JP2001229701A - 照明器具 - Google Patents

照明器具

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JP2001229701A JP2000040657A JP2000040657A JP2001229701A JP 2001229701 A JP2001229701 A JP 2001229701A JP 2000040657 A JP2000040657 A JP 2000040657A JP 2000040657 A JP2000040657 A JP 2000040657A JP 2001229701 A JP2001229701 A JP 2001229701A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配光精度の高く、かつ放熱性能が高くボディ
が高温になりにくい照明器具を提供する。 【解決手段】 ランプ13を固定するためのソケット1
5と放熱筒59とを有したソケットモジュール9に対し
て、ランプ13からの配光を行う反射板17を有したミ
ラーモジュール11が、直接的に取り付けられている。
ミラーモジュール11と、ボディ5との間には、直接的
な接触がなく、空間19を介して離れている。反射板1
7を放熱筒59に取り付ける部材41、43や、放熱筒
59や、ボディ5は全てアルミダイキャスト製である。
ボディ5の上下にはスリット21、23があり、前方に
もスリット35があり、これらのスリットを通じて外気
がボディ5内の空間19に流入し再びボディ5外へ出
て、放熱効果を促進する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスポットライトやダ
ウンライトなどの照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】スポットライトやダウンライトなどの照
明器具は原則的に、ランプを保持しこれに給電するソケ
ットと、ランプからの光を受けて所定方向へ反射させる
ことで配光を決める反射板と、これらの部品を収容又は
保持する筐体つまりボディとから構成される。従来の照
明器具は一般に、ボディに対してソケットが取りつけら
れ、かつ、ボディに対して反射板が取り付けられるとい
う構造を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の照明器具の一つ
の問題は、高い配光精度が確保できない点である。すな
わち、ソケットと反射版がそれぞれボディに対して取り
付けられるという構造においては、ソケットとボディ間
に存在する寸法上の遊びと、反射板とボディ間に存在す
る寸法上の遊びの双方の影響で(容易な組立と分解のた
めに、ある程度の遊びが必要である)、反射板とソケッ
ト(つまりランプ)との間の位置合わせが精度良く行え
ない。結果として配光精度が低い。
【0004】また、従来の照明器具の別の問題は、ラン
プからの熱でボディが高温になる点である。すなわち、
ランプの発する大量の放射熱が反射板に当たり反射板を
高温にする。反射板がボディに取り付けられているた
め、反射板からボディへの熱伝導によって、ボディが加
熱される。ボディは人が触れる場所であるから、十分に
安全な範囲内に、ランプの出力光量を抑える必要があ
る。また、ランプ自身も大変に高温になるから、ランプ
の寿命も長くない。
【0005】また、従来から知られている照明器具の一
つの構造に、光の出る開口を覆うための前面ガラス板が
反射板の前方に配置され、かつ、その前面ガラス板の中
央部に、ランプから直接前方へ放出される光を遮蔽する
金属製のシールドキャップが取りつけられているものが
ある。この構造においては、前面ガラス板やシールドキ
ャップは、ランプからの放射熱を受けて高温になるが、
前面ガラス板とシールドキャップの材料の違いに起因す
る熱膨張量の違いを吸収できるように両者を取り付ける
必要があり、そのための取り付け構造に当業者は苦心し
