JP2001304172A - 電動送風機及び電気掃除機 - Google Patents

電動送風機及び電気掃除機

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JP2001304172A
JP2001304172A JP2000117465A JP2000117465A JP2001304172A JP 2001304172 A JP2001304172 A JP 2001304172A JP 2000117465 A JP2000117465 A JP 2000117465A JP 2000117465 A JP2000117465 A JP 2000117465A JP 2001304172 A JP2001304172 A JP 2001304172A
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impeller
blades
electric blower
moving
moving blades
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JP2000117465A
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Toru Hirose
徹 広瀬
Hiroyuki Kayama
博之 香山
Tomoyuki Kikukawa
智之 菊川
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電動送風機から発生する、動翼枚
数と回転数の積により決まる周波数を有した高周波の風
きり音を低減する。 【解決手段】 後退翼型の複数枚の動翼22を有した遠
心型のインペラ21と、その周囲に配置された複数枚の
静翼を有したエアガイド25と、インペラ21を駆動す
る電動機29を有し、動翼22の枚数と、インペラ21
の毎秒の回転数との積が16000以上することで、高
周波の風きり音を16kHz以上の非可聴領域にでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、後退翼型の複数枚
の動翼を有した遠心型のインペラを有する電動送風機お
よびそれを用いた電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】以下に従来の電動送風機について図11
に基づいて説明する。1は遠心型のインペラであり、複
数枚の動翼2を前シュラウド3、後シュラウド4により
挟持する事により構成されている。5は複数枚の静翼6
を有したエアガイドであり、インペラ1の外周に設置さ
れている。7はファンケースであり、前記インペラ1、
エアガイド5を内包し、中央に吸気口8を有している。
9は電動機であり、回転軸10にインペラ1が固定され
ている。
【0003】電動機9を駆動しインペラ1を回転させる
と、遠心力により気流が生じる。すなわち、ファンケー
ス7の吸気口8を通り、インペラ1の入口孔1aから空
気が吸い込まれ、インペラ1の外周へ排気される。排気
された気流はエアガイド5を通過し圧力回復された後、
電動機9内部の空気通路9aを通り、電動機排気孔10
bから外部に排気される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記電動送風機を組み
入れた電気掃除機には、騒音という大きな課題がある。
騒音の原因の一つに電動送風機の騒音がある。すなわ
ち、複数枚の動翼2が高速で回転する際発生する周期的
な圧力脈動に起因する騒音が大きな課題となっている。
【0005】この種の騒音は、動翼2と静翼6の干渉に
より生じるもので、静翼6を無くすこと、あるいは動翼
2と静翼6をあまり接近させず、その距離を大きく取る
ことにより低減することができる。しかし、これらの方
法は電動送風機11の効率を低下させることになり、効
率を低下させることなく低騒音の電動送風機11を実現
することは難しい。
【0006】また、別な方法として、インペラ1の回転
数を低くすることも低騒音化に関しては有効ではある
が、所定の出力を得るにはインペラ1の外径が大きくな
り、電気掃除機自身の大型化につながり、小型でかつ低
騒音な電気掃除機を実現することは難しい。
【0007】本発明は、上記課題に鑑み、効率がよく低
