JP4519933B2 - 動画像符号化装置および動画像符号化方法 - Google Patents

動画像符号化装置および動画像符号化方法 Download PDF

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Description

本発明は、動画像データを符号化する動画像符号化装置および動画像符号化方法に関する。
映像信号をより少ないデータ量で伝送・蓄積するための動画像符号化技術は、例えばMPEG2ビデオ規格に代表されるように実用化が進んでいる。
MPEG2ビデオ規格では、1枚の画像を複数の8×8画素のブロックに分割し、各ブロックに直交変換の一つであるDCT(離散コサイン変換)を行い、得られたDCT係数を量子化して可変長符号化することで圧縮を行う。また、動き補償予測を併用することで、時間軸方向の画像の相関を利用して符号化の効率を高めている。
動き補償予測には、フレーム内予測とフレーム間予測とがある。動画像符号化において、フレーム間予測は、符号化済みのフレームを参照して動きを予測することで、通常、フレーム内予測よりも効率良く動画像データを符号化できる。
また、量子化に用いる量子化パラメータを視覚特性に応じて設定することで、動画像符号化による画質の劣化を低減できる。
特許文献1には、所定数の画素から構成されるマクロブロック(画素ブロック)のアクティビティを算出し、アクティビティが低いほど量子化パラメータを小さく設定する適応量子化手法を用いて、量子化による画質の劣化を低減する動画像符号化装置が開示されている。
特開2006−129067号公報
特許文献1の動画像符号化装置は、マクロブロックのアクティビティに基づいて平坦部ほど量子化パラメータを小さくする適応量子化手法である。アクティビティに基づく適応量子化手法では、主観的な画質の劣化が目立ちやすい平坦領域の画質を向上することができる。
フレーム間予測においては、予測残差が大きい領域は主観的な画質の劣化が目立ちやすい。しかし、アクティビティと予測残差との間には相関が無いので、アクティビティに基づく適応量子化手法では、予測残差が大きい領域の画質を向上することは困難である。したがって、予測残差の大きい領域の主観画質の劣化を低減するための新たな技術の実現が必要である。
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、予測残差が大きくなる可能性が高い領域の画質を改善することができる動画像符号化装置および動画像符号化方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明の一つの観点によれば、動画像データを符号化する動画像符号化装置であって、入力画像内の画素ブロック毎に動きベクトルを算出する前記動画像データの各画像フレームにおいて画素ブロック毎に動きベクトルを算出する動きベクトル算出手段と、前記各画素ブロックの動きベクトルに基づいて、前記入力画像内における動き領域と静止領域との間の動き境界を検出する前記算出した動きベクトルを用いて、前記画像フレームから画素ブロック単位で動きの境界を検出する動き境界検出手段と、前記動き境界の検出結果に応じて、前記検出した動き境界に接する画素ブロックを量子化するための量子化パラメータの値を、前記検出した動き境界に接する画素ブロックが動き境界に接しない場合に設定される値よりも小さく設定する量子化パラメータ設定手段とを具備することを特徴とする動画像符号化装置が提供される。
本発明によれば、予測残差が大きくなる可能性が高い領域の画質を改善することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
本実施形態に係る動画像符号化装置は、動画像データのビットストリームを入力し、この動画像データのビットストリーム(入力画像信号)を符号化する。動画像データは例えばMPEG2方式またはH.264方式で符号化される。この動画像符号化装置は、例えば、パーソナルコンピュータ、または各種電子機器に内蔵される組み込みシステムとして実現される。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る動画像符号化装置101の構成を説明する。動画像符号化装置101は、動きベクトル検出部102、イントラ予測部103、インター予測部104、モード判定部105、直交変換部106、量子化部107、逆量子化部108、逆直交変換部109、予測復号化部110、参照フレームメモリ111、エントロピー符号化部112、レート制御部113、及び動き境界判定部114を備える。
動きベクトル検出部102は、外部から入力画像信号(動画像データ)を受け取る。動きベクトル検出部102は、符号化対象の入力画像(入力画像フレーム)内の画素ブロック毎に動きベクトルを算出する。具体的には、動きベクトル検出部102は、参照フレームメモリ111に格納されている復号画像データを読み出し、入力ビットストリームの画像フレームを所定数の画素毎に分割した画素ブロック毎に、動きベクトルを算出する。そして、動きベクトル検出部102は、入力画像及び復号画像データに基づく、最適な動き補償パラメータを決定する。動き補償パラメータとしては、動きベクトル、動き補償予測ブロックの形状、参照フレームの選択方法等がある。
イントラ予測部103は、動きベクトル検出部102と同様に、外部から入力画像信号(動画像データ)を受け取る。イントラ予測部103は、参照フレームメモリ111に格納された現フレーム内の符号化済み領域の局所復号画像データを読み出して、フレーム内予測による動き補償処理を行う。
