JP4516657B2 - 光電変換装置用基板とその製造方法、およびこれを用いた光電変換装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄膜型太陽電池などに使用される光電変換装置用基板およびその製造方法に関する。また、本発明は、この基板を用いた光電変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光電変換装置では、ガラス表面に酸化錫やITOなどの透明導電膜を形成した透明導電体が基板として用いられる。薄膜光電変換装置ではガラス表面に酸化錫膜を形成した透明導電体が広く使用されている。シリコン系の光電変換材料を用いたシリコン系薄膜光電変換装置は、その製造に係るエネルギーコストが小さいことなどから注目されている。
【0003】
一般に、シリコン系薄膜光電変換装置は、ガラス板表面に、下地膜、透明導電膜、シリコン系光電変換層を含む光電変換ユニット、金属膜(裏面電極)を順次形成した構成を有する。透明導電膜としては、CVD法など原料の熱分解酸化反応を伴う方法で形成された酸化錫膜が多用されている。下地膜は、ガラス板に含まれるナトリウムなどのアルカリ成分が透明導電膜中に拡散し、透明導電膜の電気特性を低下させる(抵抗が高くなる)ことを防止するために設けられる。下地膜としては、酸化珪素膜などの透明薄膜が用いられる。
【0004】
薄膜光電変換装置用の透明導電膜には、透過率が高いこと(光電変換層により多くの光を入れる)、抵抗が低いこと(発生した電流を取り出す際のロスを少なくする)が求められる。また、透明導電膜の表面に適当な凹凸を付与すると、光電変換層での光閉じ込めに効果があることが知られている。
【0005】
さらに、透明導電膜には、これらの特性が薄膜光電変換装置の製造時に劣化しないことが求められる。シリコン系薄膜光電変換装置の場合、光電変換ユニットを構成する各層は、一般に、水素ガスで希釈されたモノシランを主原料とするプラズマCVD法により成膜される。このとき、透明導電膜の表面が水素プラズマに曝されて透明導電膜の特性が劣化する(例えば透明導電膜内に含まれる錫が還元されて、膜の透過率が低下したり導電性が低下する)。この劣化は、より強い水素プラズマを使用する結晶質シリコン層の形成時に特に顕著となる。これを防止するために、例えば特開昭63−80413号公報には、ガラス板上に形成したフッ素をドープした酸化錫膜(透明導電膜)上に、チタン、亜鉛またはアンチモンの酸化物膜(保護膜)を形成した透明導電体が開示されている。この公報には、保護膜として、具体的には、酸化チタン膜、酸化亜鉛膜、酸化アンチモン膜が記載されている。
【0006】
一方、透明導電膜の製造方法としては、フロートガラス製造工程におけるガラスリボン上に酸化錫膜を付着させる方法が知られている(例えば、特開平1−96044号公報)。この方法は、フロートバス内でガラスリボンの表面に酸化錫被膜を形成するもので、予め所定の大きさに切断されたガラス板の表面に酸化錫被膜を形成する方法と比べ、単位時間あたりの生産量が50倍程度と非常に大きい。このため、酸化錫を主成分とする透明導電膜を大面積に効率よく形成する方法として好適である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、耐プラズマ性に優れた透明導電膜を得る方法、および効率よく透明導電膜を形成する方法は、個別には開示されている。しかしながら、これらの方法を単に組み合わせただけでは、耐プラズマ性に優れた光電変換装置用基板を工業的に効率よく製造することは困難である。特開平1−96044号公報に開示されている方法は極めて高い生産性を有するが、この方法を適用しようとすると、被膜の成膜速度および被膜の均一性の観点から、成膜できる被膜の種類が限られるからである。
【0008】
