JP4528871B1 - イオン送出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】イオン発生装置の交換時の安全性を向上できるイオン送出装置を提供する。
【解決手段】天井壁A内に取り付けられる本体部10と、本体部10を覆って吸込口3及び吹出口4が開口する前面パネル2と、吸込口3を吹出口4とを連通させる送風通路12と、送風通路12内に配される送風ファン11と、イオンを発生する電極部25、26を正面に配したイオン発生装置20と、送風通路12に電極部25、26を面してイオン発生装置20を着脱自在に保持する保持部13とを備え、保持部13がイオン発生装置20の背面を支持する背面部13aと、背面部13aに沿って挿入されるイオン発生装置20の正面に摺動して弾性変形するとともにイオン発生装置20の下面に係合する係合爪13bとを有し、イオン発生装置20の脱着時に係合爪13bがイオン発生装置20の下面よりも浅い係合深さで係合する溝部21fをイオン発生装置20の正面に設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、居室内にイオンを送出するイオン送出装置に関する。
従来のイオン送出装置は特許文献1に開示されている。このイオン送出装置は居室の天井壁に配される本体部を有し、本体部の下面に吸込口及び吹出口が居室に面して開口する。本体部内には吸込口及び吹出口とを連結する送風通路が設けられ、送風通路内に送風ファンが配される。また、本体部の上方には送風通路に面してイオンを発生するイオン発生装置が設けられる。イオン発生装置は電極に高電圧を印加して放電によりイオンを発生する。
送風ファンを駆動すると居室内の空気が吸込口から送風通路に流入する。送風通路を流通する空気にはイオン発生装置で発生したイオンが混合され、吹出口からイオンを含む空気が送出される。これにより、居室内にマイナスイオンを送出して人体内の活性酸素の低減等を図ることができる。
イオンを発生するイオン発生装置は高電圧が印加されるため長期間の使用によって劣化する。この時、イオン発生装置が本体部の上方に配されるため、劣化したイオン発生装置を交換する際に本体部をイオン発生装置と一体に天井から取り外す必要がある。このため、メンテナンスが困難となる問題がある。
上記問題を解決するために、本体部の開口面からイオン発生装置を着脱自在にしたイオン送出装置が知られている。このイオン送出装置は本体部の前面に吸込口及び吹出口を有した前面パネルが配される。本体部内にはリード線で接続したイオン発生装置を保持する保持部が設けられる。保持部は係合爪を有し、保持部に挿入したイオン発生装置の下面に係合爪が係合してイオン発生装置の落下が防止される。
イオン発生装置を脱着する際には、本体部を覆う前面パネルを外して作業者がイオン発生装置を手指で保持しながら係合爪をイオン発生装置の下面から脱離させる。これにより、作業者の手の中にイオン発生装置が落下してリード線を外し、イオン発生装置を交換することができる。
特開2004−309047号公報(第3頁−第5頁、第2図)
しかしながら、上記従来のイオン送出装置によると、イオン発生装置を脱着する際にイオン発生装置を手指で保持するのを忘れる場合がある。この時、係合爪をイオン発生装置から脱離させると、リード線が抜けてイオン発生装置が作業者の頭上に落下する危険があった。
本発明は、イオン発生装置の交換時の安全性を向上できるイオン送出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、居室内の天井壁内に取り付けられる本体部と、前記本体部の下面を覆って吸込口及び吹出口が開口する前面パネルと、前記本体部内に設けられて前記吸込口を前記吹出口とを連通させる送風通路と、前記送風通路内に配される送風ファンと、イオンを発生する電極を有した電極部を正面に配したイオン発生装置と、前記送風通路に前記電極部を面して前記イオン発生装置を着脱自在に保持する保持部とを備え、前記送風ファンの駆動により前記吸込口から前記送風通路に流入した居室内の空気に前記電極部で発生したイオンを混合して前記吹出口から送出するイオン送出装置において、