ている。
【0006】従って、本発明の目的は、配光精度の高い
照明器具を提供することにある。
【0007】本発明の別の目的は、放熱性能が高くボデ
ィが高温になりにくく、よって、出力のより大きいラン
プが使用可能な照明器具を提供することにある。
【0008】本発明の別の目的は、前面ガラス板とシー
ルドキャップとを、両者の熱膨張量の違いを効果的に吸
収できる新規な構造をもって取り付けた照明器具を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点に従
う照明器具は、ランプを固定するためのソケットを有し
たソケットモジュールと、ランプからの配光を行う反射
板を有したミラーモジュールと、このミラーモジュール
を収容するボディとを備えており、そして、ミラーモジ
ュールがソケットモジュールに対して直接的に取り付け
られている。この照明器具によれば、ミラーモジュール
がソケットモジュールに対して直接的に取り付けられて
いるので、ミラーモジュールがもつ反射板と、ソケット
モジュールに固定されるランプとの間の位置合わせのず
れは、ミラーモジュールがソケットモジュールとの間の
寸法上の遊びだけですみ、よって、従来よりも反射板と
ランプとの位置整合の精度が高く、よって、配光精度が
高い。
【0010】好適な実施形態では、ソケットモジュール
が放熱を行うための放熱部材を有し、この放熱部材に対
してミラーモジュールが直接的に取りつけられている。
これにより、ランプからの放射熱を受けた反射板の熱
は、ソケットモジュールの放熱部材へ効果的に伝達され
て放熱されるので、ボディへ伝わる熱量が減りボディは
高温になりにくい。このことは、使用できるランプの出
力が従来よりの大きくなることも意味する。
【0011】好適な実施形態では、さらに、ミラーモジ
ュールの反射板が、実質的に、ボディには接触しておら
ず離れている。そのため、ボディへ伝わる熱量は一層減
り、ボディが高温になりにくい。
【0012】好適な実施形態では、さらにまた、ボディ
の内側にミラーモジュールの反射板を外側から囲む空間
があり、そして、ボディには、外気をボディ内のその空
間に流入させて再びボディ外へ排出するための空気流路
用の穴が開いている。これにより、反射板やボディから
の放熱性能が一層高まる。
【0013】好適な実施形態では、さらに、ミラーモジ
ュールが、ソケットモジュールの放熱部材に直接取り付
くための取り付け部材を有し、その取り付け部材と放熱
部材とが共にアルミダイキャスト製である。アルミの高
い熱伝導率と、ダイキャスト性部品のもつ大きな表面積
とが相俟って、反射板から放熱部材を通じて放熱する性
能が一層高くなる。
【0014】好適な実施形態では、さらに、ボディもア
ルミダイキャスト製であり、そのため、ボディの放熱性
能の高く、ボディの高温化が一層効果的に防止される。
【0015】好適な実施形態では、さらに、ミラーモジ
ュールの前方に、環状のフードを有したフードモジュー
ルが配置されており、ボディの内側には反射板を外側か
ら囲む空間があり、そして、上記フードモジュールに
は、外気をボディの上記空間へ導入する穴があり、ま
た、ボディには、上記空間内の空気を外へ排出するため
の穴がある。これにより、外気が前方のフードモジュー
ルの穴からボディ内の反射板外側の空間入って再びボデ
ィ外へ出るという空気流ができ、それにより、反射板や
ボディの放熱性能が一層高まる。
【0016】本発明の第2の観点に従う照明器具は、ラ
ンプを固定するためのソケットを有したソケットモジュ
ールと、ランプからの配光を行う反射板を有したミラー
モジュールと、このミラーモジュールの前方に配置され
た前面ガラス板と、この前面ガラス板の中央に取り付け
られた、ランプからの直接前方へ放出される光を遮るた
めのシールドキャップとを備える。そして、前面ガラス
板とシールドキャップとの間には、両者の熱膨張量の違
いを吸収できる寸法上の遊びが存在する。そして、シー
ルドキャップは、前面ガラス板に対して、弾性材によっ
