JP4525118B2 - 電動機 - Google Patents

電動機 Download PDF

Info

Publication number
JP4525118B2
JP4525118B2 JP2004070715A JP2004070715A JP4525118B2 JP 4525118 B2 JP4525118 B2 JP 4525118B2 JP 2004070715 A JP2004070715 A JP 2004070715A JP 2004070715 A JP2004070715 A JP 2004070715A JP 4525118 B2 JP4525118 B2 JP 4525118B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
excitation force
electric motor
electromagnetic excitation
axial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004070715A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005261122A (ja
Inventor
雅彦 金堂
章 根津
俊治 大木
洋二 小坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2004070715A priority Critical patent/JP4525118B2/ja
Publication of JP2005261122A publication Critical patent/JP2005261122A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4525118B2 publication Critical patent/JP4525118B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Description

本発明は、電動機、特に半径方向加振力により発生する電磁振動や騒音の発生を抑制するようにしたロータ構造の技術分野に属する。
電動機は、自動車用の動力源として、電動機単体として用いられるほか、エンジン等と組み合わせたハイブリッドシステムとしても必須のユニットである。従って、電動機も出力や発生トルク増大が求められ、その本体も大型化してきているため、電動機に発生する半径方向の電磁加振力の増大を招き、電磁加振力により振動・騒音が発生している。
ここで、半径方向の電磁加振力は、回転子と固定子の相対移動時に、回転子の磁極から発生する界磁磁束の磁路が、固定子に設けられたスロットの開口部を回転子の磁極が横切る毎に周期的に変化し、ギャップでの磁束分布に変化が生じることにより発生する。半径方向の電磁加振力の回転次数・空間次数・振幅は、回転子の有効磁極開角の極数と固定子に設けられたスロット数に依存する。
一方、例えば、車室内の快適環境の追求により、振動・騒音の低減要求が大きくなってきていて、振動・騒音低減技術の一つとして、電動機の回転子にスキューを設けることが行われている。従来のスキューを設ける手段としては、例えば、以下のようなものが挙げられる。
特許文献1では、ピース状の永久磁石を外周面上に等分布された位置に固着してロータを製造する過程でシャフトの外周面を軸線方向に複数個に等分割し、各分割された列にてプレス加工でシャフトの外周面上に突起を形成し、それらを各永久磁石の位置決め用として各永久磁石を固着し、突起の上表面にバランスウェイトを必要に応じて付着させスキューを設け、永久磁石の位置決めとスキュー角の確保と工程の簡略化並びに部品点数の削減を図っている。
特許文献2では、モータシャフトに位置決め溝をガイドとして軸方向に多極着磁された複数のリング状永久磁石の同極同士を間隙tを対向させることにより、磁極線をラジアル方向に向かせるようにロータ磁石を構成し、表面磁束密度の特性を著しく向上し、モータの小型化、高性能化を図っている。
特許文献3では、磁石内蔵型回転子を、回転方向に交互に極性が異なる磁極を形成するように複数個の永久磁石を内蔵した複数の分割筒状体と、これらを積層状態で支持するシャフトとによって構成する。前記分割筒状体をそれぞれの磁極が回転方向にずらした状態で軸方向に積層してシャフト上に嵌装し、回転方向で係合させることにより一体的に連結する。このことによりトルクリプルを低減し、回転子の円滑な回転を確保し、低コストな回転機を得ている。ここで、「トルクリプル」とは、電流による磁束と磁石による磁束との相互作用を原因として発生するトルク変動をいい、例えば、三相全波駆動の場合に電流の基本周波数の6n倍の周波数となる。
特許文献4では、永久磁石が装着されたロータと複数のスロットを有するステータとで構成されるブラシレスDCモータにおいて、ロータの有効磁極開角がステータのスロットピッチの整数倍に1スロットオープニングに相当する角度を加えた値に設定し、ロータを軸方向に複数分割し、分割されたロータがそれぞれのコギングトルクに関して1/2周期に相当する機械角度分を軸方周りにずらして構成するようにしている。ここで、「コギングトルク」とは、ロータ位置によるステータとロータの静的な磁気吸引力の差を原因として発生するトルクの回転角に対する変化、いわゆる、トルクムラのことをいう。
