JP2000160515A - 衝撃吸収用盛土堤体 - Google Patents
衝撃吸収用盛土堤体Info
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- JP2000160515A JP2000160515A JP10342129A JP34212998A JP2000160515A JP 2000160515 A JP2000160515 A JP 2000160515A JP 10342129 A JP10342129 A JP 10342129A JP 34212998 A JP34212998 A JP 34212998A JP 2000160515 A JP2000160515 A JP 2000160515A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 衝撃エネルギーの減衰効果が高く、施工
性を大幅に改善できる衝撃吸収用盛土堤体を提供するこ
と。 【解決手段】 階層的に構築した各盛土層11,1
1間に帯状の補強材12を介在させた補強盛土であっ
て、補強材12が衝撃Fの作用方向に対してほぼ直交方
向に向けて敷設し、補強盛土の上面又は側面を受撃面と
する。
性を大幅に改善できる衝撃吸収用盛土堤体を提供するこ
と。 【解決手段】 階層的に構築した各盛土層11,1
1間に帯状の補強材12を介在させた補強盛土であっ
て、補強材12が衝撃Fの作用方向に対してほぼ直交方
向に向けて敷設し、補強盛土の上面又は側面を受撃面と
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は落石、雪崩、崩落土
砂等の大型衝撃物の保有する衝撃エネルギーを減衰する
衝撃吸収用盛土堤体に関する。
砂等の大型衝撃物の保有する衝撃エネルギーを減衰する
衝撃吸収用盛土堤体に関する。
【0002】
【従来の技術】落石や雪崩の保有する衝撃エネルギーを
吸収しつつ落石や雪崩を抑止技術として、斜面に構築し
たコンクリート製の防護壁の自重と強度で以て受け止め
る方法が知られている。
吸収しつつ落石や雪崩を抑止技術として、斜面に構築し
たコンクリート製の防護壁の自重と強度で以て受け止め
る方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の衝撃エ
ネルギーの減衰技術には次のような課題がある。
ネルギーの減衰技術には次のような課題がある。
【0004】〈イ〉 この種の防護壁を構築する現場は
各種の建設機材の導入が困難な山岳地帯や断崖等であ
る。このような作業環境の悪い現場で掘削工、基礎杭
工、コンクリート打設工を行う必要があり、完成までに
工費及び工期の面で大きな負担を強いられる。
各種の建設機材の導入が困難な山岳地帯や断崖等であ
る。このような作業環境の悪い現場で掘削工、基礎杭
工、コンクリート打設工を行う必要があり、完成までに
工費及び工期の面で大きな負担を強いられる。
【0005】〈ロ〉 山岳地帯や断崖で施工する場合、
運転操作を誤ると重機の転倒や転落等の大事故につなが
り易い。また作業者も平地での作業と比べて危険負担が
大きい。
運転操作を誤ると重機の転倒や転落等の大事故につなが
り易い。また作業者も平地での作業と比べて危険負担が
大きい。
【0006】〈ハ〉 落石の衝撃エネルギーは現場の石
の大きさからおおよそは予測できるが、そのエネルギー
は極めて大きい。このような自然の力に対抗するために
は、経済的な制約があるものの極めて大型のコンクリー
ト擁壁を構築する必要があり、衝撃エネルギーの減衰コ
ストが極めて高いものとなる。
の大きさからおおよそは予測できるが、そのエネルギー
は極めて大きい。このような自然の力に対抗するために
は、経済的な制約があるものの極めて大型のコンクリー
ト擁壁を構築する必要があり、衝撃エネルギーの減衰コ
ストが極めて高いものとなる。
【0007】〈ニ〉 大型の落石等によりコンクリート
擁壁の一部が破損したりヒビが入ったときは、コンクリ
ート擁壁の一部または全体を除去して再構築する必要が
あり、補修性の点でも問題がある。
擁壁の一部が破損したりヒビが入ったときは、コンクリ
ート擁壁の一部または全体を除去して再構築する必要が
あり、補修性の点でも問題がある。
【0008】本発明は以上の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、衝撃エネルギ
ーの減衰効果の高い衝撃吸収用盛土堤体を提供すること
にある。
されたもので、その目的とするところは、衝撃エネルギ
ーの減衰効果の高い衝撃吸収用盛土堤体を提供すること
にある。
【0009】さらに本発明の他の目的は、作業の安全性
確保が図れる衝撃吸収用盛土堤体を提供することにあ
る。
確保が図れる衝撃吸収用盛土堤体を提供することにあ
る。
【0010】さらに本発明の他の目的は、施工性を大幅
