JP4517438B2 - 自吸式ポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアコン,給湯機等の家電機器に使用され、DCブラシレスモータ並びに当該DCブラシレスモータを駆動制御する駆動制御装置を有する自吸式ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、DCブラシレスモータの駆動制御装置は、モータの駆動電源として、コストを考え、交流電源とくに商用電源を直接全波整流し、コンデンサにより電圧を平滑する簡単な電源構成としていた。そのため商用電源の電圧変動が、直接直流電源電圧の変動を招くと共に、平滑コンデンサが有限値の為、商用電源周波数50/60Hzに対応して、100/120Hzの電圧リップルをもった電源となっていた。
【0003】
従来のDCブラシレスモータの駆動制御装置について、以下図面を参照しながら説明する。
【0004】
図11は従来のDCブラシレスモータの駆動制御装置の機能ブロック図である。
【0005】
図11において、101はU相,V相,W相のモータ駆動コイル101a及び回転子101bを有するブラシレスモータ、102は回転子101bの磁極位置検出を行うホール素子等からなる位置検出手段、103は位置検出手段102により検出した信号により転流するタイミングを演算し出力する通電切替え回路、104は第1のスイッチング素子群104a及び第2のスイッチング素子群104bを有し通電切換え回路103から出力される信号によりブラシレスモータ101を駆動する出力手段、105は出力手段104に電力を供給する直流電源、106はポンプを備えた機器からの能力信号であるPWM指令値、107はPWM信号を生成するための三角波用クロック信号108を発生するクロック発生回路、109は三角波用クロック信号108及びPWM指令値106が入力されPWM指令値106に対し線形関係でPWMのデュテイを変えPWM信号を発生させるPWM信号発生回路である。通電切替え回路103は、該PWM信号を、第1のスイッチング素子群104a又は第2のスイッチング素子群104bのどちらかに出力する信号に重畳して出力する。これにより出力手段104の第1のスイッチング素子群104a又は第2のスイッチング素子群104bは該PWM信号に合わせチョッピングされながらON/OFFする。これによりブラシレスモータ101のモータ駆動コイル101aに流れる電流が制御され、ポンプの回転羽根を駆動させるブラシレスモータ101の能力を可変させることができるので、ポンプ性能も可変させることができる。
【0006】
図12は直流電源の一例を示す回路図である。
【0007】
図12において、201は50/60Hzの商用電源、202は商用電源201の交流電圧を全波整流するダイオードブリッジ、203は全波整流された電圧を平滑するコンデンサである。204は位置検出手段102や通電切替え回路103の制御用の電圧を発生するためのレギュレータ機能をもった電源用ICである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のDCブラシレスモータの駆動制御装置では、以下のような課題を有していた。
【0009】
(1)商用電源の電圧変動から直接発生する直流電源の電圧変動のため、ポンプ等の機器としての能力を電圧変動の中間値で保証すると電圧変動の下限値でポンプ等の機器の性能が大きくダウンするという課題を有していた。
【0010】
(2)電圧変動の下限値でポンプ等の機器の性能を保証すると電圧変動の上限値で消費電力が上昇し、温度上昇等の品質上の課題を有していた。
【0011】
(3)通常機器に組込まれるポンプは、ポンプの定格点である流量以上の流量は不必要となるが、ポンプが遠心ポンプの場合流量が大きくなる程、消費電力が増大する為、温度上昇等の品質上の課題を有していた。
【0012】
(4)平滑用のコンデンサが有限の容量の為電圧のリップル分が発生し、瞬間の電圧ごとでモータ性能が変化してしまい、電圧リップルの周波数(商用電源で50/60Hzに対し、全波整流の場合は100/120Hz,半波整流の場合は50/60Hz)でポンプ等の機器の振動が発生するという課題を有していた。
【0013】
(5)電圧変動を発生しない電源とするには、電源のコストが上がるという課題を有していた。
【0014】
