JP4529589B2 - リモートコントロール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電池を電源とし、赤外線によるリモートコントロール信号を送信するリモートコントローラと、リモートコントロール信号に対応したパルス波形信号を出力する受信回路部とを備えたリモートコントロール装置に係り、より詳細には、リモートコントロール信号が正常に受信されなかったときには不具合の発生の原因を表示装置に表示するリモートコントロール装置に関するものである。
テレビ受像機やDVDプレイヤ等のAV機器の操作には、多くの場合においてリモートコントローラが使用される。しかし、時によっては、リモートコントローラを操作しているにもかかわらず、対象となる機器がリモートコントローラの操作に従った動作を行わないことがある。このような事態に対応するための技術として、以下に示す技術が提案されている(第1の従来技術とする)。すなわち、この技術では、受信したリモコン信号のフォーマットが異なる場合には、受信したリモコン信号のフォーマットの種類を表示している。また、受信したリモコン信号のカスタムコードが異なる機器のためのものである場合には、そのカスタムコードに対応する機器を表示している。このため、リモートコントローラを操作したにもかかわらず、対象となる機器がリモートコントローラの操作に従った動作を行わないとき、リモートコントローラの操作に従わない理由を容易に理解することができる(例えば、特許文献1参照)。
また、以下に示す技術が提案されている(第2の従来技術とする)。すなわち、この技術では、リモコン信号を所定処理して得られたデジタル信号が正常なリモコン信号であるかどうかを判定する判定装置を設けている。この判定装置は、入力されたデジタル信号におけるパルスの幅が、規格によって決められている信号と同等なパルス幅でないときには、リモコン信号は正常ではないと見なすようになっている。すなわち、リーダーコードと呼ばれるヘッダーパルスが所定幅を満たさないときには、入力されたリーダーコードはノイズであるとして、処理を終了している。また、リーダーコードの入力後、次に入力されたパルスの入力のタイミングが、カスタムコードの最初のパルスの入力のタイミングとは異なると判定するときには、判定動作を初期状態に戻すとともに、リモコン信号が異常であることを示す異常信号を出力している。また、パルス間隔の時間が、予め定められている論理『1』を示すコードのパルス間隔や、論理『0』を示すコードのパルス間隔のいずれでもなければ、判定動作を初期状態に戻すとともに、異常信号を出力している。また、パルス幅やパルスの時間的な間隔に異常がないときでも、32ビットのデータが得られなかった場合や、1回目のカスタムコードやデータコードの論理的反転が2回目のカスタムコードやデータコードになっていない場合にも、異常信号を出力することが併せて開示されている。また、異常信号が出力されるときには、リモコン信号の受信状態が異常であることを示すため、LEDを点灯させることも併せて開示されている(例えば、特許文献2参照)。
また、以下に示す技術が提案されている(第3の従来技術とする)。すなわち、この技術では、リモコン信号に悪影響を与える蛍光灯からの光のレベルを示すために、3つのLEDを設けている。また、リモコン信号を受光する受光回路の出力に現れるパルスの周期が、商用電源の周期である10mS、あるいは、8.3mSとなるときには、蛍光灯からの光の影響下、すなわち、ノイズの環境下にあると判定している。そして、ノイズの環境下にあると判定した場合、受光回路の出力に現れるパルス幅が広い場合では、ノイズレベルが高いとして3つのLEDを点滅させ、以下、パルス幅が小さくなるに従い、点滅させるLEDの数を減少させている(例えば、特許文献3参照)。
特開平5−316575号公報 特開平6−269056号公報 特開平5−107608号公報
しかしながら、上記技術を用いた場合には、以下に示す問題を生じていた。すなわち、第1の従来技術は、リモートコントロール信号におけるパルス幅やパルス間隔が正常であることを前提とした技術となっている。このため、リモートコントローラの赤外線の放射方向が、対象となる機器の方向からずれたこと、あるいは、リモートコントローラの電池の電圧が低下したことのいずれかが原因となって、リモートコントローラの操作が無視されるという事態に対しては、適用することが困難な技術となっている。
第2の従来技術は、パルス幅やパルス間隔に異常が生じたときには、異常を検出した時点で、異常信号を送出し、動作を初期化している。このため、リモートコントローラの赤外線の放射方向が、対象となる機器の方向からずれたこと、あるいは、リモートコントローラの電池の電圧が低下したこと、または、ノイズの影響でパルス幅やパルス間隔に異常が生じたことのいずれかが異常の発生の原因となるときでも、単に異常の発生が表示されるに過ぎない。このため、ユーザにとっては、リモートコントローラの操作がたびたび無視される事態が生じるときもに、このような事態の改善が困難となっていた。
第3の従来技術は、蛍光灯が発するノイズの影響の程度を、点滅させるLEDの数でもって示す技術となっている。このため、リモートコントローラの赤外線の放射方向が、対象となる機器の方向からずれたこと、あるいは、リモートコントローラの電池の電圧が低下したことのいずれかが原因となって、リモートコントローラの操作が無視されるといった事態に対しては、適用することが困難な技術となっている。
本発明は、上記の問題点を解決するため創案されたものであり、その目的は、リモートコントローラの操作が無視される原因を好適に知らせることのでき、且つ、蛍光灯からのノイズの過多によるリモコン信号の受信の不具合の解消を手助けすることのできるリモートコントロール装置を提供することにある。