前記保持部が、前記イオン発生装置の背面を支持する背面部と、前記背面部に沿って挿入される前記イオン発生装置の正面に摺動して挿入方向に垂直な方向に弾性変形するとともに前記イオン発生装置の下面に係合する係合爪とを有し、前記イオン発生装置の脱着時に前記係合爪が前記イオン発生装置の下面よりも浅い係合深さで係合する溝部を前記イオン発生装置の正面に設けたことを特徴としている。
この構成によると、送風ファンを駆動すると居室内の空気が吸込口から本体部内の送風通路に流入する。送風通路を流通する空気には電極部で発生したイオンが混合され、吹出口からイオンを含む空気が送出される。イオン発生装置は背面側が本体部に設けた保持部の背面部に沿って挿入される。この時、イオン発生装置の正面側には弾性変形した係合爪が摺動し、イオン発生装置の下面に係合爪が係合して保持部に保持される。イオン発生装置の脱着時にはイオン発生装置を手指で保持しながら係合爪をイオン発生装置の下面から脱離させる。係合爪はイオン発生装置の正面を摺動し、溝部に係合する。この時、係合爪は溝部との係合深さがイオン発生装置の下面との係合時よりも浅いため、イオン発生装置を引き出して取り外すことができる。また、イオン発生装置を手指で保持するのを忘れても係合爪が溝部に係合してイオン発生装置の落下が防止される。
また本発明は、上記構成のイオン送出装置において、前記イオン発生装置は、前記電極部を露出して前記電極部に導通する端子が設けられるイオン発生素子と、前記イオン発生素子を覆うとともに前記電極部に対向する孔部を開口するカバーと、前記端子にリード線を介して接続して前記カバーに保持されるとともに前記イオン発生装置を前記保持部に装着した際に前記本体部に設けた電力供給用の端子部に差し込まれるコネクタとを有し、前記コネクタを前記カバーに遊着したことを特徴としている。
この構成によると、イオン発生装置は保持部に挿入された際にカバーと一体のコネクタが端子部に差し込まれてイオン発生素子の電極部に電力が供給される。電極部から発生するイオンはイオン発生素子を覆うカバーの孔部を介して送風通路に放出される。コネクタはカバーに遊着され、イオン発生装置が保持部への挿入時に傾いてもコネクタを確実に端子部に差し込むことができる。
また本発明は、上記構成のイオン送出装置において、前記電極部が針状の放電電極と前記放電電極の周囲に配される環状の誘導電極とを有し、前記孔部の周縁が前記誘導電極よりも内側に配されることを特徴としている。この構成によると、針状の放電電極と環状の誘導電極との間にイオンが発生し、孔部を介して送風通路に放出される。孔部は周縁を誘導電極よりも内側に配して誘導電極よりも小さく形成され、放電電極及び誘導電極と手指との接触が防止される。
また本発明は、上記構成のイオン送出装置において、前記イオン発生装置が挿入方向に延びる案内溝を背面に有するとともに、前記保持部が前記案内溝に嵌合して前記イオン発生装置を案内する案内突起部を有することを特徴としている。この構成によると、イオン発生装置の背面に設けた案内溝に保持部の背面部に設けた案内突起部が嵌合し、イオン発生装置が背面部に沿って挿入される。
また本発明は、上記構成のイオン送出装置において、前記本体部内を仕切るとともに弾性変形するクリップにより前記本体部に係着されるグリルを備え、前記前面パネルが前記吸込口を中央部に開口して前記吸込口の周囲に前記吹出口を有するとともに、前記送風通路を分岐する複数の分岐通路を前記グリルによって前記本体部の周部に形成し、前記クリップは前記分岐通路間の対向する二箇所に設けられて前記前面パネル側の端部が近づく方向に傾倒することにより前記本体部との係合を解除されることを特徴としている。
この構成によると、本体部内にはグリルによって複数の分岐通路を有する送風通路が形成される。中央部の吸込口から送風通路に流入した空気は各分岐通路に分岐し、イオンを含んで周部の吹出口から送出される。グリルは本体部の開口面から挿入され、分岐通路間の対向する二箇所に設けた弾性変形するクリップにより係着される。クリップの下端を互いに近づくように手指で摘持するとクリップと本体部との係合が解除され、グリルを取り外すことができる。
また本発明は、上記構成のイオン送出装置において、前記電極部がプラスイオンを発生するプラスイオン部とマイナスイオンを発生するマイナスイオン部とを離隔して有し、前記プラスイオン部と前記マイナスイオン部とを異なる前記分岐通路に面して配置したことを特徴としている。この構成によると、グリルにより仕切られた一の分岐通路を介してマイナスイオンが送出され、他の分岐通路を介してプラスイオンが送出される。