特開平6−245417号公報 特開2000−245117号公報 特開2000−308286号公報 特開2001−359266号公報
しかしながら、これら従来の電動機にあっては、下記に述べる問題がある。
特許文献1については、コギングトルク低減や、アンバランス力の低減、部品点数の削減には有効であるが、半径方向電磁加振力による振動・騒音低減効果は少ない。
特許文献2については、コギングトルクの低減については有効であるが、隙間を設けることが不可能な場合には適用できず、また、半径方向電磁加振力による振動・騒音低減効果はない。
特許文献3については、トルクリプル低減については効果はあるが、半径方向電磁加振力による振動・騒音低減については必ずしも効果はない。
特許文献4については、コギングトルクによって発生する回転軸の曲げ振動の抑制には効果がある。しかし、内転型モータの半径方向電磁加振力により発生する固定子の軸方向曲げ変形モードに対しては抑制効果は必ずしもない。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、電動機の半径方向電磁加振力に起因する振動を有効に低減し、その結果、騒音低減要求に応える低騒音の電動機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、永久磁石が装着されたロータと複数のスロットを有するステータとで構成される電動機において、
前記ロータを、奇数個のロータ分割ピースとして、前記ロータの軸方向中心から等しい位置において分割し、
接する前記ロータ分割ピースの磁束方向を円周方向に所定角度ずらして、隣接する前記ロータ分割ピースにより発生する電磁加振力を互いに反対方向に発生させ、
前記電磁加振力のロータ軸線方向積分値が略0となるように各ロータ分割ピースの分割位置を決めたことを特徴とする。
また本発明では、永久磁石が装着されたロータと複数のスロットを有するステータとで構成される電動機において、
前記ロータを、奇数個のロータ分割ピースとして分割し、
隣接する前記ロータ分割ピースの磁束方向を円周方向に所定角度ずらして、隣接する前記ロータ分割ピースにより発生する電磁加振力を互いに反対方向に発生させ、
前記ロータの軸長を2L、前記ロータの軸方向位置をx、前記ロータの軸方向の中心をx=0、前記ロータの軸方向位置xにおける半径方向の電磁加振力をF(x)、あるロータ分割ピースにより発生する電磁加振力をF(+Skew)、F(+Skew)の電磁加振力を発生するロータ分割ピースに隣接する別のロータ分割ピースにより発生する電磁加振力をF(-Skew)、隣接するロータ分割ピースに発生する電磁加振力比をrとしたときに、
Figure 0004525118
の3式を満たす位置で前記ロータを分割したことを特徴とする。
よって、本発明の電動機にあっては、ロータの軸方向分割を奇数分割とし、その隣接するロータ分割ピースを所定の角度だけ円周方向にずらすスキューを行って電磁加振力を異ならせたことで、+側のスキューでステータに働く電磁加振力と−側のスキューでステータに働く電磁加振力とが等しくならない運転状態においても低減させたい振動モードの加振力条件を満足する分割点をとることが可能である。加えて、所定の運転状態における電動機構造のもつ振動モードと電磁力加振モードの積のロータ軸方向積分値が略0となるように各ロータ分割ピースの分割位置を決めたことで、電動機構造がもつ振動モードのベクトルを電磁力加振モードのベクトルが打ち消し、電動機構造がもつ振動モードを励起が抑えられる。このため、電動機の半径方向電磁加振力に起因する振動を有効に低減し、その結果、騒音低減要求に応える低騒音の電動機を提供することができる。
以下、本発明の電動機を実施するための最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の電動機のステータ及びロータを示す断面斜視図、図2は実施例1の電動機を示す外観図である。図2は実施例1の電動機100であり、この内側に、永久磁石を配置したロータと、磁性体の積層鋼板を積み重ねたステータが内装されている。
実施例1の電動機100は、図1に示すように、外側のステータ8には、コイルを巻きつける多数のスロットが形成され、更にその内側には、回転軸9に支持されたロータ1が保持されている。前記ロータ1には、永久磁石10が複数配置され、ロータ1とステータ8とのエアギャップを通して、磁路が形成される。なお、ロータ1には、スキューを行うために軸方向に複数のロータ分割ピース2,3,4に奇数分割(この実施例1では3分割であり、a,bは分割位置を示す。)を実施している。
