JP4520174B2 - 遊技機 - Google Patents
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このスロットマシンは、遊技媒体である遊技メダルをメダル投入口からスロットマシン内部に投入し、スタートスイッチを操作することにより複数列(例えば3列)に並んだ回転リール(図柄表示手段)が回転し、ストップスイッチ(停止操作手段)を押下することで、その回転リールの回転を停止させることができるものである。そして、このスロットマシンは、所定の確率で乱数のサンプリングに基づく電子抽選である内部抽選に当選し、回転リールの周囲の図柄を所定の図柄配置にすることができて入賞した場合には、内部に払い出し装置により払い出しメダル皿へ所定枚数の遊技メダルが払い出されるように形成されている。
ここで、RBゲームは、所定の当選役と定めた図柄構成として、3個の回転リールの図柄が入賞有効ライン上に例えば「BAR−BAR−BAR」と並んだときに移行することができるものであり、最大8回入賞するか、或いは、最大12回の遊技を行うことにより、RBゲームが終了する。
そして、BBゲームは、3個の回転リールの図柄が入賞有効ライン上に、例えば「7−7−7」と並んだときに移行することができるものである。このBBゲームはRBゲームが、所定回数(例えば最大3回)実行可能である。また、BBゲームでは、RBゲームに移行していないBBゲーム中の一般遊技、いわゆるBB中一般遊技において、通常遊技よりも高い当選確率のもとで遊技を行うことができる。当該BB中一般遊技において、RBゲームの当選役と定めた図柄構成が揃うとRBゲームへ移行する。このBBゲームの遊技を行った場合には、通常遊技と比較して大量の遊技メダルを獲得することができる。
そして、BBゲーム中、RBゲームが所定の最大回数(例えば3回)に到達する前に、BB中一般遊技が所定の最大回数(例えば30回)に達して、BBゲームが終了することを、いわゆるパンクと呼んでいる。目押しの技量に優れた熟練者は、BBゲーム中において、このパンクに至らずにBB中一般遊技の実施回数をできるだけ多く行って、遊技メダルの獲得枚数を増やすテクニックとして、いわゆる「リプレイ外し」がある。これは、BBゲーム中、BB中一般遊技と、RBゲームとが遊技可能であるが、一般的に、BB中一般遊技の間に特定の図柄(例えば、図柄「リプレイ」)が揃うとRBゲームに移行するように設定されている。そして、BB中一般遊技の間は、通常遊技よりも小役入賞の抽選確率が高めに設定されている。したがって、BB中一般遊技の制限回数範囲内(パンクにならない範囲内)で、特定の図柄(例えば「リプレイ」)が有効入賞ライン上に揃わないように故意に外して、BB中一般遊技の実施回数を延ばすことで、より多くの遊技メダルを獲得できる(例えば、特許文献1。)。
また、BBゲーム中にも、BBゲームの当選抽選を行うように設定されている遊技機が検討されている。かかる遊技機において、上述したように、BB中一般遊技の回数制限や、BBゲーム中のRBゲームの回数制限を撤廃して、BBゲーム中に増加した遊技メダルの増加枚数の終了上限枚数に制限を設け、BBゲーム中に増加した遊技メダル枚数が、その終了上限枚数に到達した場合、当該BBゲームを終了させるようにすると、BBゲームにおいて、遊技者の中には、遊技メダルを積極的に終了上限枚数に到達させずにBBゲームを終了させることなく、また、手持ちの遊技メダルを減らすこともなく、際限なく、BBゲームを続けて、BBゲームの当選フラグを獲得する行為が可能となってしまう。かかる行為が可能となると、遊技機を置いている遊技ホール側にとって、大変、迷惑な行為が可能な遊技機になってしまう。すなわち、特別遊技の終了条件が、終了上限枚数だけであるため、その終了上限枚数に達しないように、際限なく、特別遊技を継続させるような行為を排除することができないという第三の問題点があった。
(請求項1及び2)
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
そして、遊技回数として、全ての前記回転リール(40)の回転表示を開始してから、全ての前記回転リール(40)の回転表示を停止表示に移行させるまでを1回の遊技回数として設定している。
また、ここで、「当選役」とは、予め定めた入賞態様の組み合わせを意味するものであって、具体的には、例えば、左、中、右の回転リール(23)の停止図柄が、それぞれ7、7、7となることにより、入賞可能となるような入賞態様の組み合わせを含むものである。
また、ここで、「通常遊技」とは、遊技機(10)の電源投入後、遊技メダルの投入を条件として、それ以外の特別な条件を必要とすることなく、一般的に(通常に)行われる遊技である。
更に具体的に説明すると、このアシストタイム遊技(ATゲーム)とは、遊技者の遊技機の操作を、種々の情報を報知してアシストすることにより、通常遊技よりも遊技者に有利な状態で遊技が可能なものである。アシストする情報の種類としては、当選抽選手段(110)の抽選結果、当選した当選役を報知するもの(例えば小役当選報知やボーナス遊技の当選報知等)や、ストップスイッチ(50)の停止操作順番が、予め設定されている操作順番で停止操作した場合だけ入賞が有効となるような場合に、ストップスイッチ(50)の停止操作順番を報知するものや、ストップスイッチ(50)の停止操作タイミングを、音やランプ点灯等により報知する、いわゆる目押しタイミングの補助等が含まれるものである。かかるアシスト情報を得ることによって、遊技者は、通常遊技よりも有利な状態で遊技を進めることができて、多くの利益を獲得することが可能となるものである。
本発明は、終了決定手段(140)は、枚数カウント手段(130)によりカウントされた枚数が、所定枚数以上に到達したこと、又は、前記終了遊技回数に到達したことを第1の条件として前記特別遊技の終了を決定する。このため、当該遊技機(10)の操作に熟練した熟練者が、当該遊技機(10)の操作に熟練していない初心者と比較して、所定枚数以上の多数の遊技媒体を獲得することを抑えることができる。これにより、熟練者が遊技媒体を多量に獲得して、熟練者と初心者との間で、特別遊技中に著しく遊技媒体の獲得枚数に差が出るのを抑えることができ、いわゆる目押しの技量に劣る初心者や、遊技内容に不慣れな遊技者が著しく不利となって、遊技を楽しめなくなるようなことを回避することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、本発明に係る遊技機(10)は、周囲に複数の図柄(61)を配置して回転表示又は停止表示するための回転リール(40)と、前記図柄(61)により構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段(110)と、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を前記回転リール(40)に対して行うための遊技制御手段(27)とを備え、遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ前記回転リール(40)の停止表示が予め定められた図柄(61)表示の態様になることにより入賞となるように設定されている。
