JP4518734B2 - 作動機の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両の変速機や駆動機構に設けられているアクチュエータなどの作動機を制御する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両用の自動変速機やその自動変速機に用いられているトルクコンバータのロックアップクラッチなどは、一般に油圧によって制御されている。その油圧制御装置に使用される作動油(オイル)は、温度が低い状態で粘度が高くなって流動性が悪化する。そのため、低温状態での油圧の制御精度が悪いので、ロックアップクラッチのスリップ制御などの油圧を微妙に調整する制御を所期通りに実行することは困難である。そのため、油温やエンジン水温などの検出された温度が予め定めたしきい値より低い場合には、特定の制御を禁止することが従来おこなわれている。
【0003】
例えば、特開2001−99305号公報に記載された発明では、エンジンの冷却水温や変速機の作動油温に基づいてロックアップの禁止/許可の開始を判定するとともに、一旦、ロックアップ許可の判定が成立した後は、冷却水温や油温に基づくロックアップ許可/禁止の判定をおこなわないように構成している。これは、検出される温度が、冷却水や作動油などの流れの変化に起因して変化することがあり、これが原因となってロックアップの許可と禁止とが繰り返し生じることを回避するためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の公報に記載された発明の前提もしくは基本とする構成は、エンジンや自動変速機などの所定の箇所で水温や油温を検出し、その検出した温度に基づいてロックアップクラッチなどの機能装置を制御するものである。すなわち温度の検出は、特定の固定された箇所での検出となり、その特定された箇所を流れる冷却水や作動油が、必ずしも平均化された温度となってはいない。そのために、検出温度にバラツキが生じ、その影響を避けるために、上記のように一旦、許可の判定が成立した場合には、許可/禁止の判定をおこなわないようにしているのである。
【0005】
このように特定箇所で検出する温度に、少なくとも過渡的にバラツキがあるのであるから、その特定箇所で検出された温度とロックアップクラッチなどの作動機あるいはアクチュエータでの実際の油温、あるいは油圧を制御するバルブなどの作動機での実際の油温とは、少なくとも昇温あるいは温度低下の過渡時では、必ずしも一致せず、温度差が生じる。したがって、例えば昇温過程において、ロックアップの開始の許可を、検出した温度に基づいて判定する場合、温度を検出する測温部とロックアップクラッチあるいはその制御機器などの作動機との温度差を見込んで、許可温度を設定することになる。
【0006】
しかしながら、そのような温度差を見込んだとしても、測温部での昇温速度が速い場合には、測温部と作動機との温度差が大きくなるので、検出された温度が動作開始もしくは制御開始の許可温度になっていても、作動機の温度が未だ充分には高くなく、その結果、動作不良もしくは制御不良などが生じる可能性がある。これとは反対に昇温速度が緩慢な場合、検出された温度と作動機の温度とがほぼ一致するので、温度差を見込んで設定してある許可温度に達した時点では、作動機の実際の温度が、作動機を正常に動作もしくは制御するのに充分高い温度になっており、その結果、作動機の動作開始あるいは制御開始に遅れが生じる可能性がある。
【0007】
この発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであり、検出された温度に基づく、作動機の動作開始あるいは制御開始の許可を的確におこなうことのできる制御装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】
この発明は、上記の目的を達成するために、検出された温度の変化速度に応じて許可温度を変更するように構成したことを特徴とするものである。より具体的には、請求項1の発明は、作動機の動作の開始を、該作動機を動作させる圧油の温度を前記作動機より早く温度が上昇して前記作動機との間で温度差の生じる箇所で検出する測温部で検出された温度に基づいて許可する作動機の制御装置において、前記測温部で検出された温度の変化速度を検出する温度変化速度検出手段と、その温度変化速度検出手段で検出された前記温度の変化速度に基づいて前記作動機の動作の開始許可温度を変更する開始許可温度変更手段とを備え、前記開始許可温度変更手段は、前記温度変化速度検出手段で検出された前記温度が上昇する変化速度が大きい場合には、その温度が上昇する変化速度が小さい場合に比較して、前記開始許可温度を相対的に高く設定する手段を含むことを特徴とする制御装置である。
【0009】