騒音で、しかも小型な電動送風機を提供するとともに、
その電動送風機を用いた電気掃除機を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、複数枚の動翼を有したインペラと、その周
囲に配置された複数枚の静翼を有したエアガイドと、前
記インペラを駆動する電動機を備え、前記動翼の枚数
と、前記インペラの毎秒の回転数との積が16000以
上である電動送風機とすることにより、発生する圧力脈
動に起因する騒音の周波数が可聴音域外に移動し、結果
として低騒音化が実現できる。また、動翼と静翼の距離
を大きくとる必要もないので効率の低下もない。さら
に、インペラの回転数を低下させずとも低騒音化を実現
できるので、電動送風機のインペラを大型化する必要も
なく、電気掃除機に電動送風機を組み入れたとしても電
気掃除機の大型化もない。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、複数枚の動翼を有したインペラと、その周囲に配置
された複数枚の静翼を有したエアガイドと、前記インペ
ラを駆動する電動機を備え、動翼の枚数と、インペラの
毎秒の回転数との積が16000以上とすることによ
り、圧力脈動に起因する騒音の周波数を可聴音域外にす
ることができ低騒音化が可能になる。
【0010】本発明の請求項2に記載の発明は、複数枚
の動翼を有したインペラと、その周囲に配置された複数
枚の静翼を有したエアガイドと、前記インペラを駆動す
る電動機を備え、前記動翼の枚数と、前記インペラの毎
秒の回転数との積が8000以上とすることにより、圧
力脈動に起因する騒音の2次高調波成分を可聴音域外に
することができ、低騒音化が可能になる。
【0011】本発明の請求項3に記載の発明は、静翼の
枚数を、動翼の枚数の2倍から1を引くあるいは1を足
した数とすることにより、圧力脈動に起因する騒音の2
次高調波成分を可聴音域外にすると同時に、基本周波数
成分を伝搬しにくくする事ができ低騒音化が可能にな
る。
【0012】本発明の請求項4に記載の発明は、インペ
ラ内外径比が0.6以上の請求項1記載の電動送風機と
することにより、圧力脈動に起因する騒音の周波数を可
聴音域外にし低騒音化をはかると同時に、電動送風機と
して損失を最小に抑え、効率の最適化が可能になる。
【0013】本発明の請求項5に記載の発明は、静翼を
長短2種類でかつ同数とし、長短合わせた枚数を静翼の
枚数とすることにより、圧力脈動に起因する騒音の周波
数を可聴音域外にし低騒音化が図れると同時に、電動送
風機の気流流入部の断面積を大きくすることにより損失
を低減し、効率の向上ができる。
【0014】本発明の請求項6に記載の発明は、動翼を
長短2種類でかつ同数とし、長短合わせた枚数を動翼の
枚数とし、静翼の枚数を長い動翼の枚数の2倍から1を
引くあるいは1を足した数とすることにより、さらに圧
力脈動に起因する騒音を小さくでき、かつ効率の向上が
期待できる。
【0015】本発明の請求項7に記載の発明は、インペ
ラを、動翼と、この動翼を挟持する後シュラウドと前シ
ュラウドから構成し、前記動翼の高さが一定で、後シュ
ラウドと前シュラウドを平行とすることにより、圧力脈
動に起因する騒音の周波数を可聴音域外にし低騒音化が
図れると同時に、シュラウドのカシメ部分に加わる応力
を低減し、より一層の高速化が可能になる。
【0016】本発明の請求項8に記載の発明は、インペ
ラを、動翼と、この動翼を挟持する後シュラウドと前シ
ュラウドから構成し、最内周に位置する動翼のカシメ部
分より外周の範囲で、動翼の高さを一定で、後シュラウ
ドと前シュラウドを平行とすることにより、圧力脈動に
起因する騒音の周波数を可聴音域外にし低騒音化が図れ
ると同時に、シュラウドのカシメ部分に加わる応力を低
減し、より一層の高速化が可能になる。また、気流流入
部の断面積を大きくすることにより損失を低減し、効率
の向上ができる。
【0017】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
1〜8のいずれか1項に記載の電動送風機を搭載した電
気掃除機とすることにより、電気掃除機の低騒音化が可
能になり、電気掃除機の大型化も防ぐことができる。
【0018】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例で
