JP4524422B2 - Ii型ポリリン酸アンモニウムの製造方法 - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、II型ポリリン酸アンモニウムの製造方法に関する。更に詳しくは、微粒子であり且つ表面平滑性に優れたII型ポリリン酸アンモニウム粒子を、効率よく製造することが可能な、II型ポリリン酸アンモニウムの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ポリリン酸アンモニウム(以下「APP」と記述する)は、合成樹脂に添加される非ハロゲン系難燃剤の主要成分として注目されている。その中でもII型ポリリン酸アンモニウム(以下「II型APP」と記述する)は、それ以外の結晶型を有するAPPに較べて製造が容易であり、また、耐水性も優れている為、塗料、ウレタンフォーム、フェノールフォーム、シーラントなどの熱硬化性樹脂や家電製品、オフィスオートメーション用機器、電気電子部品に用いられる熱可塑性樹脂の難燃化剤として好ましく用いられている。
【0003】
一般に、微粒子状のAPPは、樹脂やビヒクルなどへ練り込む場合の分散性に優れており、この様にして得られた樹脂組成物は、繊維状に加工する場合であっても、良好な加工特性が得られる。
【0004】
一方、微粒子状のII型APPは、比較的大きな粒子のII型APPを、強力な機械的エネルギーを有する粉砕機を用い粉砕後分級する方法や、特開平4−300204号に開示の、リン酸アンモニウムと無水燐酸の等モル量を、250℃の反応温度で溶融状態態とした後、アンモニア若しくはアンモニア化剤を瞬時に添加する方法によって得ることが出来る。
【0005】
しかしながら、従来の製造方法で得られた微粒子状のII型APPは、表面平滑性が低いことから、耐水性が低く、また、該II型APPを熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂へ練り込む際には、該II型APPを均一に分散させることが困難であった。
【0006】
一方、ハンドリング性の向上と共に、耐水性を更に向上させることを目的として、微粒子状II型APPの表面を樹脂で被覆した、被覆II型APPが開発され実用化されているが、従来の製造方法で得られた微粒子状II型APPを用いたものは、やはり該II型APPの表面平滑性が不充分であることに起因して、耐水性、分散性の点において、所期の機能が得られない場合があった。
【発明の開示】
【0007】
本発明者等は、前述の微粒子状II型APPの製造方法における問題点に鑑み、表面平滑性に優れた微粒子状II型APPを製造することが可能な製造方法について鋭意研究を重ねた。
【0008】
その結果、本発明者らは、五酸化リン、リン酸アンモニウムおよびI型ポリリン酸アンモニウムを、アンモニアガスを含有する気体の雰囲気下で220〜340℃に加熱し縮合反応させるII型APPの製造方法であれば、微粒子であり且つ粒子の表面が比較的平滑なII型APPを得ることが可能であることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させた。
【0009】
本発明は、下記(1)〜(3)の構成を有する。
(1)五酸化リン、リン酸アンモニウムおよびI型ポリリン酸アンモニウムを、アンモニアガスを含有する気体の雰囲気下で220〜340℃に加熱し、縮合反応させることを特徴とするII型ポリリン酸アンモニウムの製造方法。
(2)全窒素濃度と全リン濃度との比(全窒素濃度/全リン濃度)が、0.5〜0.9の範囲であることを特徴とする前記第1項に記載のII型ポリリン酸アンモニウムの製造方法。
(3)五酸化リンとリン酸アンモニウムとのモル比(五酸化リン/リン酸アンモニウム)が、0.2〜3の範囲であることを特徴とする前記第1または第2項に記載のII型ポリリン酸アンモニウムの製造方法。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