に改善できて、工期の短縮並びに工費の低減が図れる衝
撃吸収用盛土堤体を提供することにある。
に改善できて、工期の短縮並びに工費の低減が図れる衝
撃吸収用盛土堤体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
階層的に構築した各盛土層間に帯状の補強材を介在させ
た補強盛土で構成する衝撃吸収用盛土堤体において、前
記各補強材が衝撃の作用方向に対してほぼ直交方向に向
けて敷設されていることを特徴とする、衝撃吸収用盛土
堤体である。
階層的に構築した各盛土層間に帯状の補強材を介在させ
た補強盛土で構成する衝撃吸収用盛土堤体において、前
記各補強材が衝撃の作用方向に対してほぼ直交方向に向
けて敷設されていることを特徴とする、衝撃吸収用盛土
堤体である。
【0012】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
衝撃吸収用盛土堤体において、補強盛土の上面を非水平
の受撃面とすることを特徴とする、衝撃吸収用盛土堤体
である。
衝撃吸収用盛土堤体において、補強盛土の上面を非水平
の受撃面とすることを特徴とする、衝撃吸収用盛土堤体
である。
【0013】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
衝撃吸収用盛土堤体において、補強盛土の側面を受撃面
とすることを特徴とする、衝撃吸収用盛土堤体である。
衝撃吸収用盛土堤体において、補強盛土の側面を受撃面
とすることを特徴とする、衝撃吸収用盛土堤体である。
【0014】請求項4に係る発明は、請求項1又は請求
項2に記載の衝撃吸収用盛土堤体において、補強盛土の
側面に緩衝層を介して擁壁で被覆したことを特徴とす
る、衝撃吸収用盛土堤体である。
項2に記載の衝撃吸収用盛土堤体において、補強盛土の
側面に緩衝層を介して擁壁で被覆したことを特徴とす
る、衝撃吸収用盛土堤体である。
【0015】請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求
項4の何れかに記載の衝撃吸収用盛土堤体において、補
強材が帯状を呈するジオグリッドやジオテキスタイルで
あることを特徴とする、衝撃吸収用盛土堤体である。
項4の何れかに記載の衝撃吸収用盛土堤体において、補
強材が帯状を呈するジオグリッドやジオテキスタイルで
あることを特徴とする、衝撃吸収用盛土堤体である。
【0016】請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求
項5の何れかに記載の衝撃吸収用盛土堤体において、補
強材の後部を斜面に設けたアンカー類に連結することを
特徴とする、衝撃吸収用盛土堤体である。
項5の何れかに記載の衝撃吸収用盛土堤体において、補
強材の後部を斜面に設けたアンカー類に連結することを
特徴とする、衝撃吸収用盛土堤体である。
【0017】
【発明の実施の形態1】以下図面を参照しながら本発明
に係る衝撃吸収用盛土堤体(以下「盛土堤体」という)
の一実施の形態について説明する。
に係る衝撃吸収用盛土堤体(以下「盛土堤体」という)
の一実施の形態について説明する。
【0018】〈イ〉盛土堤体の前提構造 図1に盛土堤体10の一例を示す。盛土堤体10は斜面
20に面して階層的に盛土層11を展圧して構築する工
程と、各盛土層11の上面に補強材12を敷設する工程
とを繰り返し、各盛土層11,11間に帯状の補強材1
2を介在させた補強盛土で構成することを前提とする。
20に面して階層的に盛土層11を展圧して構築する工
程と、各盛土層11の上面に補強材12を敷設する工程
とを繰り返し、各盛土層11,11間に帯状の補強材1
2を介在させた補強盛土で構成することを前提とする。
【0019】〈ロ〉補強材の敷設方向 本発明は補強材12の敷設方向に改良を加えたもので、
衝撃の作用方向Fに対してほぼ直交する方向に向けて補
強材12を敷設するものである。本例で用いる「ほぼ直
交」とは、厳密な直角を意味するものではなく、鈍角に
近い角度で交差する関係にあることを意味する。施工性
を考慮すると、水平に対し10度乃至30度前後が好適
である。
衝撃の作用方向Fに対してほぼ直交する方向に向けて補
強材12を敷設するものである。本例で用いる「ほぼ直
交」とは、厳密な直角を意味するものではなく、鈍角に
近い角度で交差する関係にあることを意味する。施工性
を考慮すると、水平に対し10度乃至30度前後が好適
である。
【0020】本例の如く衝撃が斜め上方から盛土堤体1
0の上面に作用する場合は、衝撃の作用方向Fに対して
ほぼ直交するように補強材12を斜めに向けて敷設す
る。当然に各盛土層11も衝撃の作用方向Fに対してほ
ぼ直交する方向に傾斜して展圧することになる。
0の上面に作用する場合は、衝撃の作用方向Fに対して
ほぼ直交するように補強材12を斜めに向けて敷設す
