JP4510178B2 - ズームレンズ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はズームレンズに関し、特に写真用カメラやビデオカメラ、そして放送用カメラ等に用いられる大口径比で高変倍比でしかも広画角のズームレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、ホームビデオカメラ等の小型軽量化に伴い、撮像用のズームレンズの小型化にもめざましい進歩が見られ、特にレンズ全長の短縮化や前玉径の小型化、構成の簡略化に力が注がれている。
【0003】
これらの目的を達成する一つの手段として、物体側の第1群以外のレンズ群を移動させてフォーカスを行う、所謂リヤーフォーカス式(若しくはインナーフォーカス式)のズームレンズが知られている。
【0004】
一般にリヤーフォーカス式のズームレンズは第1群を移動させてフォーカスを行うズームレンズに比べて第1群の有効径が小さくなり、レンズ系全体の小型化が容易になり、又、近接撮影、特に極近接撮影が容易となり、更に比較的小型軽量のレンズ群を移動させて行っているので、レンズ群の駆動力が小さくてすみ迅速な焦点合わせができる等の特長がある。
【0005】
このようなリヤーフォーカス式のズームレンズとして、例えば特開昭62-215225 号公報や、特開昭62-206516 号公報,特開昭62-24213号公報,特開昭63-247316 号公報、そして特開平4-43311 号公報では、物体側より順に正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、そして正の屈折力の第4群の4つのレンズ群を有し、第2群を移動させて変倍を行い、第4群を移動させて変倍に伴う像面変動とフォーカスを行っている。
【0006】
一方、本出願人は、例えば特開平8-146295号公報において、物体側より順に正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、負の屈折力の第4群、そして正の屈折力の第5群の5つのレンズ群を有し、該第2群を像面側へ移動させて広角端から望遠端への変倍を行い、変倍に伴う像面変動を該第4群を移動させて補正すると共に、該第4群を光軸上移動させてフォーカスを行ったリヤーフォーカス式のズームレンズを提案している。
【0007】
又、特開平5-215967号公報では物体側より順に変倍中固定の正の屈折力の第1群、変倍用の負の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、負の屈折力の第4群、そして変倍に伴う像面変動を補正するための正の屈折力の第5群の5つのレンズ群より成り、変倍に際して第3群と第4群の少なくとも1つを移動させると共に、フォーカスの際に第5群を移動させたリヤーフォーカス式のズームレンズが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
一般にズームレンズにおいてリヤーフォーカス方式を採用するとレンズ系全体が小型化され、又、迅速なるフォーカスが可能となり、更に近接撮影が容易となる等の特長が得られる。
【0009】
しかしながら反面、フォーカスの際の収差変動が大きくなり、無限遠物体から近距離物体に至る物体距離全般にわたりレンズ系全体の小型化を図りつつ高い光学性能を得るのが大変難しくなるという問題点が生じてくる。
【0010】
特に広角端での画角が70度程度と広画角で変倍比50程度と高変倍のズームレンズでは全変倍範囲にわたり、又、物体距離全般にわたり高い光学性能を得るのが大変難しくなるという問題点が生じてくる。
【0011】
本発明は、先に特開平8-146295号公報で提案したリヤーフォーカス方式のズームレンズを改良し、変倍比50程度の高変倍化を図り、広角端から望遠端に至る全変倍範囲にわたり、又、無限遠物体から近距離物体に至る物体距離全般にわたり、良好なる光学性能を有したズームレンズの提供を目的とする。
【0012】
この他、全変倍範囲及び物体距離全般にわたり色収差の発生の少ないズームレンズの提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明のズームレンズは、物体側より順に正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、負の屈折力の第4群、正の屈折力の第5群から構成され、広角端から望遠端への変倍に際して前記第2群は像面側へ移動し、前記第4群は像面側に凸状の軌跡で移動し、前記第4群を光軸上移動させてフォーカスを行うズームレンズであって、
前記第1群は負レンズと正レンズを含む4つのレンズを有し、前記第1群を構成する正レンズのうちの1つの正レンズの材質のアッベ数をν1P、広角端において物体距離が無限遠であるときの前記第4群と前記第5群の間隔をD4W、前記第1群の焦点距離をF1、前記第2群の焦点距離をF2、前記第4群の焦点距離をF4とするとき、
65<ν1P ‥‥‥(1)
0.67165≦|D4W/F4|<1.0
7.5<|F1/F2|<10
を満足することを特徴としている。
【0014】
請求項2の発明のズームレンズは、物体側より順に正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、負の屈折力の第4群、正の屈折力の第5群から構成され、広角端から望遠端への変倍に際して前記第2群は像面側へ移動し、前記第4群は像面側に凸状の軌跡で移動し、前記第4群を光軸上移動させてフォーカスを行うズームレンズであって、
前記第1群は負レンズと正レンズを含む4つのレンズを有し、前記第1群を構成する正レンズのうちの1つの正レンズの材質のアッベ数をν1P、広角端において物体距離が無限遠であるときの前記第4群と前記第5群の間隔をD4W、広角端における最も物体側のレンズ面と最も像側のレンズ面の間隔をTD、前記第4群の焦点距離をF4、望遠端における全系の焦点距離をFtとするとき、
65<ν1P
0.67165≦|D4W/F4|<1.0
0.6<TD/Ft<0.9
を満足することを特徴としている。
【0015】
請求項3の発明は請求項1又は2の発明において、前記第1群を構成する正レンズが1つであるときは該正レンズの材質のアッベ数をν1Paとし、前記第1群を構成する正レンズが複数あるときは、該複数の正レンズの材質のアッベ数の平均値をν1Paとするとき、
70<ν1Pa
を満足することを特徴としている。
【0016】
請求項4の発明は請求項1、2又は3の発明において、前記第1群と前記第2群のレンズ枚数の合計は8以上であることを特徴としている。
【0017】
請求項5の発明は請求項1から4のいずれか1項の発明において、前記第2群は複数の負レンズを有し、該複数の負レンズの材質の屈折率のうち最も小さい屈折率をN2nとしたとき、
1.69<N2n
を満足することを特徴としている。
【0018】
請求項6の発明は請求項1から5のいずれか1項の発明において、前記第1群の焦点距離をF1、広角端と望遠端における全系の焦点距離を各々Fw,Ftとしたとき、
10<F1/Fw<25
【数1】
を満足することを特徴としている。
【0019】
請求項7の発明は請求項1から6のいずれか1項の発明において、広角端から望遠端への変倍に伴う前記第2群の移動量をM2、広角端と望遠端における全系の焦点距離を各々Fw,Ftとしたとき、
【数2】
を満足することを特徴としている。
【0020】
請求項8の発明は請求項1から7のいずれか1項の発明において、広角端から望遠端への変倍に伴う前記第2群の移動量をM2、第2群の焦点距離をF2としたとき、
5<|M2/F2|<10
を満足することを特徴としている。
【0021】
請求項9の発明のカメラは請求項1からのいずれか1項のズームレンズを有することを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1,図3,図5,図7,図9,図11,図13,図15,図17,図19は本発明の後述する数値実施例1〜10のレンズ断面図、図2,図4,図6,図8,図10,図12,図14,図16,図18,図20は本発明の後述する数値実施例1〜10の諸収差図である。収差図において(A)は広角端、(B)は望遠端を示している。図21(A),(B)は本発明のリヤーフォーカス式のズームレンズと従来のリヤーフォーカス式のズームレンズの近軸屈折力配置を示す概略図である。
【0028】
図中、L1は正の屈折力の第1群(第1レンズ群)、L2は負の屈折力の第2群(第2レンズ群)、L3は正の屈折力の第3群(第3レンズ群)、L4は負の屈折力の第4群(第4レンズ群)、L5は正の屈折力の第5群(第5レンズ群)である。SPは開口絞りであり、第3群L3の前方に配置している。IPは像面である。Gはフェースプレート,フィルター等のガラスブロックである。
【0029】
広角端から望遠端への変倍に際して矢印のように第2群を像面側へ移動させると共に、変倍に伴う像面変動を第4群を像面側に凸状の軌跡を有しつつ移動させて補正している。又、第4群を光軸上移動させてフォーカスを行うリヤーフォーカス式を採用している。
【0030】
同図に示す第4群の実線の曲線4aと点線の曲線4bは各々無限遠物体と近距離物体にフォーカスしているときの広角端から望遠端への変倍に伴う際の像面変動を補正するための移動軌跡を示している。第1群,第3群,第5群は変倍及びフォーカスの際固定である。
【0031】
本実施例においては、第4群を移動させて変倍に伴う像面変動の補正を行うと共に第4群を移動させてフォーカスを行うようにしている。特に同図の曲線4a,4bに示すように広角端から望遠端への変倍に際して像面側へ凸状の軌跡を有するように移動させている。これにより第4群と第5群との空気の有効利用を図りレンズ全長の短縮化を効果的に達成している。
【0032】
本実施例において、例えば望遠端において無限遠物体から近距離物体へフォーカスを行う場合は、同図の直線4cに示すように第4群を後方(像面側)へ繰り込むことにより行っている。
【0033】
そして第1群を負レンズと正レンズとを含む4つのレンズより構成し、第1群中に正レンズが1つのときは該正レンズの材質のアッベ数をν1P、又は複数存在するときはそのうち1つの正レンズの材質のアッベ数をν1Pとしたとき、条件式(1)を満足するようにしている。
【0034】
条件式(1)は変倍に寄与する絞りより物体側のレンズ群において、該レンズ群における色収差の発生を小さくし、高変倍(30倍以上)化を図るときの望遠端での軸上色収差を小さくする為のものである。即ち、第1レンズ群で発生する色収差を小さく抑えて、主変倍群である第2レンズ群がズーミングに際して可動したときのズーム全域での色収差を小さく抑えている。
【0035】
この式(1)を逸脱する範囲で第1レンズ群を構成するとレンズ枚数が多くなり大型化する。あるいは望遠端での軸上色収差が大きくなって適当でない。
【0036】
一般に第1レンズ群を光軸上移動させて距離合せを行う、所謂前玉フォーカス方式が知られているが、この方式は広角側で至近距離撮影時に周辺画面に光束を確保するために前玉径が大きくなりがちとなる。このため、このフォーカス方式では、本発明の目的の1つである小型化は難しくなる。この際、構成上最も径の大きい第1レンズ群はズーミング中固定になっている方が、機構上の簡略化のためにも良い。
【0037】
そこで第3レンズ群以降に配置されたレンズ群、特に第4レンズ群でフォーカシングを行うものが小型化を目的とする際には好ましい。又、絞りユニットを有する第3レンズ群も固定であるほうが機構上の簡略化には好ましい。
【0038】
第4レンズ群は、広角端より中間ズームまでの変倍領域にかけて像面側に移動するのが好ましい。更に高変倍のズームレンズを構成するには第4レンズ群は広角端より望遠端にかけて像面側に凸の軌跡で移動し、又、特に略完全往復していればスペース効率が良く、小型の高変倍ズームレンズが可能となる。このとき、特に第2レンズ群のズーミング中の横倍率は等倍(−1)を挟んで変化している構成にするのが良い。
【0039】
このような構成の基でレンズを(1)式を満たすようにして、30倍以上の高変倍で望遠端でのFNOが明るく、なおかつ前玉径を小さく全系を小型にしたバランスの良い良好な性能のズームレンズを得ている。また後述するように広角端において第4群と第5群の間隔が条件式(22)を満足するようにして撮影可能な至近距離が短くなるようにしている。
【0040】
次に、この構成で前玉径が小型化できる技術的意味を説明する。
【0041】
従来より広角化を図ろうとすると、広角端寄りの中間ズーム位置において第1レンズ群への軸外光束の入射高が高くなり、この結果、第1レンズ群のレンズ有効径が増大してくる。この前玉径の増大を防止するには上記中間ズーム位置で物体側より瞳(絞り)へ入射する軸外光束の入射角度θを浅めに(小さめに)設定するように構成するのが良い。そのためには上述したように第4レンズ群は広角端より中間ズーム域にかけて像面側に移動するのが好ましい。
【0042】
このように構成することにより、前玉径を決定する焦点距離での入射瞳位置はかなり物体側に寄り、径の小型化が可能になる。このとき、特に全ズーム域でレンズの射出瞳位置は像面よりプラス側(像面より反物体側)にあるのが有効である。
【0043】
このことを、図21(A)に従って検証する。図21(A)は広角端から少し望遠側に寄った中間ズームの位置で、第1レンズの有効径を決定する焦点距離の位置である。同時に、図21(B)に参考のために特開昭62-24213号公報で開示されているズームレンズの近軸屈折力配置を示す。図21(B)に示すように、像面側から物体側へ軸外光束の光線を逆追跡すると、第4レンズ群に強い負のパワーがあるために像面側からでる軸外光束は射出瞳がややプラス側に寄っている。これに対して、図21(A)ではこの光束が第5レンズ群で絞りSP側に曲げられ、更に第4レンズ群で絞りSPを有する第3レンズ群に緩やかな角度で入っていく。この絞りSPを通過する角度θが従来のズームレンズよりも緩くできるため、結果的に第1レンズの径を小さくできるのである。
【0044】
このように本発明では、射出瞳位置が像面からプラス側(反物体側)にあるのが好ましい。少なくとも前玉径の決定に寄与する広角端ではプラス側になっていることが好ましい。
【0045】
本発明の目的とするリヤーフォーカス式のズームレンズは、以上の諸条件を満足させることにより達成することができるが、更にレンズ系全体の小型化を図りつつ、高変倍化を図る際の変倍に伴う収差変動を少なくし、全変倍範囲にわたり高い光学性能を得るには目的に応じて次の諸条件のうち少なくとも1つを満足させるのが良い。
【0046】
(ア-1)前記第1群中に正レンズが1つのときは該正レンズの材質のアッベ数又は該第1群中の正レンズが複数あるときは、それらの材質のアッベ数の平均値をν1Paとするとき、
70<ν1Pa…(2)
を満足することである。但し、ν1Paは第1群中に正レンズが1つのときは該正レンズの材質のアッベ数をいう。
【0047】
条件式(2)を満たすように構成することにより、充分高倍にしたときの色収差を良好に補正している。
【0048】
(ア-2)第1レンズ群は物体側から順に、物体側に凸面を有するメニスカス状の負レンズ、物体側に凸面を有する正レンズ、そして少なくとも2枚の正レンズを有しているのがよい。第1レンズ群の像面側には2枚の物体側に凸面を有する正メニス状のレンズブロックが有るのが好ましい。このレンズブロックは正単レンズでも良いし、貼合せのメニスカス形状のブロックでも良い。
【0049】
(ア-3)絞りより物体側で構成される変倍群の中で主変倍群である第2レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズを有し、全体として4枚以上で構成しているのが良い。
【0050】
特に、物体側から順にメニスカス状の負レンズと、両レンズ面が凹面の負レンズとさらに少なくとも2枚のレンズで構成されていることが好ましい。これは高変倍の構成にするとき、主変倍群である第2レンズ群の移動により発生する色収差の変動が大きくなりがちである。これを除去するためには第2レンズ群内で充分に色収差の発生を抑えておく必要がある。そのためにこのように構成しているのが好ましい。
【0051】
(ア-4)前記第2群は複数の負レンズを有し、該複数の負レンズの材質の屈折率のうち最も小さい屈折率をN2nとしたとき、
1.69<N2n…(3)
を満足することである。
【0052】
この範囲をはずれると、所望のズーム比を得るために第2レンズ群のパワー(屈折力)をきつくする必要があり、特にペッツバール和が負の値に大きくなりがちとなり、像面が補正過剰になり適当でない。
【0053】
特に像面の倒れを良好に抑えるためには、更に以下の範囲に有ることが好ましい。
【0054】
1.75<N2n…(3a)
このような硝材を選択することによりペッツバール和を良好に補正し、像面のズーム変動を小さくすることができる。
【0055】
(ア-5)第1レンズ群と第2レンズ群を構成するレンズは、合計8枚以上のレンズで構成することである。これにより変倍群である第1レンズ群と第2レンズ群において発生する色収差の多くのレンズで分担することにより、変動を小さくすることにより変倍比30〜50の高変倍化を達成している。
【0056】
この際特にレンズ枚数の上限は設けないが、前玉有効径や、可動群である第2レンズ群の重さを考えると、10枚以下であることが好ましい。
【0057】
(ア-6)前記第i群の焦点距離をFi、全系の広角端と望遠端の焦点距離を各々Fw,Ftとしたとき、
10<F1/Fw<25…(4)
【0058】
【数5】
【0059】
を満足することである。
【0060】
いずれの式も広角化(2ω≧60度)を行い更に高変倍(30倍以上)で前玉径を小型にするのに最適な第1レンズ群のパワーを提供するものである。
【0061】
これらの式は、第2レンズ群に対する物点、即ち倍率に係わる式である。全系を小さく設定するには、第2レンズ群がズーミングに際して等倍を挟んでいるのが好ましい。等倍を挟むと第4レンズ群のズーミングの軌跡は略往復になり、最も効果的なスペース効率で高変倍が可能となる。
【0062】
具体的には、これらの式の上限を越えると、第2レンズ群に対する物点が遠くなり、第2レンズ群の結像倍率が低くなり、効果的な小型化が難しくなる。更に、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が大きくなり小型化の達成が難しくなる。また下限値を越えると、第2レンズ群の倍率が大きくなり、高倍化の達成が難しくなる。
【0063】
(ア-7)前記第i群の焦点距離をFiとしたとき、
7.5<|F1/F2|<10…(6)
を満足することである。
【0064】
条件式(6)は変倍部である第1レンズ群と第2レンズ群を最適に設定し、ズーミングによる収差変動を小さくしつつ高変倍(30倍以上)を行う為のものである。
【0065】
特に、第2レンズ群の移動による変倍を効果的に行うための条件である。下限を越えると30倍以上の高倍化のために第2レンズ群の移動量を大きく取る必要があり大型化及び前玉径が大きくなる。また、上限値を越えると所望のズーム比を得るために第2レンズ群のパワーがきつくなり像面のズーム変動が大きくなり適当でない。特にペッツバール和が負の値に大きくなりがちとなり、像面が補正過剰になり適当でない。
【0070】
(ア-9)広角端において物体側の第1レンズ面から最終レンズ面までの長さ(光学フィルター,色分解プリズム等を除く)をTD,望遠端での全系の焦点距離をFtとしたとき、
