JP4506049B2 - エナメル線製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエナメル線製造装置に関するものである。更に詳述すれば本発明は細径のエナメル線を製造することができる横型のエナメル線製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エナメル線は導線、例えば銅線やアルミ線の上にエナメル線用塗料を塗布、焼き付けすることによって製造されている。ここにおいてエナメル線用塗料の塗布、焼き付け作業は1回だけで行うことはなく、通常3〜15回繰り返し行うことが多い。
【0003】
これら3〜15回の繰り返しのエナメル線用塗料の塗布、焼き付け作業を1種類のエナメル線用塗料だけで行なって得られるエナメル線はシングルコートエナメル線と呼ばれている。
【0004】
また、3〜15回の繰り返しのエナメル線用塗料の塗布、焼き付け作業を下層側と上層側とで異なる2種類のエナメル線用塗料を用いて得られるエナメル線はダブルコートエナメル線と呼ばれている。
【0005】
更に、3〜15回の繰り返しのエナメル線用塗料の塗布、焼き付け作業において、エナメル線の下層側、中間層、上層側がそれぞれ異なる3種類のエナメル線用塗料を用いて得られるエナメル線はトリプルコートエナメル線と呼ばれている。
【0006】
このようなダブルコートエナメル線やトリプルコートエナメル線はそれらの個々のシングルコートエナメル線の優れた特長を合わせ持つと共にそれらの個々の難点の特性を改善することができる。
【0007】
このような訳でダブルコートエナメル線やトリプルコートエナメル線は広く実用されるようになってきている。
【0008】
しかし、エナメル線用塗料の最適焼き付け温度は個々のエナメル線用塗料によって異なるのが通例である。従ってダブルコートエナメル線の焼き付け作業では下層側の焼き付け温度と上層側の焼き付け温度が異なることになる。また、トリプルコートエナメル線の焼き付け作業では下層側の焼き付け温度、中間層の焼き付け温度、上層側の焼き付け温度がそれぞれ異なることになる。
【0009】
他方、あるエナメル線製造装置の焼付炉内温度は炉内位置により若干の温度差があるもののほぼ同一温度レベル範囲内にある。従って同一のエナメル線製造装置では2種類のエナメル線用塗料を焼き付けるダブルコートエナメル線を製造することができない。ましてや同一のエナメル線製造装置では3種類のエナメル線用塗料を焼き付けるトリプルコートエナメル線を製造することもできない。
そこで、従来のダブルコートエナメル線の製造では、まず焼付炉温度が異なる2台のエナメル線製造装置を連結してその内の1台で下層側の焼き付け作業を行い、他の1台で上層側の焼き付け作業を行っている。
【0010】
図2は従来のエナメル線製造装置を示した横断面説明図である。
【0011】
図2において1は導線、2はシングルコートエナメル線、100は従来のエナメル線製造装置、101はエナメル線焼付炉、102はエナメル線用塗料塗布機構、103は加熱ヒータ、104は高温空気、105は排気ファン、106は白金触媒、107は熱交換器、108は給気ファン、109は新鮮外気である。ここにおいて熱交換器107は4台あり、これら4台は所定間隔をおいて設置されている。
【0012】
この図2に示す従来のエナメル線製造装置100の主要構成部材は横型のエナメル線焼付炉101である。このエナメル線焼付炉101の内部には新鮮外気109の流入する上側空洞とエナメル線を焼き付ける下側空洞とが設けられている。その下側空洞の下部には加熱ヒータ103が設置されており、炉内を加熱するようになっている。
【0013】
まず、図示しない導線送出機構から送り出された導線1はエナメル線用塗料塗布機構102に入り、そこでその導線1上にエナメル線用塗料が塗布される。
【0014】
次に、そのエナメル線用塗料が塗布された導線1は焼付炉101内を通過することによってエナメル線用塗料が焼き付けられる。
【0015】
このエナメル線用塗料塗布作業と焼き付け作業とを複数回繰り返し行うことによってエナメル線2が製造される。このようにして製造されたエナメル線2は図示しない巻取機構により巻き取られるようになっている。
【0016】
前述のようにエナメル線用塗料が塗布された導線1は焼付炉101内を通過することによってエナメル線用塗料が焼き付けられるが、この際エナメル線用塗料の樹脂分は導線1上にエナメル線皮膜として残るが、有機溶剤分は焼付炉101内で蒸発する。
【0017】