インター予測部104は、フレーム間予測動き補償処理を行う。インター予測部104は、まず、入力画像信号と動きベクトル検出部102により決定された最適な動き補償パラメータとを受け取る。また、インター予測部104は、参照フレームメモリ111に格納されている復号画像データを読み出す。
インター予測部104は、読み出した復号画像データ(参照画像)に対して、動き補償パラメータを用いた重み係数の乗算やオフセットの加算等により、フレーム間の振幅補償処理を行う。そして、インター予測部104は、輝度信号及び色差信号のそれぞれについて予測残差信号を生成する。すなわち、インター予測部104は、符号化対象画素ブロックに対応する動きベクトルに基づき、符号化対象画素ブロックに対応する予測信号を参照画像から生成する。そして、インター予測部104は、符号化対象画素ブロックの画像信号から予測信号を減算することによって予測残差信号を生成する。
モード判定部105は、イントラ予測部103及びインター予測104それぞれによる動き補償処理の結果を受け取り、この結果から算出される符号化コストに基づき、1つ以上の予測モードの候補から最適な符号化モードを決定する。
直交変換部106は、モード判定部105において決定された符号化モードによる予測残差信号に対して直交変換処理を実行し、直交変換係数を算出する。
動き境界判定部114は、動きベクトル検出部102により検出された動きベクトルを用いて、動領域との静止領域との間の境界である動き境界を、画素ブロック単位で検出する。動領域は動きを伴う領域であり、静止領域は動きの小さな領域である。例えば、動きベクトルの大きさが所定のしきい値よりも大きい画素ブロックは動領域に属するものと判定される。動きベクトルの大きさがこのしきい値以下の画素ブロックは、動きの小さな静止領域に属するものと判定される。動き境界判定部114は、注目する画素ブロックの動きベクトルと周囲の画素ブロックの動きベクトルとの動きの差が第1のしきい値よりも大きく、且つ、注目する画素ブロックの動きベクトルと周囲の画素ブロックの動きベクトルのいずれかの大きさが第2のしきい値よりも小さい場合に、注目画素ブロックを動き境界に接する画素ブロックとして検出する。なお、周囲の画素ブロックをさらに、動き境界に接する画素ブロックとして検出してもよい。
ここで、注目する画素ブロックの動きベクトルと周囲の画素ブロックの動きベクトルとの動きの差は、例えば、各動きベクトルを垂直成分と水平成分とに分けて算出することができる。動き境界判定部114は、水平方向に並んだ2つの画素ブロックについて、それぞれの動きベクトルの水平成分の差を算出し、この差が第1のしきい値より大きく、且つ、2つの動きベクトルのいずれかの大きさが第2のしきい値よりも小さい場合に、水平方向に並んだ2つの画素ブロック間の境界が動き境界であると判定する。また、動き境界判定部114は、垂直方向に並んだ2つの画素ブロックについて、それぞれの動きベクトルの垂直成分の差を算出し、この差が第1のしきい値より大きく、且つ、2つの動きベクトルのいずれかの大きさが第2のしきい値よりも小さい場合に、垂直方向に並んだ2つの画素ブロック間の境界が動き境界であると判定する。そして、動き境界判定部114は、動き境界情報を量子化部107へ出力する。
レート制御部113は、後述するエントロピー符号化部112で算出した符号化データを用いて、画素ブロック毎の符号化データの情報量(発生符号量)を算出する。レート制御部113は、算出した画素ブロック毎の符号化データの情報量に基づくフィードバック制御によるレート制御処理を実行する。すなわち、レート制御部113は、算出した画素ブロック毎の符号化データの情報量に基づいて、画素ブロック毎に量子化パラメータを設定する。
量子化部107は、直交変換部106により算出された直交変換係数、レート制御部113により決定された量子化パラメータ、及び動き境界判定部114により検出された動き境界情報を受け取る。量子化部107は、画素ブロック(マクロブロック)に適用する量子化パラメータの値を動き境界情報に応じて適応的に制御する量子化パラメータ設定部115を含んでいる。この量子化パラメータ設定部115は、まず、動き境界情報に基づき、注目する画素ブロック(例えば、符号化対象の画素ブロック)が動き境界に接する画素ブロックである場合、量子化パラメータをレート制御部113により設定されている値よりも小さな値に設定し直す。注目する画素ブロックが動き境界に接する画素ブロックでない場合、量子化パラメータ設定部115は、量子化パラメータをレート制御部113により設定されている値のままとする。そして、量子化部107は、この量子化パラメータを用いて、直交変換部106から出力される直交変換係数の量子化処理を実行し、量子化直交変換係数を算出する。
エントロピー符号化部112は、量子化直交変換係数に対して、可変長符号化又は算術符号化等によるエントロピー符号化処理を実行する。エントロピー符号化部112はさらに、動きベクトル等の符号化モード情報に対してもエントロピー符号化処理を実行する。エントロピー符号化部112は、エントロピー符号化処理を施した量子化直交変換係数及び符号化モード情報を併せて、動画像符号化データとして出力する。
逆量子化部108、逆直交変換部109、及び予測復号化部110は、量子化直交変換係数を復号して復号画像信号を算出し、この復号画像信号を参照フレームメモリ111へ格納する処理を行う。
逆量子化部108は、量子化直交変換係数に対して逆量子化処理を実行し、直交変換係数を算出する。逆直交変換部109は、直交変換係数に対する逆直交変換処理を実行し、残差信号を算出する。予測復号化部110は、モード判定部105からの符号化モードの情報と、残差信号とを受け取り、これらの情報から復号画像信号を生成する。