本発明は、DCブラシレスモータの消費電力の低減及び振動の低減をすることができるとともにポンプ振動を低減することができ自吸時間のみ回転数を上げ自吸性能を上げることができる吸式ポンプを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、DCブラシレスモータ並びに当該DCブラシレスモータを駆動制御する駆動制御装置を有する自吸式ポンプであって、当該駆動制御装置は、複数相のモータ駆動コイルと、前記複数相のモータ駆動コイルに給電し交流電源を整流する整流平滑回路を備えた直流電源と、前記複数相のモータ駆動コイルと一方の給電線路である前記直流電源の+側との間に配設された第1のスイッチング素子群と、前記複数相のモータ駆動コイルと他方の給電線路である前記直流電源の−側との間に配設された第2のスイッチング素子群と、モータの回転子の磁極位置を検出する磁極位置検出手段と、電圧変動する前記直流電源の電圧値を検出し出力する電源電圧検出回路と、PWMのパルス幅を決定するPWM指令値を前記電源電圧検出回路の出力信号に応じて演算し新PWM指令値として出力する電圧変動対応制御部と、前記新PWM指令値に応じたパルス幅の前記PWM制御信号を出力するPWM信号発生回路と、前記複数相のモータ駆動コイルへの給電電流を検出する電流検出回路と、前記磁極位置検出手段が出力する磁極位置検出信号と前記PWM制御信号とを重畳させ通電切替え信号として前記第1及び第2のスイッチング素子群に出力する通電切替え回路と、前記電流検出回路の出力信号値が所定の設定値Aを超えると前記PWM制御信号を次の立ち上がりまでOFFにして新PWM制御信号として出力する過電流制御部とを備え、前記通電切替え回路が、前記磁極位置検出手段が出力する磁極位置検出信号と前記新PWM制御信号とを重畳させ通電切替え信号として前記第1及び第2のスイッチング素子群に出力してなり、前記電圧変動対応制御部が、前記電源電圧検出回路の出力Cが前記直流電源の電圧の下限値Bより大きい場合、前記PWM指令値にB/Cを乗じて前記新PWM指令値とし、前記電流検出回路が、前記直流電源と同一線路に配設された抵抗の両端に発生した電圧から前記複数相のモータ駆動コイルへの給電電流を検出し、前記電圧変動対応制御部が、設定値Tが設定されたタイマを備え、前記設定値Tの期間はPWMのパルス幅のデュティを100%とすることを特徴とする
【0016】
請求項2の発明は、DCブラシレスモータ並びに当該DCブラシレスモータを駆動制御する駆動制御装置を有する自吸式ポンプであって、当該駆動制御装置は、複数相のモータ駆動コイルと、前記複数相のモータ駆動コイルに給電し交流電源を整流する整流平滑回路を備えた直流電源と、前記複数相のモータ駆動コイルと一方の給電線路である前記直流電源の+側との間に配設された第1のスイッチング素子群と、前記複数相のモータ駆動コイルと他方の給電線路である前記直流電源の−側との間に配設された第2のスイッチング素子群と、モータの回転子の磁極位置を検出する磁極位置検出手段と、電圧変動する前記直流電源の電圧値を検出し出力する電源電圧検出回路と、PWMのパルス幅を決定するPWM指令値を前記電源電圧検出回路の出力信号に応じて演算し新PWM指令値として出力する電圧変動対応制御部と、前記新PWM指令値に応じたパルス幅の前記PWM制御信号を出力するPWM信号発生回路と、前記複数相のモータ駆動コイルへの給電電流を検出する電流検出回路と、前記磁極位置検出手段が出力する磁極位置検出信号と前記PWM制御信号とを重畳させ通電切替え信号として前記第1及び第2のスイッチング素子群に出力する通電切替え回路とを備え、前記電圧変動対応制御部が、設定値Tが設定されたタイマを備え、前記設定値Tの期間はPWMのパルス幅のデュティを100%とし且つ自吸時間と同等の期間であることを特徴とする。
【0017】
請求項1,2の発明によれば、電圧変動対応制御部において、直流電源の電圧の大きさに対応して新PWM指令値を決定し、PWM制御をかけることで電圧変動及び電圧リップルをもった電源でもポンプ等の機器の性能、消費電力等のバラツキ及び電圧リップルによる振動を低減することができる。また、過電流制御部において、電流制限をかけることでスイッチング素子に流れる電流を制限し、素子を保護するとともに余分な電力をモータに供給しないので消費電力を抑制することができる。さらに、ポンプとしての定格流量以上の流量時、過電流制御部において、電流制限をかけることでモータトルクを制限し、結果として流量が制限され消費電力を抑制することができる。また、電圧変動の下限値Bでポンプ性能を保証できるとともに、直流電源の電圧が下限値より大きくてもポンプ性能を一定に保ちながら消費電力の増大、温度上昇の増大を抑制できる。さらに、電圧リップルに対しても瞬時にPWMパルス幅のデュティをB/Cに制御することで、平滑コンデンサの容量をアップさせることなく、電圧リップルによるポンプ等の機器の性能の変化や振動を抑制できる。また、簡単な構成で電流検出ができると共に、電流の瞬時値のピークカットができる。しかも、一時的にモータ出力を増大させ自吸性能を向上させることができ自給時間の短縮化を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
