JP5415019B2 - Led光源装置 - Google Patents
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Description
図15において、車両用灯具1は、光源としてのLED2aが実装されたLED基板2と、LED2aからの光を光照射方向前方に向かって反射するリフレクタ3と、これらのLED基板2及びリフレクタ3を包囲するハウジング4と、ハウジング4の開放した前端を閉鎖する透明材料から成るアウターレンズ5と、LED基板2に熱的に接触して配置されたヒートシンク6と、を含んでいる。
上記リフレクタ3は、LED基板2の下面に対して直接に接続されている。
また、上述した車両用灯具1において、リフレクタ3が楕円系反射面であって、アウターレンズ5の代わりに凸状の投影レンズが備えられる所謂プロジェクタタイプの車両前照灯の場合も、放熱原理は同様である。
図16において、LED2aは、熱伝導部材6a上に配置されており、LED2aの光照射方向前方に光学レンズ8が配置されている。
上記光学レンズ8は、ヒートシンク6上に設置されている。
このような構成の光学モジュール7によれば、LED2aから出射した光は、光学レンズ8を介して光照射方向前方に向かって照射される。
この場合、LED2aから発生した熱は、熱伝導部材6aからヒートシンク6を介して外部に放熱され、LED2aの温度上昇が抑制されるようになっている。
図17において、光学モジュール9は、図式的に示された樹脂製の光学レンズ9aが、支持部9bを介してヒートシンク6に接続されている。
このような構成の光学モジュール9によれば、図示しないLEDから出射した光は、光学レンズ8を介して光照射方向前方に向かって照射される。
この場合、LEDから発生した熱は、ヒートシンク6を介して外部に放熱され、LEDの温度上昇が抑制されるようになっている。
特許文献1には、筐体内に設けられた複数の灯具ユニットが、共通の金属製支持部材により支持されている車両用前照灯が開示されている。
この車両用前照灯によれば、各灯具ユニット内の光源としてのLEDから発生する熱が、LEDを支持する光源支持ブロックを介して金属製支持部材に放熱され、LEDの温度上昇が抑制され得る。
このような構成の車両用灯具によれば、LEDから発生した熱が、LED支持部,リフレクタ,リブ及び連結部に伝達され、さらに連結部から金属製支持部材に伝達されることにより、LEDユニットのLED支持部,リフレクタ,リブ及び連結部と金属製支持部材から筐体内に放熱される。これにより、LEDからの熱が効率的に筐体内に放熱されることになる。
このような構成の車両用灯具によれば、光源部の面状集積光源の各発光部から出射した光が、マスクの開口部内にて蛍光体を通過して、さらに光学部材により配光を制御されて、照射される。
面状集積光源から発生した熱は、面状集積光源の基板から外部に放熱されることになる。
一般に、このような光学部材を構成する樹脂は、従来のガラスや金属と比較して、耐熱温度が低いが、ヘッドランプの配光特性を満足させるためには、使用中にこれらの光学部材の変形は阻止されなければならない。
このため、このような光学部材の変形を阻止するために、光学部材を構成する樹脂の耐熱温度以下で使用するように、車両用灯具を設計する必要がある。
このため、LED2aから発生した熱は、その一部がLED基板2からヒートシンク6に伝達される。また、他の一部がリフレクタ3に伝達され、ヒートシンク6及びリフレクタ3の表面からハウジング4の内部空気に伝達され、放熱される。
従って、LEDから発生した熱がLED基板2からリフレクタ3に伝達されることにより、リフレクタ3の温度が上昇する。
これにより、特にLED基板2との接触面で融点を超えてしまうと、リフレクタ3の少なくとも一部が変形し、所望の反射特性及び配光性能を得ることができなくなってしまう。
このため、LED2aから発生した熱は、その一部が熱伝導部材6aからヒートシンク6に伝達され、さらにヒートシンク6から光学レンズ8に伝達され、ヒートシンク6及び光学レンズ8の表面からハウジング4の内部空気に伝達され、放熱される。
従って、LEDから発生した熱がヒートシンク6から光学レンズ8に伝達される。これにより、光学レンズ8の温度が上昇して融点を超えてしまうことがある。このため、光学レンズ8の少なくとも一部が変形し、所望の反射特性及び配光性能を得ることができなくなってしまう。
