JP4506442B2 - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関 Download PDF

Info

Publication number
JP4506442B2
JP4506442B2 JP2004350527A JP2004350527A JP4506442B2 JP 4506442 B2 JP4506442 B2 JP 4506442B2 JP 2004350527 A JP2004350527 A JP 2004350527A JP 2004350527 A JP2004350527 A JP 2004350527A JP 4506442 B2 JP4506442 B2 JP 4506442B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake
valve
intake valve
lift amount
wall portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004350527A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006161584A (ja
Inventor
亮介 日吉
孝伸 杉山
晋 石崎
信一 竹村
毅 有永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2004350527A priority Critical patent/JP4506442B2/ja
Publication of JP2006161584A publication Critical patent/JP2006161584A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4506442B2 publication Critical patent/JP4506442B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

本発明は、内燃機関に関し、特に機関負荷に応じて吸気弁のバルブリフト量が可変となる内燃機関に関する。
特許文献1には、吸気バルブのリフト及び/または開き期間を制御するための手段を有している内燃機関において、吸気バルブ及び/または吸気ポートにおけるバルブシートと吸気流れ方向に隣接する壁が、流れを利用できる吸気流れの横断面を少なくとも吸気バルブの運動軸を中心とする角度領域において減じ、それで、小バルブリフト時に、高速の指向性のある吸気流れを生じさせるように形成されたものが開示されている。
特開平9−112284号公報
しかしながら、このような特許文献1にあっては、吸気弁のバルブリフト特性を機関負荷に応じて変更するような場合、アイドル時に吸気バルブリフトを極小にすることによって吸入空気量を制御すると、吸気バルブシート周りの壁が設けられていない側から吸気流が燃焼室壁面に沿って流れるようになるため、燃料が点火プラグ、排気弁、燃焼室壁面、シリンダボアに付着して未燃HCが排出されてしまう虞がある。
そこで、本発明は、機関負荷に応じて吸気弁のバルブリフト量を変更可能な可変動弁機構を備える内燃機関において、吸気弁のバルブシート近傍であって、相対的に吸気導入方向側となる燃焼室の上部壁面には、吸気弁リフト方向に沿った壁部が形成され、可変動弁機構により吸気弁のバルブリフト量を変更して吸気弁のバルブリフト量が所定の第1リフト量となる状態では、吸気弁と壁部とのクリアランスが第1リフト量よりも大きくなり、可変動弁機構により吸気弁のバルブリフト量を変更して吸気弁がバルブリフト量が所定の第1リフト量よりも相対的に大きい第2リフト量となる状態では、吸気弁と壁部とのクリアランスよりも第2リフト量が大きくなるよう、吸気弁と壁部とのクリアランスが設定されていることを特徴としている。これによって、吸気弁のバルブリフト量が第1リフト量となる状態では、吸気弁のバルブシート周りの壁部が設けられている側からの吸気流を増大し、吸気弁のバルブシート周りの壁部が設けられていない側からの吸気流を減少する。
また、吸気弁のバルブリフト量が第2リフト量となる状態では、吸気弁のバルブシート周りの壁部が設けられている側からの吸気流が減少し、吸気弁のバルブシート周りの壁部が設けられていない側からの吸気流が増大する。
本発明によれば、吸気弁のリフト量が第1リフト量となる状態では、壁部による吸気流の整流効果を利用することで燃焼室壁面への燃料付着を減少させ、吸気弁のリフト量が第2リフト量となる状態では、吸気弁のバルブシート周りの壁部が設けられていない側からの吸気流を増大させ、高速の指向性のある吸気流を生成することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