下に本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0019】
(実施の形態1)
図1はDCブラシレスモータの駆動制御装置の機能ブロック図である。
【0020】
図1において、101はブラシレスモータ、101aはモータ駆動コイル、101bは回転子、102は磁極位置検出手段、103は通電切替え回路、104は出力手段、104aは第1のスイッチング素子群、104bは第2のスイッチング素子群、105は直流電源、106はPWM指令値、107は三角波発生用クロック発生回路、108は三角波用クロック信号、109はPWM信号発生回路であり、これらは従来の技術と同様のものであるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0021】
1は本発明の実施の形態1におけるDCブラシレスモータの駆動制御装置、2a,2bは直流電源105の電圧を検出する為に分圧する分圧用抵抗、3は分圧された電圧信号をその大きさにあわせデジタル処理できるようにA/D変換され、その結果の時間平均値Cを出力する電源電圧検出回路、4は時間平均値C及びPWM指令値106が入力される電圧変動対応制御部である。電圧変動対応制御部4は、予め直流電源105の下限値Bが設定されており、入力されるA/D変換の結果の時間平均値Cが下限値Bより大きい場合、これらの比B/Cを演算し、更に外部から入力されるPWM指令値106に対応したデュティに演算結果のB/Cを乗算した結果を改めてPWMのデュティと決定し、その値に対応した新PWM指令値106’をアナログ信号でPWM信号発生回路109に出力する。PWM信号発生回路109は三角波発生用クロック信号107及び新PWM指令値106’が入力され新PWM指令値106’に対し線形関係でPWMのデュティを変えPWM制御信号5’を出力する。6は直流電源105からブラシレスモータ101に供給される電流の検出回路用の抵抗である。電流の大きさに比例して、抵抗6の両端に電圧が発生する。7は抵抗6の両端に発生した電圧から電流の瞬時値である電流検出信号8を検出する電流検出回路、9はPWM制御信号5’,電流の瞬時値8,三角波用クロック信号108が入力される過電流制御部である。過電流制御部9は、電流検出信号8が所定の設定値より超えた時、次のPWMのONするタイミングまでPWMを強制的にOFFにした新PWM制御信号5を通電切替え回路103に出力する。
【0022】
図2はPWM信号発生回路及び過電流制御部の機能ブロック図であり、図3はPWM信号発生回路及び過電流制御部の各信号波形図である。
【0023】
図2及び図3において、10は三角波用クロック信号108からPWM信号用三角波11を生成するPWM信号用三角波発生手段、12はPWM信号用三角波11と新PWM指令値106’とからPWM制御信号5’を生成する比較器、13は電流検出信号8と所定の電圧である電流制限基準電圧14から過電流検出信号15を生成する電流制限用比較器、16はCLOCK端子に過電流検出信号が入力され、D端子にPWM制御信号5’が入力され、(外1)端子に三角波用クロック信号108が入力され(外2)端子がHに保持されるフリップフロップである。18はフリップフロップ16のフリップフロップ出力信号17(外3)とPWM制御信号5’の論理積を新PWM制御信号5として出力するロジックICからなるAND回路である。新PWM制御信号5は通電切替え回路103の出力に重畳される。
【0024】
【外1】
Figure 0004517438
【0025】
【外2】
Figure 0004517438
【0026】
【外3】
Figure 0004517438
【0027】
以上のように構成された本実施の形態1のDCブラシレスモータの駆動制御装置について、以下その動作を過電流制御部を中心に説明する。
【0028】
