JP2592438B2 - 張出し構造物 - Google Patents

張出し構造物

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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/60Planning or developing urban green infrastructure

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は山岳地や海岸縁などの
傾斜地での落石から道路敷地や建物敷地を防護したり、
或いは張出し道路などの敷地としても使用可能な張出し
構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】山岳地や海岸縁などの傾斜地における道
路や建物は、斜面からの落石の危険に晒されている。こ
の落石からの防護のために、洞門やスノーシェッドと称
する落石防護のための構造物が採用されている。これら
従来の構造物は、道路敷地や建物敷地の上り傾斜側と下
り傾斜側の双方に支柱を立て、この柱の上に屋根部分を
構築して敷地を覆うようにしていた。つまりこれら構造
物は敷地をトンネルのように覆って土砂・岩石が敷地の
上に落下するのを防ぐものであった。
【0003】また同じく山岳地や海岸縁などで道路や建
物のための敷地を確保するのは極めて困難である。この
ために山を切り崩したり、海に支柱を立ててこの上に床
部分を構築して敷地にするなどの施工を行なっていた。
【0004】
【この発明が解決しようとする課題】前記した従来の落
石から防護するための構造物であると、敷地を囲うよう
に覆ってしまうため、景観が良くない。つまり外側から
見た場合にも周囲の景観との調和が良好でないととも
に、敷地側から外を見る場合にも折角の景色を遮ってし
まうことになる。またスノーシェッドのような構造であ
ると、敷地の下り斜面側にも柱を立てるのであるが、下
り斜面側の地盤は崩れ易く不安定であり、この上に柱を
立てる作業は極めて難しい。したがって下り斜面側の地
盤を補強してこの上に柱を立てる必要があるため、その
作業は極めて大がかりなものとなり、また斜面での作業
には多くの労力と危険を伴うことになる。
【0005】これは前記した敷地を確保するための施工
でも同じであって、山を切り崩す作業は極めて大がかり
であり、また海や斜面に支柱を立てる施工は作業者に大
きな危険を課するものである。
【0006】この発明は以上のような課題を解決するた
めになされたもので、周囲の景観との調和も良好である
とともに、外側の景色を遮ることがなく、また施工が容
易に行なえる張出し構造物を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる張出し
構造物は、荷重や自重を斜面側でのみ支えるようにする
ものである。この発明ではプレキャストコンクリート製
の張出し材を使用するもので、プレキャスト張出し材は
斜面側の基礎の上に起立する支持部と、道路敷地や建物
敷地を覆う張出し部とからL形となっている。斜面に構
築した基礎の上にプレキャスト張出しを置き、複数個を
連続して並べる。各プレキャスト張出し材の張出し部と
斜面との間に筒状の支持部材を介在させる。この支持部
材を介在させたため、プレキャスト張出し材の張出し部
を斜面から支持部材分離隔して水平に張り出すことにな
る。支持部材はプレキャスト防護体が山側へ倒れるのを
防ぐためのもので、プレキャストのコンクリート製でも
鋼製の部材でもよく、様々な形状・材質のものが採用で
きる。斜面には予めアンカーを打設しておき、これにプ
レストレス力を与えてプレキャスト張出しの先端に定着
して山側へ引き寄せる。このアンカーをプレキャスト張
出し材の張出し部内に配するために、張出し部は断面コ
字状の溝形に形成しておくことが好適である。
【0008】プレキャスト張出し材は全てをアンカーに
よって定着するのではなく、所望のいくつかを選択して
アンカーにて定着する。例えば並んだ複数個のプレキャ
スト張出し材のうちアンカーにて定着するのは、ふたつ
置きのプレキャスト張出し材として、飛ばしたプレキャ
スト張出し材にはアンカーにて定着したプレキャスト張
出し材を貫通した緊張材を貫通して定着し、プレキャス
ト張出し材を一体化させる。プレキャスト張出し材の溝
形の内側には、モルタルやコンクリートなどのセメント
系硬化材を詰める。
【0009】以上のように構成した構造物を落石防護体
として、或いは張り出し敷地として使用する。落石防護
体とする場合は、道路敷地や建物敷地の上に張り出すよ
うに構築し、支持部と斜面との間及び張出し部の上に緩
衝のための土砂を盛る。張出し構造物が敷地を覆い、落
石から防護する。張出し敷地として使用する場合は、斜
面の途中に基礎を構築し、この上にプレキャスト張出し
材を立てて構造物を構成する。このプレキャスト張出し
材の支持部と斜面との間に土砂を詰め、張出し部上を道
路敷地や建物敷地として使用する。
【0010】
【作用】構造物全体を山側でのみ支えるため、不安定な
下り斜面側での基礎工などが一切不要である。アンカー
を防護体の先端で定着するため、アンカーはプレキャス
ト防護体の屋根部にプレストレスの圧縮力を与え、曲げ
耐力の向上を図ることができる。アンカーの緊張力がプ
レキャスト張出し材から支持部材を介して山側に伝わ
る。これによって緊張力の長期的な維持が可能となる。
【0011】
【実施例】以下、図に示す一実施例に基づきこの発明を
詳細に説明する。図1に示す実施例は道路1の落石から
の防護体としてを施工した場合である。道路1の山側の
斜面下に、道路1に沿ってコンクリートの基礎2を構築
する。また斜面3には、やはり道路1に沿ってコンクリ
ートの基礎4構築する。この基礎4を貫通してグラウン
ドアンカー5を地山に打設する。グラウンドアンカー5
は、シースの中に複数本の引張材を配して削孔内に挿入
し、グラウトを注入して定着したものである。またグラ
ウンドアンカー5を先に打設して、その後基礎4を構築
することも可能である。
【0012】基礎2の上にはプレキャスト張出し材6を
置く。プレキャスト張出し材6は支持部7と張出し部8
からL形に形成されており、支持部7を基礎2の上に起
立させ、張出し部8は敷地側へ張り出させる。プレキャ
スト張出し材6は、張出し部8から支持部7に掛けて断
面コ字状の溝形に形成されている。このプレキャスト張
出し材6の張出し部8と斜面3の基礎4との間に支持部
材9を介在させる。支持部材9はプレキャストコンクリ
ート製であり、実施例では円筒形である。この支持部材
9内と張出し部8内にはグラウンドアンカー5を通し、
プレストレス力を与えて張出し部8の先端にて定着す
る。このプレストレス力によってプレキャスト張出し材
6を山側へ引き寄せる。プレストレス力は防護体6の屋
根部8、支持部材9を介して斜面の基礎4に伝わる。
【0013】アンカー5を定着するのは、並んだプレキ
ャスト張出し材6のうち所望のプレキャスト張出し材6
であり、実施例ではひとつ置きのプレキャスト張出し材
をアンカー5で固定し、これを貫通させた緊張材10で
あるアンボンドのPCストランドをアンカー5によって
定着していないプレキャスト張出し材6にも貫通させて
プレストレスを与えて端部を張出し材6の側面に定着
し、全プレキャスト張出し材6を一体化させる。場合に
よっては、緊張材10は全張出し材6のうち幾本かづつ
を一体化して定着し、順次緊張材10をオーバーラップ
させて連結するように一体化してもよい。
【0014】張出し部8と支持部7の溝内にはモルタル
やコンクリートを打設する。必要に応じて溝内には鉄筋
を配筋しておく。このようなプレキャスト張出し材6を
道路1に沿って連続して並べる。プレキャスト張出し材
6の支持部7と斜面3との間に土砂11を詰め、張出し
部8の上にも落石の衝撃の緩衝のための土砂11を敷
く。
【0015】図4に示すのは張出し構造物を道路敷地と
して使用した場合である。基礎2は斜面3の途中に構築
し、前記したようにプレキャスト張出し材6を並べて一
体化する。支持部7と斜面との間に土砂11を詰め、こ
の上と張出し部8の上を舗装して道路とする。
【0016】
【発明の効果】この発明は以上のような構成を有し、以
下のような効果を得ることができる アンカーのプレストレス力は張出し材の支持部材を通
じて斜面の岩盤に伝達され、アンカーの引張力の維持が
期待でき、長期的にロスなく保持され、構造物の安定性
が保証される。 支持部材は、プレキャスト張出し部材が斜面側に転倒
するのを防ぎ、張出し部が斜面から離隔して水平に張り
出す。 アンカーを防護体の張出し部先端に定着するため、張
出し部の曲げ耐力をプレストレス力によって向上させる
ことができると同時に、地山側からの水平荷重をアンカ
ーで分担することができる。 張出し材の張出し部を溝形に形成することにより、ア
ンカーを埋設してこの力を的確に張出し材が受けること
ができる。 プレキャスト製の張出し材を使用するため現場での作
業が軽減され、施工期間を短くすることができる。 張出し材は敷地の斜面側のみで支えるため、斜面側で
の作業や大がかりな仮設が減少し、施工が容易になると
ともに危険性が減少する。 落石防護体として使用した場合、下り斜面側には柱や
壁が無くなり、外側から見る景観も良好となるととも
に、道路などからも景色が遮られず良好な視界をうるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】落石防護のための張出し構造物の斜視図であ
る。
【図2】落石防護のための張出し構造物の断面図であ
る。
【図3】プレキャスト張出し材の張出し部の断面図であ
る。
【図4】張出し道路敷地のための張出し構造物の断面図
である。
【符号の説明】
1 道路 2 基礎 3 斜面 4 基礎 5 グラウンドアンカー 6 プレキャスト張出し材 7 支持部 8 張出し部 9 支持部材 10 緊張材 11 土砂