ある電動送風機20を図1、図2、図3を用いて説明す
る。図1において、21はインペラを示し、薄板金属で
できた複数枚の動翼22を薄板金属の後シュラウド23
および前シュラウド24により挟み込み、動翼22を各
シュラウド23、24にカシメ止めしている。21aは
前シュラウド24に設けられたインペラ21の入口孔を
示している。矢印27はインペラの回転方向を示してお
り、インペラ21は後退翼型の動翼22を有した構成と
なっている。すなわち、動翼22がインペラ21の外径
と交わる角度βが90度より小さくなっている。一般に
この型の遠心型のインペラ21は高速で圧力を発生させ
るのに有利な形状である。
【0019】25は複数枚の静翼26を有したエアガイ
ドを示し、静翼22がインペラ21の外周に同心円上で
隙間28を保持するように取り付けられている。29は
電動機を示し、フレーム30の内部に固定子31が圧入
固着され、固定子31の内側に回転軸32を有した回転
子33を有している。回転子33は軸受け34a、34
bを介して電動機29のフレーム30に支持されてい
る。フレーム30と固定子31の間には空気通路35が
設けられており、フレーム30のインペラ21側には通
気口36、反対側には排気孔37が設置されている。イ
ンペラ21は回転軸32に固定され、エアガイド25は
インペラ21側フレームに固定されている。38は中央
に吸気口38aを有したファンケースであり、吸気口3
8aがインペラ21の入口孔21aと僅かな隙間をおい
て対峙するようにフレーム30外周に固着されている。
この図では、電動機29を交流整流子電動機としたが、
別の種類例えばインバータ駆動によるブラシモータなど
でも良い。
【0020】また、図2に、エアガイド25単体を示
し、図3にインペラ21単体を示す。
【0021】次に動作について述べる。電動機29を駆
動しインペラ21を回転させると遠心力の作用で吸い込
み力が発生し、吸気口38a、入口孔21aから空気が
流入しインペラ21の外周から排出される。排出された
気流はエアガイド25の静翼26で両側を囲まれた拡大
通路39を通り圧力回復される。その後エアガイド25
の裏面25aを通り、電動機29の通気口36から電動
機29内部の空気通路35を通り、排気孔37から排出
される。
【0022】インペラ21の外周から排気された気流が
エアガイド25の拡大通路39に流入する際、動翼22
が静翼26を通過する毎に圧力の変動が生じる。この圧
力は周期性を有しているので周期的な圧力脈動となり下
流、上流側に騒音として伝搬する。圧力脈動の基本周波
数fp(Hz)は動翼22の枚数Zとインペラ21の毎
秒の回転数N(r/sec)の積で次式で表される。
【0023】f(Hz)=Z×N そしてこの圧力脈動に起因する騒音の周波数fn(H
z)は、高調波分を含めて次式で示す周波数の音が発生
する。ここでnは正の整数である。
【0024】fn(Hz)=n×Z×N 本実施例では、静翼の枚数は16枚であり、回転数が1
000(r/sec)であれば、この圧力脈動に起因す
る騒音の周波数は基本周波数は16(kHz)で、その
高調波として32(kHz)、64(kHz)、96
(kHz)等が発生する。一般の人の聴感特性から16
(kHz)を超える音は非常に聞こえにくくなることか
ら、上述したように、動翼22の枚数と、インペラ21
の毎秒の回転数との積が16000以上になるように設
定すれば、圧力脈動に起因する騒音は殆ど聞こえなくな
り、結果として低騒音化が実現できる。この方法であれ
ばインペラ21と静翼26の距離も小さくすることが可
能になり、電動送風機20としての効率も良くなる。ま
た、高速で回転させるため、比較的小型な電動送風機が
実現でき、電気掃除機など使用する機器の小型、軽量化
も実現できる。
【0025】この種の電動送風機では圧力脈動の基本周
波数騒音とその2倍の高調波騒音が良く発生する。動翼
22の枚数と、インペラ21の毎秒の回転数との積を8
000以上に設定すれば、その2倍の高調波成分の周波
数は16(kHz)以上すなわち一般の可聴音域以上と
なり聞こえなくなる。このようにすれば少なくとも高調
波成分の低減は可能になる。
【0026】動翼22と静翼26の干渉で発生するこの
種の騒音は、動翼22の枚数Zrと静翼26の枚数Zs
の関係により伝わり易い高調波成分が決まる。すなわち
