JP4507801B2 - 楽音制御装置および楽音制御処理のプログラム - Google Patents
楽音制御装置および楽音制御処理のプログラム Download PDFInfo
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Description
ある提案の自動伴奏装置においては、予め定められた複数種の伴奏パターンごとに、その特徴を示す特徴データを記憶しておき、このデータのうち予め設定された所定期間内の演奏操作タイミングに基づいて抽出される特徴データに同一もしくは最も類似する特徴データを選択することにより、その演奏に最も適した伴奏パターンに自動的に変更する。(特許文献1参照)
また、別の提案の自動伴奏装置においては、複数の伴奏パートの伴奏データを各パートごとに指定し、指定した各パートの伴奏データのパターンを鍵盤の押鍵の強弱によって各伴奏パターンごとに決定する。あるいは、複数の伴奏パターンのうち、ある伴奏パターンについては、伴奏パターンをモジュレーションホイールの操作方向に応じて各パートごとに指定し、別の伴奏パートについては鍵盤によって指定する。そして、モジュレーションホイールの操作方向に応じて指定した各パートの伴奏データについては、モジュレーションホイールの操作量によってパターンを選択する。また、別の伴奏パターンについては、鍵盤の押鍵の強弱によってパターンを選択する。(特許文献2参照)
本発明は、このような従来の課題を解決するためのものであり、演奏者の個性に基づく統一的な演奏を維持しつつ、演奏に応じて伴奏パターンを変化させることにより、個性的であるとともにバリエーション豊かな演奏を実現することを目的とする。
図1は、実施形態における電子鍵盤楽器の構成を示すブロック図である。CPU1は、システムバスを介して、ROM2、RAM3、鍵盤4、スイッチ部5、音源部6に接続されており、これら各部との間で指令およびデータを授受して、この電子鍵盤楽器全体を制御する。
ROM2には、CPU1によって実行される楽音制御処理のプログラム、種々の変数の初期データなどがあらかじめ記憶されている。RAM3は、CPU1のワークエリアであり、CPU1によって処理されるデータを一時的に記憶するためのエリア、楽音制御処理のプログラムに実行に必要なレジスタ、フラグ、および変数のエリアが設けられている。なお、RAM3の少なくとも一部のエリアは、電源がオフになった後もデータを保持できるようにバックアップされる構成でもよい。鍵盤4は、主旋律すなわちメロディパートを演奏するための通常演奏用の上鍵盤と、コード指定用の下鍵盤とで構成されている。スイッチ部5は、モードスイッチ、プレイスイッチ、コード指定スイッチ、リズムパターン選択スイッチ等で構成されている。各スイッチの機能については後述する。音源部6は、CPU1の発音指令およびメロディパート、リズムパート等を含む楽音データに応じて、波形データを生成してサウンドシステム7に出力し、CPU1の消音指令に応じて消音制御信号をサウンドシステム7に出力して発音を停止させる。サウンドシステム7は、D/Aコンバータ回路、フィルタ回路、増幅回路等(いずれも図示せず)で構成されており、音源部6からの楽音信号をスピーカ8に出力し、消音制御信号に応じて発音を停止する。
図3はメインルーチンのフローチャートである。まず、パラメータの初期処理を行う(ステップSA1)。パラメータの初期処理においては、PT[i](i=1〜NP)のパターン発生時刻Tを−1にセットし、モードフラグMODEを0にセットし、プレイフラグPLAYを0にセットし、演奏パターン書込み開始コードC[1]および演奏パターン書込み終了コードC[2]をともに−1にセットする。この初期処理の後、スイッチ処理(ステップSA2)、鍵盤処理(ステップSA3)、その他の処理(ステップSA4)を繰り返し実行する。
モードスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSB1)、このスイッチがオンされたときは、モードフラグMODEを反転する(ステップSB2)。MODEが0の場合は、マニュアル演奏モードであり、リズムパターン選択スイッチによるリズムパターン手動設定となる。これに対して、MODEが1の場合は、自動演奏モードであり、演奏パターン判別によるリズムパターン自動設定となる。また、プレイスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSB3)、このスイッチがオンされたときは、プレイフラグPLAYを反転する(ステップSB4)。そして、PLAYが1であるか否かを判別する(ステップSB5)。PLAYが1である場合にはリズム演奏状態であり、リズム発音処理を行う(ステップSB6)。一方、PLAYが0の場合はリズム演奏停止状態であり、リズム消音処理を行い、書込みフラグWRITEを0にセットする(ステップSB7)。WRITEが0の場合には、図2(A)に示したRAMのエリアTEMPへのイベントデータの書込みを不可とし、WRITEが1の場合には、TEMPへのイベントデータの書込みを許可する。
(1)両方のシーケンスデータのNOTEイベントのノート番号の並び順の一致具合を考慮して算出する。
(2)両方のシーケンスデータのイベントのベロシティの一致具合を考慮して算出する。
(3)両方のシーケンスデータのイベントがデルタタイムを含む場合には、その一致具合を考慮して算出する。
(4)上記(1)ないし(3)の2つ以上を組み合わせて、それぞれの一致具合を考慮して算出する。
(1)PT[n]のパターン発生時刻Tが−1であるエリア、すなわち、演奏パターンが存在しないNULLのエリアをコピー先のPT[k]として決定する。
(2)Tが−1のエリアがない場合には、PT[n]の演奏回数であるNの値が最小のエリアをコピー先のPT[k]として決定する。
(3)演奏回数であるNの値が最小のエリアが複数ある場合には、その中でパターン発生時刻Tが最も古いエリアをコピー先のPT[k]として決定する。
したがって、演奏者の個性に基づく統一的な演奏を維持しつつ、演奏に応じて伴奏パターンを変化させることにより、個性的であるとともにバリエーション豊かな演奏を実現することができる。
CPU1はまた、マニュアル演奏のモードで演奏中のシーケンスデータの演奏パターンと、RAM3の履歴情報に記憶されているシーケンスデータの演奏パターンとの類似度がかなり高い閾値TH1を超えている場合には、その記憶されているシーケンスデータの演奏パターンおよびその演奏パターンに対応するリズムパターンの使用頻度を示すNの値およびN_R[]の値を増加する。
主旋律の演奏パターンとともに演奏される伴奏パターンを操作に応じて選択するマニュアル演奏のモードにおいては、前記伴奏パターンが選択されるごとに所定の記憶手段に記憶されている当該演奏パターンおよび当該伴奏パターンの履歴情報を更新する第1のステップと、主旋律の演奏パターンとともに演奏される伴奏パターンを自動的に選択する自動演奏のモードにおいては、前記記憶手段の履歴情報に基づいて主旋律の演奏パターンに最適な伴奏パターンを選択する第2のステップと、を実行する。
2 ROM
3 RAM
4 鍵盤
5 スイッチ部
6 音源部
7 サウンドシステム
8 スピーカ
Claims (6)
- 演奏者による主旋律の演奏を所定期間記録したシーケンスデータとしての演奏パターンを取得する取得手段と、
この取得手段により取得された演奏パターン及び当該演奏パターンに対応した複数種の伴奏パターン夫々の使用頻度からなる履歴情報が記億される記億手段と、
演奏者による主旋律の演奏とともに演奏される伴奏パターンを操作に応じて選択するマニュアル演奏のモードにおいては、前記伴奏パターンが選択されるごとに、前記取得手段によって取得された演奏パターンに対応して前記記憶手段に記憶されている複数種の伴奏パターン夫々の使用頻度のうち、前記選択された伴奏パターンの使用頻度を増加するように、前記履歴情報を更新する履歴管理手段と、
演奏者による主旋律の演奏とともに演奏される伴奏パターンを自動的に選択する自動演奏のモードにおいては、前記取得手段にて取得された演奏パターン及び前記記憶手段の履歴情報に基づき、当該取得された演奏パターンに最適な伴奏パターンを選択する伴奏選択手段と、
を備えた楽音制御装置。 - 前記伴奏選択手段は、前記自動演奏のモードで前記取得手段により取得された主旋律の演奏パターンに対応する履歴情報において使用頻度が最も多い伴奏パターンを最適な伴奏パターンとして選択することを特徴とする請求項1に記載の楽音制御装置。
- 前記履歴管理手段は、前記マニュアル演奏のモードで前記取得手段により取得された主旋律の演奏パターンと前記記憶手段の履歴情報に記憶されている主旋律の演奏パターンとの類似度が所定の閾値を超えている場合には、当該記憶されている主旋律の演奏パターンおよび当該演奏パターンに対応する伴奏パターンの使用頻度を増加することを特徴とする請求項1に記載の楽音制御装置。
- 演奏者による主旋律の演奏を所定期間記録したシーケンスデータとしての演奏パターンを取得する取得手段と、この取得手段により取得された演奏パターン及び当該演奏パターンに対応した複数種の伴奏パターン夫々の使用頻度からなる履歴情報が記億される記億手段と、を有する楽音制御装置として用いられるコンピュータに、
演奏者による主旋律の演奏とともに演奏される伴奏パターンを操作に応じて選択するマニュアル演奏のモードにおいては、前記伴奏パターンが選択されるごとに、前記取得手段によって取得された演奏パターンに対応して前記記憶手段に記憶されている複数種の伴奏パターン夫々の使用頻度のうち、前記選択された伴奏パターンの使用頻度を増加するように、前記履歴情報を更新する第1のステップと、
演奏者による主旋律の演奏とともに演奏される伴奏パターンを自動的に選択する自動演奏のモードにおいては、前記取得手段にて取得された演奏パターン及び前記記憶手段の履歴情報に基づき、当該取得された演奏パターンに最適な伴奏パターンを選択する第2のステップと、
を実行させる楽音制御処理のプログラム。 - 前記第2のステップは、前記自動演奏のモードで前記取得手段により取得された主旋律の演奏パターンに対応する履歴情報において使用頻度が最も多い伴奏パターンを最適な伴奏パターンとして選択することを特徴とする請求項4に記載の楽音制御処理のプログラム。
- 前記第1のステップは、前記マニュアル演奏のモードで前記取得手段により取得された主旋律の演奏パターンと前記記憶手段の履歴情報に記憶されている主旋律の演奏パターンとの類似度が所定の閾値を超えている場合には、当該記憶されている主旋律の演奏パターンおよび当該演奏パターンに対応する伴奏パターンの使用頻度を増加することを特徴とする請求項4に記載の楽音制御処理のプログラム。
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