JP3548545B2 - ズームレンズ及びそれを用いた光学機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、フィルム用カメラ等に好適なズームレンズ及びそれを用いた光学機器に関し、特に撮影画角の広角化を図ると共に、レンズ全長の短縮化を図った携帯性に優れたズームレンズ及びそれを用いた光学機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、固体撮像素子を用いたビデオカメラ、デジタルカメラ、電子スチルカメラ等のカメラ(光学機器)の高機能化に伴い、それに用いる光学系には高い光学性能と小型化の両立が求められている。
【0003】
又、この種のカメラには、レンズ最後部と撮像素子との間に、ローパスフィルターや色補正フィルターなどの各種光学部材を配置する必要があるため、それに用いる光学系には比較的バックフォーカスの長いレンズ系が要求されている。さらに、カラーの撮像素子を用いたカメラの場合、色シェーディングを避けるため、それに用いる光学系には射出瞳位置が遠い像側のテレセントリック特性の良いものが望まれている。
【0004】
一般にビデオカメラ等のCCDを用いた撮影装置(光学機器)に、使用されるズームレンズとして、最も物体側のレンズ群がズーミング中固定された、正、負、正の屈折力のレンズ群で始まる3〜5群のレンズタイプが多く用いられている。
【0005】
例えば特開昭63−81313号公報では、正、負、正、正の屈折力の4つのレンズ群を有し、3倍程度の変倍比のズームレンズが提案されている。又、高変倍化のズームレンズとして、例えば特開平3−296706号公報では、正、負、正、正の屈折力の4つのレンズ群を有し10倍程度の変倍比を持つズームレンズが提案されている。
【0006】
一方、CCDを用いて静止画を撮影する、電子スチルカメラ用のズームレンズとしては、レンズ全長が極めて短く、又、静止画の特性上、広画角であり、更には動画のビデオカメラに用いるズームレンズよりも高い光学性能を有する光学系が要望されている。
【0007】
変倍比2.5〜3倍程度の比較的低倍率の変倍比であっても、広角域を含み、明るく、高性能が得られるレンズとして、特公平6−66008号公報等では負、正の屈折力の2つのレンズ群を有し、各レンズ群の空気間隔の変化によって変倍するズームレンズが提案されている。
【0008】
特開平7−52256号公報では、負、正、正の屈折力の3つのレンズ群を有し、広角端より望遠端へのズーミング中、第2群と第3群の間隔が広がるズームレンズが提案されている。
【0009】
米国特許第5434710号では、負、正、正の屈折力の3つのレンズ群を有し、広角端より望遠端へのズーミング中、第2群と第3群の間隔が減少するズームレンズが開示されている。
【0010】
特開昭60−31110号公報では、負、正、正、正の屈折力の4つのレンズ群を有し、広角端より望遠端へのズーミング中、第2群と第3群の間隔が減少し、第4群がズーム中固定されたズームレンズが提案されている。
【0011】
特開平10−104520号公報では、負、正、正の屈折力のレンズ群の3群構成、又は負、正、正、正の屈折力のレンズ群の4群構成のズームレンズが開示されている。
【0012】
特開平11−23967号公報では、負、正、正の屈折力の3つのレンズ群を有し、第2群を第2a群と第2b群を空気間隔を隔てて2つのレンズ群に分けた3倍程度の変倍比のズームレンズが開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
近年の固体撮像素子は多画素化が進んでおり、特定のイメージサイズにおける画素サイズは小さくなる傾向にある。これに伴い撮影レンズには同じイメージサイズの従来のものに比べてより高い光学性能を有したものが求められている。
【0014】
又、レンズ系の後方にフィルター等を挿入するのに必要なレンズバックの確保と、固体撮像素子用としてシェーディングを少なくする為に必要なテレセントリック特性(射出瞳位置が像面より遠方(できれば無限遠)に位置すること)を両立した上で、レンズ全長を短縮しコンパクトで高変倍比のズームレンズが要望されている。
【0015】
ズーミング中にレンズ系の射出瞳の変動が大きいズームレンズは、銀塩カメラ用のズームレンズとしては問題ないが、CCDを用いる電子スチルカメラに用いる場合には設計上パワー配置に制約を受け、この為レンズ系全体が大型化する傾向がある。
【0016】
本発明は、構成レンズ枚数の少ない、コンパクトで優れた光学性能を有し、テレセントリック性の良いズームレンズ及びそれを用いた光学機器の提供を目的とする。
【0017】
この他、本発明は、各レンズ群のレンズ構成、及びズーミングにおける各レンズ群の移動方法を最適に設定する事により、全系のレンズ枚数の削減を計り、レンズ全長の短縮化を達成しつつ、所望の変倍比を有し、明るく、高い光学性能を有し、広角域を含んだ、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等に適したズームレンズ及びそれを用いた光学機器の提供を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明のズームレンズは、物体側より順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群より成り、広角端に対し望遠端での第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が小さく、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が大きくなるようにレンズ群を移動させてズーミングを行なうズームレンズにおいて、第1レンズ群は物体側より順に負レンズG11、正レンズG12の2枚のレンズより成り、第2レンズ群はその群中で最も大きな間隔を境に正の屈折力の第2aレンズ群と正の屈折力の第2bレンズ群より成り、第2aレンズ群は、物体側より順に正レンズG2a1、正レンズG2a2、負レンズG2a3の3枚のレンズより成り、広角端において無限遠物体に合焦しているときの前記第2aレンズ群と第2bレンズ群の間隔をd2abw、広角端における全系の焦点距離をfw、広角端から望遠端への変倍に伴う前記第2aレンズ群と第2bレンズ群の間隔変化の最大量をM2ab、とするとき、
0.2<d2abw/fw<1.0
【数2】
なる条件を満足することを特徴としている。
【0019】
請求項2の発明は請求項1の発明において、
前記負レンズG11は、物体側に比べ像面側の面の屈折力が強いレンズ形状をしており、かつ1以上の非球面を有しており、前記負レンズG12は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状をしていることを特徴としている。
【0020】
請求項3の発明は請求項1又は2の発明において、
前記正レンズG2a1は像側に比べ物体側の面の屈折力が強いレンズ形状をしており、前記正レンズG2a2は両レンズ面が凸面の形状をしており、前記負レンズG2a3は両レンズ面が凹面の形状をしており、該正レンズG2a2と負レンズG2a3は接合されていることを特徴としている。
【0022】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項の発明において、前記第2bレンズ群は、単レンズ又は接合レンズからなる単一のレンズ成分より成ることを特徴としている。
【0023】
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項の発明において、前記第3レンズ群は、像側に比べ物体側の面の屈折力が強い単レンズより成ることを特徴としている。
【0024】
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項の発明において、前記第2aレンズ群の物体側に絞りを有することを特徴としている。
【0025】
請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項の発明において、前記第3レンズ群は、ズーミングのために移動しないことを特徴としている。
【0026】
請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項の発明において、前記第2bレンズ群の軸上厚さをTD2btとするとき、
0.2<TD2bt/fw<0.45
なる条件を満足することを特徴としている。
【0027】
請求項9の発明は、請求項1乃至8のいずれか1項の発明において、固体撮像素子上に像を形成することを特徴としている。
【0029】
請求項10の発明の光学機器は、請求項1乃至9のいずれか1項のズームレンズと、該ズームレンズによって形成される像を受光する固体撮像素子とを有することを特徴としている。
【0030】
請求項11の発明は、請求項10の発明において、前記固体撮像素子の撮像画面の有効画面の対角線長をYとするとき、
0.6<fw/Y<0.8
なる条件を満足することを特徴としている。
請求項12の発明は、請求項10又は11の発明において、前記光学機器はデジタルカメラであることを特徴としている。
【0031】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の後述する数値実施例1のズームレンズのレンズ断面図である。図2〜図4は本発明の数値実施例1のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。
【0032】
図5は本発明の後述する数値実施例2のズームレンズのレンズ断面図である。図6〜図8は本発明の数値実施例2のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。
【0033】
図9は本発明の後述する数値実施例3のズームレンズのレンズ断面図である。図10〜図12は本発明の数値実施例3のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。
【0034】
図13は本発明の後述する数値実施例4のズームレンズのレンズ断面図である。図14〜図16は本発明の数値実施例4のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。
【0035】
図1,5,9,13に示した各数値実施例のズームレンズのレンズ断面図において、L1は負の屈折力の第1群(第1レンズ群)、L2は正の屈折力の第2群(第2レンズ群)、L3は正の屈折力の第3群(第3レンズ群)、SPは開口絞り、IPは像面である。Gはフィルターや色分解プリズム等に相当するガラスブロックである。
【0036】
第2群L2は、その群中で最も大きな空気間隔を境に正の屈折力の第2a群(第2aレンズ群)L2aと正の屈折力の第2b群L2b(第2bレンズ群)より成っており、その第2b群L2bを光軸方向に移動して無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシング動作を行なっている。
【0037】
本実施形態のズームレンズは、物体側より順に、負の屈折力の第1群L1、正の屈折力の第2群L2、正の屈折力の第3群L3を有し、広角端に対し望遠端での第1群L1と第2群L2の間隔が小さく、第2群L2と第3群L3の間隔が大きくなるように、広角端から望遠端へのズーミングに際し、第1群L1と第2群L2の間隔が減少し、第2群L2と第3群L3の間隔が増大するように各レンズ群を移動させている。
【0038】
そして第1群を物体側より順に負レンズG11、正レンズG12の2枚のレンズにて構成し、第2aレンズ群を物体側より正レンズG2a1、正レンズG2a2、負レンズG2a3の3枚のレンズにて構成し、広角端において無限遠物体に合焦しているときの第2a群L2aと第2b群L2bの間隔をd2abW、広角端における全系の焦点距離をfwとしたとき、
0.2 < d2abW/fw < 1.0 ・・・(1)
なる条件を満足している。
【0039】
本実施形態のズームレンズでは、正の屈折力の第2群L2を移動させることにより主な変倍を行い、負の屈折力の第1群L1を往復移動させることによって変倍に伴う像点の移動を補正している。正の屈折力の第3群L3は、ズーミング中固定の場合変倍には寄与しないが、撮像素子の小型化に伴う撮影レンズの屈折力の増大を分担し、第1、第2群で構成されるショートズーム系の屈折力を減らすことで、特に第1群L1を構成する各レンズでの収差の発生を抑え、良好な光学性能を達成している。また、特に固体撮像素子等を用いた撮影装置に必要な像側のテレセントリックな結像を正の屈折力の第3群L3にフィールドレンズの役割を持たせることで達成している。
【0040】
又、フォーカスに関して小型軽量の第2b群L2bを移動させて行なう、所謂インナーフォーカス式を採用することにより、迅速なるフォーカスを容易にし、かつ、レンズ構成を適切に設定することにより、フォーカスの際の収差変動が少なくなるようにしている。尚、フォーカスは第2aレンズ群又は第3レンズ群で行っても良い。
【0041】
又、第3群L3をズーミングおよびフォーカシング時固定とし、鏡筒構造の簡易化を図っている。
【0042】
本実施形態のズームレンズの全ての数値実施例において、第3群L3をズーミング中固定としているが、移動させても良い。これによれば、鏡筒構造は複雑化することになるが、ズーミングにおける収差変動をより少なくすることが容易となる。
【0043】
本実施形態においては、第2b群L2bを第2a群L2aと同一カム上に載せて、第2a群L2aとの各物体距離における差分変化を第2群L2とズーム中連動するアクチュエーターで駆動する構造をとる事によりメカ構造の簡素化をはかっている。
【0044】
変倍に際して、第2a群L2aと第2b群L2bとの間隔を変化させると変倍に伴う収差変動を少なくすることができるが、収差変動が許容できれば必ずしもこの間隔を変化させなくても良い。
【0045】
本実施形態において、第2a群L2aと第2b群L2bの2つのレンズ群の間隔がズーミング中変化しない場合(数値実施例4)を3群より成るズームレンズとして取扱い、変化する場合を4つのレンズ群より成るズームレンズとして、取扱うこともできる。
【0046】
次に条件式の意味について説明する。
【0047】
条件式(1)は広角端における第2a群L2aと第2b群L2bの間隔d2abwを広角端の焦点距離fwで規格化したもので、条件式(1)の上限値を超えて第2a群L2aと第2b群L2bの間隔が大きくなりすぎると第2b群2bを駆動するときの駆動メカが大型化してくるので良くない。
【0048】
条件式(1)の下限値を超えて第2a群L2aと第2b群L2bの間隔が小さくなりすぎると、広角端において射出瞳位置が短くなり過ぎるので、シェーディングの影響が大きくなるので良くない。
【0049】
更に好ましくは条件式(1)の数値範囲を、
0.3 < d2abw /fw < 0.7 ・・・・(1a)
の如く設定するのが良い。
【0050】
なお、第2a群L2aと第2b群L2の間隔がズーミングやフォーカシングに際して変化しない場合は、当然ながらd2abwは常に一定である。 本発明のズームレンズでは、以上の構成によって初期の目的を達成することができるが、更に全変倍範囲に渡り収差変動が少なく、画面全体に渡り高い光学性能を得るには、次の条件のうち1つ以上を満足させるのが良い。
【0051】
◎前記負レンズG11は、物体側に比べ像面側の面の屈折力が強いレンズ形状をしており、かつ1以上の非球面を有しており、前記負レンズG12は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状をしていることである。
【0052】
◎前記正レンズG2a1は像側に比べ像体側の面の屈折力が強いレンズ形状をしており、前記正レンズG2a2は両レンズ面が凸面の形状をしており、前記負レンズG2a3は両レンズ面が凹面の形状をしており、該正レンズG2a2と負レンズG2a3は接合されていることである。
【0054】
◎前記第2bレンズ群は、単レンズ又は接合レンズからなる単一のレンズ成分より成ることである。
【0055】
◎前記第3レンズ群は、像側に比べ物体側の面の屈折力が強い単レンズより成ることである。
【0056】
◎前記第2aレンズ群の物体側に絞りを有することである。
【0057】
◎前記第3レンズ群は、ズーミングのために移動しないことである。
【0058】
◎前記第2bレンズ群の軸上厚さをTD2btとするとき、
0.2 < TD2bt/fw < 0.45 ・・・(2)
なる条件を満足することである。
【0059】
条件式(2)は第2bレンズ群の軸上厚を広角端の焦点距離で規格化したものである。条件式(2)の上限値を超えて第2bレンズ群の軸上厚が大きくなりすぎると、カメラの沈胴時の全長が増大してくるので良くない。条件式(2)の下限値を超えて第2bレンズ群の軸上厚が小さくなりすぎると、第2bレンズ群を構成する正レンズのレンズコバ厚が不足する傾向があり、製造難度があがる為良くない。
【0060】
更に好ましくは条件式(2)の数値範囲を
0.25 < TD2bt/fw < 0.4 ・・・(2a)
とするのが良い。
【0061】
◎広角端から望遠端への変倍に伴う前記第2aレンズ群と第2bレンズ群の間隔変化の最大量をM2ab、広角端の焦点距離をfwとするとき、
【0062】
【数3】
【0063】
なる条件を満足することである。
【0064】
条件式(3)は変倍に伴う収差変動を少なくする為のものであり、上限値を超えると第2bレンズ群を相対的に移動させるためのメカ機構が大型化してくるので良くない、又、下限値を超えるとズーミングに伴う像面湾曲の変動を良好に補正する事が困難になってくるので良くない。
【0065】
本発明のズームレンズをデジタルカメラやビデオカメラ等の光学機器に適用するときには、
◎ 撮像画面の有効画面の対角線長をYとしたとき、
0.6 < fw/Y < 0.8 ・・・(4)
なる条件を満足することが良い。
【0066】
条件式(4)は広角端における全系の焦点距離とイメージサークル径(有効画面の対角線長)の比に関するものである。条件式(4)の上限値をこえるとレンズ全長が増大してくるので良くない。又、条件式(4)の下限値をこえると前玉径が増大してくるので良くない。条件式(4)を満足させることによって、光学機器全体の小型化が容易になる。
