JP4508056B2 - 集塵装置 - Google Patents

Description

本発明は、ファンと電動機を備えた集塵装置に関するものである。

従来、この種の集塵装置は、多翼ファンと渦巻きケーシングを用いており、本体の短辺の長さに対して、ファンの直径は５０％以上ある大型ファンが用いられていた。また、軸方向の厚みはファン直径に対し１５％程度となっているのが、普通であった（例えば、特許文献１参照）。

以下、その集塵装置について図４の側面断面図を参照しながら説明する。

図４の側面断面図のように、羽根車１０１は、渦巻きケーシング１０２を有し。また羽根車１０１の直径１０３は、本体１０４の短辺１０５の長さの半分以上であり、また、軸方向厚み１０６は、ファン１０１の直径１０３の約１５％となっている。また、吸い込み側に、集塵フイルタ１０７などを設置している構成となっている。
特開２００４−５３０７９号公報（第５図）

このような従来の集塵装置では、商品の厚みが、大きく、クリーンルームや清浄度を要求される機器に、組み込まれたときに吸い込みスペースが小さく、空気圧力損失がかかり、集塵装置の風量がでにくいので、風量を出すためには、電力や騒音が大きくなることが課題となっている。

本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、集塵装置を薄型とし、吸い込み条件を良くし、風量を出すための電力や騒音を小さくすることを目的としている。

本発明の集塵装置は、複数のインデューサ付きターボファンとＨＥＰＡフイルタと複数のＤＣモータと矩形の本体とで構成され、前記本体内に前記インデューサ付きターボファンが設けられ、前記インデューサ付きターボファンが前記ＤＣモータの軸に固定され、前記ＤＣモータは取付足によって矩形の前記本体に固定され、前記インデューサ付きターボファンが前記ＤＣモータによって駆動されると前記インデューサ付きターボファンの吸込口より空気が吸い込まれ前記本体に衝突し前記ＨＥＰＡフイルタを通過し集塵され送風される集塵装置であって、前記本体の内部の圧力損失が小さくなるように、前記インデューサ付きターボファンの直径は前記本体の短辺の４０から５０％の範囲にあることで同一風量時の騒音を低くし、ファンの外周部の厚みは、ファンの直径の５％から１０％の範囲にあるものである。

この手段により、集塵装置を薄型とし、吸い込み条件を良くし、風量を出すための電力や騒音を小さくすることが可能となる。本体の内部の圧力損失は小さくなり、同一風量時の騒音が低くなる。

また他の手段は、ファンの枚数は、１０枚以上であることを特徴としたものである。

この手段により、薄型でも風量がでる羽根車となり、集塵装置を薄型とし、吸い込み条件を良くし、風量を出すための電力や騒音を小さくすることが可能となる。

集塵装置を薄型とし、吸い込み条件を良くし、風量を出すための電力や騒音を小さくすることができる。

本発明の集塵装置は、複数のインデューサ付きターボファンと集塵フイルタと複数のＤＣモータと矩形の本体とで構成され、前記本体内に前記インデューサ付きターボファンが設けられ、前記インデューサ付きターボファンが前記ＤＣモータの軸に固定され、前記ＤＣモータは取付足によって矩形の前記本体に固定され、前記インデューサ付きターボファンが前記ＤＣモータによって駆動されると前記インデューサ付きターボファンの吸込口より空気が吸い込まれ前記本体に衝突し前記集塵フイルタを通過し集塵され送風される集塵装置であって、前記本体の内部の圧力損失が小さくなるように、前記インデューサ付きターボファンの直径は前記本体の短辺の４０から５０％の範囲にあることで同一風量時の騒音を低くし、ファンの外周部の厚みは、ファンの直径の５％から１０％の範囲にあることにより、本体の内部の圧力損失は小さくなり、同一風量時の騒音が低くなるものである。薄型でも性能を劣化させないために、前記ファンの直径や軸方向厚みや枚数を特定し、集塵装置を薄型とし、電力や騒音を小さくすることを可能としたものである。

（実施の形態１）
図１は実施の形態１の平面断面図である。図１において、インデューサ付きターボファン１が、電動機２の軸３に固定され、この電動機２は、取付足４によって矩形の本体５に固定されている。前記ターボファン１や電動機２、軸３は複数であり、さらに、ターボファン１の下には、単数のＨＥＰＡフイルタで構成した集塵フィルタ６が設置されている。

上記構成において、前記ターボファン１が前記電動機２によって駆動されると、前記ターボファン１の吸込口より、空気が吸い込まれ、前記本体５に衝突し、下方の前記集塵フイルタ６を通過し、集塵され下方に送風される。この時、前記ターボファン１の直径７は、前記本体５の短辺の長さ８の４０から５０％の範囲にあるので、前記本体５の内部の圧力損失は小さくなり、小さいファン直径でも、確実に送風され、同一風量時の騒音も低い。これは、図１のように、直径７は、本体５の短辺の長さ８の４０％以下では同一風量を出すための回転数が上昇し、同一風量の騒音は大きくなり、また５０％以上では、吐き出し風と本体との衝突で、圧力損失が生じ、同一風量を出すための回転数が上昇し、同一風量時での騒音が大きくなるためである。

これにより、本体内部の圧力損失は小さくなり、集塵装置をより薄型とすることができる。

（実施の形態２）
図２は実施の形態２の平面断面図である。なお、実施の形態１と同一部分については同一番号を付し、詳細な説明を省略する。

図２において、インデューサ付きターボファン１が、電動機２の軸３に固定され、この電動機２は、取付足４によって矩形の本体５に固定されている。前記ターボファン１や電動機２、軸３は複数であり、さらに、ターボファン１の下には、単数の集塵フイルタ６が設置されている。

上記構成において、前記ファン１が前記電動機２によって駆動されると、前記ターボファン１の吸込口より、空気が吸い込まれ、前記本体５に衝突し、下方の前記集塵フイルタ６を通過し、集塵され下方に送風される。この時、前記ターボファン１の外周部の厚み９は、前記ターボファン１の直径の５％から１０％の範囲にあるので、前記本体内部の圧力損失は小さくなり、小さいファン直径でも、確実に送風され、同一風量時の騒音が低くなる。これは、図２のように、前記ターボファン１の外周部の厚み９は、前記ターボファン１の直径の５％以下では同一風量を出すための回転数が上昇し、同一風量の騒音は大きくなり、前記ターボファンの１の直径の１０％以上では、薄型に効果がない。

これにより、薄型とし、かつ性能を向上させることができる。

（実施の形態３）
図２および図３にもとづいて説明をする。なお、実施の形態１または２と同一部分については同一番号を付し、詳細な説明を省略する。

図において、インデューサ付きターボファン１が、電動機２の軸３に固定され、この電動機２は、取付足４によって矩形の本体５に固定されている。前記ターボファン１や電動機２、軸３は複数であり、さらに、ターボファン１の下には、単数の集塵フイルタ６が設置されている。

上記構成において、前記ターボファン１が電動機によって駆動されると、このターボファン１の吸込口より、空気が吸い込まれ、前記本体５に衝突し、下方の前記集塵フイルタ６を通過し、集塵され下方に送風される。この時、前記ターボファン１のブレード１０の枚数は、１０枚以上であるので、前記ターボファン１は小型薄型でも、送風能力が大きくできる。

枚数が、９枚以下では、同一風量を出す回転数が大きくなり、同一風量での騒音が大きくなり、１０枚以上だと、回転数が小さく押さえられ、同一風量での騒音が小さくなる。

これにより、薄型でも騒音の小さいターボファン１となり、集塵装置を性能を悪化せずに薄型とすることができる。

本発明にかかる集塵装置は、薄型とし、吸い込み条件を良くし、風量を出すための電力や騒音を小さくすることを目的としている。本体の内部の圧力損失は小さくなり、同一風量時の騒音が低くなるものである。

本発明の実施の形態１の側面断面図 同実施の形態２および３の側面断面図 本発明のターボファンの正面図 従来の集塵装置を示す断面図

符号の説明

１ ターボファン
２ 電動機
３ 軸
４ 取付足
５ 本体
６ 集塵フイルタ
７ 直径
８ 短辺の長さ
９ 外周部の厚み
１０ ブレード

Claims (2)

1. 複数のインデューサ付きターボファンと集塵フイルタと複数のＤＣモータと矩形の本体とで構成され、前記本体内に前記インデューサ付きターボファンが設けられ、前記インデューサ付きターボファンが前記ＤＣモータの軸に固定され、前記ＤＣモータは取付足によって矩形の前記本体に固定され、前記インデューサ付きターボファンが前記ＤＣモータによって駆動されると前記インデューサ付きターボファンの吸込口より空気が吸い込まれ前記本体に衝突し前記集塵フイルタを通過し集塵され送風される集塵装置であって、前記本体の内部の圧力損失が小さくなるように、前記インデューサ付きターボファンの直径は前記本体の短辺の４０から５０％の範囲にあることで同一風量時の騒音を低くし、ファンの外周部の厚みは、ファンの直径の５％から１０％の範囲にある集塵装置。
2. ファンのブレード枚数は、１０枚以上であることを特徴とした請求項１記載の集塵装置。

Images