尚、以下に説明する各実施形態は、機関負荷に応じて吸気弁のバルブリフト量を連続的に可変可能な可変動弁機構を備える内燃機関を前提とするものであり、低負荷時には吸気弁のバルブリフト量が高負荷時よりも小さくなるように制御され、アイドル運転時にはリフト量がさらに小さくなるように制御される。また、吸気弁のバルブリフト量を極小リフト域で制御することによって、スロットル開度の精密な制御を行うことなくエンジン負荷制御を行うこともできる。尚、吸気弁のバルブリフト特性を可変可能な可変動弁機構としては、本出願人が先に提案した特開平11−107725号公報等によって既に公知となっているので、その構成についての詳細な説明は省略する。
図1は、本発明の第1実施形態における内燃機関を模式的に示した説明図であって、ピストン側から見た内燃機関の燃焼室形状、換言すればシリンダヘッド側の燃焼室形状を示す説明図である。
シリンダヘッド1には、機関負荷に応じてバルブリフト量が可変となるよう開閉制御される吸気弁2が一気筒当たり2つ配置されていると共に、排気弁3が一気筒当たり2つ配置されている。
吸気弁2及び排気弁3は、ペントルーフ型の燃焼室4(後述の図2及び図3を参照))の上部壁面5にそれぞれ配置された吸気弁用バルブシート6び排気弁用バルブシート7に着座する。
吸気弁用バルブシート6は、シリンダヘッド1に形成された吸気ポート8(後述の図2及び図3を参照)と燃焼室4との接続部分に設けられている。排気弁用バルブシート7は、シリンダヘッド1に形成された排気ポート9(後述の図2及び図3を参照)と燃焼室4との接続部分に設けられている。
そして、燃焼室4の上部壁面5には、吸気弁用バルブシート6の周囲を一部囲む壁部10が形成されている。この壁部10は、吸気弁用バルブシート6の相対的に吸気導入方向側となる部分(吸気弁用バルブシート6の図1における右側半分)の外周側に、吸気弁リフト方向に沿って突出するよう形成されている。
ここで、吸気導入方向とは、具体的には、図1における左右方向の右側となる。これは、燃焼室4の中心に対して吸気ポート8が図1における左右方向の右側から燃焼室4に対して接続され、吸気ポート8の燃焼室4への開口部は、図1において右側の部分が相対的に吸気が導入される側に位置することになっているからである。そこで、燃焼室4の上部壁面5において、図1における左右方向の右側を吸気導入方向、図1における左右方向の左側を反吸気導入方向と定義する。
図2及び図3は、図1のA−A線に沿った断面図であり、図2は吸気弁2のバルブリフト量が極小リフトとなる暖機後アイドル運転状態を示し、図3は吸気弁2のバルブリフト量が小リフトとなる暖機後アイドル運転を除く低負荷運転状態を示している。
上述した壁部10について詳述すると、この第1実施形態においては、図2及び図3からも明らかなように、吸気弁2のバルブリフト量が極小リフトとなる暖機後アイドル運転状態では、吸気弁2のバルブヘッド11の側面11aと、燃焼室4の上部壁面5から突出した壁部10の壁面10aとのクリアランスQが、このときのリフト量(極小リフト量P)よりも大きくなり、吸気弁2のバルブリフト量が小リフトとなる暖機後アイドルを除く低負荷運転状態では、吸気弁2のバルブヘッド11の側面11aと、燃焼室4の上部壁面5から突出した壁部10の壁面10aとのクリアランスQが、このときのリフト量(小リフト量R)よりも小さくなるよう設定されている。
つまり、吸気弁極小リフト時における吸気導入方向側の実質的な吸気弁開口面積が、吸気弁小リフト時における吸気導入方向側の実質的な吸気弁開口面積に対して相対的に大きくなり、吸気弁極小リフト時における反吸気導入方向側の実質的な吸気弁開口面積が、吸気弁小リフト時における反吸気導入方向側の実質的な吸気弁開口面積に対して相対的に小さくなるよう設定されている。
また、吸気弁2のバルブヘッド11の側面11aと対向する壁部10の壁面10aの高さM、すなわち壁部10のバルブリフト方向への突き出し量Mは、吸気弁2着座位置を基準として、暖機後アイドルを除く低負荷運転状態のリフト量(小リフト量R)よりも僅かに大きくなるよう設定されている。換言すれば、吸気弁2のバルブリフト量が極小リフトとなる状態に比べて、吸気弁2のバルブリフト量が小リフトとなる状態では、吸気弁2のバルブヘッド11下面位置よりも燃焼室4内側(ピストン側)に突き出した壁部10の突出量が小さくなるよう設定されている。尚、壁部10の高さ(壁面10aの高さM)は、小リフト量Rと同程度であってもよい。
このような第1実施形態においては、吸気弁小リフト時(暖機後アイドルを除く低負荷運転時)に、壁部10が設けられている吸気導入方向側の実質的な吸気弁開口面積が吸気弁極小リフト時に比べて相対的に減少することによって、吸気弁開口部のうち壁部10が設けられている吸気導入方向側から燃焼室4内に流れ込む吸気流が相対的に減少し、吸気弁開口部のうち壁部10が設けられていない反吸気導入方向側から燃焼室4内に流れ込む吸気流が相対的に増大することになり、吸気弁開口部のうち反吸気導入方向側から燃焼室4内に流れ込む吸気流を主流とするタンブル流が燃焼室4内に生成される(図3を参照)。