三角波用クロック信号108はHレベルの期間とLレベルの期間が同じ矩形波である。この三角波用クロック信号108の周波数がPWMのキャリア周波数となる。三角波用クロック信号108を用い、PWM信号用三角波11を発生させる。このPWM信号用三角波11は、三角波用クロック信号108の立ち上がりから回路時定数で決定される傾きをもって上昇し、三角波用クロック信号108の立ち下がりからほぼ同じ傾きで下降する波形となる。PWM信号用三角波11と電圧変動対応制御部4から入力される新PWM指令値106’は比較器12に入力されると、比較器12の出力信号はPWM信号用三角波11が新PWM指令値106’より低い時HレベルとなるようなPWM制御信号5’となる。一方、電流検出信号8と電流制限基準電圧14との比較結果である電流制限用比較器13の出力が、図3に示すタイミングでHレベルになると、フリップフロップ16の反転出力(外3)であるフリップフロップ出力信号17は、電流制限用比較器13から出力される過電流検出信号15の立ち上がりでLレベルになり三角波用クロック信号108の立ち下がりでHレベルになる信号波形となる。そこで、AND回路18において、PWM制御信号5’とフリップフロップ出力信号17の論理積をとり、最終的な新PWM制御信号5を出力させる。新PWM制御信号5は、PWM信号発生回路109でPWM制御信号5’がON(Hレベル)になって、最初に瞬時電流(電流検出信号8)が、電流制限基準電圧値14よりおおきくなった時点で次のPWM制御信号5’がON(Hレベル)になるまではOFF(Lレベル)状態が保持されることで過電流制御がなされた信号である。
【0029】
以上のように本実施の形態1の自吸式ポンプのDCブラシレスモータの駆動制御装置は構成されているので、瞬間的に出力段手段104のスイッチング素子に流れる電流を制限し、素子を保護することができるとともに余分な電力をモータに供給しないので消費電力を抑制することができる。
【0030】
また、直流電源105における電圧の変動分、いわゆる瞬時電圧変動に対しても電圧変動対応制御部4において、PWM指令値106にB/Cを乗じて新PWM指令値106’とすることによりPWM制御信号のデュティを変えることで、リップル波形のない一定電圧をあたかもブラシレスモータ101に印加することとなり、電圧リップルによるポンプ特性の変動及びリップル波形の周波数を基本周波数とするポンプの振動を低減することができる。
【0031】
さらに、一般的に循環ポンプは、流量一定が望まれる。つまりポンプ定格点の定格流量以上の流量は不要となる。一方遠心ポンプにおいて消費電力は、流量が大きくなる程増大する。以上2点をまとめると、定格流量以上ではポンプ出力を低減することで、ポンプとしては充分の働きをしつつ、消費電力を抑制することができる。
【0032】
【実施例】
(実施例1)
図4は直流電源から出力される電圧のリップル波形及び平滑用コンデンサの電流リップル波形を示したグラフである。
【0033】
図4において、21は直流電源の電圧リップル波形であり、商用電源の周波数が60Hz場合の全波整流の為、周期はほぼ2倍の120Hzとなる。22は平滑用コンデンサ203の電流リップル波形である。
【0034】
図4より、許容リップル電流を満足するコンデンサ容量に設定しても、電圧リップル波形21のように6V程度もリップル電圧が発生することがわかる。
【0035】
(実施例2)
図5は実施の形態1において過電流制御部により電流制限されている場合のモータ駆動コイルに流れる電流の波形を示したグラフであり、図6は電流制限されていない場合のモータ駆動コイルに流れる電流の波形を示したグラフである。
【0036】
図5において、電流制限がかかってPWM制御信号が強制的にOFF(Lレベル)になっても、モータ駆動コイルはインダクタンス成分をもっているので、急激にOFFするのでなく所定の傾きをもってOFFする。これはモータ駆動コイルに電流が流れている間、インダクタンス成分の値に比例してエネルギーが充電されるため、モータ駆動コイルに直流電源105から電気が供給されなくてもそのエネルギーが放電することにより、モータ巻線に電流が流れるのである。
【0037】
図5及び図6より、モータの負荷トルクが大きい運転点で過電流制御がかかることがわかる。
【0038】
(実施例3)
図7はDCブラシレスモータの特性(回転数−トルク)の関係を示したグラフである。
【0039】
図7において、過電流制御部9がある場合は実線で、無い場合は点線で表している。
【0040】
図7より、回転数がほぼ4200(min-1)以上の低負荷(0.135N・m以下)において電流制限はかからず、4200(min-1)以下の高負荷(0.135N・m以上)において電流制限がかかっていることがわかる。
