JP4525447B2 - 耐熱性ポリエステル延伸成形容器及びその製造方法 - Google Patents
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例えば、広口の瓶詰め形態の製品の製造に際しては、内容物の保存性を高めるために、内容物を熱間充填し或いは内容物を充填した後、加熱殺菌乃至滅菌することが必要である。しかしながら、ポリエステル樹脂から成る延伸成形容器は耐熱性に劣るという欠点があり、内容物を熱間充填する際の熱変形や容積の収縮変形を生じるため、二軸延伸ブロー容器を成形後に熱固定(ヒートセット)する操作が行われている。
またポリエステル延伸成形容器の耐熱性を向上する方法としては、ポリエチレンテレフタレート70〜5重量%及びポリブチレンテレフタレートを30〜95重量%から成るポリエステル樹脂を用いることも提案されているが、このような共重合ポリエステル樹脂を用いても得られる耐熱性は高々90℃程度でしかなかった(特許文献1)。
しかしながら、二段ブロー成形法は一段ブロー成形法と比較して、成形工程が多いため、設備にコストがかかると共にエネルギーコストも大きいという問題があり、また、ヒートセット温度が高温であることに起因する離型性の悪化、オリゴマーの金型付着による成形物の外観不良といった問題があり、一段ブロー成形法によって、100℃以上の高熱にも耐え得る耐熱性を有するポリエステル延伸成形容器が提供されることが望まれている。
また本発明の他の目的は、優れた耐熱性を有するポリエステル延伸成形容器を一段ブロー成形法により成形可能とする製造方法を提供することである。
本発明のポリエステル延伸成形容器においては、少なくとも胴部のTMA測定における0.5%収縮到達温度が130℃以上、且つ200℃における収縮率が3%以下であること、が好適である。
特にポリエステル樹脂として、ポリエチレンテレフタレートとシクロヘキサンジメタノール含有ポリエステル樹脂のブレンド物を用いた場合には、少なくとも胴部のTMA測定における0.5%収縮到達温度が130℃以上且つ200℃における収縮率が3%以下であるという優れた耐熱性を得ることができ、レトルト殺菌等の加熱殺菌が必要な内容物に好適に用いることができる。
本発明においてはまた、従来二段ブロー成形法でしか実現できなかった100℃以上の耐熱性を一段ブロー成形法により実現することができ、生産性、コスト等に優れている。
ポリエステル延伸成形容器において100℃以上の高温にも耐え得る耐熱性を保持するには、このような高温に曝された際に、高い弾性率を保持し得る高い結晶化度を有すると共に成形歪に起因する収縮変形を抑制し得るよう残留歪が低いことが必要である。
本発明者等は、ポリエステル延伸成形容器を一段ブロー成形法で得るには、高い結晶化度を得るために金型ヒートセットによって速やかな結晶化を図る必要があり、このため用いるポリエステル樹脂はヒートセット温度領域(150乃至180℃)において早い結晶化速度を有する必要があること、その一方、成形による残留歪を低減させるためには、高温下で低い応力による延伸成形を可能にし得る樹脂特性、すなわち結晶化による延伸阻害がないことが必要であり、このため用いるポリエステル樹脂は延伸温度領域(110乃至120℃)において緩やかな結晶化速度を有する必要があることを見出した。
更に、少なくとも胴部のTMA測定における0.5%収縮到達温度が130℃以上且つ200℃における収縮率が3%以下であることが望ましい。すなわちこのような特性を有することにより、100℃以上の高温に対する超高耐熱性を発現することが可能となるのである。
すなわち、130℃における等温結晶化の発熱量が最大値に達する時間が上記範囲内にあるポリエステル延伸成形容器は、内容物充填後レトルト殺菌(120℃)に付された場合にも内容積変化量が3%以下に抑えられている。また前記tanδ極大値が0.3以下であると共に、tanδ極大温度が115℃以下となっていることが分かる(実施例1〜3)。
特に、実施例1〜2はTMA測定における0.5%収縮到達温度が130℃を大きく上まわる210℃以上で且つ200℃における収縮率が3%以下と、130℃以上の高温に対しても優れた耐熱性を有していることが分かる。