前記複数のロータ分割ピース2,3,4の隣接するピースの位相差は、例えば、48スロットの場合は、その1/2スロットの3.75°だけ周方向にずらすことで、加振力の位相が180°反転する。本実施例1では、ロータ分割ピース2の磁石の取り付け位置5と、ロータ分割ピース4の磁石の取り付け位置7とが、隣接するロータ分割ピース3の磁石の取り付け位置6に対して、上記の位相がずれていることになり、この結果、各ロータ分割ピース2,3,4によってステータ8並びにハウジング11の半径方向に作用する電磁加振力の位相としては、0、π、0radの関係となる。
詳しくは後述するが、実施例1では、下記の構成を採用している。
永久磁石10が装着されたロータ1と複数のスロットを有するステータ8とで構成される電動機において、前記ロータ1の軸方向分割を奇数分割とし、その隣接するロータ分割ピース2,3,4を所定角度だけ円周方向にずらすスキューを行って電磁加振力を異ならせ、且つ、所定の運転状態(電動機回転数、電動機負荷)における電動機構造のもつ振動モードと電磁力加振モードの積のロータ軸方向積分値が略0となるように各ロータ分割ピース2,3,4の分割位置を決めている。
前記電動機構造のもつ振動モードとは、ステータ8とハウジング11が一体的あるいはハウジング11が単独で振動するモードであり、ハウジング11の半径方向に同相に振動し、且つ、軸方向には同相に振動する円環0次−軸方向0次モードと、ハウジング11の半径方向に同相に振動し、且つ、軸方向にはハウジング端部で逆相に振動する円環0次−軸方向1次モードであり、該モード形状を励起しないように、ロータ1の軸長を2L、軸方向をx軸とした際に、
Figure 0004525118
の3式を満足するように、前記ロータ1の軸方向分割を奇数分割としている。
なお、+Skewおよび-Skewとは、一般的な言い回しでは無く、便宜上の呼び方であることを付記する。通常は、スキューを加えない電磁加振力に対して、あるロータ角度を+側に捩った場合に発生する電磁加振力部位であり、−側に捩った場合をその逆と定義しているだけである。従って、ある基準に対する相対的なものであり、正負の基準の取り方によっては、逆転することがあり得る。
前記円環0次−軸方向0次共振と円環0次−軸方向1次共振の発生周波数が、電動機100の主要電磁加振力次数で励起される運転領域は、隣接するロータ分割ピース2,3,4に作用する電磁加振力が等しくならない領域に含まれるように構成している。
前記隣接するスキューピース2,3,4に作用する電磁加振力が等しくならない領域は、電動機100を弱め磁束制御する領域であり、本領域に、円環0次−軸方向0次共振と円環0次−軸方向1次共振が存在するように構成している。
ハウジング11の半径方向に同相に振動し、且つ、軸方向にはハウジング両端部で同相・ハウジング中央部で逆相に振動する円環0次−軸方向2次以上の振動モードが、電動機100の主要電磁加振力次数で励起される運転領域(例えば、10000rpm以下)には、存在しないように構成している。
前記ロータ1の軸方向分割を奇数分割として、その分割位置は、円環0次−軸方向0次の共振周波数における、隣接するロータ分割ピース2,3,4に発生する電磁加振力比に応じ、
Figure 0004525118
の3式を満足する位置で分割している。
前記ロータ1の軸方向分割を3分割とすると共に、隣接するロータ分割ピース2,3,4を1/2スロットの角度だけ円周方向にずらすスキューを行って電磁加振力の位相を180°反転させ、隣接する電磁加振力比が2倍の場合、全長が2Lのロータ1の端からの分割長を、2L/3、2L/3、2L/3とし、隣接する電磁加振力の位相は、180°シフトしている。なお、前記ロータ1の軸方向分割長の公差は、ロータ全長を2Lとしたとき、±0.1Lとしている。
次に、作用を説明する。
[背景技術]
電動機は、自動車用の動力源として、電動機単体として用いられるほか、エンジンやフューエルセルと組み合わせたハイブリッドシステムとしても必須のユニットである。
従って、かつてエンジンが、出力向上を競った歴史と同じ様に電動機も出力や発生トルク増大が求められその本体も大型化してきている。このことは、とりも直さず、電動機に発生する電磁加振力の増大を招き、大型化して放射面が大きくなった電動機からは、高周波の音が従来以上に発生している。特に、モータの磁極数に依存する高次の電磁加振力が、電動機の構造に起因する共振モードを励起すると、極めて耳障りとなる高い音色の騒音となる。
自動車用の動力源として用いられるような電動機において、特に半径方向電磁加振力により発生する電磁振動、騒音の発生を抑制する従来技術としては、主にモータハウジングの剛性を向上させるなど、構造の改善に焦点当てたものが主流であるが、剛性向上を行っても問題となる構造共振の最低次固有値を、電動機の運転領域よりも高い周波数へ上昇させるのは困難であった。
ここで、図3にモータ騒音の発生状況の一例を示す。この例は、4極対8磁極の電動機であり、ステータのスロット数が48ケ所あることで回転48次の影響が大きく、7500rpm近傍に存在する共振周波数(モータのハウジング部が膨張収縮し、発音効率の高い円環0次、軸方向0次と1次)が励起されて、騒音全体のエネルギの内、7500rpmでは100%がこの共振に依存する。また、電動機による加振力としては、図5(a)に示すような電動機のステータ101に同相で入るため、構造共振は、図4に示すような円環0次で軸方向n次モードが問題となりやすい。中でも図4(a)の円環0次−軸方向0次モードは、全体が同相で振動するため最も放射効率が高い。