このとき、吸気弁開口部のうち反吸気導入方向側から燃焼室4内に流れ込む吸気流は、その流速が大きくまたバルブリフト量も十分確保されているため、燃焼室4の上部壁面5に沿って流れず、ややピストン(図示せず)よりに燃焼室4の上部壁面5から離れて(剥離して)流れるため、点火プラグ12、排気弁3、燃焼室4の上部壁面5、シリンダボア13に燃料が多量に付着してしまうことが防止され、未燃HCが大量に排出されてしまうことを防止することができる。
一方、吸気弁極小リフト時(暖機後アイドル状態)には、吸気弁小リフト時よりもさらに吸気弁2のバルブリフト量が減少し、吸気行程中の吸気流速が吸気弁小リフト時よりも大きくなって、吸気弁開口部のうち反吸気導入方向側から燃焼室4内に流れ込む吸気流は、燃焼室4の上部壁面5に沿って流れるようになる。
しかしながら、この第1実施形態においては、吸気弁極小リフト時に、壁部10の壁面10aによって、吸気弁開口部のうち吸気導入方向側から燃焼室4内に流れ込む吸気流が妨げられることなく整流され、吸気部開口部のうち吸気導入方向側から燃焼室4内(ピストン方向)に流れ込む吸気流を相対的に増大させている。
すなわち、吸気導入方向側の実質的な吸気弁開口面積が、反吸気導入方向側の実質的な吸気弁開口面積よりも大きくなっているため、吸気弁開口部のうち反吸気導入方向側からの吸気流が減少し、吸気弁開口部のうち吸気導入方向側からの吸気流が相対的に増大して、吸気弁開口部のうち吸気導入方向側から燃焼室4内に流れ込む吸気流を主流とするタンブル流(小リフト時におけるタンブル流とは流れの向きが反対)が燃焼室4内に生成される(図2を参照)。
つまり、吸気弁用バルブシート6周りに形成された壁部10は、吸気弁極小リフト時においては、吸気弁開口部のうち反吸気導入方向側から燃焼室4内に流れ込む吸気流を減少させて、燃焼室4の上部壁面5への燃料付着量を減少させ、未燃HCが大量に排出されてしまうことを防止している。
また、壁部10の壁面10aの高さMは、吸気弁2着座位置を基準として、暖機後アイドルを除く低負荷運転状態のリフト量(小リフト量R)よりも僅かに大きくなるよう設定されているので、機関負荷が高・中負荷運転状態時に、干渉することはない。
以下、本発明の他の実施形態について順次説明するが、上述した第1実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図4〜図9は、本発明の第2実施形態を示している。この第2実施形態は、図4に示すように、上述した第1実施形態の内燃機関において、同一気筒内にある2つの吸気弁2、2のうち一方の吸気弁に対してのみ、壁部10が形成されたものある。換言すれば、この第2実施形態は、上述した第1実施形態の内燃機関において、同一気筒内にある2つの吸気弁2、2のうち一方の吸気弁のみを、壁部10に対して近接させたものである。
ここで説明の便宜上、対応する吸気弁用バルブシート6の相対的に吸気導入方向側となる部分の外周側に壁部10が設けられている吸気弁2を壁部10に近接する吸気弁として第1吸気弁21とし、対応する吸気弁用バルブシート6の相対的に吸気導入方向側となる部分の外周側に壁部10が設けられていない吸気弁2を壁部10に近接しない吸気弁として第2吸気弁22とする。
この第2実施形態においては、図5〜図8に示すように、部分負荷時(暖機後アイドル運転を除く低負荷運転状態及び暖機後アイドル運転状態)において、第1吸気弁21のバルブリフト量が、第2吸気弁21のバルブリフト量よりも大きくなるよう設定されている。
そして、図9に示すように、第1吸気弁21のバルブリフト量が極小リフトとなる暖機後アイドル運転状態時において、第1吸気弁21のバルブヘッド11の側面11aと、燃焼室4の上部壁面5から突出した壁部10の壁面10aとのクリアランスQが、このときの第1吸気弁21のリフト量(極小リフト量P)よりも大きくなるよう、壁部10は設定されている。尚、この第2実施形態においても、第1吸気弁21のバルブリフト量が小リフトとなる暖機後アイドルを除く低負荷運転状態では、第1吸気弁21のバルブヘッド11の側面11aと、燃焼室4の上部壁面5から突出した壁部10の壁面10aとのクリアランスQが、このときのリフト量(小リフト量R)よりも小さくなるよう設定されている。つまり、この第2実施形態における第1吸気弁21と壁部10との相対関係は、上述した第1実施形態に準じたものである。
このような第2実施形態においては、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得られると共に、部分負荷時に、第1吸気弁21のリフト量に対して第2吸気弁22のリフト量を小さくすることによって第1吸気弁21から燃焼室4内へ流れ込む吸気流が増大し、かつ第1吸気弁21周りに設けた壁部10によって吸気流が指向性を持つため、吸気行程中シリンダ内ガスのスワール流動が一層増大し、火花点火後の着火性と燃焼状態が改善される。
また、第1吸気弁21、第2吸気弁22を大リフト化して最大出力を発生する場合に、壁部10による吸気抵抗増大の悪影響を最小限にとどめ、第2吸気弁22からの吸気流量低下を回避することができるため、上述した第1実施形態(両方の吸気弁2、2が壁部10に近接した場合)に比べて出力を増大できる利点がある。
