JP4529566B2 - マイクロ波硬化用ポジ型感光性樹脂組成物を用いたパターンの製造方法 - Google Patents
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Description
〔1〕 成膜された後、マイクロ波の照射により、ポジ型の硬化膜となるマイクロ波硬化用ポジ型感光性樹脂組成物をパターンに硬化させるパターンの製造方法であって、
使用するマイクロ波硬化用ポジ型感光性樹脂組成物が、下記(a)一般式(I)
〔2〕 上記マイクロ波硬化用ポジ型感光性樹脂組成物としては、さらに、(c)フェノール性水酸基を有する化合物、及び(d)溶剤を含むことが好ましい。
〔3〕 上記(c)成分が、下記一般式(II)
〔4〕 上記一般式(II)中、Xで表される基が、下記一般式(III)
〔5〕 前記(a)成分100重量部に対して、(b)成分5〜100重量部を配合してなることが好ましい。
〔6〕 (a)成分100重量部に対して、(b)成分5〜100重量部、(c)成分1〜30重量部を配合してなることが好ましい。
〔7〕 上記マイクロ波の照射として、その周波数を変化させながらパルス状に照射することが好ましく、そのようにした場合に、上記一般式(I)で表される繰り返し単位を有するアルカリ水溶液可溶性のポリアミドの脱水閉環が、250℃未満の温度にて実現される。
〔8〕 上記マイクロ波硬化用ポジ型感光性樹脂組成物をマイクロ波照射により硬化させてなる層を層間絶縁膜層及び/又は表面保護膜層として設けられている電子部品は、基板などの機能性部分にダメージが少なく、高品質なものとなる。
本発明に用いるマイクロ波硬化用ポジ型感光性樹脂組成物は、成膜された後、マイクロ波の照射により、ポジ型の硬化膜となるマイクロ波硬化用ポジ型感光性樹脂組成物であって、
下記(a)一般式(I)
攪拌機、温度計を備えた0.5リットルのフラスコ中に、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸15.48g、N−メチルピロリドン90gを仕込み、フラスコを5℃に冷却した後、塩化チオニル12.64gを滴下し、30分間反応させて、4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸クロリドの溶液を得た。次いで、攪拌機、温度計を備えた0.5リットルのフラスコ中に、N−メチルピロリドン87.5gを仕込み、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン18.30gを添加し、攪拌溶解した後、ピリジン8.53gを添加し、温度を0〜5℃に保ちながら、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸クロリドの溶液を30分間で滴下した後、30分間攪拌を続けた。溶液を3リットルの水に投入し、析出物を回収、純水で3回洗浄した後、減圧乾燥してポリヒドロキシアミド(ポリベンゾオキサゾール前駆体)を得た(以下、ポリマーIとする)。ポリマーIのGPC法標準ポリスチレン換算により求めた重量平均分子量は14580、分散度は1.6であった。
合成1で使用した4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸の20mol%をシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸に置き換えた以外は合成例1と同様の条件にて合成を行った。得られたポリヒドロキシアミド(以下、ポリマーIIとする)の標準ポリスチレン換算により求めた重量平均分子量は18580、分散度は1.5であった。
合成1で使用した2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンの20mol%を2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパンに置き換えた以外は合成例1と同様の条件にて合成を行った。得られたポリヒドロキシアミド(以下、ポリマーIIIとする)の標準ポリスチレン換算により求めた重量平均分子量は15640、分散度は1.6であった。