そこで、構造の振動モードと電磁加振力との位相を考慮して、構造のモードを励起しづらい入力に関する発明を、日立製作所と本出願人との共同出願を行った(特願2003-151917号)。この先行技術では、トルクリプル低減に用いられてきたスキュー構造を活用して、電動機に固有の振動モードを励起しないように、ロータの軸方向を4分割(4n以上)または6分割(6n以上)を分割した上で、各分割ピースが発生する加振力を180°ずらすことで、加振力をキャンセルさせる。
そこで、先願である特願2003-151917号の明細書及び図面では、図5(b)のようにスキューする角度によっては、ハウジングに作用する電磁加振力の位相を180°シフトできるという特性を利用した4分割以上での構造提案であった。ここでは、図6を用いて概念を説明する。
図6(a)に示す通り、ステータの左(101(a))には、ある位相ではその円筒部を全て外側に押し広げるような電磁加振力が入る。一方、ステータの右半分(101(b))には、左側とは、180°位相が進んだ(あるいは遅れた)電磁加振力が作用するため、位相を180°シフトさせた図6(b)では、図6(a)と同相の加振力を示す。従って、同時に電磁加振力を作用させると、一方の加振力が他方の加振力をキャンセルするような加振力となる。しかしながら、2分割では、すぐ想像できるように、軸を回転せるモーメント入力がキャンセルできないため、4分割以上でモーメントをキャンセルしている。

この状況を数式による一般解としての展開を図7に示す。図7(a)は、円環0次で軸方向0次を励起させない加振力の条件であり、図7(b)は、円環0次で軸方向1次モードを励起させないモーメントの釣り合い式である。また、図7(c)は、円環0次で軸方向2次モードを励起しない加振力の条件である。但し、軸方向の2次モードが発生するのは、電動機の主たる運転領域外のことが多く、この条件式を必ず満足する必要は無い。さて、この式の展開には、実質的に一つの条件が付与されている。図8に示すのは、1次モードを励起しないモーメントの釣り合い式であるが、+側のSkewでステータに働く電磁加振力と−側のSkewでステータに働く電磁加振力は、実質的に等しいという前提からスタートする。この条件に基づき、モーメントの釣り合い式を解くと分割位置を1/√2とすれば、良いことが分かるし、この分割位置でなおかつ加振力が等しければ0次も2次も励起しない。
ところが、図9に示すように、1次モードを励起しないようにすることは、+側Skewによる電磁加振力と−側Skewによる電磁加振力が等しくなくても、唯一、1/√2を分割点にすれば可能であるものの、そのような分割点では、0次や2次をターゲットにした加振力の条件を満足させることは出来ない。
また、通常、電動機では高速回転時には、磁石による起電力が端子電圧を上昇させてしまいモータの限界端子電圧を超えてしまう。そこで、図10に示すように、電動機の高速回転域では弱め磁束制御を行うが、これを達成するためには、Id電流をIq電流より大きくする傾向となっている。ここで、「Id電流」および「Iq電流」とは、同期モータにおいて、回転子部に配置した永久磁石が発生する磁束の方向をd軸、d軸に直交する方向をq軸と呼び、各時刻における磁極位置と三相電流のベクトル和である電流ベクトルのd軸成分を「Id電流」といい、電流ベクトルのq軸成分を「Iq電流」という。なお、時刻により三相電流の大きさは変化しているが、Id電流とIq電流は時刻にかかわらず常に一定値(直流量)である。
しかしながら、図11に示す通り、Id電流とIq電流とに応じて電磁加振力は、マップ上において一定値を取り得ないことで、+側のSkewと−側のSkewを行った時で、且つ、3000回転程度より高いモータ回転数では、図12のモータ回転数に対する+Skew/−Skewの比をあらわす特性に示すように、+Skew側の電磁加振力と−Skew側の電磁加振力は等しくならない(+Skew/−Skew≠1)。
また、図12の右上に記載のように、一般的にはこの加振力が釣り合わない領域に、円環0次系の3つの振動モードが集中しており(軸方向1次モードと軸方向0次モードは8000rpm前後の領域、軸方向2次モードは10000rpmを超える領域)、先願の±Skewの電磁加振力が等しいことを前提とした分割では、円環0次系の振動モードを抑制するのには不十分である。
[ロータの分割方法]
次に、実施例1でのロータ1をロータ分割ピース2,3,4に分割する方法について説明する。
最初に、図13の簡略モデルを用いて考える。ここで、再度記述するが、電動機からの発音は、図4に示すような円環0次で軸方向に0次からn次の振動モードが起きることで騒音が発生する。電磁加振力は、半径方向に同相に働くが、複数に分割したピースに働く半径方向の電磁加振力の位相を、構造のもつ振動モードと直交するような(即ち、加振力のベクトルが、振動モードベクトルと同一の向きとならないために、その振動モードを励起しないような)分割構成としていることで放射音を抑制できるので、そのような分割位置を捜すことをしたい。