【0067】
更に好ましくは条件式(4)の数値範囲を
0.65 < fw/Y < 0.77 ・・・(4a)
とするのが良い。
【0068】
次に数値実施例1〜4の特徴について説明する。
【0069】
数値実施例1〜4において第1レンズ群のレンズ構成は、物体側が凸面で像側に非球面を有する負メニスカスレンズ、物体側が凸面の正メニスカスレンズの2枚にて構成されている。数値実施例1〜4において第2aレンズ群は正レンズ、両レンズ面が凸面の正レンズ面が凹面の負とを接合した接合レンズの3枚のレンズにて構成されている。
【0070】
数値実施例1〜4において第2レンズ群の物体側に絞りを有し、第2レンズ群とズーミング中一体で移動する。数値実施例1〜4において第2aレンズ群の接合レンズの物体側の正レンズは物体側の面に非球面を有している。数値実施例1,3,4において第2bレンズ群は負レンズと両レンズ面が凸面の正レンズを接合した接合レンズにて構成している。数値実施例2において第2bレンズ群は両レンズ面が凸面の正レンズにて構成されてる。
【0071】
数値実施例1〜4において第1レンズ群は変倍に際して、ほぼ完全往復の軌跡で移動している。広角端と望遠端における第1レンズ群の光軸上の位置は略同一で、中間のズーム域で、像側に凸状の軌跡で移動する。数値実施例1〜4において第2aレンズ群と第2bレンズ群はズーミング中物体側へ移動する。数値実施例1〜2では第2aレンズ群と第2bレンズ群の間隔が広角端から望遠端へのズーミング中減少する。
【0072】
数値実施例3では第2aレンズ群と第2bレンズ群の間隔が広角端から望遠端へのズーミング中いったん減少し、その後増大する。このとき広角端に比べ望遠端のほうが空気間隔が若干小さい。数値実施例4では第2aレンズ群と第2bレンズ群の間隔がズーミング中変化しない。
【0073】
以下に、本発明の数値実施例を示す。各数値実施例において、iは物体側からの面の順番を示し、Riは各面の曲率半径、Diは第i面と第i+1面との間の部材肉厚又は空気間隔、Ni、νiはそれぞれd線に対する屈折率、アッベ数を示す。また、もっとも像側の2つの面は水晶ローパスフィルター、赤外カットフィルター等に相当するガラスブロックGである。非球面形状は光軸からの高さHの位置での光軸方向の変位を面頂点を基準にしてxとするとき、
【0074】
【数4】
【0075】
で表される。但しRは曲率半径、Kは円錐定数、A,B,C,D,Eは非球面係数である。
【0076】
又、[e−X]は「×10−X」を意味している。
【0077】
又、前述の各条件式と数値実施例における諸数値との関係を表1に示す。
【0078】
【外1】
【0079】
【外2】
【0080】
【外3】
【0081】
【外4】
【0082】
【表1】
【0083】
次に本発明のズームレンズを撮影光学系として用いたデジタルカメラの実施形態を図17を用いて説明する。
【0084】
図17において、10はカメラ本体、11は本発明のズームレンズによって構成された撮影光学系、12はカメラ本体に内蔵されたストロボ、13は外部式ファインダー、14はシャッターボタンである。
【0085】
このように本発明のズームレンズをデジタルカメラ等の光学機器に適用することにより、小型で高い光学性能を有する光学機器を実現している。
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、構成レンズ枚数の少ない、コンパクトで優れた光学性能を有し、テレセントリック性の良いズームレンズ及びそれを用いた光学機器を達成することができる。
【0087】
この他、本発明によれば、各レンズ群のレンズ構成、及びズーミングにおける各レンズ群の移動方法を最適に設定する事により、全系のレンズ枚数の削減を計り、レンズ全長の短縮化を達成しつつ、所望の変倍比を有し、明るく、高い光学性能を有し、広角域を含んだ、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等に適したズームレンズ及びそれを用いた光学機器を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のズームレンズの数値実施例1の光学断面図。
【図2】数値実施例1の広角端での収差図。
【図3】数値実施例1の中間のズーム位置での収差図。
【図4】数値実施例1の望遠端での収差図。
【図5】本発明のズームレンズの数値実施例2の光学断面図。
【図6】数値実施例2の広角端での収差図。
【図7】数値実施例2の中間のズーム位置での収差図。
【図8】数値実施例2の望遠端での収差図。
【図9】本発明のズームレンズの数値実施例3の光学断面図。