そこで、本発明は、耐プラズマ性に優れた透明導電膜を備え、工業的に効率よく生産できる光電変換装置用基板とその製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、この基板を用いた光電変換装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の光電変換装置用基板は、ガラス板と、前記ガラス板上に形成された下地膜と、前記下地膜上に形成された酸化錫を主成分とするとともにフッ素を含む透明導電膜とを含む光電変換装置用基板であって、前記透明導電膜上に、亜鉛、チタン、アンチモン、ジルコニウム、シリコン、ニオブ、アルミニウム、鉄およびクロムから選ばれる少なくとも一つの元素と錫とを含む酸化物を主成分とする保護膜が形成され、前記保護膜の厚さが前記透明導電膜の厚さの1%以上10%以下であることを特徴とする。
【0010】
上記構成とすることにより、薄膜型太陽電池などの光電変換装置に好適であって、耐プラズマ性に優れた透明導電膜を備え、工業的に効率よく生産できる光電変換装置用基板を提供できる。
【0011】
上記光電変換装置用基板は、ガラス板がフロート製法により得られたフロートガラスであって、前記フロートガラスのトップ面に、下地膜、透明導電膜および保護膜が形成されていることが好ましい。また、下地膜が、ガラス板側から順に、酸化錫を主成分とする第1の下地層と、酸化珪素および酸化アルミニウムから選ばれる少なくとも一方を主成分とする第2の下地層とからなることが好ましい。ここで、トップ面とは、フロート製法中、フロートバスにおいて、錫浴に接して成形される面(ボトム面)と反対側の面である。
【0012】
また、上記光電変換装置用基板では、保護膜がフッ素を含有することが好ましい。保護膜自体の抵抗値を下げることができるからである。
【0013】
また、上記目的を達成するために、本発明の光電変換装置用基板の製造方法は、ガラス板製造工程におけるガラスリボン上に、下地膜と、酸化錫を主成分とするとともにフッ素を含む透明導電膜と、亜鉛、チタン、アンチモン、ジルコニウム、シリコン、ニオブ、アルミニウム、鉄およびクロムから選ばれる少なくとも一つの元素と錫とを含む酸化物を主成分とする保護膜を、この順に、被膜形成原料の熱分解酸化反応により、前記保護膜の厚さが前記透明導電膜の厚さの1%以上10%以下となるように形成することを特徴とする。
【0014】
上記方法によれば、薄膜型太陽電池などの光電変換装置に好適であって、耐プラズマ性に優れた透明導電膜を備えた光電変換装置用基板を工業的に効率よく生産できる。
【0015】
本発明は、上記基板を用いた光電変換装置も提供する。この光電変換装置は、上記光電変換装置用基板の保護膜上に、少なくとも1つの光電変換ユニットおよび裏面電極がこの順に積層されていることを特徴とする。この光電変換装置は、ガラス板側を光線入射側として使用される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光電変化素子用基板およびその製造方法の好ましい実施形態について説明する。
【0017】
図1は、本発明の光電変換装置用基板の一形態の断面図である。本発明の光電変換装置用基板では、下地膜1、透明導電膜2および保護膜3がこの順にガラス表面に堆積されている。以下、積層する順番に従って、それぞれの薄膜について説明する。
【0018】
下地膜1としては、酸化珪素を主成分とする膜、酸化アルミニウムを主成分とする膜、または酸化珪素と酸化アルミニウムとの混合体を主成分とする膜が好適である。下地膜1の膜厚は、10nm以上100nm以下が好ましい。
【0019】
下地膜1は2以上の層からなる積層膜としてもよい。図2に示した例では、下地膜1は、第1の下地層1aおよび第2の下地層1bから構成されている。第1の下地層1aは、酸化錫を主成分とする膜が好ましい。第2の下地層1bとしては、酸化珪素を主成分とする膜、酸化アルミニウムを主成分とする膜、または酸化珪素と酸化アルミニウムとの混合体を主成分とする膜が好ましい。
【0020】
第1の下地層1aの膜厚は、5nm以上100nm以下が好ましく、第2の下地層1bの膜厚は、5nm以上100nm以下が好ましい。両層の合計膜厚の好ましい範囲は、下地層が1層の場合と同様、10nm以上150nm以下である。
【0021】
透明導電膜2は、酸化錫を主成分とする薄膜からなり、導電性を付与するために、フッ素などの元素を添加することが好ましい。添加する元素の量は特に制限されないが、フッ素の場合は0.05〜1重量%が適当である。透明導電膜2の厚さは適宜選択できるが、好ましい範囲としては500nm以上1200nm以下が例示できる。