図13(a)では、ロータの軸長を-LからLまでの2Lとして、その軸であって紙面に右方向をx軸の正方向として、中央位置を原点としている。今、ロータに作用する電磁加振力は、例えば、弱め磁束制御を行う時には釣り合わないため、+Skew側の電磁加振力の絶対値が、−Skew側の電磁加振力絶対値のr(実数)倍とする。この時、図8や図9で示した通り、各モードに対して最適分割位置を求めるための釣り合い検討を行うと以下のようになる。
最初に、考慮しなければならない式を再度整理する。即ち、力の関数を実質的には、ある分割区間において加振力は、rfあるいは-fのように一定ではあるが、F(x)を使って記述すると、
Figure 0004525118
Figure 0004525118
まず、1次モードを励起しないようにモーメントの釣り合いを検討する。
前記数式2を展開すると
Figure 0004525118
この数式3は、第1項と第3項がx1からLまでから-x1から-Lまでで同一関数を積分しており、かつ、符号が逆転しているため、打ち消す。また、第2項も-x1からx1までを点対象関数に関して積分しているので、これも0となる。従って、左右対称のピース分割を行う場合は、分割点x1を如何なる値をとっても釣り合うことになる。
一方、数式1にあるような単純な加振力釣り合いに関しては、加振力に軸長さΔxが積算された値が、軸方向積分で0となる必要がある。
そこで、左右対称分割を前提とすると、
Figure 0004525118
もしくは
Figure 0004525118
のどちらかを解けば良い。
従って、
Figure 0004525118
もしくは
Figure 0004525118
という分割を行えば、0次モードと1次モードの両者に釣り合う分割パターンである。
なお、図12に示すとおり、電磁加振力比rは、全ての回転で一定の値を取ることは無い。従って、運転状態で大きくその比率rが変化する場合は、この分割を決定するに用いる加振力比は、例えば、図12の最も問題が大きい振動モードが発生する運転条件における値を用いると良い。図12では、電動機の回転数が約8000rpmで円環0次−軸方向0次の最も発音効率の高いモードが存在するために、この運転条件での電磁加振力比を用いる。なお、円環0次−軸方向2次モードは、この電動機の最高回転数である10000rpm以上の運転領域に存在するため、分割検討は、軸方向0次と1次について実施すれば良い。
その例を、図14に示す。8000rpmでの加振力比はおよそ2であるため、先ほどの数式5に当てはめれば、
Figure 0004525118
Figure 0004525118
となる。
これらは、それぞれ図14(a)と図14(b)の実施例に対応する。
次に、電磁加振力比が2倍のケースで、Skew無し、ロータ2分割(1:1)、ロータ3分割(1:1:1)、ロータ4分割(1:2:2:1)の振動加速度レベル(dB)の比較実験の結果を図15に示す。なお、ロータ分割は、部品点数削減を考慮して、分割幅は、整数で割り切れるものでの比較を行っている。
この比較実験で、今回は、円環0次−軸方向2次が電動機の使用運転領域外であったこともあり、図15に示す通り非常に大きな効果、つまり、ロータ4分割と比較しても20dB以上の低減効果が得られた。
通常、軸方向2次モードはかなり高い周波数に存在するが、その領域では、間違い無く電磁加振力比は等しくならない。今後、電動機の高回転化が更に進む場合は、大きな課題となる。なお、このことは、先の出願である方式(4分割以上)においても解決できない課題である。
次に、効果を説明する。
実施例1の電動機にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 永久磁石10が装着されたロータ1と複数のスロットを有するステータ8とで構成される電動機において、前記ロータ1の軸方向分割を奇数分割とし、その隣接するロータ分割ピース2,3,4を所定角度だけ円周方向にずらすスキューを行って電磁加振力を異ならせ、且つ、所定の運転状態における電動機構造のもつ振動モードと電磁力加振モードの積のロータ軸方向積分値が略0となるように各ロータ分割ピース2,3,4の分割位置を決めたため、電動機100の半径方向電磁加振力に起因する振動を有効に低減し、その結果、騒音低減要求に応える低騒音の電動機100を提供することができる。
(2) 前記電動機構造のもつ振動モードとは、ステータ8とハウジング11が一体的あるいはハウジング11が単独で振動するモードであり、ハウジング11の半径方向に同相に振動し、且つ、軸方向には同相に振動する円環0次−軸方向0次モードと、ハウジング11の半径方向に同相に振動し、且つ、軸方向にはハウジング端部で逆相に振動する円環0次−軸方向1次モードであり、該モード形状を励起しないように、ロータ1の軸長を2L、軸方向をx軸とした際に、
Figure 0004525118
