双方に作用したとき、逆向きの出力電圧が生じるように配線されているため、両出力が打ち消しあって周辺磁界に対応する出力電圧を充分に抑制した状態で、電圧を出力することとなる。それ故、周辺磁界の大きさに関わらず、計測対象磁界を精確に計測することができる。
かかる作用効果は、微小な磁界を高い精度にて計測するためのマグネト・インピーダンス・センサ素子において、極めて重要な意味を有する。
以上のごとく、本発明によれば、磁界の計測精度を高めることができるマグネト・インピーダンス・センサ素子を提供することができる。
本発明(請求項1)において、上記感磁体は、例えば、アモルファスワイヤによって構成することができる。また、この場合、感磁体の直径は、50μm以下であることが好ましい。更には、30μm以下であることが好ましい。この場合には、マグネト・インピーダンス・センサ素子の小型化を図ることができる。また、感磁体の材質としては、例えば、FeCoSiB、NiFe等を採用することができる。
また、上記マグネト・インピーダンス・センサ素子は、上記感磁体に通電する電流の変化に伴い、素子に作用する磁界の大きさに応じた誘起電圧が検出コイルに生じる、いわゆるMI(Magneto−impedance)現象を利用して磁気センシングを行うものである。このMI現象は、供給する電流方向に対して周回方向に電子スピン配列を有する磁性材料からなる感磁体について生じるものである。この感磁体の通電電流を急激に変化させると、周回方向の磁界が急激に変化し、その磁界変化の作用によって周辺磁界に応じて電子のスピン方向の変化が生じる。そして、その際の感磁体の内部磁化及びインピーダンス等の変化が生じる現象が上記のMI現象である。
また、上記マグネト・インピーダンス・センサ素子は、上記感磁体に通電する電流を10ナノ秒以下で立ち上げたとき、或いは、立ち下げたときに、上記検出コイルの両端に発生する誘起電圧の大きさを計測することで作用する磁界強度を計測し得るように構成することが好ましい。
この場合には、上記のような急激な通電電流の変化により、上記感磁体について、電子スピン変化の伝播速度に近い速度に見合う周回方向の磁場変化を生じさせることができ、それにより充分なMI現象を発現させることができる。
10ナノ秒以下で通電電流の立ち上げあるいは立ち下げを実施すれば、およそ0.1GHzの高周波成分を含む電流変化を上記感磁体に作用することができる。そして、上記検出コイルの両端に発生する誘起電圧を計測すれば、周辺磁界に応じて上記感磁体に生じる内部磁界変化を、上記誘起電圧の大きさとして計測でき、さらに精度良く周辺磁界の強度を計測することができる。ここで、通電電流の立ち上げ或いは立ち下げとは、例えば、感磁体に通電する電流の電流値を、定常電流値の10%以下(90%以上)から90%以上(10%以下)に変化させることをいう。
また、上記マグネト・インピーダンス・センサ素子は、上記感磁体に通電する電流を立ち下げたときに上記検出コイルの両端に発生する誘起電圧を計測するように構成されていることが好ましい。
通電電流を立ち上げる場合に比べて、通電電流を急激に立ち下げる場合は、磁界の強さに対してマグネト・インピーダンス・センサ素子による計測信号の直線性が良好になる。
また、上記第1磁界検出部の上記感磁体と上記第2磁界検出部の上記感磁体とは一直線上に配置することができる(請求項2)。
この場合には、第1磁界検出部と第2磁界検出部との間の回路を簡易な構成にすることができる。
また、上記第1磁界検出部の上記感磁体と上記第2磁界検出部の上記感磁体とは並列配置することもできる(請求項3)。
この場合には、第1磁界検出部と第2磁界検出部とをコンパクトに配置することができる。
また、上記第1磁界検出部の上記感磁体と上記第2磁界検出部の上記感磁体とは一体化されていることが好ましい(請求項4)。
この場合には、マグネト・インピーダンス・センサ素子の小型化を図ることができる。また、第1磁界検出部と第2磁界検出部とにおける感磁体の特性のバラツキを防ぎ、より検出精度の高いマグネト・インピーダンス・センサ素子を得ることができる。