したがって請求項1の発明では、所定の測温部において油温などの温度が検出され、その検出された温度の変化速度が更に検出され、その検出された温度の変化速度に基づいて、作動機の動作開始許可温度が変更される。その結果、測温部で検出された温度が、その変更された動作開始許可温度に達した時点では、作動機での温度が、動作を開始するのに必要十分な温度になっており、その結果、作動機の動作に支障がなく、またその作動開始に遅れが生じない。
【0011】
また請求項1の発明では、検出された温度の変化速度が大きい(速い)場合、その温度の変化速度が小さい(遅い)場合に比較して、開始許可温度が高い温度に設定される。そのため、検出された温度が急に上昇している状態では、検出温度がある程度高くなった時点で作動機の動作開始が許可されるので、昇温速度が速いことにより測温部と作動機との温度差が大きい場合であっても、作動機の温度が必要十分に上昇した時点でその動作の開始が許可され、円滑に動作し、あるいは制御される。また反対に昇温速度が遅い場合には、測温部と作動機との温度差が小さくなるので、検出された温度がほぼ作動機の温度となり、その結果、作動機を動作させるのに支障のない温度に検出温度が達した時点に作動機の動作開始が許可され、それ以上に作動機の動作開始を待たないので、作動機の動作開始の遅れが回避される。
【0012】
さらに、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記作動機は、ロックアップクラッチとそのロックアップクラッチに直列に連結されたベルト式無段変速機とを含み、前記ロックアップクラッチの係合圧を前記温度変化速度検出手段で検出された前記温度の変化速度に応じて調整するとともに、その調整された前記ロックアップクラッチの係合圧に応じて前記ベルト式無段変速機のベルト挟圧力を設定する制御内容変更手段とを備えていることを特徴とする制御装置である。
【0013】
したがって請求項2の発明では、測温部で得られた温度の変化速度が検出され、その温度の変化速度に基づいて作動機の制御内容が変更される。そのため、温度の影響を考慮して作動機が制御されるので、作動機が動作を開始した際の制御精度が向上する。
【0014】
そして、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記温度変化速度検出手段で検出された前記温度の変化速度が所定期間継続した場合にその変化速度に基づいて前記作動機の動作の開始許可温度を変更する開始許可温度変更手段を更に備え、前記開始許可温度変更手段は、前記温度変化速度検出手段で検出された前記温度が上昇する変化速度が大きい場合には、その温度が上昇する変化速度が小さい場合に比較して、前記開始許可温度を相対的に高く設定する手段を含むことを特徴とする制御装置である。
【0015】
したがって請求項3の発明では、測温部において油温などの温度が検出され、その検出された温度の変化速度が更に検出され、その検出された温度の変化速度が所定時間継続した場合に、その温度の変化速度に基づいて、作動機の動作開始許可温度が変更される。その結果、測温部で検出された温度が、その変更された動作開始許可温度に達した時点では、作動機での温度が、動作を開始するのに必要十分な温度になっており、その結果、作動機の動作に支障がなく、またその作動開始に遅れが生じない。
【0016】
そしてまた、請求項4の発明は、作動機の動作の開始を、該作動機を動作させる圧油の温度を前記作動機より早く温度が上昇して前記作動機との間で温度差の生じる箇所で検出する測温部で検出された温度に基づいて許可する作動機の制御装置において、前記測温部で検出された温度の変化速度を検出する温度変化速度検出手段と、その温度変化速度検出手段で検出された前記温度の変化速度に基づいて前記作動機の動作の開始許可時期を変更する開始許可時期変更手段とを備え、前記開始許可時期変更手段は、前記温度変化速度検出手段で検出された前記温度が上昇する変化速度が大きい場合には、その温度が上昇する変化速度が小さい場合に比較して、前記開始許可時期を相対的に遅く設定する手段を含むことを特徴とする制御装置である。
【0017】
したがって請求項4の発明では、所定の測温部において油温などの温度が検出され、その検出された温度の変化速度が更に検出され、その検出された温度の変化速度に基づいて、作動機の動作開始許可時期が変更される。その結果、測温部で検出された温度が相対的に高いものの油温などの実際の作動部位の温度が相対的に低い時期に所定の動作が開始されたり、あるいは反対に測温部で検出された温度が相対的に低いものの油温などの実際の作動部位の温度が充分に高くなっている時期に所定の動作が開始されなかったりすることが回避され、そのため、作動機の動作に支障がなく、またその作動開始に遅れが生じない。
【0018】
【発明の実施の形態】
つぎにこの発明を具体例に基づいて説明する。先ず、この発明で対象とする作動機を含む車両の駆動機構およびその制御系統について説明すると、図6は、ベルト式無段変速機1を変速機として含む駆動機構を模式的に示しており、その無段変速機1は、前後進切換機構2およびロックアップクラッチ3付きの流体伝動機構4を介して動力源5に連結されている。
【0019】
