JP4506743B2 - 光照射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光照射装置に係り、特に、使用者によって把持されて使用される小型の光照射装置に関する。
従来より、赤外線または紫外線を利用した光照射装置が知られている。赤外線を利用した光照射装置は、例えば、赤外線を患部に照射することにより、患部を温熱的に治療する用途で用いられており(例えば、特許文献1参照)、一方、紫外線を利用した光照射装置は、例えば、紫外線を対象部位に照射することにより、対象部位を除菌・殺菌する用途で用いられている。
特開2004−329501号公報
ところで、この類の光照射装置は、使用者が把持した状態で容易に取り扱うことができるように小型の装置であることが好ましい。しかしながら、赤外線または紫外線を照射する発光素子は発熱を伴うため、装置を小型にした場合には、熱源と使用者が把持する部位とが近接するため、放熱対策を行わなければ、使用感の悪化を招く虞がある。また、装置の性能向上の観点からすれば、照射される光線は高輝度であることが望ましいが、高輝度を実現するためには、発光素子の数が増え、発光素子の発熱の問題がより顕著となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高輝度化と、発光素子から発生する熱の放熱との両立を図りつつ、装置の小型化を図ることにより、使用者が使いやすい光照射装置を提供することである。
かかる課題を解決するために、第1の発明は、光照射装置を提供する。ここで、光照射装置は、ハウジングと、照射部と、熱伝導部と、放熱部とを有する。この場合、ハウジングは、筒形状を有し、外周面の一部が使用者によって把持される把持部として機能する。照射部は、ハウジング内において把持部よりも前端側に収容されており、複数の発光素子が実装された第1の回路基板で構成されてハウジングの前端から光線を照射する。熱伝導部は、ハウジング内に収容されており、照射部に付設されるとともに把持部よりもハウジングの後端側へと延在して照射部において発生した熱を伝達する。放熱部は、ハウジング内に収容されており、熱伝導部の延在端側に付設されて熱伝導部の熱を放熱する。
第2の発明は、光照射装置を提供する。ここで、光照射装置は、筒形状のハウジングと、照射部と、電源部と、熱伝導部と、放熱部とを有する。この場合、照射部は、ハウジングの前端側に収容されており、複数の発光素子が実装された第1の回路基板で構成されてハウジングの前端から光線を照射する。電源部は、ハウジング内において照射部の後方に収容されており、電池が電気的に接続される第2の回路基板で構成されるとともに、この第2の回路基板と第1の回路基板とが電気的に接続することにより、少なくとも発光素子に電力を供給する。熱伝導部は、ハウジング内に収容されており、照射部に付設されるとともに電源部よりもハウジングの後端側へと延在して照射部において発生した熱を伝達する。放熱部は、ハウジング内に収容されており、熱伝導部の延在端側に付設されて熱伝導部の熱を放熱する。
また、第1の発明において、光照射装置は、ハウジング内において照射部と放熱部との間に収容されており、電池が電気的に接続される第2の回路基板で構成されるとともに、この第2の回路基板が第1の回路基板と電気的に接続することにより、少なくとも発光素子に電力を供給する電源部をさらに有してもよい。
また、第1または第2の発明において、第1の回路基板は、それぞれが部分的に窪んだ複数の凹部を備えるように成形された平板形状の基板本体に、この基板本体に実装される発光素子が電気的に接続する回路パターンが形成された立体回路基板であり、発光素子は、凹部のそれぞれを対象として、この凹部の底面に複数実装されていることが好ましい。
また、第1または第2の発明において、凹部は、底面の周縁部よりテーパ状に拡大する側壁面を備え、この側壁面に反射膜を備えることが好ましい。
また、第1または第2の発明において、発光素子は、紫外線を発光するLEDチップであり、反射膜は、銀メッキまたはアルミ蒸着によって施されることが好ましい。あるいは、発光素子は、赤外線を発光するLEDチップであり、反射膜は、金メッキによって施されることが望ましい。
さらに、第1または第2の発明において、熱伝導部は、炭素繊維で形成されるシート状の部材であることが好ましい。
