JP4511067B2 - プリント回路板の実装構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電子機器等に使用するプリント回路板の実装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来電子機器には、筺体内に設けられたマザーボードに複数のプリント回路板を実装するようにしたものがあり、筺体内には、プリント回路板をマザーボード側へガイドするガイドレール上下内面に対向位置に配設されていて、これらガイドレールにプリント回路板の上下縁を嵌挿して、プリント回路板をマザーボード側へ押し込むと、プリント回路板に設けられたコネクタがマザーボード側のコネクタに嵌合されて、プリント回路板とマザーボードが電気的に接続されるようになっている。
【0003】
一方電子部品の実装されたプリント回路板には、上下方向に湾曲するなど基板が変形したものがあったり、プリント回路板を実装するラック等には寸法的なバラツキがある。
【0004】
このようなラック等にプリント回路板eを、ガイドレールに沿ってマザーボードa側へ挿入した場合、図11及び図12に示すようにプリント回路板eに実装されたコネクタfとマザーボードaに実装されたコネクタbの厚さ幅方向の中心Oh1,Oh2と、長さ方向の中心Ov1,Ov2にずれが生じてコネクタb,fが嵌合できなくなるため、従来ではマザーボードa側に実装されたコネクタbの嵌合凹部c両側に突片dを突設して、これら突片dにより、プリント回路板eに実装されたコネクタfの嵌合凸部gの面取り部hをガイドすることにより、各コネクタb,fの幅方向の中心Oh1,Oh2及び長手方向の中心Ov1,Ov2に多少ずれがあっても、コネクタbの嵌合凹部cに、コネクタfの嵌合凸部gが嵌合できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のプリント回路板の実装構造では、コネクタbの嵌合凹部c両側に突設された突片dが小さいことから、コネクタb,fの厚さ幅方向の中心Oh1,Oh2及び長さ方向の中心Ov1,Ov2の多少のずれは補正できるが、ずれが大きい場合、コネクタbにコネクタfが嵌合できなくなるため、組立ての際にコネクタbの位置を調整するなどの補正作業を行わなければならず、この補正作業に多く時間を必要として、プリント回路板の実装作業が能率よく行えないと共に、無理にプリント回路板eを押し込んだ場合、コネクタb、fが破損するなどの問題があった。
【0006】
本発明はかかる従来の問題点を改善するためになされたもので、プリント回路板の実装作業が能率よく行えるプリント回路板の実装構造を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明のプリント回路板の実装構造は、電子機器の筐体内に設置されたマザーボード側のコネクタに、プリント回路板に設けられたプリント回路板側のコネクタをそれぞれ嵌合することにより、前記マザーボードに対し前記プリント回路板を実装するプリント回路板の実装構造であって、前記マザーボード側のコネクタと前記プリント回路板側コネクタとは少なくともそれぞれ2個有して構成しており、前記2個のマザーボード側のコネクタは、互いに離間するように前記マザーボードにおける前記プリント回路板側に対向する前面に縦方向に並列状態で実装されているとともに、前記2個のプリント回路板側のコネクタは、前記マザーボード側のコネクタと同一配置で対向するように互いに離間した状態で前記プリント回路板に上下方向に並列状態で実装しており、前記マザーボード側の両コネクタの間における前記マザーボードに前記マザーボード側の両コネクタの互いに対向する端面同士を着脱自在に取り付けるため、又は、前記プリント回路板側の両コネクタの間における前記プリント回路板に前記プリント回路板側の両コネクタの互いに対向する端面同士を着脱自在に取り付けるための係止爪が突設されたコネクタガイド部材を設け、かつ前記コネクタガイド部材に、前記マザーボード側の各コネクタの厚さ幅方向側面を当接させるか、又は前記プリント回路板側の各コネクタの厚さ幅方向