JP5076863B2 - 記録媒体 - Google Patents
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Description
しかしながら、セキュリティ性の高い、インクジェット方式での潜像画像を有し、かつ、耐擦擦性や耐溶剤性などの耐久性が要求される用途であれば、特に限定されるものではない。
また、上記の熱転写フイルムで、身分証明書等のIDカードを作成する場合、溶融転写タイプの熱転写フイルムの場合は、文字や数字等の如き画像の形成は容易であるが、これらの画像は耐久性、特に耐摩擦性が劣るという欠点がある。一方、昇華転写型の熱転写フイルムの場合には、顔写真等の階調性画像を形成することが出来るが、形成された画像は通常の印刷インキとは異なり、ビヒクルが無い為、耐光性、耐候性、耐摩擦性等の耐久性に劣るという問題がある。上記問題を解決する方法として、画像を形成した後に、該画像の表面に、さらに、透明樹脂層や硬化樹脂層などの保護層(本発明の保護層、ハードコート層、ホログラム層に相当する)を重ねて転写する方法がある。しかしながら、画像転写と保護層転写の2回の転写操作を行うために、煩雑で効率が悪い。
そこで、インクリボンを使用せず、インクジェット方式で画像を形成する記録媒体もあるが、インクジェット方式による画像では乾燥が遅いため画像形成速度が遅くなったり、また印画が滲んだり、さらに画像形成後の乾燥も遅いので、直ちに被転写体へ転写できないという問題点もあった。さらにまた、カード類、及び各種証明書類などは、資格証明や一定の経済的価値や効果を持つため、所有者を容易に特定できずなりすましや、偽造変造によって所有者以外が使用できてしまうという欠点もあった。
従って、記録媒体は、個人情報などの痕跡が残るインクリボンを使用せず、記録媒体へ画像を印画する際には画像が滲まず、乾燥が早く、耐擦擦性や耐溶剤性などの耐久性が要求され、さらに、偽造変造なりすましを防止するセキュリティ性も求められている。
また、支持体上の片面に、剥離層、ホログラムパターンを有する第1のホログラム形成層、透過性薄膜層、前記第1のホログラム形成層とは異なるホログラムパターンを有する第2のホログラム形成層、反射性薄膜層、接着層を順次積層してなるホログラム転写箔において、前記透過性薄膜層及び前記第2のホログラム形成層の間に当該透過性薄膜層の少なくとも一部を覆うように印刷層を形成し、前記印刷層は少なくとも一部が蛍光インキで印刷されているホログラム転写箔が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、蛍光インキはインクジェット方式ではなく、公知の印刷によるもので少ロット対応できず、ましてや、個人情報やオンデマンドで可変情報である画像の印画は極めて困難であるという欠点がある。
さらに、蛍光インキを用いず、同様の効果のある、支持体、剥離性保護層、この剥離性保護層上に設けられ、画像データに基づいて画像を設けるとともに、画像表示体の基材に対し熱接着性を有する受像兼接着層を備えた中間転写シートにおいて、前記受像兼接着層が部分的に厚み差を有し、その部位において光学的干渉現象による認識色の違いを生じさせる偽造防止策を施した中間転写シートが知られている(例えば、特許文献3参照。)。しかしながら、厚み差で光学的干渉現象を有する構成は精密で、複雑な工程を経るために、高コストとなるという欠点がある。
また、本出願人は、熱転写シート基材、離型層、耐水性樹脂層、水性インキ受容層、インクジェット印刷層が順に形成された熱転写シート(本発明の記録媒体に相当する)と、該熱転写シートをカード素材へ熱転写するカードの製造方法を開示している(例えば、特許文献4参照。)。
しかしながら、所有する個人の顔写真や自分の好みの図案や絵柄からなる任意の鮮明なオリジナル画像を形成できるが、偽造変造なりすましを防止するセキュリティ性が低いという欠点がある。
さらに、本出願人は、耐熱性基材フィルム上に蛍光インキ層を設けた蛍光潜像転写フィルムを、中間転写媒体に重ね合わせ、蛍光潜像転写フィルムの蛍光インキ層を発熱素子により所望のパターン状に加熱して、中間転写媒体に蛍光インキからなる蛍光潜像を形成した後、被転写体に中間転写媒体の蛍光潜像を転写して印画物、及び蛍光潜像形成方法を開示している(例えば、特許文献5〜6参照。)。
しかしながら、蛍光潜像転写フィルムへ発熱素子により所望のパターン状に加熱して、蛍光インキ層を中間転写媒体に転写した後の、蛍光潜像転写フィルムには印画されて抜けた部分がある蛍光潜像転写フィルムの残フィルムが排出され廃棄され、この抜け部分は秘密にしたい個人情報などであるが、紫外線を照射することで個人情報などが知られてしまうという欠点があり、さらに、蛍光潜像によるセキュリティパターンが蛍光材料層と該蛍光材料層の上方にパターン状に設けられた紫外線吸収パターンとから構成されるので、モノクロトーンの画像であり、カラーの潜像画像を印画できないという問題点もがある。