次に、この蒸発した有機溶剤分と高温空気104とは排気ファン105により吸引されて白金触媒106内を通過する。有機溶剤分はこの白金触媒106内を通過するとき燃焼する。この有機溶剤分の燃焼により高温燃焼ガスが発生する。
【0018】
次に、この白金触媒106で発生した高温燃焼ガスは熱交換器107内を通過する。
【0019】
この熱交換器107内には給気ファン108により吸入された冷たい新鮮外気109が入ってきているので、その冷たい新鮮外気109は前述の白金触媒106で発生した高温燃焼ガスと熱交換し、昇温される。ここで昇温された新鮮外気109は焼付炉101の上側空洞を通って下側空洞内に入るようになっている。
【0020】
新鮮外気109の温度は熱交換器107の稼動率、交換面積、熱交換路の長さ等を変えることによって調整する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の従来のエナメル線製造装置100では、焼付炉101の温度が高かったり、有機溶剤蒸気濃度が高かったりした場合、白金触媒106が高温になり、その結果白金触媒106後段にある熱交換器107においては冷たい新鮮外気109を昇温するための熱交換量に余りができる。当然、余った熱量は排気ファン105を介して外界へ排出しなければならない。
【0022】
即ち、焼付炉101の温度が高かったり、有機溶剤蒸気濃度が高かったりした場合、白金媒106で発生する熱量も大きくなり、その結果給気ファン108により吸入された冷たい新鮮外気109もより高温に昇温される。その高温に昇温された新鮮外気109は焼付炉101の上側空洞を通って下側空洞内に入ることから焼付炉101の下側空洞内の温度が設定温度より高めになり、その結果適正温度での焼き付け作業が困難となるのである。
【0023】
そこで従来の従来のエナメル線製造装置100では、焼付炉101の温度が高かったり、有機溶剤蒸気濃度が高かったりした場合、熱交換器107による熱交換量を減らすために白金触媒106通過時に触媒燃焼した高温燃焼ガスの一部を外気中に排出するようにしていた。このことは折角発生した大量の熱エネルギーを外気中に捨てることを意味する。
【0024】
また、従来のエナメル線製造装置100では、焼付炉101の温度が低かったり、有機溶剤蒸気濃度が低かったりした場合、白金触媒106通過時に触媒燃焼して発生する高温燃焼ガスの量が少なく、且つ低い温度であるため給気ファン108から吸入した冷たい新鮮外気109を十分に昇温することができない。このように十分に昇温されない新鮮外気109が焼付炉101の上側空洞を通って下側空洞内に入ってきた場合には、加熱ヒータ103の稼動率が上がり、その結果消費電力が増大してしまうという難点があった。
【0025】
特に、焼付炉温度が異なる従来のエナメル線製造装置100を2台連結し、その1台で下層側の焼き付け作業を行い、他の1台で上層側の焼き付け作業を行うようにするダブルコートエナメル線の製造においては各エナメル線製造装置の熱交換量のアンバランスが大きく、その結果熱損失が大きかった。
【0026】
本発明はかかる点に立って為されたものであって、その目的とするところは前記した従来技術の欠点を解消し、エナメル線製造装置を複数台連結して成る連結エナメル線製造装置において、構成する個々のエナメル線製造装置同志の熱量を効率的に融通することができ、その結果優れた省エネルギー性を発揮することができる連結エナメル線製造装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨とするところは、導線の送出機構と、該導線上にエナメル線用塗料を塗布してエナメル線用塗料塗布導線とすることができるエナメル線用塗料塗布機構と、該エナメル線用塗料塗布導線を高温で焼き付けることができるエナメル線焼付炉と、該エナメル線焼付炉で蒸発した有機溶剤蒸気を触媒燃焼させることができる白金触媒と、該白金触媒で触媒燃焼した高温空気と大気中から給気した新鮮外気との熱交換をすることができる熱交換器と、該熱交換器にて熱交換した新鮮外気を前記エナメル線焼付炉に直接給気する部位に設けられた給気ファンと、前記熱交換器と新鮮外気の給気部位の間に設けられた配管および前記熱交換器と前記給気ファンの間に設けられて前記エナメル線焼付炉へ前記熱交換器にて熱交換した新鮮外気を供給する配管を含む給気配管と、前記熱交換器で熱交換した排ガスを大気中へ排気させることができる排気ファンと、得られたエナメル線を巻き取ることができるエナメル線巻取機構と、を具備した複数台のエナメル線製造装置からなり、前記複数台のエナメル線製造装置における前記熱交換器と新鮮外気の給気部位の間に設けられた配管および前記熱交換器と前記給気ファンの間に設けられて前記エナメル線焼付炉へ前記熱交換器にて熱交換した新鮮外気を供給する配管同士が連結されていることを特徴とするエナメル線製造装置にある。