る。当然に各盛土層11も衝撃の作用方向Fに対してほ
ぼ直交する方向に傾斜して展圧することになる。
【0021】このように盛土層11を擁壁30から斜面
20へ向けて下り勾配に形成しておくことで、落石等の
リバウンド方向を斜面20側に誘導することができる。
最上の盛土層11の表層は砂や発泡スチロールなどのク
ッション材を層状に形成しておく。また、各盛土層1
1,11間に複数のピン等を打設すると盛土層11,1
1間の滑り抵抗の増大に役立つ。
20へ向けて下り勾配に形成しておくことで、落石等の
リバウンド方向を斜面20側に誘導することができる。
最上の盛土層11の表層は砂や発泡スチロールなどのク
ッション材を層状に形成しておく。また、各盛土層1
1,11間に複数のピン等を打設すると盛土層11,1
1間の滑り抵抗の増大に役立つ。
【0022】〈ハ〉擁壁 盛土堤体10の側面は公知の法面ブロック等の擁壁30
で被覆する。必要に応じて擁壁30の頂部に防護柵31
を立設する。擁壁30と各盛土層11の側部間には容積
を減縮可能な緩衝層32を形成しておく。緩衝層32と
して砂利や砕石等の骨材を用いた場合は、受撃時におけ
る各盛土層11の孕み出しを吸収する本来の緩衝機能の
他に、擁壁30の一部に設けた図示しない排水孔と連通
させることで排水層としても活用できる。尚、受撃時に
擁壁30の転倒が予想される場合は、斜面20に定着さ
せたアースアンカー13で擁壁30を支持するようにし
てもよい。
で被覆する。必要に応じて擁壁30の頂部に防護柵31
を立設する。擁壁30と各盛土層11の側部間には容積
を減縮可能な緩衝層32を形成しておく。緩衝層32と
して砂利や砕石等の骨材を用いた場合は、受撃時におけ
る各盛土層11の孕み出しを吸収する本来の緩衝機能の
他に、擁壁30の一部に設けた図示しない排水孔と連通
させることで排水層としても活用できる。尚、受撃時に
擁壁30の転倒が予想される場合は、斜面20に定着さ
せたアースアンカー13で擁壁30を支持するようにし
てもよい。
【0023】〈ニ〉補強材の敷設形態 補強材12は帯状を呈するジオグリッドやジオテキスタ
イル等で、盛土21の傾斜に沿って敷設したり、或いは
格子状に交差させて敷設することが可能であり、何れの
場合も補強材12の一端が擁壁30の背面に接続してい
る。各補強材12を擁壁30の背面に直接接続しても良
いが、擁壁30の背面に伸縮性を有する連結材を接続
し、該連結材を介して補強材12を接続すると、補強材
12と擁壁30間の変形力の伝達を阻止して補強材12
の破断を回避できる。また十分な補強材12の敷設長を
確保できないときは、公知のアンカー13類を用いて補
強材12の後部を地山に連結して補強材12の長さを補
うこともできる。
イル等で、盛土21の傾斜に沿って敷設したり、或いは
格子状に交差させて敷設することが可能であり、何れの
場合も補強材12の一端が擁壁30の背面に接続してい
る。各補強材12を擁壁30の背面に直接接続しても良
いが、擁壁30の背面に伸縮性を有する連結材を接続
し、該連結材を介して補強材12を接続すると、補強材
12と擁壁30間の変形力の伝達を阻止して補強材12
の破断を回避できる。また十分な補強材12の敷設長を
確保できないときは、公知のアンカー13類を用いて補
強材12の後部を地山に連結して補強材12の長さを補
うこともできる。
【0024】
【作用】つぎに衝撃吸収のメカニズムについて説明す
る。図1に示す如く、盛土堤体10を構成する各盛土層
11,11間には、予想される落石等の衝撃Fの作用方
向に対してほぼ直行する方向に向けて補強材12を埋設
して補強してある。そのため、盛土堤体10の上面に作
用した落石等の衝撃Fは、図2に示すように最上位の盛
土層11及び補強材12を変形させる。盛土層11及び
補強材12の変形時、盛土層11の変形強度により衝撃
Fのエネルギーが減衰される。衝撃Fが最上位の盛土層
11の変形強度を超えると、その下位の補強されたされ
た盛土層11を変形させてそのエネルギーが減衰され
る。以降、補強された盛土層11を順次変形させながら
陥没していく。図3は衝撃Fの保有エネルギーがゼロに
なった状態を示す。
る。図1に示す如く、盛土堤体10を構成する各盛土層
11,11間には、予想される落石等の衝撃Fの作用方
向に対してほぼ直行する方向に向けて補強材12を埋設
して補強してある。そのため、盛土堤体10の上面に作
用した落石等の衝撃Fは、図2に示すように最上位の盛
土層11及び補強材12を変形させる。盛土層11及び
補強材12の変形時、盛土層11の変形強度により衝撃
Fのエネルギーが減衰される。衝撃Fが最上位の盛土層
11の変形強度を超えると、その下位の補強されたされ
た盛土層11を変形させてそのエネルギーが減衰され
る。以降、補強された盛土層11を順次変形させながら
陥没していく。図3は衝撃Fの保有エネルギーがゼロに