て、両者の熱膨張量の違いを吸収できるように弾性的に
押しつけられた状態で取り付けられている。この照明器
具によれば、前面ガラス板とシールドキャップとを、両
者の熱膨張量の違いを吸収できる状態で、上手く取り付
けることができる。
【0017】本発明のその他の目的や特徴は、以下の説
明の中で明らかになる。
【0018】
【発明の実施の形態】 図1は、本発明の一実施形態に
かかる照明器具の外観を示す斜視図である。図2、図
3、図4及び図5はそれぞれ、同照明器具の側面図、底
面図、平面図及び正面図である。図6及び図7はそれぞ
れ、同照明器具の図5のA−A線に沿った断面図及びB
−B線に沿った断面図である。
【0019】この照明器具1は、屋内の天井等にアーム
3によって上下チルト及び水平回転可能に取りつけられ
るスポットライトとして構成されている。ただし、スポ
ットライトは本発明の照明器具の一適用例に過ぎず、例
えば天井に埋め込まれるダウンライトや、壁に取りつけ
られるブラケットなど、様々な用途に本発明の照明器具
は実施可能である。
【0020】さて、図示のスポットライト1は、幾つか
のモジュールを組み合わせて構成されている。それらの
モジュールの内の一つは上述したアーム3であり、別の
一つは筐体となる概略円筒形のボディ5である。このボ
ディ5の前端に、光の出口をなすフードモジュール7が
取りつけられている。また、ボディ5の後端部分の内側
に、(図6、7参照)ランプ13を固定し給電するソケ
ット15を内蔵したソケットモジュール9が嵌め込まれ
ており、このソケットモジュール9の後半部分は放熱性
能を良くするためにボディ5の後端から外へはみ出てい
る。さらに、(図6、図7参照)反射鏡17をもったミ
ラーモジュール11が、ソケットモジュール9の前部に
固定された状態で、ボディ5の内側に収容されている。
このように、このスポットライト1は基本的に、アーム
3、ボディ5、フードモジュール7、ソケットモジュー
ル9及びミラーモジュール11の4つのモジュールから
構成される。以下、それらのモジュールの各々の構成と
相互の関係を説明する。
【0021】ボディ5は、アルミダイキャスト製であ
り、前端と後端の双方が開口し、前方へ行くほど径の広
がった概略円筒形の形状をもつ。ボディ5の底壁には、
前端付近から後端へ走る数本のスリット21、21、…
があり、また、ボディ5の天壁にも、先端付近から後端
付近へと走る数本のスリット23、23、…がある。こ
れらのスリット21、21、…、23、23、…は、ボ
ディ5の外側空間と内側空間との間で空気を流通させる
ための空気流路として機能する。特に、底壁のスリット
21、21、…からボディ5の内側空間19に入って天
壁のスリット23、23、…(又はボディ5の後端開
口)を抜けて外へ出る空気流によって、ボディ5内側の
ソケットモジュール9とミラーモジュール11からの放
熱、及びボディ5それ自体の放熱が促進される。それに
加え、後述するように、フードモジュール7がもつスリ
ット36からボディ5内側空間19に入ってボディ5の
スリット23、23、…又は21、21、…を抜けて外
へ出る空気流も存在し、その空気流もソケットモジュー
ル9、ミラーモジュール11及びボディ5からの放熱を
促進する。
【0022】なお、ボディ5は、この実施形態では上述
のようにスリットをもった円筒体であるが、上述した放
熱効果を最大限に発揮しようとするならば、特に、高温
となるミラーモジュール11からの放熱効果を高めよう
とするならば、例えば図14に示すように、フードモジ
ュール7の取り付く前端の円環部5Aと、ソケットモジ
ュール9が嵌めこまれる後端の円環部5Bとの間を、ミ
ラーモジュール11を囲むような数本のアーム5C、5
C、…で接続したスケルトン構造にすることもできる。
アーム5C、5C、…の間の大きな隙間が、ミラーモジ
ュール11等からの放熱を助ける。
【0023】フードモジュール7は、図1、図5、図6
及び図7から分るように、ボディ5の前端に取り付けら
れる、ボディ5前端と同じ外径をもった円環形のアルミ