側面をそれぞれ当接させることにより、前記マザーボード側の各コネクタの厚さ幅方向の中心と前記プリント回路板側の各コネクタの厚さ幅方向の中心とがそれぞれ一致するようガイドする1対のガイド板を設けると共に、前記ガイド板の間に、前記マザーボード側の各コネクタにおける前記プリント回路板側の各コネクタに対向する端面を当接させることにより前記マザーボード側の各コネクタの長手方向の中心と前記プリント回路板側の各コネクタの長手方向の中心とがそれぞれ一致するようにガイドするガイド凸部を突設するか、又は前記ガイド板の間に、前記プリント回路板側の各コネクタにおける前記マザーボード側の各コネクタに対向する端面を当接させることにより前記プリント回路板側の各コネクタの長手方向の中心とがそれぞれ一致するようにガイドするガイド突条を突設したものである。
【0008】
前記構成により、プリント回路板の基板に湾曲などの変形が生じていたり、プリント回路板を実装するラック等に寸法的なバラツキがあって、マザーボード側コネクタとプリント回路板側コネクタの位置に大きなずれが生じても、各コネクタの厚さ幅方向及び長手方向の中心のずれをガイド板やガイド凸部が補正するため、マザーボード側のコネクタにプリント回路板側のコネクタを確実に嵌合することができ、これによってプリント回路板を実装する際、人為的にコネクタの位置を調整するなどの補正作業を必要としないので、プリント回路板の実装作業が短時間で能率よく行えると共に、マザーボードやプリント回路板に後付けできるため、既存のマザーボードやプリント回路板にも容易に実施することができる。
【0009】
前記目的を達成するため本発明のプリント回路板の実装構造は、前記コネクタガイド部材を前記プリント回路板側に取付けるための取り付け孔を前記プリント回路板に設けるか、又は、前記コネクタ部材を前記マザーボード側に取付けるための取り付け孔を前記マザーボードに設けたものである。
【0011】
前記目的を達成するため本発明のプリント回路板の実装構造は、前記マザーボードにおける前記マザーボード側両コネクタの間、又は前記プリント回路板における前記プリント回路板側の両コネクタ間に、係止孔を開口し、該係止孔に前記係止爪を挿入することにより、前記コネクタガイド部材を前記マザーボード又は前記プリント回路板に取り付けるように構成したものである。
【0012】
前記構成により、樹脂の一体成形によりコネクタガイド部材が容易に量産できるため、コネクタガイド部材が安価に得られると共に、コネクタの後面または、プリント回路板に開口された係止孔に係止爪を係止することにより、マザーボーやプリント回路板にコネクタガイド部材が簡単に取付けられるため、既存のマザーボードやプリント回路板にも容易に取付けることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1ないし図6に示す図面を参照して詳述する。
【0014】
図1はマザーボードにプリント回路板を実装した状態を示す斜視図で、マザーボード1は図示しない電子機器の筺体内に、前面を筺体の開口部側に向けてほぼ垂直に設置されている。
【0015】
マザーボード1の前面には、実装するプリント回路板2の実装数に応じたコネクタ3が縦方向に複数列並列状態で実装されている。
【0016】
各列のコネクタ3は例えば2個により構成されていて、上下方向に間隔を存してほぼ垂直にマザーボード1に実装されており、各コネクタ3の前面には、プリント回路2側に実装されたコネクタ4の嵌合凸部4aが嵌合する嵌合凹部3aが開口されている。
【0017】
プリント回路板2は長方形状の基板2aに多数の電子部品5が実装されており、筺体の上下内面に配設されたガイドレール9の凹溝9aに上下縁を嵌挿して、ガイドレール9に沿ってマザーボード1側へ押し込むことにより、プリント回路板2の先端部に実装されたコネクタ4が、マザーボード1側に実装されたコネクタ3に嵌合できるようになっている。
【0018】
プリント回路板2側に実装されたコネクタ4は、マザーボード1側に実装されたコネクタ3と同一配置で対向すよう2個のコネクタ4が上下に互いに離間して並列状態で実装されており、これらコネクタ4間には、プリント回路板2側コネクタ4の嵌合凸部4aを、マザーボード1側コネクタ3の嵌合凹部3aにガイドするコネクタガイド部材6が着脱自在に取付けられている。