0.6<TD/Ft<0.9…(8)
を満足することである。
【0071】
条件式(8)は、30倍以上の高変倍となっても望遠端でのFNOが明るく、なおかつ前玉径を小さく全系を小型にするためのものである。
【0072】
一般に、ズームレンズの高倍化、特に実効倍率で30倍以上50倍程度のズーム比を確保しつつ、充分小型で、良好な性能を維持するためには、主変倍系である第2レンズ群の屈折力を強くして、第2レンズ群のズーミングに伴う移動量を少なくすればよい。しかしながら第2レンズ群の屈折力を強くするとペッツバール和が大きくなり像面が補正過剰(オーバー)になるだけでなく、望遠端のレンズの明るさを決める第1レンズ群の前玉が小さくなりすぎて、望遠端の暗いズームレンズとなってしまう。
【0073】
この式は、30倍以上の高変倍となっても望遠端でのFNOが明るく、なおかつ前玉径を小さく全系を小型にするため、また所望のズーム比を得るための最適でむだのないレンズの配置、パワー配置を設定するために必要な条件である。
【0074】
即ち、この式の上限を越えると望遠端のFナンバーは明るくなるが全長、前玉が大型化してしまう。また、下限値を越えると所望のズーム比を得るために各群のパワー配置がきつくなり像面のズーム変動や距離による収差変動が大きくなり適当でない。特に上述したようにペッツバール和が負の値に大きくなりがちとなり、像面が補正過剰になる。
【0075】
(ア-10)広角端から望遠端への変倍に伴う第2群の移動量をM2(像面側へ移動するときを正の符号とする)、全系の広角端と望遠端での焦点距離を各々Fw,Ftとしたとき、
【0076】
【数6】
【0077】
なる条件を満足することである。
【0078】
この式は、ズーミングに際して最も移動量を持つ第2レンズ群に対して、広角端から望遠端へのズーム比を考慮して、小型化と最も最適な性能を持たせるために必要な関係である。
【0079】
(9)式の上限を越えると望遠端のFナンバーは明るくなり球面収差の補正が難しくなるばかりでなく全長、前玉が大型化してしまう。また、下限値を越えると所望のズーム比を得るために第2レンズ群のパワーがきつくなり像面のズーム変動が大きくなり適当でない。特にペッツバール和が負の値に大きくなりがちとなり、像面が補正過剰になり適当でない。
【0080】
(ア-11)広角端から望遠端への変倍に伴う第2群の移動量をM2(像面側へ移動するときを正の符号とする)、第i群の焦点距離をFiとしたとき、
5<|M2/F2|<10…(10)
を満足することである。
【0081】
この式(10)は、主変倍群である第2レンズ群が所望のズーム比を得るために必要な移動量とその時のパワーの関係を示したものである。F2が一定の時はM2が大きいと高変倍になり、M2が一定の時は|F2|が小さい方が高変倍になる。この関係をバランス良く設定しているのがこの式である。この式の上限を越えると移動量が大きくなって大型化するか、F2のパワーがきつくなって収差変動が大きくなる。この式の下限値を超えると所望の変倍比が得られなくなる。
【0082】
(ア-12)前玉径の小型化に関係する絞り位置は、望遠端において第3レンズ群の近傍に配置するのがよい。特に第3レンズ群近傍にズーミング中固定である方が機構構成上は好ましい。特に前玉径の小型化には第3レンズ群の比較的物体側、好ましくは最も物体側に配置させるのがよい。
【0083】
(ア-13)第3レンズ群は少なくとも2枚の正レンズを有しているのが好ましい。これは全系の中で第3レンズ群のパワーは比較的強く、高変倍をするには少ないレンズ枚数では球面収差の補正ができないからである。特にこの群の中に非球面を用いてこの収差補正を分担させても良い。1枚の負レンズを第3レンズ群に有しておくと更に色収差の補正にも有効である。
【0084】
(ア-14)第4レンズ群はズーミング中の像面位置を一定にするコンペンセーター(補正群)であり、フォーカスを担当する群でもある。それぞれの収変変動、特に色収差変動を少なくするために少なくとも1枚の正レンズを有するのが好ましい。
【0085】
本発明においては上述したように距離合わせは第4レンズ群で行い、この際、第4レンズ群は近距離に距離合わせ(フォーカシング)するときは像面側に繰り込むように構成している。
【0086】
このように負の第4レンズ群を繰り込んで距離合わせを行うと、正レンズ群で行うリヤーフォーカス方式に比べて、近軸的な変倍比に対して近距離側で変倍比が小さくなることがなく、高変倍化しても近距離側で所望の変倍比が得られる。
【0087】
(ア-15)フォーカスやズーミングの収差変動を小さくするためには、第4レンズ群内に非球面を有するのがよい。特に球面収差の中間ズーム域での球面収差の変動補正には第5レンズ群内に非球面を有するのが好ましい。
【0088】