本発明によれば、ハウジング内の前端側にレイアウトされた照射部において発生した熱が、熱伝導部を介してハウジング後端側へと導かれ、放熱部によって放熱される。ハウジングは使用者によって把持されるものの、照射部における熱を内部に留めることなく、外部へと放熱することが可能となる。そのため、照射部の発熱によってハウジングが加熱されるといった使用感の悪化を抑制することができる。また、このような放熱作用が得られることにより、発光素子を集中実装することが可能となり、高輝度化と、放熱との両立を図ることができる。さらに、十分な放熱を得ることができるため装置自体の小型化を図ることも可能となる。このため、使用者が使いやすい光照射装置を提供することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる光照射装置1の外観を示す模式図である。同図において、(a)は光照射装置1の側面図であり、(b)は光照射装置1の上面図((a)に示す光照射装置1を上方から眺めた図)であり、(c)は光照射装置1の下面図((a)に示す光照射装置1を下方から眺めた図)である。
光照射装置1は、断面形状が楕円形状を有する筒形状のハウジング10を備えており、このハウジング10の内部に種々の構成要素が収容されている。この光照射装置1は、ハウジング10の長手方向における一方の端部(図中左側の端部)である前端部11から赤外線を照射する構成となっており、この前端部11を患部に向けて赤外線を照射することにより、患部を温熱的に治療する医療用の光照射装置である。ハウジング10は、その外周面を使用者が掌で把持することができる程度の大きさとなっており、光照射装置1は、使用者によって把持された状態で使用される。換言すれば、ハウジング10の外周面の一部(具体的には、ハウジング10の前端部11および後端部を除く中央領域)は使用者によって把持される把持部として機能する。
ハウジング10は、その長手方向の他方の端部(図中右側の端部)である後端部から中央に寄った位置に、ハウジング10の上部と下部とのそれぞれに開口12が形成されている。この開口12は、ハウジング10の内部に外部の空気を取り込むための吸気口として機能する。また、ハウジング10の上部中央には、光照射装置1を構成する電気的な構成要素に電力を供給する電池を収納する際に着脱される電池用蓋13が取り付けられている。さらに、ハウジング10の下部の前方側には、赤外線の点灯・消灯を切り替えるためのオン・オフ操作用のスイッチ33が露出する開口14が形成されている。
図2,3は、光照射装置1の内部構成を示す模式図である。図2において、(a)は光照射装置1の内部構成を上方(図1(b))側から示す図であり、(b)は(a)に示す光照射装置1の内部構成を断面的に示す図であり、(c)は光照射装置1の内部構成を下方(図1(c))側から示す図である。図3において、(a)は光照射装置1の内部構成を側面(図1(a))側から示す図であり、(b)は(a)に示す光照射装置1の内部構成を断面的に示す図である。
ハウジング10は、その前端部11側のみが板状の蓋面を一体的に備えている。この蓋面は、中心部に円形状の開口が形成されており、開口は、透明パッケージ15によって塞がれている。透明パッケージ15は、ガラスといった赤外線の透過性および耐熱性に優れる部材で形成されており、この透明パッケージ15を介して、ハウジング10の前端部11から赤外線が外部へと照射される。
このハウジング10の内部には、第1の回路基板20、第2の回路基板30、放熱シート40、放熱ファン50および放熱フィン51が収納されている。
第1の回路基板20は、ハウジング10の最も前端部11側に配置されており、赤外線を照射する発光素子22が実装された回路基板であり、ハウジング10の前端部11から赤外線を照射する照射部を構成している。ここで、図4は、図3(b)に示すAA断面図である。第1の回路基板20は、所謂、成形回路部品(MID:Mold Interconnection Device)と呼ばれる、三次元形状の基板本体(成型品)に回路パターンが形成された立体回路基板である。
第1の回路基板20において、その基板本体は、外形が正方形形状を有する略板形状の成型品である。第1の回路基板20は、基本本体の一方の面(以下「表面」という)が、ハウジング10の前端部11と対面するような格好でハウジング10の内部にレイアウトされている。
基板本体の表面側には、それぞれが部分的に窪んだ複数の凹部21が形成されている。本実施形態において、基板本体には、9つの凹部21が形成されており、個々の凹部21が3×3のマトリクス状にレイアウトされている。ただし、凹部21のレイアウトはこの形態に限定されるものではなく、例えば、複数の凹部21が同心円状にレイアウトされてもよい。
個々の凹部21の底面には、複数の発光素子22が実装されている。本実施形態では、1つあたりの凹部21に、4つの発光素子22が実装されている。これらの発光素子22としては、波長域が760〜940nm程度の赤外線を照射するLEDチップを用いることができる。
