JP2002029153A - 真珠光沢層を有する感熱用紙 - Google Patents

真珠光沢層を有する感熱用紙

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JP2002029153A
JP2002029153A JP2000212646A JP2000212646A JP2002029153A JP 2002029153 A JP2002029153 A JP 2002029153A JP 2000212646 A JP2000212646 A JP 2000212646A JP 2000212646 A JP2000212646 A JP 2000212646A JP 2002029153 A JP2002029153 A JP 2002029153A
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Reiko Ando
麗子 安藤
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 くじ、チケット等に使用する感熱用紙におい
て感熱発色層上に真珠光沢層を塗工した真珠光沢層を有
する感熱用紙を提供する。 【解決手段】 本発明の真珠光沢層を有する感熱用紙1
0の第1の実施形態は、用紙基材11上に感熱発色層1
2を設けて感熱発色紙13を形成し、当該感熱発色紙上
に真珠光沢顔料を使用した光沢層15を設けたことを特
徴とし、第2の実施形態は、用紙基材上に感熱発色層を
設けて感熱発色紙を形成し、文字、罫線等の印刷層を設
けた後、当該感熱発色紙上に真珠光沢顔料を使用した光
沢層を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱用紙を用いた
チケットやくじ等において、感熱発色層の上面に視角に
より反射色の変化を生じる真珠光沢顔料塗工層を積層す
ることにより、媒体の表現性・意匠性を高めるととも
に、複写による偽造や表示文字の改ざん・変造を防止
し、真偽判定を目視で容易に行えるようにした技術に関
する。
【0002】
【従来技術】金融機関等で使用する取引明細や各種証明
用途で使用される感熱ジャーナル、感熱紙を使用した配
送伝票、値札や種別表示用のタグやラベル、あるいはチ
ケットやくじ、というように感熱紙はあらゆる分野で使
用されている。しかし一方、感熱紙は複写による偽造や
表示文字の改ざん・変造が比較的に容易であることか
ら、その対策が従来から種々検討されている。
【0003】例えば、特開平11−344930号公報
には、透かしとして用いる模様を印刷し、その上に乳白
色の感熱発色層を形成して、透かし効果を有する感熱用
紙を得ることが記載されている。しかし、この感熱用紙
によるチケット等はカラーコピーやスキャナー・プリン
ターを利用して、類似の偽造券を比較的簡単に製造する
ことができる。また、特開平11−314459号公報
には、近赤外線蛍光化合物がコーティングされて成り、
それらが感熱コーティング成分と早期の反応を起こすこ
となく安定した感熱用紙を得ることが記載されている。
しかし、近赤外線蛍光化合物の判別に、特殊ライト等の
機具を必要とする問題がある。
【0004】またさらに、特開平11−078326号
公報には、ホログラム等の光輝性スレッドを有する感熱
用紙を使用した乗車券、が記載されている。しかし、こ
の公報の技術や前述の公報の技術は、用紙製造の段階で
コーティングやスレッドの抄造など特殊な加工を伴うた
め、工程が特殊かつ煩雑となり、用紙価格が高価になる
問題がある。また、いずれも媒体そのものの真偽を判別
するのに有効であって、感熱発色・表示させた文字や絵
柄の改ざん防止には殆ど効果がない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明では、
用紙製造段階で特別の加工を行わず、通常の感熱用紙に
おいて、感熱発色層(面)の上層に、真珠光沢顔料を含
有せしめた樹脂組成物、塗料またはインク等を塗工する
ことにより、発色させた文字そのものの改ざん・変造を
困難にすべくされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の要旨の第1は、用紙基材上に感熱発色層を設
けて感熱発色紙を形成し、当該感熱発色紙上に真珠光沢
顔料を使用した光沢層を設けたことを特徴とする真珠光
沢層を有する感熱用紙、にある。かかる感熱用紙である
ため、偽造・改ざんを困難にすることができる。
【0007】上記課題を解決するための本発明の要旨の
第2は、用紙基材上に感熱発色層を設けて感熱発色紙を
形成し、さらに文字、罫線等の印刷層を設けた後、当該
感熱発色紙上に真珠光沢顔料を使用した光沢層を設けた
ことを特徴とする真珠光沢層を有する感熱用紙、にあ
る。かかる感熱用紙であるため、偽造・改ざんを困難に
することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の真珠光沢層を有す
る感熱用紙について図面を参照して説明する。図1は、
本発明の真珠光沢層を有する感熱用紙の第1の実施形態
を示す図である。図1のように、まず、通常の感熱用紙
に用いられる基材用紙11に感熱発色層12を塗工して
感熱発色紙13を準備する。次いで、当該感熱発色紙1
3の紙面上に真珠光沢顔料を含む樹脂組成物を塗工して
真珠光沢層15を設ける。塗工方法としては、フレキソ
やロールコーター、バーコーターによる塗工、グラビ
ア、シルクスクリーン、オフセット、活版等による印刷
や転写法等、各種の方法を採用することができる。真珠
光沢層の塗工厚みは、感熱発色層12の発色を妨げない
ように、30μm以下が好ましい。
【0009】真珠光沢層15の上に罫線、絵柄等の通常
の印刷をして印刷層16を設けても良いが、それらを感
熱発色層12を発色させて発色部分18として表現する
こともできる。発色層を発色させる場合は、多色感熱発
色用紙を用いるとさらに効果的な表現が可能となる。図
1中、符号18で示す部分は、本発明の感熱用紙をサー
マルヘッド等で発色させた部分であり、表面から観察す
ると淡い虹色の真珠光沢色を透して発色状態を視認する
ことができる。本発明の真珠光沢層を有する感熱用紙1
0は、図1のように、感熱発色紙13と真珠光沢層15
の間に感熱発色紙13の保護の目的で、OP(オーバー
プリント)層14を設けてもよい。さらに、必要により
真珠光沢層15または印刷層16上にOP層17を設け
てもよい。OP層はいずれも塗工層の保護強化を図るも
ので任意的なものである。
【0010】真珠光沢顔料は、薄片状の基質に高屈折率
の金属酸化物を被覆して光の干渉による干渉色によって
真珠光沢を発現させるものが好ましく使用される。薄片
状の基質としては、例えば、雲母、タルク、カオリン、
オキシ塩化ビスマス、ガラスフレーク、PETフレーク
やSiO2 のフレーク、アルミニュウム等各種の金属や
プラスチック等の小板のフレークが適している。また、
高屈折率の金属酸化物としては、二酸化チタンや酸化ジ
ルコニウム等の高い屈折率を有する均一な層を少なくと
も一層以上被覆する。これにより基質面と真珠光沢層皮
膜面の各々で反射した光が干渉色を呈するものとするこ
とができる。当該塗工材料は、真珠光沢顔料の他に、有
機、無機顔料や蛍光顔料、あるいはその他の機能性顔料
を含んでいてもよい。
【0011】図2は、本発明の真珠光沢層を有する感熱
用紙の第2の実施形態を示す図である。第2の実施形態
の場合は、基材用紙11に感熱発色層12を塗工して感
熱発色紙13を準備した後、まず、罫線や絵柄等の通常
の印刷をして印刷層16を設ける。次いで、当該感熱発
色紙13の紙面や印刷層16上に真珠光沢顔料を含む樹
脂組成物を塗工して真珠光沢層15を設ける。真珠光沢
層15は図2のように、部分的に塗工しても良いし、全
面に塗工しても良い。塗工方法は、第1の実施形態と同
様に行えば良い。図2の実施形態では、真珠光沢層15
の剥離防止や保護を目的としてOP層17が真珠光沢層
15の上に形成されている。
【0012】図3は、本発明の真珠光沢層を有する感熱
用紙を改ざんした場合の状況を示す図である。図1にお
いて、発色部分〜のうち、だけを改ざんする目的
で削った場合(研削部19w)、真珠光沢層15も合わ
せて削れてしまうので、その部分は光沢を失い、改ざん
したことが明瞭となる。また、発色層と同色のインキで
改ざんパターン19pを付与しても、パターン上には特
有の真珠光沢色感を再現できないため、一瞥して判定が
可能となる。このように、本発明の真珠光沢層を有する
感熱用紙10では、特有の光沢層を有するため、偽造・
改ざんが極めて困難となる。
【0013】上記のような発色パターンの改ざん防止と
して使用する場合に使用される真珠光沢顔料は、下地パ
ターンを良好に透過して視認しやすいことが好ましいの
で、塗工後の反射率が50%以下であることが好まし
い。表示文字の改ざんは、くじ(任意番号選択型など)