その動力源5は、内燃機関、あるいは内燃機関と電動機、もしくは電動機などによって構成され、要は、走行のための動力を発生する駆動部材である。なお、以下の説明では、動力源5をエンジン5と記す。また、流体伝動機構4は、例えば従来のトルクコンバータと同様の構成であって、エンジン5によって回転させられるポンプインペラとこれに対向させて配置したタービンランナーと、これらの間に配置したステータとを有し、ポンプインペラで発生させたフルードの螺旋流をタービンランナーに供給することよりタービンランナーを回転させ、トルクを伝達するように構成されている。
【0020】
このような流体を介したトルクの伝達では、ポンプインペラとタービンランナーとの間に不可避的な滑りが生じ、これが動力伝達効率の低下要因となるので、ポンプインペラなどの入力側の部材とタービンランナーなどの出力側の部材とを直接連結するロックアップクラッチ3が設けられている。このロックアップクラッチ3がこ発明におけるクラッチに相当し、油圧によって制御するように構成され、完全係合状態および完全解放状態、ならびにこれらの中間の状態であるスリップ状態に制御され、さらにそのスリップ回転数を適宜に制御できるようになっている。
【0021】
前後進切換機構2は、エンジン5の回転方向が一方向に限られていることに伴って採用されている機構であって、入力されたトルクをそのまま出力し、また反転して出力するように構成されている。図6に示す例では、前後進切換機構2としてダブルピニオン型の遊星歯車機構が採用されている。すなわち、サンギヤ6と同心円上にリングギヤ7が配置され、これらのサンギヤ6とリングギヤ7との間に、サンギヤ6に噛合したピニオンギヤ8とそのピニオンギヤ8およびリングギヤ7に噛合した他のピニオンギヤ9とが配置され、これらのピニオンギヤ8,9がキャリヤ10によって自転かつ公転自在に保持されている。そして、二つの回転要素(具体的にはサンギヤ6とキャリヤ10と)を一体的に連結する前進用クラッチ11が設けられ、またリングギヤ7を選択的に固定することにより、出力されるトルクの方向を反転する後進用ブレーキ12が設けられている。
【0022】
無段変速機1は、従来知られているベルト式無段変速機と同じ構成であって、互いに平行に配置された駆動プーリ13と従動プーリ14とのそれぞれが、固定シーブと、油圧式のアクチュエータ15,16によって軸線方向に前後動させられる可動シーブとによって構成されている。したがって各プーリ13,14の溝幅が、可動シーブを軸線方向に移動させることにより変化し、それに伴って各プーリ13,14に巻掛けたベルト17の巻掛け半径(プーリ13,14の有効径)が連続的に変化し、変速比が無段階に変化するようになっている。そして、上記の駆動プーリ13が前後進切換機構2における出力要素であるキャリヤ10に連結されている。
【0023】
なお、従動プーリ14における油圧アクチュエータ16には、無段変速機1に入力されるトルクに応じた油圧(ライン圧もしくはその補正圧)が、図示しない油圧ポンプおよび油圧制御装置を介して供給されている。したがって、従動プーリ14における各シーブがベルト17を挟み付けることにより、ベルト17に張力が付与され、各プーリ13,14とベルト17との挟圧力(接触圧力)が確保されるようになっている。これに対して駆動プーリ13における油圧アクチュエータ15には、設定するべき変速比に応じた圧油が供給され、目標とする変速比に応じた溝幅(有効径)に設定するようになっている。
【0024】
上記の従動プーリ14が、ギヤ対18を介してディファレンシャル19に連結され、このディファレンシャル19から駆動輪20にトルクを出力するようになっている。したがって上記の駆動機構では、エンジン5と駆動輪20との間に、ロックアップクラッチ3と無段変速機1とが直列に配列されている。
【0025】
上記の無段変速機1およびエンジン5を搭載した車両の動作状態(走行状態)を検出するために各種のセンサーが設けられている。すなわち、無段変速機1に対する入力回転数(前記タービンランナーの回転数)を検出して信号を出力するタービン回転数センサー21、駆動プーリ13の回転数を検出して信号を出力する入力回転数センサー22、従動プーリ14の回転数を検出して信号を出力する出力回転数センサー23、駆動輪20の回転数を検出して信号を出力する車輪速センサー24が設けられている。さらに、無段変速機1の内部の油温を検出する油温センサー27が設けられている。また、特には図示しないが、アクセルペダルの踏み込み量を検出して信号を出力するアクセル開度センサー、スロットルバルブの開度を検出して信号を出力するスロットル開度センサー、ブレーキペダルが踏み込まれた場合に信号を出力するブレーキセンサーなどが設けられている。
【0026】