発光素子22が実装されるこれらの凹部21は、その底面よりテーパ状に拡大する側壁面をそれぞれ備えており、この側壁面は、反射膜(図示せず)を備えている。発光素子(LEDチップ)22が赤外線を照射する構成の本実施形態では、反射膜は、金メッキによって施されている。
基板本体は、射出成形等の成形手法によって成形されており、その材質としては、熱伝導性の高いことが好ましく、例えば、アルミニウムを主体とする金属(二酸化アルミニウム(アルミナ)、窒化アルミニウム、無機被覆されたアルミニウム等)、または、銅を主体とする金属(無機被覆された銅等)を用いることができる。しかしながら、凹部21の底面と、基板本体の裏面(基板本体の表面と反対側の面)との間の距離が、LEDチップ22の発熱が基板本体の裏面側へと伝達される程度に小さい場合には、基板本体の材質として樹脂を用いてもよい。
なお、ハウジング10の前端部11に形成される開口は、第1の回路基板20に実装される複数のLEDチップ22から照射される赤外線を妨げることがないように、第1の回路基板20と同程度の直径を有している。
第1の回路基板20の後方(ハウジング10の後端側)には、後述する放熱シート40を挟んで第2の回路基板30がレイアウトされている。第2の回路基板30は、第1の回路基板20と同様、三次元形状の基板本体(成型品)に回路パターン(図示せず)が形成された立体回路基板である。
第2の回路基板30において、その基板本体は、断面形状が第1の回路基板20の外形形状と対応した、四角柱形状の成型品である。第2の回路基板30は、一方の端面(以下「前端面」という)が放熱シート40を介して第1の回路基板20の裏面側に突き当てられており、第1の回路基板20と第2の回路基板30とは、ねじ等によって相互に接続されている。この場合、第1の回路基板20と第2の回路基板30とはそれぞれの基板本体に形成された回路パターン同士が電気的に接続されるようになっている。
図5は、図3(b)に示すBB断面図である。図5に示すように、第2の回路基板30は、その前端面の一部、具体的には、中央領域と両端とが凹状に窪んだ格好となっており、前端面が全面に亘り放熱シート40と接触した格好とはなっていない。このように第2の回路基板30の前端面が放熱シート40に部分的に突き当てられることにより、第1の回路基板20におけるLEDチップ22の発熱が、放熱シート40へと積極的に伝達されるような、すなわち、第2の回路基板30側へと逃げる熱を回避するような構成となっている。
図6は、図3(b)に示すCC断面図である。図6に示すように、第2の回路基板30には、ハウジング10の上方に相当する側において、その中央部が凹状に陥没した空間が形成されており、その空間内部に電池31が収納可能となっている。この電池31から、第2の回路基板30の基板本体に形成された回路パターンを介して、後述する制御用IC(Integrated Circuit)32、後述する放熱ファン50、第1の回路基板20に実装されたLEDチップ22が動作するための電力が供給される。換言すれば、この第2の回路基板30は、少なくともLEDチップ22に電力を供給する電源部を構成している。
また、第2の回路基板30には、ハウジング10の下方に相当する側に、制御用IC32が実装されている。この制御用IC32は、後述するスイッチ33が使用者によってオン・オフ操作された場合に、第1の回路基板20におけるLEDチップ22の点灯・消灯に関する制御を行う。また、この制御用IC32は、必要に応じて、放熱ファン50に関する動作の開始・停止を制御する。制御用IC32は、基本的に、LEDチップ22の点灯に応じて放熱ファン50の動作を開始させ、LEDチップ22の消灯に応じて放熱ファン50の動作を停止させる。ただし、制御用IC32は、温度センサをハウジング10の内部(具体的には、第1の回路基板20の近傍、或いは、放熱フィン51の近傍)に設けた上で、この温度センサからの検出値を参照して、放熱ファン50に関する動作の開始・停止を制御してもよい。例えば、温度センサからの検出値が所定温度以上である場合に、放熱ファン50の動作を開始させ、温度センサからの検出値が所定温度よりも小さい場合に、放熱ファン50の動作を停止させるといった如くである。