本発明によると、本体部に設けた保持部がイオン発生装置の背面を支持する背面部と、イオン発生装置の正面に摺動して挿入方向に垂直な方向に弾性変形してイオン発生装置の下面に係合する係合爪とを有し、イオン発生装置の正面に係合爪が係合する溝部を設けたので、イオン発生装置を脱着する際に係合爪をイオン発生装置の下面から脱離させると係合爪が溝部に係合する。このため、イオン発生装置を手指で保持するのを忘れてもイオン発生装置の落下を防止することができ、イオン発生装置の交換時の安全性を向上することができる。
本発明の実施形態のイオン送出装置の取付け状態を示す斜視図 本発明の実施形態のイオン送出装置の取付け状態を示す側面断面図 本発明の実施形態のイオン送出装置の前面側から見た分解斜視図 本発明の実施形態のイオン送出装置の背面側から見た分解斜視図 本発明の実施形態のイオン送出装置の前面パネルを開いた状態を示す側面断面図 本発明の実施形態のイオン送出装置のイオン発生装置を示す分解斜視図
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は一実施形態のイオン送出装置1の取付け状態を示す斜視図である。イオン送出装置1は居室の天井壁Aに取り付けられ、前面を覆う前面パネル2が居室に面して配される。前面パネル2の中央部には吸込口3が開口し、吸込口3の周囲に吹出口4が設けられる。
図2はイオン送出装置1の側面断面図を示している。また、図3、図4はイオン送出装置1を前面から見た分解斜視図及び背面から見た分解斜視図を示している。イオン送出装置1は天井壁A内に取り付けられる本体部10を有し、本体部10の前面の開口部が前面パネル2により覆われる。本体部10は金属製の外ケース10aの内部に樹脂成形品から成る内ケース18が取り付けられ、外ケース10aの開口側周縁が天井壁Aにネジ止めされる。
外ケース10aの一端部には係合孔10bを有する係合部材10cが取り付けられる。前面パネル2の一端には水平移動する操作ボタン5が設けられる。操作ボタン5は前面パネル2から突出する方向に付勢される。操作ボタン5の後端には上方に突出して係合孔10bを介して係合部材10cに係合する断面L字状の爪部5aが設けられる。
外ケース10aの他端部には挿通孔(不図示)を有した内ケース18と一体の係合部材18aが配される。前面パネル2の他端にはV字状の捻りバネ6の支点部分が遊着される。捻りバネ6の先端には外側に向けて突出して巻回される係止部6aが形成される。
前面パネル2は捻りバネ6の先端を閉じた状態で係合部材18aの挿通孔に挿通し、操作ボタン5の爪部5aが係合部材10cの係合孔10bに係合して本体部10に取り付けられる。この時、捻りバネ6は係合部材18aよりも上方で弾性力によって広がり、前面パネル2と本体部10との接合状態が維持される。
操作ボタン5の押圧によって爪部5aを係合孔10cから脱離させて前面パネル2が引き出される。これにより、図5に示すように係止部6aが係合部材18aに係止され、前面パネル2が捻りバネ6によって吊り下げられる。
前面パネル2は水平移動する操作部5の爪部5aにより一端が係合して係合部材18aの上方で広がる捻りバネ6で他端が保持されるので、操作ボタン5の押圧によって前面パネル2を容易に開くことができる。また、前面パネル2を開いた際に捻りバネ6の長さに応じて本体部10の開口面から離すことができる。これにより、前面パネル2が邪魔にならず本体部10内のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、操作ボタン5の爪部5aは前面パネル2を上方に押圧して係合孔10bに挿入され、係合部材10c上を摺動して係合孔10bに係合する。このため、前面パネル2の上面と天井壁Aとの間には上下方向の隙間が形成される。前面パネル2の周面2aの上端には面取り2bが施される。面取り2bによって前面パネル2の周囲の天井壁Aに影を形成し、前面パネル2と天井壁Aとの隙間を目立たなくすることができる。従って、イオン送出装置1の美感を向上することができる。