また、上記マグネト・インピーダンス・センサ素子は、上記感磁体を貫通させるように形成された絶縁体を有し、上記検出コイルは、上記絶縁体の外周面に配設されていることが好ましい(請求項5)。
この場合には、マグネト・インピーダンス・センサ素子の小型化が容易となる。
また、上記第1磁界検出部と上記第2磁界検出部とに作用する磁界の上記感磁体の軸方向成分に差が生じたとき、上記検出コイルの両端に電位差を生じるよう構成してあることが好ましい(請求項6)。
この場合には、マグネト・インピーダンス・センサ素子に一様に作用する周辺磁界の影響を排除することができる。
即ち、この場合には、同じ磁界が第1磁界検出部と第2磁界検出部とに作用したとき、第1磁界検出部と第2磁界検出部とには、それぞれ同じ大きさであると共に互いに反対符号の出力電圧が生じる。そして、第1磁界検出部の検出コイルの一端と第2磁界検出部の検出コイルの一端とが接続されているため、上記二つの出力電圧は完全に打ち消し合い、結局マグネト・インピーダンス・センサ素子全体としての出力電圧は生じないこととなる。その結果、周辺磁界の影響を排除し、計測対象磁界のみに基づく電圧を出力することができる。
また、第1磁界検出部と第2磁界検出部とに作用する磁界の上記感磁体の軸方向成分が同等であるときに、所定の電圧が出力されるよう構成することもできる。即ち、第1磁界検出部と第2磁界検出部とに作用する磁界に、ある一定の差が生じた状態において、出力電圧が生じないように構成することもできる。
(実施例1)
本発明の実施例に係るマグネト・インピーダンス・センサ素子につき、図1〜図7を用いて説明する。
本例のマグネト・インピーダンス・センサ素子1は、図1に示すごとく、作用する磁界の大きさに応じて特性が変化する感磁体2と、該感磁体2の外周に巻回した検出コイル31、32とを有する。そして、感磁体2に通電する電流の変化に伴い検出コイル31、32のそれぞれの両端に上記磁界の大きさに応じた電位差を発生する。
該マグネト・インピーダンス・センサ素子1は、第1磁界検出部11及び第2磁界検出部12を有する。第1磁界検出部11及び第2磁界検出部12は、1本の感磁体2を共有している。この一本の感磁体24の外周に、検出コイル31、32を巻回し、検出コイル31を巻回した部分が第1磁界検出部11となり、検出コイル32を巻回した部分が第2磁界検出部12となる。
第1磁界検出部11における検出コイル31の一端は、第2磁界検出部12における検出コイル32の一端と接続されている。そして、図1、図2に示すごとく、第1磁界検出部11における検出コイル31と第2磁界検出部12における検出コイル32とは、逆向きに巻回してある。換言すると、検出コイル31の一端と検出コイル32の一端との接続部分が巻回方向転換部33であり、この巻回方向転換部33を境にコイルの巻回方向が逆転している。この巻回の仕方は、第1磁界検出部11と第2磁界検出部12とのそれぞれに同じ磁界が作用したときに第1磁界検出部11と第2磁界検出部12とに逆向きの出力電圧が生じるような巻回の仕方となっている。
また、図2、図3に示すごとく、マグネト・インピーダンス・センサ素子1は、感磁体2を貫通させるように形成された絶縁体13を有し、上記検出コイル31、32は、絶縁体13の外周面に配設されている。
上記感磁体としては、長さ1.0mm、線径20μmのアモルファスワイヤを利用する。また、絶縁体13としては、エポキシ樹脂を用いる。
本例のマグネト・インピーダンス・センサ素子1は、上述したMI現象を利用したものである。そして、本例では、感磁体2に図7(a)に示すパルス状の電流(以下、適宜パルス電流と記載する。)を通電したときに検出コイル31、32の両端の電極341と電極342との間に生じる誘起電圧e(図7(b))を計測することで、第1磁界検出部11と第2磁界検出部12との間の磁界の強度の差を検出している。
この磁気検出方法は、図7に示すごとく、感磁体2に通電したパルス電流(図7(a))の立ち下がり時に、検出コイル31、32に発生する誘起電圧e(図7(b))を計測するものである。