【0041】
(実施例4)
図8は電流制限ポイントをポンプの定格点に設定した場合に電流制限を設けた場合と設けない場合とでのポンプ特性を示したグラフである。この電流制限ポイントは、前記電流検出回路用抵抗6の値と電流制限基準電圧14の値を変えることで、自由に設定することができる。
【0042】
図8より、ポンプ定格流量以上で電流制限がかかることで、ポンプ定格揚程以下では流量が低減しているが、ポンプとしては問題なく、逆にそれにより消費電力が、特に大流量側ではほぼ20W程度低減することが分かる。
【0043】
(実施例5)
図9は所定のポンプの定格点を達成する為のPWMデュティの直流電源の電圧依存性を示したグラフである。本実施例5において、下限値Bは120V、PWM指令値106に対応したデュティは100%である。
【0044】
図9より、電源電圧が上昇するに従いほぼ(B/C)×100%のPWMデュテイでポンプ定格点が達成されていることが分かる。例えば電源電圧が140Vの時、電圧変動対応制御部4では(120/140)×100=85.7%が演算結果となるが、実際は約88%になっている。この僅かな不一致はPWMのスイッチング損失の増大分の影響である。
【0045】
(実施例6)
図10は電圧変動対応制御部を任意のタイマ設定時間休止させた場合の自吸式ポンプの自給時間を示したグラフである。
【0046】
図10より、電圧変動対応制御部4を休止させるタイマ時間を自吸時間とほぼ同等に設定すると自吸時間が約25%程度低減することがわかる。尚、本実施例4において、下限値B=120V、直流電源電圧検出の時間平均値C=135V、タイマ期間中新PWM制御信号5のデュティを100%とした場合の結果である。
【0047】
【発明の効果】
以上のように本発明のDCブラシレスモータ並びにその駆動制御装置備えた自吸式ポンプによれば、以下のような有利な効果を得ることができる。
【0048】
圧変動対応制御部において、直流電源の電圧の大きさに対応して新PWM指令値を決定し、PWM制御をかけることで電圧変動及び電圧リップルをもった電源でもポンプ等の機器の性能、消費電力等のバラツキ及び電圧リップルによる振動を低減することができ、また、過電流制御部において、電流制限をかけることでスイッチング素子に流れる電流を制限し、素子を保護するとともに余分な電力をモータに供給しないので消費電力を抑制することができ、さらに、DCブラシレスモータをポンプに用いた場合、ポンプとしての定格流量以上の流量時、過電流制御部において、電流制限をかけることでモータトルクを制限し、結果として流量が制限され消費電力を抑制することができ、また、電圧変動の下限値Bでポンプ等の機器の性能を保証できるとともに、直流電源の電圧が下限値より大きくてもポンプ等の機器の性能を一定に保ちながら消費電力の増大、温度上昇の増大を抑制でき、さらに、電圧リップルに対しても瞬時にPWMパルス幅のデュティをB/Cに制御することで、平滑コンデンサの容量をアップさせることなく、電圧リップルによるポンプ等の機器の性能の変化や振動を抑制でき、また、簡単な構成で電流検出ができると共に、電流の瞬時値のピークカットができ、しかも、一時的にモータ出力を増大させ自吸性能を向上させることができ自給時間の短縮化を図ることができる吸式ポンプを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】DCブラシレスモータの駆動制御装置の機能ブロック図
【図2】PWM信号発生回路及び過電流制御部の機能ブロック図
【図3】PWM信号発生回路及び過電流制御部の各信号波形図
【図4】直流電源から出力される電圧のリップル波形及び平滑用コンデンサの電流波形を示したグラフ
【図5】電流制限されている場合のモータ駆動コイルに流れる電流の波形を示したグラフ
【図6】電流制限されていない場合のモータ駆動コイルに流れる電流の波形を示したグラフ
【図7】DCブラシレスモータの特性(回転数−トルク)の関係を示したグラフ
【図8】電流制限を設けた場合と設けない場合とでのポンプ特性を示したグラフ
【図9】PWMデュティの直流電源の電圧依存性を示したグラフ
【図10】電圧変動対応制御部を任意のタイマ設定時間休止させた場合の自吸式ポンプの自給時間を示したグラフ
【図11】従来のDCブラシレスモータの駆動制御装置の機能ブロック図
【図12】直流電源の一例を示す回路図
【符号の説明】
1 DCブラシレスモータの駆動制御装置
2a,2b 分圧用抵抗
3 電源電圧検出回路
4 電圧変動対応制御部
5 新PWM制御信号