尚、係合部材10cと摺接する爪部5aの摺接面を傾斜面にしてもよい。これにより、係合孔10bに挿入された爪部5aが水平方向に付勢されると傾斜面から成る摺接面が係合孔10bの端縁と摺接して前面パネル2を上方に引き上げる。これにより、前面パネル2と天井壁Aとの隙間をなくしてイオン送出装置1の美感を向上することができる。
内ケース18は吸込口3と吹出口4とを連結する送風通路12の上部を形成し、送風通路12内に送風ファン11を保持する。送風ファン11は軸流ファンから成り、吸気側を吸込口3に面して配される。送風通路12は送風ファン11の背面の排気側から送風ファン11の周囲を通って吹出口4まで延びて形成される。
内ケース18の前面には樹脂成形品から成るグリル30が配される。グリル30には吸込口3及び吹出口4に対向する開口部33、34が設けられる。グリル30の上面には仕切リブ30aが突設される。仕切リブ30aによって送風通路12の下部が形成される。また、仕切リブ30aは送風ファン11の排気側の送風通路12を分岐する複数の分岐通路12aを本体部10の周部に形成する。本実施形態では4つの分岐通路12aが形成される。
グリル30は送風ファン11の外側で分岐通路12a間の対向する二箇所にクリップ37が突設される。クリップ37は弾性変形して内ケース18に突設した突出リブ17に係合し、グリル30が本体部10に保持される。クリップ37の先端が弾性によって互いに近づく方向に傾倒すると、クリップ37と突出リブ17との係合が解除される。これにより、クリップ37の先端を手指で摘持してグリル30を本体部10から取り外すことができ、本体部10内のメンテナンスを容易に行うことができる。
内ケース18には送風通路12に面して2つのイオン発生装置20を保持する保持部13が対向する二箇所に設けられる。保持部13はイオン発生装置20の背面を支持する背面部13aとイオン発生装置20の正面側に配されて下面に係合する係合爪13bとを有している。背面部13aに沿ってイオン発生装置20を挿入すると、係合爪13bが挿入方向に垂直な方向に弾性変形してイオン発生装置20の下面に係合する。これにより、イオン発生装置20が落下を防止して保持される。
図6はイオン発生装置20の分解斜視図を示している。イオン発生装置20はイオン発生素子24の正面側と背面側とをそれぞれカバー21、22により覆って形成される。カバー21、22はそれぞれ周面に設けた係合孔21cと係合突起22cとの係合により接合される。
イオン発生素子24はイオンを発生する電極部25、26を有している。正面側のカバー21には電極部25、26に対向する孔部21d、21eが設けられる。電極部25、26は所定距離だけ離隔して設けられ、それぞれ針状の放電電極25a、26aと放電電極25a、26aの周囲に配される環状の誘導電極25b、26bとを有している。
放電電極25aには誘導電極25bに対して正極性の高電圧が印加され、放電電極26aには誘導電極26bに対して負極性の高電圧がそれぞれ印加される。これにより、放電電極25aと誘導電極25bとの間にはコロナ放電により主に空気中の水分が電離してH+イオンが発生する。また、放電電極26aと誘導電極26bとの間にはコロナ放電により主に空気中の酸素が電離してO2 -イオンが発生する。
電極部25から電離により発生したH+イオンは空気中の水分と結合してH+(H2O)mから成る電荷が正のクラスタイオンを形成する。電極部26から電離により発生するO2 -イオンは空気中の水分と結合してO2 -(H2O)nから成る電荷が負のクラスタイオンを形成する。ここで、m、nは任意の自然数である。従って、電極部25はプラスイオンを発生するプラスイオン部を構成し、電極部26はマイナスイオンを発生するマイナスイオン部を構成する。
+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは空気中の浮遊菌や臭い成分及び貯蔵物の付着菌の表面で凝集してこれらを取り囲む。そして、式(1)〜(3)に示すように、衝突により活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH22(過酸化水素)を微生物等の表面上で凝集生成して浮遊菌や臭い成分等を破壊する。ここで、m’、n’は任意の自然数である。従って、主としてH+(H2O)mから成るプラスイオンと主としてO2 -(H2O)nから成るマイナスイオンとを発生して吹出口4から送出することにより室内の殺菌及び臭い除去を行うことができる。
+(H2O)m+O2 -(H2O)n→・OH+1/2O2+(m+n)H2O ・・・(1)
+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n’
→ 2・OH+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(2)
+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n’
→ H22+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(3)
尚、カバー21の孔部21d、21eの内縁は環状の誘導電極25b、26bよりも内側に配され、孔部21d、21eが誘導電極25b、26bよりも小さく形成される。これにより、イオン発生装置20を把持した際に放電電極25a、26a及び誘導電極25b、26bと手指との接触が防止される。従って、各電極に異物が付着することによるイオン発生素子24の劣化を防止することができる。
また、イオン発生素子24は放電電極25a、26a及び環状の誘導電極25b、26bを有しているが、他の構成であってもよい。例えば、誘導電極を省いてもよく、平面状の放電電極を設けてもよい。
プラスイオンを発生する電極部25(プラスイオン部)とマイナスイオンを発生する電極部26(マイナスイオン部)とは隣接した異なる分岐通路12aにそれぞれ面して配される。これにより、プラスイオンとマイナスイオンとの衝突による消滅を低減して吹出口4から送出されるイオンの減少を防止することができる。
また、本体部10の一方の対角上に2つのイオン発生装置20の電極部25が対向配置され、他方の対角上に2つのイオン発生装置20の電極部26が対向配置される。これにより、イオン送出装置1からプラスイオン及びマイナスイオンをそれぞれ分散して送出し、居室内の殺菌や脱臭を均一に行うことができる。
イオン発生素子24の上部には電極部25、26に導通する端子24aが設けられる。端子24aにはカバー21、22内に配されるリード線27を介してコネクタ23が接続される。
コネクタ23には二箇所に柱状部23bが突設され、柱状部23bの周面に環状の溝部23aが形成される。カバー21、22の支持部21a、22aには溝部23aに嵌合するU字状の切欠き部21b、22b(21bは不図示)が形成される。コネクタ23の溝部23aを支持部21a、22aの切欠き部21b、22bで挟持し、コネクタ23が先端を突出してカバー21、22に保持される。この時、溝部23aと切欠き部21b、22bとの間には径方向の隙間が形成され、コネクタ23が正面側と背面側との間を傾倒可能なように遊着される。
イオン発生装置20は保持部13の背面部13aに沿って挿入された際にコネクタ23が本体部10に設けた電源供給用の端子部19(図2参照)に差し込まれる。この時、コネクタ23がカバー21、22に遊着されるため、イオン発生装置20が保持部13への挿入時に傾いてもコネクタ23を確実に端子部19に差し込むことができる。
また、背面側のカバー22には保持部13への挿入方向に延びる案内溝22d(図4参照)が形成される。保持部13の背面部13aには案内溝22dに嵌合する案内突起部13c(図3参照)が設けられる。案内突起部13cの案内によってイオン発生装置20の背面部13aに沿う方向の傾きを低減してイオン発生装置20を容易に背面部13aに沿って挿入することができる。従って、コネクタ23をより確実に端子部19に差し込むことができる。
正面側のカバー21の表面には溝部21fが凹設される。溝部21fはイオン発生装置20を保持部13に挿入する際に係合爪13b(図2参照)が摺動する軌跡上に設けられる。イオン発生装置20の下面に係合する係合爪13bを脱離させてイオン発生装置20を取り出す際に係合爪13bはカバー21上を摺動して溝部21fに係合する。
この時、溝部21fはケース21の表面に凹設されるため係合爪13bがイオン発生装置20の下面よりも浅い係合深さで溝部21fに係合する。また、溝部21fの内周面は平面または曲面の傾斜面に形成される。これにより、係合爪13bが溝部21fに係合した状態からイオン発生装置20を更に引き出して取り外すことができる。