尚、この第2実施形態においては、部分負荷時において、図10に示すように、第2吸気弁22を停止、すなわちゼロリフトとすることで、第1吸気弁21から燃焼室4内に流れ込む吸気流をさらに増大させるようにしてもよい。この場合、第1吸気弁21のバルブリフト量が小リフトとなる暖機後アイドルを除く低負荷運転状態には、スワール強度がより増大し、燃焼改善効果もさらに増大する。また、第1吸気弁21のバルブリフト量が極小リフトとなる暖機後アイドル運転状態においても、壁部10の壁面10aに沿ってピストン方向に流れる吸気流速がさらに増大するため燃焼改善効果が一層増大する。
図11及び図12は、本発明の第3実施形態を示している。この第3実施形態は、上述した第2実施形態において、第1吸気弁21が着座する吸気弁用バルブシート6の相対的に反吸気導入方向側となる部分(吸気弁用バルブシート6の図11における略左側半分)の外周側に、第2壁部30が設けられている。
この第2壁部30は、燃焼室4の上部壁面5に形成されたものであって、第1吸気弁21のリフト方向に沿って突出するものである。また、この第2壁部30においては、図12に示すように、上部壁面5からの立ち上がり部分31が断面略円弧形状を呈して滑らかな立ち上がる形状に形成されている。
このような第3実施形態においては、第1吸気弁21の全周囲からの吸気流が整流されてピストン方向に流れるようになり、吸気流が上部壁面5、燃焼室4側壁面に沿って流れないようになるため、総じて燃焼室4壁面への燃料付着量を低減することができ、より一層未燃HC排出を低減することができる。
また、第2壁部30の立ち上がり部分31を断面略円弧形状にして滑らかな立ち上がる形状としているため、この立ち上がり部分31を角張らせた場合に比べて、吸気流の剥離が促進されると共に、吸気抵抗を減少させることができる。
図13〜図16は、本発明の第4実施形態を示している。この第4実施形態は、上述した第2実施形態において、第1吸気弁21が着座する吸気弁用バルブシート6aを、第2吸気弁が着座する吸気弁用バルブシート6bよりも吸気上流側に配置することで第2壁部30を形成したものである。詳述すると、図14に示すように、第1吸気弁21が着座する吸気弁用バルブシート6aが燃焼室4の上部壁面5よりも吸気上流側に後退し、第1吸気弁21が着座する吸気弁用バルブシート6aと第2吸気弁22が着座する吸気弁用バルブシート6bとが吸気弁バルブリフト方向でオフセットするよう設定されている。そして、第1吸気弁21が着座する吸気弁用バルブシート6aの吸気上流側への後退に伴い、当該吸気弁用バルブシート6aの外周側に、全周に亙って第2壁部30が形成されている。
第4実施形態における第2壁部30は、図15及び図16に示すように、第1吸気弁21のバルブヘッド11の側面11aと、第2壁部30の壁面30aとのクリアランスSが、吸気弁極小リフト時(暖機後アイドル運転時)の第1吸気弁21のリフト量(極小リフト量P)よりも大きくなるよう設定されている。さらに、第4実施形態における第2壁部30は、第1吸気弁21が着座する吸気弁用バルブシート6aからの高さTが、吸気弁極小リフト時(暖機後アイドル運転時)の第1吸気弁21のリフト量(極小リフト量P)よりも大きく、かつ吸気弁小リフト時(暖機後アイドルを除く低負荷運転時)の第1吸気弁21の最大リフト量(最大小リフト量Rmax)よりも小さくなるよう設定されている。
尚、この第4実施形態における第2壁部30の壁面30aは、壁部10が設けられた吸気弁用バルブシート6aの吸気導入方向側の外周側においては、吸気弁バルブリフト方向に沿って壁部10の壁面10aと滑らかに連続し、両者は実質的に単一の壁面となっている。
このような第4実施形態においては、第1吸気弁21が極小リフト時には、第1吸気弁21のバルブヘッド11の側面11aと第2壁部30との間の隙間から第2壁部30の壁面30aに沿ってピストン方向に吸気流が流れる。このとき、壁部10または第2壁部30と第1吸気弁21のバルブヘッド11の側面11aとのクリアランスSが、第1吸気弁21のリフト量よりも大きいため、吸気流は壁部10または第2壁部30によって制限されることは無く、第1吸気弁21の全周囲からピストン方向に向かって燃焼室5内に流入する。そのため、極小リフト時にはリフト量によって吸気量を制御可能としつつ、かつ燃焼室5壁面への燃料付着量を低減することによって未燃HC排出低減効果が得られる。
また第1吸気弁21が小リフト時には、第1吸気弁21のバルブヘッド11の側面11aと壁部10とのクリアランスSよりも第1吸気弁21のリフト量の方が大きいため、第1吸気弁21が着座する吸気弁用バルブシート6aのうち吸気導入方向側の壁部10からの吸気流が減少し壁部10と反対側(反吸気導入方向側)からの吸気流が増加し、スワール・タンブル流動を発生することができる。このとき第2壁部30の高さは第1吸気弁21のリフト量よりも小さいため、第2壁部30によってスワール・タンブル流動発生に対する悪影響は小さい。