従って、光学部材に伝達される熱が低減され、光学部材の温度上昇が抑制され、光学部材の熱による溶解,変形が回避され得る。これにより、使用に伴って、光学部材が熱変形して、光学部材による配光性能が損なわれるようなことはなく、常に所定の配光特性が得られる。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明による車両用灯具の実施形態の構成を示している。
図1において、車両用灯具10は、光源としてのLED11aが実装されたLED基板11と、LED11aからの光を光照射方向前方に向かって反射するリフレクタ12と、これらのLED基板11及びリフレクタ12を包囲するハウジング13と、ハウジング13の開放した前端を閉鎖する透明材料から成るアウターレンズ14と、LED基板11に熱的に接触して配置されたヒートシンク15と、を含んでいる。
上記リフレクタ12は、LED基板11の下面に対して、断熱部材16を介して接続されている。
ここで、上記断熱部材16は、熱伝導率の低い材料、即ち熱伝導率が0.2W/mK程度、あるいはそれ以下である材料、例えばポリイミド等の樹脂材料あるいはグリースや接着剤などから構成されている。
さらに、上記断熱部材16は、好ましくは脆化温度が低く、荷重撓み温度の高い樹脂材料から構成されている。
尚、上記断熱部材16は、例えば図2に示すように、円環状に形成されており、好ましくは高温側、即ちヒートシンク6側で、接触面積が小さくなるように、凹陥部16aを備えている。
従って、上記リフレクタ12は、LED11aからの熱による温度上昇が抑制される。これにより、上記リフレクタ12は、そのLED基板11との接触面で、LED11aからの熱によって融点を超えるようなことがなく、部分的に溶解して変形するようなことがない。
このように、使用に伴って、上記リフレクタ12の反射特性及び配光特性が損なわれてしまうようなことはない。
即ち、90℃雰囲気下において、LED11aを10Wの駆動電力で駆動したとき、LED11aの温度(括弧内は図15に示した従来の車両用灯具の場合の温度)は141.6℃(139.4℃)、ヒートシンク6は114.0℃(111.8℃)、アウターレンズ14は91.4℃(101.7℃)となり、LED及びヒートシンクは、共に+2.3℃とほぼ変化がなかったのに対して、アウターレンズ14は−10.3℃と大幅に降下し、断熱部材16の効果が実証された。
図3は、本発明による光学モジュールの実施形態の構成を示している。
図3において、光学モジュール20は、熱伝導部材21上に配置されたLED22と、LED22の光照射方向前方に配置された光学レンズ23と、ヒートシンク24と、から構成されている。
上記熱伝導部材21は、ヒートシンク24の表面に配置されている。
また、上記光学レンズ23は、ヒートシンク24の表面の両側縁に対して、支持部材25及び断熱部材26を介して連結されている。
ここで、LED22から発生した熱は、熱伝導部材21からヒートシンク24を介して外部に放熱され、LED22の温度上昇が抑制される。
このように、使用に伴って、上記光学レンズ23の光学特性及び配光特性が損なわれてしまうようなことはない。
図4は、本発明による光学モジュールの実施形態の構成を示している。
図4において、光学モジュール30は、図3に示した光学モジュール20とほぼ同様の構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
光学モジュール30は、図3に示した光学モジュール20と比較して、支持部材25の代わりに、連結部材31を備えている点でのみ異なる構成になっている。
さらに、連結部材31は、好ましくは、ヒートシンク24と一体に、即ち脚部31bの先端がヒートシンク24に連続するように、形成されている。
この場合、上記光学レンズ23は、連結部材31を介してヒートシンク24に対して接続されているので、LED22から発生した熱は、ヒートシンク24から連結部材31に伝達され、連結部材31の放熱フィン31cで外部に放熱される。従って、LED22から発生した熱は、連結部材31及び断熱部材26によって光学レンズ23に伝達しにくい。
従って、上記光学レンズ23は、LED22からの熱による温度上昇が抑制される。これにより、上記光学レンズ23は、その支持部材25との接触面で、LED22からの熱によって融点を超えるようなことがなく、部分的に溶解して変形するようなことがない。
これにより、結果的にLED22からの熱が連結部材31でも放熱されることになり、LED22の温度も低下することになる。