【0022】
保護膜3には、亜鉛、チタン、アンチモン、ジルコニウム、シリコン、ニオブ、アルミニウム、鉄およびクロムから選ばれる少なくとも一つの元素(元素M)が、錫とともに含まれている。元素Mと錫(Sn)との合計量に対する元素Mの比率(M/(M+Sn))は、0.1重量%以上50重量%以下が好ましい。この比率が低すぎると十分な耐プラズマ性が得られない場合があり、比率が高すぎると十分な成膜速度が得られなかったり、均一性が悪くなる場合がある。
【0023】
保護膜3は、元素Mと錫とを含む酸化物を主成分とするが、15重量%を限度として微量成分を含んでいてもよい。微量成分としては、フッ素、塩素などのハロゲン元素が好ましい。ハロゲン元素の好ましい含有率は、0.05〜10重量%である。また、添加する元素としては、フッ素が特に好ましい。
【0024】
保護膜3の膜厚は、透明導電膜2の膜厚の1%以上10%以下である。保護膜3の膜厚が透明導電膜2の膜厚の1%未満の場合、均一な薄膜を形成することができない場合があり、十分な耐プラズマ性能を得ることも困難となる。一方、保護膜3の膜厚が透明導電膜2の膜厚の10%を超えると光電変換装置用基板に必要な電気伝導性、光透過性を得ることが困難となる。
【0025】
本発明の光電変換装置用基板の製造方法の好ましい実施形態としては、フロートガラス製造工程において、ガラスリボンが有する熱を利用することにより、上記各膜をガラスリボンのトップ面に順次堆積する方法を挙げることができる。ガラスリボンが有する熱を利用する膜形成法としては、原料液を霧化してガラスリボン表面に供給するスプレー法や原料を気化させてガラスリボン表面に供給するCVD法を利用できる。
【0026】
フロート法におけるガラスリボン表面にCVD法により薄膜を形成するための装置の一形態を図3に示す。図3に示したように、この装置では溶融窯11からフロートバス(錫フロート槽)12内に流れ出し、錫浴15で帯状に成形されて移動するガラスリボン10の直上に所定個数のコータ16(図示した形態では4つのコータ16a、16b、16c、16d)が配置されている。これらのコータから、あらかじめ調整、気化された原料が供給され、ガラスリボン10表面(トップ面)に連続的に被膜が形成される。また、それぞれのコータで異なる原料を供給することにより、第1の下地層、第2の下地層、透明導電膜、保護膜を連続的に積層することができる。ガラスリボン10の温度は、コータ16の直前で所定温度となるように、錫フロート槽12内に配置されたヒーターおよびクーラー(図示省略)により制御される。
【0027】
ここで、ガラスリボンの所定温度としては、600℃以上750℃以下が好ましく、630℃以上750℃以下が特に好ましい。ガラスリボン10の温度は放射温度計で計測できる。このようにして被膜が形成されたガラスリボン10はロール17によって引き上げられ、徐冷炉13で冷却される。
【0028】
CVD法により酸化錫を主成分とする薄膜を形成する場合、錫原料としては、モノブチル錫トリクロライド、四塩化錫、ジメチル錫ジクロライド、ジブチル錫ジクロライド、ジオクチル錫ジクロライド、テトラメチル錫などが挙げられる。錫原料としては、錫化合物中に塩素を含み、大きい蒸気圧を示すモノブチル錫トリクロライド、ジメチル錫ジクロライドなどの有機錫塩化物が好適である。また、酸化原料としては、酸素、水蒸気、乾燥空気などが挙げられる。また、導電膜にフッ素を添加する場合のフッ素原料としては、フッ化水素、トリフルオロ酢酸、ブロモトリフルオロメタン、クロロジフルオロメタンなどが挙げられる。
【0029】
CVD法により酸化珪素を主成分とする薄膜を形成する場合、珪素原料としては、モノシラン、ジシラン、トリシラン、モノクロロシラン、1,2-ジメチルシラン、1,1,2-トリメチルジシラン、1,1,2,2-テトラメチルジシラン、テトラメチルオルソシリケート、テトラエチルオルソシリケートなどが挙げられる。酸化原料としては、酸素、水蒸気、乾燥空気、二酸化炭素、一酸化炭素、二酸化窒素、オゾンなどが挙げられる。また、モノシランなど反応性の極めて高い原料を使用する場合には、エチレン、アセチレン、トルエンなどの不飽和炭化水素ガスを添加して反応性を制御してもよい。