で「番号違いのはずれ券」が多く存在する時に発生する
事例が多く、その様な媒体に対して、本発明の感熱用紙
は特に有効であると考えられる。
【0014】
【実施例】黒色発色の感熱用紙(王子製紙株式会社製)
に、真珠光沢顔料として赤紫色の雲母チタン顔料(メル
ク社製)を使用したオフセットインキで、パターン表示
部分を含む全面に印刷を行った。なお、真珠光沢層の塗
膜膜厚は、2μmであり、塗工後の反射率は、15%で
あった。この感熱用紙に対して感熱プリンターを使用し
て、搬送速度1.5m/min、1.0mJ/dotで
パターン印字を行ったところ、良好に発色し真珠光沢色
を有するパターンを十分に確認することができた。
【0015】また、発色部分の一部をナイフで削ると、
その部分が明らかに真珠光沢色を失い、また、黒インキ
で新たにパターンを付加した部分は、真珠光沢色を有す
る部分とは明らかに異なって見え、いずれも改ざんした
ことを明瞭に判別することができた。
【0016】
【発明の効果】上述のように、本発明の真珠光沢層を有
する感熱用紙は、感熱発色層上に視角により反射色の変
化を生じる真珠光沢顔料塗工層が積層されているので、
媒体の表現性・意匠性を高めるとともに、複写による偽
造や表示文字の改ざん・変造をきわめて困難にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の真珠光沢層を有する感熱用紙の第1
の実施形態を示す図である。
【図2】 本発明の真珠光沢層を有する感熱用紙の第2
の実施形態を示す図である。
【図3】 本発明の真珠光沢層を有する感熱用紙を改ざ
んした場合の状況を示す図である。
【符号の説明】
10 真珠光沢層を有する感熱用紙 11 用紙基材 12 感熱発色層 13 感熱発色紙 14 OP層 15 真珠光沢層 16 印刷層 17 OP層 18 発色部分 19p 改ざんパターン 19w 研削部 20 パターン表示部分

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙基材上に感熱発色層を設けて感熱発
    色紙を形成し、当該感熱発色紙上に真珠光沢顔料を使用
    した光沢層を設けたことを特徴とする真珠光沢層を有す
    る感熱用紙。
  2. 【請求項2】 感熱発色紙と真珠光沢層との間にオーバ
    ープリント層が設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の真珠光沢層を有する感熱用紙。
  3. 【請求項3】 用紙基材上に感熱発色層を設けて感熱発
    色紙を形成し、さらに文字、罫線等の印刷層を設けた
    後、当該感熱発色紙上に真珠光沢顔料を使用した光沢層
    を設けたことを特徴とする真珠光沢層を有する感熱用
    紙。
  4. 【請求項4】 真珠光沢顔料を使用した光沢層が、感熱
    発色紙の一部に塗工されていることを特徴とする請求項
    1もしくは請求項3記載の真珠光沢層を有する感熱用
    紙。
  5. 【請求項5】 真珠光沢層の表面にオーバープリント層
    が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求
    項4記載の真珠光沢層を有する感熱用紙。
  6. 【請求項6】 真珠光沢顔料が雲母チタン系顔料である
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5記載の真珠光
    沢層を有する感熱用紙。
  7. 【請求項7】 感熱用紙が、くじ、チケット用途である
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5記載の真珠光
    沢層を有する感熱用紙。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005313508A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Kobayashi Kirokushi Co Ltd 感熱記録紙
JP2006095720A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Dainippon Printing Co Ltd サーマルカード

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