上記の前進用クラッチ11および後進用ブレーキ12の係合・解放の制御、および前記ベルト17の挟圧力の制御、ならびに変速比の制御、さらにはロックアップクラッチ3の制御をおこなうために、変速機用電子制御装置(CVT−ECU)25が設けられている。この電子制御装置25は、一例としてマイクロコンピュータを主体として構成され、入力されたデータおよび予め記憶しているデータに基づいて所定のプログラムに従って演算をおこない、前進や後進あるいはニュートラルなどの各種の状態、および要求される挟圧力の設定、ならびに変速比の設定、ロックアップクラッチ3の係合・解放ならびにスリップ回転数などの制御を実行するように構成されている。
【0027】
ここで、変速機用電子制御装置25に入力されているデータ(信号)の例を示すと、無段変速機1の入力回転数(入力回転速度)Ninの信号、無段変速機1の出力回転数(出力回転速度)No の信号が、それぞれに対応するセンサから入力され、さらに前記油温センサー27から無段変速機1の内部の作動油の温度が入力されている。また、エンジン5を制御するエンジン用電子制御装置(E/G−ECU)26からは、エンジン回転数Ne の信号、エンジン(E/G)負荷の信号、スロットル開度信号、アクセルペダル(図示せず)の踏み込み量であるアクセル開度信号などが入力されている。
【0028】
無段変速機1によれば、入力回転数であるエンジン回転数を無段階に(言い換えれば、連続的に)制御できるので、これを搭載した車両の燃費を向上できる。例えば、アクセル開度などによって表される要求駆動量と車速とに基づいて目標駆動力が求められ、その目標駆動力を得るために必要な目標出力が目標駆動力と車速とに基づいて求められ、その目標出力を最適燃費で得るためのエンジン回転数が予め用意したマップに基づいて求められ、そして、そのエンジン回転数となるように変速比が制御される。
【0029】
そのような燃費向上の利点を損なわないために、無段変速機1における動力の伝達効率が良好な状態に制御される。具体的には、無段変速機1のトルク容量すなわちベルト挟圧力が、エンジントルクに基づいて決まる目標トルクを伝達でき、かつベルト17の滑りが生じない範囲で可及的に低いベルト挟圧力に制御される。これは、定常状態もしくは準定常状態での制御である。その場合、ロックアップクラッチ3のトルク容量を、何らかの外乱によるトルクの変動が生じた場合に、無段変速機1に先行してロックアップクラッチ3に滑りが生じるトルク容量に制御することがある。すなわち、ロックアップクラッチ3は本来滑りが許容される作動機であるのに対して、無段変速機1でのベルト滑り(いわゆるマクロスリップ)は避ける必要があり、そのためロックアップクラッチ3に先行して滑りを生じさせて、それ以上に無段変速機1にトルクが作用しないようにするためである。
【0030】
ロックアップクラッチ3を無段変速機1に対するいわゆるトルクヒューズとして機能させる制御は、ロックアップクラッチ3の係合圧を狭い範囲内で正確に設定することにより達成される。またそれに伴って無段変速機1のベルト挟圧力が、滑りに対するいわゆる余裕圧が、ロックアップクラッチ3における滑りに対する余裕圧より僅か大きくなるように制御される。そのため、ロックアップクラッチ3や無段変速機1をこのように機能させる制御の前提として油圧制御を正確におこない得る状態が成立していることが必要であり、その一つが油温が所定の制御開始温度に達していることである。
【0031】
一方、油温は前述した油温センサー27によって検出され、これは特定の極めて限られた測温部での温度を検出することになるので、温度が変化している過渡状態では、検出した温度がロックアップクラッチ3や無段変速機1の実際の温度やこれらの作動機を制御する制御機器での油温を表していない場合がある。そこでこの発明に係る制御装置は、開始許可温度を図1に示すように設定して作動機の動作(特定の制御)の許可/禁止をおこなうように構成されている。
【0032】
図1において、先ず、油温が読み込まれる(ステップS1)。これは、前記油温センサー27で検出された油温を入力して記憶する操作である。つぎにフラグFについて判断される(ステップS2)。このフラグFは、後述するように、制御開始が許可された場合に“1”にセットされ、制御が終了した場合(許可条件が不成立になった場合)に“0”にセットされるフラグである。
【0033】
当初はフラグFが“0”にセットされており、したがってその場合、前回油温を読み込んで記憶した時点から所定時間が経過したか否かが判断される(ステップS3)。これは、検出された油温の変化速度を検出するためであり、したがって所定時間が経過していることによりステップS3で肯定的に判断された場合には、前回読み込んだ油温と今回読み込んだ油温との差および経過時間に基づいて温度の変化速度(昇温速度)ΔTが計算される(ステップS4)。
【0034】
その昇温速度の緩急を判断するために、計算された昇温速度ΔTが予め定めた所定値ΔT1 以上か否かが判断される(ステップS5)。昇温速度ΔTが所定値ΔT1 以上であることによりステップS5で肯定的に判断された場合には、昇温速度が速いことになり、その場合には、制御開始温度Ts として予め定められている所定温度T1 が設定される(ステップS6)。
【0035】