【0030】
酸化珪素と同様、第2の下地層として好適な酸化アルミニウムを主成分とする膜をCVD法により成膜する場合のアルミニウム原料としては、トリメチルアルミニウム、アルミニウムトリイソポプロポキサイド、塩化ジエチルアルミニウム、アルミニウムアセチルアセトネート、塩化アルミニウムなどが挙げられる。また、この場合の酸化原料としては、酸素、水蒸気、乾燥空気などが挙げられる。
【0031】
同じくCVD法により、保護膜を形成する場合、錫原料、シリコン原料としては上記に記載の原料を用いることができる。また、これら以外の金属元素の原料としては、二塩化亜鉛、四塩化チタンなどの金属塩化物、チタニウムイソプロポキシド、アルミニウムイソプロポキシドなどの金属アルコキサイド、アセチルアセトン鉄、アセチルアセトンジルコニウムなどのβ−ジケトンを配位子とする金属錯体などを用いることができる。この場合も、酸化原料としては、酸素、水蒸気、乾燥空気などが挙げられる。また、フッ素を添加する場合のフッ素原料としては、フッ化水素、トリフルオロ酢酸、ブロモトリフルオロメタン、クロロジフルオロメタンなどが挙げられる。
【0032】
上記光電変換装置用基板を用いた本発明の光電変換装置の一形態の断面を図4に示す。
【0033】
この光電変換装置(薄膜シリコン系光電変換装置)では、ガラス板35上に下地膜(第1および第2の下地層31,32)、透明導電膜33および保護膜34がこの順に形成された光電変換装置用基板30上に、光電変換ユニット37が形成され、さらに裏面電極39が形成されている。なお、複数の光電変換ユニットを積層してもよい。
【0034】
光電変換ユニットとしては、非晶質シリコン系薄膜を光電変換層としたユニット(以下、光電変換ユニットを「非晶質シリコン系薄膜光電変換ユニット」のように光電変換層の種類を引用して表記する)が挙げられる。
【0035】
非晶質シリコン系薄膜光電変換ユニットは、pin型の順にプラズマCVD法により各半導体層を堆積して形成される。具体的には、例えば、導電型決定不純物原子であるボロンが0.01原子%以上ドープされたp型微結晶シリコン系層、光電変換部となる真性非晶質シリコン層、および導電型決定不純物原子であるリンが0.01%以上ドープされたn型微結晶シリコン系層をこの順に堆積すればよい。しかし、これら各層は上記に限定されるものではなく、例えばp型微結晶シリコン系層において不純物原子をアルミニウムなどとしてもよく、p型層として非晶質シリコン系層を用いてもよい。また、p型層として、非晶質または微結晶のシリコンカーバイド、シリコンゲルマニウムなどの合金材料を用いてもよい。
【0036】
なお、導電型(p型、n型)微結晶シリコン系層の膜厚は、3nm以上100nm以下が好ましく、5nm以上50nm以下がさらに好ましい。
【0037】
真性非晶質シリコン層は、プラズマCVD法によって下地温度を450℃以下として形成することが好ましい。この層は、導電型決定不純物原子の密度が1×1018cm-3以下である実質的に真性半導体である薄膜として形成される。真性非晶質シリコン層の膜厚は0.05μm以上0.5μm以下が好ましい。ただし、非晶質シリコン系薄膜光電変換ユニットでは、真性非晶質シリコン層に代えて、合金材料である非晶質シリコンカーバイド層(例えば10原子%以下の炭素を含有する非晶質シリコンからなる非晶質シリコンカーバイド層)や非晶質シリコンゲルマニウム層(例えば30原子%以下のゲルマニウムを含有する非晶質シリコンからなる非晶質シリコンゲルマニウム層)を形成してもよい。
【0038】
非晶質シリコン系薄膜光電変換ユニットに代えて、結晶質シリコン系薄膜光電変換ユニットを用いてもよい。結晶質シリコン系薄膜光電変換ユニットも、非晶質シリコン系薄膜光電変換ユニットと同様の手順でpin型各半導体層をこの順にプラズマCVD法により堆積して形成されうる。
【0039】