上記各実施形態から把握し得る本発明の技術的思想について、その効果とともに列記する。
(1)機関負荷に応じて吸気弁のバルブリフト量を変更可能な内燃機関において、吸気弁のバルブシート近傍であって、相対的に吸気導入方向側となる燃焼室の上部壁面には、吸気弁リフト方向に沿った壁部が形成され、吸気弁のリフト量が所定の第1リフト量となる状態では、吸気弁と壁部とのクリアランスが第1リフト量よりも大きくなり、吸気弁がリフト量が所定の第1リフト量よりも相対的に大きい第2リフト量となる状態では、吸気弁と壁部とのクリアランスよりも第2リフト量が大きくなるよう、吸気弁と壁部とのクリアランスが設定されている。これによって、吸気弁のリフト量が第1リフト量となる状態では、吸気弁のバルブシート周りの壁部が設けられている側からの吸気流を増大し、吸気弁のバルブシート周りの壁部が設けられていない側からの吸気流を減少する。また、吸気弁のリフト量が第2リフト量となる状態では、吸気弁のバルブシート周りの壁部が設けられている側からの吸気流が減少し、吸気弁のバルブシート周りの壁部が設けられていない側からの吸気流が増大する。つまり、吸気弁のリフト量が第1リフト量となる状態では、壁部による吸気流の整流効果を利用することで燃焼室壁面への燃料付着を減少させ、吸気弁のリフト量が第2リフト量となる状態では、吸気弁のバルブシート周りの壁部が設けられていない側からの吸気流を増大させ、高速の指向性のある吸気流を生成することができる。
(2) 上記(1)に記載の内燃機関において、アイドル運転状態時におけるリフト量が第1リフト量であり、アイドル運転を除く低負荷運転状態時におけるリフト量が第2リフト量である。これによって、アイドル運転状態では、壁部による吸気流の整流効果を利用することで燃焼室壁面への燃料付着を減少させ、アイドル運転を除く低負荷運転状態では、吸気弁のバルブシート周りの壁部が設けられていない側からの吸気流を増大させ、高速の指向性のある吸気流を生成することができる。
(3) 上記(1)または(2)に記載の内燃機関は、より具体的には、吸気弁は一気筒あたり2つ設けられ、壁部は一方の吸気弁に対してのみ形成されている。
(4) 上記(3)に記載の内燃機関は、より具体的には、壁部に近接する吸気弁のリフト量が、壁部に近接しない吸気弁のリフト量に対して少なくとも小さくならないように設定されている。
(5) 上記(3)または(4)に記載の内燃機関において、壁部に近接する吸気弁のバルブシート近傍であって、相対的に反吸気導入方向側となる燃焼室の上部壁面には、吸気弁リフト方向に沿った第2壁部が形成されている。
本発明の第1実施形態における内燃機関の燃焼室形状を模式的に示した説明図。 暖機後アイドル運転状態時における図1のA−A線に沿った断面図。 暖機後アイドル運転を除く低負荷運転状態時における図1のA−A線に沿った断面図。 本発明の第2実施形態における内燃機関の燃焼室形状を模式的に示した説明図。 暖機後アイドル運転状態時における図4のB−B線に沿った断面図。 暖機後アイドル運転を除く低負荷運転状態時における図4のB−B線に沿った断面図。 暖機後アイドル運転状態時における図4のC−C線に沿った断面図。 暖機後アイドル運転を除く低負荷運転状態時における図3のC−C線に沿った断面図。 暖機後アイドル運転状態時における図3のD−D線に沿った断面図。 部分負荷時に第2吸気弁のバルブリフト量をゼロリフトとした場合を示す図4のC−C線に沿った断面図。 本発明の第3実施形態における内燃機関の燃焼室形状を模式的に示した説明図。 図11のE−E線に沿った断面図。 本発明の第4実施形態における内燃機関の燃焼室形状を模式的に示した説明図。 図13のF−F線に沿った断面図。 暖機後アイドル運転状態時における図13のF−F線に沿った断面図。 暖機後アイドル運転を除く低負荷運転状態時における図13のF−F線に沿った断面図。
符号の説明
2…吸気弁
5…上部壁面
6…吸気弁用バルブシート
10…壁部

Claims (5)

  1. 機関負荷に応じて吸気弁のバルブリフト量を変更可能な可変動弁機構を備える内燃機関において、
    吸気弁のバルブシート近傍であって、相対的に吸気導入方向側となる燃焼室の上部壁面には、吸気弁リフト方向に沿った壁部が形成され、
    前記可変動弁機構により吸気弁のバルブリフト量を変更して吸気弁のバルブリフト量が所定の第1リフト量となる状態では、吸気弁と壁部とのクリアランスが第1リフト量よりも大きくなり、前記可変動弁機構により吸気弁のバルブリフト量を変更して吸気弁のバルブリフト量が所定の第1リフト量よりも相対的に大きい第2リフト量となる状態では、吸気弁と壁部とのクリアランスよりも第2リフト量が大きくなるよう、吸気弁と壁部とのクリアランスが設定されていることを特徴とする内燃機関。
  2. アイドル運転状態時におけるリフト量が第1リフト量であり、アイドル運転を除く低負荷運転状態時におけるリフト量が第2リフト量であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 吸気弁は一気筒あたり2つ設けられ、壁部は一方の吸気弁に対してのみ形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関。