また本発明の目的は、受信したリモートコントロール信号のパルス幅やパルス間隔が所定範囲から外れたことからリモートコントロール信号が正常に受信されなかったと判別した後にも、パルス波形信号におけるパルス幅やパルス間隔の検出を継続することによって、リモートコントロール信号が正常に受信されなかった受信不良の原因が、予め想定された複数種の原因のうちのどの原因なのかを判別して表示することにより、リモートコントローラの操作が無視される原因を知らせることのできるリモートコントロール装置を提供することにある。
また、上記目的に加え、リモートコントローラの電池の電圧の低下、リモートコントローラの向きのずれ、ノイズの過多の3つのうちの1つを、リモートコントロール信号が無視される原因として表示することにより、リモートコントローラの操作が無視される原因を好適に知らせることのできるリモートコントロール装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係るリモートコントロール装置は、電池を電源とし、赤外線によるリモートコントロール信号を送信するリモートコントローラと、リモートコントローラから送信されたリモートコントロール信号を受信する受光部を備えるとともに、受光部が受信したリモートコントロール信号に対応したパルス波形信号を出力する受信回路部と、パルス波形信号に基づいてリモートコントロール信号が正常に受信されたかどうかを判別するとともに、リモートコントロール信号が正常に受信されたと判別したときにはパルス波形信号により示される制御の種類を解析し、リモートコントロール信号が正常に受信されなかったと判別したときには不具合の発生を示す信号判定解析部と、信号判定解析部が不具合の発生を示すときには不具合の発生を表示装置に表示する不具合表示部とを備え、リモートコントロール信号はヘッダとカスタムコードとデータコードとを含むリモートコントロール装置に適用している。そして、リモートコントロール信号が正常に受信されなくなる原因として予め想定された複数種の原因のそれぞれを示す表示情報として、リモートコントローラの電池の電圧の低下を示す表示情報と、リモートコントローラの向きのずれを示す表示情報と、ノイズの過多を示す表示情報とを記憶した表示情報記憶部を備えている。また、信号判定解析部は、ヘッダを示すパルスの幅が第1の所定範囲より広くなるが、カスタムコードとデータコードとにおけるパルスの幅が第2の所定範囲となるときには、リモートコントロール信号が正常に受信されなくなる受信不良の原因はリモートコントローラの向きのずれであると判別し、ヘッダを示すパルスの幅が第1の所定範囲より広くなるとともに、カスタムコードとデータコードとにおけるパルスの幅も第2の所定範囲より広くなるときには、前記受信不良の原因はリモートコントローラの電池の電圧の低下であると判別し、第3の所定範囲のパルスが多く現れるときには、前記受信不良の原因はノイズの過多であると判別するようになっており、不具合表示部は、信号判定解析部が不具合の発生を示すときには、表示情報記憶部に記憶された複数種の表示情報のうち、信号判定解析部が受信不良の原因と判別した原因を示す表示情報を表示装置に表示し、且つ、ノイズ表示モードとノイズ非表示モードとのうちのノイズ表示モードとなる場合、第3の所定範囲のパルスが多く現れたことを信号判定解析部が示すときには、リモートコントロール信号が受信されないときにおいてもノイズが過多であることを表示装置に表示するようになっている。また、第1の所定範囲をヘッダのパルス幅を示す範囲とし、第2の所定範囲をカスタムコードとデータコードとのパルス幅を示す範囲とし、第3の所定範囲を蛍光灯からのノイズを示す範囲としている。
すなわち、パルス波形信号におけるパルス幅やパルス間隔が所定範囲から外れた場合にあっては、その後にパルス波形信号に現れるパルス幅やパルス間隔は、受信不良となった原因に対応して、異なる値を示す。従って、パルス波形信号におけるパルス幅やパルス間隔が所定範囲から外れた後にも、その後にパルス波形信号に現れるパルス幅やパルス間隔を検出すると、受信不良の原因が、予め想定される原因のうち、どの原因によるものなのかが特定される。また、特定された原因として、リモートコントローラの電池の電圧の低下か、リモートコントローラの向きのずれか、あるいは、ノイズの過多のうち、どの原因であるのかが表示される。且つ、ノイズ表示モードとするときでは、ノイズが過多であるのかどうかが直ちに表示される。
また、本発明に係るリモートコントロール装置は、電池を電源とし、ヘッダとカスタムコードとデータコードとを少なくとも含むリモートコントロール信号を赤外線により送信するリモートコントローラと、前記リモートコントローラからのリモートコントロール信号を受光部で受信して、該リモートコントロール信号に対応したパルス波形信号を生成して制御部に出力する受信回路部とを備え、リモートコントロール機能を有する装置の全体を前記受信回路部から入力する前記パルス波形信号に基づいて制御する前記制御部が、入力したのを検出したパルスの幅が、ヘッダの理論値に該当するパルス幅の60%〜120%の範囲に予め設定された第1の所定範囲よりも広いと判定したときに、リモートコントロール信号が前記受信回路部に正常に受信されなかった不具合の発生であると判断し、続いて、カスタムコードおよびデータコードの各々を示す各パルスの幅が、当該各コードの理論値に該当するパルス幅の60%〜120%の範囲に予め設定された第2の所定範囲よりも広いか否かを判定して、その判定の結果が第2所定の範囲に対して範囲内または広いの何れであるかの別により不具合の発生原因を判別し、一方、入力したのを検出したパルスが、カスタムコードおよびデータコードの理論値に該当