裏面電極としては、Al,Ag,Au,Cu,PtおよびCrから選ばれる少なくとも1つの材料からなる少なくとも1層の金属層をスパッタリング法または蒸着法により形成することが好ましい。また、光電変換ユニットと金属電極との間に、ITO、SnO2、ZnOなどの導電性酸化物からなる層を形成しても構わない。
【0040】
なお、本明細書では、部分的に非晶質を含んでいても体積結晶化分率50%以上であれば「結晶質」に相当するものとする。また、「シリコン系」の材料には、非晶質または結晶質のシリコンに加え、非晶質シリコンゲルマニウムなどシリコンを50原子%以上含む半導体材料も該当するものとする。
【0041】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
【0042】
以下の実施例、比較例では、図3に示した装置と同様の装置を用い、CVD法により、ガラスリボン表面に図2と同様の構成の積層膜を形成した。成膜の際には、フロートバス空間に98体積%の窒素と2体積%の水素からなる混合ガスを供給し、槽外よりもやや高圧となるように維持した。フロートバス内に、溶融窯で溶融されたソーダライムガラス生地を流し込み、成形して厚み4mmのガラスリボンとした。トップ面に所定の薄膜を積層したガラスリボンは徐冷炉で徐冷した後、洗浄、乾燥、切断した。以下、具体的な成膜方法について説明する。
【0043】
(実施例1)
最上流側に位置するコータ直前のガラスリボン表面温度を700℃とし、このコータから、ジメチル錫ジクロライド、酸素、ヘリウムおよび窒素からなる混合ガスを供給した。次いで、下流側のコータから、モノシラン、エチレン、酸素および窒素からなる混合ガスを供給した。続いて、さらに下流側のコータから、ジメチル錫ジクロライド、酸素、水蒸気、窒素およびフッ化水素からなる混合ガスを供給した。引き続いて、さらに下流側のコータ(保護膜形成用コータ)から、ジメチル錫ジクロライド、二塩化亜鉛、酸素および窒素からなる混合ガスを供給した。このようにして、ガラスリボンのトップ面に、膜厚が30nmの酸化錫膜、膜厚が30nmの酸化珪素膜、膜厚が700nmのフッ素含有酸化錫膜、膜厚が10nmの錫−亜鉛複合酸化物膜がこの順に積層された供試体を得た。
【0044】
(実施例2)
保護膜形成用コータから、ジメチル錫ジクロライド、チタンイソプロポキシド、酸素および窒素からなる混合ガスを供給し、膜厚が15nmの錫−チタン複合酸化物膜を形成した点を除いては実施例1と同じようにして供試体を得た。
【0045】
(実施例3)
保護膜形成用コータから、ジメチル錫ジクロライド、三塩化アンチモン、酸素、窒素からなる混合ガスを供給し、膜厚が7nmの錫−アンチモン複合酸化物被膜を形成した点を除いては実施例1と同じようにして供試体を得た。
【0046】
(実施例4)
保護膜形成用コータから、ジメチル錫ジクロライド、アセチルアセトンジルコニウム、酸素、窒素からなる混合ガスを供給し、膜厚が8nmの錫−ジルコニウム複合酸化物被膜を形成した点を除いては実施例1と同じようにして供試体を得た。
【0047】
(実施例5)
保護膜形成用コータから、モノブチル錫トリクロライド、テトラエチルオルソシリケート、酸素、窒素からなる混合ガスを供給し、膜厚が10nmの錫−シリコン複合酸化物被膜を形成した点を除いては実施例1と同じようにして供試体を得た。
【0048】
(実施例6)
保護膜形成用コータから、ジメチル錫ジクロライド、チタンイソプロポキシド、テトラメチルヘプタンジオナートニオブ、酸素、窒素からなる混合ガスを供給し、膜厚が70nmの錫−ニオブ−チタン複合酸化物被膜を形成した点を除いては実施例1と同じようにして供試体を得た。
【0049】
(実施例7)
保護膜形成用コータから、モノブチル錫トリクロライド、アルミニウムイソプロポキシド、五塩化アンチモン、酸素、窒素からなる混合ガスを供給し、膜厚が50nmの錫−アルミニウム−アンチモン複合酸化物被膜を形成した点を除いては実施例1と同じようにして供試体を得た。
【0050】
(実施例8)
保護膜形成用コータから、ジメチル錫ジクロライド、アセチルアセトン鉄、酸素、窒素からなる混合ガスを供給し、膜厚が15nmの錫−鉄複合酸化物被膜を形成した点を除いては実施例1と同じようにして供試体を得た。
【0051】
(実施例9)