なお、図7(b)において、実線の曲線と破線の曲線とは、それぞれ一様な磁界が作用したときの第1磁界検出部11及び第2磁界検出部12の検出コイル31、32に生ずる出力電圧を表す。
また、マグネト・インピーダンス・センサ素子1は、図3に示すごとく、深さ5〜200μmの断面略矩形状を呈する溝状の凹部15を設けた素子基板14上に形成してある。この凹部15の内周面のうちの相互に対面する各溝側面15aには、溝の深さ方向の導電パターン3aを均一ピッチで複数、配設してある。また、凹部15の溝底面15bには、同一ピッチの導電パターン3aを電気的に接続する導電パターン3bを、溝の幅方向に対して若干斜めとなる方向に設けてある。
図2、図3に示すごとく、各溝側面15a及び溝底面15bに導電パターン3a、3bを配設した凹部15の内部には、エポキシよりなる絶縁体13中に、感磁体2を埋設してある。そして、凹部15に充填した絶縁体13の外表面には、相互に対面する溝側面15aの1ピッチずれた導電パターン3aを電気的に接続する導電パターン3cを、溝の幅方向に対して若干斜めとなる方向に設けてある。このようにして、導電パターン3a、3b、3cが一体となることにより、ら旋状に巻回された検出コイル31、32が形成されている。
ただし、図1、図2に示すごとく、検出コイル31と検出コイル32とは、巻回方向転換部33を境にコイルの巻き線方向が反転するように形成されている。
なお、検出コイル31、32を形成する方法としては、例えば以下のような方法がある。即ち、凹部15の内周面15a、15bの全面に、導電性の金属薄膜を蒸着したのち、エッチング処理を実施して導電パターン3a及び3bを形成する。そして、導電パターン3cは、絶縁体13の表面全面に、導電性の金属薄膜(図示略。)を蒸着したのち、エッチング処理を実施することにより形成する。
本例の検出コイル31、32の捲線内径は、凹部15の断面積と同一断面積を呈する円の直径である円相当内径として66μmを有する。そして、検出コイル31、32の線幅及び線間幅は共に25μmとしてある。なお、図2においては、便宜上線間幅を広く描いてある。
また、第1磁界検出部11と第2磁界検出部12とに作用する磁界の感磁体2の軸方向成分に差が生じたとき、連続形成された検出コイル31、32の両端の電極341、342に電位差を生じるよう構成してある。
即ち、上記マグネト・インピーダンス・センサ素子1は、第1磁界検出部11と第2磁界検出部12とを対称性を持たせた状態で形成しており、第1磁界検出部11と第2磁界検出部12とに同じ磁界が作用したときには、連続形成された検出コイル31、32の両端における電極251、253には、電位差が生じないように構成されている。
これは、図4の破線B1、B2に示すごとく、周辺磁界が第1磁界検出部11と第2磁界検出部12とのそれぞれに同様に作用した場合には、同じ大きさであると共に互いに反対符号の出力電圧が生じる。これらの出力電圧(B1、B2)は、それぞれ、電極341と巻回方向転換部33との間、巻回方向転換部33と電極342との間において生じる電圧である。
ところが、図1、図2に示すごとく、第1磁界検出部11の検出コイル31の一端と第2磁界検出部12の検出コイル32の一端とが巻回方向転換部33において接続されているため、上記二つの出力電圧は打ち消し合い、結局、図4の実線B0に示すごとく、マグネト・インピーダンス・センサ素子1全体としての出力電圧は生じないこととなる。
そして、第1磁界検出部11と第2磁界検出部12とに作用する磁界の感磁体24の軸方向成分に差が生じたとき、図1に示す検出コイル31、32の両端の電極341、342に電位差を生じる。即ち、例えば、周辺磁界以外の磁界として、計測対象磁界が、第1磁界検出部11に作用し、第2磁界検出部12に作用しないとき、マグネト・インピーダンス・センサ素子1における検出コイル31、32の両端の電極341、342に電位差を生じる。
上記マグネト・インピーダンス・センサ素子1は、図6に示すような電子回路5に組み込まれる。即ち、該電子回路5は、マグネト・インピーダンス・センサ素子1と信号発生器52と信号処理部53とからなる。