の3式を満足するように、前記ロータ1の軸方向分割を奇数分割としたため、1次のモーメント入力並びに0次の加振力の釣り合い式を満足でき、放射音の有効な低減を行うことができる。
(3) 前記円環0次−軸方向0次共振と円環0次−軸方向1次共振の発生周波数が、電動機100の主要電磁加振力次数で励起される運転領域は、隣接するロータ分割ピース2,3,4に作用する電磁加振力が等しくならない領域に含まれるように構成したため、電磁加振力が等しくない条件での釣り合い条件式によって、有効に放射音を低減することができる。
(4) 前記隣接するスキューピース2,3,4に作用する電磁加振力が等しくならない領域は、電動機100を弱め磁束制御する領域であり、本領域に、円環0次−軸方向0次共振と円環0次−軸方向1次共振が存在するように構成したため、+Skew電磁加振力と−Skew電磁加振力の違いを有効に活用できる分割方法で、電動機100の振動・騒音を低減することができる。
(5) ハウジング11の半径方向に同相に振動し、且つ、軸方向にはハウジング両端部で同相・ハウジング中央部で逆相に振動する円環0次−軸方向2次以上の振動モードが、電動機100の主要電磁加振力次数で励起される運転領域(例えば、10000rpm以下)には、存在しないように構成したため、奇数分割では振動低減が不得手なモードを対象とすることが無くなり、本来の効果を十分に発揮できる。
(6) 前記ロータ1の軸方向分割を奇数分割として、その分割位置は、円環0次−軸方向0次の共振周波数における、隣接するロータ分割ピース2,3,4に発生する電磁加振力比に応じ、
Figure 0004525118
の3式を満足する位置で分割したため、狙いの振動モードを的確に改善できる。すなわち、+Skewと−Skewでは、回転においてその加振力比は一定では無いため最も効果を上げたい場合は、その最も効果を上げたい運転領域での加振力比を用いる。
(7) 前記ロータ1の軸方向分割を3分割とすると共に、隣接するロータ分割ピース2,3,4を1/2スロットの角度だけ円周方向にずらすスキューを行って電磁加振力の位相を180°反転させ、隣接する電磁加振力比がr倍の場合、全長が2Lのロータ1の端からの分割長を、rL/(r+1)、2L/(r+1)、rL/(r+1)としたため、奇数分割の中でも最も少ない分割で放射音を低減でき、組み立て性も改善できる。
(8) 前記ロータ1の軸方向分割を3分割とすると共に、隣接するロータ分割ピース2,3,4を1/2スロットの角度だけ円周方向にずらすスキューを行って電磁加振力の位相を180°反転させ、隣接する電磁加振力比が2倍の場合、全長が2Lのロータ1の端からの分割長を、2L/3、2L/3、2L/3としたため、放射音低減が可能なばかりで無く、分割ピース2,3,4の長さは、全て同じ長さとなることで部品点数を削減することができる。
(9) 前記ロータ1の軸方向分割長の公差は、ロータ全長を2Lとしたとき、±0.1Lとしたため、製品の仕上げ精度をある程度緩やかにすることが可能となり、コスト低減と放射音低減の両立を図ることができる。
以上、本発明の電動機を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、ロータ1の軸方向分割を3分割とすると共に、隣接する電磁加振力比がr倍の場合、全長が2Lのロータ1の端からの分割長を、2L/3により等分割する例を示したが、ロータ1の軸方向分割を3分割とすると共に、隣接する電磁加振力比がr倍の場合、全長が2Lのロータ1の端からの分割長を、L/(r+1)、2rL/(r+1)、L/(r+1)と不等分割する例(数式9)にしても良い。この例で隣接する電磁加振力比が2倍の場合、全長が2Lのロータ1の端からの分割長が、図16に示すように、L/3、4L/3、L/3となる。この場合、放射音低減が可能なばかりで無く、ロータ分割ピース2’,3’,4’の長さは、全て基本長さ(L/3)の整数倍となっているため部品点数削減にもなる。
実施例1では、リラクタンストルクの活用、弱め磁束制御(弱め界磁制御)などが可能で、破壊強度も大きくできる回転子の鉄心内に永久磁石を埋め込み配置(IPM)した同期モータによる電動機の例を示したが、磁石磁束量やトルクリプルの面で優れている回転子の鉄心表面に永久磁石を配置(SPM)した同期モータにも適用することができる。
実施例1の電動機のステータ及びロータを示す断面斜視図である。 実施例1の電動機を示す外観図である。 電動機の振動発生の一例を示す振動加速度レベル特性図である。 円環0次−軸方向0次振動モードと円環0次−軸方向1次振動モードと円環0次−軸方向2次振動モードを示す図である。 円環0次の電磁加振力とロータへのスキュー適用例を示す図である。 2分割スキューの位相0と位相πでの概念図である。 円環0次−軸方向0次の加振力直交条件と円環0次−軸方向1次の加振力直交条件と円環0次−軸方向2次の加振力直交条件を示す図である。 4分割スキューにおける最適分割位置の解を示す図である。 +Skew/-Skewが1にならない場合の分割位置の解を示す図である。 電動機の要求トルクと弱め磁束制御領域を示す図である。 Id電流とIq電流による電磁加振力分布解析図である。 モータ回転数の変化に対する+Skew/-Skewの比の特性図である。 3分割Skewの一般解(1)と3分割Skewの一般解(2)を示す図である。 3分割Skewの具体例(1)と3分割Skewの具体例(2)を示す図である。 分割方式による振動加速度レベルの大きさを対比した実験結果図である。 他の実施例による電動機のステータ及びロータを示す断面斜視図である。