そして、本発明に係る遊技機(10)は、遊技として、遊技媒体の投入を条件として、通常に行われる通常遊技と、前記通常遊技中の入賞により開始され、同一の遊技回数期間内で比較した場合に前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能である特別遊技とを少なくとも備え、前記特別遊技は、前記特別遊技中の入賞に基づき遊技媒体を払い出した払い出し枚数の合計が、所定枚数(以下、かかる所定枚数を「終了上限枚数」という)以上になること、又は、前記特別遊技中の入賞に基づき遊技媒体が増加した増加枚数の合計が所定枚数(以下、かかる所定枚数を「終了上限枚数」という)以上になること、のうち予め定めた一方になること、或いは、所定の遊技回数(以下、かかる所定の遊技回数を「終了遊技回数」という)の遊技が終了することのいずれかの達成を第1の条件として終了するように形成されている。
そして、遊技回数として、全ての前記回転リール(40)の回転表示を開始してから、全ての前記回転リール(40)の回転表示を停止表示に移行させるまでを1回の遊技回数として設定している。
そして、本発明に係る遊技機(10)は、前記特別遊技中の遊技回数をカウントする遊技回数カウント手段(170)と、遊技媒体の前記払い出し枚数又は前記増加枚数のうち終了条件として予め定めた一方をカウントする枚数カウント手段(130)と、前記枚数カウント手段(130)によりカウントされた枚数が、予め定めた終了上限枚数以上に到達したこと、又は、前記遊技回数カウント手段(170)によりカウントされた回数が前記終了遊技回数に到達したこと、のいずれかの達成を第1の条件として、前記特別遊技の終了を決定する終了決定手段(140)と、前記特別遊技中の遊技回数として複数個の遊技回数を設定した遊技回数設定手段(120)と、前記遊技回数設定手段(120)により設定された複数個の遊技回数の各々の遊技が終了した際ごとに、その終了した際における遊技媒体の前記払い出し枚数又は前記増加枚数のうち終了条件として予め定めた一方を、前記終了上限枚数より小さいうちで、予め定めた所定の上限からなる途中上限枚数と下限からなる途中下限枚数との範囲の枚数に設定すると共に、前記遊技回数設定手段(120)によって設定された複数個の遊技回数各々について、遊技回数の少ない方が遊技回数の多い方より、前記途中上限枚数も前記途中下限枚数も少なくなるように設定した枚数設定手段(150)と、前記遊技回数設定手段(120)により設定された複数個の遊技回数のうちいずれかの遊技が終了した際、前記枚数カウント手段(130)によりカウントされた枚数が、前記枚数設定手段(150)により設定された複数個の遊技回数時における前記いずれかの遊技に対応する前記途中上限枚数及び前記途中下限枚数の範囲内に含まれていないことを第2の条件として、第1の条件の前記終了上限枚数又は前記終了遊技回数の値のうち予め定めた一方又は双方の値を減らす終了条件変更手段(180)とを備え、前記遊技回数設定手段(120)により設定された複数個の遊技回数のうちある遊技回数の遊技が終了した際、前記枚数カウント手段(130)によりカウントされた枚数が、前記枚数設定手段(150)により設定された前記途中上限枚数及び前記途中下限枚数の範囲内に含まれて前記ある遊技回数時における前記第2の条件を達成しなかった場合には、前記第1の条件を変更せず、前記ある遊技回数時における前記第2の条件を達成した場合には、前記終了条件変更手段(180)により、前記第1の条件の前記終了上限枚数又は前記終了遊技回数の値のうち予め定めた一方又は双方の値を減らし、その減算後の値を、前記第1の条件の変更後の終了上限枚数又は終了遊技回数として決定し、特別遊技中に、前記第1の条件或いは前記終了条件変更手段(180)によって変更された前記第1の条件を達成すると、前記特別遊技を終了することを特徴とする。
(請求項1及び2)
すなわち、請求項1及び2記載の発明によれば、メダルの払い出し枚数又は増加枚数のうち予め定めた一方に制限を設けて熟練者及び初心者の間の不公平感を抑えることができて、さらに、特別遊技が消化ゲームとなるような単調でつまらない遊技になることを回避することができて、新たな遊技性を有する面白みのある遊技にすることができ、さらに、特別遊技の終了条件の終了上限枚数に達しないようにする特別遊技の継続行為を排除することができる遊技機を提供することができる。
図1乃至図7は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は遊技機の入力、制御及び出力のブロック図、図2は遊技制御手段のブロック図、図3は当選抽選手段のブロック図、図4は遊技機の外観正面図、図5から図7は遊技機の遊技の動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。
遊技機10は、図4に示すように、四角箱状の筐体11を有する。前記筐体11の中央部から上部には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を有するものである。
(1)遊技制御装置21
(2)演出制御装置22
(遊技制御装置21)
上記遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、以下の手段として機能する。
(1)遊技制御手段27
(2)当選抽選手段110
(3)遊技回数設定手段120
(4)枚数カウント手段130
(5)終了決定手段140
(6)枚数設定手段150
(7)終了条件変更手段180(終了遊技回数変更手段160)
(8)遊技回数カウント手段170
また、遊技制御装置21としては、上記した手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
上記演出制御装置22は、主として演出データに関するものであって、報知ランプ69やスピーカ67等の報知装置66を制御するためのものである。そして、遊技制御装置21の内部データの信頼性を担保するため、遊技制御装置21と演出制御装置22との間での信号のやりとりは、一方通行となるように設定されている。すなわち、遊技制御装置21から、演出制御装置22に向かって出力信号のみが送出され、この演出制御装置22から遊技制御装置21に向かっていかなる信号も送出されないように設定されている。これにより、当選率等の抽選に関するデータを有する遊技制御装置21のデータ保護を容易なものにすることができる。
(1)入賞演出データ記憶手段25
(2)入賞演出制御手段26
また、演出制御装置22としては、上記した(1)又は(2)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
また、ここで、遊技機10は、遊技制御装置21を配置した主基板23の他に、前記演出制御装置22を配置したサブ基板24を設けているものである。このため、サブ基板24を交換することにより、演出内容が異なる姉妹機を簡単に製造することができる。このため、演出内容だけを、例えば、静止画からなる文字表示だけ等の比較的簡単な演出内容のものから、種々の背景の中で、キャラクターが登場する等の多色、精彩な動画からなる複雑な種々の演出内容のもの等に容易に変更することができる。