するパルス幅の30%以下の範囲に予め設定された第3の所定範囲内のノイズと想定されるパルス幅であると判定したときに、そのパルスの入力数が所定期間内に所定数を越えたか否かを判定して、その判定結果が所定数以上である場合にノイズフラグをオンに設定し、且つ所定数以下である場合にノイズフラグをオフに設定し、続いて、入力した前記パルス波形信号におけるヘッダを示すパルスの幅が前記第1の所定範囲内であると判定したときに、カスタムコードおよびデータコードに示され前記装置に対する制御の対象および種類解析を行い、その解析に成功しなかったと判定したのちにノイズフラグがオンに設定されているときに、リモートコントロール信号が正常に受信されなかった不具合の発生であると判別するとともに、前記解析に成功したときに、リモートコントロール信号が正常に受信されたと判別して、該解析した制御の対象と種類とを示す情報を出力する信号判定解析部と、リモートコントロール信号の正常な受信ができなくなる原因として予め想定された複数種の不具合原因のそれぞれを示す複数の表示情報を記憶した表示情報記憶部と、前記信号判定解析部が判別した不具合の発生原因を示す表示情報を前記表示情報記憶部から読み出して前記装置における表示装置に表示する不具合表示部とを有している。
すなわち、パルス波形信号におけるヘッダ示すパルスが、ヘッダの理論値に該当するパルス幅の60%〜120%の範囲に予め設定された第1の所定範囲よりも広いと判定した場合には、リモートコントロール信号が正常に受信されなかった不具合の発生であると判断し、続いて、カスタムコードおよびデータコードの各々を示す各パルスの幅が、当該各コードの理論値に該当するパルス幅の60%〜120%の範囲に予め設定された第2の所定範囲に対して範囲内または広いの何れであるかを判定することにより、リモートコントロール信号の受信不良の原因が、リモートコントローラの受光部に対する向きのずれ又はリモートコントローラの電源の電池の電圧の低下の何れかであると判別できる。一方、入力したのを検出したパルスが、カスタムコードおよびデータコードの理論値に該当するパルス幅の30%以下の範囲に予め設定された第3の所定範囲内のパルス幅である場合、ノイズの入力であると判断して、そのノイズの入力数が所定期間内に所定数を越えたときにノイズフラグをオンに設定し、且つ所定数以下である場合にノイズフラグをオフに設定し、続いて、パルス波形信号におけるヘッダを示すパルスの幅が前記第1の所定範囲内であるときに、カスタムコードおよびデータコードに示される装置に対する制御の対象および種類の解析を行い、その解析に成功せず、且つノイズフラグがオンに設定されいる場合に、外乱光などによるノイズの過多が原因でリモートコントロール信号が正常に受信されなかったと判別できる。このように、リモートコントロール信号の受信不良の原因が、予め設定された原因のうちの何れであるかを特定できるので、その特定された原因を示す表示情報を表示情報記憶部から読み出して表示装置に表示することによりユーザに好適に知らせることができる。
また、上記構成に加え、前記信号判定解析部が、ヘッダを示すパルス幅が前記第1の所定範囲より広く、且つカスタムコードおよびデータコード各々示すパルス幅が前記第2の所定範囲である判定したときに、リモートコントロール信号の受信不良の原因が前記リモートコントローラの前記受光部に対する向きのずれであると判別し、ヘッダを示すパルス幅が前記第1の所定範囲より広く、且つカスタムコードおよびデータコードを各々示すパルス幅も前記第2の所定範囲より広いと判定したときに、リモートコントロール信号の受信不良の原因が前記リモートコントローラの電源の電池の電圧低下であると判別し、カスタムコードおよびデータコードに示される制御の対象および種類の前記解析に成功しなかったときに、前記ノイズフラグがオン設定であると判定した場合に限り、リモートコントロール信号の受信不良の原因がノイズ過多であると判別し、前記不具合表示部が、ノイズフラグがオン設定で、且つノイズ表示モードが設定されている場合に限り、前記信号判定解析部からの不具合の発生原因の情報の入力の有無に拘らず、ノイズの過多を示す情報を前記表示部に表示する制御を行うことが好ましい。
すなわち、リモートコントロール信号の受信不良の原因が、リモートコントローラの電源の電池の電圧の低下、または、リモートコントローラの受光部に対する向きのずれ、あるいは、ノイズの過多のうちの何れであるかを確実に特定することができるとともに、その受信不良の原因を表示してユーザに好適に知らせることができる。また、リモートコントロール信号が受信不良となる不具合の発生が判別されない場合であっても、ノイズフラグがオン設定で、且つノイズ表示モードが設定されている場合には、ノイズの過多を示す情報が表示されるので、リモートコントロール信号が正常に受信されないことが多い場合であっても、ノイズの過多が表示されたときには、装置の向きや設置位置を変更することで、ノイズの過多に起因するリモートコントロール信号が受信されない不具合の発生を未然に解消することができる。
本発明によれば、パルス波形信号におけるパルス幅やパルス間隔が所定範囲から外れた後にも、その後にパルス波形信号に現れるパルス幅やパルス間隔が検出されて、リモートコントロール信号の受信不良の原因が、予め想定される原因のうち、どの原因となっているのかが特定される。また、特定された原因として リモートコントローラの電池の電圧の低下、または、リモートコントローラの向きのずれ、あるいは、ノイズの過多のうちの1つが表示される。且つ、ノイズ表示モードとするときでは、ノイズが過多であるのかどうかが直ちに表示される。このため、リモートコントローラの操作が無視される原因をユーザに好適に知らせることができ、且つ、蛍光灯からのノイズの過多によるリモコン信号の受信の不具合の解消を手助けすることができる。