保護膜形成用コータから、モノブチル錫トリクロライド、アセチルアセトンクロム、アセチルアセトン亜鉛、酸素、窒素からなる混合ガスを供給し、膜原が30nmの錫−クロム−亜鉛複合酸化物被膜を形成した点を除いては実施例1と同じようにして供試体を得た。
【0052】
(実施例10)
保護膜形成用コータから、ジメチル錫ジクロライド、二塩化亜鉛、酸素、窒素、フッ化水素からなる混合ガスを供給し、膜原が10nmのフッ素含有錫−亜鉛複合酸化物被膜を形成した点を除いては実施例1と同じようにして供試体を得た。
【0053】
(実施例11)
最上流側のコータから、ジメチル錫ジクロライド、酸素、ヘリウム、窒素および水蒸気からなる混合ガスを供給した。次いで、下流側のコータから、モノシラン、エチレン、酸素および窒素からなる混合ガスを供給した。ただし、この混合ガスでは、膜中に炭素が含有されるようにエチレンの含有率を増加した。続いて、さらに下流側のコータから、モノブチル錫トリクロライド、酸素、水蒸気、窒素、ヘリウムおよびトリフルオロ酢酸からなる混合ガスを供給した。引き続いて、さらに下流側の保護膜形成用コータから、ジメチル錫ジクロライド、二塩化亜鉛、酸素および窒素からなる混合ガスを供給した。このようにして、ガラスリボンのトップ面に、膜厚が45nmの酸化錫膜、膜厚が10nmの酸炭化珪素(SiOC)膜、膜厚が600nmのフッ素含有酸化錫膜、膜厚が10nmの錫−亜鉛複合酸化物膜がこの順に積層された供試体を得た。なお、最上流側のコータ直前のガラスリボンの表面温度は720℃とした。
【0054】
(実施例12)
最上流側のコータから、モノブチル錫トリクロライド、酸素、ヘリウム、窒素および水蒸気からなる混合ガスを供給した。次いで、下流側のコータから、テトラエトキシシラン、酸素、窒素およびモノブチル錫トリクロライドからなる混合ガスを供給した。続いて、さらに下流側のコータから、ジメチル錫ジクロライド、酸素、水蒸気、窒素およびトリフルオロ酢酸からなる混合ガスを供給した。引き続いて、さらに下流側の保護膜形成用のコータから、ジメチル錫ジクロライド、二塩化亜鉛、酸素および窒素からなる混合ガスを供給した。このようにして、ガラスリボンのトップ面に、膜厚が45nmの酸化錫膜、膜厚が7nmの珪素と錫との混合酸化膜(SiSnO)膜、膜厚が540nmのフッ素含有酸化錫膜、膜厚が8nmの錫−亜鉛複合酸化物膜がこの順に積層された供試体を得た。なお、最上流側のコータ直前のガラスリボンの表面温度は720℃とした。
【0055】
(実施例13)
最上流側のコータから、ジメチル錫ジクロライド、酸素、ヘリウムおよび窒素からなる混合ガスを供給した。次いで、下流側のコータから、モノシラン、エチレン、酸素および窒素からなる混合ガスを供給した。続いて、さらに下流側のコータから、ジメチル錫ジクロライド、酸素、水蒸気、窒素およびフッ化水素からなる混合ガスを供給した。引き続いて、さらに下流側の保護膜形成用のコータから、ジメチル錫ジクロライド、二塩化亜鉛、酸素および窒素からなる混合ガスを供給した。このようにして、ガラスリボンのトップ面に、膜厚が25nmの酸化錫膜、膜厚が30nmの酸化珪素膜、膜厚が900nmのフッ素含有酸化錫膜、膜厚が15nmの錫−亜鉛複合酸化物膜がこの順に積層された供試体を得た。なお、最上流側のコータ直前のガラスリボンの表面温度は690℃とした。
【0056】
(実施例14)
最上流側のコータから、モノブチル錫トリクロライド、酸素、ヘリウム、窒素およびテトラエトキシシランからなる第1の混合ガスを供給した。次いで、下流側のコータから、テトラエトキシシラン、酸素、窒素およびモノブチル錫トリクロライドからなる第2の混合ガスを供給した。ただし、第1の混合ガスでは膜中において錫原子が珪素原子よりも多く含有されるように、第2の混合ガスでは膜中において錫原子が珪素原子よりも少なくなるように、それぞれ混合比を調整した。続いて、さらに下流側のコータから、ジメチル錫ジクロライド、酸素、水蒸気、窒素およびフッ化水素からなる混合ガスを供給した。引き続いて、さらに下流側の保護膜形成用のコータから、ジメチル錫ジクロライド、二塩化亜鉛、酸素および窒素からなる混合ガスを供給した。このようにして、ガラスリボンのトップ面に、膜厚が55nmの錫と珪素の酸化膜(SnSiO膜)、膜厚が35nmの珪素と錫の酸化膜(SiSnO膜)、膜厚が480nmのフッ素含有酸化錫膜、膜厚が8nmの錫−亜鉛複合酸化物膜がこの順に積層された供試体を得た。なお、最上流側のコータ直前のガラスリボンの表面温度は730℃とした。
【0057】
(実施例15)
最上流側のコータから、モノブチル錫トリクロライド、酸素、ヘリウムおよび窒素からなる混合ガスを供給した。次いで、下流側のコータから、モノシラン、エチレン、酸素および窒素からなる混合ガスを供給した。続いて、さらに下流側のコータから、ジメチル錫ジクロライド、酸素、水蒸気、窒素およびトリフルオロ酢酸からなる混合ガスを供給した。引き続いて、さらに下流側の保護膜形成用のコータから、ジメチル錫ジクロライド、二塩化亜鉛、酸素および窒素からなる混合ガスを供給した。このようにして、ガラスリボンのトップ面に、膜厚が65nmの酸化錫膜、膜厚が7nmの酸化珪素膜、膜厚が450nmのフッ素含有酸化錫膜、膜厚が18nmの錫−亜鉛複合酸化物膜がこの順に積層された供試体を得た。なお、最上流側のコータ直前のガラスリボンの表面温度は740℃とした。
【0058】
(比較例1)
保護膜形成用のコータから、混合ガスを供給しない点を除いては実施例1と同じようにして、ガラスリボンのトップ面に膜厚が30nmの酸化錫膜、膜厚が30nmの酸化珪素膜、膜厚が700nmのフッ素含有酸化錫膜がこの順に積層された供試体を得た。
【0059】
(比較例2)
錫−アンチモン複合酸化物膜の膜厚を80nmとした点を除いては実施例3と同じようにして供試体を得た。
【0060】
(比較例3)
錫−鉄複合酸化物膜の膜厚を90nmとした点を除いては実施例8と同じようにして供試体を得た。
【0061】
(比較例4)
錫−チタン複合酸化物膜の膜厚を5nmとした点を除いては実施例2と同じようにして供試体を得た。
【0062】
なお、上記実施例および比較例で形成した複合酸化物膜では、錫とその他の金属元素Mの合計量に対する金属元素Mの比率が、M/(M+Sn)により表示して、1〜30重量%となるように原料の混合比を調整した。また、実施例10では、保護膜におけるフッ素の含有量を0.1重量%とした。
【0063】
以上の実施例および比較例から得られた供試体について、その可視光透過率T1をJIS R−3106(1998)に従って計測した。また、シート抵抗R1を4端子法により計測した。
【0064】
さらに、実施例および比較例から得た供試体をプラズマCVD装置に設置し、装置内を真空排気し、圧力0.7Pa、放電電力密度0.6W/cm2、基板温度300℃の条件下で30秒間水素プラズマに曝した。水素プラズマに曝した後の供試体について、その可視光透過率T2およびシート抵抗R2を、それぞれT1、R1と同じ方法により計測した。結果を表1に示す。
【0065】
【0066】
表1に示したように、ガラス表面に、下地膜、酸化錫を主成分とする透明導電膜、保護膜を順次形成し、保護膜を亜鉛、チタン、アンチモン、ジルコニウム、シリコン、ニオブ、アルミニウム、鉄およびクロムから選ばれる少なくとも一つ以上の元素と錫との混合酸化物膜として、さらにその厚さを透明導電膜の厚さの1%以上10%以下とすれば、耐プラズマ性と光透過性に優れた光電変換装置用基板をフロートガラスの製造工程により得ることができた。
【0067】
(実施例16)
実施例1の供試体に非晶質シリコン光電変換ユニットからなる薄膜光電変換装置をプラズマCVD法により形成した。非晶質シリコン光電変換ユニットに含まれるpin接合において、用いたp型非晶質シリコンカーバイド層の厚さは15nm、n型非晶質シリコン層の厚さは30nmとした。また、真性非晶質シリコン層(i型)はRFプラズマCVD法により形成した。成膜条件としては、シランの反応ガス、約40Paの反応室内圧力、15mW/cm2のRFパワー密度、および150℃の成膜温度を用いた。このような成膜条件と同じ条件でガラス基板上に直接300nmの厚さまで堆積された真性非晶質シリコン膜の暗導電率は5×10-10S/cmであった。なお、真性非晶質シリコン層の膜厚は300nmとした。最後に、裏面電極として厚さ80nmのITO膜と厚さ300nmのAg膜とをこの順にスパッタリング法により堆積した。