上記構成のイオン送出装置1において、送風ファン11が駆動されると居室内の空気が吸込口3から送風通路12に流入する。送風通路12に流入した空気は送風ファン11の排気側で複数の分岐通路12aに分岐する。各分岐通路12aを流通する空気にはイオン発生装置20で発生したプラスイオン及びマイナスイオンが混合される。そして、前面パネル2の周部に設けた吹出口4からイオンを含む空気が送出される。これにより、居室内の殺菌及び脱臭を行うことができる。
イオン発生装置20の駆動時間が所定時間を経過すると、使用者にイオン発生装置20の交換を促すようにリモートコントローラ上の表示等により報知される。作業者は操作ボタン5を押圧して爪部5aと係合部材10cとの係合を解除し、捻りバネ6を支点に回動する前面パネル2を引き出す。これにより、捻りバネ6の係止部6aが係合部材18aに係止され、前面パネル2が吊り下げられる。
次に、グリル30の両クリップ37を手指で摘持してクリップ37と突出リブ17との係合を解除し、グリル30を取り外す。次に、作業者がイオン発生装置20を手指で保持しながら係合爪13bをイオン発生装置20の下面から脱離させる。イオン発生装置20を引き出すとコネクタ23が端子部19から外れ、係合爪13aがイオン発生装置20の正面側のカバー21上を摺動して溝部21fに係合する。更にイオン発生装置20を引き出すことによりイオン発生装置20が取り外される。これにより、イオン発生装置20を交換することができる。
作業者がイオン発生装置20を手指で保持するのを忘れてイオン発生装置20の下面から係合爪13bを脱離させた際に、カバー21、22に保持されたコネクタ23と端子部19との摩擦力によってイオン発生装置20の落下が防止される。また、コネクタ23が端子部19から外れても係合爪13bが溝部21fに係合してイオン発生装置20の落下が防止される。
本実施形態によると、本体部10の保持部13がイオン発生装置20の背面を支持する背面部13aと、イオン発生装置20の正面に摺動して挿入方向に垂直な方向に弾性変形するとともにイオン発生装置20の下面に係合する係合爪13bとを有し、イオン発生装置20の正面に係合爪13aが係合する溝部21fを設けたので、イオン発生装置20を脱着する際に係合爪13aをイオン発生装置20の下面から脱離させると係合爪13bが溝部21fに係合する。このため、イオン発生装置20を手指で保持するのを忘れてもイオン発生装置20の落下を防止することができ、イオン発生装置20の交換時の安全性を向上することができる。
この時、係合爪13bがイオン発生装置20の下面よりも浅い係合深さで溝部21fに係合するため、係合爪13bを摘持して溝部21fから離す必要がなくイオン発生装置20を引き出して係合爪13bと溝部21fとの係合を解除することができる。従って、作業性の低下を防止することができる。
また、イオン発生素子24をカバー21、22で覆い、端子24aにリード線27を介して接続されるコネクタ23をカバー22、22に遊着して保持したので、イオン発生装置20が保持部13への挿入時に傾いてもコネクタ23を確実に端子部19に差し込むことができる。従って、イオン発生装置20を容易に交換することができる。
また、カバー21の孔部21d、21eの周縁を誘導電極25b、26bよりも内側に配したので、放電電極25a、26a及び誘導電極25b、26bと手指との接触を防止することができる。従って、イオン発生装置20の性能劣化を防止することができる。
また、イオン発生装置20の背面に案内溝22dを形成し、案内溝22dに嵌合してイオン発生装置20を案内する案内突起部13cを保持部13に設けたので、イオン発生装置20の背面部13aに沿う方向の傾きを低減して確実に装着することができる。
また、本体部10の周部に複数の分岐通路12aを形成するグリル30を分岐通路12a間の対向する二箇所に設けたクリップ37により係脱するので、クリップ37を手指で摘持してグリル30を容易に着脱することができる。従って、イオン発生装置20を容易に交換することができる。
また、プラスイオンを発生する電極部25(プラスイオン部)とマイナスイオンを発生する電極部26(マイナスイオン部)とを離隔し、電極部25、26を異なる分岐通路12aに面して配置したので、プラスイオンとマイナスイオンとの衝突による消滅を低減して吹出口4から送出されるイオンの減少を防止することができる。従って、居室内の殺菌効果や脱臭効果をより向上することができる。