また、本発明によれば、パルス波形信号におけるヘッダ示すパルスが、ヘッダの理論値に該当するパルス幅の60%〜120%の範囲に予め設定された第1の所定範囲よりも広いと判定した場合には、リモートコントロール信号が正常に受信されなかった不具合の発生であると判断し、続いて、カスタムコードおよびデータコードの各々を示す各パルスの幅が、当該各コードの理論値に該当するパルス幅の60%〜120%の範囲に予め設定された第2の所定範囲に対して範囲内または広いの何れであるかを判定することにより、リモートコントロール信号の受信不良の原因が、リモートコントローラの受光部に対する向きのずれ又はリモートコントローラの電源の電池の電圧の低下の何れかであると判別できる。一方、入力したのを検出したパルスが、カスタムコードおよびデータコードの理論値に該当するパルス幅の30%以下の範囲に予め設定された第3の所定範囲内のパルス幅である場合、ノイズの入力であると判断して、そのノイズの入力数が所定期間内に所定数を越えたときにノイズフラグをオンに設定し、且つ所定数以下である場合にノイズフラグをオフに設定し、続いて、パルス波形信号におけるヘッダを示すパルスの幅が前記第1の所定範囲内であるときに、カスタムコードおよびデータコードに示される装置に対する制御の対象および種類の解析を行い、その解析に成功しなかったときに、外乱光などによるノイズの過多が原因でリモートコントロール信号が正常に受信されなかったと判別できる。このように、リモートコントロール信号の受信不良の原因が、予め設定された原因のうちの何れであるかを特定できるので、その特定された原因を示す表示情報を表示情報記憶部から読み出して表示装置に表示することによりユーザに好適に知らせることができる。
リモートコントロール信号の受信不良の原因が、リモートコントローラの電源の電池の電圧の低下、または、リモートコントローラの受光部に対する向きのずれ、あるいは、ノイズの過多のうちの何れであるかを確実に特定することができるとともに、リモートコントローラの操作が無視される原因をユーザに好適に知らせることができる。また、リモートコントロール信号が受信不良となる不具合の発生であると判別されない場合であっても、ノイズの過多が生じているときには、そのノイズの過多を示す情報が表示されるので、リモートコントロール信号が正常に受信されないことが多い場合、ノイズの過多が表示されたときには、装置の向きや設置位置を変更することで、ノイズの過多に起因するリモートコントロール信号が受信されない不具合の発生を未然に解消することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明に係るリモートコントロール装置の一実施形態を用いたDVDプレイヤの電気的構成を示すブロック線図である。
図において、ディスク再生部2は、DVD1に記録された映像音声情報を読み取るとともに、読み取った映像音声情報を所定処理することによって得られた映像音声信号を、外部に設けられたテレビ受像機19に出力する。キースイッチ6は、装置本体の前面パネルに設けられた電源キー等のキースイッチであり、ユーザの指示が入力される。また、入力されたキースイッチを示す信号をマイクロコンピュータ(以下では、マイコンと称する)3に出力する。
リモートコントローラ(以下では、単にリモコンと称する)5は、電池を電源として動作し、ユーザがキースイッチを操作すると、赤外線によるリモートコントロール信号(以下では、単にリモコン信号と称する)261を送信する(後に詳述する)。受信回路部4は、リモコン5から送信されたリモコン信号261を受信する受光部を備えるとともに、受光部が受信したリモコン信号261に対応したパルス波形信号371をマイコン3に出力する(後に詳述する)。
マイコン3は、DVDプレイヤとしての主要動作を制御する。すなわち、再生の指示がリモコン5やキースイッチ6に入力されたときには、ディスク再生部2の動作を制御することによって、DVD1に記録された映像音声情報を、映像音声信号としてテレビ受像機19に出力させることにより、DVD1に記録された映像や音声をテレビ受像機19において表示する。
なお、マイコン3は、リモコン信号261により示された動作のための制御を行うときに、リモコン信号261の読み取りに不具合が生じると、ディスク再生部2に設けられたオンスクリーンディスプレイ回路(図示を省略)を制御することによって、不具合の原因を示す情報をテレビ受像機19に表示する。このため、信号判定解析部11、不具合表示部12、および、表示情報記憶部13を備えている。
ここで、信号判定解析部11、不具合表示部12、表示情報記憶部13の詳細な構成の説明に先立ち、受信回路部4とリモコン5との詳細な構成について説明する。
図2は、リモコン5の詳細な電気的構成を示しており、クロック回路23は、動作の基準となるクロック信号を生成して、制御部24に出力する。キースイッチ22は、リモコン本体の操作面に設けられた複数のキースイッチであり、ユーザによって操作されたキースイッチを示す信号を制御部24に出力する。制御部24は、キースイッチ22にユーザの操作が入力されたときには、駆動回路25を介して、赤外線発光ダイオード26を点滅駆動することにより、操作されたキースイッチを示すリモコン信号261を送信する。電池21は、キースイッチ22、クロック回路23、制御部24、および、駆動回路25に動作電源を供給する。
なお、リモコン信号261は、図5に模式的に示したように、38KHzのキャリア信号P71を用いてパルスP72を示すようになっている。なお、実機においては、キャリア信号により示されるパルスは、図4に示すように、ヘッダを示すパルスP85、カスタムコードaを示すパルスP86、データコードbを示すパルスP87の3種となっている。また、カスタムコードaを示すパルスP86の幅と、データコードbを示すパルスP87の幅とは、同じ幅になっている。