【0068】
こうして作製した薄膜光電変換装置(光電変換面積1cm2)に入射光としてAM1.5の光を100mW/cm2の光量で照射したときの出力特性を測定した。その結果、開放端電圧が0.89V、短絡電流密度が16.1mW/cm2、曲線因子が72.0%、そして変換効率が10.3%であった。さらに48℃においてAM1.5の光を100mW/cm2の光量で照射して光劣化試験を行ったところ、550時間の照射後に変換効率が8.3%まで劣化した。
【0069】
【発明の効果】
以下説明したように、本発明によれば、耐プラズマ性に優れた光電変換装置用基板を工業的に効率よく得ることができる。この基板を用いることにより、光電変換装置の特性を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光電変換装置用基板の構成の一形態を示す断面図である。
【図2】 本発明の光電変換装置用基板の構成の別の一形態を示す断面図である。
【図3】 本発明の光電変換装置用基板を製造するために用いる装置の構成を示す図である。
【図4】 本発明の光電変換装置の構成の一形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 下地膜
1a 第1の下地層
1b 第2の下地層
2 透明導電膜
3 保護膜
10 ガラスリボン
11 溶融窯
12 フロートバス(錫フロート槽)
13 徐冷炉
15 錫浴
16 コータ
17 ロール
30 光電変換装置用基板
31 (第1の)下地層
32 (第2の)下地層
33 透明導電膜
34 保護膜
35 ガラス板
37 光電変換ユニット
39 裏面電極
Claims (9)
- ガラス板と、前記ガラス板上に形成された下地膜と、前記下地膜上に形成された酸化錫を主成分とするとともにフッ素を含む透明導電膜とを含む光電変換装置用基板であって、前記透明導電膜上に、亜鉛、チタン、アンチモン、ジルコニウム、シリコン、ニオブ、アルミニウム、鉄およびクロムから選ばれる少なくとも一つの元素と錫とを含む酸化物を主成分とする保護膜が形成され、前記保護膜の厚さが前記透明導電膜の厚さの1%以上10%以下であることを特徴とする光電変換装置用基板。
- ガラス板がフロート製法により得られたフロートガラスであって、前記フロートガラスのトップ面に、下地膜、透明導電膜および保護膜が形成された請求項1に記載の光電変換装置用基板。
- 下地膜が、ガラス板側から順に、酸化錫を主成分とする第1の下地層と、酸化珪素および酸化アルミニウムから選ばれる少なくとも一方を主成分とする第2の下地層とからなる請求項1または2に記載の光電変換装置用基板。
- 保護膜がフッ素を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の光電変換装置用基板。
- 前記保護膜の厚さが、7nm以上70nm以下である請求項1〜4のいずれかに記載の光電変換装置用基板。
- ガラス板製造工程におけるガラスリボン上に、下地膜と、酸化錫を主成分とするとともにフッ素を含む透明導電膜と、亜鉛、チタン、アンチモン、ジルコニウム、シリコン、ニオブ、アルミニウム、鉄およびクロムから選ばれる少なくとも一つの元素と錫とを含む酸化物を主成分とする保護膜とを、この順に、被膜形成原料の熱分解酸化反応により、前記保護膜の厚さが前記透明導電膜の厚さの1%以上10%以下となるように形成することを特徴とする光電変換装置用基板の製造方法。
- 前記保護膜の厚さが、7nm以上70nm以下となる請求項6に記載の光電変換装置用基板の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の光電変換装置用基板を含み、保護膜上に、少なくとも1つの光電変換ユニットおよび裏面電極がこの順に積層されていることを特徴とする光電変換装置。
- 請求項6または7に記載の製造方法により得た光電変換装置用基板を含み、保護膜上に、少なくとも1つの光電変換ユニットおよび裏面電極がこの順に積層されていることを特徴とする光電変換装置。
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