これに対して、130℃における等温結晶化の発熱量が最大値に達する時間が4.5分未満或いは12分を超える何れの場合においても、ポリエステル延伸成形容器においては、レトルト殺菌により収縮変形し、耐熱性に劣っていることが明らかである(比較例1〜5)。また、130℃における等温結晶化の発熱量が最大値に達する時間が4.5乃至12分にあっても、高温延伸及び高温金型ヒートセットがなされていない場合には、tanδ極大値が0.3より大きく(比較例6)、もしくはtanδ極大温度が115℃より大きく(比較例7)なり、耐熱性に劣った結果となっていることが分かる。
前述した通り、本発明のポリエステル延伸成形容器は、特に二段ブロー成形法によることなく、通常の一段ブロー成形で成形することができる。この際重要になるのは、ヒートセット温度と延伸温度であり、通常のポリエチレンテレフタレートからなる延伸成形容器を成形する場合に比して高温で延伸ブロー成形及びヒートセットする必要があるので、このような高温での延伸ブロー成形及びヒートセットに対応可能な樹脂を選択することが必要となる。
すなわち前述したように、用いるポリエステル樹脂は、ヒートセット温度領域(150乃至180℃)において速い結晶化速度を有すると共に、延伸温度領域(110乃至120℃)において緩やかな結晶化速度を有することが必要であり、このため、本発明においては130℃における等温結晶化の発熱量が最大値に達する時間が4.5乃至12分の範囲にあるポリエステル樹脂を用いることが重要である。
本発明において最も好適なポリエステル樹脂の結晶化速度の調整として、2種以上のポリエステル樹脂のブレンド物或いは共重合体を用いることが望ましい。
2種以上のポリエステル樹脂のブレンド物或いは共重合体としては、これに限定されるものではないが、特にシクロヘキサンジメタノール含有ポリエステル樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート等のポリエチレンテレフタレートに比して結晶化速度の速いポリエステル樹脂とポリエチレンテレフタレートとの組み合わせであることが特に好ましい。
かかるシクロヘキサンジメタノール含有ポリエステル樹脂とポリエチレンテレフタレートとのブレンド比(重量比)は、用いるシクロヘキサンジメタノール含有ポリエステル樹脂中のシクロヘキサンジメタノールの含有量にもよるが、シクロヘキサンジメタノール含有ポリエステル樹脂は0.1乃至30重量%、特に1乃至15重量%の量で配合されていることが好適であり、上記範囲で配合されていることにより、高温での延伸成形による残留歪が低く、高温でのヒートセットによる結晶化度上昇が両立されて、優れた耐熱性を得ることが可能になる。
またシクロヘキサンジメタノール含有ポリエステル樹脂を用いる場合、透明性を確保するためには、シクロヘキサンジメタノールを0.1乃至20重量%の範囲で含有するものを用いることが特に望ましい。
またポリトリメチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートとの組み合わせによる場合は、ポリトリメチレンテレフタレートは20重量%未満、特に0.1乃至10重量%の量で配合されていることが必要である。
ポリブチレンテレフタレート及びポリトリメチレンテレフタレートを用いる場合には、上記範囲よりもこれらの配合量が多いと結晶化速度が過剰となり、高温での延伸成形が困難になるので好ましくない。
テレフタル酸以外の二塩基酸としては、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸;シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸;コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、ドデカンジオン酸などの脂肪族ジカルボン酸;の1種又は2種以上の組み合わせが挙げられる。
エチレングリコール以外のジオール成分としては、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、1,6−ヘキシレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物等の1種又は2種以上が挙げられる。