【図10】数値実施例3の広角端での収差図。
【図11】数値実施例3の中間のズーム位置での収差図。
【図12】数値実施例3の望遠端での収差図。
【図13】本発明のズームレンズの数値実施例4の光学断面図。
【図14】数値実施例4の広角端での収差図。
【図15】数値実施例4の中間のズーム位置での収差図。
【図16】数値実施例4の望遠端での収差図。
【図17】本発明の光学機器の概略図。
【符号の説明】
L1 第1群
L2 第2群
L2a 第2aレンズ群
L3a 第3aレンズ群
L3 第3群
SP 絞り
IP 像面
d d線
g g線
ΔS サジタル像面
ΔM メリディオナル像面

Claims (12)

  1. 物体側より順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群より成り、広角端に対し望遠端での第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が小さく、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が大きくなるようにレンズ群を移動させてズーミングを行なうズームレンズにおいて、第1レンズ群は物体側より順に負レンズG11、正レンズG12の2枚のレンズより成り、第2レンズ群はその群中で最も大きな間隔を境に正の屈折力の第2aレンズ群と正の屈折力の第2bレンズ群より成り、第2aレンズ群は、物体側より順に正レンズG2a1、正レンズG2a2、負レンズG2a3の3枚のレンズより成り、広角端において無限遠物体に合焦しているときの前記第2aレンズ群と第2bレンズ群の間隔をd2abw、広角端における全系の焦点距離をfw、広角端から望遠端への変倍に伴う前記第2aレンズ群と第2bレンズ群の間隔変化の最大量をM2ab、とするとき、
    0.2<d2abw/fw<1.0
    なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記負レンズG11は、物体側に比べ像面側の面の屈折力が強いレンズ形状をしており、かつ1以上の非球面を有しており、前記正レンズG12は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状をしていることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 前記正レンズG2a1は像側に比べ物体側の面の屈折力が強いレンズ形状をしており、前記正レンズG2a2は両レンズ面が凸面の形状をしており、前記負レンズG2a3は両レンズ面が凹面の形状をしており、該正レンズG2a2と負レンズG2a3は接合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のズームレンズ。
  4. 前記第2bレンズ群は、単レンズ又は接合レンズからなる単一のレンズ成分より成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  5. 前記第3レンズ群は、像側に比べ物体側の面の屈折力が強い単レンズより成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  6. 前記第2aレンズ群の物体側に絞りを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  7. 前記第3レンズ群は、ズーミングのために移動しないことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  8. 前記第2bレンズ群の軸上厚さをTD2btとするとき、
    0.2<TD2bt/fw<0.45
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  9. 固体撮像素子上に像を形成することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項のズームレンズと、該ズームレンズによって形成される像を受光する固体撮像素子とを有することを特徴とする光学機器。
  11. 前記固体撮像素子の撮像画面の有効画面の対角線長をYとするとき、
    0.6<fw/Y<0.8
    なる条件を満足することを特徴とする請求項10の光学機器。
  12. 前記光学機器はデジタルカメラであることを特徴とする請求項10又は11に記載の光学機器。
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