  4. 壁部に近接する吸気弁のリフト量は、壁部に近接しない吸気弁のリフト量に対して少なくとも小さくならないように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関。
  5. 壁部に近接する吸気弁のバルブシート近傍であって、相対的に反吸気導入方向側となる燃焼室の上部壁面には、吸気弁リフト方向に沿った第2壁部が形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の内燃機関。
JP2004350527A 2004-12-03 2004-12-03 内燃機関 Expired - Fee Related JP4506442B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004350527A JP4506442B2 (ja) 2004-12-03 2004-12-03 内燃機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004350527A JP4506442B2 (ja) 2004-12-03 2004-12-03 内燃機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006161584A JP2006161584A (ja) 2006-06-22
JP4506442B2 true JP4506442B2 (ja) 2010-07-21

Family

ID=36663897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004350527A Expired - Fee Related JP4506442B2 (ja) 2004-12-03 2004-12-03 内燃機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4506442B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008274788A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Mitsubishi Motors Corp エンジンの燃焼室構造
JP5322407B2 (ja) * 2007-07-06 2013-10-23 富士重工業株式会社 エンジンの燃焼室構造
JP4712844B2 (ja) * 2008-08-01 2011-06-29 本田技研工業株式会社 内燃機関の燃焼室構造
DE102010007023B4 (de) * 2010-01-29 2022-11-10 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Brennkraftmaschine
JP6900932B2 (ja) * 2018-04-18 2021-07-14 トヨタ自動車株式会社 内燃機関のシリンダヘッド

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5623518A (en) * 1979-08-06 1981-03-05 Honda Motor Co Ltd Combustion improving device for 4-stroke cycle internal combustion engine
JPH01290919A (ja) * 1988-05-13 1989-11-22 Nippon Clean Engine Lab Co Ltd 4サイクル内燃機関
JPH051554A (ja) * 1991-03-29 1993-01-08 Mazda Motor Corp エンジンの燃焼室構造
JPH05118222A (ja) * 1991-10-25 1993-05-14 Mazda Motor Corp エンジンの燃焼室構造
JPH11264319A (ja) * 1998-03-19 1999-09-28 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の排気制御装置
JP2003090235A (ja) * 2001-09-18 2003-03-28 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の可変動弁装置
JP2003161173A (ja) * 2001-11-27 2003-06-06 Mitsubishi Motors Corp エンジンの吸気弁制御装置
JP2004108161A (ja) * 2002-09-13 2004-04-08 Toyota Motor Corp 筒内噴射式内燃機関