次式で示すモード数mが0に近いほどその周波数の音が
伝わり易くなる傾向がある。nは高調波の次数を、lは
任意の整数を示す。
【0027】m=|n×Zr−l×Zs| ここで例えば動翼22の枚数Zrを8枚とし、静翼26
の枚数Zsを17枚とすれば、n=1すなわち基本波の
次数mはl=1の場合9となり、0から十分に離れた数
字となり基本波は伝搬しにくくなる。しかしn=2の2
次高調波に対してはl=1の場合m=1と0に近い数字
となり、この2次高調波成分は伝搬しやすくなる。ここ
で毎秒の回転数を1000(r/sec)以上にしてお
けば、2次高調波の周波数は16(kHz)以上とな
り、この伝わり易い2次高調波成分の騒音を可聴音域外
にする事が可能となる。すなわち静翼26の枚数が動翼
22の枚数の2倍から1を引くあるいは1を足した数に
し、動翼22の枚数と、インペラの毎秒の回転数との積
が8000以上になるように設定すれば、実現容易な回
転数、動翼枚数の範囲で低騒音化が可能になる。
【0028】次に、上述した条件を満たし、しかももっ
とも電動送風機20としての効率の良い条件について説
明する。動翼22の枚数と電動送風機20の効率の間に
は最適値がある。すなわち動翼22の枚数が少なすぎる
と翼間を流れる流速の不均一性が大きくなり損失が増大
する。逆に動翼22の枚数が多すぎるとインペラ21入
口孔21a付近での動翼22間の距離が小さくなり流入
する気流の抵抗が増大し損失が増加する。
【0029】電動送風機20の効率と動翼22の枚数の
関係を実験的に求めた結果を図4に示す。縦軸は電動送
風機20の効率を横軸は入口孔21aの直径と動翼枚数
の比をとっている。横軸0.3付近で最大効率を示す。
すなわち入口孔21a直径がφ35mmならば動翼枚数は
11枚付近がもっとも効率が良い。回転数が決まると動
翼22の枚数が決まり、入口孔21a直径が決まる。一
方、インペラ21の外径は動翼22の強度的な点で経験
的に250m/s以下で設計することが望ましく、結果
としてインペラ21の外径D2の最大値が決まり、前述
した最適な入口孔21aの内径D1との比から内外径比
D1/D2の最適値が決まる。電動送風機20の吸引
力、すなわち出力を変えるのはインペラ21の外径を変
えれば良く、本実施例の場合インペラ21の回転数がき
まり、動翼22の枚数が決まれば、入口孔21aの内径
が決まり、結果として内外径比と出力が対応することに
なる。出力約600Wと家庭用掃除機の最大値を想定し
た場合、内外径比は0.6となり、それ以下の出力では
内外径比はもっと大きな値となる。ゆえに発生する騒音
の周波数を可聴音域外にし、かつ効率の良い電動送風機
を実現するにはインペラ内外径比を0.6以上に設定す
る必要がある。 (実施例2)以下、本発明の第2の実施例を図5を用い
て説明する。本実施例の要点はインペラ45の部分にあ
るので、インペラ45と、エアガイド25の部分につい
てのみ説明する。45は本実施例のインペラであり、後
シュラウド23、前シュラウド24とこれらシュラウド
に挟持された、長い動翼46と短い動翼47によって構
成されている。長い動翼46と短い動翼47の枚数は同
数である。
【0030】このインペラ45を駆動すると長い動翼4
6の枚数と短い動翼47の枚数の合計枚数と毎秒回転数
の積が周波数成分として強く現れる。そして長い動翼4
6の枚数と毎秒回転数の積の周波数成分も前者に比べれ
ば弱いが発生する。ここで長い動翼46の枚数と短い動
翼47の枚数の合計枚数と毎秒回転数の積が16000
以上になるようにすれば、強い周波数成分の騒音を可聴
音域外とすることができ低騒音化がはかれる。その際、
静翼26の枚数を動翼46、47の合計枚数の2倍から
1を引くあるいは1を足した数にすれば、長い動翼46
の枚数と毎秒回転数の積の周波数成分を伝搬しにくくす
る事ができ、さらに低騒音化が図れる。この種のインペ
ラ45の構成では、インペラ45の入口孔45a付近に
あるのは長い動翼46だけであり、長い動翼46間の距
離が大きくなり、気流がスムースに流入し電動送風機2
0としての効率向上も期待できる。 (実施例3)以下、本発明の第3の実施例の電動送風機
を図6、図7、図8を用いて説明する。なお実施例1と
同一の部分は同一番号を付してその説明を省略する。
【0031】51はインペラを示し、薄板金属でできた