また、クロック回路23は、電池21より供給される動作電源の電圧が低下した場合、生成するクロック信号の周波数は低くなる。従って、電池21より供給される動作電源の電圧が低下した場合のリモコン信号261の波形は、図6の371−4に示したように、各パルスの幅が広くなるとともに、各パルスの間隔も、併せて広くなる。なお、図6におけるパルス波形信号371−1は、パルス波形信号371に現れるパルスの理論的な形状および理論的なパルス間隔を示している。
図3は、受信回路部4の詳細な電気的構成を示しており、フォトダイオード(請求項記載の受光部)31は、リモコン5より送信されるリモコン信号261を受光する(抵抗32は、フォトダイオード31に流れる電流を所定値に設定する)。プリアンプ33は、フォトダイオード31の出力を増幅して、バンドパスフィルタ(以下では、BPFと称する)34に送出する。
BPF34は、リモコン信号261の38KHzのキャリア信号のみを通過させ、その他の周波数成分を除去する。検波回路35は、BPF34から出力される信号を検波して、積分回路36に送出する。積分回路36は、検波回路35の出力から、キャリア信号の周波数成分を除去して、2値化回路37に送出する。2値化回路37は、積分回路36の出力レベルを2値化することによってパルス波形信号371を生成する。
すなわち、受信回路部4は、図5に示したように、キャリア信号P71の有無によってパルスの有無を示すリモコン信号261に対応したパルス波形信号371を生成し、生成したパルス波形信号371をマイコン3に出力する。
図1を参照した構成の説明に戻ると、表示情報記憶部13は、リモコン信号261が正常に受信されなくなる原因として予め想定された複数種の原因のそれぞれを示す表示情報を記憶している。詳細には、リモコン5の電池21の電圧の低下を示す表示情報と、リモコン5の向きのずれを示す表示情報と、フォトダイオード31に飛び込むノイズの過多を示す表示情報との3種の表示情報を記憶している。
信号判定解析部11は、パルス波形信号371に基づいてリモコン信号261が正常に受信されたかどうかを判別する。そして、リモコン信号261が正常に受信されたと判別したときには、パルス波形信号371により示される制御の種類を解析して出力する(この出力は、マイコン3がディスク再生部2を制御するときに使用される)。一方、リモコン信号261が正常に受信されなかったと判別したときには不具合の発生を知らせる。
詳細には、パルス波形信号371のパルス幅やパルス間隔が所定範囲から外れたときには、リモコン信号261が正常に受信されなかったと判別する。そして、前記判別を行った後にも、パルス波形信号371のパルス幅やパルス間隔の検出を継続することによって、リモコン信号261が正常に受信されなかった受信不良の原因が、前記の予め想定された複数種の原因のうちのどの原因なのかを判別する。
すなわち、リモコン信号261が正常に受信されなかったと判別する前に得られたパルス幅やパルス間隔、および、前記判別後に得られたパルス幅やパルス間隔から、リモコン信号261が正常に受信されなかった原因が、リモコン5の電池21の電圧の低下のためなのか、または、リモコン5の向きのずれのためなのか、あるいは、フォトダイオード31に飛び込むノイズの過多のためなのかを判別する。
図6を参照しつつ、より詳細に説明する。なお、図6におけるパルス波形信号371−2〜371−4は、リモコン信号261が正常に受信されなかったときのパルス波形信号371を示している。また、パルス波形信号371−1は、既に説明したように、パルス波形信号371に現れるパルスが、理論値に該当する幅および間隔となるときのパルス形状を示している。また、請求項記載の第1の所定範囲は、ヘッダパルスP11の理論値t11の約60%〜120%の範囲となっており、同図に示すtminは第1の所定範囲の最小値を示しており、tmaxは第1の所定範囲の最大値を示している。
また、請求項記載の第2の所定範囲であり、カスタムコードやデータコードにおけるパルス幅が正常がどうかの判別の基準となる範囲は、信号371−1におけるカスタムコードやデータコードのパルス幅t13の約60%〜120%となっている。また、請求項記載の第3の所定範囲であり、蛍光灯から発生するノイズであるかどうかの判別の基準となる範囲は、前記したパルス幅t13の約30%以下の範囲となっている。
第1〜第3の所定範囲が上記した範囲であるとき、信号判定解析部11は、信号371−3によって示したように、ヘッダを示すパルスP31の幅t31が第1の所定範囲より広くなるが、カスタムコードとデータコードとにおけるパルスの幅t33が第2の所定範囲の幅となるときには、受信不良の原因はリモコン5の向きのずれであると判別する。また、信号371−4によって示したように、ヘッダを示すパルスP41の幅t41が第1の所定範囲より広くなるとともに、カスタムコードとデータコードとにおけるパルス幅t43も第2の所定範囲より広くなるときには、受信不良の原因はリモコン5の電池21の電圧の低下であると判別する。また、信号371−5によって示したように、第3の所定範囲より短いパルスP51が多く現れるときには、フォトダイオード31に飛び込むノイズは過多であると判別する(このときにリモコン信号261を受信すると、パルス波形信号は、図6の371−2により示す波形となる)。
不具合表示部12は、信号判定解析部11が不具合の発生を示すときには、表示情報記憶部13に記憶された複数種の表示情報のうち、信号判定解析部11が受信不良の原因と判別した原因を示す表示情報をテレビ受像機(表示装置)19に表示する。