これに対して、昇温速度ΔTが所定値ΔT1 より遅いことによりステップS5で否定的に判断された場合には、温度の上昇が緩慢であることになり、その場合は、制御開始温度Ts として、上記の予め定められている温度T1 から所定値αが減じられた温度が設定される(ステップS7)。
【0036】
すなわち、昇温速度が遅い場合には、昇温速度が速い場合に対して制御開始温度が相対的に低く設定される。言い換えれば、昇温速度が遅い場合には、制御の開始が許可される温度が相対的に低下させられるので、制御の許可時期が相対的に早められ、反対に昇温速度が速い場合には、制御の開始許可時期が遅くされ、昇温速度に基づいて制御開始の時期が変更される。したがって昇温速度が速い場合には、検出された温度に対してロックアップクラッチ3や無段変速機1などの作動機での実際の温度が低く、かつその温度差が大きいため、検出された温度がある程度高くなった時点で作動機の温度が制御可能な温度に達し、これに対して昇温速度が遅い場合には、検出された温度が作動機の温度に近く、その温度差が小さいので、検出された温度をもって作動機の温度とし、制御の開始を許可するためである。
【0037】
このようにして設定された制御開始温度Ts とその時点で検出されている実際の温度Tとが比較される(ステップS8)。そして、検出された実際の温度Tが制御開始温度Ts 以上であることによりステップS8で肯定的に判断された場合には、制御の開始が許可され(ステップS9)、かつフラグFが“1”にセットされる(ステップS10)。
【0038】
このステップS9で開始が許可される制御は、例えばロックアップクラッチ3の係合制御およびロックアップクラッチ3を上述したいわゆるトルクヒューズとして機能させる制御であり、またロックアップクラッチ3のいわゆるトルクヒューズ制御と併せて無段変速機1のベルト挟圧力を低下させる制御である。また一方、ステップS8で否定的に判断された場合には、特に制御をおこなうことなくこのルーチンを抜ける。
【0039】
なお、昇温速度を計算するための所定時間が経過していないことによりステップS3で否定的に判断された場合には、ステップS6およびステップS8に進むが、その時点では、検出された温度Tが制御開始温度Ts に達していないので、特に制御をおこなうことなくこのルーチンを抜ける。
【0040】
一方、制御が開始されていることによりフラグFが“1”にセットされていると、ステップS2で「F=1」の判断が成立し、その場合、ステップS11に進んで、検出された温度Tが予め定めた制御終了温度TE (<T1 )以下か否かが判断される。この制御終了温度TE は、油温センサー27による測温部とロックアップクラッチ3や無段変速機1などの作動機との温度差を見込んで、作動機の油圧制御が不安定になる温度として設定したものであり、したがって検出された温度Tがこの制御終了温度TE より高いことによりステップS11で否定的に判断された場合には、従前の制御を継続するために直ちにこのルーチンを抜ける。
【0041】
これに対してステップS11で肯定的に判断された場合には、前述したステップS9で開始が許可された制御の終了が指示される(ステップS12)。このような状況は、制御の実行中にエンジン5を一旦停止して温度が低下した場合に生じる。そして、制御の終了指示の後に前記フラグFがゼロリセットされ(ステップS13)、さらに制御開始温度Ts が予め定められている値T1 に戻される(ステップS14)。
【0042】
上記の図1に示す制御を実行した場合の制御開始のタイミングを図2に模式的に示してある。すなわち昇温速度が速い場合には、制御開始温度が予め定められている値T1 に設定されるので、昇温開始時点からある程度の時間が経過してから制御開始が許可されるが、作動機の温度が遅れをもって上昇しているので、その時点では、作動機での温度が必要十分に高くなっており、その結果、制御を所期通りに正常に実行することができる。また反対に昇温速度が遅い場合、制御開始温度が(T1 −α)に低下させられるので、昇温速度が遅いといえども特に遅れを生じることなく制御開始が許可される。
【0043】
これを従来例と比較すると、従来では制御開始許可温度が一律に設定されていたので、図2では例えばT1 と(T1 −α)との間に設定されていた。そのため、昇温速度が速い場合には、作動機での温度が充分に高くならない早い時点に制御開始が許可されてしまい、制御が不安定になる場合がある。また、昇温速度が遅い場合には、作動機での温度が充分に上昇しているにも拘わらず、制御開始が許可されず、制御開始に遅れが生じる場合がある。これに対して、この発明の制御装置では、昇温速度に応じて制御開始温度あるいは制御開始許可時期を変更するので、制御が過渡的に不安定になったり、あるいは制御の開始が遅れたりすることを未然に回避することができる。
【0044】
ところで、車両の走行状態は多様に変化するので、上述した油温の昇温傾向もその過程で変化することがある。その場合、油温の上昇勾配が変化してしまうので、検出された温度と作動機での実際の温度との差が小さくなる場合があり、このような場合に上述した制御開始温度の変更をおこなうと、油温が必要十分に高くなっているにも拘わらず制御が開始されずに遅れが生じる可能性がある。このような事態に対処するためには、例えば図3に示すように温度の変化速度の継続状態を判断し、その判断の結果に基づいて制御開始温度Ts を変更するように構成すればよい。
【0045】
すなわち、図3において、先ず、油温が読み込まれ(ステップS21)、直前などの過去に読み込んである油温との比較で昇温速度ΔTが計算され、かつ記憶される(ステップS22)。ついで、現在時点の検出温度Tが、昇温速度が遅い場合に制御開始温度として設定される温度(T1 −α)以下か否かが判断される(ステップS23)。このステップS23で肯定的に判断された場合には、制御開始温度Ts として相対的に高い予め定められた温度T1 が設定される(ステップS24)。
【0046】
これとは反対にステップS23で否定的に判断された場合、すなわち検出された温度Tが、昇温速度が遅い場合に制御開始温度として設定される温度(T1 −α)を超えている場合には、検出された温度Tが、制御開始温度として予め定められている相対的に高い温度T1 以下か否かが判断される(ステップS25)。このステップS25で否定的に判断された場合には、ステップS24に進んで、制御開始温度Ts として予め定められた温度T1 が設定される。これに対してステップS25で肯定的に判断された場合には、昇温速度ΔTが予め定めた所定値ΔT1 以下か否かが判断される(ステップS26)。
【0047】
昇温速度ΔTが所定値ΔT1 より大きいことによりステップS26で否定的に判断された場合には、速い昇温速度が継続すると判断できるので、その場合には、ステップS24に進んで、制御開始温度Ts として予め定められた温度T1 が設定される。これに対して、昇温速度ΔTが所定値ΔT1 以下であることによりステップS26で肯定的に判断された場合には、昇温速度が緩慢になって、検出された温度と作動機の実際の温度との差が小さくなっているものと判断できるので、その場合は、制御開始温度Ts として、上記の予め定められている温度T1 から所定値αが減じられた温度が設定される(ステップS27)。
【0048】
したがってこの場合には、ステップS27における制御開始温度Ts の変更と同時に制御開始が許可されることになる。そのため、当初、昇温速度が速く、その後に昇温速度が低下した場合には、作動機の実際の温度が必要以上に高くなるまで待つことなく、迅速に制御の開始が許可され、遅れが回避される。
【0049】
前述したように測温部で得られた温度の変化速度が速い場合と遅い場合とでは、ロックアップクラッチ3や無段変速機1などの作動機での油圧の制御特性が異なる。したがって油圧の制御を、過渡的には、昇温速度に基づいて変更することが好ましい。その例を図4および図5に示してある。
【0050】
図4は、図6に示すロックアップクラッチ3についての制御例を示しており、先ず、油温が読み込まれて記憶され(ステップS31)、ついでクラッチ容量の調整条件が成立しているか否かが判断される(ステップS32)。この条件は、例えば所定トリップの走行を完了したことや油温が所定値以上であることなどである。
【0051】
このステップS32で否定的に判断された場合には、特に制御をおこなうことなくこのルーチンを抜ける。また反対に肯定的に判断された場合には、クラッチ容量の調整を開始する。これは、例えばロックアップクラッチ3を一旦滑らせ、その後に再係合させることにより、滑りのない範囲での最低係合圧を求め、その最低係合圧に所定の余裕圧を負荷することによりおこなわれる(ステップS33)。そのクラッチ容量の調整が終了したか否かが判断され(ステップS34)、終了していない場合には調整を継続するためにこのルーチンを抜け、また調整が終了することによりステップS34で肯定的に判断された場合には、平均昇温速度ΔTが計算される(ステップS35)。
【0052】
そして、その昇温速度に対応させて油圧調整指令値が記憶される(ステップS36)。すなわちクラッチ容量の調整は、入力トルク(タービントルク)や油温などで定まる車両の走行状態毎におこなわれ、その調整指令値が例えばマップ値として保持されている。そこで、そのマップに昇温速度の軸を更に加えて複数次元のマップとし、これに調整指令値が記憶される。こうすることにより、昇温速度毎に異なっている油圧の制御特性を反映した精度の良いロックアップクラッチ3の制御が可能になる。
【0053】
他方、図5は、ロックアップクラッチ3に対して直列に連結されている無段変速機1のベルト挟圧力の制御をおこなう例を示しており、その制御が開始されている場合に“1”に設定されるフラグFについて判断される(ステップS41)。当初は、制御が開始されていないので、「F=0」の判断が成立し、その場合、その時点における車両の走行状態および昇温速度帯でのロックアップクラッチ3の容量調整が完了しているか否かが判断される(ステップS42)。
【0054】