また、遊技の制御を行う主基板23と、演出データ等を有するサブ基板24とを有しているため、主基板23は外部からの操作や交換や異物の浸入が難しい密閉式の容器内に堅固に固定し、サブ基板24は外部からの交換が容易な容器内に簡便な手段により着脱可能に取り付けることが可能となる。これにより、演出データ等は、簡単に他のものに交換することができるが、当選率等の重要データは外部から操作できないような構造のものに設計することが容易となる。
上記制御装置20の入力側には、主として制御装置20に信号を送る入力手段が配置され、上記制御装置20の出力側には、主として制御装置20からの信号が送り込まれる出力手段が配置されている。
(入力手段)
上記制御装置20の入力側には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
なお、入力手段としては、上記した(1)乃至(5)のパーツに限定されるものではない。
(出力手段)
上記制御装置20の出力側には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(2)貯留払い出し手段65
(3)報知装置66(報知ランプ69、スピーカ67及び表示装置68)
なお、出力手段としては、上記した(1)から(3)のパーツに限定されるものではない。
(投入スイッチ15)
上記投入スイッチ15は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、遊技メダルのメダル投入口18から投入された遊技メダルを検知するためのものである。
上記ベットスイッチ16は、図4に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。
(精算スイッチ17)
上記精算スイッチ17は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30)
上記スタートスイッチ30は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
(ストップスイッチ50)
上記ストップスイッチ50は、リールユニット60の回転リール40の回転表示を停止表示にさせるためのものである。具体的には、このストップスイッチ50は、図4に示すように、各回転リール40に対応した三個のストップスイッチ50から構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
(リールユニット60)
上記リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定或いは支持された三個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された三個の図柄表示手段62、いわゆる回転リール40とから構成されている。この回転リール40は、周囲に複数の図柄を回転表示又は停止表示するためのものである。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61が表示されている。そして、回転リール40の一部に、いわゆるスタートインデックスが形成してある。そして、モータによる回転を開始した後、前記スタートインデックスを検知してからの回転角度を認識することで、現在位置を特定し、その後、所定角度で停止させることによって、停止制御が行われるものである。
上記貯留払い出し手段65は、いわゆるホッパーユニットと呼ばれるもので、投入された遊技メダルをホッパーに貯留するとともに、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
(報知装置66)
上記報知装置66は、遊技者に当選や入賞等を音や光や映像で報知させるためのものである。具体的には、報知装置66は、筐体11の下部に埋め込まれた左右2個のスピーカ67と、表示窓12の上部中央に配置されたドット状の大型パネルLEDからなる表示装置68と、表示窓12の周囲縁に配置された5個の報知ランプ69とを備えているものである。そして、この報知装置66は、演出制御装置22の制御により、当選時や入賞時にスピーカ67から当選音や入賞音を発生させ、報知ランプ69を点灯又は点滅させることにより、また、表示装置68に図柄模様や文字列を点灯表示させることにより、遊技者に当選や入賞等を報知させるためのものである。
上記遊技制御手段27は、当選抽選手段110の抽選結果に対応した停止制御を図柄表示手段62に対して行うためのものである。
上記遊技制御手段27は、図2に示すように、次の(1)及び(2)の手段として機能する。
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80
なお、遊技制御手段27は、上記(1)及び(2)に限定されるものではない。通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるために通常遊技に関する制御を行うものであり、前記特別遊技制御手段80は、特別遊技を行わせるために特別遊技に関する制御を行うものである。
上記通常遊技制御手段70は、電源投入後、遊技メダルの投入を条件として、一般的に行われる通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の入賞有効ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、貯留払い出し手段65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしてもよい。
(特別遊技制御手段80)
上記特別遊技制御手段80は、抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に通常遊技よりも利益付与が大きな特別遊技を行わせるためのものである。
(1)特定導入遊技(BBゲーム)
(2)特定遊技(RBゲーム)
(3)特定当選遊技(JACゲーム)
なお、特定遊技、例えばRBゲームは、特定導入遊技、例えばBBゲーム中に所定回数範囲内で行われるように設定されているが、特にこれに限定されるものではなく、BBゲーム中でない場合にも単独でも行われるように設定してもよいものである。また、上記特定当選遊技、いわゆるJACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)から(3)の遊技に限定されるものではない。
このBBゲームは、当選抽選手段110の抽選結果、当選し、7−7−7の当選役と定めた図柄構成を有効入賞ライン上に揃えることで開始する。そして、このBBゲームは、遊技メダルの増加枚数が465枚以上を条件として、或いは、BB中一般遊技の終了遊技回数の終了を条件として、当該BBゲームが終了するように設定されている。そして、このBBゲームは、同一の遊技回数期間内で比較した場合に通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能なものである。