なお、不具合表示部12は、ノイズ表示モードとノイズ非表示モードとのうちのノイズ表示モードとなっている場合、信号判定解析部11がノイズの過多を示すときには、リモコン信号261を受信したかどうかにかかわりなく、ノイズの過多を示す情報をテレビ受像機19に表示する。すなわち、ノイズ表示モードとなっているとき、信号判定解析部11がノイズの過多と判別する場合には、リモコン5のキースイッチが操作されず、リモコン信号261を受信しないときであっても、蛍光灯からのノイズが強い状態にあることを示す情報を表示する。
しかし、ノイズ非表示モードとなっている場合には、信号判定解析部11がノイズの過多(後述するように、ノイズフラグがオンになっていること)を示すときにも、蛍光灯からのノイズが強い状態にあることを示す情報を表示しない(リモコン信号261を受信したときの受信不良の原因が、ノイズの過多であると判別されたときには、不具合表示部12は、ノイズの過多を示す情報を表示する)。
図7〜図10は、リモコン信号を受信した場合の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。必要に応じて同図を参照しつつ、実施形態の動作を説明する。
信号判定解析部11は、パルス波形信号371にパルスが現れたことを検出すると、パルスの幅を調べる(ステップS1,S2)。パルスの幅が、ヘッダパルスの幅より充分に狭く、蛍光灯からのノイズと想定されるパルス幅(第3の所定範囲)であるときには(図6の371−5を参照)、動作は、ステップS3〜S6と移行して、所定期間内に所定回数だけ、該当することになったかどうかを調べる。
すなわち、蛍光灯からのノイズは、50Hzの地域では1秒の間に100回検出され、60Hzの地域では1秒の間に120回検出される。このため、例えば、1/4秒の間に、20回より多く該当することになった場合には、ノイズの過多を示すノイズフラグをオンにする(ステップS7,S8)。一方、1/4秒の間に該当した回数が、20回未満となる場合には、ノイズが多くはないとして、ノイズフラグはオフに設定される(ステップS7,S9)。
一方、例えば、信号371−3、あるいは、信号371−4のように、パルス波形信号371に現れたヘッダパルス(P31あるいはP41)の幅が第1の所定範囲より広い場合には、動作は、ステップS4からステップS11に移行して、カスタムコードのパルス幅とデータコードのパルス幅とのそれぞれが第2の所定範囲にあるかどうかを調べる。信号371−3のように、カスタムコードのパルス幅とデータコードのパルス幅とのそれぞれが第2の所定範囲(正常値)となっているときには、信号判定解析部11は、リモコン信号261が正常に受信されない原因は、リモコン5の向きのずれであると判別する(ステップS12,S13)。そして、リモコン5の向きのずれが原因となって不具合が発生したことを不具合表示部12に知らせる(ステップS14)。
一方、信号371−4のように、カスタムコードのパルス幅とデータコードのパルス幅とのそれぞれ(t43により示す)が第2の所定範囲より広い場合には、動作は、ステップS12,S21,S22と移行し、リモコン信号261が正常に受信されない原因は、リモコン5の電池21の電圧の低下であると判別する。そして、リモコン5の電池21の電圧の低下が原因となって不具合が発生したことを不具合表示部12に知らせる(ステップS23)。
なお、上記判別においては、詳細には、ヘッダパルスP41の幅t41、ヘッダパルスP41からカスタムコードの最初のパルスまでの間隔t42、カスタムコードやデータコードにおけるパルスの幅t43、論理『0』または論理『1』の一方を示すパルス間隔t44、論理『0』または論理『1』の他方を示すパルス間隔t45のそれぞれについて、それぞれに対応する理論値との比率が調べられる。そして、これらの比率が互いに近似した値を示すとき、すなわち、信号371−4が、信号371−1を時間軸方向に引き延ばした信号となっていることが判明したとき、信号判定解析部11は、リモコン信号261が正常に受信されない原因は、リモコン5の電池21の電圧の低下であると判別するようになっている。
一方、カスタムコードのパルス幅とデータコードのパルス幅とのそれぞれが第2の所定範囲より狭い場合には、動作は、ステップS12,S21,S24と移行し、信号判定解析部11は、単に、不具合が発生したことを不具合表示部12に知らせる。
また、信号371−2のように、ヘッダパルスP21の幅が第1の所定範囲にあるときには、動作は、ステップS3からステップS31に移行し、カスタムコードとデータコードとにより示される制御の対象および制御の種類の解析が行われる。そして、制御の対象と種類との解析に成功したときには、リモコン信号261は正常に受信されたとして、解析した制御の対象と種類とを示す情報を、ディスク再生部2の動作の制御のための情報として、マイコン3における制御を担当するブロックに出力する(ステップS32,S33)。
一方、カスタムコードとデータコードとの解析に成功しなかったときには、ノイズフラグがオンになっているかどうかを調べる。そして、ノイズフラグがオンになっているときには、カスタムコードとデータコードとの解析に成功しなかったことの原因、すなわち、リモコン信号261が正常に受信できなかったことの原因は、ノイズ(P25により示す)の過多であると判別する(ステップS41,S42)。そして、ノイズの過多が原因となって不具合が発生したことを不具合表示部12に知らせる(ステップS43)。一方、ステップS41の判定において、ノイズフラグがオフであったときには、単に、不具合が発生したことを不具合表示部12に知らせる。