つまり、逆量子化部108、逆直交変換部109、及び予測復号化部110により、入力ビットストリームから生成された量子化直交変換係数に対する局所復号化処理が実行され、参照フレームメモリ111に復号画像信号として格納される。参照フレームメモリ111に格納された復号画像信号は、動き補償予測における参照フレームとして使用される。
次に、図2に示すフローチャートを参照して、動き境界判定部114における処理の手順について説明する。動き境界判定部114における処理は、マクロブロックのような画素ブロック毎に実行される。
まず、動き境界判定部114は、動きベクトル検出部102から動きベクトル情報を受け取る(ステップS101)。動き境界判定に使用する動きベクトル情報は、注目する画素ブロック(以下、注目画素ブロックという)の動きベクトルMVcurと、注目画素ブロックの周囲の画素ブロックの動きベクトルである。
次に、動き境界判定部114は、注目画素ブロックの動きベクトルMVcurと、周囲の1つ以上の画素ブロック(近傍画素ブロックとも云う)の動きベクトルとの差(動きの差)を算出する(ステップS102)。注目する画素ブロックの動きベクトルと周囲の画素ブロックの動きベクトルとの動きの差は、上述したように、例えば、各動きベクトルを垂直成分と水平成分とに分けて算出される。動き境界判定部114は、水平方向に並んだ2つの画素ブロックについて、それぞれの動きベクトルの水平成分の差を算出する。また、動き境界判定部114は、垂直方向に並んだ2つの画素ブロックについて、それぞれの動きベクトルの垂直成分の差を算出する。
動き境界判定部114は、ステップS102で算出した1つ以上の動きベクトルの差の値から最大値を選択し、選択した差の最大値がしきい値MV_DIFF_TH以上であるかどうかを判定する(ステップS103)。選択した差の最大値がMV_DIFF_TH以上でない場合(ステップS103のNO)、動き境界判定部114は、注目画素ブロックが動き境界でないと判定して処理を終了する。
選択した差の最大値がMV_DIFF_TH以上である場合(ステップS103のYES)、動き境界判定部114は、周囲の1つ以上の画素ブロックそれぞれの動きベクトルの大きさ、及び注目画素ブロックの動きベクトルの大きさ|MVcur|から最小値を選択し、この最小値があらかじめ設定されたしきい値MV_SIZE_TH以下であるかどうかを判定する(ステップS104)。選択した最小値がしきい値MV_SIZE_TH以下でない場合(ステップS104のNO)、動き境界判定部114は、注目画素ブロックが動き境界でないと判定して処理を終了する。
選択した最小値がしきい値MV_SIZE_TH以下である場合(ステップS104のYES)、動き境界判定部114は、注目画素ブロックが動き境界に接する画素ブロックであると判定し、注目画素ブロックが動き境界であるという情報を示す動き境界情報を量子化部107へ出力する(ステップS105)。
以上の処理により、注目画素ブロックが動き境界に接する画素ブロックであるかどうかが判定され、この情報を示す動き境界情報が量子化部107へ出力される。
なお、周囲の画素ブロックには、注目画素ブロックの4近傍の画素ブロックや8近傍の画素ブロックを用いる等、処理に適当な画素ブロックを設定することができる。また、ステップS103において用いる動きベクトルの差の最大値、及びステップS104において用いる動きベクトルの大きさの最小値は、適宜、それぞれの平均値又は中央値等としてもよい。
図3は、動画像データの各画像フレームに対して、画素ブロック毎の符号化処理を行う場合の符号化順序の例を示したものである。
各画像フレームは所定数の画素からなる画素ブロックに分割され、図中に矢印で示すように、ラスタ走査による走査順と同様の順序で、各画素ブロックに対する符号化が行われる。したがって、図中太枠で示された現在の注目画素ブロックよりも前に符号化された画素ブロック群(図中ハッチング領域)では、既に動きベクトルが算出されている。
この場合、現在の注目画素ブロック(符号化対象画素ブロック)の左側に接する画素ブロックと上側に接する画素ブロック、すなわち、現在の注目画素ブロックに接する画素ブロックのうち、既に動きベクトルが算出されている符号化済み画素ブロックを用いて、注目画素ブロックと、左側又は上側に接する符号化済み画素ブロックとの境界が動き境界であるかどうかを判定する。
なお、画像フレーム内のすべての画素ブロックについてそれぞれ動きベクトルを算出した後に、注目画素ブロックに接するすべての画素ブロックについて、注目画素ブロックと注目画素ブロックに接する各画素ブロックとの境界が動き境界であるかどうかを判定してもよい。
図4乃至図6は、注目画素ブロックの動きベクトルと、注目画素ブロックの上側及び左側に接する画素ブロックそれぞれの動きベクトルとに基づき、動き境界を検出する例を示している。二つの画素ブロック間の境界は、画素ブロックそれぞれの動きベクトルの動きの差が大きい、すなわち、二つの動きベクトルそれぞれが指す方向、及びそれぞれの大きさに差がある場合に、動き境界として検出される。
図4では、注目画素ブロック201に対して、左側に画素ブロック200が接し、上側に画素ブロック202が接している。注目画素ブロック201、左側画素ブロック200、及び上側画素ブロック202の動きベクトルはそれぞれ、mv,mv,mvである。