信号発生器52から発生させたパルス信号は、マグネト・インピーダンス・センサ素子1の感磁体2に入力される。上記信号処理部53は、マグネト・インピーダンス・センサ素子1の検出コイル31、32からの出力電圧を、パルス信号の入力に連動して開閉する同期検波531を介して取出し、増幅器532にて増幅する。
また、マグネト・インピーダンス・センサ素子1は、例えば、加速度を検出する加速度センサに組み込んで用いることができる。
加速度センサは、図5に示すごとく、加速度計測の対象物に固定された支持部材41と、該支持部材41に片持梁状に固定端421を固定したカンチレバー42と、該カンチレバー42の自由端422に設けた磁石体43とからなる加速度感知部品4を有する。
また、マグネト・インピーダンス・センサ素子1は、加速度感知部品4の磁石体43に、第1磁界検出部11を対向させるようにして配置される。
上記カンチレバー42は、弾性変形可能な板状体である。そして、カンチレバー42に直交する方向(矢印C)の加速度が作用したとき、固定端421と自由端422との間においてカンチレバー42が撓むことにより、カンチレバー42の自由端422が変位し角度変化する。
すると、自由端422に固定された磁石体43から生じる磁界の感磁体2の軸方向成分が第1磁界検出部11に作用する大きさが変化する。また、磁石体43から生じる磁界は、第2磁界検出部12に影響を与えない。また、与えたとしてもその影響は小さい。
そのため、図1に示すマグネト・インピーダンス・センサ素子1の電極341、342に、磁石体43による磁界の変化に対応する電圧変化が生じ、カンチレバー42の自由端422の変位、角度変化を検出し、ひいては、加速度を計測することができる。
その他は、実施例1と同様である。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記マグネト・インピーダンス・センサ素子1は、上記第1磁界検出部11と上記第2磁界検出部12とを有する。そして、第1磁界検出部11における検出コイル31と第2磁界検出部12における検出コイル32とは、第1磁界検出部11と第2磁界検出部12とのそれぞれに同じ磁界が作用したときに第1磁界検出部11と第2磁界検出部12とに逆向きの出力電圧が生じるような向きに巻回されている。
地磁気等の周辺磁界がマグネト・インピーダンス・センサ素子1に作用する場合、周辺磁界は第1磁界検出部11と第2磁界検出部12との双方に同様に作用する。このとき、第1磁界検出部11と第2磁界検出部12とには、互いに逆向きの出力電圧が生じることとなる。ところが、第1磁界検出部11の検出コイル31と第2磁界検出部12の検出コイル32とは、それぞれの一端を接続しているため、逆向きに生じた出力電圧は、互いに打ち消し合うこととなる。その結果、マグネト・インピーダンス・センサ素子1全体の検出コイル31、32の両端の電極341、342から生じる出力電圧としては、上述の打ち消し合った後の出力電圧、即ち第1磁界検出部11の出力と第2磁界検出部12の出力の差分が生じることとなる。
特に、同じ磁界が作用したときに第1磁界検出部11と第2磁界検出部12とに逆向きの同じ大きさの出力電圧が生じるように、第1磁界検出部11と第2磁界検出部12とが形成されていれば、周辺磁界が一様に作用したときに、マグネト・インピーダンス・センサ素子1全体からの出力電圧は出ないこととなる。
それ故、第1磁界検出部11と第2磁界検出部12とのいずれか一方を計測対象磁界が作用する位置に配置し、他方を計測対象磁界が作用しない或いは作用しにくい位置に配置して、マグネト・インピーダンス・センサ素子1を使用することができる。これにより、周辺磁界の影響を抑制した状態で、計測対象磁界を高精度で計測することができる。