不具合表示部12は、不具合の発生を知らされた場合、信号判定解析部11において判別された原因に対応する表示情報を表示情報記憶部13から読み出して、テレビ受像機19に表示する(ステップS51,S52)。図11は、リモコン信号261が正常に受信されない原因が、リモコン5の向きのずれであると判別されたとき、表示情報である『リモコンの向きがずれています』が表示されたときの画面の一例を示している。
なお、単に不具合の発生のみを知らされたときには、本実施形態では、この知らせを無視するようになっている(リモコン信号の受信にエラーが生じたことを表示するようにしてもよい)。
一方、不具合の発生が知らされない場合であっても、ノイズフラグがオンとなっているときには、動作のモードが、ノイズ表示モードとノイズ非表示モードとのうち、どちらのモードになっているのかを調べる(ステップS51,S52)。ノイズ表示モードとなっていることが判明した場合には、ノイズの過多を示す情報をテレビ受像機19に表示する(ステップS53,S54)。しかし、ノイズフラグがオンとなっているときであっても、動作のモードがノイズ非表示モードとなっているときには、ノイズの過多を示す情報は表示されない(ステップS51〜S53)。
上記したように、不具合表示部12は、不具合の発生を知らされない場合であっても、ノイズフラグがオン、かつ、ノイズ表示モードとなるときには、ノイズの過多を示す情報を表示する。このため、リモコン信号261が正常に受信されないことが多く、且つ、その原因としてノイズの過多が表示される場合には、その対策を容易に行うことができる。すなわち、動作のモードをノイズ表示モードにする。ノイズ表示モードとしたときには、ノイズの過多を示す情報が表示されるので、ノイズの過多が表示されないように、装置本体の向きや設置位置を変更するのみで、ノイズの過多によるリモコン信号の受信の不具合を解消することができる。
以下に、信号判定解析部11の判別において、リモコン5の向きがずれているかどうかが判別可能になっていることについて、補足的な説明を行う。リモコン5の向きがずれた場合、フォトダイオード31には、リモコン5から直接に届く赤外線と、周囲の物体に反射して届く赤外線とが受光される。また、受光される赤外線の強度は弱く、ノイズの影響を受けやすくなる。このため、パルス幅が広いヘッダパルスについては、フォトダイオード31の出力を増幅するプリアンプ33のゲインの自動調整における時定数、積分回路の時定数、および、ノイズの影響等によって、パルス幅が広がる。その一方で、カスタムコードやデータコードを形成する幅の短いパルスについては、プリアンプ33のゲインの自動調整における時定数、積分回路の時定数、および、ノイズの影響が少なく、これらのパルスの幅については、余り変化しない。従って、ヘッダパルスが広がり、カスタムコードやデータコードのパルスが広がっていないことは、リモコン5の向きのずれを示すことになる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、表示情報については、文字による情報とした場合について説明したが、その他の表示情報の形式として、例えば、図柄とすることもできる。
また、適用される装置については、DVDプレイヤとした場合について説明したが、テレビ受像機やDVDレコーダ、あるいは、HDDレコーダ、等のように、映像が表示される画面において、文字表示が可能な装置の場合には、同様に適用することができる。
本発明に係るリモートコントロール装置の一実施形態を適用したDVDプレイヤの電気的構成を示すブロック線図である。 リモートコントローラの詳細な電気的構成を示すブロック線図である。 受信回路部の詳細を電気的構成を示すブロック線図である。 リモートコントロール信号の構成を示す説明図である。 リモートコントロール信号を形成するキャリア信号とキャリア信号により示されるパルスとの関係を示す説明図である。 リモートコントロール信号が正常に受信されなかったときにパルス波形信号に現れるパルス形状を示す説明図である。 リモートコントロール信号を受信したときの実施形態の主要動作を示すフローチャートである。 リモートコントロール信号を受信したときの実施形態の主要動作を示すフローチャートである。 リモートコントロール信号を受信したときの実施形態の主要動作を示すフローチャートである。 リモートコントロール信号を受信したときの実施形態の主要動作を示すフローチャートである。 リモートコントロール信号が正常に受信されなかったときの原因を示す情報が表示された画面を示す説明図である。
符号の説明
11 信号判定解析部
12 不具合表示部
13 表示情報記憶部
19 テレビ受像機(表示装置)
261 リモートコントロール信号
371 パルス波形信号
P11,P21,P31,P41 ヘッダパルス
P71 キャリア信号
P72 キャリア信号により示されるパルス
P85 ヘッダパルス
P86 カスタムコードを示すパルス
P87 データコードを示すパルス

Claims (3)

  1. 電池を電源とし、赤外線によるリモートコントロール信号を送信するリモートコントローラと、
    リモートコントローラから送信されたリモートコントロール信号を受信する受光部を備えるとともに、受光部が受信したリモートコントロール信号に対応したパルス波形信号を出力する受信回路部と、
    パルス波形信号に基づいてリモートコントロール信号が正常に受信されたかどうかを判別するとともに、リモートコントロール信号が正常に受信されたと判別したときにはパルス波形信号により示される制御の種類を解析し、リモートコントロール信号が正常に受信されなかったと判別したときには不具合の発生を示す信号判定解析部と、
    信号判定解析部が不具合の発生を示すときには不具合の発生を表示装置に表示する不具合表示部とを備え、
    リモートコントロール信号はヘッダとカスタムコードとデータコードとを含むリモートコントロール装置において、
    リモートコントロール信号が正常に受信されなくなる原因として予め想定された複数種の原因のそれぞれを示す表示情報として、リモートコントローラの電池の電圧の低下を示す表示情報と、リモートコントローラの向きのずれを示す表示情報と、ノイズの過多を示す表示情報とを記憶した表示情報記憶部を備え、
    信号判定解析部は、ヘッダを示すパルスの幅が第1の所定範囲より広くなるが、カスタムコードとデータコードとにおけるパルスの幅が第2の所定範囲となるときには、リモートコントロール信号が正常に受信されなくなる受信不良の原因はリモートコントローラの向きのずれであると判別し、ヘッダを示すパルスの幅が第1の所定範囲より広くなるとともに、カスタムコードとデータコードとにおけるパルスの幅も第2の所定範囲より広くなるときには、受信不良の原因はリモートコントローラの電池の電圧の低下であると判別し、第3の所定範囲のパルスが多く現れるときには、受信不良の原因はノイズの過多であると判別し、
    不具合表示部は、信号判定解析部が不具合の発生を示すときには、表示情報記憶部に記憶された複数種の表示情報のうち、信号判定解析部が受信不良の原因と判別した原因を示す表示情報を表示装置に表示し、且つ、ノイズ表示モードとノイズ非表示モードとのうちのノイズ表示モードとなる場合、第3の所定範囲のパルスが多く現れることを信号判定解析部が示すときには、リモートコントロール信号が受信されないときにおいてもノイズが過多であることを表示装置に表示し、
    第1の所定範囲をヘッダのパルス幅を示す範囲とし、第2の所定範囲をカスタムコードとデータコードとのパルス幅を示す範囲とし、第3の所定範囲を蛍光灯からのノイズを示す範囲としたことを特徴とするリモートコントロール装置。
  2. 電池を電源とし、ヘッダとカスタムコードとデータコードとを少なくとも含むリモートコントロール信号を赤外線により送信するリモートコントローラと、
    前記リモートコントローラからのリモートコントロール信号を受光部で受信して、該リモートコントロール信号に対応したパルス波形信号を生成して制御部に出力する受信回路部とを備え、
    リモートコントロール機能を有する装置の全体を前記受信回路部から入力する前記パルス波形信号に基づいて制御する前記制御部が、
    入力したのを検出したパルスの幅が、ヘッダの理論値に該当するパルス幅の60%〜120%の範囲に予め設定された第1の所定範囲よりも広いと判定したときに、リモートコントロール信号が前記受信回路部に正常に受信されなかった不具合の発生であると判断し、続いて、カスタムコードおよびデータコードの各々を示す各パルスの幅が、当該各コードの理論値に該当するパルス幅の60%〜120%の範囲に予め設定された第2の所定範囲よりも広いか否かを判定して、その判定の結果が第2の所定範囲に対して範囲内または広いの何れであるかの別により不具合の発生原因を判別し、
    一方、入力したのを検出したパルスが、カスタムコードおよびデータコードの理論値に該当するパルス幅の30%以下の範囲に予め設定された第3の所定範囲内のノイズと想定されるパルス幅であると判定したときに、そのパルスの入力数が所定期間内に所定数を越えたか否かを判定して、その判定結果が所定数以上である場合にノイズフラグをオンに設定し、且つ所定数以下である場合にノイズフラグをオフに設定し、続いて、入力した前記パルス波形信号におけるヘッダを示すパルスの幅が前記第1の所定範囲内であると判定したときに、カスタムコードおよびデータコードに示され前記装置に対する制御の対象および種類解析を行い、その解析に成功しなかったと判定したのちにノイズフラグがオンに設定されているときに、リモートコントロール信号が正常に受信されなかった不具合の発生であると判別するとともに、前記解析に成功したときに、リモートコントロール信号が正常に受信されたと判別して、該解析した制御の対象と種類とを示す情報を出力する信号判定解析部と、
    リモートコントロール信号の正常な受信ができなくなる原因として予め想定された複数種の不具合原因のそれぞれを示す複数の表示情報を記憶した表示情報記憶部と、
    前記信号判定解析部が判別した不具合の発生原因を示す表示情報を前記表示情報記憶部から読み出して前記装置における表示装置に表示する不具合表示部とを有していることを特徴とするリモートコントロール装置。
  3. 前記信号判定解析部が、
    ヘッダを示すパルス幅が前記第1の所定範囲より広く、且つカスタムコードおよびデータコード各々示すパルス幅が前記第2の所定範囲であると判定したときに、リモートコントロール信号の受信不良の原因が前記リモートコントローラの前記受光部に対する向きのずれである判別し、
    ヘッダを示すパルス幅が前記第1の所定範囲より広く、且つカスタムコードおよびデータコードを各々示すパルス幅も前記第2の所定範囲より広いと判定したときに、リモートコントロール信号の受信不良の原因が前記リモートコントローラの電源の電池の電圧低下であると判別し、
    カスタムコードおよびデータコードに示される制御の対象および種類の前記解析に成功しなかったときに、前記ノイズフラグがオン設定であると判定した場合に限り、リモートコントロール信号の受信不良の原因がノイズ過多であると判別し
    前記不具合表示部が、
    ノイズフラグがオン設定で、且つノイズ表示モードが設定されている場合に限り、前記信号判定解析部からの不具合の発生原因の情報の入力の有無に拘らず、ノイズの過多を示す情報を前記表示部に表示する制御を行うことを特徴とする請求項2に記載のリモートコントロール装置。
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