JP4626711B2 - 照明器具 - Google Patents
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Description
請求項2の発明によれば、複数のランプの近接部は、各ランプの近接部の温度が高い中心部から隣接するランプの近接部の温度が低い外側部へと互いに連結しているので、近接部の温度分布を均一化することができ、ランプベース部の温度上昇を低減できる。
請求項3の発明によれば、複数のランプの近接部の中心部に、ランプソケット取付け面に当接して熱を伝導する熱伝導部を設けているので、ランプベース部の温度上昇を低減できる。
<実施例1>
図1(a)(b)は実施例1に係る照明器具の構成を示し、(c)はその一部を拡大して示す。照明器具は、フレームとしての有天筒型の器具本体(以下、器体という)1と、器体1の内天面のランプソケット取付け面に設けられたランプソケット2と、ランプソケット2に装着された蛍光灯ランプ(ランプという)3と、器体1に取付けられランプ3の全周囲を覆う反射鏡4とを備えている。器体1は、ランプソケット2及びランプ3のランプ口金部3a(ランプベース部)の付近を、器体1の内外と空気流動が生じないように覆うと共に、ランプ口金部3aの全周囲付近に近接させた近接部Aを形成している。器体1のランプ口金部3a及びランプソケット2付近には放熱孔はなく、反射鏡4内すなわちランプ室内の器具下面からの空気の対流はなく、従って、器体1内の空気流動がほぼ生じないようにしている。
図2(a)(b)は実施例2に係る照明器具の構成を示し、(c)はその一部を拡大して示す。前述と同部材には同番号を付している(以下、同様)。この実施例2の照明器具は、ランプ3が横向きに配置されたタイプであり、フレームとしての器体1は、取付け用板1aと、ソケットカバー1cと、ランプソケット2及びランプ口金部3aの周囲を囲むと共にランプ口金部3aに近接させた近接部Aを含む。近接部Aは、横向き有天筒型に形成され、その天面がソケットカバー1cに取付けられている。反射鏡4は取付け用板1aに固定される。ソケットカバー1cは、反射鏡4と近接部Aとの隙間を覆っている。これにより、ランプ口金部3a付近の器体1内の空気流動は、ほぼ生じない。本実施例においても、上記実施例1と同等の作用効果が得られる。
図3(a)(b)は実施例3に係る照明器具の構成を示し、図4(a)(b)は反射鏡の構成を示す。この実施例3の照明器具は、複数(ここでは3個)のランプソケット2を備える。器体1は、これら複数のランプソケット2に装着されたランプ3を一体的に覆う反射鏡4と、複数のランプソケット2毎に筒状に形成され各ランプソケット2の周囲に近接した近接部Aを備え、一体的にアルミダイカスト製とされている。この一体の器体1は、取付け用板1aにブラケット1fを介在して取付けネジ5により固定される。筒状の近接部Aの上端は取付け用板1aに熱伝導可能に接し、ランプ口金部3a付近の器体1内の空気流動は、ほぼ生じないものとなっている。本実施例においても、上記実施例1と同等の作用効果が得られる。
図5は実施例4に係る照明器具の構成を示す。この実施例2の照明器具は、ランプ3としてハロゲンランプを用いており、器体1は、ランプソケット2を設けた取付け用板1aと、円筒状の枠体1bと、ランプ室を形成する傘状の反射鏡4とから成る。反射鏡4は、その下端部が枠体1bの下端部に結合され、開口には前面ガラス11が取付けられている。反射鏡4の上端部は、ランプ口金部3aに近接して近接部Aを構成している。12は端子台である。この構成により、ランプ口金部3aの熱は、近接部Aを通して伝導放熱され、また、ランプ口金部3a付近の器体1内の空気流動は、ほぼ生じないものとなっている。本実施例においても、上記実施例1と同等の作用効果が得られる。
図6(a)(b)は実施例5に係る照明器具の要部構成を示す。この実施例2において、上記実施例1と相違する点は、器体1の近接部Aがランプ口金部3aの周囲に沿う円筒状とされ、器体1とランプソケット2及びランプ口金部3aとの間に熱伝導の良好なシリコンパッキン13を装入又は充填したことである。その他の構成は、実施例1と同等であるので、全体図は省いている。この構成により、ランプ口金部3aとランプソケット2を、シリコンパッキン13を介して器体1の近接部Aに近接させ、熱伝導を上げ、かつ、ランプ口金部3a付近で器体1内の空気流動がほぼ生じないようにした。本実施例においても、ランプ口金部3aの温度をより効果的に低減可能である。
図7(a)(b)(c)は実施例6に係る照明器具の要部構成を示す。この実施例6において、上記実施例1と相違する点は、器体1の近接部Aが、ランプ口金部3a及びランプソケット2のそれぞれの周囲に沿う段階状の円筒とされていることである。ここに、ランプ口金部3aの方がランプソケット2よりも径寸法が大きいことから、近接部Aは、上方のランプソケット2側が小径で、下方のランプ口金部3a側が大径の段階状とされている。また、近接部Aの高さ寸法も、ほぼ、小径部がランプソケット2の高さ寸法とされ、大径部がランプ口金部3aの高さ寸法とされる。本実施例においても、上記実施例1と同等の作用効果が得られる。