JP2004293483A (ja) * 2003-03-28 2004-10-21 Mazda Motor Corp 火花点火式レシプロエンジンの吸気装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5623518A (en) * 1979-08-06 1981-03-05 Honda Motor Co Ltd Combustion improving device for 4-stroke cycle internal combustion engine
JPH01290919A (ja) * 1988-05-13 1989-11-22 Nippon Clean Engine Lab Co Ltd 4サイクル内燃機関
JPH051554A (ja) * 1991-03-29 1993-01-08 Mazda Motor Corp エンジンの燃焼室構造
JPH05118222A (ja) * 1991-10-25 1993-05-14 Mazda Motor Corp エンジンの燃焼室構造
JPH11264319A (ja) * 1998-03-19 1999-09-28 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の排気制御装置
JP2003090235A (ja) * 2001-09-18 2003-03-28 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の可変動弁装置
JP2003161173A (ja) * 2001-11-27 2003-06-06 Mitsubishi Motors Corp エンジンの吸気弁制御装置
JP2004108161A (ja) * 2002-09-13 2004-04-08 Toyota Motor Corp 筒内噴射式内燃機関
JP2004293483A (ja) * 2003-03-28 2004-10-21 Mazda Motor Corp 火花点火式レシプロエンジンの吸気装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006161584A (ja) 2006-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10110650A (ja) 内燃機関の排気ポートの構造
US6904891B2 (en) Intake system of internal combustion engine
JP4356329B2 (ja) 内燃機関の吸気ポート
JP4506442B2 (ja) 内燃機関
JP3222379B2 (ja) 内燃機関の燃焼室構造
US11136914B2 (en) Compression ignited combustion engine
JP4586519B2 (ja) 内燃機関
US6598583B2 (en) Gasoline direct injection engine
JP6428715B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US5605123A (en) Intake port structure in internal combustion engine
US6415748B2 (en) Exhaust control system in two-cycle internal combustion engine
JP4561621B2 (ja) 内燃機関の吸気装置
JP4712844B2 (ja) 内燃機関の燃焼室構造
JP2001173513A (ja) エンジンの吸気装置およびそのバルブシート
JP2008274788A (ja) エンジンの燃焼室構造
JP4375060B2 (ja) 内燃機関の吸気装置
US10711685B2 (en) Internal combustion engine
JP2005113845A (ja) 内燃機関のピストン
JP4207812B2 (ja) シリンダヘッド
JP2008019803A (ja) 内燃機関の吸気装置
JP5821338B2 (ja) エンジンの燃料噴射装置
JP7067317B2 (ja) ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置
JPH0433382Y2 (ja)
JP2007154690A (ja) 内燃機関の吸気装置
JP3318367B2 (ja) エンジンの吸気制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071029

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100406

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100419

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees