JP4522971B2 - 落石防護構造物 - Google Patents

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本願発明は落石防護構造物に関するものである。
斜面地山に沿って造られた道路への上部からの落石を防ぐために、図8に示すような、落成防護構造物38が築造されている。この落石防護構造物38は斜面地山39に沿ってプレキャストコンクリートパネル40が設置されて築造されている。またその他の落石防護構造物としては、例えば特開2005−163532号の発明が知られている。
特開2005−163532号公報
しかし、上記の落石防護構造物は、斜面が長大になる割には防護幅が狭くかつ景観を損なうという問題があった。
本願発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、防護幅が大きくとれかつ景観の良い落下防護構造物を提供することである。
以上の課題を解決するための落石防護構造物は、斜面地山の下部における基礎ブロックに下部から上部にむかって漸次前側にせり出すように湾曲した擁壁が立設され、該擁壁と斜面地山との間には盛土層が形成され、該盛土層の上部には緩衝部が敷設され、前記擁壁は、前板と該前板の背面に突出形成された背面アンカー板とからなるプレキャストコンクリートパネルが積み重ねられて形成され、背面アンカー板が垂直方向に挿入した連結部材でプレストレスを付与されて連結され、該連結部材の下端部が基礎ブロックに固着されたことを特徴とする。また擁壁は永久アンカーで斜面地山に固定されたことを含む。また斜面地山には適宜間隔ごとにせん断防止ボルトが打設されたことを含むものである。
擁壁の上部側が前側にせり出す形状であるため防護幅を大きく取ることができ、かつ景観にも優れている。擁壁を形成するプレキャストコンクリートパネルの背面アンカー板が連結部材で連結され、この連結部材が基礎ブロックに固定されているので、プレキャストコンクリートパネルを安定的に設置することができる。擁壁が永久アンカーで斜面地山に安定的に固定されている。斜面地山の崩壊がせん断防止ボルトで防止される。
以下、本願発明の落石防護構造物の実施の形態を図面に基づいて説明する。各実施の形態において同じ構成は同じ符号を付して説明し、異なった構成は異なった符号を付して説明する。
落石防護構造物1は、図1に示すように、斜面地山2の下部における基礎ブロック3に立設された擁壁4と、該擁壁4と斜面地山2との間に形成された盛土層5と、該盛土層5の上部に形成された緩衝部6とから構成されている。また斜面地山2には適宜間隔ごとにせん断防止ボルト7が打設されている。
このせん断防止ボルト7は斜面地山2のせん断や落石を防止するためであり、例えば、ダブル支圧板付きタイボルト、ロックボルトや永久アンカーなどが使用される。このせん断防止ボルト7は斜面地山2の掘削孔8に充填されたグラウト9内に圧入され、所定の緊張力を付与して頭部における一枚目の支圧板10で定着され、二枚目の支圧板11が盛土層5に埋設されている。この二枚目の支圧板11により斜面地山2と盛土層5との一体化が図られている。
基礎ブロック3は擁壁4を支持するものであり、現場打ちコンクリートまたはプレキャストコンクリートで形成され、小口径アンカー(または小口径杭)12によって道路地盤13に固定されている。
この基礎ブロック3には、上側に向かって漸次前側にせり出すように湾曲した前壁14と、該前壁14の背面に垂直状に形成された背面壁(直角三角形の底面を上側にした形状)15とからなる擁壁4が立設されている。
この擁壁4は前板16と背面アンカー板17とからなる平面T字形のプレキャストコンクリートパネル(以下PCパネルという)18が積み重ねられて形成され、下側には、前板16が垂直なPCパネル18aが設置され、この上に前板16が上側に向かって漸次湾曲したPCパネル18b、18c、18dが設置されている。この前板16の曲率は上側のPCパネル18b、18c、18dほど大きくなっており、最上段のPCパネル18dが一番大きいため、前壁14が上側に向かって前側にせり出すような湾曲形になっている。
一方、背面壁15は直角三角形の底面を上側にした形状であるため、最上段のPCパネル18dの背面アンカー板17が一番長く形成され、下側のPCパネル18a、18b、18cに行くにしたがって短くなっている。このPCパネル18dの背面アンカー板17は前板16の下面から少し上側に取り付けられ、この下側のPCパネル18cの背面アンカー板17が前板16の上面から少し上側に取り付けられている。
またPCパネル4の横方向は、一側面に形成された半円形の側部嵌合突起27が、他のPCパネルの他側面に形成された半円形の側部嵌合凹溝28に嵌合されて接合され、この接合部を中心に回転できるようになっている。よって、地山の形状に沿った擁壁4、例えば湾曲状のものを形成することもできる。
またPCパネル4の上下方向は前板16の上面に形成された嵌合突起(最上部のPCパネルは除く)24が、他のPCパネル18の下面に形成された嵌合凹溝(最下部のPCパネルは除く)25に嵌合されて接合されている。