ダイキャスト製のフード25と、このフード25の内側
にフード12と同心円の関係で配置された、フード25
の内径よりも若干小さい外径もった円環形のアルミダイ
キャスト製のフレーム25とを備える。そして、フレー
ム25の後端面には、フレーム25の外径とほぼ同じ外
径をもった円形の前面ガラス板29が、フレーム25の
内側開口を覆うようにして固定されている。この前面ガ
ラス板29は、ミラーモジュール11がもつ碗形の反射
鏡17の前方開口を覆っていて、ランプ13が割れたと
きにランプ13の破片が飛散して前方へ飛び出すのを防
止する役目をもつ。この前面ガラス板29の中央部には
円形の穴が開いており、この穴に、前端の閉じた概略円
筒キャップ形のランプシールド31が嵌め込まれてい
る。ランプシールド31は、アルミダイキャスト製であ
り、ランプ31が前方へ発する光を遮蔽して、反射板1
7で制御された光ではないランプ31からの直接光が前
方へ出るのを防止する役目と、ランプ31や反射板内側
空間81(図6参照)の放熱を助ける役目を持つ。
【0024】図5に端的に示すように、フード25とフ
レーム27は、フード25の内周の複数箇所に設けられ
た小さなブリッジ33、33、…によって繋がってい
る。これらフード25とフレーム27とブリッジ33、
33、…は、アルミダイキャストで一体成形されたもの
である。ブリッジ33、33、…で繋がった箇所以外の
フード25とフレーム27との間の部分はスリット3
5、35、…になっている。図6に示すように、それら
のスリット35、35、…は、前面ガラス板29の外側
を通ってボディ5内側のミラーユニット11の外側の空
間19へ通じている。前述したように、外からこれらス
リット35、35、…を通ってボディ5内側空間19に
入りボディ5のスリット23、23、…又は21、2
1、…をを抜けて外へ出る空気流は、反射板17やソケ
ットモジュール9やボディ5の放熱を促進する。
【0025】次に、ミラーモジュール11とソケットモ
ジュール9について、前掲の諸図に加え、さらに図8〜
図11を参照して説明する。図8は、ミラーモジュール
11を斜め後方から見た斜視図である。図9は、ソケッ
トモジュール9を斜め前方から見るとともに、部分的な
破断により内部を示した部分破断斜視図である。図10
は、ミラーモジュール11の中心軸に沿った断面図であ
り、図11は、ソケットモジュール9の中心軸に沿った
断面図である。
【0026】これらの図に示すように、ミラーモジュー
ル11は、前端と後端が開口した碗形の反射鏡17と、
この反射鏡17の後端部に固定されたアルミダイキャス
ト製の円環41と、この円環41の外周の4箇所から後
方へ延びた、アルミダイキャストで円環41と一体成形
された4本の足43とを有する。
【0027】一方、ソケットモジュール9は、ランプ1
3がねじ込まれる電極61を内側にもったセラミック製
の円筒形のソケット15と、このソケット15を包囲し
て密着して保持するソケットキャップ53と、ソケット
15を固定するための概略H形の断面をもったソケット
台座57と、これらの部品53、15及び57を内側に
収容し外側には凹凸や放熱フィンを備えた概略円筒形の
放熱筒59とを備える。ソケットキャップ53、ソケッ
ト台座57及び放熱筒59はいずれもアルミダイキャス
ト製である。ソケット15の後端面には長方形の金属板
61が固定されており、また、ソケットキャップ53の
後端部の外周には2箇所から耳63が出っ張っており、
そのソケット15の金属板61と、ソケットキャップ5
3の耳63とが重ね合わされて、ソケット台座57の前
端部に螺子止めされ、それにより、ソケット15とソケ
ットキャップ53とがソケット台座57に固定される。
ソケット台座57は、その後端面にて、放熱筒59に固
定されている。
【0028】図6及び図7から分るように、ボディ5内
に組み込まれたとき、ソケットモジュール9は、その放
熱筒59の前後方向ほぼ中央部にて、ボディ5の後端部
付近の内側に設けられた円環部71の内側に嵌って、ボ
ディ5に固定される。そして、この放熱筒59の中央部
より前方部分に、ミラーモジュール11の後端部の4本
の足43が外側から嵌っており、これにより、ミラーモ
ジュール11とソケットモジュール9とが直接的に結合
されている。そして、ミラーモジュール11とボディ5
との間には、ミラーモジュール11の足43の後端面と
ボディ5内側円環71の前端面との小面積での接触はあ
るものの、それ以外の大面積の直接的な接触はなく、よ
って、実質的にミラーモジュール11とボディ5とは空
間を介して離れている。
【0029】このように、ミラーモジュール11がソケ
ットモジュール9に直接的に結合されているため、ミラ
ーモジュール11の反射鏡17と、ソケットモジュール
9に固定されたランプ13との間の位置合わせにおける
ずれは、ミラーモジュール11とソケットモジュール9
との間の寸法的な遊び分だけで済む。そのため、反射鏡
17とランプ13との位置整合を従来の照明器具より精
度良く行うことができ、よって、配光の精度が高い。
【0030】また、ミラーモジュール11がソケットモ
ジュール9の放熱筒59に直接的に結合され、一方ボデ
ィ5からは実質的に離れているために、ランプ13から
の放射熱を受けた反射鏡17の熱は、熱伝導によって主
としてソケットモジュール9の放熱筒9に伝えられて外
気へ放出される。しかも、ミラーモジュール11の放熱
筒59に結合する部分41、43及び放熱筒59は、熱
伝導率が高く且つ体積が大きいアルミダイキャスト製で
あり、それらの形状も凹凸が多くて表面積が大きいた
め、ミラーモジュール11から放熱筒59を通じての放
熱効果が高い。さらに、ソケットモジュール9自体の構
成においても、ソケット15がアルミダイキャスト製の
ソケットキャップ53及びソケット台座57に固定され
て放熱筒59に繋がっているため、ソケットモジュール
9自体がもつソケット15からの熱を逃がす性能も高
い。さらに、前述したように、スリット21、21、
…、23、23…、35、35、…を通じて、ボディ5
の内側のミラーモジュール11の外周やソケットモジュ
ール9に流れる空気流も、放熱効果を促進する。その結
果、ランプ13の発する熱がボディ5に伝わる量は少な
く、従来の照明装置に比べるとボディ5は高温になりに
くい。このことは、従来の照明装置に比べて、より大き
い出力をもったランプ13を使用することができること
を意味する。
【0031】さらに、図6及び図7から分るように、ソ
ケットモジュール9のソケット15とこれに被さったソ
ケットキャップ41の前半部分は、ミラーモジュール1
1の円環41の内側に嵌り込んで、反射鏡17の後端の
開口を完全に塞いでいる。そして、前述したように、反
射鏡17の前方の開口は前面ガラス板29によって完全
に塞がれている。従って、ランプ13が存在する反射鏡
17の内側空間81は、他の空間から隔離された状態に
なっており、もしランプ13が破裂しても、ランプ13
の破片が反射鏡17の内側空間81の外へ(勿論、スポ
ットライト1の外へも)飛散することがない。
【0032】さて、ランプ13が存在する反射鏡17の
内側空間81の温度はかなり高温になる。そのため、特
に、前面ガラス板29と、このガラス板29の中央に嵌
め込まれているアルミダイキャスト製のシールドキャッ
プ31との結合構造は、ガラスとアルミニウムの熱膨張
量の違いを吸収できる構造とする必要がある。図12
は、そのような前面ガラス板29とシールドキャップ3
1との結合構造を示した断面図である。また、図13
は、この結合構造に使用される金属製の板バネリング1
01を示す斜視図である。なお、図12の断面は、図1
3のC−C線に沿ったものである。
【0033】図12に示すように、シールドキャップ3
1は、雨傘のような外形をもった円筒形状をしており、
雨傘の柄の部分に相当する後端側の比較的に細い部分
が、前面ガラス板29の中央に穿たれた円形穴91に前
方から挿入されている。そして、シールドキャップ31