【0019】
コネクタガイド部材6は図3に示すように、マザーボード1側のコネクタ3と、プリント回路板2側コネクタ4の厚さ幅方向の中心Oh1,Oh2のずれを補正する一対のガイド板6aと、長手方向の中心Ov1,Ov2のずれを補正するガイド凸部6kを有している。
【0020】
ガイド板6aは、マザーボード1側コネクタ3の厚さ幅より僅かに大きい間隔で互いに平行するように設けられていて、ガイド板6aの先端側内面には、傾斜面6bが形成されており、これら傾斜面6bの互いに対向する位置に、上下に離間して片側一対、計2対のガイド突条6cが突設されている。
【0021】
これらガイド突条6cの先端にはテーパ面6dが形成されていて、これらテーパ面6dがマザーボード1側のコネクタ3の両側面に当接することにより、プリント回路板2側コネクタ4の嵌合凸部4aがマザーボード1側コネクタ3の嵌合凹部3a側へガイドされて、両コネクタ3,4の厚さ幅方向の中心Oh1,Oh2のずれが補正されるようになっている。
【0022】
各ガイド板6aは、後端側のほぼ中央部が連結部6eによって互いに連結されていて、この連結部6eにおけるプリント回路板2側のコネクタ4側の前面に、各ガイド板6aの間に位置するよう前記ガイド凸部6kが突設されている。
【0023】
ガイド凸部6kは図6に示すように、マザーボード1に上下に離間して実装されたコネクタ3間の間隔Dより僅かに小さい長さ及びマザーボード1側コネクタ3の厚さ幅とほぼ等しい幅のブロック状をなしていて、先端側の上下角部を面取りすることによりテーパ面6mが形成されており、これらテーパ面6mをガイドにしてマザーボード1側コネクタ3の間にガイド凸部6kを嵌合することにより、プリント回路板2側コネクタ4とマザーボード1側コネクタ3の長手方向の中心Ov1,Ov2のずれが補正されるようになっている。
【0024】
またコネクタガイド部材6の連結部6eの後面からは、図3に示すように一対の係止爪6fが上下に離間して突設されている。
【0025】
これら係止爪6fの先端には、上方及び下方に突出する係止突起6gが突設されていて、これら係止突起6gを、上下に離間するプリント回路板2側コネクタ4における互いに対向する後端面に係止することにより、各コネクタ4の間にコネクタガイド部材6が着脱自在に取付けられている。
【0026】
各係止爪6fの間には、一方のガイド板6aとプリント回路板2の厚さ分離された位置に取付け片6hが突設されていて、一方のガイド板6aと取付け片6h間の隙間6jに、プリント回路板2の先端部が嵌挿されている。
【0027】
なお取付け片6hとこれに対向するガイド板6aに予め取付け孔6iを形成しておくことにより、図4に示すようにプリント回路板2に実装されたコネクタ4が1個の場合でも、これら取付け孔6iに挿入した取付けねじ7をプリント回路板2の取付け孔2bに挿入して図示しないナットを締め付ければ、コネクタガイド部材6をプリント回路板2に取付けることができる。
【0028】
次に前記構成されたプリント回路板の実装構造の作用を、図5及び図6を参照して説明する。
【0029】
マザーボード1に実装するプリント回路板2には、予めコネクタ4の間にコネクタガイド部材6を取付けておく。
【0030】
コネクタガイド部材6の取付けは、コネクタガイド部材6の各係止爪6fを各コネクタ4の間に位置させた状態で、一方のガイド板6aと取付け片6hの間の隙間6jにプリント回路板2の先端を挿入すると、各係止爪6f先端の係止突起6gが各コネクタ4の後端面に係止されるので、コネクタ4の間に容易にコネクタガイド部材6を取付けることができる。
【0031】
次にマザーボード1へ実装するプリント回路板2の上下縁をガイドレール9の凹溝9aに嵌挿して、ガイドレール9に沿ってプリント回路板2を押し込むと、プリント回路板2の先端に実装されたコネクタ4が図5の(イ)及び図6の(イ)に示すようにマザーボード1のコネクタ3付近に達する。
【0032】