また、本発明の構成によれば、周辺磁界が大きい場合にも、充分に補正することが可能である。即ち、マグネト・インピーダンス・センサ素子1を用いて周辺磁界を検出する場合、直接検出できる周辺磁界の大きさの範囲が限られる。特に、検出感度を高めると電子回路の飽和等により検出可能な周辺磁界の大きさの範囲が狭くなる。その結果、仮に、計測対象磁界を検出するためのマグネト・インピーダンス・センサ素子1とは別個に、周辺磁界を検出するためのマグネト・インピーダンス・センサ素子1を配設して、これら二つの素子の出力信号を出した上で、周辺磁界の影響分を補正する場合には、補正可能な周辺磁界の大きさが限られてしまう。
これに対し、本発明の構成によれば、周辺磁界が第1磁界検出部11と第2磁界検出部12との双方に作用したとき、逆向きの出力電圧が生じるように配線されているため、両出力が打ち消しあって周辺磁界に対応する出力電圧を充分に抑制した状態で、電圧を出力することとなる。それ故、周辺磁界の大きさに関わらず、計測対象磁界を精確に計測することができる。
かかる作用効果は、微小な磁界を高い精度にて計測するためのマグネト・インピーダンス・センサ素子1において、極めて重要な意味を有する。
また、第1磁界検出部11の感磁体2と第2磁界検出部12の感磁体2とは一体化されているため、マグネト・インピーダンス・センサ素子1の小型化を図ることができる。また、第1磁界検出部11と第2磁界検出部12とにおける感磁体2の特性のバラツキを防ぎ、より検出精度の高いマグネト・インピーダンス・センサ素子1を得ることができる。
また、上記マグネト・インピーダンス・センサ素子1は、感磁体2を貫通させるように形成された絶縁体13を有し、検出コイル31、32は、上記絶縁体2の外周面に配設されている。そのため、マグネト・インピーダンス・センサ素子1の小型化が容易となる。
また、第1磁界検出部11と第2磁界検出部12とに作用する磁界の感磁体2の軸方向成分に差が生じたとき、検出コイル31、32の両端の電極341、342に電位差を生じるよう構成してある。そのため、マグネト・インピーダンス・センサ素子1に一様に作用する周辺磁界の影響を排除することができる。即ち、かかる構成により、同じ磁界が第1磁界検出部11と第2磁界検出部12とに作用したとき、第1磁界検出部11と第2磁界検出部12とには、それぞれ同じ大きさであると共に互いに反対符号の出力電圧が生じる。そして、第1磁界検出部11の検出コイル31の一端と第2磁界検出部12の検出コイル32の一端とが接続されているため、上記二つの出力電圧は完全に打ち消し合い、結局出力電圧は生じないこととなる。その結果、周辺磁界の影響を排除し、計測対象磁界のみに基づく電圧を出力することができる。
以上のごとく、本例によれば、磁界の計測精度を高めることができるマグネト・インピーダンス・センサ素子を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図8に示すごとく、第1磁界検出部11の感磁体21と第2磁界検出部12の感磁体22とを別体とし、一直線上に配置した例である。2つの感磁体21、22は、電気的に直列に接続されている。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合にも、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例3)
本例は、図9、図10に示すごとく、第1磁界検出部11の感磁体21と第2磁界検出部12の感磁体22とを並列配置した例である。
感磁体21と感磁体22とは互いに平行に配置している。また、2つの感磁体21、22は、電気的に直列に接続されている。
本例の場合にも、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。また、実施例1に比べて、第1磁界検出部11と第2磁界検出部12とを、感磁体21、22の軸方向に関してコンパクトに配置することができる。
上記実施例においては、第1磁界検出部11と第2磁界検出部12とを、対称性を持たせた状態で形成した例を示したが、第1磁界検出部11と第2磁界検出部12との対称性をあえて崩してもよい。この場合には、第1磁界検出部11と第2磁界検出部12とに一様な磁界が作用したときに、電極341と電極342との間に所定の電圧が生じるように構成することができる。