(ア-16)適当なバックフォーカスを保持しつつ、固体撮像素子に対する射出瞳位置を変動を小さく設定するためには、第4レンズ群の倍率β4がズーミングに伴い常に同一符号であることが好ましい。β4がズーミング中符号を変えて変化すると、最終結像レンズ群である固定の第5レンズ群への入射角度の変化が大きく、ズーミングに伴い、特に周辺光束の固体撮像素子(CCD等)へ入射角度の変動が大きく、テレセントリックな結像からのズレが大きくなりシェーディング発生の原因になり適当でない。
【0089】
更に射出瞳がプラス側で短くなるワイド端、テレ端でのシェーディングを小さくし、適当なバックフォーカスを保持するには、第4レンズ群の横倍率をβ4とするとき、β4は常に正の値であり以下の条件を満たしているのが好ましい。
【0090】
2<β4<6…(11)
この式を逸脱すると、上述したような繰り込む事によるフォーカシングができず、有限距離側で変倍比が小さくなり、高変倍化しても近距離側で所望の変倍比が得られないことにもなり適当でない。
【0091】
(ア-17)全系を小さくし移動スペースを有効に設定するには、第4レンズ群は略完全往復もしくは像面側に凸の軌跡にしておけば良い。そのためには、第3レンズ群の結像倍率は負の値で、広角端から望遠端にかけて絶対値が大きくなり更に小さくなるのが好ましい。ここで広角端及び望遠端の第3レンズ群の近軸横倍率をそれぞれβ3W,β3Tとすると、
β3W≒β3T…(12)
であると最もスペース効率が良い(尚、「≒」は±10%以内のことをいう)。特に広角端から望遠端への第3レンズ群の近軸横倍率の絶対値の最大値をβ3MAXとすると
|β3MAX|>0.8…(13)
特に高倍化させるには
|β3MAX|>0.9…(13a)
になっているのが良く、更に−1を越えている方が高倍化に好適である。
【0092】
(ア-18)第i群の焦点距離をFi、全系の広角端と望遠端の焦点距離を各々Fw,Ftとしたとき、
【0093】
【数7】
【0094】
を満足することである。
【0095】
以上の式は絞りから像面側に配したレンズ群のパワーに関する式である。それぞれの範囲はズームレンズの射出瞳位置を短くなりすぎないように設定し、更に物体側からの斜光束が瞳に浅い角度で入射させ、入射瞳を短く、前玉径の小型化に寄与させるための条件である。
【0096】
共に上限値を越えると斜光束が浅い角度に設定できずに、前玉径の増大を招き、また下限値を越えると射出瞳がプラス側に短くなりすぎ、固体撮像素子に対してテレセントリックな光束を確保できず、またズーム、フォーカスに対して収差変動が大きくなり適当ではない。この範囲に入っていれば距離合わせ(フォーカシング)に対しても大きな移動にならないように小型化を達成するものである。このように範囲を逸脱すると前玉径が大型化し全系も大型化して、更に撮像素子に対して適当な射出角度を設定できなくなる。
【0097】
(ア-19)第i群の焦点距離をFi、全系の広角端と望遠端の焦点距離を各々Fw,Ftとしたとき、
【0098】
【数8】
【0099】
を満足することである。
【0100】
条件式(16)は全系の焦点距離に対して、最後の結像レンズである第5レンズ群を良好な収差にして、またバックフォーカスを適当に確保するためのものである。
【0101】
条件式(16)の上限値を越えるとバックフォーカスが長くなり大型化するため適当でない。また、下限値を越えると第5レンズ群の屈折力が強くなり特に球面収差やコマ収差が特に中間ズーム域で発生し適当でない。またテレセントリックな関係が崩れ、射出瞳が短くなり適当でない。
【0102】
(ア-20)第i群の焦点距離をFi、全系の広角端の焦点距離をFwとしたとき、
4.0<F3/Fw<6…(17)
4.0<|F4/Fw|<6.5…(18)
4.0<F5/Fw<6…(19)
を満足することである。
【0103】
また、以上の式(17)〜(19)は絞りから像面側に配したレンズ群のパワーを特定している。それぞれの範囲はズームレンズの射出瞳位置を短くなりすぎないように設定し、更に上述した様に物体側からの斜光束が瞳に浅い角度で入射させ、前玉径の小型化に寄与させるための条件である。
【0104】
共に上限値を越えると上記斜光束が浅い角度に設定できずに、前玉径の増大を招き、また下限値を越えると射出瞳がプラス側に短くなりすぎ、固体撮像素子に対してテレセントリックな光束を確保できず、またズーム、フォーカスに対して収差変動が大きくなり適当ではない。この範囲に入っていれば距離合わせ(フォーカシング)に対しても大きな移動にならないように小型化を達成するものである。このように範囲を逸脱すると前玉径が大型化し全系も大型化して、更に撮像素子に対して適当な射出角度を設定するのが難しくなる。
【0105】
(ア-21)第i群の焦点距離をFiとしたとき、
−1.5<F4/F5<−0.9…(20)
を満足することである。
この式の上限を越えると第4レンズ群の屈折力が強くなりフォーカシングの距離変動が大きくなり適当でない。また下限値を越えるとフォーカシングの移動量が大きくなり大型化して適当でないばかりでなく固定の結像レンズである第5レンズ群の屈折力が強くなり射出瞳が短くなり適当でない。
【0106】
(ア-22)リヤーフォーカス方式をとるズームレンズの場合、どうしても望遠端の近距離のフォーカスレンズ移動量が大きくなる。特にズームの倍率が大きくなればなるほど、第4レンズ群の像面位置補正の移動量・フォーカスの為の移動量が共に大きくなる。この場合以下の条件を満足させると良い。
【0107】
2.0<D2W/D4W<5.0…(21)
ここでD2W,D4Wはそれぞれ広角端に於ける物体距離無限遠での第2レンズ群と第3レンズ群および第4レンズ群,第5レンズ群の間隔である。D2Wは特に主変倍レンズ群である第2レンズ群の移動可能範囲に寄与する量である。またD4Wは第4レンズ群の像面位置補正の移動量・フォーカスの為の移動量に係わる量である。この中に入っていると適正なズーム倍率と適正な至近距離を提供できる。上限値を逸脱すると第4レンズ群の特にフォーカスの為の移動量を確保できない。また下限値を越えると所望のズーム比を確保するための第2レンズ群の移動量が確保できず適当でない。この場合のD2Wは第2レンズ群の最も像面側の面と第3レンズ群の最も物体側の面との間隔である。
【0108】
(ア-23)第4レンズ群の像面位置補正の移動量・フォーカスの為の移動量を適正に確保するためには以下の式を満たしているのが好ましい。
【0109】
0.67165≦|D4W/F4|<1.0 ‥‥‥(22)
但し、D4Wは広角端で物体距離無限遠のときの第4群と第5群の間隔、F4は第4群の焦点距離である。
【0110】
この範囲を逸脱するとフォーカスのための所望の移動量が確保できず至近距離が遠くになってしまう。
【0111】
(ア-24)光学系の射出瞳を適当に設定しつつ、レンズのバックフォーカスを適正に確保するためには第5群の結像倍率をβ5とするとき、以下の条件を満たしているのが好ましい。
【0112】
0.2<|β5|<0.60…(23)
この式を逸脱すると、バックフォーカスが大きくなりレンズ系が大きくなるばかりでなく射出瞳が短くなり適当でない。
【0113】
(ア-25)全系を小型化にするときは、以下の条件を満たすのが好ましい。
【0114】
2.0<Bfw/Fw<4.0…(24)
ここで、Fwは全系の広角端の焦点距離、Bfwは広角端での、物体距離無限遠時のバックフォーカス(ガラスブロック、フィルター等実施例中の“G“を除く)である。この式は、全系を効果的に小型化するのに必要な式であり、下限値を越えると、フィルター等のブロックを入れるのが無理になるばかりでなく、射出瞳が短めとなり、撮像素子への結像がテレセントリック系からズレることになり不適当である。また上限値を越えると大型化してくるので良くない。
【0115】
次に本発明の数値実施例を示す。数値実施例においてRiは物体側より順に第i番目のレンズ面の曲率半径、Diは物体側より第i番目のレンズ厚及び空気間隔、Niとνiは各々物体側より順に第i番目のレンズのガラスの屈折率とアッベ数である。又、前述の各条件式と数値実施例における諸数値との関係を表−1に示す。
【0116】
非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直方向にH軸、光の進行方向を正としRを近軸曲率半径、A,B,C,D,Eを各々非球面係数としたとき、
【0117】
【数9】
【0118】
なる式で表している。尚、最終の2つのレンズ面はローパスフィルター、フェースプレート等の光学ブロックを示している。「e−X」は「10-X」を意味している。
【0119】
【外1】
【0120】
【外2】
【0121】
【外3】
【0122】
【外4】
【0123】
【外5】
【0124】
【外6】
【0125】
【外7】
【0126】
【外8】
【0127】
【外9】
【0128】
【外10】
【0129】
【表1】
【0130】
【表2】
【0131】
【発明の効果】
本発明によれば、変倍比50程度の高変倍化を図り、広角端から望遠端に至る全変倍範囲にわたり、又、無限遠物体から近距離物体に至る物体距離全般にわたり、良好なる光学性能を有したズームレンズを達成することができる。
【0132】
又、全変倍範囲及び物体距離全般にわたり色収差の発生の少ないズームレンズを達成することができる。
【0133】
又、本発明によれば、変倍比50程度の高変倍化を図り、広角端から望遠端に至る全変倍範囲にわたり、又、無限遠物体から近距離物体に至る物体距離全般にわたり、良好なる光学性能を有したズームレンズを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の数値実施例1のレンズ断面図
【図2】 本発明の数値実施例1の収差図
【図3】 本発明の数値実施例2のレンズ断面図