即ち、90℃雰囲気下において、LED22を10Wの駆動電力で駆動したとき、LED22の温度(括弧内は図16に示した従来の車両用灯具の場合の温度)は138.7(139.4℃)、ヒートシンク24は111.1℃(111.8℃)、光学レンズ23は91.1(101.7℃)となり、LED及びヒートシンクは、共に−0.7℃となり、光学レンズ23は−10.6℃と大幅に降下し、断熱部材26及び連結部材31の効果が実証された。
一般に、LEDは温度上昇に伴って、明るさや寿命に影響が生ずるので、できるだけ低い温度で使用することが好ましい。従って、光学モジュール20では、光学レンズ23だけでなく、LED22の温度も降下し、LEDを有効利用することができる点で有利である。
即ち、90℃雰囲気下において、LED22を10Wの駆動電力で駆動したとき、LED22の温度(括弧内は図16に示した従来の車両用灯具の場合の温度)は141.6(139.4℃)、ヒートシンク24は114.0℃(111.8℃)、光学レンズ23は90.7(101.7℃)となり、LED及びヒートシンクは、共に+2.3℃となり、光学レンズ23は−11.0℃と大幅に降下し、断熱部材26及び連結部材31の効果が実証された。
図5は、本発明による光学モジュールの実施形態の構成を示している。
図5において、光学モジュール40は、図式的に示された樹脂製の光学レンズ41が、連結部材42を介してヒートシンク43に接続されている。
この場合、連結部材42は、図4の光学モジュール30における連結部材31と比較して、光学レンズ41側の平坦な方形のベース部42aの両側縁からヒートシンク43に向かって延びる平板状の一対の連結板41bから構成されている。
また、LEDから発生した熱は、ヒートシンク43を介して外部に放熱され、LEDの温度上昇が抑制されるようになっている。
この場合、光学レンズ41は連結部材42を介してヒートシンク43に連結されているので、ヒートシンク43から連結部材42の連結板41bを介して光学レンズ41に熱が伝達しにくい。従って、LEDからの熱による光学レンズ41の温度上昇が抑制される。
例えば図6に示すように、連結部材42は、ベース部42aの四隅からヒートシンク43側に向かって延びる四本の脚部42cを備えていてもよい。
また、図7に示すように、連結部材42は、ベース部42aの対角の隅からヒートシンク43側に向かって延びる二本の脚部42cを備えていてもよい。
この場合、ヒートシンク43から連結部材42を介して光学レンズ41に伝達される熱の一部が、上記放熱フィン42dにより外部に放熱される。従って、光学部材41までの熱流量が減少する。このため、光学レンズ41の温度が降下しLEDの温度も降下することになる。
図9は、本発明による光学モジュールの実施形態の構成を示している。
図9において、光学モジュール50は、図8の光学モジュール40に対して、光学レンズ41と連結部材42との間に、断熱部材51を介装した構成になっている。
断熱部材51は、図3に示した光学モジュール20における断熱部材26と同じ構成であり、光学レンズ41及び連結部材42のベース部42aに熱的に接触している。
尚、断熱部材51は、好ましくは連結部材42と一体成形される。
また、LEDから発生した熱は、ヒートシンク43を介して外部に放熱され、LEDの温度上昇が抑制されるようになっている。
この場合、光学レンズ41は断熱部材51及び連結部材42を介してヒートシンク43に連結されているので、ヒートシンク43から光学レンズ41に熱が伝達しにくい。従って、LEDからの熱による光学レンズ41の温度上昇が抑制される。また、LEDからの熱が連結部材42の放熱フィン42dから外部に放熱され、LEDの温度上昇も抑制される。
即ち、90℃雰囲気下において、LEDを10Wの駆動電力で駆動したとき、LEDの温度(括弧内は図4に示した光学モジュール30の場合の温度)は138.7(136.9℃)、ヒートシンク43は111.1℃(109.3℃)、光学レンズ41は91.1(101.1℃)となり、LED及びヒートシンクは、共に+1.7℃となるが、光学レンズ41は−10.0℃と大幅に降下し、断熱部材51及び連結部材42の効果が実証された。
一般に、LEDは温度上昇に伴って、明るさや寿命に影響が生ずるので、できるだけ低い温度で使用することが好ましい。従って、光学モジュール20では、光学レンズ23だけでなく、LED22の温度も降下し、LEDを有効利用することができる点で有利である。
図10は、本発明による光学モジュールの実施形態の構成を示している。