まず、注目画素ブロック201と左側画素ブロック200との境界が動き境界であるかどうかを判定する場合、注目画素ブロック201の動きベクトルの水平方向成分mvx1と左側画素ブロック200の動きベクトルの水平方向成分mvx0とを用いる。mvx1とmvx0との差が第1のしきい値以上であり、且つ、mvx1の大きさとmvx0の大きさのいずれかが第2のしきい値以下である場合、注目画素ブロック201と左側画素ブロック200との間の境界は動き境界として検出される。
図4においては、mvx1とmvx0との差が第1のしきい値以上であり、且つ、mvx0の大きさが第2のしきい値以下であるので、注目画素ブロック201と左側画素ブロック200との間の境界は動き境界として検出される。また、注目画素ブロック201及び左側画素ブロック200は、動き境界に接する画素ブロックとして検出される。
一方、注目画素ブロック201と上側画素ブロック202との境界が動き境界であるかどうかを判定する場合、注目画素ブロック201の動きベクトルの垂直方向成分mvy1と上側画素ブロック202の動きベクトルの垂直方向成分mvy2とを用いる。mvy1とmvy2との差が第1のしきい値以上であり、且つ、mvy1の大きさとmvy2の大きさのいずれかが第2のしきい値以下である場合、注目画素ブロック201と上側画素ブロック202との間の境界は動き境界として検出される。
図4においては、mvy1とmvy2との差が第1のしきい値以上でなく、また、mvy1の大きさとmvy2の大きさはいずれも第2のしきい値以下でないので、注目画素ブロック201と上側画素ブロック202との境界は動き境界として検出されない。
次に、図5では、注目画素ブロック301に対して、左側に画素ブロック300が接し、上側に画素ブロック302が接している。注目画素ブロック301、左側画素ブロック300、及び上側画素ブロック302の動きベクトルはそれぞれ、mv,mv,mvである。図5においても、上述の動き境界判定方法により、画素ブロック間の境界が動き境界であるかどうかを判定する。
注目画素ブロック301と左側画素ブロック300との境界が動き境界であるかどうかを判定すると、mvx1とmvx0との差が第1のしきい値以上でなく、また、mvx1の大きさとmvx0の大きさはいずれも第2のしきい値以下でないので、注目画素ブロック301と左側画素ブロック300との間の境界は動き境界として検出されない。
また、注目画素ブロック301と上側画素ブロック302との境界が動き境界であるかどうかを判定すると、mvy1とmvy2との差が第1のしきい値以上であり、且つ、mvy2の大きさが第2のしきい値以下であるので、注目画素ブロック301と上側画素ブロック302との間の境界は動き境界として検出される。また、注目画素ブロック301及び上側画素ブロック302は、動き境界に接する画素ブロックとして検出される。
図6では、注目画素ブロック401に対して、左側に画素ブロック400が接し、上側に画素ブロック402が接している。注目画素ブロック401、左側画素ブロック400、及び上側画素ブロック402の動きベクトルはそれぞれ、mv,mv,mvである。これらの動きベクトルmv,mv,mvはすべて、同一の方向を指し、同一の大きさを持つ動きベクトルである。つまり、いずれの画素ブロックも、前の参照フレームにおいて対応する画素ブロックからの動きが同一であり、例えば、これら3つの画素ブロックが同一の物体上にあることが推定される。したがって、これらの動きベクトルを用いて、上述の動き境界判定方法により画素ブロック間の境界が動き境界であるかどうかを判定した場合、画素ブロック間の境界はいずれも動き境界として検出されない。
図7は、注目画素ブロックと注目画素ブロックの左側及び上側の画素ブロックとを対象とした、動き境界判定部114による動き境界判定処理の手順を示したフローチャートである。
まず、動き境界判定部114は、注目画素ブロックの動きベクトルmv、注目画素ブロックの左側に接する画素ブロックの動きベクトルmv、及び注目画素ブロックの上側に接する画素ブロックの動きベクトルmvの情報を動きベクトル検出部102から受け取る(ステップS201)。
次に、動き境界判定部114は、水平方向に並んだ画素ブロック間の境界が動き境界であるかどうかを判定するための処理(ステップS202〜S207)と、垂直方向に並んだ画素ブロック間の境界が動き境界であるかどうかを判定するための処理(ステップS208〜S213)とを行う。つまり、動き境界判定部114は、注目画素ブロックと注目画素ブロックの左側に接する画素ブロックとの間の境界が動き境界であるかどうかと、注目画素ブロックと注目画素ブロックの上側に接する画素ブロックとの間の境界が動き境界であるかどうかとを判定する。
まず、動き境界判定部114は、注目画素ブロックのベクトルの水平成分mvx1と注目画素ブロックの左側に接する画素ブロックのベクトルの水平成分mvx0との差である水平方向の動きベクトル差dを算出する(ステップS202)。すなわち、水平方向の動きベクトル差dは、次式により算出される。
= mvx0 − mvx1
次に、算出した水平方向の動きベクトル差dがしきい値th以上であるかどうかを判定する(ステップS203)。水平方向の動きベクトル差dがしきい値th以上である場合(ステップS203のYES)、すなわち、
≧ th
である場合、動き境界判定部114は、注目画素ブロックのベクトルの水平成分mvx1と注目画素ブロックの左側に接する画素ブロックのベクトルの水平成分mvx0のいずれか一方の大きさがしきい値th以下であるかどうかを判定する(ステップS204〜S206)。
注目画素ブロックの左側に接する画素ブロックのベクトルの水平成分mvx0の大きさがしきい値th以下であって(ステップS204のYES)、注目画素ブロックのベクトルの水平成分mvx1の大きさがしきい値th以下でない場合(ステップS205のNO)、すなわち、
|mvx0| ≦ th
であり、且つ、
|mvx1| > th
である場合、又は、注目画素ブロックの左側に接する画素ブロックのベクトルの水平成分mvx0の大きさがしきい値th以下でなく(ステップS204のNO)、注目画素ブロックのベクトルの水平成分mvx1の大きさがしきい値th以下である場合(ステップS206のYES)、すなわち、
|mvx0| > th
であり、且つ、
|mvx1| ≦ th
である場合、動き境界判定部114は、水平方向に並んだ画素ブロックである注目画素ブロックと注目画素ブロックの左側に接する画素ブロックとの間の境界を動き境界と判定する(ステップS207)。
次に、動き境界判定部114は、注目画素ブロックのベクトルの垂直成分mvy1と注目画素ブロックの上側に接する画素ブロックのベクトルの垂直成分mvy2との差である垂直方向の動きベクトル差dを算出する(ステップS208)。すなわち、垂直方向の動きベクトル差dは、次式により算出される。
= mvy2 − mvy1
次に、算出した垂直方向の動きベクトル差dがしきい値th以上であるかどうかを判定する(ステップS209)。垂直方向の動きベクトル差dがしきい値th以上である場合(ステップS209のYES)、すなわち、
≧ th
である場合、動き境界判定部114は、注目画素ブロックのベクトルの垂直成分mvy1と注目画素ブロックの上側に接する画素ブロックのベクトルの垂直成分mvy2のいずれか一方の大きさがしきい値th以下であるかどうかを判定する(ステップS210〜S212)。
注目画素ブロックの上側に接する画素ブロックのベクトルの垂直成分mvy2の大きさがしきい値th以下であり(ステップS210のYES)、且つ、注目画素ブロックのベクトルの垂直成分mvy1の大きさがしきい値th以下でない場合(ステップS211のNO)、すなわち、
|mvy2| ≦ th
であり、且つ、
|mvy1| > th
である場合、又は、注目画素ブロックの上側に接する画素ブロックのベクトルの垂直成分mvy2の大きさがしきい値th以下でなく(ステップS210のNO)、且つ、注目画素ブロックのベクトルの垂直成分mvy1の大きさがしきい値th以下である場合(ステップS212のYES)、すなわち、
|mvy2| > th
であり、且つ、
|mvy1| ≦ th
である場合、動き境界判定部114は、垂直方向に並んだ画素ブロックである注目画素ブロックと注目画素ブロックの上側に接する画素ブロックとの間の境界を動き境界と判定する(ステップS213)。
以上の処理により、画素ブロック間の境界が動き境界であるかどうかを判定し、動き境界に接する画素ブロック群を検出することができる。
量子化部107は、動き境界に接する画素ブロックの量子化に用いられる量子化パラメータの値を、レート制御部113によって当該画素ブロックに予め設定された値よりも小さく再設定する。図8は、直交変換部106により算出された直交変換係数を、量子化パラメータを用いて量子化する処理の手順を示したフローチャートである。
まず、量子化部107は、直交変換部106から直交変換係数を受け取る(ステップS301)。次に、量子化部107は、レート制御部113により設定された量子化パラメータを受け取る(ステップS302)。また、量子化部107は、動き境界判定部114から動き境界情報を受け取る(ステップS303)。
次に、量子化部107は、動き境界情報に基づき、符号化対象の画素ブロックが動き境界に接している画素ブロックであるかどうかを判定する(ステップS304)。
符号化対象の画素ブロックが動き境界に接している場合(ステップS304のYES)、量子化部107は、レート制御部113から受け取った符号化対象の画素ブロックに適用すべき量子化パラメータの値を、当該値よりも小さな値に設定し直す(ステップS305)。つまり、符号化対象の画素ブロックが動き境界に接している場合、量子化部107は、レート制御部113から受け取った量子化パラメータの値よりも小さな値を符号化対象の画素ブロックの量子化処理に用いる。
一方、符号化対象の画素ブロックが動き境界に接していない場合(ステップS304のNO)、量子化部107は、レート制御部113から受け取った量子化パラメータの値をそのまま符号化対象の画素ブロックの量子化処理に用いる。
量子化部107は、上述の処理によって設定された量子化パラメータを用いて、直交変換係数に対する量子化処理を実行する(ステップS306)。したがって、動き境界に接する符号化対象の画素ブロックに対応する直交変換係数それぞれは、比較的小さい量子化ステップ幅で量子化される。
以上の処理により、量子化部107は、符号化対象の画素ブロックが動き境界に接しているかどうかに応じて設定した量子化パラメータを用い、直交変換係数に対する量子化処理を実行し、量子化直交変換係数を算出する。特に、対象の画素ブロックが動き境界に接している場合には、量子化パラメータの値を予め設定されている値よりも小さく設定し直すことで、対象の画素ブロックの直交変換係数を細かく量子化する。つまり、動物体が通過した直後など、フレーム間予測による動き補償において予測残差が大きくなる可能性が高い領域に対応する画素ブロックについて、量子化パラメータを制御することで、画質の劣化を低減することができる。
図9は、通常の動画像符号化により画像劣化が生じる画像フレームの例を示している。