さらに、ハウジング10の下方側には、第2の回路基板30と、ハウジング10の内壁面との間に、ハウジング10の前後方向(長手方向)に摺動可能なスイッチ33が設けられており、このスイッチ33の一部は、ハウジング10に形成された開口14から露出して、使用者によってスライド操作可能となっている。スイッチ33は、第2の回路基板30に形成された回路パターンと電気的に接続可能となっており、使用者がオン・オフ操作としてスイッチ33をスライド操作することにより、長手方向に摺動し、これにより、回路パターンの導通状態を接続したり遮断したりすることができる。このスイッチ33のスライド操作は制御用IC32によって把握され、使用者のスイッチ33のオン・オフ操作に応じて、LEDチップ22の点灯と消灯とが切り替えられる。
図7は、図3(b)に示すDD断面である。一方、第2の回路基板30の他方の端面(以下「後端面」という)には、放熱ファン50がレイアウトされている。この放熱ファン50は、例えば、ねじ等によって第2の回路基板30に固定されている。放熱ファン50は、ファンを回転させることによりハウジング10の後端部側に空気を送風する構成となっており、これにより、放熱ファン50より後方にレイアウトされる放熱フィン51に空気を吹き付け、熱交換を促進させる。放熱ファン50への空気の吸い込みが容易となるように、第2の回路基板30の後端面には、後端面と放熱ファン50との間に空気が進入することができる空間が形成されている。
また、上述したハウジング10に形成された吸気口である開口12は、内部に収納された放熱ファン50よりも前端側に形成されており、ハウジング10外部の空気が放熱ファン50によって内部にスムーズに吸い込まれるような位置に形成されている。
第1の回路基板20の裏面側、すなわち、第1の回路基板20と第2の回路基板30との間には、放熱シート40が付設されている。この放熱シート40は、第1の回路基板20に実装されたLEDチップ22において発生した熱を伝達する熱伝導部を構成しており、熱伝導性に優れる炭素繊維で形成されるシートを、アルミニウム(或いは、アルミニウム合金)より形成される板材によって両側から挟持することによって構成されたシート状の部材である。放熱シート40は、シート中央が第1の回路基板20の裏面に付設されるとともに、そのシートの両端部が、前記第2の回路基板30の側面に沿って、ハウジング10の後端部側(具体的には、放熱ファン50よりも後方)へと延在し、略コの字形状の格好でハウジング10内に収容されている。なお、炭素繊維を両側から挟持する板材は、加工性の観点からアルミニウム(或いは、アルミニウム合金)を用いることが好ましいが、熱伝導性という観点からすれば、銅合金より形成される板材を用いてもよい。
上述したように、放熱シート40は第2の回路基板30の側面に沿ってハウジング10の後端側へと延在しているため、この放熱シート40を伝達する熱が第2の回路基板30へと伝達されないように、第2の回路基板30と放熱シート40との間には、第1の断熱材41が挟み込まれている。また、放熱シート40の熱がハウジング10側へと伝搬しないようにとの観点から、放熱シート40のハウジング10と向き合う面には、第2の断熱材42が付設されている。ただし、放熱シート40とハウジング10の内壁面との間に介在する空気によって断熱の効果が得られるため、第2の断熱材42を設けるか否かは選択的である。
図8は、図3(b)に示すEE断面図である。ハウジング10の最も後端側には、放熱シート40の両端部(延在端)に取り付けられた放熱フィン51がレイアウトされている。この放熱フィン51は、例えば、ねじ等によって放熱シート40に固定されており、放熱ファン50の後方に位置するような格好となっている。放熱フィン51は、外部の空気と熱交換することにより、自己に伝達された熱を外部に放熱するものであり、周知の放熱フィンを用いることができる。
このような構成の光照射装置1は、ハウジング10を使用者が把持した状態で使用される。使用者は、光照射装置1の前端部11を患部に向けた状態で、スイッチ33をオン操作すると、制御用IC32によってLEDチップ22が点灯させられる。これにより、LEDチップ22から照射させる赤外線が患部を温熱的に治療することができる。また、使用者は、必要に応じて、スイッチ33をオフ操作すると、制御用IC32によってLEDチップ22が消灯させられる。
ところで、このLEDチップ22は、電気エネルギーが光エネルギーへと変換させられて赤外線を照射するとともに、その一部が熱エネルギーへと変換されるため、LEDチップ22が熱源となり、その実装面、具体的には第1の回路基板20における凹部の底面(基板本体)を加熱する。このようにして第1の回路基板20が加熱されると、その熱は基板本体の裏面側に付設された放熱シート40を介して、放熱フィン51へと伝達される。放熱フィン51では、周囲の空気と、または、LEDチップ22の点灯に応じて放熱ファン50が運転するため、放熱ファン50から送風される空気との間で熱交換が行われ、その熱がハウジング10の外部へと放出されることとなる。
このように本実施形態によれば、ハウジング10内の前端側にレイアウトされた照射部(第1の回路基板20)において発生した熱が、熱伝導部(放熱シート40)を介して、使用者が把持するハウジングの外周領域である把持部よりも後方のハウジング10の後端側へと導かれ、放熱部(放熱ファン50および放熱フィン51)によって放熱される。ハウジング10は使用者によって把持されるものの、照射部における熱を内部に留めることなく外部に放熱することが可能となり、照射部の発熱によってハウジング10が加熱されるといった使用感の悪化を抑制することができる。また、このような放熱作用が得られることにより、発光素子22を集中実装することが可能となり、高輝度化と、発光素子22から発生する熱の放熱との両立を図ることができる。また、十分な放熱を得ることができるため装置の小型化を図ることも可能となる。このため、使用者が使いやすい光照射装置を提供することができる。
また、本実施形態によれば、照射部と放熱部との間に電源部(第2の回路基板30)がレイアウトされているため、照射部と放熱部との間隔を十分に隔てることができ、使用者が把持する領域である把持部を有効に確保することができる。そのため、ハウジング10の外周部を使用者が把持した際に、熱源を外してそれを把持することができるので、使用感の悪化をさらに抑制することができる。
また、本実施形態によれば、立体形状の基板本体に回路パターンが形成されている立体回路基板である回路基板20,30を用いている。かかる回路基板20,30によれば、成型品である基本本体に回路パターンを形成すればよいので、基板本体の寸法精度が高く、また、回路パターンが精度よく形成される。これにより、例えば、凹部21の形状を正確に形成することができるので、発光素子22の配置精度の向上を図ることができる。また、凹部21のそれぞれに、複数のLEDチップ22を実装することにより、照射される光線の指向性を高めることができる。また、立体的な形状を有する基板本体であっても回路パターンを簡易に形成することができるので、回路基板20,30の生産性が高く、また、低コストで製造することができるという長所を有する。
なお、基板本体への回路パターンの形成手法、すなわち、回路基板20,30の製造方法は、例えば、以下の手法を用いて行われる。まず、上述した基板本体に相当する絶縁性基材の表面にめっき下地層(めっき用触媒、めっき用触媒の化合物、金属膜など)を形成する。そして、絶縁性基材の回路部(回路パターン)と非回路部の境界領域に、非回路部のパターンに対応してレーザ等の電磁波を照射することによって、照射部のめっき下地層を除去した後、非照射部のめっき下地層のうち回路部のめっき下地層にめっきを施す。例えば、絶縁性基材の表面に、めっき下地層として金属膜を設けた場合には、電磁波を照射する処理をおこなった後に、非照射部の金属膜のうち回路部の金属膜に電気めっきを施すといった如くである。そして、非照射部の金属膜のうち回路部の金属膜の表面に電気めっきを施した後、ライトエッチング処理して回路部以外の金属膜を除去する。これにより、上述した回路基板20,30が形成される。なお、回路基板20,30の製造方法の詳細については、特許第3153682号公報に開示されているので、必要ならば参照されたい。
また、第1の回路基板20の基板本体における凹部21のそれぞれにLEDチップ22を複数実装することにより、第1の回路基板20にLEDチップ22を集中実装することができるので、高輝度化を実現することができる。
また、本実施形態によれば、凹部21の底面にLEDチップ22を実装することにより、LEDチップ22から照射された赤外線は、その一部がテーパ状の側壁面によって指向性が高められるとともに、側壁面に金メッキによって施された反射膜によって効果的に反射されて光利用率を高めることができる。
また、本実施形態によれば、炭素繊維で形成されるシートによって熱伝導部を構成しており、この炭素繊維は熱伝導率が高いため、照射部における熱を効果的に放熱部へと伝達することができる。これにより、放熱効果の向上を図ることができる。
(第2の実施形態)
上述の第1の実施形態では、赤外線を照射する発光素子22を実装しているが、第2の実施形態にかかる光照射装置は、紫外線を照射する発光素子を第1の回路基板20に実装して構成されている。これらの発光素子としては、波長域が365〜425nm程度の紫外線を照射するLEDチップを用いることができる。
かかる構成の光照射装置によれば、ハウジング10の長手方向における一方の端部(図中左側の端部)である前端部11から紫外線を照射する構成となり、この前端部11を対象部位向けて赤外線を照射することにより、対象部位の除菌・殺菌を行う光照射装置として使用することができる。
基本的な構成については、第1の実施形態であり、その詳細については省略するが、LEDチップが紫外線を照射する関係上、凹部21の側壁面における反射膜は、金メッキに代えて、銀メッキまたはアルミ蒸着によって施されていることが好ましい。かかる構成によれば、第1の実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。
本発明の実施形態にかかる光照射装置1の外観を示す模式図 光照射装置1の内部構成を示す模式図 光照射装置1の内部構成を示す模式図 図3(b)に示すAA断面図 図3(b)に示すBB断面図 図3(b)に示すCC断面図 図3(b)に示すDD断面図 図3(b)に示すEE断面図
符号の説明
1 光照射装置
10 ハウジング
11 前端部
12 開口
13 電池用蓋
14 開口
15 透明パッケージ
20 第1の回路基板
21 凹部
22 発光素子
22 LEDチップ
30 第2の回路基板
31 電池
32 制御用IC
33 スイッチ
40 放熱シート
41 第1の断熱材
42 第2の断熱材
50 放熱ファン
51 放熱フィン

Claims (8)

  1. 光照射装置において、
    筒形状を有し、外周面の一部が使用者によって把持される把持部として機能するハウジングと、
    前記ハウジング内において前記把持部よりも前端側に収容されており、複数の発光素子が実装された第1の回路基板で構成されて前記ハウジングの前端から光線を照射する照射部と、
    前記ハウジング内に収容されており、前記照射部に付設されるとともに前記把持部よりも前記ハウジングの後端側へと延在して前記照射部において発生した熱を伝達する熱伝導部と、
    前記ハウジング内に収容されており、前記熱伝導部の延在端側に付設されて前記熱伝導部の熱を放熱する放熱部と
    を有することを特徴とする光照射装置。
  2. 光照射装置において、
    筒形状のハウジングと、
    前記ハウジングの前端側に収容されており、複数の発光素子が実装された第1の回路基板で構成されて前記ハウジングの前端から光線を照射する照射部と、
    前記ハウジング内において前記照射部の後方に収容されており、電池が電気的に接続される第2の回路基板で構成されるとともに、当該第2の回路基板と前記第1の回路基板とが電気的に接続することにより、少なくとも前記発光素子に電力を供給する電源部と、
    前記ハウジング内に収容されており、前記照射部に付設されるとともに前記電源部よりも前記ハウジングの後端側へと延在して前記照射部において発生した熱を伝達する熱伝導部と、
    前記ハウジング内に収容されており、前記熱伝導部の延在端側に付設されて前記熱伝導部の熱を放熱する放熱部と
    を有することを特徴とする光照射装置。
  3. 前記ハウジング内において前記照射部と前記放熱部との間に収容されており、電池が電気的に接続される第2の回路基板で構成されるとともに、当該第2の回路基板が前記第1の回路基板と電気的に接続することにより、少なくとも前記発光素子に電力を供給する電源部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載された光照射装置。
  4. 前記第1の回路基板は、それぞれが部分的に窪んだ複数の凹部を備えるように成形された平板形状の基板本体に、当該基板本体に実装される前記発光素子が電気的に接続する回路パターンが形成された立体回路基板であり、
    前記発光素子は、前記凹部のそれぞれを対象として、当該凹部の底面に複数実装されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載された光照射装置。
  5. 前記凹部は、底面の周縁部よりテーパ状に拡大する側壁面を備え、当該側壁面に反射膜を備えることを特徴とする請求項4に記載された光照射装置。
  6. 前記発光素子は、紫外線を発光するLEDチップであり、
    前記反射膜は、銀メッキまたはアルミ蒸着によって施されることを特徴とする請求項5に記載された光照射装置。
  7. 前記発光素子は、赤外線を発光するLEDチップであり、
    前記反射膜は、金メッキによって施されることを特徴とする請求項5に記載された光照射装置。
  8. 前記熱伝導部は、炭素繊維で形成されるシート状の部材であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載された光照射装置。
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