(1)特定導入遊技制御手段91(BBゲーム制御手段90)
(2)特定遊技制御手段101(RBゲーム制御手段100)
(特定導入遊技制御手段91)
上記特定導入遊技制御手段91は、BBゲームを制御するためのBBゲーム制御手段90である。
具体的には、BBゲームに移行すると、通常遊技と同様のBB中小役遊技が、最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リール40の回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン上に当選役と定めた図柄構成が揃っているか否かによって、メダルの払い出しが行われるものである。
BBゲーム中はRBゲームへの移行が、従来の3回の終了条件を撤廃して、入賞さえすれば何回でも複数回、行うことが可能である。そして、RBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様なBB中小役遊技の抽選及び制御が行われるものである。
そして、BBゲームでは、予め定めた所定枚数、終了上限枚数以上の遊技メダルの払い出しによる遊技メダルの枚数の増加を条件として、又は、終了遊技回数に到達したことを条件として終了するように設定されている。具体的には、枚数カウント手段130が、BBゲーム中に払い出しにより増加した遊技メダルの増加枚数をカウントする。そして、この枚数カウント手段130によりカウントされた増加枚数が、終了上限枚数以上に到達したことを条件として、又は、終了遊技回数に到達したことを条件としてBBゲームの終了を、終了決定手段140が決定するものである。なお、この枚数カウント手段130がカウントする遊技メダルの増加枚数は、本実施の形態では、遊技開始の条件として投入された遊技メダルの枚数と、入賞の結果、払い出された遊技メダルの枚数との差枚数をカウントしている。なお、投入枚数を無視した、貯留払い出し手段65から払い出された払い出し枚数だけをカウントして、終了条件として設定してもよい。
上記特定遊技制御手段101は、RBゲームを制御するためのものである。
具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄61が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技(いわゆるJACゲーム)が行われるものである。そして、RBゲームでは、当選するか否かの特定当選遊技(いわゆるJACゲーム)が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞となるか、或いは最大12回の特定当選遊技(いわゆるJACゲーム)の終了により、RBゲームは終了するものである。
(当選抽選手段110)
上記当選抽選手段110は、予め定めた当選率に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110による抽選結果が当選である場合(内部入賞とも言う。)に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、図柄表示手段41としての回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当選役と定めた図柄構成と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
(1)当選乱数発生手段111
(2)当選乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル113
(4)当選判定手段114
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)から(4)に限定されるものではない。
(当選乱数発生手段111)
上記当選乱数発生手段111は、抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
上記当選乱数抽出手段112は、当選乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
(当選判定テーブル113)
上記当選判定テーブル113は、当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。この当選判定テーブル113は、通常遊技の当選領域を有する通常確率抽選テーブル115と、BBゲーム中の当選領域を有するBB遊技用判定テーブル117と、RBゲーム中の当選領域を有するRB遊技用判定テーブル119とを備えている。そして、BB遊技用判定テーブル117は、RBゲーム中の当選領域を有するRB遊技用判定テーブル119と、BBゲーム中の一般遊技であるBB中一般遊技の当選領域を有するBB中一般遊技用判定テーブル118とを備えている。そして、RB遊技用判定テーブル119は、具体的には、JACゲーム中の当選領域を有するJAC遊技用判定テーブルからなるものである。
上記当選判定手段114は、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル113の当選率データを基に乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
(遊技回数設定手段120)
上記遊技回数設定手段120は、前記特別遊技の遊技回数を設定したものである。この遊技回数設定手段120が設定した遊技回数を、途中設定遊技回数と称する。この途中設定遊技回数は、具体的には、予め設定されているものであって、10回と、20回と、30回とに設定されている。この遊技回数設定手段120により設定された途中設定遊技回数に到達した際、BBゲームに移行してからの遊技メダルの増加枚数が枚数設定手段150が設定した枚数範囲に含まれているか否かが、終了条件変更手段180により判断される。そして、含まれていない場合には、現在の終了遊技回数から所定の遊技回数(5回)が減算されて、かかる減算された残りの遊技回数が、新たな終了遊技回数として設定される。
ここで、途中設定遊技回数は、上述したように、3つに設定してあるが、特にこれに限定されるものではなく、1つ、2つ、或いは、3つ以上に設定してもよく、少なくとも一つ設定されてあればよいものである。
(枚数カウント手段130)
上記枚数カウント手段130は、BBゲーム中に増加した遊技メダルの増加枚数(BBゲーム中のBB中一般遊技と、BBゲーム中のRBゲームとの両方の遊技において、増加した遊技メダル枚数)をカウントするためのものである。このBBゲーム中に増加した遊技メダルの増加枚数は、遊技者が投入した遊技メダルの枚数と、遊技の結果、入賞したことにより、遊技者へ貯留払い出し手段65から払い出された遊技メダルの枚数との差枚数を意味する。この枚数カウント手段130は、かかる差枚数を演算処理により算出しているものである。そして、この枚数カウント手段130により算出されたBBゲーム中の増加枚数は、表示装置68により、BBゲーム中、常に表示されるように形成されている。
(終了決定手段140)
上記終了決定手段140は、枚数カウント手段130によりBBゲーム中のBB中一般遊技及びRBゲームにおいてカウントされた増加枚数が、前記終了上限枚数以上に到達したことを条件として、又は、BBゲームのBBゲーム中一般遊技の遊技回数が、前記終了遊技回数に到達したことを条件としてBBゲームの終了を決定するためのものである。
終了決定手段140は、BBゲーム中、終了上限枚数と、枚数カウント手段130により算出された増加枚数との大小を、BBゲーム中の遊技では、毎遊技毎に比較する。そして、かかる比較の結果、枚数カウント手段130により算出された増加枚数が、終了上限枚数に到達した場合、終了決定手段140は、BBゲームの終了を決定する。
また、本実施の形態では、BBゲームへ移行当初の終了遊技回数を50回に設定している。そして、終了決定手段140は、BBゲーム中、BB中一般遊技の遊技回数と、予め定めた終了遊技回数との大小を、BBゲーム中の遊技では、毎遊技毎に比較する。そして、かかる比較の結果、BBゲーム中のBB中一般遊技の遊技回数が、終了遊技回数に到達した場合、終了決定手段140は、BBゲームの終了を決定する。
(枚数設定手段150)
上記枚数設定手段150は、遊技回数設定手段120により設定された遊技回数(途中設定遊技回数)の遊技終了時における遊技メダルの増加枚数(途中枚数)を、終了上限枚数以下のうちで、予め定めた所定の枚数に設定しているものである。本実施の形態では、かかる途中設定遊技回数の増加枚数を、途中枚数として説明している。さらに、この途中枚数の上限の枚数を、途中上限枚数と称し、途中枚数の下限の枚数を途中下限枚数と称して説明している。
また、枚数設定手段150は、途中設定遊技回数が20回のときの途中枚数を100枚以上から200枚以下に設定している。すなわち、途中設定遊技回数が20回のときの途中下限枚数を100枚に設定し、途中上限枚数を200枚に設定している。
また、枚数設定手段150は、途中設定遊技回数が30回のときの途中枚数を150枚以上から300枚以下に設定している。すなわち、途中設定遊技回数が30回のときの途中下限枚数を150枚に設定し、途中上限枚数を300枚に設定している。
なお、本実施の形態では、枚数設定手段150が設定する途中枚数は、途中下限枚数と、途中上限枚数とを備えた上下の範囲に枚数制限のあるものに設定し、途中上限枚数は、終了上限枚数である465枚より小さな数値を設定している。しかし、特にこれに限定されるものではなく、途中上限枚数を、終了上限枚数(465枚)以外、特に設定せずに、枚数設定手段150が設定する途中枚数は、途中下限枚数だけを設定するようにしてもよい。具体的には、例えば、途中設定遊技回数が10回のとき、枚数設定手段150は、途中下限枚数の50枚だけを設定し、途中枚数として、50枚以上が設定され、結果として、途中設定遊技回数が10回のとき、50枚以上であって、且つ465枚以上でなければBBゲーム継続の条件を満たすようなものでもよいものである。
上記終了条件変更手段180は、遊技回数設定手段120により設定された遊技回数の遊技が終了した際、枚数カウント手段130によりカウントされた増加枚数が、枚数設定手段150により設定された増加枚数の範囲内に含まれていないことを第2の条件として、第1の条件の終了上限枚数又は終了遊技回数の値を変更するものである。
そして、上記終了条件変更手段180は、遊技回数設定手段120により設定された遊技回数の遊技が終了した際、枚数カウント手段130によりカウントされた増加枚数が、枚数設定手段150により設定された増加枚数の範囲内に含まれていないことを第2の条件として、第1の条件の終了遊技回数の値を変更する終了遊技回数変更手段160と、遊技回数設定手段120により設定された遊技回数の遊技が終了した際、枚数カウント手段130によりカウントされた増加枚数が、枚数設定手段150により設定された増加枚数の範囲内に含まれていないことを第2の条件として、第1の条件の終了上限枚数の値を変更する終了上限枚数変更手段190とを備えている。そして、本実施の形態では、終了遊技回数変更手段160を使用しているものであって、終了上限枚数変更手段190は使用していないものである。もちろん、終了遊技回数変更手段160の代わりに、終了上限枚数変更手段190を使用するようにしても良いものである。また、終了上限枚数変更手段190と終了遊技回数変更手段160との両方を同時に使用するようにしても良いものである。
具体的には、終了遊技回数変更手段160は、BBゲーム中の遊技回数が10回を終了した際、BBゲームに移行してからの遊技メダルの増加枚数が50枚以上から100枚以下の範囲に含まれていない場合、現在の終了遊技回数から予め定めた遊技回数(具体的には、5回)を減算したものを、新たな終了遊技回数として決定する。
また、終了遊技回数変更手段160は、BBゲーム中の遊技回数が30回を終了した際、BBゲームに移行してからの遊技メダルの増加枚数が150枚以上から300枚以下の範囲に含まれていない場合、現在の終了遊技回数から予め定めた遊技回数(具体的には、5回)を減算したものを、新たな終了遊技回数として決定する。
さらに、また、終了遊技回数変更手段160は、上述した終了遊技回数の減算条件を満足した場合、現在の終了遊技回数から予め定めた遊技回数(例えば、5回)を、ペナルティーとして減算しているが、特にこれに限定されるものではなく、終了遊技回数変更手段160は、所定の終了遊技回数の所定条件を満足した場合、現在の終了遊技回数に予め定めた遊技回数(例えば5回)を、褒美として、加算するように設定しても良いものである。例えば、BBゲームの遊技回数が所定回数(10回、20回、30回)を終了した際、BBゲームに移行してからの遊技メダルの増加枚数が、所定枚数範囲(例えば、遊技回数10回のとき50〜100枚、遊技回数20回のとき100〜200枚、遊技回数30回のとき150〜300枚)に含まれている場合、現在の終了遊技回数から予め定めた遊技回数(例えば5回)を加算するようなものである。
上記遊技回数カウント手段170は、BBゲームに移行してからのBB中一般遊技の遊技回数を、1回からカウントしていくものである。この遊技回数カウント手段170によりカウントされたBB中一般遊技の遊技回数は、表示装置68により、遊技者に報知される。
(入賞演出データ記憶手段25)
上記入賞演出データ記憶手段25は、報知装置66の演出データを記憶するためのものである。具体的には、例えば、BBゲームの入賞時の表示装置66のスピーカ67から発生させるサウンドや、報知ランプ69の点灯、点滅の時間や順序等のデータや、表示装置68に表示される図柄模様及び文字列のデータが記憶されているものである。もちろん、記憶する演出内容は、これらに限定されるものではなく、予め記憶された音声や、振動や、他のランプの点灯等の種々の報知手段によるものでもよいものである。
上記入賞演出制御手段26は、入賞演出データ記憶手段25からの各演出データを、演出制御装置22等からの制御信号に基づいて、報知装置66に出力し、かかる装置を制御するためのものである。