【0028】
本発明において給気配管には外気給気バルブが取り付けられていることが好ましい。更に、本発明において給気配管には外気給気バルブと熱交換量制御ダンパーとが取り付けられていることがより好ましい。
【0029】
本発明においてエナメル線製造装置には外気給気バルブと熱交換量制御ダンパーとを消費電力が最小になるように制御することができる演算制御回路が設置して成ることが好ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のエナメル線製造装置の実施の形態について説明する。
【0031】
図1は本発明の連結エナメル線製造装置の一実施例を示した横断面説明図である。
【0032】
図1において1は導線、2はシングルコートエナメル線、3はダブルコートエナメル線、200は第1エナメル線製造装置、201は第1エナメル線焼付炉、202は第1エナメル線用塗料塗布機構、203は第1加熱ヒータ、204は第1高温空気、205は第1排気ファン、206は第1白金触媒、207は第1熱交換器、208は第1給気ファン、209は第1新鮮外気、210は第1新鮮外気給気バルブ、211は第1熱交換量制御ダンパー、212は第1分配量制御ダンパーである。ここにおいて第1熱交換器207は4台あり、これら4台が所定間隔をおいて設置されている。
【0033】
また、図1において300は第2エナメル線製造装置、301は第2エナメル線焼付炉、302は第2エナメル線用塗料塗布機構、303は第2加熱ヒータ、304は第2高温空気、305は第2排気ファン、306は第2白金触媒、307は第2熱交換器、308は第2給気ファン、309は第2新鮮外気、310は第2新鮮外気給気バルブ、311は第2熱交換量制御ダンパー、312は第2分配量制御ダンパーである。ここにおいて第2熱交換器307は4台あり、これら4台が所定間隔をおいて設置されている。
【0034】
図1において有機溶剤蒸気を含んだ第1高温空気204、有機溶剤蒸気を含んだ第2高温空気304、第1新鮮外気209及び第2新鮮外気309の流れは矢印で示されている。
【0035】
図1において第1熱交換器熱交換器207及び第2熱交換器307は単純な層構造のもの、スパイラル構造のもの、ループ状構造のもの等がある。また、これらに使用される熱交換器用伝熱管はローフィンチューブ、楕円チューブのもの等がある。
【0036】
図1から判るように本発明の一実施例の連結エナメル線製造装置は第1エナメル線製造装置200と第2エナメル線製造装置300とを連結して成るものである。
【0037】
この本発明の一実施例のエナメル線製造装置では、まず図示しない導線送出機構から送り出された導線1が第1エナメル線製造装置200内へ入り、そこで下層塗布のエナメル線塗料の塗布、焼き付けを複数回行うことによりシングルコートエナメル線2に加工される。次に、このシングルコートエナメル線2は第2エナメル線製造装置300に入り、そこで上層塗布のエナメル線塗料の塗布、焼き付けを複数回行うことによりダブルコートエナメル線3が製造されるようになっている。
【0038】
図1において第1エナメル線製造装置200の第1エナメル線焼付炉201、第1エナメル線用塗料塗布機構202、第1加熱ヒータ203、第1高温空気204、第1排気ファン205、第1白金触媒206、第1熱交換器207、第1給気ファン208及び第1新鮮外気209は、従来のエナメル線製造装置100のそれぞれ該当するものと実質的に同一である。
【0039】
同様に、図1において第2エナメル線製造装置300の第2エナメル線焼付炉301、第2エナメル線用塗料塗布機構302、第2加熱ヒータ303、第2高温空気304、第2排気ファン305、第2白金触媒306、第2熱交換器307、第2給気ファン308及び第2新鮮外気309も、従来のエナメル線製造装置100のそれぞれ該当するものと実質的に同一である。
【0040】
第1エナメル線製造装置200の特徴とするところは、第1熱交換器207へ給気する第1新鮮外気209の給気量を制御できるようにするため、第1新鮮外気給気バルブ210と、第1熱交換量制御ダンパー211と、第1分配量制御ダンパー212とを付加設置したことにある。
【0041】
そして第1熱交換器207の4台には第1新鮮外気209を給気するための給気配管回路がそれぞれ配管されており、更にこれら給気配管同志は第1新鮮外気給気バルブ210と第1熱交換量制御ダンパー211とを介して連結されている。そしてこれらの給気配管は第1分配量制御ダンパー212を介して第2エナメル線製造装置300の第2熱交換器307へも連結している。