図9に示す画像フレームは、静止物体である建物等の前を、動物体である電車が通過している動画像データ内の1フレームである。電車のような動物体を撮影した動画像データをフレーム間予測により符号化すると、予測残差が大きくなるために復号画像に符号化歪みが残り、画質の劣化を生じる可能性がある。例えば、図9に破線で囲んで示した、画像フレーム内で電車が通過した直後の領域は、符号化の際に参照する画像フレームでは捉えられていないために、符号化対象の画像フレームと参照画像フレームとの間における動き予測が当たらない可能性が高い。したがって、予測残差として設定される値は大きくなる。
また、図9において実線で囲まれた領域付近は、動画像データの画像フレーム群で電車が通過した領域を示し、通常の符号化では符号化歪みが生じやすい。そこで、本実施形態の動画像符号化装置101は、画像フレーム内の画素ブロック毎に算出される動きベクトルを用いて、電車が通過した直後の領域のように予測残差が大きくなる領域、すなわち、動領域と静止領域との間の境界である動き境界を画素ブロック単位で検出し、通常の符号化による符号化歪みを低減するための処理を行う。
図10は、動き境界判定部114により検出される動き境界の例を示している。画像フレーム内で建物や道路等の静止物体を捉えた領域は、動きベクトルの大きさが小さく、すなわち、動きのない(小さい)領域といえる。一方、画像フレーム内で電車等の動物体を捉えた領域(図10実線で囲まれた領域)は、動きベクトルの大きさが大きく、すなわち、動きのある(大きい)領域といえる。動き境界判定部114は、これら二つの領域の境界(図10破線で囲まれた領域)を動き境界として検出する。
動画像符号化装置101の量子化部107は、上述したように、検出した動き境界に接する画素ブロックを量子化するための量子化パラメータの値を、レート制御部113により予め設定された値よりも小さく設定し直すことで、当該画素ブロックの直交変換係数を細かく量子化する。
上述したように、本実施形態では、垂直方向に並んだ画素ブロック間の動きの差はそれらブロックの動きベクトルの水平方向成分の差のみを考慮して算出され、また垂直方向に並んだ画素ブロック間の動きの差はそれらブロックの動きベクトルの垂直方向成分の差のみを考慮して算出される。したがって、図10のように電車等の動物体が水平方向に移動する場合には、動物体とその上側の領域との間の境界は動き境界として検出されず、動物体の移動直後に出現する領域(電車の後方の領域)のみを動き境界として検出することができる。よって、予測残差が大きくなる可能性が高い領域の画質を効率よく改善することができる。
動き境界に接する各画素ブロック、たとえば、動き境界を挟んで並んだ2つの画素ブロックは、量子化パラメータの値を小さく設定することで、細かく量子化される。これにより、符号化された動画像データを復号して再生した際に、視聴者が知覚する主観画質を向上させることができる。もちろん、必ずしも、動き境界を挟んで並んだ2つの画素ブロックに適用する量子化パラメータそれぞれの値を小さく設定する必要はなく、例えば、動き境界に接し且つ動きの少ない画素ブロックに適用する量子化パラメータの値のみを小さく設定してもよい。
図11は、本実施形態の動画像符号化処理をプログラムとして備えた情報処理装置の構成を示すブロック図である。この情報処理装置50は、例えば、パーソナルコンピュータ、又は各種電子機器に内蔵される組み込みシステムとして実現される。
情報処理装置50は、CPU51、メモリ52、IOデバイス53、及び外部記憶装置54を備える。
CPU51は各種プログラムを実行するプロセッサである。CPU51は、各種演算処理を実行すると共に、情報処理装置内の各部を制御する。
メモリ52は、CPU51によって実行される、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、及び各種データを格納するためのメインメモリである。メモリ52には、動画像データを符号化する動画像符号化プログラム521がロードされている。
IOデバイス53は、情報処理装置50に対するデータの入出力を実行するための各種入出力デバイスである。また、外部記憶装置54は、各種プログラムやデータを格納するための不揮発性の記憶装置である。外部記憶装置54に格納された各種プログラムやデータは、情報処理装置50内の各部からの要求に応じて、メモリ52へロードされる。
メモリ52にロードされている動画像符号化プログラム521は、上述したように、動画像データを符号化するための処理を行うプログラムである。動画像符号化プログラム521において、図11に破線で囲んだ枠内の各処理部は、通常の動画像符号化プログラムによって実現することができる。
図11に破線で囲んだ枠外にある動き境界判定部114は、上述したように、動きベクトル検出部102により検出された動きベクトルを用いて、動きの大きな領域と動きの小さな領域との境界である動き境界を、画素ブロック単位で検出する。動き境界判定部114は、注目する画素ブロックの動きベクトルと周囲の画素ブロックの動きベクトルとの動きの差が第1のしきい値よりも大きく、且つ、注目する画素ブロックの動きベクトルと周囲の画素ブロックの動きベクトルのいずれかの大きさが第2のしきい値よりも小さい場合に、注目画素ブロックを動き境界に接する画素ブロックとして検出する。
また、同様に図11に破線で囲んだ枠外にある量子化パラメータ設定部115は、まず、動き境界判定部114からの動き境界情報と、レート制御部113からの量子化パラメータの情報とを受け取る。次に、量子化パラメータ設定部115は、動き境界情報に基づき、動き境界に接する画素ブロックを量子化する量子化パラメータの値を、レート制御部113により設定された値よりも小さく設定する。そして、この量子化パラメータを量子化部107へ出力する。
本実施形態の動画像符号化処理の手順を実行するプログラムは、上述の動き境界判定部114及び量子化パラメータ設定部115にそれぞれ対応する処理の手順を実行するためのプログラムを、通常の動画像符号化プログラムに追加することで実現され得る。
以上説明したように、本実施形態によれば、動画像符号化において予測残差が大きくなる可能性が高い領域の画質を改善することができる。本実施形態では、動画像データの画像フレーム内で、動きの大きな領域と動きの小さな領域との境界である動き境界を検出し、検出した動き境界に接する画素ブロックを量子化するための量子化パラメータの値を予め設定された値よりも小さく設定する。動き境界の周囲の画素ブロックを細かく量子化することで、視聴者が知覚する主観画質を向上させることができる。
また、本実施形態の動画像符号化処理の手順は全てソフトウェアによって実行することができる。このため、動画像符号化処理の手順を実行するプログラムをコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じて通常のコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。また本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の一実施形態に係る動画像符号化装置の構成を示すブロック図。 同実施形態の動画像符号化装置によって実行される動き境界検出処理の手順を示すフローチャート。 同実施形態の動画像符号化装置により符号化される画像フレームの画素ブロック説明する図。 同実施形態の動画像符号化装置において水平方向に並んだ画素ブロック間の境界を動き境界として検出する例を示す図。 同実施形態の動画像符号化装置において垂直方向に並んだ画素ブロック間の境界を動き境界として検出する例を示す図。 同実施形態の動画像符号化装置において画素ブロック間の境界が動き境界として検出されない例を示す図。 同実施形態の動画像符号化装置によって実行される動き境界検出処理の別の手順を示すフローチャート。 同実施形態の動画像符号化装置によって実行される量子化処理の手順を示すフローチャート。 通常の動画像符号化により画像劣化が生じる画像フレームの例を示す図。 同実施形態の動画像符号化装置により検出される動き境界の例を示す図。 本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図。
符号の説明
101…動画像符号化装置、102…動きベクトル検出部、103…イントラ予測部、104…インター予測部、105…モード判定部、106…直交変換部、107…量子化部、108…逆量子化部、109…逆直交変換部、110…予測符号化部、111…参照フレームメモリ、112…エントロピー符号化部、113…レート制御部、114…動き境界判定部、115…量子化パラメータ設定部。

Claims (9)

  1. 動画像データを符号化する動画像符号化装置であって、
    入力画像内の画素ブロック毎に動きベクトルを算出する動きベクトル算出手段と、
    前記各画素ブロックの動きベクトルに基づいて、前記入力画像内における動き領域と静止領域との間の動き境界を検出する動き境界検出手段と、
    前記動き境界の検出結果に応じて、前記検出した動き境界に接する画素ブロックを量子化するための量子化パラメータの値を、前記検出した動き境界に接する画素ブロックが動き境界に接しない場合に設定される値よりも小さく設定する量子化パラメータ設定手段とを具備することを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 前記動き境界検出手段は、前記入力画像内の注目する画素ブロックの動きベクトルと前記注目画素ブロックに接する画素ブロックである近傍画素ブロックの動きベクトルとの動きの差が第1のしきい値以上であり、且つ前記注目画素ブロックの動きベクトルと前記近傍画素ブロックの動きベクトルのいずれかの大きさが第2のしきい値以下である場合に、前記注目画素ブロックと前記近傍画素ブロックとの境界を前記動き境界として検出することを特徴とする請求項1記載の動画像符号化装置。
  3. 前記動き境界検出手段は、前記入力画像内の注目する画素ブロックの動きベクトルの垂直成分と、前記注目画素ブロックの上側又は下側に接する画素ブロックの動きベクトルの垂直成分との差が第1のしきい値以上であり、且つ前記注目画素ブロックの動きベクトルの垂直成分の大きさと、前記上側又は下側に接する画素ブロックの動きベクトルの垂直成分の大きさのいずれかの大きさが第2のしきい値以下である場合に、前記注目画素ブロックと前記上側又は下側に接する画素ブロックとの境界を前記動き境界として検出し、前記注目画素ブロックの動きベクトルの水平成分と、前記注目画素ブロックの左側又は右側に接する画素ブロックの動きベクトルの水平成分との差が前記第1のしきい値以上であり、且つ前記注目画素ブロックの動きベクトルの水平成分の大きさと、前記左側又は右側に接する画素ブロックの動きベクトルの水平成分の大きさのいずれかの大きさが前記第2のしきい値以下である場合に、前記注目画素ブロックと前記左側又は右側に接する画素ブロックとの境界を前記動き境界として検出することを特徴とする請求項1記載の動画像符号化装置。
  4. 前記動き境界検出手段は、前記入力画像内の符号化対象画素ブロックの動きベクトルの垂直成分と、前記符号化対象画素ブロックの上側に接する符号化済みの第1の画素ブロックの動きベクトルの垂直成分とに基づいて、前記符号化対象画素ブロックと前記第1の画素ブロックとの間の境界が前記動き境界であるか否かを判定し、前記符号化対象画素ブロックの動きベクトルの水平成分と、前記符号化対象画素ブロックの左側に接する符号化済みの第2の画素ブロックの動きベクトルの水平成分とに基づいて、前記符号化対象画素ブロックと前記第2の画素ブロックとの間の境界が前記動き境界であるか否かを判定し