具体的には、BBゲームや、RBゲーム等や、他の小役等の当選フラグ成立の可能性が大きいときや、所定の当選フラグ成立中に所定の入賞有効ライン上に当該当選役と定めた図柄構成が揃うことにより入賞したときに、演出データ記憶手段151からの演出情報に基づいて、報知ランプ69の所定位置のランプを点灯や点滅させたり、スピーカ67から所定の電子音を発生させたり、表示装置68に所定の図柄模様及び文字列を点灯表示させるためのものである。
(遊技機10の動作)
次に、上記構成を備えた遊技機の動作の一部概略について、図5及び図6に示したフローを用いて説明する。
ステップ101において、スタートスイッチ30が押下されたか否かが判定される。そして、スタートスイッチ30が押下されていると判定された場合、次のステップ102に進む。
ステップ102において、当選抽選手段110により、スタートスイッチ30の操作を契機として、乱数を抽出することによって、乱数抽選が行われ、当選抽選処理が行われる。そして、次のステップ103に進む。
ステップ104において、遊技回数カウント手段170により、BBゲームの遊技回数をカウントするためのBB遊技回数カウンタが設定される。具体的には、遊技回数カウント手段170の遊技回数のカウンタが0に設定されるものである。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、遊技者の停止操作により、図柄停止処理が行われる。そして、次のステップ106に進む。
ステップ107において、BBゲーム中か否かが判定される。そして、BBゲーム中であると判定された場合、次のステップ108に進む。
ステップ108において、遊技回数カウント手段170のBBゲームの遊技回数カウンタが、BBゲームの遊技回数に+1を加算する。そして、次のステップ109に進む。
ステップ130において、終了遊技回数変更手段160により、遊技回数カウント手段170によりカウントされたBBゲーム中のBB中一般遊技の遊技回数が、現在設定されている終了遊技回数に到達しているか否かを判定する。そして、遊技回数カウント手段170によりカウントされた当該BB中一般遊技回数が、現在設定されている終了遊技回数に到達していないと判定された場合、次のステップ131に進む。
ステップ132において、現在の遊技回数、すなわち、BBゲームに移行してからの遊技回数が、途中設定遊技回数であるか否かが判定される。すなわち、遊技回数が、10回、20回、30回のいずれかに該当するか否かが判定されるものである。そして、現在の遊技回数が、上述した途中設定遊技回数のいずれかに該当すると判定された場合、次のステップ133に進む。
ステップ136において、BBゲームの継続処理が行われる。具体的には、BBゲーム中であるか否かのBBゲーム中フラグを成立させた状態にするものである。そして、当該遊技は終了する。
前記ステップ103において、BBゲームに当選していないと判定された場合、次のステップ105に進む。
前記ステップ107において、BBゲーム中でないと判定された場合、次のステップ130に進む。
前記ステップ130において、遊技回数カウント手段170によりカウントされた当該BB中一般遊技回数が、現在設定されている終了遊技回数に到達していると判定された場合、次のステップ137に進む。
前記ステップ131において、終了決定手段140により、BBゲーム中の増加枚数が終了上限枚数の465枚以上であると判定された場合、次のステップ137に進む。
前記ステップ132において、現在の遊技回数が、上述した途中設定遊技回数のいずれかに該当しないと判定された場合、次のステップ136に進む。
前記ステップ133において、BBゲーム中の現在の遊技メダルの増加枚数が、途中枚数の範囲内でないと判定された場合、次のステップ134に進む。
ステップ135において、終了決定手段140により、遊技回数カウント手段170によりカウントされたBBゲーム中のBB中一般遊技の現在の遊技回数が、現在設定されている終了遊技回数に到達しているか否かが判定される。そして、終了遊技回数が変更されたにも拘わらず、BB中一般遊技の遊技回数が、現在の終了遊技回数に到達していないと判定された場合、次のステップ136に進む。
上述したステップ102における当選抽選手段110による当選抽選処理について、図7のフローを用いて説明する。
ステップ300において、当選抽選手段110の乱数発生手段111により発生された乱数の中から当選乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ301に進む。
ステップ302において、当選判定手段114により、抽出された乱数と、当選判定テーブル113の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ303に進む。
ステップ303において、当選判定手段114により、抽出された乱数が、当選判定テーブル113のどの当選領域に含まれるか決定され、当選抽選処理の評価が決定される。そして、当選抽選処理の評価に対応した停止テーブルが選択される。そして、当選抽選処理が終了する。この停止テーブルは、上述したようにストップスイッチ50の停止操作タイミングに基づいて、それぞれ何個の図柄数だけ移動して回転リール40を停止させるかのデータを記録しているものであって、回転リール40上の21個の各図柄位置の所定位置でストップスイッチ50が操作されたときの移動図柄数を記録している。
本実施の形態によれば、BBゲーム中において、終了決定手段140は、枚数カウント手段130によりカウントされた増加枚数が、所定枚数以上に到達したこと、又は、終了遊技回数に到達したことを第1の条件として特別遊技の終了を決定する。このため、当該遊技機10の操作に熟練した熟練者が、当該遊技機10の操作に熟練していない初心者と比較して、所定枚数以上の多数の遊技メダルを獲得することを抑えることができる。これにより、熟練者が遊技メダルを多量に獲得して、熟練者と初心者との間で、特別遊技中に著しく遊技メダルの獲得枚数に差が出るのを抑えることができ、いわゆる目押しの技量に劣る初心者や、遊技内容に不慣れな遊技者が著しく不利となって、遊技を楽しめなくなるようなことを回避することができる。
なお、上述した本実施の形態では、特別遊技のうちのBBゲームにおいてのみ、遊技メダルの所定枚数の払い出しで終了するように設定し、さらに、途中設定遊技回数において途中枚数範囲にない場合に終了遊技回数を変更するように設定している。そして、BBゲーム中ではない単独RBゲームにおいては、上述したような設定を設けてはいない。しかし、特にこれに限定されるものではない。すなわち、BBゲームと同様に、単独RBゲームにおいても、遊技メダルのBBゲームの所定枚数とは異なる特定の枚数の遊技メダルの払い出しで終了するように設定し、上述したような予め定めた途中設定遊技回数で途中枚数範囲に含まれてない場合に、当該RBゲームの終了する遊技回数を変更させるように設定してもよい。さらに、BBゲーム中に複数回、実施可能なBBゲーム中のRBゲームにおいても、同様に、上述した終了条件を設定してもよい。さらに、BBゲームやRBゲーム以外の通常遊技よりも利益付与が大きい、いわゆるアシストタイムゲームや、ストックタイムゲームにおいて、上述したような終了遊技回数の変更条件を設定することもできるものである。
上述した第1の実施の形態では、終了条件変更手段180として、所定条件を満足した場合に、終了遊技回数を変更する終了遊技回数変更手段160を使用しているが、本実施の形態では、かかる終了遊技回数変更手段160の代わりに、終了上限枚数を変更する終了上限枚数変更手段190を使用しているものである。
(終了条件変更手段180(終了上限枚数変更手段190))
本実施の形態に係る終了条件変更手段180は、遊技回数設定手段120により設定された遊技回数の遊技が終了した際、枚数カウント手段130によりカウントされた増加枚数が、枚数設定手段150により設定された増加枚数の範囲内に含まれていないことを第2の条件として、第1の条件の終了上限枚数の値を変更する終了上限枚数変更手段190を備えている。
そして、終了決定手段140は、BBゲーム中の遊技メダルの増加枚数が、現在の終了上限枚数に到達していると判定した場合、当該BBゲームの終了を決定するものである。
また、終了上限枚数変更手段190は、BBゲーム中の遊技回数が20回を終了した際、BBゲームに移行してからの遊技メダルの増加枚数が100枚以上から200枚以下の範囲に含まれていない場合、現在の終了上限枚数から予め定めた遊技メダルの枚数(具体的には、50枚)を減算したものを、新たな終了上限枚数として決定する。
そして、終了決定手段140は、枚数カウント手段130によりカウントされた遊技メダルの増加枚数が終了上限枚数に到達しているか否かを判定し、到達していると判定した場合、当該BBゲームの終了を決定する。
なお、ここで、終了上限枚数変更手段190は、上述した終了上限枚数の減算条件を満足した場合、必ず終了上限枚数を減算させるように設定してあるが、かかる減算条件を満足した場合に、終了上限枚数を減算させるか否かの乱数抽選を1回行い、その抽選結果、終了上限枚数を減算させるように決定するようにしてもよいものである。
本実施の形態に係るフローは、第1の実施の形態の図6に示すフローのステップ131、ステップ134及びステップ135が、図8に示すフローのステップ431、ステップ434及びステップ435に変更されているもので、その他のステップは、図6に示すフローと同一のものである。
ステップ430において、終了遊技回数変更手段160により、遊技回数カウント手段170によりカウントされたBBゲーム中のBB中一般遊技の遊技回数が、現在設定されている終了遊技回数に到達しているか否かを判定する。そして、遊技回数カウント手段170によりカウントされた当該BB中一般遊技回数が、現在設定されている終了遊技回数に到達していないと判定された場合、次のステップ431に進む。
ステップ432において、現在の遊技回数、すなわち、BBゲームに移行してからの遊技回数が、途中設定遊技回数であるか否かが判定される。すなわち、遊技回数が、10回、20回、30回のいずれかに該当するか否かが判定されるものである。そして、現在の遊技回数が、上述した途中設定遊技回数のいずれかに該当すると判定された場合、次のステップ433に進む。
ステップ436において、BBゲームの継続処理が行われる。具体的には、BBゲーム中であるか否かのBBゲーム中フラグを成立させた状態にするものである。そして、当該遊技は終了する。
ステップ437において、BBゲームの終了処理が行われる。そして、当該遊技が終了する。
前記ステップ431において、終了決定手段140により、BBゲーム中の増加枚数が終了上限枚数以上であると判定された場合、次のステップ437に進む。
前記ステップ432において、現在の遊技回数が、上述した途中設定遊技回数のいずれかに該当しないと判定された場合、次のステップ436に進む。
ステップ434において、終了上限枚数変更手段190により、現在の終了上限枚数からM枚(具体的には、M=50枚)を減算した数値が、新たな終了上限枚数として設定される。具体的には、例えば、当初の終了上限枚数が465枚の場合、50枚が減算されて、新たな終了上限枚数は415枚に設定されるものである。そして、次のステップ435に進む。
ステップ435において、終了決定手段140により、枚数カウント手段130によりカウントされたBBゲーム中の増加枚数が、現在設定されている終了上限枚数に到達しているか否かが判定される。そして、終了上限枚数が変更されたにも拘わらず、BB中一般遊技の遊技メダルの増加枚数が、現在の終了上限枚数に到達していないと判定された場合、次のステップ436に進む。
12 表示窓 13 図柄表示窓
15 投入スイッチ 16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ 18 メダル投入口
20 制御装置 21 遊技制御装置
22 演出制御装置 23 主基板
24 サブ基板 25 入賞演出データ記憶手段
26 入賞演出制御手段 30 スタートスイッチ
40 回転リール 41 図柄表示手段
42 リールテープ 43 左側回転リール
44 中央回転リール 45 右側回転リール
50 ストップスイッチ 60 リールユニット
61 図柄 65 貯留払い出し手段
66 報知装置 67 スピーカ
68 表示装置 69 報知ランプ
70 通常遊技制御手段 80 特別遊技制御手段
90 BBゲーム制御手段 91 特定導入遊技制御手段
100 RBゲーム制御手段 101 特定遊技制御手段
110 当選抽選手段 111 乱数発生手段
112 乱数抽出手段 113 当選判定テーブル
114 当選判定手段 115 通常確率抽選テーブル
117 BB遊技用判定テーブル 118 BB中一般遊技用判定テーブル
119 RB遊技用判定テーブル 120 遊技回数設定手段
130 枚数カウント手段 140 終了決定手段
150 枚数設定手段 160 終了遊技回数変更手段
170 遊技回数カウント手段 180 終了条件変更手段
190 終了上限枚数変更手段
Claims (2)
- 周囲に複数の図柄を配置して回転表示又は停止表示するための回転リールと、
前記図柄により構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段と、
前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を前記回転リールに対して行うための遊技制御手段とを備え、
遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、前記当選抽選手段の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ前記回転リールの停止表示が予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機において、
遊技として、
遊技媒体の投入を条件として、通常に行われる通常遊技と、
前記通常遊技中の入賞により開始され、同一の遊技回数期間内で比較した場合に前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能である特別遊技とを少なくとも備え、