このステップS42で否定的に判断された場合には、ベルト挟圧力の制御をおこなう前提となる制御が完了していないことになるので、特に制御をおこなうことなくこのルーチンを抜ける。これに対してステップS42で肯定的に判断された場合には、検出された温度Tが制御開始温度Ts 以上か否かが判断される(ステップS43)。このステップS43で否定的に判断されれば、制御開始のために温度条件が成立していないことになるので、特に制御をおこなうことなくこのルーチンを抜ける。また、肯定的に判断されれば、制御開始のための温度条件が満たされたことになるので、制御開始が許可され(ステップS44)、かつフラグFが“1”に設定される(ステップS45)。その許可されかつ実行される制御は、無段変速機1のベルト挟圧力を、ロックアップクラッチ3のトルク容量に対応させて可及的に低くする制御であり、入力トルクやロックアップクラッチ3におけるトルク容量の滑りに対する余裕量などに応じてベルト挟圧力が設定される。
【0055】
また一方、このようにして制御が開始されている状態では上記のステップS41で「F=1」の判断が成立し、この場合、検出された温度Tが制御終了温度TE 以下か否かが判断され(ステップS46)、このステップS46で否定的に判断されれば、このルーチンを抜け、また肯定的に判断されれば、制御を終了する(ステップS47)とともに、フラグFをゼロリセットし(ステップS48)、更に制御開始温度Ts として予め定められている温度T1 が設定される(ステップS49)。これらステップS46ないしステップS49の制御は、前述した図1におけるステップS11ないしステップS14の制御と同じである。
【0056】
したがってこの図4および図5に示すようにロックアップクラッチ3および無段変速機1を制御すれば、油温が上昇する過程における昇温速度に応じた油圧の制御特性を考慮した油圧の制御が可能になる。そのため、昇温過程でのロックアップクラッチ3の係合圧や無段変速機1のベルト挟圧力などの作動機の制御精度が向上する。
【0057】
ここで上記の具体例とこの発明との関係を簡単に説明すると、上述したステップS4あるいはステップS22の機能的手段が、この発明の温度変化速度検出手段に相当し、またステップS6およびステップS7、もしくはステップS24およびステップS27の機能的手段が、この発明の開始許可温度変更手段あるいは開始許可時期変更手段に相当し、さらにステップS33およびステップS36の機能的手段が、この発明の制御内容変更手段に相当する。
【0058】
なお、上記の具体例では、車両用の駆動機構におけるロックアップクラッチおよび無段変速機を作動機とする制御装置の例を説明したが、この発明で対象とする作動機はこれらロックアップクラッチや無段変速機以外のものであってもよく、例えば適宜の油圧アクチュエータや油圧制御バルブもしくは制御装置であってもよい。また、上記の具体例では、温度の変化速度を緩急の二様に区分し、かつそれに基づいて開始許可温度を設定するように構成したが、これに限らず、この発明は、温度の変化速度を複数に区分し、かつそれぞに応じて開始許可温度を変更するように構成してもよい。さらにこの発明における検出温度は、所定のセンサーで得られた温度そのままである必要はなく、平均化した温度であってもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、所定の測温部において油温などの温度が検出され、その検出された温度の変化速度が更に検出され、その検出された温度の変化速度に基づいて、作動機の動作開始許可温度が変更されるので、測温部で検出された温度が、その変更された動作開始許可温度に達した時点では、作動機での温度が、動作を開始するのに必要十分な温度になっており、その結果、作動機を円滑に動作させることができ、またその作動開始の遅れを防止もしくは抑制することができる。
【0060】
また、請求項1の発明によれば、検出された温度の変化速度が大きい(速い)場合、その温度の変化速度が小さい(遅い)場合に比較して、開始許可温度が高い温度に設定されるため、検出された温度が急に上昇している状態では、検出温度がある程度高くなった時点で作動機の動作開始が許可され、その結果、昇温速度が速いことにより測温部と作動機との温度差が大きい場合であっても、作動機の温度が必要十分に上昇した時点でその動作の開始が許可され、円滑に動作させ、あるいは制御することができる。また反対に昇温速度が遅い場合には、測温部と作動機との温度差が小さくなるので、検出された温度がほぼ作動機の温度となり、その結果、作動機を動作させるのに支障のない温度に検出温度が達した時点に作動機の動作開始が許可され、それ以上に作動機の動作開始を待たないので、作動機の動作開始の遅れを回避できる。
【0061】
さらに、請求項2の発明によれば、測温部で得られた温度の変化速度が検出され、その温度の変化速度に基づいて作動機の制御内容が変更されるため、温度の影響を考慮して作動機が制御されるので、作動機が動作を開始した際の制御精度を向上することができる。
【0062】
そして、請求項3の発明によれば、測温部において油温などの温度が検出され、その検出された温度の変化速度が更に検出され、その検出された温度の変化速度が所定時間継続した場合に、その温度の変化速度に基づいて、作動機の動作開始許可温度が変更されるので、測温部で検出された温度が、その変更された動作開始許可温度に達した時点では、作動機での温度が、動作を開始するのに必要十分な温度になっており、その結果、作動機を円滑に動作させることができ、またその作動開始の遅れを防止もしくは抑制することができる。
【0063】
またそして、請求項4の発明によれば、検出された温度の変化速度に基づいて、作動機の動作開始許可時期が変更されるので、測温部で検出された温度が相対的に高いものの油温などの実際の作動部位の温度が相対的に低い時期に所定の動作が開始されたり、あるいは反対に測温部で検出された温度が相対的に低いものの油温などの実際の作動部位の温度が充分に高くなっている時期に動作が開始されなかったりすることが回避され、その結果、作動機の動作の支障を回避でき、またその作動開始に遅れを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の制御装置による制御の一例を説明するためのフローチャートである。
【図2】 図1に示す制御を実行した場合の制御開始のタイミングの一例を示すタイムチャートである。
【図3】 この発明の装置による更に他の制御例を示し、昇温速度が途中で低下した場合の制御例を示すフローチャートである。
【図4】 昇温速度に応じたロックアップクラッチの油圧を調整する制御例を示すフローチャートである。
【図5】 昇温速度に応じて調整したロックアップクラッチの油圧に対応した無段変速機のベルト挟圧力の制御を開始するための制御例を示すフローチャートである。
【図6】 この発明で対象とする車両用駆動機構の一例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1…無段変速機、 3…ロックアップクラッチ、 5…エンジン(動力源)、13…駆動プーリ、 14…従動プーリ、 15,16…アクチュエータ、 17…ベルト、 20…駆動輪、 25…変速機用電子制御装置(CVT−ECU)、 27…油温センサー。

Claims (4)

  1. 作動機の動作の開始を、該作動機を動作させる圧油の温度を前記作動機より早く温度が上昇して前記作動機との間で温度差の生じる箇所で検出する測温部で検出された温度に基づいて許可する作動機の制御装置において、
    前記測温部で検出された温度の変化速度を検出する温度変化速度検出手段と、
    その温度変化速度検出手段で検出された前記温度の変化速度に基づいて前記作動機の動作の開始許可温度を変更する開始許可温度変更手段と
    を備え、
    前記開始許可温度変更手段は、前記温度変化速度検出手段で検出された前記温度が上昇する変化速度が大きい場合には、その温度が上昇する変化速度が小さい場合に比較して、前記開始許可温度を相対的に高く設定する手段を含むことを特徴とする作動機の制御装置。
  2. 前記作動機は、ロックアップクラッチとそのロックアップクラッチに直列に連結されたベルト式無段変速機とを含み、
    記ロックアップクラッチの係合圧を前記温度変化速度検出手段で検出された前記温度の変化速度に応じて調整するとともに、その調整された前記ロックアップクラッチの係合圧に応じて前記ベルト式無段変速機のベルト挟圧力を設定する制御内容変更手段と
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の作動機の制御装置。
  3. 記温度変化速度検出手段で検出された前記温度の変化速度が所定期間継続した場合にその変化速度に基づいて前記作動機の動作の開始許可温度を変更する開始許可温度変更手段を更に備え、
    前記開始許可温度変更手段は、前記温度変化速度検出手段で検出された前記温度が上昇する変化速度が大きい場合には、その温度が上昇する変化速度が小さい場合に比較して、前記開始許可温度を相対的に高く設定する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の作動機の制御装置。
  4. 作動機の動作の開始を、該作動機を動作させる圧油の温度を前記作動機より早く温度が上昇して前記作動機との間で温度差の生じる箇所で検出する測温部で検出された温度に基づいて許可する作動機の制御装置において、
    前記測温部で検出された温度の変化速度を検出する温度変化速度検出手段と、
    その温度変化速度検出手段で検出された前記温度の変化速度に基づいて前記作動機の動作の開始許可時期を変更する開始許可時期変更手段と
    を備え、
    前記開始許可時期変更手段は、前記温度変化速度検出手段で検出された前記温度が上昇する変化速度が大きい場合には、その温度が上昇する変化速度が小さい場合に比較して、前記開始許可時期を相対的に遅く設定する手段を含むことを特徴とする作動機の制御装置。
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