また、マグネト・インピーダンス・センサ素子1は、第1磁界検出部11と第2磁界検出部12との何れに計測対象磁界を作用させるようにしてもよい。
また、本発明のマグネト・インピーダンス・センサ素子は、上述した加速度センサの他にも、例えば、圧力センサ、加重センサ等、種々のセンサに用いることができる。
実施例1における、マグネト・インピーダンス・センサ素子の平面図。 実施例1における、マグネト・インピーダンス・センサ素子の部分斜視図。 図1のA−A線矢視断面図。 実施例1における、マグネト・インピーダンス・センサ素子の周辺磁界と出力電圧との関係を示す線図。 実施例1における、マグネト・インピーダンス・センサ素子の使用方法の一例を示す説明図。 実施例1における、マグネト・インピーダンス・センサ素子を組み込んだ電子回路図。 実施例1における、感磁体に通電するパルス電流と、電磁コイルに発生する誘起電圧との関係を示すグラフ。 実施例2における、マグネト・インピーダンス・センサ素子の平面図。 実施例3における、マグネト・インピーダンス・センサ素子の平面図。 図9のB−B線矢視断面図。 従来例における、マグネト・インピーダンス・センサ素子の平面図。
符号の説明
1 マグネト・インピーダンス・センサ素子
11 第1磁界検出部
12 第2磁界検出部
13 絶縁体
2、21、22 感磁体
31、32 検出コイル

Claims (6)

  1. 互いに平行に配置した感磁体と該感磁体に巻回した検出コイルとをそれぞれ備えた第1磁界検出部及び第2磁界検出部を有するマグネト・インピーダンス・センサ素子であって、
    上記第1磁界検出部における上記検出コイルの一端は、上記第2磁界検出部における上記検出コイルの一端と接続されており、
    上記第1磁界検出部における上記検出コイルの他端と、上記第2磁界検出部における上記検出コイルの他端とは、上記マグネト・インピーダンス・センサ素子全体からの出力電圧を取り出すための一対の電極に接続されており、
    上記第1磁界検出部における上記感磁体と、上記第2磁界検出部における上記感磁体とは、電気的に互いに直列接続されており、
    上記第1磁界検出部における上記検出コイルと上記第2磁界検出部における上記検出コイルとは、上記第1磁界検出部と上記第2磁界検出部とのそれぞれに同じ磁界が作用したときに上記第1磁界検出部と上記第2磁界検出部とに逆向きの出力電圧が生じるような向きに巻回されていることを特徴とするマグネト・インピーダンス・センサ素子。
  2. 請求項1において、上記第1磁界検出部の上記感磁体と上記第2磁界検出部の上記感磁体とは一直線上に配置されていることを特徴とするマグネト・インピーダンス・センサ素子。
  3. 請求項1において、上記第1磁界検出部の上記感磁体と上記第2磁界検出部の上記感磁体とは並列配置されていることを特徴とするマグネト・インピーダンス・センサ素子。
  4. 請求項1又は2において、上記第1磁界検出部の上記感磁体と上記第2磁界検出部の上記感磁体とは一体化されていることを特徴とするマグネト・インピーダンス・センサ素子。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、上記マグネト・インピーダンス・センサ素子は、上記感磁体を貫通させるように形成された絶縁体を有し、上記検出コイルは、上記絶縁体の外周面に配設されていることを特徴とするマグネト・インピーダンス・センサ素子。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項において、上記第1磁界検出部と上記第2磁界検出部とに作用する磁界の上記感磁体の軸方向成分に差が生じたとき、上記検出コイルの両端に電位差を生じるよう構成してあることを特徴とするマグネト・インピーダンス・センサ素子。
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