符号の説明
1 ロータ
2,3,4 ロータ分割ピース
5 ロータ分割ピース2の磁石の取り付け位置
6 ロータ分割ピース3の磁石の取り付け位置
7 ロータ分割ピース4の磁石の取り付け位置
8 ステータ
9 回転軸
10 永久磁石
11 ハウジング
100 電動機
a,b 分割位置

Claims (7)

  1. 永久磁石が装着されたロータと複数のスロットを有するステータとで構成される電動機において、
    前記電動機を弱め磁束制御し、
    前記ロータを、奇数個のロータ分割ピースとして、前記ロータの軸方向中心から等しい位置において分割し、
    接する前記ロータ分割ピースの磁束方向を円周方向に所定角度ずらして、隣接する前記ロータ分割ピースにより発生する電磁加振力を互いに反対方向に発生させ、
    前記電磁加振力のロータ軸線方向積分値が略0となるように各ロータ分割ピースの分割位置を決めたことを特徴とする電動機。
  2. 永久磁石が装着されたロータと複数のスロットを有するステータとで構成される電動機において、
    前記電動機を弱め磁束制御し、
    前記ロータを、奇数個のロータ分割ピースとして分割し、
    隣接する前記ロータ分割ピースの磁束方向を円周方向に所定角度ずらして、隣接する前記ロータ分割ピースにより発生する電磁加振力を互いに反対方向に発生させ、
    前記ロータの軸長を2L、前記ロータの軸方向位置をx、前記ロータの軸方向の中心をx=0、前記ロータの軸方向位置xにおける半径方向の電磁加振力をF(x)、あるロータ分割ピースにより発生する電磁加振力をF(+Skew)、F(+Skew)の電磁加振力を発生するロータ分割ピースに隣接する別のロータ分割ピースにより発生する電磁加振力をF(-Skew)、隣接するロータ分割ピースに発生する電磁加振力比をrとしたときに、
    Figure 0004525118
    の3式を満たす位置で前記ロータを分割したことを特徴とする電動機。
  3. 求項2に記載の電動機において、
    前記電磁加振力rとして、前記電動機の回転数が、半径方向に同相に振動し、且つ、軸方向には同相に振動する円環0次−軸方向0次振動モードの振周波数と一致するときの値を用いることを特徴とする電動機。
  4. 請求項2乃至請求項3の何れか1項に記載の電動機において、
    前記ロータを3分割して前記ロータ分割ピースとし、
    前記ロータの軸長を2L、隣接するロータ分割ピースに発生する電磁加振力比をrとしたときに、前記ロータ分割ピースの軸長を、前記ロータの端から順にrL/(r+1)、rL/(r+1)、rL/(r+1)、もしくは、L/(r+1)、2rL/(r+1)、L/(r+1)としたことを特徴とする電動機。
  5. 請求項4に記載の電動機において、
    前記電磁加振力r=2としたことを特徴とする電動機。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の電動機において、
    前記電動機を、隣接する前記ロータ分割ピースにより発生する電磁加振力の大きさが等しくならないように制御することを特徴とする電動機。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の電動機において、
    前記ロータ分割ピースの軸長の公差を、±0.1Lとしたことを特徴とする電動機。
JP2004070715A 2004-03-12 2004-03-12 電動機 Expired - Fee Related JP4525118B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004070715A JP4525118B2 (ja) 2004-03-12 2004-03-12 電動機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004070715A JP4525118B2 (ja) 2004-03-12 2004-03-12 電動機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005261122A JP2005261122A (ja) 2005-09-22
JP4525118B2 true JP4525118B2 (ja) 2010-08-18

Family

