JP4508803B2 - サーマルカード - Google Patents
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Description
請求項2の発明は、上記第1パールインキ層及び/又は上記第2パールインキ層が絵柄、文字のパターンにより形成されている
本発明のサーマルカードにおける基材2は、シート状、フィルム状あるいは板状の材質からなり、材料としては特に制限されるものではなく、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、セルロースジアセテート、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネートなどのプラスチック、銅、アルミニウムなどの金属、紙、含浸紙などを単独あるいは組み合わせて、積層したりして用いることができる。基材の厚さは、0.005〜5mm程度が適当である。
本発明のサーマルカードは、感熱発色性材料を有する部分として、感熱発色層3を設ける。この感熱発色層は、感熱発色性材料を含有するもので、詳細には熱融解反応により発色する電子供与性染料前駆体と電子受容性化合物が含まれ、さらに必要に応じて増感剤、退色防止剤、顔料や滑剤などの充填剤、分散剤、結着剤などが含まれる。感熱発色層は、基材へのコーティング、印刷などにより層として形成する。感熱発色層の形成方法としては、グラビア、ロールコート、スプレーコート、ディッピング、その他がある。電子供与性染料前駆体としては、ロイコ染料としてこの種の感熱材料に適用されているもの、フルカラーの場合には、イエロー、シアン、マゼンタ系に発色するものが選ばれる。その電子供与性染料前駆体として、具体的にはトリフェニルメタン系、フルオラン系、フェノチアジン系、オーラミン系、スピロピラン系、インドリノフタリド系などが使用でき、発色する色相に応じて適宜選択する。
本発明のサーマルカードは、感熱発色層の上に、すなわち感熱発色層の外側(観察者側)に、透明性を有するパールインキ層4が積層されている。この構成をとることで、サーマル印字により、感熱発色層が感熱発色した時に、その発色部の真上に、透明性を有するパールインキ層が位置しているので、特に発色部の色彩の可変効果が増大する。尚、発色部以外の発色していない部分は、透明性を有していたり、白色あるいは淡色の色相である場合が多く、発色部を除いた部分の上に位置するパールインキ層の部分では、色彩の可変効果を有してはいるが、発色部に比べれば、目立ちにくい。
本発明のサーマルカードは、感熱発色層を発色色相の異なる発色層として2層以上を有する場合、また、パールインキ層を溶剤系インキで形成する場合、該感熱発色層の間に中間層5を設けることができ、これにより複数の感熱発色層同士が隣接することなく、層分離することで、酸性物質の他の発色層への移行を防止できる。また、層分離をすることで、感熱発色層の各色調が鮮明に発色し、また、二層間の厚みを制御することで、各層の発色感度を調整できる。また、溶剤系インキによるパールインキ層を形成する際に、感熱発色層が溶解したりして、影響が出ないようにすることができる。前記の感熱発色層で説明したように、基材上に、高温発色層、低温発色層の順に形成した際に、低温発色層のみを発色させた場合、保存条件により低温発色層中の電子受容性化合物が、高温発色層に悪影響し、高温発色層が発色することを、高温発色層と低温発色層との間に中間層を設けて、防止することができる。
本発明のサーマルカードは、サーマルヘッドと接する最表面側に保護層6を設けることができ、サーマルヘッドによる適性向上やサーマルカードの取扱い上の耐薬品性、耐水性、耐摩擦性等の耐久性の向上等を図ることができる。保護層を形成する材料としては、上述したパールインキ層のバインダー樹脂に用いる材料などから表面保護層として所望の物性を有する樹脂組成を選定できる。特に、表面の耐擦傷性、耐薬品性、耐汚染性を要する場合は、紫外線や電子線硬化性樹脂がよく用いられる。また、保護層には、サーマルヘッドとの適性をもたせるため、滑り剤として各種の無機フィラー、有機フィラーを保護層の透明性に阻害しない範囲で添加したり、後で説明する地紋印刷層の剥離性成分を添加することもできる。保護層の膜厚は、所望の物性等により選定するが、通常0.1〜10μmである。保護層も上記の中間層と同様の方法で、形成できる。