APPは、一般式H(n−m)+2(NH4)mPnO3n+1(式中、nは20〜2000の数であり、mはn+2という最大値を有し、m/nは0.9〜1.1の間にある)、または一般式(NH4)n+2PnO3n+1(式中、nは20〜2000の数を表す)で表される化合物であり、nの値が充分に大きいときは、メタリン酸の式(NH4PO3)nに近似できる化合物である。尚、該一般式は結晶構造には依存しない。
【0011】
I型APP、及びII型APPは、結晶構造の違いによって区別されるものである。I型APPは、JCPDSカードNo.220061に記載のX線回折パターンを有するものであり、II型APPは、同じくNo.220062に記載のX線回折パターンを有するものである。
【0012】
本発明の製造方法は、五酸化リン、リン酸アンモニウムおよびI型ポリリン酸アンモニウムを、アンモニアガスを含有する気体の雰囲気下、220〜340℃に加熱し縮合反応させる方法であれば、反応装置、反応条件については、特に限定されるものではない。
【0013】
以下本発明の製造方法について具体的に述べる。まず、混練、混合または攪拌する機能と、ガス導入口及び排出口とを備えた反応装置を予め加熱する。該反応装置に、五酸化リン、リン酸アンモニウムおよびI型APPを装入し、220〜340℃の加熱状態を維持しつつ、該反応装置にアンモニアを含む気体を通気し、縮合反応を行うことによって本発明のII型APPを得ることが出来る。
【0014】
該縮合反応は、得られるII型APPの全窒素濃度/全リン濃度の比が、0.98〜1になるまで行う。
【0015】
本発明の製造方法において起こる縮合反応は、下記式1で表すことができる。
【式1】
(式中a,b,c,およびdはそれぞれ五酸化リン、リン酸アンモニウム、I型ポリリン酸アンモニウム、およびアンモニアのモル数を表し、rは1〜3の数を表し、mおよびnは20〜2000の数を表すがn>mである。)
【0016】
本発明の製造方法においては、II型APPの原料である、五酸化リン、リン酸アンモニウムおよびI型APP(以下、五酸化リン、リン酸アンモニウムおよびI型APPを総称して「原料」と記述する)における全窒素濃度/全リン濃度比は、0.5〜0.9の範囲であることが好ましく、より好ましくは0.67〜0.85の範囲である。
【0017】
0.5を下回ると反応装置が腐食し易くなり、0.9を上回ると生成物が結晶化しなかったり、生成物にI型のポリリン酸アンモニウムが混入する可能性がある。
【0018】
該原料中の全窒素濃度/全リン濃度比は、理論的には式1から((rb+c)/(2a+b+c))から求めることができるが、I型APPのリン濃度、窒素濃度は、しばしば理論値とは異なる場合があるので、予め実測し、その実測値を使用することが好ましい。
【0019】
原料中の窒素源は、理論的には全てアンモニウム塩であるので、全窒素濃度はアンモニウム態窒素濃度と同値であるが、I型APPは、該APPを製造する過程で使用される、尿素などの窒素化合物を含んでいる場合がある。この対策としては、予めI型APPの窒素濃度を、肥料分析公定法に従って分析しておくことが望ましい。
【0020】
更に、本発明においては、原料における五酸化リンとリン酸アンモニウムとのモル比(五酸化リン/リン酸アンモニウム)が、0.2〜3の範囲であることが好ましく、より好ましくは0.5〜2の範囲である。これは、式1のa/bに相当する。
【0021】
該モル比が3を上回る場合には、反応装置が腐食し易くなり、また、混練、混合、若しくは攪拌を伴う反応装置の場合には、その際の動力負荷が大きくなる傾向がある。また、0.2を下回る場合には、生成物が結晶化しなかったり、生成物にI型APPが混入する可能性がある。
【0022】
また、前述の式1から明らかなように、五酸化リンとリン酸アンモニウムのモル数が等しくない場合(a≠bの場合)は、反応時に水の過不足が生じる。
【0023】
本発明の製造方法においては、五酸化リンよりもリン酸アンモニウムのモル数が大きい場合(a<bの場合)であれば、式1の反応は支障なく進むが、その反対の場合(a>bの場合)には、式1の反応において水が不足し、反応装置にかかる動力負荷が大きくなる傾向がある。
【0024】
従って、本発明の製造方法において行われる縮合反応において、a>bの場合には、アンモニアを含有する気体が、水蒸気を含むものであることが好ましい。
【0025】
この場合の、アンモニアを含む気体に含まれる水蒸気の濃度は、反応装置に導入するガスの流量によっても変化するが、1〜50体積%の範囲であることが好ましい。
【0026】
本発明に用いるアンモニアを含有する気体としては、純アンモニアガス、アンモニアガスと不活性ガスや空気との混合ガス、アンモニア水にアンモニアガスを通気することによって得られる水蒸気を含んだ湿潤アンモニアガス、アンモニア水に空気を通気する事によって得られる水蒸気とアンモニアと空気とからなるアンモニア含有湿潤空気などを挙げることができる。
【0027】
純アンモニアガス以外の混合ガスを用いる場合、アンモニアガスの濃度は3体積%以上、好ましくは15体積%以上である。3体積%を下回ると、縮合反応に著しく時間を要する。
【0028】
本発明の製造方法においては、反応装置に装入された原料は、縮合していく過程で通気されたアンモニアと中和反応することによって発熱するが、該反応中における該原料の温度は、220〜340℃に維持することが好ましい。220℃を下回るとI型APPの副生が著しくなる傾向があり、340℃を上回るとV型APPの副生が著しくなる傾向がある。
【0029】
本発明の製造方法によって得られたII型APPを、電子顕微鏡で観察すると、その表面が平滑な柱状結晶粒子であることが分かる。粒子の表面平滑性は、平均粒子径と単位重量あたりの表面積(以下、比表面積)との値で表現することができる。
【0030】
一方、微粒状のII型APPを得るために、比較的大きな粒径のII型APP粒子、若しくはII型APPの塊を、衝撃エネルギーの大きな粉砕機、例えば振動ボールミルなどで長時間かけて粉砕して得た微粒子は、粒子が割れたり、裂けたりしてその表面が歪になり易い。歪になるとII型の結晶型が維持できなくなるほか、結晶の表面エネルギーが損なわれ、結果的に耐水性が低下する。
【0031】
本発明の製造方法であれば、微粒子であり且つ粒子の表面が比較的平滑なII型APPを得ることが可能であり、また、平均粒子径が10μm以下の微粒子であっても容易に製造できる。
【0032】
更に、本発明の製造方法であれば、得られるII型APP粒子の粒子径を、任意に制御することが可能である。
【0033】
そもそも、II型APPの粒子径を決定する因子は、APPの結晶核が生成するまでの、アンモニアの付加速度で決まる。
【0034】
出発原料が縮合およびアンモニア化し、非晶質のAPPを経て結晶性のAPPの結晶核が生成するのは、反応物の全窒素濃度/リン濃度比が0.83〜0.85付近になった時である。結晶核が生成するまで、つまり反応物の全窒素濃度/リン濃度比が0.83〜0.85付近に達するまでの間の、アンモニアの付加速度が高いほどII型APPの粒子径は小さくなり、該速度が低いほど該粒子径は大きくなる。
【0035】
アンモニアの付加速度を高めるためには、アンモニアガスを含有する気体の供給速度(流量)及び該気体中のアンモニア濃度を上げる方法が考えられる。
【0036】
しかしながら、五酸化リン、リン酸アンモニウム、及びアンモニアとの間に起こる縮合反応は、気体と反応物との接触反応であるため、アンモニアガスと反応物との接触面積が律速条件となり、単に該速度及び該濃度を上げただけでは、或るレベル以上アンモニアの付加速度を高めることは出来なくなる。したがって、単に該速度や該濃度を上げただけでは、平均粒子径10μm以下の微粒子を得ることは困難であった。
【0037】
一方、特公平7−33245号公報、及び特開平6−24717号公報に開示の方法においては、尿素などの固体状アンモニア化剤を使用することで、反応物の内部からアンモニアを供給し、アンモニアの付加速度を上げていたが、その場合尿素の縮合物などがヒュームとして発生するなどの問題があった。
【0038】
これに対し、本発明の出発原料であるI型APPは、アンモニア供給源として原料(反応物)内部で均一に作用するために、結晶核が生成するまでのアンモニアの付加速度を高めることが可能であり、且つヒューム発生などの問題もない。
【0039】
また、同時に仕込む五酸化リンが、I型APPからアンモニアを引き抜くことにより(脱アンモニア化反応)、該APPは非晶質化する。該非晶質化したAPPは、本発明における縮合反応時の温度範囲(220〜340℃)において、再びアンモニアと反応しII型APPになる。
【0040】
本発明で使用するI型APPは、市販品を使用することができるほか、次の方法で得たものも使用できる。
【0041】
また、加熱、混合および混練可能な反応装置、例えばニーダーに、リン酸、リン酸2水素1アンモニウム、リン酸水素2アンモニウム、およびリン酸尿素などの燐源と、縮剤である尿素とをモル比2:1〜1:1の割合で装入し、温度150〜250℃で加熱縮合反応させることによっても、I型APPを得ることが可能である。その際、場合によっては、縮合反応をアンモニア気流中で行っても良い。反応終了後、粉砕し本発明の製造方法に用いるI型APPを得る。
【0042】
本発明に使用するI型APPは、厳密にI型のみである必要はなく、非晶質部分や他の結晶型を含んでいてもよい。また、縮合度も特に限定されず、低分子量のものから高分子量のものまで使用できる。
【0043】
他の原料である五酸化リンおよびリン酸アンモニウムは、すべて市販品を使用できる。
【0044】
(実施例)
本発明を具体的に説明するために、以下に実施例および比較例を示すが本発明はこれによって限定されるものではない。
【0045】
1.原料及び物性測定法
1)原料
・リン酸2水素1アンモニウム:太平化学産業(株)製工業用リン酸一アンモニウム
・リン酸水素2アンモニウム:三井化学(株)製工業用リン酸二アンモニウム
・五酸化リン:ラサ工業(株)製五酸化リン(P2O5)
・I型ポリリン酸アンモニウム:
APP−A;住友化学(株)製スミセーフP(リン濃度30%、アンモニア態窒素濃度14%)
APP−B;中国四川省成都化工研究院付属工場製ポリリン酸アンモニウム(リン濃度31.1%、アンモニア態窒素濃度14.4%)
2)物性測定法
2)−1 結晶型測定 X線回折法:フィリップス社製X線回折装置PW3050で測定した。
−2 表面平滑性 走査型電子顕微鏡:(株)日立製作所製電解放射型電子顕微鏡S−800を使用し目視で判定した。
−3 比表面積 BET1点法により比表面積を測定した。
−4 平均粒子径 レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置LA−700(堀場製作所製)を使用し、エタノール分散媒中で測定した。
【実施例1】
【0046】
予め250℃に加熱した容量5リットルの卓上ニーダー(品名:卓上型ニーダーPNV−5H、株式会社入江商会製)に、575g(5モル)のリン酸2水素1アンモニウム、710g(5モル)の五酸化リン、および485gのポリリン酸アンモニウム(APP−A)からなる原料混合物を投入後、ガス導入口および排出口を備えた蓋をして、該ニーダー内に窒素ガス(室温)を0.1ノルマルリットル/分の流速で通気しながら、該原料混合物を加熱攪拌混合した。
【0047】
15分経過後、攪拌混合状態を維持しつつ、窒素ガスの通気を停止し、次いで、15ノルマルリットル/分の流速でアンモニアガス(室温、純度99.9%)を通気し、縮合反応を行った。アンモニアガスの通気開始とほぼ同時に反応物(固体塊状)の温度が上昇し始め、粉末状のAPPが生成しだした。縮合反応中における該ニーダー内物質の温度は300℃に維持した。
【0048】
15分経過後、アンモニアガスの流速を1ノルマルリットル/分とし、該ニーダー内物質はその温度を300℃で攪拌混合状態を維持しつつ、60分間熟成を行った。
【0049】
60分経過後加熱を停止し、該ニーダー内物質の温度が100℃以下になるまでアンモニアガス気流中で攪拌混合状態を維持し、粉末状の物質を得た。該物質の物性測定を前述の方法で行い、その結果を表1に示した。
【表1】
【実施例2】
【0050】
予め300℃に加熱した容量5リットルの卓上ニーダー(品名:卓上型ニーダーPNV−5H、株式会社入江商会製)に、1150g(10モル)のリン酸2水素1アンモニウム、710g(5モル)の五酸化リン、および485gのポリリン酸アンモニウム(APP−B)からなる原料混合物を投入後、該ニーダーの上部を開放したまま該原料混合物を15分間加熱攪拌混合した。
【0051】
15分経過後、ガス導入口および排出口を備えた蓋をし、更に攪拌混合状態を維持しつつ、該ニーダー内物質の温度を290〜300℃に保持しながら、15ノルマルリットル/分の流速でアンモニアガス(室温、純度99.9%)を通気し、縮合反応を行った。アンモニアガスの通気開始とほぼ同時に、末状のAPPが生成しだした。
【0052】
15分経過後、アンモニアガスの流速を1ノルマルリットル/分とし、該ニーダー内物質はその温度を300℃で攪拌混合状態を維持しつつ、60分間熟成を行った。
【0053】
60分経過後加熱を停止し、該ニーダー内物質の温度が100℃以下になるまでアンモニアガス気流中で攪拌混合状態を維持し、粉末状の物質を得た。該物質の物性測定を前述の方法で行い、その結果を表1に示した。
【実施例3】
【0054】
予め300℃に加熱した容量50リットルのニーダー(品名:卓上型ニーダーPNV−5H、株式会社入江商会製)に、7000g(53モル)のリン酸水素2アンモニウム、7500g(52.8モル)の五酸化リン、および15400gのポリリン酸アンモニウム(APP−B)からなる原料混合物を投入後、ガス導入口および排出口を備えた蓋をし、加熱攪拌混合した。
【0055】
30分経過後、攪拌混合状態を維持しつつ、26.3ノルマルリットル/分の流速で、アンモニアガス(室温、純度99.9%)を通気し、縮合反応を行った。アンモニアの通気と同時に反応物の温度が320℃まで上昇し、粉末状のポリリン酸アンモニウムが生成した。45分経過後、該ニーダー内物質を取り出し、各種の物性評価に供した。結果を表1に示した。
【実施例4】
【0056】
予め280℃に加熱した容量5リットルの卓上ニーダー(品名:卓上型ニーダーPNV−5H、株式会社入江商会製)に、396g(3モル)のリン酸2水素1アンモニウム、852g(6モル)の五酸化リン、および873gのポリリン酸アンモニウム(APP−B)の順番で投入後、ガス導入口および排出口を備えた蓋をして、該ニーダー内に窒素ガス(室温)を0.1ノルマルリットル/分で通気しながら、該原料混合物を加熱攪拌混合した。
【0057】
15分後、加熱攪拌状態を維持しつつ窒素ガスを停止し、次いで29重量%の飽和アンモニア水溶液に空気を通して得られた湿潤アンモニア含有空気を、20ノルマルリットル/分の流量で通気し、縮合反応させた。該縮合反応の進行と共に粉末状のポリリン酸アンモニウムが生成した。
【0058】
20分経過後、該湿潤アンモニア含有空気の通気を停止し、乾燥したアンモニアガス(室温、純度99.9%)を1ノルマルリットル/分の流速で通気し、生成物の温度を290〜310℃に保持し、且つ攪拌混合状態のまま60分間生成物の熟成を行った。
【0059】
60分経過後、攪拌後加熱を停止し、生成物の温度が100℃以下になるまでアンモニアガス気流中で攪拌混合状態を維持し、粉状の物質を得た。該物質の物性測定を前述の方法で行い、その結果を表1に示した。
【実施例5】
【0060】
予め300℃に加熱した容量5リットルの卓上ニーダー(品名:卓上型ニーダーPNV−5H、株式会社入江商会製)に、230g(2モル)のリン酸2水素1アンモニウム、264g(2モル)のリン酸水素2アンモニウム、852g(6モル)の五酸化リン、および582gのポリリン酸アンモニウム(APP−A)からなる原料混合物を投入後、該ニーダーの上部を大気に開放したまま加熱攪拌混合した。
【0061】
15分経過後、ガス導入口および排出口を備えた蓋をし、攪拌混合状態を維持しつつ、該ニーダー内物質の温度を290〜300℃に保持しながら、15ノルマルリットル/分の流速でアンモニアガス(室温、純度99.9%)を該ニーダーに通気し、それと同時に、空気を水に通気させて得られた湿潤空気を1ノルマルリットル/分の流速で、該ニーダーに通気し、縮合反応させた。縮合反応の進行とに粉末状のポリリン酸アンモニウムが生成した。
【0062】
15分経過後、生成物の温度を290〜300℃に保持し、更に攪拌混合状態を維持しつつ、アンモニアガスの流速を1ノルマルリットル/分とし、60分間熟成した。
【0063】
60分経過後、攪拌後加熱を停止し、生成物の温度が100℃以下になるまで微量のアンモニアガス気流中で攪拌混合状態を維持し、粉末の物質を得た。該粉末についての物性の測定を、前述の方法で行った。結果を表1に示した。
【実施例6】
【0064】
予め300℃に加熱した容量5リットルの卓上ニーダー(品名:卓上型ニーダーPNV−5H、株式会社入江商会製)に、1056g(8モル)のリン酸水素2アンモニウム、1136g(8モル)の五酸化リン、および12.1gのポリリン酸アンモニウム(APP−B)からなる原料混合物を投入後、該ニーダーの上部を大気に開放したまま該原料混合物を加熱攪拌混合した。
【0065】
15分経過後、ガス導入口および排出口を備えた蓋をし、攪拌混合状態を維持し、該ニーダー内物質の温度を290〜300℃に保持しながら、6ノルマルリットル/分の流速でアンモニアガス(室温、純度99.9%)を通気し、縮合反応させた。縮合反応の進行に伴い粉末状のポリリン酸アンモニウムが生成した。
【0066】
30分経過後、アンモニアガスの流速を1ノルマルリットル/分とし、該ニーダー内物質はその温度を300℃で、攪拌状態を維持しつつ、60分間熟成を行った。
【0067】
60分経過後、加熱を停止し、該ニーダー内物質の温度が100℃以下になるまで微量のアンモニアガス気流中で攪拌混合し、粉末の物質を得た。該粉末についての物性の測定を、前述の方法で行った。結果を表1に示した。
【実施例7】
【0068】
予め280℃に加熱した容量5リットルの卓上ニーダー(品名:卓上型ニーダーPNV−5H、株式会社入江商会製)に、475.2g(3.6モル)のリン酸水素2アンモニウム、426g(3モル)の五酸化リン、および1164gのポリリン酸アンモニウム(APP−B)からなる原料混合物を投入後、ガス導入口および排出口を備えた蓋をして、該ニーダー内に窒素ガス(常温)を0.1ノルマルリットル/分で通気しながら、該原料混合物を加熱攪拌混合した。
【0069】
15分後、攪拌混合状態を維持しつつ窒素ガスの通気を停止し、次いで、6ノルマルリットル/分の流速でアンモニアガス(室温、純度99.9%)を通気し、縮合反応させた。アンモニアの通気と同時に該ニーダー内物質の温度が300℃まで上昇し、粉末状のポリリン酸アンモニウムが生成しだした。
【0070】
10分経過後、アンモニアガスの流速を1ノルマルリットル/分とし、該ニーダー内物質はその温度を300℃で、攪拌状態を維持しつつ、60分間熟成を行った。
【0071】
60分経過後、加熱を停止し、該ニーダー内物質の温度が100℃以下になるまで微量のアンモニアガス気流中で攪拌混合し、粉末の物質を得た。該粉末についての物性の測定を、前述の方法で行った。結果を表1に示した。
【比較例1】
【0072】
反応中の原料混合物(反応物)の温度を190〜200℃に制御した以外は実施例1に準拠して行った。結果を表2に示した。
【表2】
【比較例2】
【0073】
反応中の原料混合物(反応物)の温度を360〜380℃に制御した以外は実施例3に準拠して行った。結果を表2に示した。
【比較例3】
【0074】
予め300℃に加熱した容量5リットルの卓上ニーダー(品名:卓上型ニーダーPNV−5H、株式会社入江商会製)に、1584g(12モル)のリン酸水素2アンモニウム、284g(2モル)の五酸化リン、および485gのポリリン酸アンモニウム(APP−A)からなる原料混合物を投入後、ガス導入口および排出口を備えた蓋をして、該ニーダー内に窒素ガス(室温)を0.1ノルマルリットル/分の流速で通気しながら、原料混合物を加熱攪拌混合した。
【0075】