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上り斜面側の基礎の上に起立する支持部
    と、敷地の上を覆う張出し部からなる複数個のL形のプ
    レキャスト張出し材を上り斜面側に並べ、プレキャスト
    張出し材の張出し部と上り斜面との間に筒状の支持部材
    を介在させてプレキャスト張出し材の張出し部を斜面か
    ら離隔して水平に張り出し、上り斜面側地山に打設した
    アンカーを支持部材に通して張出し部の先端に定着して
    プレストレス力によって所望のプレキャスト張出し材を
    上り斜面側に引き寄せ、このアンカーを定着したプレキ
    ャスト張出し材を貫通させた緊張材をアンカーを定着し
    ていないプレキャスト張出し材にも貫通させて定着して
    プレキャスト張出し材を一体化し、敷地を覆う落石防護
    体としてなる張出し構造物。
  2. 【請求項2】 斜面側の基礎の上に起立する支持部と、
    斜面から張出す張出し部からなる複数個のL形にプレキ
    ャスト張出し材を斜面側に並べ、プレキャスト張出し材
    の張出し部と斜面との間に筒状の支持部材を介在させて
    プレキャスト張出し材の張出し部を斜面から離隔して水
    平に張り出し、斜面側地山に打設したアンカーを支持部
    材を通して張出し部を張出し部先端に定着してプレスト
    レス力によって所望のプレキャスト張出し材を斜面側に
    引き寄せ、このアンカーを定着したプレキャスト張出し
    材を貫通させた緊張材をアンカーを定着していないプレ
    キャスト張出し材にも貫通させて定着してプレキャスト
    張出し材を一体化し、張り出し部上を敷地としてなる張
    出し構造物。
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