本発明では、サーマルカードにおいて、サーマルヘッドと接する最表面側には剥離性成分を有する部分と、剥離性成分を有していない部分とを備え、これらが別種のUV硬化型乃至EB硬化型のインキあるいはコーティング剤にて形成することができる。これにより、上記の剥離性成分を有していない部分と剥離性成分を有する部分にも、リボンにより熱溶融して転写したインキの印字部分が定着し、また剥離性成分の有無に関係なく、任意の箇所でダイレクトサーマル印字が可能であり、ダイレクトサーマル印字とリボン印字を両立することが可能となる。それは、サーマルカードを定期券として使用したりする時に、使用期限を過ぎた回収定期券を廃券処理する際に、回収定期券の表面にリボン印字を行うことができ、有効な手段となる。また、ダイレクトサーマル印字の際に、最表面側に剥離性成分を有する部分があるので、サーマルヘッドとの滑りが良好で、スティッキングがない。
本発明のサーマルカードでは、サーマルヘッドと接する最表面側に、剥離性成分を有する部分としての地紋絵柄を再現する地紋印刷層8を設けることができる。この地紋印刷層は、前記のOP層とは別種である、つまり剥離性成分を含有するUV硬化型乃至EB硬化型のインキにて形成されている。地紋印刷層を構成するUV硬化型乃至EB硬化型の樹脂、光重合開始剤等については、前記のOP層と同様のものが使用できるが、地紋印刷層には剥離性成分が含有される。その剥離性成分としては、各種のワックス類、シリコーン系成分、フッ素系成分等が挙げられるが、特にシリコーン系成分の剥離性成分が好ましい。そのシリコーン系成分が地紋印刷層から他へ移行することを避けるためには、シリコーン樹脂等のシリコーン3次元架橋物やシリコーンアクリレート、反応性シリコーンオイルが適している。このようなシリコーン系成分は、地紋印刷層の樹脂中に、添加し、充分に分散した状態で印刷し、乾燥させる(場合により架橋させる)ことにより、充分な離型性が得られる。
黒染料(3−(N−エチル−Nアシルアミノ)−6−メチル−7アニリノフルオラン)
10部
顕色剤(ビスフェノールA) 85部
溶剤(ポリビニルアルコール10%水溶液) 5部
(パールインキ層用インキ)
パール顔料(メルク社製、TiO2で被覆された雲母、商品名;イリオジン(Iriodin)) 20部
オリゴエステルアクリレート 78部
芳香族系光重合開始剤 2部
(感熱発色層コーティング剤A)
黒染料(3−(N−エチル−Nアシルアミノ)−6−メチル−7アニリノフルオラン)
10部
顕色剤(ビスフェノールA) 85部
溶剤(ポリビニルアルコール10%水溶液) 5部
赤染料(3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン) 10部
顕色剤(3、3−ジクロロフェニチオ尿素) 85部
溶剤(ポリビニルアルコール10%水溶液) 5部
UV硬化型インキ(大日本インキ化学工業(株)製、商品名ダイキュアRT−21、108赤) 100部
シリコーンアクリレート 2部
2 基材
3 感熱発色層
4 パールインキ層
5 中間層
6 保護層
7 OP層(剥離性成分を有していない部分)
8 地紋印刷層(剥離性成分を有する部分)
31 感熱発色層
32 感熱発色層
41 パールインキ層
42 パールインキ層
Claims (3)
- 基材と、該基材の一方の面へ、前記基材面側から少なくとも第1感熱発色層、第1パールインキ層、第2感熱発色層、及び第2パールインキ層を有し、前記第1感熱発色層と前記第2感熱発色層の発色色相が異なり、前記第1パールインキ層及び前記第2パールインキ層は透明性を有し、サーマル印字により感熱発色した前記第1感熱発色層を前記第1パールインキ層及び前記第2パールインキ層を透して観察した色彩可変効果と、サーマル印字により感熱発色した前記第2感熱発色層が前記第2パールインキ層を透して観察した色彩可変効果とが異なり、前記第2パールインキ層側の面へ、さらに、剥離成分を有しない保護層を設け、該保護層の面へ、さらに、剥離成分を有する地紋印刷層を形成し、前記保護層及び前記地紋印刷層の面へ、サーマル印字及び熱溶融リボンによる感熱転写印字が両立できることを特徴とするサーマルカード。
- 上記第1パールインキ層及び/又は上記第2パールインキ層が絵柄、文字のパターンにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載のサーマルカード。
- 請求項1〜2のいずれか一つに記載のサーマルカードが、定期券、乗車券、トランプ、入場券のいずれか一つであることを特徴とするサーマルカード。
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