上記ポリアミド[(a)成分]100重量部に対し、感光剤である成分(b)、フェノール性水酸基を有する化合物(c)、溶剤(d)を表1に示した所定量にて配合し、さらに接着助剤として尿素プロピルトリエトキシシランの50%メタノール溶液10重量部を配合した。この溶液を3μm孔のテフロン(登録商標)フィルタを用いて加圧ろ過して、感光性樹脂組成物の溶液(M1〜M6)を得た。表中の(b)成分、(c)成分は、下記構造式のものを使用した。また、(e)成分であるE1とは、γ−ブチロラクトン/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート=90/10(重量部)である。
上記表1の感光性樹脂組成物(M1〜M6)をシリコン基板上にスピンコートして、120℃で3分間加熱し、膜厚15μmの塗膜を形成した。この塗膜を光洋サーモシステムズINH−9CD−Sを用い、窒素中、温度200℃または250℃、1時間で脱水閉環し、膜厚約10μmのポリオキサゾール膜を得た。このポリオキサゾール膜のTg、El、および、Tgを実施例1〜6と同様に測定し、その結果を上記表3に併記した。
図2は、櫛形銅配線(厚さ5μm、線幅20μm、間隔20μm)を形成した基板の平面構成図である。図3は、図2に表す基板の断面を拡大した要部断面図である。この基板は、SiO2絶縁膜12で覆われたシリコン基板10上に銅配線9が形成され、さらにその上に感光性樹脂膜11で覆われている構造を有する。図2に示す基板上に上記溶液(M1〜M2)をスピンコートして、120℃で3分間加熱し、膜厚13μmの塗膜を形成した。その後、この塗膜をラムダテクノロジー社製Microcure2100を用い、マイクロ波出力450W、マイクロ波周波数5.9〜7.0GHz、温度200℃、2時間で脱水閉環し、膜厚約10μmのポリオキサゾール膜を得た。この基板について、銅配線やポリオキサゾール膜の状態を光学顕微鏡で観察した。また、配線間の絶縁性も確認した。その結果を下記表4に示す。
実施例と同様にして、櫛形銅配線に上記溶液(M1〜M2)の塗膜を形成した。その後、この塗膜をスーパーウェーブ社製SUPERTHERM−1Mを用い、マイクロ波出力500W、マイクロ波周波数2.45GHz、温度200℃、1時間で脱水閉環し、膜厚約10μmのポリオキサゾール膜を得た。この基板について、実施例7〜8と同様に銅配線とポリオキサゾール膜の状態を光学顕微鏡で観察した。また、配線間の絶縁性も確認した。その結果を下記表4に合わせて示す。
実施例4と同様に、上記溶液(M4)をシリコン基板上にスピンコートして、120℃で3分間加熱し、膜厚15μmの塗膜を形成した。その後、この塗膜をスーパーウェーブ社製SUPERTHERM−1Mを用い、マイクロ波出力500W、マイクロ波周波数2.45GHz、温度200℃、1時間で脱水閉環し、膜厚約10μmのポリオキサゾール膜を得た。このポリオキサゾール膜は実施例4で得られる塗膜と比較すると外観が黒く、また、膜が脆いためシリコン基板から剥離してTgやElを測定することができなかった。
2 保護膜
3 第1導体層
4 層間絶縁膜層
5 感光樹脂層
6A、6B、6C 窓
7 第2導体層
8 表面保護膜層
9 銅配線
10 シリコン基板
11感光性樹脂膜
12 SiO2絶縁膜
Claims (5)
- 下記(a)一般式(I)
上記被膜形成工程で得られた被膜を露光後、現像液を用いて現像するパターン形成工程と、
上記パターン形成工程で得られたパターン中のポリアミドの開環構造を脱水閉環させてポリオキサゾールに変化させる閉環工程とを含むパターンの製造方法であって、
前記閉環工程が、250℃未満の温度にて、マイクロ波の周波数を変化させながらパルス状に照射して行う工程であることを特徴とするパターンの製造方法。 - 前記マイクロ波の変化させる周波数の範囲が0.5〜20GHzであることを特徴とする請求項1に記載のパターンの製造方法。
- 前記マイクロ波の周波数を階段状に変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載のパターンの製造方法。
- 前記マイクロ波の照射時間が5時間以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のパターンの製造方法。
- 前記閉環工程が大気中または不活性雰囲気中にて行なわれることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のパターンの製造方法。
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