複数枚の動翼52を薄板金属の後シュラウド53、前シ
ュラウド54にカシメ止めする事で挟持し構成してい
る。51aは前シュラウド54に設けられたインペラ5
1の入口孔を示している。55はカシメ部分を示してい
る。また、動翼52の枚数と、インペラ51の毎秒の回
転数はその積が16000以上になるように設定されて
いる。この例では動翼52の高さが一定で、後シュラウ
ド53と前シュラウド54が平行になっている。実施例
1で説明したように、インペラ51を高速で回転させる
と遠心力で動翼52が外側に曲がる。これを防止するた
めにインペラ51の外周速度は経験的な数字に制限され
ている。また、図6、図7で示す従来のインペラ形状で
は、前シュラウド24が曲率を有した形状をしており、
大きな遠心力が作用すると図7(b)の様に遠心力で前
シュラウドが平面になるような変形を起こす。このため
回転軸方向の応力が働き場合によってはカシメ部分55
が破壊される。図7(b)はカシメ部分が破壊した状態
を表す。図8で示すように本実施例では両シュラウド5
3、54は平行であり、遠心力によってカシメ部分に働
く矢印58方向の力は非常に小さい。よって動翼52の
枚数と、インペラ51の毎秒の回転数との積が1600
0以上になるように高速で回転させてもカシメ部分55
が外れることは無い。
【0032】図9は他の実施例であり、動翼60の高さ
は全部の範囲で一定では無いが、最も内周側のカシメ部
分61aより外周側では動翼60の高さは一定であり、
前シュラウド63もその範囲で高さが一定になる。この
ようにすれば遠心力によりカシメ部分61に働く矢印6
2の方向の力は非常に小さく、動翼60の枚数と、イン
ペラの毎秒の回転数との積が16000以上になるよう
に高速で回転させてもカシメ部分61が外れることは無
い。また、入口孔63a付近の流路面積を大きく取るこ
とができるので効率の向上も期待できる。
【0033】(実施例4)本発明の第4の実施例を図1
0を用いて説明する。図10に床移動型の電気掃除機6
9を示す。図10において、70は塵埃を吸い込む床ノ
ズルであり、延長管71、ホース72を介して掃除機本
体73の吸気口74に接続されている。掃除機本体73
は電動機室75と集塵室76から構成されており、電動
機室75には前述した本発明の電動送風機20が搭載さ
れている。また、集塵室76には塵埃と空気を分離する
紙袋フィルタ77が装着されている。すなわち、掃除機
本体73の吸気口74と電動送風機20の吸気口38a
の間に紙袋フィルタ77が介在する構成となっている。
【0034】この電気掃除機69を駆動すると塵埃が床
ノズル70から吸引され、延長管71、ホース72を通
過し紙袋フィルタ77で塵埃と空気に分離され、塵埃は
紙袋フィルタ77にたまり、きれいな空気が掃除機本体
73の排気孔78から排気される。空気の流れを矢印7
9で示す。また、電動送風機20は前述したように、動
翼(図示せず)の枚数と、インペラ(図示せず)の毎秒
の回転数との積が16000以上であるため発生する圧
力脈動に起因する騒音は可聴音域外となり電気掃除機の
低騒音化が実現できる。
【0035】
【発明の効果】本発明の請求項1または2に記載の発明
は、圧力脈動に起因する騒音の周波数を可聴音域外にす
る事ができ低騒音化が可能になる。
【0036】本発明の請求項3に記載の発明は、圧力脈
動に起因する騒音の2次高調波成分を可聴音域外にする
と同時に、基本周波数成分を伝搬しにくくする事ができ
低騒音化が可能になる。
【0037】本発明の請求項4に記載の発明は、圧力脈
動に起因する騒音の周波数を可聴音域外にし低騒音化を
はかると同時に、電動送風機としての損失を最小に抑
え、効率の最適化が可能になる。
【0038】本発明の請求項5に記載の発明は、圧力脈
動に起因する騒音の周波数を可聴音域外にし低騒音化が
図れると同時に、電動送風機の気流流入部の断面積を大
きくすることにより損失を低減し、効率の向上ができ
る。
【0039】本発明の請求項6に記載の発明は、さらに
圧力脈動に起因する騒音を小さくでき、かつ効率の向上
が期待できる。
【0040】本発明の請求項7に記載の発明は、圧力脈
動に起因する騒音の周波数を可聴音域外にし低騒音化が
図れると同時に、シュラウドのカシメ部分に加わる応力
を低減し、より一層の高速化が可能になる。
【0041】本発明の請求項8に記載の発明は、圧力脈