図10において、光学モジュール60は、図9の光学モジュール50に対して、連結部材42とヒートシンク43との間に、断熱部材51を介装した構成になっている。
また、LEDから発生した熱は、ヒートシンク43を介して外部に放熱され、LEDの温度上昇が抑制されるようになっている。
この場合、光学レンズ41は連結部材42及び断熱部材51を介してヒートシンク43に連結されているので、ヒートシンク43から光学レンズ41に熱が伝達しにくい。従って、LEDからの熱による光学レンズ41の温度上昇が抑制される。また、LEDからの熱が連結部材42の放熱フィン42dから外部に放熱され、LEDの温度上昇も抑制される。
即ち、90℃雰囲気下において、LEDを10Wの駆動電力で駆動したとき、LEDの温度(括弧内は図4に示した光学モジュール30の場合の温度)は141.6(136.9℃)、ヒートシンク43は114.0℃(109.3℃)、光学レンズ41は90.7(101.1℃)となり、LED及びヒートシンクは、共に+4.7℃となるが、光学レンズ41は−10.4℃と大幅に降下し、断熱部材51及び連結部材42の効果が実証された。
この場合、断熱部材51がヒートシンク側に介在していることによって、LEDの温度は少し高くなるが、光学レンズ41の温度を大幅に、上述した光学モジュール50よりもさらに低く降下させることができる。従って、LEDの温度上昇は許されるが、光学レンズ41の温度上昇の許容範囲が狭い場合には、光学モジュール60が光学モジュール50と比較して有利である。
図12においては、放熱フィン42dは、断面が中空方形の連結部材42または51の中空部内で、ベース部42aと平行に延びるように形成されている。
また、図13においては、放熱フィン42dは、断面が中空方形の連結部材42または51の中空部内で、ベース部42aに対して垂直に延びるように形成されている。
これにより、連結部材42または51の中空部内において、筒状の内部空間を空気が上昇することにより、放熱フィン42dが所謂対流効果により効率良く放熱される。
図14は、本発明による光学モジュールの実施形態の構成を示している。
図14において、光学モジュール70は、図11の光学モジュール60に対して、連結部材42がヒートシンク43とは別体に構成され、ヒートシンク43に対して後付けされている点で異なる構成になっている。
この場合、連結部材42の放熱フィン42dが複雑な形状であって、ヒートシンク43と一体成形が困難である場合に、連結部材42をヒートシンク43と別体に構成した後、連結部材42をヒートシンク43に取り付ければよい。
尚、他の光学モジュール20から50においても、同様に連結部材42をヒートシンク43と別体に構成することが可能である。
11 LED基板
11a LED
12 リフレクタ(光学部材)
13 ハウジング
14 アウターレンズ
15 ヒートシンク
16 断熱部材
20,30,40,50,60,70 光学モジュール
21 熱伝導部材
22 LED
23 光学レンズ
24 ヒートシンク
25 支持部材
26 断熱部材
31 連結部材
41 光学レンズ
42 連結部材
43 ヒートシンク
51 断熱部材
Claims (2)
- 少なくとも一つのLEDから成るLED光源と、上記LED光源の個々のLEDからの光を配光制御する樹脂製の光学部材と、上記LED光源からの熱を放熱するためのヒートシンクと、から構成されており、上記光学部材が、上記LED光源またはヒートシンクに連結され支持されている、LED光源装置であって、上記光学部材と上記LED光源またはヒートシンクとの間に、熱抵抗の高い部分が介在しており、
上記熱抵抗の高い部分が、熱伝導率の低い材料から成る断熱部材と、上記LED光源またはヒートシンク側の接触面積が小さい掛け橋構造と、により形成されており、
上記熱抵抗の高い部分が、上記LED光源またはヒートシンクと上記光学部材との間の接触部分に表面積を大きくする放熱フィンを備えており、
上記光学部材が、順次に上記断熱部材、上記掛け橋構造を介して、上記LED光源またはヒートシンクに対して熱的に接続されており、
上記掛け橋構造がヒートシンクと一体に構成されていることを特徴とするLED光源装置。 - 上記光学部材が、順次に掛け橋構造、断熱部材を介して、上記LED光源またはヒートシンクに対して熱的に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載のLED光源装置。
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