用いるポリエステル樹脂は、少なくともフィルムを形成するに足る分子量を有するべきであり、またその固有粘度(IV)は一般に、フェノールとテトラクロルエタンとの50:50の重量比の混合溶媒中、30℃の温度で測定して、0.72乃至0.90dL/g、特に0.73乃至0.88dL/gの範囲にあるものが好ましい。
結晶核剤としては、ポリマーの結晶核剤として用いられるものを用いることができ、タルク等の無機系結晶核剤、有機酸アミド及び有機カルボン酸金属塩等の有機系結晶核剤
の何れも使用することができる。結晶核剤は、用いるポリエステル樹脂の種類にもよるが、一般にポリエステル樹脂100重量部当り0.01乃至0.3重量部の量で配合することが好ましい。
また可塑化効果を示す低分子量成分としては、グリセリンモノアセトモノラウレートなどのグリセリン系可塑剤、フタル酸ジメチル等の多価カルボン酸エステル系可塑剤、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール系可塑剤等を例示することができる。可塑剤は、用いるポリエステル樹脂の種類にもよるが、一般にポリエステル樹脂100重量部当り0.01乃至0.3重量部の量で配合することが好ましい。
上記結晶核剤と可塑剤は、各々単独で用いてもよいが、両者を併用して用いて結晶化速度を調整してもよい。
本発明の延伸成形容器は、上記ポリエステル樹脂から成る層を有する限り、単層のものでも、或いは上記ポリエステル樹脂以外の熱可塑性樹脂から成る層を有する延伸多層プリフォームであってもよく、多層容器の場合には、上記ポリエステル樹脂が内外層を構成することが特に好ましい。
上記ポリエステル樹脂以外の熱可塑性樹脂としては、延伸ブロー成形及び熱結晶化可能な樹脂であれば任意のものを使用でき、これに限定されないが、エチレン−ビニルアルコール共重合体、環状オレフィン重合体などのオレフィン系樹脂や、キシリレン基含有ポリアミドなどのポリアミド樹脂等を挙げることができる。また、キシリレン基含有ポリアミドにジエン系化合物、遷移金属系触媒を配合した酸素吸収性ガスバリヤー樹脂組成物や、リサイクルポリエステル(PCR(使用済みボトルを再生した樹脂)、SCR(生産工場内で発生した樹脂)又はそれらの混合物)等も用いることができる。これらのリサイクルポリエステル樹脂は、前述した方法で測定した固有粘度(IV)が0.65乃至0.75dL/gの範囲にあることが好ましい。
また、本発明に用いる上記ポリエステル樹脂又は上記ポリエステル樹脂以外の熱可塑性樹脂には、最終成形品である二軸延伸容器の品質を損なわない範囲で種々の添加剤、例えば、着色剤、紫外線吸収剤、離型剤、滑剤、核剤などを配合することができる。
本発明のポリエステル延伸成形容器を成形するには、まず上述したポリエステル樹脂を用いて、射出成形或いは圧縮成形等従来公知の方法によってプリフォームを形成する。
本発明においては、成形されたプリフォームを延伸ブロー成形に際して、110乃至120℃、好適には115乃至120℃の延伸温度に加熱して延伸成形することが重要であり、延伸温度が上記範囲のような高温域にあることにより、残留歪を低減することが可能になる。ここで、プリフォームの加熱温度、即ち延伸温度は、延伸ブロー成形される直前のプリフォームの外表面温度であり、放射温度計、熱画像測定器等によって測定することができる。
プリフォームを上記温度に均一且つ高速で加熱するためには、延伸ブローに先立って、プリフォームの内外から熱風、赤外線ヒーター、高周波誘導加熱等の手段で加熱することが好ましい。
また金型温度は、一般に室温乃至190℃にあることが好ましいが、後述するようにワンモールド法で熱固定を行う場合は、金型温度を120乃至180℃に設定することが重要である。本発明においては、通常よりも高温で延伸ブロー成形することから高温延伸に起因するオリゴマー析出のおそれがあるため、これを防止すべく、金型は表面処理されたものを用いることが好ましい。また、離型性の上昇、成形後の変形抑制を図るために、離型時にクーリングエアーとして、室温もしくは冷却エアーをブローボトル内に循環させ成型物の冷却を確実に行うことが好ましい。