    前記量子化パラメータ設定手段は、前記符号化対象画素ブロックと前記第1の画素ブロックとの間の境界または前記符号化対象画素ブロックと前記第2の画素ブロックとの間の境界の少なくとも一方が前記動き境界である場合、前記符号化対象画素ブロック量子化パラメータの値を、符号化データのレート制御によって決定される量子化パラメータの値よりも小さい値に設定することを特徴とする請求項1記載の動画像符号化装置。
  5. 前記動き境界検出手段は、前記符号化対象画素ブロックの動きベクトルの垂直成分と前記第1の画素ブロックの動きベクトルの垂直成分との差が第1のしきい値以上であり、且つ前記符号化対象画素ブロックの動きベクトルの垂直成分の大きさと、前記第1の画素ブロックの動きベクトルの垂直成分の大きさのいずれかの大きさが第2のしきい値以下である場合に、前記符号化対象画素ブロックと前記第1の画素ブロックとの境界を前記動き境界として検出し、前記符号化対象画素ブロックの動きベクトルの水平成分と前記第2の画素ブロックの動きベクトルの水平成分との差が前記第1のしきい値以上であり、且つ前記符号化対象画素ブロックの動きベクトルの水平成分の大きさと、前記第2の画素ブロックの動きベクトルの水平成分の大きさのいずれかの大きさが前記第2のしきい値以下である場合に、前記符号化対象画素ブロックと前記第2の画素ブロックとの境界を前記動き境界として検出することを特徴とする請求項4記載の動画像符号化装置。
  6. 動画像データを符号化する動画像符号化方法であって、
    入力画像内の画素ブロック毎に動きベクトルを算出する動きベクトル算出ステップと、
    前記各画素ブロックの動きベクトルに基づいて、前記入力画像内における動き領域と静止領域との間の動き境界を検出する動き境界検出ステップと、
    前記動き境界の検出結果に応じて、前記検出した動き境界に接する画素ブロックを量子化するための量子化パラメータの値を、前記検出した動き境界に接する画素ブロックが動き境界に接しない場合に設定される値よりも小さく設定する量子化パラメータ設定ステップとを具備することを特徴とする動画像符号化方法。
  7. 前記動き境界検出ステップは、前記入力画像内の注目する画素ブロックの動きベクトルの垂直成分と、前記注目画素ブロックの上側又は下側に接する画素ブロックの動きベクトルの垂直成分との差が第1のしきい値以上であり、且つ前記注目画素ブロックの動きベクトルの垂直成分の大きさと、前記上側又は下側に接する画素ブロックの動きベクトルの垂直成分の大きさのいずれかの大きさが第2のしきい値以下である場合に、前記注目画素ブロックと前記上側又は下側に接する画素ブロックとの境界を前記動き境界として検出し、前記注目画素ブロックの動きベクトルの水平成分と、前記注目画素ブロックの左側又は右側に接する画素ブロックの動きベクトルの水平成分との差が前記第1のしきい値以上であり、且つ前記注目画素ブロックの動きベクトルの水平成分の大きさと、前記左側又は右側に接する画素ブロックの動きベクトルの水平成分の大きさのいずれかの大きさが前記第2のしきい値以下である場合に、前記注目画素ブロックと前記左側又は右側に接する画素ブロックとの境界を前記動き境界として検出することを特徴とする請求項6記載の動画像符号化方法。
  8. 動画像データを符号化する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    入力画像内の画素ブロック毎に動きベクトルを算出する動きベクトル算出手順と、
    前記各画素ブロックの動きベクトルに基づいて、前記入力画像内における動き領域と静止領域との間の動き境界を検出する動き境界検出手順と、
    前記動き境界の検出結果に応じて、前記検出した動き境界に接する画素ブロックを量子化するための量子化パラメータの値を、前記検出した動き境界に接する画素ブロックが動き境界に接しない場合に設定される値よりも小さく設定する量子化パラメータ設定手順とを前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  9. 前記動き境界検出手順は、前記入力画像内の注目する画素ブロックの動きベクトルの垂直成分と、前記注目画素ブロックの上側又は下側に接する画素ブロックの動きベクトルの垂直成分との差が第1のしきい値以上であり、且つ前記注目画素ブロックの動きベクトルの垂直成分の大きさと、前記上側又は下側に接する画素ブロックの動きベクトルの垂直成分の大きさのいずれかの大きさが第2のしきい値以下である場合に、前記注目画素ブロックと前記上側又は下側に接する画素ブロックとの境界を前記動き境界として検出し、前記注目画素ブロックの動きベクトルの水平成分と、前記注目画素ブロックの左側又は右側に接する画素ブロックの動きベクトルの水平成分との差が前記第1のしきい値以上であり、且つ前記注目画素ブロックの動きベクトルの水平成分の大きさと、前記左側又は右側に接する画素ブロックの動きベクトルの水平成分の大きさのいずれかの大きさが前記第2のしきい値以下である場合に、前記注目画素ブロックと前記左側又は右側に接する画素ブロックとの境界を前記動き境界として検出する手順を含むことを特徴とする請求項8記載のプログラム。
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