なった状態を示す。
【0025】また盛土層11の変形に伴い堤体の側面が
外方へ孕み出ようとする。この孕み出しは緩衝層32に
より吸収されて、擁壁30へは伝達されない。
外方へ孕み出ようとする。この孕み出しは緩衝層32に
より吸収されて、擁壁30へは伝達されない。
【0026】ここで、補強材12の作用について考察す
ると、衝撃Fの作用方向に対してほぼ直交方向に配置す
ることで補強材12が各盛土層11を補強して盛土の変
形強度の増強に大きく役立っている。殊に補強材12は
衝撃Fの分散作用を期待できるため、衝撃Fが直接作用
しない周囲の盛土による減衰作用も期待できる。さらに
補強材12の敷設方向と衝撃Fの作用方向が同一ではな
く、ほぼ直交しているので、衝撃Fが各盛土層11を層
面に沿った地滑りの誘発要因とならない。
ると、衝撃Fの作用方向に対してほぼ直交方向に配置す
ることで補強材12が各盛土層11を補強して盛土の変
形強度の増強に大きく役立っている。殊に補強材12は
衝撃Fの分散作用を期待できるため、衝撃Fが直接作用
しない周囲の盛土による減衰作用も期待できる。さらに
補強材12の敷設方向と衝撃Fの作用方向が同一ではな
く、ほぼ直交しているので、衝撃Fが各盛土層11を層
面に沿った地滑りの誘発要因とならない。
【0027】
【発明の実施の形態2】図4,5に側面で衝撃Fを受撃
する他の盛土堤体Aを示す。図4は衝撃が斜面と平行に
作用するケースで、各盛土層11及び補強材12を、斜
面20の上流から下流へ向けて上り勾配となるように形
成した場合を示し、図5は堤体10の側方から衝撃が作
用するケースで、各盛土層11及び補強材12を、斜面
20の上流から下流へ向けて下り勾配となるように形成
した場合を示してある。本例の場合も施工性を考慮した
場合、勾配は水平に対し30度程度が最大である。補強
材12の敷設方向を衝撃Fの作用方向に対して交差させ
て敷設する点や、補強盛土の衝撃Fの減衰メカニズム
は、前述した実施の形態1と同様である。
する他の盛土堤体Aを示す。図4は衝撃が斜面と平行に
作用するケースで、各盛土層11及び補強材12を、斜
面20の上流から下流へ向けて上り勾配となるように形
成した場合を示し、図5は堤体10の側方から衝撃が作
用するケースで、各盛土層11及び補強材12を、斜面
20の上流から下流へ向けて下り勾配となるように形成
した場合を示してある。本例の場合も施工性を考慮した
場合、勾配は水平に対し30度程度が最大である。補強
材12の敷設方向を衝撃Fの作用方向に対して交差させ
て敷設する点や、補強盛土の衝撃Fの減衰メカニズム
は、前述した実施の形態1と同様である。
【0028】
【発明の効果】本発明は次の効果を得ることができる。 <イ> 補強盛土を構成する補強材を衝撃の作用方向に
対してほぼ直行する方向に向けて敷設することで、各盛
土層を分断させずに盛土の変形強度の増大を図ることが
できる。したがって、衝撃エネルギーの減衰効率の高い
盛土堤体を得ることができる。 <ロ> 現場の土砂を用いて比較的簡単かつ安全に施工
できる。したがって、大幅な工期の短縮と工費の低減が
図れ、施工性を改善することができる。 <ハ> 盛土の側面に緩衝材を介在して擁壁で覆った場
合は、盛土の孕み出しを緩衝材が吸収して擁壁へ伝達す
るのを阻止する。そのため、受撃時に擁壁が崩落する危
険性を低減できる。
対してほぼ直行する方向に向けて敷設することで、各盛
土層を分断させずに盛土の変形強度の増大を図ることが
できる。したがって、衝撃エネルギーの減衰効率の高い
盛土堤体を得ることができる。 <ロ> 現場の土砂を用いて比較的簡単かつ安全に施工
できる。したがって、大幅な工期の短縮と工費の低減が
図れ、施工性を改善することができる。 <ハ> 盛土の側面に緩衝材を介在して擁壁で覆った場
合は、盛土の孕み出しを緩衝材が吸収して擁壁へ伝達す
るのを阻止する。そのため、受撃時に擁壁が崩落する危
険性を低減できる。
【図1】 本発明の実施の形態1に係る盛土堤体の説明
図
図
【図2】 衝撃の作用初期における盛土堤体の断面図
【図3】 衝撃吸収の完了時における盛土堤体の説明図
【図4】 側面で衝撃を受ける実施の形態2に係る盛土
堤体の断面図
堤体の断面図
【図5】 側面で衝撃を受ける実施の形態2に係る盛土
堤体の断面図
堤体の断面図
10 衝撃吸収用盛土堤体 11 盛土層 12 補強材 20 斜面 30 擁壁 31 防護柵 32 緩衝層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000201490 前田工繊株式会社 福井県坂井郡春江町沖布目第38号3番地 (72)発明者 吉田 博 富山県小矢部市水島561番地 (72)発明者 横田 善弘 福井県坂井郡春江町沖布目(番地なし)前 田工繊株式会社内 (72)発明者 野村 利充 新潟県新潟市五十嵐2の町9143−48 (72)発明者 渕上 正浩 富山県砺波市太郎丸3903番地 Fターム(参考) 2D001 PA05 PA06 PB04 PC03 PD05