【0042】
同様に、第2エナメル線製造装置300の特徴とするところは、第2熱交換器307へ給気する第2新鮮外気309の給気量を制御できるようにするため、第2新鮮外気給気バルブ310と、第2熱交換量制御ダンパー311と、第2分配量制御ダンパー312とを付加設置したことにある。
【0043】
そして第2熱交換器307の4台にも第2新鮮外気309を給気するための給気配管回路がそれぞれ配管されており、更にこれら給気配管同志は第2新鮮外気給気バルブ310と第2熱交換量制御ダンパー311とを介して連結されている。そしてこれらの給気配管は第2分配量制御ダンパー312を介して第1エナメル線製造装置200の第1熱交換器207へも連結している。
【0044】
次に、この本発明の一実施例のエナメル線製造装置の動作について説明する。まず、第1エナメル線製造装置200側では、エナメル線用塗料を塗布した導線1の焼き付けで蒸発した有機溶剤蒸気は第1高温空気204と混ざる。
【0045】
次に、この有機溶剤蒸気を含んだ第1高温空気204は第1排気ファン205に吸引されて第1白金触媒206に入り、そこで有機溶剤蒸気は触媒作用を受けて燃焼して高温の燃焼ガスとなる。
【0046】
次に、第1高温空気204はその高温の燃焼ガスにより高温に昇温され、そしてその高温に昇温された第1高温空気204は4台の第1熱交換器207にそれぞれ入る。
【0047】
次に、これら4台の第1熱交換器207に入った第1高温空気204は、同じくこれら4台の内の2台に第1熱交換器207に給気ファン208により大気中から給気された第1新鮮外気209と熱交換する。
【0048】
同様に、第2エナメル線製造装置300側では、エナメル線用塗料を塗布したシングルコートエナメル線2上の焼き付けで蒸発した有機溶剤蒸気が第2高温空気304と混ざる。
【0049】
次に、この有機溶剤蒸気を含んだ第2高温空気304は第2排気ファン305に吸引されて第2白金触媒306に入り、そこで有機溶剤蒸気は触媒作用を受けて燃焼して高温の燃焼ガスとなる。
【0050】
次に、第2高温空気304はその高温の燃焼ガスにより高温に昇温され、そしてそのより高温に昇温された第2高温空気304は4台の第2熱交換器307にそれぞれ入る。
【0051】
次に、これら4台の第1熱交換器307に入った第2高温空気304は、同じくこれら4台の内の2台に第1熱交換器307に給気ファン308により給気された第2新鮮外気309と熱交換する。
【0052】
図1に示すように第1エナメル線製造装置200側では、4台の第1熱交換器307の内の2台の第2熱交換器307へ給気ファン208によって大気中から第1新鮮外気209を給気することができるように構成されているが、通常運転時にはそれら2台の第2熱交換器307の内の1台側へのみ給気ファン208によって大気中から第1新鮮外気209を給気する。更に、その第1新鮮外気209の温度に応じて第1分配量制御ダンパー212を調整して給気配管の長さを変え、それによって第1新鮮外気209の温度を適宜調整する。
【0053】
また、第1エナメル線製造装置200の第1熱交換器207において高温の昇温空気が必要な場合には、第1新鮮外気給気バルブ210と第2新鮮外気給気バルブ310とを開き、且つ第1熱交換量制御ダンパー211と第2熱交換量制御ダンパー311とを適宜調整し、しかも第1分配量制御ダンパー212と第2分配量制御ダンパー312とを適量開いて供給する。
【0054】
ここにおいて第1新鮮外気給気バルブ210、第2新鮮外気給気バルブ310、第1新鮮外気給気バルブ210及び第2新鮮外気給気バルブ310の調整は、手動調節または自動調節の両方ができるようになっている。
【0055】
また、これらの調整作業は第1エナメル線製造装置200側の第1エナメル線焼付炉201の第1加熱ヒータ203の温度及び消費電力、第2エナメル線製造装置300側の第2エナメル線焼付炉301の温度及び第2加熱ヒータ303の消費電力、給気した第1新鮮外気209の温度、給気した第2新鮮外気309の温度、第1白金触媒206の温度、第2白金触媒306の温度等に応じて個々にフィードバック制御するか、複合的にフィードバック制御する。そしてそれらの制御は図示しないコンピュータで演算制御するか、手動で制御する。
【0056】
このように本発明では必要に応じて給気配管の長さを変えたり、また熱交換を第1エナメル線製造装置200と第2エナメル線製造装置300との相互間でも行ったりすることが特徴である。
【0057】
例えば、第1エナメル線製造装置200側が交換する熱量が不足する場合には、第2エナメル線製造装置300側の第2高温空気304を供給して貰う。逆に第1エナメル線製造装置200側が交換する熱量が余る場合には、その余った第1高温空気204を第2エナメル線製造装置300側へ供給する。このように第1エナメル線製造装置200側と第2エナメル線製造装置300側との間で熱量の交換を行うことにより、熱交換器の稼動率が上昇する。
【0058】
また、第1新鮮外気209や第2新鮮外気309の給気量を大きくしたときには、第1白金触媒206や第2白金触媒306の過熱劣化を抑止できると共に第1エナメル線焼付炉201と第2エナメル線焼付炉301の炉内温度を均一化することができる。
なお、本発明のエナメル線製造装置の技術は他の加熱炉や乾燥炉等にも応用することができる。
【0059】
【発明の効果】
本発明のエナメル線製造装置は優れた省エネルギーを発揮できると共に高品質の複合エナメル線を効率よく生産できるものであり、工業上有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエナメル線製造装置の一実施例を示した横断面説明図である。
【図2】従来のエナメル線製造装置を示した横断面説明図である。
【符号の説明】
1 導線
2 シングルコートエナメル線
3 ダブルコートエナメル線
100 従来のエナメル線製造装置
101 エナメル線焼付炉
102 エナメル線用塗料塗布機構
103 加熱ヒータ
104 高温空気
105 排気ファン
106 白金触媒
107 熱交換器
108 給気ファン
109 新鮮外気
200 第1エナメル線製造装置
201 第1エナメル線焼付炉
202 第1エナメル線用塗料塗布機構
203 第1加熱ヒータ
204 第1高温空気
205 第1排気ファン
206 第1白金触媒
207 第1熱交換器
208 第1給気ファン
209 第1新鮮外気
210 第1新鮮外気給気バルブ
211 第1熱交換量制御ダンパー
212 第1分配量制御ダンパー
300 第2エナメル線製造装置
301 第2エナメル線焼付炉
302 第2エナメル線用塗料塗布機構
303 第2加熱ヒータ
304 第2高温空気
305 第2排気ファン
306 第2白金触媒
307 第2熱交換器
308 第2給気ファン
309 第2新鮮外気
310 第2新鮮外気給気バルブ
311 第2熱交換量制御ダンパー
312 第2分配量制御ダンパー

Claims (4)

  1. 導線の送出機構と
    該導線上にエナメル線用塗料を塗布してエナメル線用塗料塗布導線とすることができるエナメル線用塗料塗布機構と
    該エナメル線用塗料塗布導線を高温で焼き付けることができるエナメル線焼付炉と
    該エナメル線焼付炉で蒸発した有機溶剤蒸気を触媒燃焼させることができる白金触媒と
    該白金触媒で触媒燃焼した高温空気と大気中から給気した新鮮外気との熱交換をすることができる熱交換器と
    該熱交換器にて熱交換した新鮮外気を前記エナメル線焼付炉に直接給気する部位に設けられた給気ファンと、
    前記熱交換器と新鮮外気の給気部位の間に設けられた配管および前記熱交換器と前記給気ファンの間に設けられて前記エナメル線焼付炉へ前記熱交換器にて熱交換した新鮮外気を供給する配管を含む給気配管と、
    前記熱交換器で熱交換した排ガスを大気中へ排気させることができる排気ファンと
    得られたエナメル線を巻き取ることができるエナメル線巻取機構とを具備した複数台エナメル線製造装置からなり
    前記複数台のエナメル線製造装置における前記熱交換器と新鮮外気の給気部位の間に設けられた配管および前記熱交換器と前記給気ファンの間に設けられて前記エナメル線焼付炉へ前記熱交換器にて熱交換した新鮮外気を供給する配管同士が連結されていることを特徴とするエナメル線製造装置。
  2. 給気配管には、外気給気バルブが取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のエナメル線製造装置。
  3. 給気配管には、外気給気バルブと熱交換量制御ダンパーとが取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のエナメル線製造装置。
  4. エナメル線製造装置には、外気給気バルブと熱交換量制御ダンパーとを消費電力が最小になるように制御することができる演算制御回路が設置して成ることを特徴とする請求項1記載のエナメル線製造装置。
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