前記特別遊技は、前記特別遊技中の入賞に基づき遊技媒体を払い出した払い出し枚数の合計が、所定枚数(以下、かかる所定枚数を「終了上限枚数」という)以上になること、又は、前記特別遊技中の入賞に基づき遊技媒体が増加した増加枚数の合計が所定枚数(以下、かかる所定枚数を「終了上限枚数」という)以上になること、のうち予め定めた一方になること、或いは、所定の遊技回数(以下、かかる所定の遊技回数を「終了遊技回数」という)の遊技が終了することのいずれかの達成を第1の条件として終了するように形成され、
遊技回数として、全ての前記回転リールの回転表示を開始してから、全ての前記回転リールの回転表示を停止表示に移行させるまでを1回の遊技回数として設定し、
前記特別遊技中の遊技回数をカウントする遊技回数カウント手段と、
遊技媒体の前記払い出し枚数又は前記増加枚数のうち終了条件として予め定めた一方をカウントする枚数カウント手段と、
前記枚数カウント手段によりカウントされた枚数が、予め定めた終了上限枚数以上に到達したこと、又は、前記遊技回数カウント手段によりカウントされた回数が前記終了遊技回数に到達したこと、のいずれかの達成を第1の条件として前記特別遊技の終了を決定する終了決定手段と、
前記特別遊技中の遊技回数として1個の遊技回数を設定した遊技回数設定手段と、
前記遊技回数設定手段により設定された遊技回数の遊技が終了した際における遊技媒体の前記払い出し枚数又は前記増加枚数のうち終了条件として予め定めた一方を、前記終了上限枚数より小さいうちで、予め定めた所定の上限からなる途中上限枚数と下限からなる途中下限枚数との範囲の枚数に設定した枚数設定手段と、
前記遊技回数設定手段により設定された遊技回数の遊技が終了した際、前記枚数カウント手段によりカウントされた枚数が、前記枚数設定手段により設定された前記途中上限枚数及び前記途中下限枚数の範囲内に含まれていないことを第2の条件として、第1の条件の前記終了上限枚数又は前記終了遊技回数の値のうち予め定めた一方又は双方の値を減らす終了条件変更手段とを備え、
前記遊技回数設定手段により設定された前記遊技回数の遊技が終了した際、
前記枚数カウント手段によりカウントされた枚数が、前記枚数設定手段により設定された前記途中上限枚数及び前記途中下限枚数の範囲内に含まれて前記第2の条件を達成しなかった場合には、前記第1の条件を変更せず、
前記第2の条件を達成した場合には、前記終了条件変更手段によって、第1の条件の前記終了上限枚数又は前記終了遊技回数の値のうち予め定めた一方又は双方の値を減らし、その減算後の値を、前記第1の条件の新たな終了条件枚数又は終了遊技回数として決定し、
前記第1の条件或いは前記終了条件変更手段によって変更された前記第1の条件を達成するまで、前記特別遊技を続行することを特徴とする遊技機。 - 周囲に複数の図柄を配置して回転表示又は停止表示するための回転リールと、
前記図柄により構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段と、
前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を前記回転リールに対して行うための遊技制御手段とを備え、
遊技媒体の投入を条件として遊技が開始可能となり、前記当選抽選手段の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ前記回転リールの停止表示が予め定められた図柄表示の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機において、
遊技として、
遊技媒体の投入を条件として、通常に行われる通常遊技と、
前記通常遊技中の入賞により開始され、同一の遊技回数期間内で比較した場合に前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能である特別遊技とを少なくとも備え、
前記特別遊技は、前記特別遊技中の入賞に基づき遊技媒体を払い出した払い出し枚数の合計が、所定枚数(以下、かかる所定枚数を「終了上限枚数」という)以上になること、又は、前記特別遊技中の入賞に基づき遊技媒体が増加した増加枚数の合計が所定枚数(以下、かかる所定枚数を「終了上限枚数」という)以上になること、のうち予め定めた一方になること、或いは、所定の遊技回数(以下、かかる所定の遊技回数を「終了遊技回数」という)の遊技が終了することのいずれかの達成を第1の条件として終了するように形成され、
遊技回数として、全ての前記回転リールの回転表示を開始してから、全ての前記回転リールの回転表示を停止表示に移行させるまでを1回の遊技回数として設定し、
前記特別遊技中の遊技回数をカウントする遊技回数カウント手段と、
遊技媒体の前記払い出し枚数又は前記増加枚数のうち終了条件として予め定めた一方をカウントする枚数カウント手段と、
前記枚数カウント手段によりカウントされた枚数が、予め定めた終了上限枚数以上に到達したこと、又は、前記遊技回数カウント手段によりカウントされた回数が前記終了遊技回数に到達したこと、のいずれかの達成を第1の条件として、前記特別遊技の終了を決定する終了決定手段と、
前記特別遊技中の遊技回数として複数個の遊技回数を設定した遊技回数設定手段と、
前記遊技回数設定手段により設定された複数個の遊技回数の各々の遊技が終了した際ごとに、その終了した際における遊技媒体の前記払い出し枚数又は前記増加枚数のうち終了条件として予め定めた一方を、前記終了上限枚数より小さいうちで、予め定めた所定の上限からなる途中上限枚数と下限からなる途中下限枚数との範囲の枚数に設定すると共に、前記遊技回数設定手段によって設定された複数個の遊技回数各々について、遊技回数の少ない方が遊技回数の多い方より、前記途中上限枚数も前記途中下限枚数も少なくなるように設定した枚数設定手段と、
前記遊技回数設定手段により設定された複数個の遊技回数のうちいずれかの遊技が終了した際、前記枚数カウント手段によりカウントされた枚数が、前記枚数設定手段により設定された複数個の遊技回数時における前記いずれかの遊技に対応する前記途中上限枚数及び前記途中下限枚数の範囲内に含まれていないことを第2の条件として、第1の条件の前記終了上限枚数又は前記終了遊技回数の値のうち予め定めた一方又は双方の値を減らす終了条件変更手段とを備え、
前記遊技回数設定手段により設定された複数個の遊技回数のうちある遊技回数の遊技が終了した際、前記枚数カウント手段によりカウントされた枚数が、前記枚数設定手段により設定された前記途中上限枚数及び前記途中下限枚数の範囲内に含まれて前記ある遊技回数時における前記第2の条件を達成しなかった場合には、前記第1の条件を変更せず、
前記ある遊技回数時における前記第2の条件を達成した場合には、前記終了条件変更手段により、前記第1の条件の前記終了上限枚数又は前記終了遊技回数の値のうち予め定めた一方又は双方の値を減らし、その減算後の値を、前記第1の条件の変更後の終了上限枚数又は終了遊技回数として決定し、
特別遊技中に、前記第1の条件或いは前記終了条件変更手段によって変更された前記第1の条件を達成すると、前記特別遊技を終了することを特徴とする遊技機。
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