このときマザーボード1側コネクタ3の厚さ幅方向の中心Oh1に対して、プリント回路板2側コネクタ4の厚さ幅方向の中心Oh2及びマザーボード1側コネクタ3の長手方向の中心Ov1に対して、プリント回路板2側コネクタ4の長手方向の中心Ov2にずれがない場合は、プリント回路板2をさらに押し込むことにより、マザーボード1側コネクタ3にプリント回路板2側コネクタ4を嵌合することができるが、各コネクタ3,4の厚さ幅方向の中心Oh1,Oh2及び長手方向の中心Ov1,Ov2の少なくとも一方にずれがある場合は、次のようにずれが補正されながら各コネクタ3,4が嵌合される。
【0033】
すなわちプリント回路板2に湾曲などの変形や、プリント回路板2を実装するラック等に寸法的なバラツキがあって、マザーボード1側コネクタ3の厚さ幅方向の中心Oh1及び長手方向の中心Ov1に対して、プリント回路板2側コネクタ4の厚さ幅方向の中心Oh2及び長手方向の中心Ov2が図5の(イ)及び図6の(イ)に示すようにずれている場合、プリント回路板2を押し込むことにより、まずガイド部材6の一方のガイド板6aの内面に突設されたガイド突条6cのテーパ面6dがマザーボード1側コネクタ3の側面に図5の(ロ)に示すように当接され、連結部6eの前面に突設されたガイド凸部6kのテーパ面6mがマザーボード1側コネクタ3におけるプリント回路板2側のコネクタ4に対向する端面に図6の(ロ)に示すように当接される。
【0034】
さらにこの状態でプリント回路板2を押し込むと、ガイド突条6cのテーパ面6dによりプリント回路板2側コネクタ4の厚さ幅方向の中心Oh2のずれが補正されて、図5の(ハ)に示すように各中心Oh1,Oh2一致し、またガイド凸部6kのテーパ面6mによりプリント回路板2側コネクタ4の長手方向の中心Ov2のずれが補正されて、図6の(ハ)に示すように各中心Ov1,Ov2一致するので、この状態でさらにプリント回路板2を押し込むことにより、マザーボード1側コネクタ3の嵌合凹部3aに、プリント回路板2側コネクタ4の嵌合部4aを嵌合することができると共に、ガイド凸部6kの先端が図6の(ニ)に示すようにマザーボード1に当接される。
【0035】
これによってプリント回路板2を実装する際、人為的にコネクタの位置を調整するなどの補正作業を必要としないので、プリント回路板2の実装作業が短時間で能率よく行えるようになる。
【0036】
なお前記実施の形態では、プリント回路板2に実装されたコネクタ4にコネクタガイド部材6を取付けたが、図7ないし図10に示す変形例のように、マザーボード1に実装されたコネクタ3間にコネクタガイド部材6を取付けるようにしてもよい。
【0037】
この場合、マザーボード1の各コネクタ3間に角孔状の係止孔1aを開口して、この係止孔1aにコネクタガイド部材6の係止爪6fを挿入し、係止爪6f先端の係止突起6gをマザーボード1の裏面に係止することにより、各コネクタ3の間にコネクタガイド部材6を取付ければよく、この変形例によれば、図9及び図10に示すようにマザーボード1に実装されたコネクタ3が1個の場合でも、係止爪を係止孔1aに係止することにより、取付けねじ7を使用せずにコネクタガイド部材6の取付けが可能になる。
【0038】
【発明の効果】
本発明は以上詳述したように、電子機器の筐体内に設置されたマザーボード側のコネクタに、プリント回路板に設けられたプリント回路板側のコネクタをそれぞれ嵌合することにより、前記マザーボードに対し前記プリント回路板を実装するプリント回路板の実装構造であって、前記マザーボード側のコネクタと前記プリント回路板側コネクタとは少なくともそれぞれ2個有して構成しており、前記2個のマザーボード側のコネクタは、互いに離間するように前記マザーボードにおける前記プリント回路板側に対向する前面に縦方向に並列状態で実装されているとともに、前記2個のプリント回路板側のコネクタは、前記マザーボード側のコネクタと同一配置で対向するように互いに離間するように前記プリント回路板に上下方向に並列状態で実装しており、前記マザーボード側の両コネクタの間における前記マザーボードに前記マザーボード側の両コネクタの互いに対向する端面