5’ PWM制御信号
6 抵抗
7 電流検出回路
8 電流検出信号
9 過電流制御部
10 PWM信号用三角波発生手段
11 PWM信号用三角波
12 比較器
13 電流制限用比較器
14 電流制限基準電圧
15 過電流検出信号
16 フリップフロップ
17 フリップフロップ出力信号
18 AND回路
21 電圧リップル波形
22 電流リップル波形
101 ブラシレスモータ
101a モータ駆動コイル
101b 回転子
102 位置検出手段
103 通電切替え回路
104 出力手段
104a 第1のスイッチング素子群
104b 第2のスイッチング素子群
105 直流電源
106 PWM指令値
106’ 新PWM指令値
107 三角波発生用クロック発生回路
108 三角波用クロック信号
109 PWM信号発生回路
201 商用電源
202 ダイオードブリッジ
203 コンデンサ

Claims (2)

  1. DCブラシレスモータ並びに当該DCブラシレスモータを駆動制御する駆動制御装置を有する自吸式ポンプであって、当該駆動制御装置は、複数相のモータ駆動コイルと、前記複数相のモータ駆動コイルに給電し交流電源を整流する整流平滑回路を備えた直流電源と、前記複数相のモータ駆動コイルと一方の給電線路である前記直流電源の+側との間に配設された第1のスイッチング素子群と、前記複数相のモータ駆動コイルと他方の給電線路である前記直流電源の−側との間に配設された第2のスイッチング素子群と、モータの回転子の磁極位置を検出する磁極位置検出手段と、電圧変動する前記直流電源の電圧値を検出し出力する電源電圧検出回路と、PWMのパルス幅を決定するPWM指令値を前記電源電圧検出回路の出力信号に応じて演算し新PWM指令値として出力する電圧変動対応制御部と、前記新PWM指令値に応じたパルス幅の前記PWM制御信号を出力するPWM信号発生回路と、前記複数相のモータ駆動コイルへの給電電流を検出する電流検出回路と、前記磁極位置検出手段が出力する磁極位置検出信号と前記PWM制御信号とを重畳させ通電切替え信号として前記第1及び第2のスイッチング素子群に出力する通電切替え回路と、前記電流検出回路の出力信号値が所定の設定値Aを超えると前記PWM制御信号を次の立ち上がりまでOFFにして新PWM制御信号として出力する過電流制御部とを備え、前記通電切替え回路が、前記磁極位置検出手段が出力する磁極位置検出信号と前記新PWM制御信号とを重畳させ通電切替え信号として前記第1及び第2のスイッチング素子群に出力してなり、前記電圧変動対応制御部が、前記電源電圧検出回路の出力Cが前記直流電源の電圧の下限値Bより大きい場合、前記PWM指令値にB/Cを乗じて前記新PWM指令値とし、前記電流検出回路が、前記直流電源と同一線路に配設された抵抗の両端に発生した電圧から前記複数相のモータ駆動コイルへの給電電流を検出し、前記電圧変動対応制御部が、設定値Tが設定されたタイマを備え、前記設定値Tの期間はPWMのパルス幅のデュティを100%とすることを特徴とする自吸式ポンプ
  2. DCブラシレスモータ並びに当該DCブラシレスモータを駆動制御する駆動制御装置を有する自吸式ポンプであって、当該駆動制御装置は、複数相のモータ駆動コイルと、前記複数相のモータ駆動コイルに給電し交流電源を整流する整流平滑回路を備えた直流電源と、前記複数相のモータ駆動コイルと一方の給電線路である前記直流電源の+側との間に配設された第1のスイッチング素子群と、前記複数相のモータ駆動コイルと他方の給電線路である前記直流電源の−側との間に配設された第2のスイッチング素子群と、モータの回転子の磁極位置を検出する磁極位置検出手段と、電圧変動する前記直流電源の電圧値を検出し出力する電源電圧検出回路と、PWMのパルス幅を決定するPWM指令値を前記電源電圧検出回路の出力信号に応じて演算し新PWM指令値として出力する電圧変動対応制御部と、前記新PWM指令値に応じたパルス幅の前記PWM制御信号を出力するPWM信号発生回路と、前記複数相のモータ駆動コイルへの給電電流を検出する電流検出回路と、前記磁極位置検出手段が出力する磁極位置検出信号と前記PWM制御信号とを重畳させ通電切替え信号として前記第1及び第2のスイッチング素子群に出力する通電切替え回路とを備え、前記電圧変動対応制御部が、設定値Tが設定されたタイマを備え、前記設定値Tの期間はPWMのパルス幅のデュティを100%とし且つ自吸時間と同等の期間であることを特徴とする自吸式ポンプ。
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