ID=35086308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004070715A Expired - Fee Related JP4525118B2 (ja) 2004-03-12 2004-03-12 電動機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4525118B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101614685B1 (ko) * 2014-07-31 2016-04-25 전자부품연구원 권선계자형 동기 전동기 및 그의 회전자
JP2024076881A (ja) * 2022-11-25 2024-06-06 株式会社デンソー 回転電機

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0686524A (ja) * 1992-09-04 1994-03-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd ブラシレスモータ
JPH0951648A (ja) * 1995-08-04 1997-02-18 Meidensha Corp 回転電機のフレーム構造
JPH11262232A (ja) * 1998-03-10 1999-09-24 Hitachi Ltd 永久磁石形電動機
JP2001218395A (ja) * 2000-02-07 2001-08-10 Mitsubishi Electric Corp 車両用交流発電機
JP2002281699A (ja) * 2001-03-16 2002-09-27 Toshiba Corp 回転電機の固定子およびそれを用いた回転電機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0686524A (ja) * 1992-09-04 1994-03-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd ブラシレスモータ
JPH0951648A (ja) * 1995-08-04 1997-02-18 Meidensha Corp 回転電機のフレーム構造
JPH11262232A (ja) * 1998-03-10 1999-09-24 Hitachi Ltd 永久磁石形電動機
JP2001218395A (ja) * 2000-02-07 2001-08-10 Mitsubishi Electric Corp 車両用交流発電機
JP2002281699A (ja) * 2001-03-16 2002-09-27 Toshiba Corp 回転電機の固定子およびそれを用いた回転電機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005261122A (ja) 2005-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4270942B2 (ja) 電動機
US9184636B2 (en) Electric rotating machine
US7417346B2 (en) Permanent magnet rotating electric machine
JP4269953B2 (ja) 回転電機
JP5945728B2 (ja) ブラシレスモータおよびそれを搭載した電気機器
US20130119810A1 (en) Electric rotating machine
US20130106227A1 (en) Electric rotating machine
CN104937815A (zh) 永磁体式旋转电机
JP2017017912A (ja) 電動モータ
WO2022121276A1 (zh) V字型不对称分段永磁同步电机转子
JP4894273B2 (ja) 回転電機
JP2012029540A (ja) 単相ブラシレスモータ
JP2016220382A (ja) 回転電機のロータ、これを用いた回転電機
WO2015111297A1 (ja) 回転電機のロータ、これを用いた回転電機および電動車両
JP4062269B2 (ja) 同期型回転電機
JP2002281698A (ja) 回転電機の固定子およびそれを用いた回転電機
JP4525118B2 (ja) 電動機
WO2017212575A1 (ja) 永久磁石モータ
JP2006087275A (ja) 電動機
JP4028183B2 (ja) 回転電機の固定子およびそれを用いた回転電機
JP5481806B2 (ja) 永久磁石式同期電動機
CN116472658A (zh) 旋转电机以及电动助力转向装置
JP7258100B1 (ja) 回転電機
EP4329152A1 (en) Rotor
US20240063671A1 (en) Rotor

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20051117

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100524

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees