JP4509693B2 - 成形型 - Google Patents

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本発明は、成形型に関するものである。
従来から、ファンデーション等の化粧料を収容して携帯する化粧料容器として、図20に示すような化粧用コンパクトが出回っている。この化粧用コンパクトは、浅皿状に形成された容器本体51と、この容器本体51内に嵌着された中皿52と、この中皿52に着脱自在に当接,固定される化粧品皿53と、蓋体(図示せず)とを備えており、上記中皿52を仕切壁(図示せず)で左側の化粧品皿嵌合室54と右側の化粧用具収納室(図示せず)とに仕切るようにしている。そして、上記化粧品皿嵌合室54の第2周壁の内面に形成された第1係合条54aと、上記化粧品皿53の外面に形成された第2係合条53aとを着脱自在に嵌合させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−319819号公報
ところが、上記の化粧用コンパクトでは、容器本体51の化粧品皿嵌合室54に第1係合条54aを形成するとともに、この第1係合条54aに対応する上記化粧品皿53の部分に第2係合条53aを形成し、これら両係合条53a,54aを着脱自在に係合させているため、上記化粧品皿53として、第1係合条54aに対応する部分に第2係合条53aを形成したものしか、用いることができない(すなわち、容器本体51の化粧品皿嵌合室54に、形状は同じであるが第2係合条53aの形成位置が異なる複数種類の化粧品皿53を収容することができない)という問題がある。しかも、運搬時等に振動や衝撃等が化粧用コンパクトの底壁の角部等に作用すると、上記振動や衝撃等が容器本体51,化粧品皿53に当接する中皿52を介して直接に化粧品皿53に伝わり、化粧品皿53を損傷等するという問題もある。
そこで、上記の両問題が発生しない化粧用コンパクトが必要とされているが、このような化粧用コンパクト等の成形品を成形型を用いて作製することができるのであれば、非常に便利であり、そのような成形型の提案が強く要望されている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、複数種類の物品を収容することができ、耐久性に優れた成形品を作製することのできる成形型の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の成形型は、上面に物品収納用凹部が形成されこの物品収納用凹部の内周面にその全周にわたって環状溝部が形成された合成樹脂製の成形品を成形するために用いられる雄,雌一対の成形型と、上記雄型の外周部に組み付けられる外周筒部とを備え、上記雄型が、中央ベース柱状部と、この中央ベース柱状部の外周面に上記中央ベース柱状部の軸心方向に沿ってスライド自在に配設される5つ以上の外側スライド棒状部と、上記各外側スライド棒状部の外側面の左右両側に当接され上記各外側スライド棒状部とともに上記中央ベース柱状部の軸心方向に沿ってスライドしうる補助部材とからなり、上記中央ベース柱状部の外周面が、上記中央ベース柱状部の上端面に向って延び上記中央ベース柱状部の軸心方向に沿って内向きに傾斜する上り傾斜面に形成されているとともに、上記各外側スライド棒状部の上端部の外周面に、上記成形品の環状溝部を上記雌型と相まって形成するための突条部が形成されており、上記中央ベース柱状部の外周面に各外側スライド棒状部が組み付けられ、これらの上端面が面一になるとともに各外側スライド棒状部の外側面の左右両側に各補助部材が当接状に配設されその外周部に上記外周筒部が組み付けられた状態で、上記中央ベース柱状部の上端面と、各外側スライド棒状部の上端面と、同じく上記各外側スライド棒状部の上端部分の外周面と、上記各補助部材の上端面とで、上記雄型の成形面が構成され、その状態で上記中央ベース柱状部と各外側スライド棒状部および各補助部材とを相対移動させることにより、上記雄型の成形面構成部が縮径され、各外側スライド棒状部の上端部から成形品を取り出すことができるようになっているという構成をとる。
すなわち、本発明の成形型は、これを用いて型成形する際には、中央ベース柱状部の上端面と各外側スライド棒状部の上端面とを面一状に位置決めした状態で、中央ベース柱状部の外周面に上記各外側スライド棒状部を組み付け、さらに上記各外側スライド棒状部の外側面の左右両側に上記各補助部材を当接状に配設してその外周部に外周筒部を組み付けて固定する。この固定状態では、隣り合う各外側スライド棒状部の上端部同士が密着状に当接し、これら各外側スライド棒状部の突条部が環状に一連に繋がり、上記成形品の環状溝部に対応する環状突条部が形成されており、上記各突条部に続く上記各外側スライド棒状部の上端部の外周面の部分が環状に一連に繋がり、上記成形品の物品収納用凹部に対応する環状外周面が形成されている。このような環状突条部の外周面環状外周面と上記各補助部材の上端面とで上記雄型の成形面が構成されている。その状態で、雄型と雌型とをセットし、成形型の成形空間(雄型の成形面と雌型の成形面とで形成される空間)内に合成樹脂材料を注入して成形品を成形することを行う。この成形された成形品には、上面に物品収納用凹部が形成されており、この物品収納用凹部の内周面にその全周にわたって環状溝部が形成されている。
一方、型成形後には、雌型を開け(雌型を雄型から取り外し)たのち、各外側スライド棒状部の上端部に成形品を載置した状態で、各外側スライド棒状部および各補助部材と中央ベース柱状部とを相対移動させ、中央ベース柱状部の上方・内向きに各外側スライド棒状部をスライド移動させることを行う。これにより、各外側スライド棒状部の上端部が集合する集合部分の外周が徐々に縮径し、ついには成形品の物品収納用凹部,環状溝部より縮径し、各外側スライド棒状部の上端部から成形品を取り外すことができるようになる。
このように、本発明の成形型では、型成形の際に、成形品の上面に形成された物品収納用凹部の内周面にその全周にわたって環状溝部を形成することができる。また、得られた成形品は、その物品収納用凹部に収容,固定する物品として、形状が同じものを用いるのであれば、物品の外周面のいずれの位置に、物品収納用凹部の環状溝部に係合させるための係合用突部が形成されているものであっても、この係合用突部を物品収納用凹部の環状溝部に係合させて物品収納用凹部に収容,固定することができる。したがって、形状が同じ物品であれば、係合用突部の形成位置が異なる複数種類の物品を収容,固定することができる。しかも、上記成形品の物品収納用凹部の環状溝部により、物品収納用凹部の外周部に環状の空気層ができ、この空気層が緩衝作用をするため、運搬時等に振動や衝撃等が成形品の底壁の角部等に作用しても、上記振動や衝撃等が上記空気層で緩衝されて成形品に伝達され、成形品が損傷しない。なお、本発明において、「環状溝部」とは、円環状に繋がっている溝部だけでなく、多角形状に繋がっている溝部等、一連に繋がっている全ての溝部を含むものである。また、本発明では、中央ベース柱状部の外周面に配設される外側スライド棒状部を5つ以上と限定しているが、4つ以下であると、型成形後に、中央ベース柱状部の上方・内向きに各外側スライド棒状部を簡単にスライド移動させることができないからである。なお、外側スライド棒状部は、5つ以上であれば、いくつであってもよい。
また、上記各外側スライド棒状部に対応する上記中央ベース柱状部の外周面の部分に、上記中央ベース柱状部の軸心方向に沿って延びるスライド溝を形成し、これら各スライド溝に上記各外側スライド棒状部をスライド自在に係合させていると、中央ベース柱状部に対する上記各外側スライド棒状部のスライドをスムーズに行うことがでのる。
また、上記中央ベース柱状部に形成された各スライド溝のうち、隣り合うスライド溝の溝底面の傾斜角度が異なっていると、型成形後に、上記中央ベース柱状部の上方・内向きに各外側スライド棒状部を簡単にスライド移動させて、各外側スライド棒状部の上端部が集合する集合部分の外周を素早く縮径させることができる。
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。
図1は本発明の成形型の一実施の形態を示している。図において、1は固定側の雄型であり、2は凹部2aを有する可動側の雌型であり、雄型1の成形面1aおよび雌型2の成形面2b(すなわち、雌型2の凹部2aの内周面)で囲まれた空間で成形空間3が形成されている。また、上記雄型1の成形面1aには、その先端縁部(図では、上端縁部)に環状突条部1b(図2参照)が形成されている。そして、射出機から送り出された溶融状態の合成樹脂材料(図示せず)を、上記雌型2に穿設した通路2cを通して成形空間3内に加圧充填し(矢印参照)、後述する容器本体21を成形し、この型成形の際に、上記容器本体21の化粧皿収容凹部(物品収納用凹部)21a を形成するとともに、上記環状突条部1bに対応する上記化粧皿収容凹部21a の部分に略四角形環状の凹部(環状溝部)23を形成するようにしている。
上記雄型1は、略正八角形の角錐台形状に形成された中央本体部(中央ベース柱状部)5と、この中央本体部5の外周側面(後述する、中央本体部5の軸心方向に沿って形成される8つのガイド面6,7)にスライド自在に組み付けられる8つのスライド部(外側スライド棒状部)8,9と、補助部材10〜13(図7および図9参照)と、上記雌型2を載置する外周筒部14とを備えている。上記中央本体部5は、図3に示すように、一端面(図では、上端面)5aと、この一端面5aより大きい他端面(下端面)5bと、8つのガイド面6,7からなる外周側面とを有している。
上記8つのガイド面6,7のうちの4つは、中央本体部5の軸心に対して同じ傾斜角度に形成されたテーパー状ガイド面6で、残りの4つは、上記各テーパー状ガイド面6間に配設され上記軸心に対して同じ傾斜角度に形成されたく字状ガイド面7であり、これら各く字状ガイド面7のく字状の谷部の傾斜角度は、上記各テーパー状ガイド面6の傾斜角度より小さく形成されている(図3参照)。上記各テーパー状ガイド面6は、それぞれ同形状で、上記軸心に沿って同幅に延びており、その中央部には、上記軸心に沿って1条のスライド溝6aが形成されている。また、上記各く字状ガイド面7は、それぞれ同形状で、上記上端面5aから下端面5bに向かって幅拡がり状に(正面から見ると、細長い台形状に)延びており、その中央部(すなわち、く字状の谷部)には、上記軸心に沿って1条のスライド溝7aが形成されている。このような4つのテーパー状ガイド面6は、相対向する2つのテーパー状ガイド面6と、これら両テーパー状ガイド面6に直交する方向に相対向する2つのテーパー状ガイド面6とからなり、また、4つのく字状ガイド面7は、相対向する2つのく字状ガイド面7と、これら両く字状ガイド面7に直交する方向に相対向する2つのく字状ガイド面7とからなっている。
上記8つのスライド部8,9のうちの4つは、図2に示すように、それ自体の内側面が上記各テーパー状ガイド面6にスライド自在に当接する角部用スライド部8(図4および図5参照)で、残りの4つは、それ自体の内側面が上記各く字状ガイド面7にスライド自在に当接する側辺部用スライド部9(図6参照)である。上記各角部用スライド部8は、それぞれ同形状で、その内側面から、各テーパー状ガイド面6のスライド溝6aにスライド自在に嵌合する突条8aが突設されており、その上端部分の外側面が、上記容器本体21の各角部に対応する形状に形成されている。すなわち、各角部用スライド部8の上端縁部に、上記容器本体21の化粧皿収容凹部21a の凹部23を形成するための1条の突条部8bが形成されており、この突条部8bの下端に続く下側部分に、上記容器本体21の化粧皿収容凹部21a を形成するための化粧皿収容凹部形成面8cが形成されており、この化粧皿収容凹部形成面8cの下端から、上記容器本体21の化粧皿収容凹部21a の上面21cを形成するための水平面8dが形成されている。
また、上記側辺部用スライド部9は、それぞれ同形状で、その内側面から、各く字状ガイド面7のスライド溝7aにスライド自在に嵌合する突条9aが突設されており、その上端部分の外周面が、上記容器本体31の各側辺部に対応する形状に形成されている。すなわち、各側辺部用スライド部9の上端縁部に、上記容器本体21の化粧皿収容凹部21a の凹部23を形成するための1条の突条部9bが形成されており、この突条部9bの下端に続く下側部分に、上記容器本体21の化粧皿収容凹部21a を形成するための化粧皿収容凹部形成面9cが形成されており、この化粧皿収容凹部形成面9cの下端から、上記容器本体21の化粧皿収容凹部21a の上面21cを形成するための水平面9dが形成されている。図2において、8eは上記各角部用スライド部8の上端面で、9eは上記各側辺部用スライド部9の上端面である。