二軸延伸容器における延伸倍率は、面積倍率で1.5乃至25倍が適当であり、この中でも軸方向延伸倍率を1.2乃至6倍とし,周方向延伸倍率を1.2乃至4.5倍とするのが好ましい。
熱固定後金型からの取り出しに際して冷風で冷却することがハンドリング性の点から望ましい。
また、容器口部など成形法上延伸加工がなされない部分においては、ブロー成形前に加熱結晶化することにより耐熱性を向上させることができる。
主材として、ポリエチレンテレフタレート樹脂 (RT543CTHP:日本ユニペット(株))を、ブレンドポリエステル種として、ポリブチレンテレフタレート樹脂(ジュラネックス500FP:ポリプラスチックス(株))、イソフタル酸変性ポリブチレンテレフタレート樹脂(ジュラネックス600LP:ポリプラスチックス(株))、結晶性シクロヘキサンジメタノール含有ポリエチレンテレフタレート樹脂(RD353C:日本ユニペット(株))、非晶性シクロヘキサンジメタノール含有ポリエチレンテレフタレート樹脂(S2008:SKケミカル)、又はポリエチレンナフタレート−ポリエチレンテレフタレート共重合体(TN8756:帝人化成(株))を用い、主材と各ブレンドポリエステル種をペレット状態で所定の混合比にてドライブレンドして、各種成形に供じた。また、混合前に各樹脂とも乾燥処理を行った。
上記樹脂ペレットを所定の割合でドライブレンドしたものを射出成形機(NN75JS: (株)新潟鐵工所)のホッパーへ供給し、バレル設定温度を280℃、サイクルタイム30秒にて射出成形して、口径28mmのボトル用プリフォームを成形した。その後、口部を予め加熱により結晶白化させたプリフォームの胴部を、外側より赤外線ヒーターにて、内部から加熱鉄芯によって、所定の表面温度に加熱した後、二軸延伸ブローして、延伸倍率が縦3倍、横3倍、面積9倍となる容量500mlの図1に示す延伸ブローボトル1を成形した。金型温度は室温(25℃)、150℃及び180℃に設定した。また、離型時には容器内にクーリングエアーを導入した。
(1)130℃における等温結晶化の発熱量が最大値に達する時間
ボトル胴部のパネル部より切り取った試料(10mg)について、示差走査熱量計(DSC7:PERKIN ELMER社製)を用いて測定を行った。測定温度プロファイルは以下の通り。
1.室温から290℃へ300℃/分で昇温
2.290℃にて5分間保持し溶融
3.130℃へ300℃/分で急冷
4.130℃にて30分間保持し等温結晶化の順で走査し
上記4.における結晶化発熱量が最大値に到達する時間(分)を測定した。
ボトル胴部のパネル部より10mm×30mm大の試験片を長辺方向がボトル高さ方向となるように切り出し、粘弾性スペクトロメータ(EXSTAR6000DMS:セイコーインスツルメンツ(株))を用いて測定を行った。測定条件を以下に示す。
測定モード : 引っ張り正弦波モード
試験片標点間距離:20mm
振動数:1Hz
最小張力:100mN
昇温プロファイル:25℃から210℃まで2℃/分にて昇温
得られたtanδ曲線から、tanδ極大値及びtanδ極大温度を導出した。
ボトル胴部のパネル部より10mm×30mm大の試験片を長辺方向がボトル高さ方向となるよう切り出し、粘弾性スペクトロメータ(EXSTAR6000DMS:セイコーインスツルメンツ(株))を用いて測定を行った。測定条件を以下に示す。
測定モード : F制御モード
試験片初期標点間距離:20mm
応力プロファイル:無加重
昇温プロファイル:25℃から210℃まで2℃/分にて昇温
得られた収縮量曲線より、以下式を用いて収縮率曲線を算出した。
S(収縮率:%)= X/L×100
X:各温度における収縮量(mm) L:初期標点間距離(mm)= 20mm
測定開始時の収縮量を0とし、算出した収縮率曲線から、0.5%の収縮率に到達した温度(0.5%収縮到達温度)及び温度が200℃に到達した際の収縮率(200℃における収縮率)を導出した。
成形した延伸ブローボトル中に水道水を満注充填し、アルミ製キャップにて密栓した後、オートクレーブにて、120℃30分加熱処理を行い、処理前後の内容積変化率が3%以内であるものを適性ありと見なした。