このために、本出願人はさらに研究を鋭意進めて、受容層へナノガラス蛍光粒子を含むインクを用いたインクジェット方式での潜像画像を印画することで、本発明に至ったものである。
請求項2の発明に係わる記録媒体は、上記受容層が少なくともカチオン性ウレタン系樹脂、カチオン性フィックス剤及びフィラーとを含むように、したものである。
請求項3の発明に係わる記録媒体は、上記保護層の代わりに、ハードコート層、又はホログラム層と透明反射層とを用いるように、したものである。
請求項4の発明に係わる記録媒体は、上記潜像画像がカラー画像であるように、したものである。
請求項2の本発明によれば、請求項1の効果に加えて、画像を印画する際に、画像が滲まず、乾燥が早い記録媒体が提供される。
請求項3の本発明によれば、請求項1〜2の効果に加えて、被転写体に画像を転写した後には、耐擦擦性や耐溶剤性などの耐久性が高い記録媒体が提供される。
請求項4の本発明によれば、請求項1〜3の効果に加えて、潜像画像がカラー画像であり、セキュリティ性がより高い記録媒体が提供される。
図1は、本発明の1実施例を示す記録媒体の断面図である。
図2は、本発明の1実施例を示す記録媒体の断面図である。
好ましくは受容層21としては、カチオン性ウレタン系樹脂(バインダ)とカチオン性フィックス剤とフィラーとを含むようにする。また、保護層15の代わりに、(図示せず)ハードコート層25(図示せず)、又は図2に示すようにホログラム層35と透明反射層37とを用いてもよい。さらに、潜像画像105はRGBから構成したカラー画像とすることが好ましい。さらにまた、受容層21へは、潜像画像105に加えて、インクジェット方式で可視画像103を形成するのが好ましく、図1にも図示してある。
・<プライマ層組成物途工液>
ポリエステル樹脂 10質量部
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 10質量部
溶媒(MEK:トルエン=1:1) 80質量部
・<受容層組成物途工液(pH=3.5)>
第4級アンモニウム塩型ポリカーボネート系ポリウレタン 20質量部
ダンフィックス505RE(日東紡績社製;ポリカチオン性フィックス剤)2質量部
マイクロシリカ(平均粒子径0.5μ) 1質量部
溶媒(水:IPA=3:1) 80質量部
該記録媒体を54mm×85mmサイズに打ち抜いて、会員証用の白カードとした。
該白カードへ保護層転写内蔵インクジェットプリンタを用いて、印画操作と保護層の転写操作をインラインで行った。
まず、白カードの受容層21へ、ノズル径30μmのカラー用インクジェットヘッドを用いて、粒径50nmの赤発光ナノガラス蛍光粒子、緑発光ナノガラス蛍光粒子、青発光ナノガラス蛍光粒子を含むRGBインクを用いて、オンデマンドで顔写真の潜像画像105を印画(形成)し、さらに、公知の着色インクを用いて、オンデマンドで会名と名前の可視画像103を印画(形成)し、遠赤外線ヒーターで2秒間乾燥乾燥させた直後、145℃の熱ローラとゴムローラで、ハードコート層転写箔として公知の転写基材/剥離層/ハードコート層/接着層の接着層面とを重ね合わせて、走行速度1m/分で転写した後に、基材を剥離し除去して、実施例1の記録媒体10を得た。会名と名前は目視で観察でき、顔写真(潜像画像105)は観察できなかったが、ブラックライトで照射するとカラーの顔写真をも観察することができた。
11:基材
13:離型層
15:保護層
16:プライマ層
25:ハードコート層
35:ホログラム層
37:透明反射層層
19:接着層
21:受容層
101:被転写体
102:被着層
103:可視画像
105:潜像画像
Claims (4)
- 基材と、該基材の一方の面に少なくとも受容層、及び保護層が積層されてなる記録媒体であって、前記受容層へナノガラス蛍光粒子を含むインクを用いて、インクジェット方式で潜像画像を形成してなることを特徴とする記録媒体。
- 上記受容層が少なくともカチオン性ウレタン系樹脂、カチオン性フィックス剤及びフィラーとを含むことを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
- 上記保護層の代わりに、ハードコート層、又はホログラム層と透明反射層とを用いることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の記録媒体。
- 上記潜像画像がカラー画像であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の記録媒体。
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