本実施形態において、イオン発生装置20の電極部25、26の両方からマイナスイオンを放出してもよい。これにより、リラクゼーション効果や人体内の活性酸素の低減等を図ることができる。
本発明によると、居室内にイオンを送出するイオン送出装置に利用することができる。
1 イオン送出装置
2 前面パネル
2b 面取り
3 吸込口
4 吹出口
5 操作ボタン
5a 爪部
6 捻りバネ
10 本体部
10a 外ケース
10c 係合部材
11 送風ファン
12 送風通路
12a 分岐通路
13 保持部
13a 背面部
13b 係合爪
13c 案内突起部
17 突出リブ
18 内ケース
18a 係合部材
19 端子部
20 イオン発生装置
21、22 カバー
21a、22a 支持部
21d、21e 孔部
21f 溝部
22b 切欠き部
22d 案内溝
23 コネクタ
24 イオン発生素子
24a 端子
25、26 電極部
25a、26a 放電電極
25b、26b 誘電電極
27 リード線
30 グリル
33、34 開口部
37 クリップ

Claims (6)

  1. 居室内の天井壁内に取り付けられる本体部と、前記本体部の下面を覆って吸込口及び吹出口が開口する前面パネルと、前記本体部内に設けられて前記吸込口を前記吹出口とを連通させる送風通路と、前記送風通路内に配される送風ファンと、イオンを発生する電極を有した電極部を正面に配したイオン発生装置と、前記送風通路に前記電極部を面して前記イオン発生装置を着脱自在に保持する保持部とを備え、前記送風ファンの駆動により前記吸込口から前記送風通路に流入した居室内の空気に前記電極部で発生したイオンを混合して前記吹出口から送出するイオン送出装置において、
    前記保持部が、前記イオン発生装置の背面を支持する背面部と、前記背面部に沿って挿入される前記イオン発生装置の正面に摺動して挿入方向に垂直な方向に弾性変形するとともに前記イオン発生装置の下面に係合する係合爪とを有し、前記イオン発生装置の脱着時に前記係合爪が前記イオン発生装置の下面よりも浅い係合深さで係合する溝部を前記イオン発生装置の正面に設けたことを特徴とするイオン送出装置。
  2. 前記イオン発生装置は、前記電極部を露出して前記電極部に導通する端子が設けられるイオン発生素子と、前記イオン発生素子を覆うとともに前記電極部に対向する孔部を開口するカバーと、前記端子にリード線を介して接続して前記カバーに保持されるとともに前記イオン発生装置を前記保持部に装着した際に前記本体部に設けた電力供給用の端子部に差し込まれるコネクタとを有し、前記コネクタを前記カバーに遊着したことを特徴とする請求項1に記載のイオン送出装置。
  3. 前記電極部が針状の放電電極と前記放電電極の周囲に配される環状の誘導電極とを有し、前記孔部の周縁が前記誘導電極よりも内側に配されることを特徴とする請求項2に記載のイオン送出装置。
  4. 前記イオン発生装置が挿入方向に延びる案内溝を背面に有するとともに、前記保持部が前記案内溝に嵌合して前記イオン発生装置を案内する案内突起部を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のイオン送出装置。
  5. 前記本体部内を仕切るとともに弾性変形するクリップにより前記本体部に係着されるグリルを備え、前記前面パネルが前記吸込口を中央部に開口して前記吸込口の周囲に前記吹出口を有するとともに、前記送風通路を分岐する複数の分岐通路を前記グリルによって前記本体部の周部に形成し、前記クリップは前記分岐通路間の対向する二箇所に設けられて前記前面パネル側の端部が近づく方向に傾倒することにより前記本体部との係合を解除されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のイオン送出装置。
  6. 前記電極部がプラスイオンを発生するプラスイオン部とマイナスイオンを発生するマイナスイオン部とを離隔して有し、前記プラスイオン部と前記マイナスイオン部とを異なる前記分岐通路に面して配置したことを特徴とする請求項5に記載のイオン送出装置。
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