の円形穴91内に嵌っている部分93の外径は、円形穴
91の内径よりも若干小さく、よって、両者間に僅かな
隙間が形成されており、それが両者の径方向の熱膨張量
の違いを吸収するようになっている。
【0034】また、シールドキャップ31の、円形穴9
1を抜けて前面ガラス板29の後方へ飛び出している部
分95の外周には、周方向の例えば3箇所に、鍔形の突
起97、97、…が形成されている。そして、シールド
キャップ31の突起97、97、…と前面ガラス板29
との間の首の部分98に、図13に示すような金属製の
板バネリング101が外嵌されている。この板バネリン
グ101は、図13に示すように、扁平環の形状をも
ち、その内周面の3箇所に、周に沿って湾曲した板バネ
103、103、…を有している。この板バネ103、
103の内周面の径は、シールドキャップ31の首部分
98の外径にちょうどフィットするサイスである。そし
て、この板バネリング101がシールドキャップ31の
首の部分98に外嵌されたとき、図12に示すように、
この板バネリング101の3つの板バネ103、10
3、…がシールドキャップ31の3つの突起97、9
7、…と前面ガラス板29との間にそれぞれ介装され
て、シールドキャップ31を前面ガラス板29に対して
後方へ押す働きをする。この板バネ103、103、…
の作用によって、シールドキャップ31の雨傘の広がっ
た裾部分に相当する大径部の後端面113が、前面ガラ
ス29の穴91の周辺の前面に密着する。そして、板バ
ネ103、103、…の弾性が、シールドキャップ31
と前面ガラス板29との軸方向の熱膨張量の相違を吸収
する。
【0035】また、図13に示すように、板バネリング
101の前面ガラス板29に当接する面の3箇所には、
切り起こされた突起105、105、…があり、これら
の突起105、105、…は、図12に示すように、前
面ガラス板29の穴91の周囲の後面の3箇所に形成さ
れた凹部99、99、…に嵌り込むようになっている。
板バネリング101の突起105、105、…が前面ガ
ラス板29の凹部99、99、…に嵌り込むことと、板
バネリング101の103、103、…がシールドキャ
ップ31の上記首部分にちょうどフィットすることによ
って、シールドキャップ31と前面ガラス板29とは両
者の中心が一致するように正確に位置合わせされる。
【0036】前述したように、シールドキャップ31の
雨傘の広がった裾部分の後端面113と、前面ガラス2
9の穴周辺の前面とが常に密着しているので、前面ガラ
ス29からシールドキャップ31を通じての放熱性も良
い。また、図6及び図7から分るように、ランプ13と
シールドキャップ31との間に余計な部品が介在しない
(因みに、従来はシールドキャップ31を前面ガラス板
29に固定するための部品が゛ランプ13とシールドキ
ャップ31との間に介在することがあった)ので、ラン
プ13からシールドキャップ31を通じての放熱性も良
い。
【0037】以上、本発明の一実施形態を説明したが、
上記の実施形態はあくまで本発明の説明のための例示で
あり、本発明を上記実施形態にのみ限定する趣旨ではな
い。従って、本発明は、その要旨を逸脱することなし
に、上記実施形態以外の様々な形態でも実施することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる照明器具を斜め下
方から見た外観を示す斜視図。
【図2】同照明器具の側面図。
【図3】同照明器具の底面図。
【図4】同照明器具の平面図。
【図5】同照明器具の正面図。
【図6】同照明器具の図5のA−A線に沿った断面図。
【図7】同照明器具の図5のB−B線に沿った断面図。
【図8】ミラーモジュール11を斜め後方から見た斜視
図。
【図9】ソケットモジュール9を斜め前方から見るとと
もに、部分的な破断により内部を示した部分破断斜視
図。
【図10】ミラーモジュール11の中心軸に沿った断面
図。
【図11】ソケットモジュール9の中心軸に沿った断面
図。
【図12】前面ガラス板29とシールドキャップ31と
の結合部分の、図13のC−C線に沿った断面図。
【図13】図12の結合部分に使用される金属製の板バ
ネリング101を示す斜視図。
【図14】スケルトン構造のボディ5をもった本発明の
実施形態にかかる照明器具を斜め後方から見た外観を示
す斜視図。
【符号の説明】
1 照明器具(スポットライト) 5 ボディ 7 フードモジュール 9 ソケットモジュール 11 ミラーモジュール 13 ランプ 15 ソケット 17 反射板 19 ボディ内側の反射板を外側から囲む空間 21、23、35 スリット 29 前面ガラス板 31 シールドキャップ 41 円環 43 足 53 ソケットキャップ 57 ソケット台座 59 放熱筒 91 前面ガラス板の中央部の円形穴 97 鍔状の突起 98 シールドキャップの首部分 99 凹部 101 板バネリング 103 板バネ 105 切り起こした突起
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月27日(2000.6.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプを固定するためのソケットを有し
    たソケットモジュールと、 前記ランプからの配光を行う反射板を有したミラーモジ
    ュールと、 前記ミラーモジュールを収容するボディとを備え、 前記ミラーモジュールが前記ソケットモジュールに対し
    て直接的に取りつけられている照明器具。
  2. 【請求項2】 前記ソケットモジュールが、放熱を行う
    ための放熱部材を有し、 前記ミラーモジュールが前記ソケットモジュールの前記
    放熱部材に直接的に取りつけられている請求項1記載の
    照明器具。
  3. 【請求項3】 前記ミラーモジュールの前記反射板が、
    前記ボディから実質的に離れている請求項1及び2のい
    ずれか一項記載の照明器具。
  4. 【請求項4】 前記ボディの内側に、前記ミラーモジュ
    ールの反射板を外側から囲む空間を有し、 前記ボディが、外気を前記ボディ内の前記空間に流入さ
    せて再び前記ボディの外へ排出するための空気流路用の
    穴を有する請求項1及び2のいずれか一項記載の照明器
    具。
  5. 【請求項5】 前記ミラーモジュールが、前記ソケット
    モジュールの前記放熱部材に直接取り付くための取り付
    け部材を有し、 前記取り付け部材と前記放熱部材とが共にアルミダイキ
    ャスト製である請求項2記載の照明器具。
  6. 【請求項6】 前記ボディと前記放熱部材が共にアルミ
    ダイキャスト製である請求項2記載の照明器具。
  7. 【請求項7】 前記ミラーモジュールの前方に配置され
    た環状のフードを有したフードモジュールを更に備え、 前記ボディの内側に、前記ミラーモジュールの反射板を
    外側から囲む空間を有し、 前記フードモジュールが、外気を前記ボディの前記空間
    へ導入する穴を有し、 前記ボディが、前記空間内の空気を外へ排出する穴を有
    する請求項1及び2のいずれか一項記載の照明器具。
  8. 【請求項8】 ランプを固定するためのソケットを有し
    たソケットモジュールと、 前記ランプからの配光を行う反射板を有したミラーモジ
    ュールと、 前記ミラーモジュールの前方に配置された前面ガラス板
    と、 前記前面ガラス板の中央に取り付けられた、前記ランプ
    からの直接前方へ放出される光を遮るためのシールドキ
    ャップとを備え、 前記前面ガラス板と前記シールドキャップとの間に、両
    者の熱膨張量の違いを吸収できる寸法上の遊びを有し、 前記シールドキャップが、前記前面ガラス板に対して、
    弾性材によって前記熱膨張量の違いを吸収できるように
    弾性的に押しつけられた状態で取り付けられている照明
    器具。
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