図8(a)(b)は実施例7に係る照明器具の構成を示す。この実施例7において、上記実施例1と相違する点は、器体1が、反射鏡4と一体的にアルミダイカスト製にて構成され、ランプ口金部3a及びランプソケット2を覆ってランプ口金部3aに近接する近接部Aを持つことである。そして、器体1のランプ口金部3aより上方は、ランプ口金部3aの部分A1より外形の大きい拡大部A2を設けている。この構成においても、ランプ口金部3aの熱は近接部Aに伝導し、かつ、ランプ口金部3a付近では器体1内の空気流動がほぼ生じないものとなり、上記実施例1と同等の作用効果が得られる。
図9は実施例8に係る照明器具の構成を示す。この実施例8において、上記実施例7と相違する点は、アルミダイカスト製の器体1の近接部Aが、ランプ口金部3aに近接する部分A1と、ランプソケット2に沿う拡大部A2とから成ることである。この拡大部A2は、内周面がランプソケット2に近接し、外周面は大径化し、本例では肉厚とされている。この構成においても、ランプ口金部3a付近では器体1内の空気流動がほぼ生じないものとなり、上記実施例と同等の作用効果が得られる。
図10(a)(b)は実施例9に係る照明器具の構成を示す。この実施例9の照明器具は、前述した実施例3と同様に、3個のランプソケット2と、ランプソケット2に装着されたランプ3を覆う反射鏡4と共に一体的にアルミダイカスト製とされた器体1を備え、器体1は各ランプ口金部3aに近接する筒状の近接部Aを備えている。実施例3と相違する点は、これら近接部Aを一体形成の壁部材Bにより互いに連結したことである。壁部材Bは、相隣り合う近接部Aの中心を結ぶ面上にある。また、器体1の近接部A及び壁部材Bの上端部は取付け用板1aに熱伝導可能に当接している。近接部Aにより、ランプ口金部3a付近で器体内の空気流動はほぼ生じないようにしている。アルミダイカスト製の反射鏡4と一体の器体1は、図15(a)に示すような形態とされている。
図11(a)(b)は実施例10に係る照明器具の構成を示す。この実施例10において、上記実施例9と相違する点は、器体1の複数の近接部Aを形成する部分を大径化し、その大径部がランプソケット取付け面である取付け用板1aとの接触面積を大きくし、熱伝導を上げている。アルミダイカスト製の反射鏡4と一体の器体1は、図15(b)に示すような形態とされている。この構成により、ランプ口金部3aの温度上昇を低減できる。
図12(a)(b)は実施例11に係る照明器具の構成を示す。この実施例11は、上述の実施例9の変形例であり、複数の筒状の近接部Aを連結する複数の壁部材Cが上記とは相違する。壁部材Cの各々は、一端側が一の近接部の器体中心寄りから延出され、他端側が隣の近接部の外周寄りに連結されている。アルミダイカスト製の反射鏡4と一体の器体1は、図15(c)に示すような形態とされている。この構成により、複数の近接部Aの温度分布を均一化することができ、ランプ口金部3aの温度上昇を低減できる。
図13(a)(b)は実施例12に係る照明器具の構成を、図14は反射鏡の構成を示す。この実施例12は、上述の実施例9のさらに他の変形例であり、複数の近接部Aの器体中心側空間に、ランプソケット取付け面である取付け用板1aに当接して熱を伝導する熱伝導部Dを設けた。この熱伝導部Dは、近接部A及び反射鏡4と共に器体1として一体に形成されている。アルミダイカスト製の反射鏡4と一体の器体1は、図15(d)に示すような形態とされている。この構成により、上記と同様、複数の近接部Aの温度分布を均一化することができ、ランプ口金部3aの温度上昇を低減できる。
1a 取付け用板
2 ランプソケット
3 蛍光灯ランプ(ランプ)
3a ランプ口金部
4 反射鏡
A 近接部
A2 拡大部
B,C 壁部材
D 熱伝導部
Claims (3)
- ランプソケットを設けた器具本体(器体という)と、前記ランプソケットに装着されるランプ口金部を有するランプと、前記器体に設けられて前記ランプの周囲を囲む反射鏡とを備えた照明器具において、
前記ランプソケット付近を、器体内外の空気流動をほぼ生じない程度に器体にて覆うと共に、該器体にランプ口金部付近に近接させた近接部を形成し、
前記近接部は、ランプ口金部の周囲を囲むように設けられ、
複数の前記ランプソケットを備えると共に、前記器体は、これら複数のランプソケットに装着されたランプを一体的に覆い、かつ器体の前記近接部を複数のランプソケット毎に筒状に形成し、これら複数の筒状の近接部を壁部材により互いに連結したことを特徴とする照明器具。 - 前記複数の筒状の近接部を連結する複数の壁部材の各々は、一端側が一の近接部の器体中心寄りから延出され他端側が隣の近接部の外周寄りに連結されたことを特徴とする請求項1記載の照明器具。
- ランプソケットを設けた器具本体(器体という)と、前記ランプソケットに装着されるランプ口金部を有するランプと、前記器体に設けられて前記ランプの周囲を囲む反射鏡とを備えた照明器具において、
前記ランプソケット付近を、器体内外の空気流動をほぼ生じない程度に器体にて覆うと共に、該器体にランプ口金部付近に近接させた近接部を形成し、
前記近接部は、ランプ口金部の周囲を囲むように設けられ、
複数の前記ランプソケットを備えると共に、前記器体は、これら複数のランプソケットに装着されたランプを一体的に覆い、かつ器体の前記近接部を複数のランプソケット毎に筒状に形成し、複数の近接部の器体中心側空間に、ランプソケット取付け面に当接して熱を伝導する熱伝導部を設けたことを特徴とする照明器具。
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