主材として、ポリエチレンテレフタレート樹脂 (RT543CTHP: 日本ユニペット(株))を、ブレンドポリエステル種として、ポリブチレンテレフタレート樹脂 (500FP:ポリプラスチックス(株))を用い、重量比で主材:ブレンドポリエステル種=95:5の割合でドライブレンドして射出成形機ホッパーに供給し、設定温度280℃、サイクルタイム30秒の条件で口径28mmのボトル用プリフォームを射出成形した。
このプリフォームの口部を予め結晶白化させた後、二軸延伸ブロー成形して容量500ml、胴部中央部肉厚0.35mmの延伸ブローボトルを作成した。尚、この時のプリフォームの加熱温度、即ち延伸温度を115℃、ブロー金型のヒートセット温度を180℃に設定した。
このボトルの各部位を切り出し、上記の各測定とレトルト適性の評価を行った。
ブレンドポリエステル種として、結晶性シクロヘキサンジメタノール含有ポリエチレンテレフタレート樹脂 (RD353C:日本ユニペット(株))を用い、重量比で主材:ブレンドポリエステル種=90:10の割合でドライブレンドして射出成形機ホッパーに供給した以外は、実施例1と同様に延伸ブローボトルを作成し、上記の各測定とレトルト適性の評価を行った。
金型ヒートセット温度を150℃に設定した以外は、実施例2と同様に延伸ブローボトルを作成し、上記の各測定とレトルト適性の評価を行った。
材料としてポリエチレンテレフタレート樹脂 (RT543CTHP: 日本ユニペット(株))のみを用いた以外、実施例1と同様に延伸ブローボトルを作成し、上記の各測定とレトルト適性の評価を行った。
重量比で主材:ブレンドポリエステル種=90:10の割合でドライブレンドして射出成形機ホッパーに供給し、プリフォームの加熱温度を105℃とした以外は、実施例1と同様に延伸ブローボトルを作成し、上記の各測定とレトルト適性の評価を行った。
なお、この材料組成であると、プリフォーム加熱温度を110℃以上に設定すると、結晶化により成形不可能となった。
ブレンドポリエステル種として、イソフタル酸変性ポリブチレンテレフタレート樹脂 (600LP:ポリプラスチックス(株))を用い、プリフォームの加熱温度を105℃とした以外、実施例2と同様に延伸ブローボトルを作成し、上記の各測定とレトルト適性の評価を行った。
なお、この材料組成であると、プリフォーム加熱温度を110℃以上に設定すると、結晶化により成形不可能となった。
ブレンドポリエステル種として、非晶性シクロヘキサンジメタノール含有ポリエチレンテレフタレート樹脂(S2008:SKケミカル)を用いた以外、実施例2と同様に延伸ブローボトルを作成し、上記の各測定とレトルト適性の評価を行った。
ブレンドポリエステル種として、ポリエチレンナフタレート−ポリエチレンテレフタレート共重合体 (TN8756:帝人化成(株))を用いた以外、実施例2と同様に延伸ブローボトルを作成し、上記の各測定とレトルト適性の評価を行った。
金型ヒートセット温度を25℃に設定した以外、実施例3と同様に延伸ブローボトルを作成し、上記の各測定とレトルト適性の評価を行った。
プリフォームの加熱温度を105℃に設定した以外、実施例2と同様に延伸ブローボトルを作成し、上記の各測定とレトルト適性の評価を行った。
Claims (3)
- 少なくともポリエステル樹脂から成る層を有する延伸成形容器において、前記ポリエステル樹脂が、ポリエチレンテレフタレートとシクロヘキサンジメタノール含有ポリエチレンテレフタレートのブレンド物であり、且つ130℃における等温結晶化の発熱量が最大値に達する時間が4.5乃至12分で、少なくとも胴部の動的粘弾性測定値がtanδ極大値が0.3以下、且つtanδ極大温度が115℃以下であることを特徴とする耐熱性ポリエステル延伸成形容器。
- 少なくとも胴部のTMA測定における0.5%収縮到達温度が130℃以上、且つ200℃における収縮率が3%以下である請求項1記載の耐熱性ポリエステル延伸成形容器。
- 130℃における等温結晶化の発熱量が最大値に達する時間が4.5乃至12分である、ポリエチレンテレフタレートとシクロヘキサンジメタノール含有ポリエチレンテレフタレートのブレンド物から成るプリフォームを、110乃至120℃の延伸温度且つ120乃至180℃の金型ヒートセット温度の条件で延伸ブロー成形することを特徴とする耐熱性ポリエステル延伸容器の製造方法。
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