同士を着脱自在に取り付けるため、又は、前記プリント回路板側の両コネクタの間における前記プリント回路板に前記プリント回路板側の両コネクタの互いに対向する端面同士を着脱自在に取り付けるための係止爪が突設されたコネクタガイド部材を設け、かつ前記コネクタガイド部材に、前記マザーボード側の各コネクタの厚さ幅方向側面を当接させるか、又は前記プリント回路板側の各コネクタの厚さ幅方向側面をそれぞれ当接させることにより、前記マザーボード側の各コネクタの厚さ幅方向の中心と前記プリント回路板側の各コネクタの厚さ幅方向の中心とがそれぞれ一致するようガイドする1対のガイド板を設けると共に、前記ガイド板の間に、前記マザーボード側の各コネクタにおける前記プリント回路板側の各コネクタに対向する端面を当接させることにより前記マザーボード側の各コネクタの長手方向の中心と前記プリント回路板側の各コネクタの長手方向の中心とがそれぞれ一致するようにガイドするガイド凸部を突設するか、又は前記ガイド板の間に、前記プリント回路板側の各コネクタにおける前記マザーボード側の各コネクタに対向する端面を当接させることにより前記プリント回路板側の各コネクタの長手方向の中心とがそれぞれ一致するようにガイドするガイド突条を突設したことから、プリント回路板の基板に湾曲などの変形が生じていたり、プリント回路板を実装するラック等に寸法的なバラツキがあって、マザーボード側コネクタとプリント回路板側コネクタの位置に大きなずれが生じても、各コネクタの厚さ幅方向及び長手方向の中心のずれをガイド板やガイド凸部が補正するため、マザーボード側のコネクタにプリント回路板側のコネクタを確実に嵌合することができ、これによってプリント回路板を実装する際、人為的にコネクタの位置を調整するなどの補正作業を必要としないので、プリント回路板の実装作業が短時間で能率よく行えると共に、マザーボードやプリント回路板に後付けできるため、既存のマザーボードやプリント回路板にも容易に実施することができる。
【0039】
またガイド板の間を連結する連結部の前面に、ガイド凸部を突設し、連結部の後面に、コネクタの後端面またはプリント回路板に開口された係止孔に係止自在な係止爪を突設したことから、樹脂の一体成形によりコネクタガイド部材が容易に量産できるため、コネクタガイド部材が安価に得られると共に、コネクタの後面または、プリント回路板に開口された係止孔に係止爪を係止することにより、マザーボーやプリント回路板にコネクタガイド部材が簡単に取付けられるため、既存のマザーボードやプリント回路板にも容易に取付けることができる。
【0040】
さらにガイド板の先端側内面に傾斜面を形成し、かつ傾斜面に、先端部にテーパ面を有するガイド突条を突設すると共に、ガイド凸部の先端側角部にテーパ面を形成したことから、マザーボード側のコネクタに対してプリント回路板側のコネクタの位置が大きくずれていても、ガイド突条のテーパ面及びガイド凸部のテーパ面によりプリント回路板側コネクタがマザーボード側のコネクタと一致するようガイドされるため、マザーボード側のコネクタにプリント回路板側のコネクタを確実に嵌合することができる上、プリント回路板を実装する際コネクタに無理な力が加わることがないので、コネクタが破損するのを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態になるプリント回路板の実装構造を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態になるプリント回路板の実装構造を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態になるプリント回路板の実装構造に使用するコネクタガイド部材の拡大斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態になるプリント回路板の実装構造の変形例を示す斜視図である。
【図5】(イ)ないし(ハ)は本発明の実施の形態になるプリント回路板の実装構造の作用を示す作用説明図である。
【図6】(イ)ないし(ニ)は本発明の実施の形態になるプリント回路板の実装構造の作用を示す作用説明図である。
【図7】本発明の実施の形態になるプリント回路板の実装構造の変形例を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態になるプリント回路板の実装構造の変形例を示す要部の分解斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態になるプリント回路板の実装構造の変形例を示す要部の分解斜視図である。
【図10】図9のA円内の拡大図である。
【図11】従来のプリント回路板の実装構造を示す説明図である。
【図12】従来のプリント回路板の実装構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 マザーボード
1a 係止孔
2 プリント回路板
3 コネクタ
4 コネクタ
6 コネクタガイド部材
6a ガイド板
6b 傾斜面
6c ガイド突条
6d テーパ面
6e 連結部
6f 係止爪
6k ガイド凸部
6m テーパ面
Claims (3)
- 電子機器の筐体内に設置されたマザーボード側のコネクタに、プリント回路板に設けられたプリント回路板側のコネクタをそれぞれ嵌合することにより、前記マザーボードに対し前記プリント回路板を実装するプリント回路板の実装構造であって、前記マザーボード側のコネクタと前記プリント回路板側コネクタとは少なくともそれぞれ2個有して構成しており、前記2個のマザーボード側のコネクタは、互いに離間するように前記マザーボードにおける前記プリント回路板側に対向する前面に縦方向に並列状態で実装されているとともに、前記2個のプリント回路板側のコネクタは、前記マザーボード側のコネクタと同一配置で対向するように互いに離間した状態で前記プリント回路板に上下方向に並列状態で実装しており、
前記マザーボード側の両コネクタの間における前記マザーボードに前記マザーボード側の両コネクタの互いに対向する端面同士を着脱自在に取り付けるため、又は、前記プリント回路板側の両コネクタの間における前記プリント回路板に前記プリント回路板側の両コネクタの互いに対向する端面同士を着脱自在に取り付けるための係止爪が突設されたコネクタガイド部材を設け、
かつ前記コネクタガイド部材に、前記マザーボード側の各コネクタの厚さ幅方向側面を当接させるか、又は前記プリント回路板側の各コネクタの厚さ幅方向側面をそれぞれ当接させることにより、前記マザーボード側の各コネクタの厚さ幅方向の中心と前記プリント回路板側の各コネクタの厚さ幅方向の中心とがそれぞれ一致するようガイドする1対のガイド板を設けると共に、
前記ガイド板の間に、前記マザーボード側の各コネクタにおける前記プリント回路板側の各コネクタに対向する端面を当接させることにより前記マザーボード側の各コネクタの長手方向の中心と前記プリント回路板側の各コネクタの長手方向の中心とがそれぞれ一致するようにガイドするガイド凸部を突設するか、又は前記ガイド板の間に、前記プリント回路板側の各コネクタにおける前記マザーボード側の各コネクタに対向する端面を当接させることにより前記プリント回路板側の各コネクタの長手方向の中心とがそれぞれ一致するようにガイドするガイド突条を突設したことを特徴とするプリント回路板の実装構造。 - 前記コネクタガイド部材を前記プリント回路板側に取付けるための取り付け孔を前記プリント回路板に設けるか、又は、前記コネクタ部材を前記マザーボード側に取付けるための取り付け孔を前記マザーボードに設けたことを特徴とする請求項1に記載のプリント回路板の実装構造。
- 前記マザーボードにおける前記マザーボード側両コネクタの間、又は前記プリント回路板における前記プリント回路板側の両コネクタ間に、係止孔を開口し、該係止孔に前記係止爪を挿入することにより、前記コネクタガイド部材を前記マザーボード又は前記プリント回路板に取り付けるように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のプリント回路板の実装構造。
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