JP4514292B2 - ストロボ装置 - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は、カメラのストロボ装置に関し、特に閃光管の保持構造に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
いわゆるバックメタルでトリガするストロボ装置として、ストロボ光を発する閃光管の外面にトリガ用の透明電極を施し、この閃光管を金属からなるリフレクタ(バックメタル)の断面略半円筒状の底部に接触させた状態で保持する装置が知られている。閃光管に放電電圧を印加した状態でリフレクタにトリガ電圧を与えると、閃光管が発光する。
【0003】
このストロボ装置では従来、閃光管をリフレクタに保持するために、ゴム製の固定バンドが使用されている。固定バンドは、両端部に閃光管を挿通する貫通穴を有しており、リフレクタの底部背面に位置させた固定バンドを引っ張ってその両端の貫通穴を閃光管に嵌めることにより、閃光管をリフレクタの底部に密着状態で保持する。
【0004】
しかしながらこの従来装置は、固定バンドの貫通穴が引っ張られるため、非円形に変形し、閃光管との間に空隙部が生じてしまう。すると、トリガ電圧をリフレクタに印加したとき、この空隙部からトリガ電圧のリークが生じて例えばリフレクタと閃光管の放電電極との間に電気が流れてしまい、一対の放電電極間での発光が不十分になる発光不良の原因になることがあった。この空隙部は従来、シリコンなどの別部品を用いて遮蔽しており、製造、組立コストの低下の妨げとなっている。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、従来品についての以上の問題意識に基づき、固定バンドの両端係止部と閃光管との間に生じた空隙部が原因となる発光不全を未然に防ぐストロボ装置を得ることを目的とする。
【0006】
【発明の概要】
本発明は、閃光管をリフレクタ底部に固定する固定バンドの形状を改良することにより、閃光管と固定バンドとの間に生じた空隙部が原因よる発光不全を起こさないようにしたものである。
すなわち、本発明のストロボ装置は、その一態様によると、ストロボ光を発する閃光管;この閃光管を接触させる略半円筒状の底部と、該底部から略面対称に延びる一対の反射面とを有するリフレクタ;及び両端部が閃光管に掛け止められ、バンド本体がリフレクタの底部背面に位置して、該リフレクタの底部に該閃光管を押し付ける弾性材料からなる固定バンド;を有するストロボ装置において、固定バンドには、そのバンド本体の両端部にそれぞれ、閃光管の端部を挿入し、バンド本体の引張力によって閃光管をリフレクタ底部に係止する係止穴を有する環状部と;この環状部の外側につなぎバンドで繋がれた、閃光管の端部に挿入されて該閃光管に密着する密着筒状部と;を設け、閃光管の両端部をそれぞれ、この固定バンドの内側の係止穴部に挿入し、さらにつなぎバンド部で折り返された外側の密着筒状部に挿入することを特徴としている。
【0007】
固定バンドの密着筒状部の自由状態における内径は閃光管の外径より小径とすることにより、閃光管と係止穴部および密着筒状部を確実に接触させることができる。また、固定バンドの両端部でそれぞれ折り曲げられたつなぎバンドは、リフレクタの側面から見た輪郭内に収まる形状とするのが好ましい。さらに、このつなぎバンドは、リフレクタの底部に関し、閃光管の反対側に位置させるのがよい。
【0008】
バンド本体と環状部は例えば同一肉厚とすることができ、また密着筒状部は、バンド本体及び環状部より厚肉とするのが好ましい。また、環状部の外径と密着筒状部の外径を略同一とすれば、外見上、一連の筒状部材とすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、閃光管10をリフレクタ20の略半円筒状の底部21に配置した状態を示している。金属材料からなるリフレクタ20は、底部21の中心を通る平面に関し略面対称に延びる一対の反射面22を有している。このリフレクタ20の外面には、トリガ電極24が溶接され、このトリガ電極24及びリード線25を介してリフレクタ20にトリガパルス(高電圧)が与えられる。
【0010】
閃光管10は、その両端部に、放電電極11を有し、また、その外面には、トリガ用の透明電極が施されている。固定バンド30は、閃光管10をリフレクタ20の底部21に固定すると同時に、閃光管10の透明電極とリフレクタ20の底部21とを導通させるものである。
【0011】
固定バンド30は、ゴム、合成樹脂等の弾性を有する材料からなるもので、左右対称形状をしている。図2、図3は一方の形状を示すもので、リフレクタ20の底部背面に位置するバンド本体31の両端部にはそれぞれ、該バンド本体31の延長方向(平面)に対して略直交する係止穴部32aを有する環状部32および密着筒状部33が形成されている。この環状部32および密着筒状部33の間にこれらを繋ぐつなぎバンド34が形成されている。この係止穴部32aおよび密着筒状部33の自由状態における内径dおよびd’は、閃光管10の外径Dと略同一またはこれより小さく設定されている。バンド本体31と環状部32は同一肉厚であり、密着筒状部33は、これより厚肉であり、環状部32の外径と密着筒状部33の外径は、略同一に設定されている。バンド本体31、環状部32および密着筒状部33は一直線上に並んでいる。つなぎバンド34の長さ(係止穴部32aの中心と密着筒状部33の中心の距離)は、sである。
【0012】
以上の固定バンド30を用いて閃光管10をリフレクタ20に固定するには、図1、図4に示すように、閃光管10をリフレクタ20の底部21に接触させ、その両端部をリフレクタ20から突出させる。この状態で、固定バンド30の両端部の係止穴部32aを閃光管10の両端部に合致させ、閃光管10をその放電電極11から係止穴部32aに挿入する。すると閃光管10は、バンド本体31の引張力により閃光管10の底面に密着する(図5)。さらに、つなぎバンド34を、その略中央部で折り返し、密着筒状部33に閃光管10をその放電電極11から挿入する。密着筒状部33の内径d’は閃光管10の外径Dと略同一またはこれより小さいため、閃光管10の外面に密着する(図6)。このときつなぎバンド34は閃光管10に関し、リフレクタ20の底部の反対側に位置し、かつ折り返されるつなぎバンド34の長さsはリフレクタ20の側面(側面から見た輪郭)からはみ出ないよう小さく設定されている(図6)。
【0013】
密着筒状部33と閃光管10とを十分に密着させるため、密着筒状部33の自由状態における内径d’は、閃光管10の外径Dより十分小さく設定するのがよい。バンド本体31は、その両端の係止穴部32aを図5のように閃光管10に係合させてレフレクタ20の底部背面に沿わせた状態では引張力を発揮し、閃光管10をリフレクタ20の底部21に密着させて固定するとともに、閃光管10の外面の透明電極と金属製のリフレクタ20とを導通させる。
【0014】
以上のように、固定バンド30により閃光管10をリフレクタ20に保持すると、閃光管10の両端部外面には、まず係止穴部32aが接触し、さらに、その外側に密着筒状部33が接触する。本体バンド31の引張力によって閃光管10と係止穴部32aとの間に空隙部が生じても、つなぎバンド34によって本体バンド31の引張力の影響を受けない密着筒状部33が外側からその空隙部を被う形となる。よって、リード線25、トリガ電極24を介してリフレクタ20にトリガ電圧を与えたとき、この空隙部を介してトリガ電圧のリークが生じることがない。従って、一対の放電電極11の間に、コンデンサに蓄電された高電圧を印加しておき、シャッタレリーズ信号に同期させてリフレクタ20にトリガ電圧を与えたとき発光不全が生じるおそれがない。
【0015】
【発明の効果】
本発明は、ストロボ光を発する閃光管をリフレクタの略半円筒状の底部に位置させ、この閃光管を、両端部が該閃光管に掛け止められ、バンド本体がリフレクタの底部背面に位置する固定バンドで固定するストロボ装置において、固定バンドの両端部に係止穴部を有する環状部と密着筒状部を形成し閃光管の端部を挿入するので、内側の係止穴部と閃光管との間に空隙部が生じても外側の密着筒状部がその空隙部を被う形となる。よって、トリガ電圧をリフレクタに印加したとき、空隙部からのトリガ電圧のリークを防止して発光不良を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるストロボ装置の一実施形態を示す固定バンドで閃光管を固定する前の状態を示す斜視図である。
【図2】固定バンドの一端部近傍の平面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿った断面図である。
【図4】固定バンドの筒状部に閃光管を挿通する前の断面図である。
【図5】同挿通途中の断面図である。
【図6】同挿通完了状態の断面図である。
【符号の説明】
10 閃光管
11 放電電極
20 リフレクタ
21 底部
22 反射面
23 側部
24 トリガ電極
25 リード線
30 固定バンド
31 バンド本体
32a 係止穴部
32 環状部
33 密着筒状部
34 つなぎバンド
Claims (5)
- ストロボ光を発する閃光管;
この閃光管を接触させる略半円筒状の底部と、該底部から略面対称に延びる一対の反射面とを有するリフレクタ;及び
両端部が上記閃光管に掛け止められ、バンド本体がリフレクタの底部背面に位置して、該リフレクタの底部に該閃光管を押し付ける弾性材料からなる固定バンド;
を有するストロボ装置において、
上記固定バンドは、そのバンド本体の両端部にそれぞれ、閃光管の端部を挿入し、バンド本体の引張力によって閃光管をリフレクタ底部に係止する係止穴を有する環状部と;この環状部の外側につなぎバンドで繋がれた、閃光管の端部に挿入されて該閃光管に密着する密着筒状部と;を有し、
上記閃光管の両端部はそれぞれ、上記固定バンドの内側の係止穴部に挿入され、さらにつなぎバンドで折り返された外側の密着筒状部に挿入されることを特徴とするストロボ装置。 - 請求項1記載のストロボ装置において、固定バンドの密着筒状部の自由状態における内径は閃光管の外径より小径であるストロボ装置。
- 請求項1または2記載のストロボ装置において、固定バンドの両端部でそれぞれ折り曲げられたつなぎバンドは、リフレクタの側面から見た輪郭内に収まるストロボ装置。
- 請求項1ないし3のいずれか1項記載のストロボ装置において、バンド本体と環状部は、同一肉厚であり、密着筒状部は、バンド本体及び環状部より厚肉であるストロボ装置。
- 請求項1ないし4のいずれか1項記載のストロボ装置において、環状部の外径と密着筒状部の外径は略同一であるストロボ装置。
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