動に起因する騒音の周波数を可聴音域外にし低騒音化が
図れると同時に、シュラウドのカシメ部分に加わる応力
を低減し、より一層の高速化が可能になる。又気流流入
部の断面積を大きくすることにより損失を低減し、効率
の向上ができる。
【0042】本発明の請求項9に記載の発明は、電気掃
除機の低騒音化と小型が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例1に示す電動送風機の平
面断面図 (b)正面断面図
【図2】(a)同エアガイドの平面図 (b)同正面図 (c)同静翼部の斜視図
【図3】(a)同インペラの平面図 (b)同正面図
【図4】動翼枚数と効率の関係を示すグラフ
【図5】本発明の実施例2に示す電動送風機のインペラ
部分の平面断面図
【図6】(a)従来のインペラを示す平面図 (b)同正面断面図
【図7】(a)従来のインペラを示す拡大正面断面図 (b)同動作時の拡大正面断面図
【図8】(a)本発明の実施例3に示す電動送風機のイ
ンペラ部分の平面図 (b)同正面断面図
【図9】(a)他の実施例を示す電動送風機インペラ部
分の平面図 (b)同正面断面図
【図10】本発明の実施例4に示す床移動型電気掃除機
の断面図
【図11】(a)従来の電動送風機を示す平面断面図 (b)同正面断面図
【符号の説明】
1 インペラ 20 電動送風機 21 インペラ 22 動翼 25 エアガイド 26 静翼 29 電動機 45 インペラ 46 長い動翼 47 短い動翼 52 動翼 53 後シュラウド 54 前シュラウド 61a 最も内周側のカシメ部分 69 電気掃除機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊川 智之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B006 FA02 3H033 AA02 AA13 BB02 BB06 BB20 CC01 DD02 DD09 DD12 DD17 DD26 DD27 DD30 EE05 EE06 EE19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の動翼を有したインペラと、その
    周囲に配置された複数枚の静翼を有したエアガイドと、
    前記インペラを駆動する電動機を備え、前記動翼の枚数
    と、前記インペラの毎秒の回転数との積が16000以
    上である電動送風機。
  2. 【請求項2】 複数枚の動翼を有したインペラと、その
    周囲に配置された複数枚の静翼を有したエアガイドと、
    前記インペラを駆動する電動機を備え、前記動翼の枚数
    と、前記インペラの毎秒の回転数との積が8000以上
    である電動送風機。
  3. 【請求項3】 静翼の枚数を、動翼の枚数の2倍から1
    を引くあるいは1を足した数とした請求項2記載の電動
    送風機。
  4. 【請求項4】 インペラ内外径比が0.6以上の請求項
    1記載の電動送風機。
  5. 【請求項5】 動翼を長短2種類でかつ同数とし、長短
    合わせた枚数を動翼の枚数とした請求項1または3また
    は4記載の電動送風機。
  6. 【請求項6】 動翼を長短2種類でかつ同数とし、長短
    合わせた枚数を動翼の枚数とし、静翼の枚数が長い動翼
    の枚数の2倍から1を引くあるいは1を足した数の請求
    項1記載の電動送風機。
  7. 【請求項7】 インペラを、動翼と、この動翼を挟持す
    る後シュラウドと前シュラウドから構成し、前記動翼の
    高さが一定で、後シュラウドと前シュラウドを平行とし
    た請求項1〜6のいずれか1項に記載の電動送風機。
  8. 【請求項8】 インペラを、動翼と、この動翼を挟持す
    る後シュラウドと前シュラウドから構成し、最内周に位
    置する動翼のカシメ部分より外周の範囲で、動翼の高さ
    を一定で、後シュラウドと前シュラウドを平行とした請
    求項1〜6のいずれか1項に記載の電動送風機。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電
    動送風機を搭載した電気掃除機。
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