上記各補助部材10〜13は、上記各角部用スライド部8の外側面の左右両側に当接状に配設される各補助部材10,11と、上記各側辺部用スライド部9の外側面の左右両側に当接状に配設される各補助部材12,13とからなる。また、上記外周筒部14の内周面14aは、中央本体部5に各スライド部8,9を組み付けて中央本体部5の上端面5aと各スライド部8,9の上端面8e,9eを面一にするとともに、各スライド部8,9の外側面の左右両側に各補助部材10〜13を当接状に配設した状態では(図7参照)、これら各スライド部8,9の上端部分(上記容器本体21の各角部,各側辺部に対応する形状に形成されている部分)より下側部分にスライド自在に外嵌するように、形成されている(図1参照)。
そして、上記雄型1をセットした状態(すなわち、中央本体部5に各スライド部8,9を組み付け、中央本体部5の上端面5aと各スライド部8,9の上端面8e,9eを面一にし、これら各スライド部8,9の先端部分を密着状に当接するとともに、これら各スライド部8,9の突条部8b,9bを環状に一連に繋ぎ、これら各スライド部8,9の外側面の左右両側に各補助部材10〜13を配設し、その外周部に外周筒部14を組み付けた状態)では、上記中央本体部5の上端面5aと、上記各スライド部8,9の上端面8e,9eと、上記各スライド部8,9の上端部分の外周面と、上記各補助部材10〜13の上端面とで、上記雄型1の成形面1aが構成されている。このような雄型1の成形面1aの上端縁部は、各スライド部8,9の突条部8b,9bにより、その全周にわたって、上記軸心に対して直交する方向に突出しており、この(各スライド部8,9の突条部8b,9bが環状に一連に繋がってなる)環状突条部1bが上記容器本体21の化粧皿収容凹部21a の凹部23に対応している。
そして、上記雄型1に雌型2をセットした状態で、上記両型1,2の成形面1a,2 bで囲まれた成形空間3内に、射出機から送り出された溶融状態の合成樹脂材料を加圧充填し、上記容器本体21を成形することを行う。これにより、化粧皿収容凹部21a に凹部23が形成された容器本体21を得ることができる。
一方、型成形後、上記両型1,2から、成形された容器本体21を取り外す場合には、雌型2を開けたのち、各スライド部8,9の上端部に成形品を載置した状態で、中央本体部5のガイド面6,7に当接させながら各スライド部8,9を上方にスライドさせる。このとき、各テーパー状ガイド面6の傾斜角度と各く字状ガイド面7のく字状の谷部の傾斜角度とが異なるため、各スライド部8,9が衝突等することなく、スライドさせることができる。このスライドにより、各スライド部8,9の上端部分が集合する集合部分の外周が縮径して上記容器本体21の化粧皿収容凹部21a ,凹部23より小さくなり(図8および図9参照)、成形された容器本体21を取り外すことができる。
図10に示す化粧料容器は、上記成形型により作製した容器本体21を用いたものであり、上面21cに略四角形状の化粧皿収容凹部21a およびパフ収容凹部21bが形成された容器本体21(図11参照)と、この容器本体21を蓋する合成樹脂製の蓋体22とで構成されている。また、上記容器本体21の化粧皿収容凹部21a には、その内周面の全周にわたって、天井壁23aを残した状態で凹部23が形成されており(図12および図13参照)、この凹部23に、略四角形枠状体に形成された弾性部材24が配設されている。そして、上記容器本体21の化粧皿収容凹部21a に、ファンデーション等の固形状化粧料25aが充填された金属製もしくは合成樹脂製の化粧皿25が、上記弾性部材24を介して着脱自在に収容されている(図11参照)。なお、上記化粧皿25の周側壁の外周面には、係合用の凹溝等が形成されていない。
上記弾性部材24は、その材料として、ゴム,合成樹脂,エラストマー等を用い、これを金型成形により断面形状L字状の略四角形枠状体に一体成形したものである。また、上記弾性部材24は、上記凹部23に略沿う形状に形成された略四角形枠状の周側壁(断面形状L字状の縦片)31と、この周側壁31の外周面上端部から突設された鍔部(断面形状L字状の横片)32とを備えており、上記周側壁31の左右両側辺および前後両側辺の中央部に、外側に向かって略U字状に折れ曲がる折り曲げ部31aが形成されている(図14参照)。そして、上記弾性部材24の周側壁31の内周面に化粧皿25の外周面が押圧状に当接している(図10参照)。
上記容器本体21には、その前端部に前側切欠き凹部33が形成されており、この前側切欠き凹部33に開蓋用のフックピース34(図10参照)が前後方向にスライド自在に配設されている。また、上記容器本体21の後端部には後側切欠き凹部35が形成されており、この後側切欠き凹部35の左右両側壁に、ヒンジ軸36(図10参照)を挿通する左右一対の貫通孔35a(図12参照。この図12では、一方の貫通孔35aしか図示せず)が相対向状に穿設されている。図10において、27は上記容器本体21の底壁に穿設された棒状部挿通用の貫通孔で、33aは上記前側切欠き凹部33の奥面に突設された係合部である。
一方、上記蓋体22には、その前端部から、上記容器本体21の前側切欠き凹部33の係合部33aに着脱自在に係合する被係合部22aが下向きに突設されている(図10参照)。また、上記蓋体22には、その後端部の左右方向中央部分から、容器本体21の後側切欠き凹部35に収容しうるヒンジ連結部38が垂下しており、上記容器本体21の左右両貫通孔35aに対応する上記ヒンジ連結部38の部分に、上記ヒンジ軸36を挿通するヒンジ軸挿通孔38aが穿設されている。図10において、39は上記蓋体22の下面に接着,固定された鏡である。
上記のように、この化粧料容器では、型成形の際に容器本体21の化粧皿収容凹部21a の内周面にその全周にわたって凹部23を形成し、この凹部23内にその全周にわたって弾性部材24を配設し、この弾性部材24を介して上記化粧皿収容凹部21aに化粧皿25を収容,固定しているため、化粧皿25の外周面に係合用の凹部等を形成する必要がなく、これにより、化粧皿25の落下強度の低下を防止することができる。しかも、化粧皿25の外周面に係合用の凹部等を形成する必要がないことから、化粧皿25として、外形が同じであれば、どのようなものでも(すなわち、複数種類の化粧皿25を)用い、上記化粧皿収容凹部21aに収容,固定することができる。しかも、上記化粧皿収容凹部21aの凹部23内の空気層が緩衝作用をするため、運搬時等に振動や衝撃等が容器本体21の底壁の角部等に作用しても、上記振動や衝撃等が上記空気層で緩衝されて化粧皿25に伝達され、化粧皿25がほとんど損傷しない。
図15は上記化粧料容器の他の例を示している。この例では、化粧皿25を樹脂皿とし、この化粧皿25の外周面の一部に、容器本体21の凹部23に着脱自在に係合する突部25bを突設している。したがって、この例では、上記凹部23に弾性部材24を設けていない。それ以外の部分は図10〜図14に示す化粧料容器と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この例では、型成形の際に容器本体21の化粧皿収容凹部21a の内周面にその全周にわたって凹部23を形成し、この凹部23に化粧皿25の外周面に突設した突部25bを着脱自在に係合させているため、化粧皿25として、形状が同じものを用いるのであれば、化粧皿25の外周面のいずれの位置に突部25bが形成されていても、この突部25bを上記化粧皿収容凹部21aの凹部23に係合させて化粧皿25を収容,固定することができる。したがって、形状が同じ化粧皿25であれば、突部25bの形成位置が異なる複数種類の化粧皿25を上記化粧皿収容凹部21a に収容,固定することができる。しかも、上記化粧皿収容凹部21aの凹部23内の空気層が緩衝作用をするため、運搬時等に振動や衝撃等が容器本体21の底壁の角部等に作用しても、上記振動や衝撃等が上記空気層で緩衝されて化粧皿25に伝達され、化粧皿25がほとんど損傷しない。
図16は上記化粧料容器のさらに他の例を示している。この例では、上記弾性部材24は、その周側壁31の前後両側の中央部分(化粧皿25の前後両側面の中央部分に対応する部分)および左右両側の中央部分(化粧皿25の左右両側面の中央部分に対応する部分)が、内側に向かって下向き傾斜状に傾斜する傾斜壁31bに形成されている。そして、容器本体21の化粧皿収容凹部21a に化粧皿25を収容した状態では、上記傾斜壁31bで化粧皿25の前後左右の各側面が内側に押圧,固定されている。なお、上記弾性部材24においても、図14に示す弾性部材24で設けられていた折り曲げ部31aを上記周側壁31の4つの角部等に設けるようにしてもよい。それ以外の部分は、図14に示す弾性部材24と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。このような弾性部材24を用いた場合にも、図10〜図14に示す化粧料容器と同様の作用・効果を奏する。
図17は上記化粧料容器のさらに他の例に用いる容器本体を示している。この例では、図10〜図14もしくは図16に示す化粧料容器において、容器本体21の化粧皿収容凹部21a に収容する化粧皿25を複数個(この実施の形態では、4個)の分割化粧皿41で構成しており、これら分割化粧皿41を組み合わせることで、その外形が化粧皿25の外形と略同じ形状になるようにしている。それ以外の部分は図10〜図14もしくは図16に示す化粧料容器と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この例でも、図10〜図14もしくは図16に示す化粧料容器と同様の作用・効果を奏する。
図18は本発明の成形型の他の実施の形態を示している。この実施の形態では、上記雄型1の中央本体部5の各ガイド面6,7にスライド溝6a,7aが形成されておらず(図19参照)、各スライド部8,9に突条8a,9aが形成されていない。それ以外の部分は上記実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この実施の形態でも、上記実施の形態と同様の作用・効果を奏する。
本発明の成形型の一実施の形態を示す説明図である。 雌型の要部の斜視図である。 中央本体部の斜視図である。 角部用スライド部の平面図である。 上記角部用スライド部の斜視図である。 側辺部用スライド部の斜視図である。 上記雌型の要部の平面図である。 上記雌型の作用を示す説明図である。 上記雌型の作用を示す平面図である。 化粧料容器を示す断面図である。 容器本体の平面図である。 上記容器本体の断面図である。 上記容器本体の要部の断面図である。 弾性部材の平面図である。 上記化粧料容器の他の例を示す断面図である。 上記化粧料容器のさらに他の例を示す断面図である。 上記化粧料容器のさらに他の例に用いる容器本体の平面図である。 本発明の成形型の他の実施の形態を示す説明図である。 中央本体部の斜視図である。 従来例を示す断面図である。
符号の説明
1 雄型
1b 環状突条部
5 中央本体部
6a,7a スライド溝
8,9 スライド部
21 容器本体
21a 化粧皿収容凹部
21c 上面
23 凹部

Claims (3)

  1. 上面に物品収納用凹部が形成されこの物品収納用凹部の内周面にその全周にわたって環状溝部が形成された合成樹脂製の成形品を成形するために用いられる雄,雌一対の成形型と、上記雄型の外周部に組み付けられる外周筒部とを備え、上記雄型が、中央ベース柱状部と、この中央ベース柱状部の外周面に上記中央ベース柱状部の軸心方向に沿ってスライド自在に配設される5つ以上の外側スライド棒状部と、上記各外側スライド棒状部の外側面の左右両側に当接され上記各外側スライド棒状部とともに上記中央ベース柱状部の軸心方向に沿ってスライドしうる補助部材とからなり、上記中央ベース柱状部の外周面が、上記中央ベース柱状部の上端面に向って延び上記中央ベース柱状部の軸心方向に沿って内向きに傾斜する上り傾斜面に形成されているとともに、上記各外側スライド棒状部の上端部の外周面に、上記成形品の環状溝部を上記雌型と相まって形成するための突条部が形成されており、上記中央ベース柱状部の外周面に各外側スライド棒状部が組み付けられ、これらの上端面が面一になるとともに各外側スライド棒状部の外側面の左右両側に各補助部材が当接状に配設されその外周部に上記外周筒部が組み付けられた状態で、上記中央ベース柱状部の上端面と、各外側スライド棒状部の上端面と、同じく上記各外側スライド棒状部の上端部分の外周面と、上記各補助部材の上端面とで、上記雄型の成形面が構成され、その状態で上記中央ベース柱状部と各外側スライド棒状部および各補助部材とを相対移動させることにより、上記雄型の成形面構成部が縮径され、各外側スライド棒状部の上端部から成形品を取り出すことができるようになっていることを特徴とする成形型。
  2. 上記各外側スライド棒状部に対応する上記中央ベース柱状部の外周面の部分に、上記中央ベース柱状部の軸心方向に沿って延びるスライド溝を形成し、これら各スライド溝に上記各外側スライド棒状部をスライド自在に係合させている請求項1記載の成形型。
  3. 上記中央ベース柱状部に形成された各スライド溝のうち、隣り合うスライド溝の溝底面の傾斜角度が異なっている請求項2記載の成形型。
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