15分後、攪拌混合状態を維持しつつ、窒素ガスの通気を停止し、15ノルマルリットル/分の流速でアンモニアガス(室温、純度99.9%)を通気し、縮合反応させた。反応物は終始粘稠な液状であった。
【0076】
15分経過後、アンモニアガスの流速を1ノルマルリットル/分とし、該ニーダー内物質はその温度を300℃で、攪拌状態を維持しつつ、60分間熟成を行った。
【0077】
60分経過後、加熱を停止し、該ニーダー内物質の温度が100℃以下になるまで微量のアンモニアガス気流中で攪拌混合し、該ニーダー内物質を取り出した。室温まで放冷すると該ニーダー内物質はガラス状となった。該ガラス状物質を乳鉢で粉砕し、各種の物性評価に供した。結果を表2に示した。
【比較例4】
【0078】
予め300℃に加熱した容量5リットルの卓上ニーダー(品名:卓上型ニーダーPNV−5H、株式会社入江商会製)に、132g(1モル)のリン酸水素2アンモニウム、1420g(10モル)の五酸化リン、および485gのポリリン酸アンモニウム(APP−B)からなる原料混合物を投入後、ガス導入口および排出口を備えた蓋をして、該ニーダー内に窒素ガス(室温)を0.1ノルマルリットル/分の流速で通気しながら、該原料物質を加熱攪拌混合した。
【0079】
15分経過後、攪拌混合状態を維持しつつ、窒素ガスを停止し、14.3ノルマルリットル/分の流速でアンモニアガス(室温、純度99.9%)を通気し、縮合反応させた。途中、反応物は装置を激しく腐食させた。該腐食によって反応物が濃緑色に着色すると同時に、装置動力が装置に固着した反応物の負荷によって停止し、実験は継続できなかった。
【比較例5】
【0080】
予め300℃に加熱した容量5リットルの卓上ニーダー(品名:卓上型ニーダーPNV−5H、株式会社入江商会製)に、264g(2モル)のリン酸水素2アンモニウム、284g(2モル)の五酸化リン、および1940gのポリリン酸アンモニウム(APP−B)からなる原料混合物を投入後、ガス導入口および排出口を備えた蓋をして、該ニーダー内に窒素ガスを0.1ノルマルリットル/分の流速で通気しながら、該原料混合物を加熱攪拌混合した。
【0081】
15分後、攪拌混合状態を維持しつつ、窒素ガスを停止し、3ノルマルリットル/分の流速アンモニアガス(室温、純度99.9%)を通気し、縮合反応させた。
【0082】
15分経過後、加熱を停止し、生成物の温度が100℃以下になるまでアンモニアガス気流中で攪拌混合状態を維持し、粉末状の物質を得た。該物質の物性測定を前述の方法で行い、結果を表2に示した。
【比較例6】
【0083】
市販のII型ポリリン酸アンモニウムとして、ホスタフラム(Hostaflam)AP422(クラリアント製、平均粒子径18.4μm、比表面積0.46m2/g)を水流冷却しながらヘキサン分散媒中、振動ボールミルで6時間粉砕した。粉砕後内容物を取り出し、ろ過、乾燥後、各種の物性評価に供した。結果を表2に示した。
【産業上の利用可能性】
【0084】
本発明は、五酸化リン、リン酸アンモニウムおよびI型ポリリン酸アンモニウムを、アンモニアガスを含有する気体の雰囲気下で220〜340℃に加熱し、縮合反応させるII型APPの製造方法であり、本発明の製造方法であれば、微粒子であり且つ粒子の表面が比較的平滑なII型APPを得ることが可能である。
Claims (3)
- 五酸化リン、リン酸アンモニウムおよびI型ポリリン酸アンモニウムを、アンモニアガスを含有する気体の雰囲気下で220〜340℃に加熱し、縮合反応させることを特徴とするII型ポリリン酸アンモニウムの製造方法。
- 全窒素濃度と全リン濃度との比(全窒素濃度/全リン濃度)が、0.5〜0.9の範囲であることを特徴とする請求項1に記載のII型ポリリン酸アンモニウムの製造方法。
- 五酸化リンとリン酸アンモニウムとのモル比(五酸化リン/リン酸アンモニウム)が、0.2〜3の範囲であることを特徴とする請求項1または2に記載のII型ポリリン酸アンモニウムの製造方法。
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