このPCパネル18は軽量コンクリートで形成され、PCパネル18a、18b、18c、18d同士は前板16の貫通孔19に挿入された連結部材20と、背面アンカー板17の貫通孔21に挿入された連結部材22とでプレストレストを付与されて接合され、これらの連結部材20、22が基礎ブロック3に固着されて、該基礎ブロック3上に自立した擁壁4が形成されている。またこの擁壁4は永久アンカー23で斜面地山2にも固定され、該斜面地山2に永久アンカー23の先端部が打設され、頭部が前壁16に緊張・定着されている。
これらの連結部材20、22は、例えばネジ節異形鋼棒、PC鋼棒、PC鋼線、PC鋼撚り線などが使用され、前板16の連結部材20は下側のPCパネル18の定着凹部28に定着ナット29で定着されている。そして、最下部におけるPCパネル18aの連結部材20が基礎ブロック3に定着ナット29で定着されて前壁14が基礎ブロック3に固定される。
一方、背面アンカー板17の貫通孔21にも上記と同じ連結部材22が挿入されて背面アンカー板17同士を接合するとともに、下端部が基礎ブロック3に定着ナット29で定着されることにより背面壁15が基礎ブロック3に固定される。よってこの擁壁4は前壁14と背面アンカー板17との連結部材20、22で基礎ブロック3に固定されている。
この擁壁4と斜面地山2との間に形成された盛土層5は補強材30を介して流動コンクリート31が多段状に積層されて形成されている。この流動コンクリート31は気泡混合軽量コンクリートであり、各PCパネル18ごとに投入されている。また流動コンクリート31の上面に敷設された補強材30の先端部がPCパネル18に接合されている。
この補強材30は網状のジオテキスタイルなどであり、流動コンクリート31間に働く摩擦力または付着力で流動コンクリート31の引張り抵抗を高めて、流動コンクリート31内にクラックが発生するのを防止するとともに、盛土層5全体のせん断強度を向上させる。この補強材30はジオテキスタイルの他に、例えば、鋼材、防錆した金網、合成樹脂や繊維性のシート材であってもよい。
また最上部の流動コンクリート31の上面は、斜面地山2側に向かって下がる階段状に形成され、ここと背面壁15の上面とには補強材30に代わってプライムコート32が塗布されている。また擁壁4の先端部、すなわち前板16の上端部には落下防止柵33を設置した起立ブロック34が形成され、この起立ブロック34と斜面地山2との間には砂35が投入されて緩衝部6が形成されている。この緩衝部6は斜面地山2側に向かって下側に傾斜させて形成されて、岩石37が斜面地山側に転がるようになっている。
この緩衝部6によって上から落下した岩石36を受け止めるとともに、落下衝撃力を吸収するものである。このように前方にせり出した前壁14によって緩衝部6の設置幅を大きくとれるので、岩石36を全てここで受け止めて落石防護構造物1の下側における道路37まで落下させないようにしている。
落石防護構造物の断面図である。 落石防護構造物の断面図である。 擁壁の断面図である。 擁壁の背面図である。 擁壁の分解断面図である。 PCパネルであり、(1)は断面図、(2)は背面図、(3)は平面図である。 PCパネルであり、(1)は断面図、(2)は背面図、(3)は平面図である。 従来の落石防護構造物の断面図である。
符号の説明
1、38 落石防護構造物
2、39 斜面地山
3 基礎ブロック
4 擁壁
5 盛土層
6 緩衝部
7 せん断防止ボルト
8 掘削孔
9 グラウト
10、11 支圧板
12 小口径アンカー
13 道路地盤
14 前壁
15 背面壁
16 前板
17 背面アンカー板
18、40 PCパネル
19、21 貫通孔
20 21 連結部材
23 永久アンカー
24 嵌合突起
25 嵌合凹溝
26 側部嵌合突起
27 側部嵌合凹溝
28 定着凹部
29 定着ナット
30 補強材
31 流動コンクリート
32 プライムコート
33 落下防止棚
34 起立ブロック
35 砂
36 岩石
37 道路

Claims (3)

  1. 斜面地山の下部における基礎ブロックに下部から上部にむかって漸次前側にせり出すように湾曲した擁壁が立設され、該擁壁と斜面地山との間には盛土層が形成され、該盛土層の上部には緩衝部が形成され、前記擁壁は、前板と該前板の背面に突出形成された背面アンカー板とからなるプレキャストコンクリートパネルが積み重ねられて形成され、背面アンカー板が垂直方向に挿入した連結部材でプレストレスを付与されて連結されて基礎ブロックに固定されたことを特徴とする落石防護構造物。
  2. 擁壁は永久アンカーで斜面地山に固定されたことを特徴とする請求項1に記載の落石防護構造物。
  3. 斜面地山には適宜間隔ごとにせん断防止ボルトが打設されたことを特徴とする請求項1または2に記載の落石防護構造物。
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