Claims (6)
- 【請求項1】 階層的に構築した各盛土層間に帯状の
補強材を介在させた補強盛土で構成する衝撃吸収用盛土
堤体において、 前記各補強材が衝撃の作用方向に対してほぼ直交方向に
向けて敷設されていることを特徴とする、 衝撃吸収用盛土堤体。 - 【請求項2】 請求項1に記載の衝撃吸収用盛土堤体
において、補強盛土の上面を非水平の受撃面とすること
を特徴とする、衝撃吸収用盛土堤体。 - 【請求項3】 請求項1に記載の衝撃吸収用盛土堤体
において、補強盛土の側面を受撃面とすることを特徴と
する、衝撃吸収用盛土堤体。 - 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の衝撃吸
収用盛土堤体において、補強盛土の側面に緩衝層を介し
て擁壁で被覆したことを特徴とする、衝撃吸収用盛土堤
体。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の何れかに記載
の衝撃吸収用盛土堤体において、補強材が帯状を呈する
ジオグリッドやジオテキスタイルであることを特徴とす
る、衝撃吸収用盛土堤体。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項5の何れかに記載
の衝撃吸収用盛土堤体において、補強材の後部を斜面に
設けたアンカー類に連結することを特徴とする、衝撃吸
収用盛土堤体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10342129A JP2000160515A (ja) | 1998-12-01 | 1998-12-01 | 衝撃吸収用盛土堤体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10342129A JP2000160515A (ja) | 1998-12-01 | 1998-12-01 | 衝撃吸収用盛土堤体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000160515A true JP2000160515A (ja) | 2000-06-13 |
Family
ID=18351362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10342129A Pending JP2000160515A (ja) | 1998-12-01 | 1998-12-01 | 衝撃吸収用盛土堤体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000160515A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007291756A (ja) * | 2006-04-26 | 2007-11-08 | Nishi Nippon Spc Kk | 落石防護構造物 |
JP2008088762A (ja) * | 2006-10-04 | 2008-04-17 | Purotekku Engineering:Kk | 雪崩荷重抵抗堤体の設計方法 |
EP1956145A1 (de) | 2007-02-09 | 2008-08-13 | Geobrugg AG | Galerie für einen Steinschlag- oder Lawinenschutz |
JP2009114743A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Maeda Kosen Co Ltd | 落石防護施設 |
US20230265623A1 (en) * | 2020-06-25 | 2023-08-24 | Soletanche Freyssinet | Structure for absorbing impact energy |
-
1998
- 1998-12-01 JP JP10342129A patent/JP2000160515A/ja active Pending
Cited By (6)
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JP4522971B2 (ja) * | 2006-04-26 | 2010-08-11 | 西日本エス・ピー・シー株式会社 | 落石防護構造物 |
JP2008088762A (ja) * | 2006-10-04 | 2008-04-17 | Purotekku Engineering:Kk | 雪崩荷重抵抗堤体の設計方法 |
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