【図4】 本発明の数値実施例2の収差図
【図5】 本発明の数値実施例3のレンズ断面図
【図6】 本発明の数値実施例3の収差図
【図7】 本発明の数値実施例4のレンズ断面図
【図8】 本発明の数値実施例4の収差図
【図9】 本発明の数値実施例5のレンズ断面図
【図10】 本発明の数値実施例5の収差図
【図11】 本発明の数値実施例6のレンズ断面図
【図12】 本発明の数値実施例6の収差図
【図13】 本発明の数値実施例7のレンズ断面図
【図14】 本発明の数値実施例7の収差図
【図15】 本発明の数値実施例8のレンズ断面図
【図16】 本発明の数値実施例8の収差図
【図17】 本発明の数値実施例9のレンズ断面図
【図18】 本発明の数値実施例9の収差図
【図19】 本発明の数値実施例10のレンズ断面図
【図20】 本発明の数値実施例10の収差図
【図21】 本発明に係るズームレンズの近軸屈折力配置の説明図
【符号の説明】
L1 第1群
L2 第2群
L3 第3群
L4 第4群
L5 第5群
SP 絞り
IP 像面
d d線
g g線
ΔS サジタル像面
ΔM メリディオナル像面

Claims (9)

  1. 物体側より順に正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、負の屈折力の第4群、正の屈折力の第5群から構成され、広角端から望遠端への変倍に際して前記第2群は像面側へ移動し、前記第4群は像面側に凸状の軌跡で移動し、前記第4群を光軸上移動させてフォーカスを行うズームレンズであって、
    前記第1群は負レンズと正レンズを含む4つのレンズを有し、前記第1群を構成する正レンズのうちの1つの正レンズの材質のアッベ数をν1P、広角端において物体距離が無限遠であるときの前記第4群と前記第5群の間隔をD4W、前記第1群の焦点距離をF1、前記第2群の焦点距離をF2、前記第4群の焦点距離をF4とするとき、
    65<ν1P
    0.67165≦|D4W/F4|<1.0
    7.5<|F1/F2|<10
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 物体側より順に正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、負の屈折力の第4群、正の屈折力の第5群から構成され、広角端から望遠端への変倍に際して前記第2群は像面側へ移動し、前記第4群は像面側に凸状の軌跡で移動し、前記第4群を光軸上移動させてフォーカスを行うズームレンズであって、
    前記第1群は負レンズと正レンズを含む4つのレンズを有し、前記第1群を構成する正レンズのうちの1つの正レンズの材質のアッベ数をν1P、広角端において物体距離が無限遠であるときの前記第4群と前記第5群の間隔をD4W、広角端における最も物体側のレンズ面と最も像側のレンズ面の間隔をTD、前記第4群の焦点距離をF4、望遠端における全系の焦点距離をFtとするとき、
    65<ν1P
    0.67165≦|D4W/F4|<1.0
    0.6<TD/Ft<0.9
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  3. 前記第1群を構成する正レンズが1つであるときは該正レンズの材質のアッベ数をν1Paとし、前記第1群を構成する正レンズが複数あるときは、該複数の正レンズの材質のアッベ数の平均値をν1Paとするとき、
    70<ν1Pa
    を満足することを特徴とする請求項1又は2のズームレンズ。
  4. 前記第1群と前記第2群のレンズ枚数の合計は8以上であることを特徴とする請求項1、2又は3のズームレンズ。
  5. 前記第2群は複数の負レンズを有し、該複数の負レンズの材質の屈折率のうち最も小さい屈折率をN2nとしたとき、
    1.69<N2n
    を満足することを特徴とする請求項1からのいずれか1項のズームレンズ。
  6. 前記第1群の焦点距離をF1、広角端と望遠端における全系の焦点距離を各々Fw,Ftとしたとき、
    10<F1/Fw<25
    を満足することを特徴とする請求項1からのいずれか1項のズームレンズ。
  7. 広角端から望遠端への変倍に伴う前記第2群の移動量をM2、広角端と望遠端における全系の焦点距離を各々Fw,Ftとしたとき、
    を満足することを特徴とする請求項1からのいずれか1項のズームレンズ。
  8. 広角端から望遠端への変倍に伴う前記第2群の移動量をM2、第2群の焦点距離をF2としたとき、
    5<|M2/F2|<10
    を満足することを特徴とする請求項1からのいずれか1項のズームレンズ。
  9. 請求項1からのいずれか1項のズームレンズを有することを特徴とするカメラ。
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