JP4505819B2 - 携帯電子機器の部品実装構造及び折り畳み携帯電話機 - Google Patents
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Description
複数のスピーカーの各々は、音漏れ対策のため、個々の周囲がリブで囲まれている。
ところで、折り畳み携帯電話機の小型化、軽量化の要求が強く、部品の実装効率の向上が求められているが、専用キーの操作性の確保が必要なため専用キーのボタン形状のみの小型化はできないという問題がある。
このため、音漏れ対策のため個々のスピーカーの周囲に設けられているリブをボタンの小型化、軽量化に寄与させ、折り畳み携帯電話機の実装効率を高めたいという課題がある。
このような技術分野に関連して以下の従来技術がある。
また、従来、薄膜状のEL素子をキーパッドの内部に挿入し一体化させて生産コストを節減しながら厚さを最小化し、EL素子で発生する騷音及び振動を防止して素子の寿命延長と共にキーパッドの安定性を向上させることができる無線電話機用キーパッドを提供するため、EL素子内装一体型キーパッドは、固定接点を有する回路基板と、この回路基板の上部に位置するドームスイッチと、ドームスイッチを押して信号発生をすることができるように突起を有するベースとキートップからなるキーを含み、ベースとキートップとの間にはバックライティングを提供する薄膜のELランプシートが密閉された状態で提供されるEL素子内装一体型キーパッドを提供し、EL素子の上部にはEL素子で発生した光を拡散しバックライティングがさらに高く発揮できるように導光印刷面が形成され、ベースとキートップはシリコンゴムや合成樹脂またはこれらの組み合わせからなることを特徴とするものもある(例えば、特許文献2参照)。
また、従来、キーボタン部から携帯機器の内部回路への水等の液体や粉塵の浸入を遮断するため、シリコン材等ゴムを成型したシートにより、樹脂、ゴム製等のキーボタンと機器のケース上面のキーパネルの間から、スイッチを有する電気回路パネルへの水等の液体や粉塵の浸入を遮断するものもある(例えば、特許文献3参照)。
また、従来、着信メロディー等をステレオとして再生可能な複数のスピーカを備え、通常のステレオ再生以外の音響効果も実現可能な構成を提供するため、表示面を有する上ケース側に前面スピーカを内装し、上カバー側に背面スピーカを内装し、前面スピーカと背面スピーカは、互いのスピーカの背面同士が同軸上に重ならない位置にずらして実装され、着信音、音声、および音楽に関連する第1の音源情報と第2の音源情報によって前面スピーカと背面スピーカをそれぞれ独立に駆動する第1の再生手段と第2の再生手段を備え、携帯電話機が折り畳まれているときには、第2の再生手段のみを動作させて背面スピーカのみを駆動し、消費電力の節減を図るものもある(例えば、特許文献4参照)。
しかしながら、上記特許文献4では、ステレオとして再生可能な複数のスピーカを有するが、前述のように、ボタンの小型化にスピーカーのリブを寄与させるという課題はない。
さらに、携帯電子機器の部品実装構造において、携帯電子機器に内蔵される1つのスピーカーを囲み、音もれを防止し且つ音孔から音響を出力するためのスピーカー保持用リブと、前記スピーカー保持リブで保持されるボタンの位置決めを行うボタン位置決め用リブとを備え、前記ボタンは、基板上に実装され樹脂製のキートップが携帯電子機器の表面に突出するボタン用スイッチと、箱形状のシリコンゴムで形成され、前記ボタン位置決め用リブにより、隣接する前記スピーカー保持用リブで形成される空間にはめ込まれ保持されるように、位置決めされ、前記ボタン用スイッチがシリコンゴムの箱形状の内部に組み込まれ、前記ボタン用スイッチの振動を防止するボタン振動吸収部とを有し、前記ボタンをスピーカーに隣接して設け、ボタン保持用リブを追加したボタン位置決め用リブと前記スピーカー保持用リブで形成される空間に前記ボタン振動吸収部をはめ込み保持を行う。
図1は本発明に係る折り畳み携帯電話機の上側背面筐体のリアカバーに対する概略部品実装構造を示す平面図である。折り畳み携帯電話機の筐体は上側背面筐体、上側正面筐体、下側背面筐体、下側正面筐体からなり、本図に示すように、折り畳み携帯電話機の上側背面筐体のリアカバー101には内蔵される2つのスピーカー201が一定間隔で設けられ、2つのスピーカー201の間に内蔵されるボタン211が挟まれるように設けられる。
ボタン211はカメラ撮影、音楽再生等に使用される専用キーであり、後述するように、ボタン用スイッチ211A、ボタン振動吸収部211Bからなる。
なお、図1では取り付けられた後のボタン211の裏面が示されている。
図2は図1における部品実装時の斜視図である。本図に示すように、携帯電話機の上側背面筐体のリアカバー101にはスピーカー保持用リブ202、ボタン位置決め用リブ212が設けられる。
ボタン位置決め用リブ212は隣接するスピーカー保持用リブ202に保持されるボタン振動吸収部211Bのボタンの位置決めを行う。
ボタン位置決め用リブ212はボタン振動吸収部211Bの位置決めを行う棒を有する。
さらに、スピーカー保持用リブ202には固定フック203が設けられ、さらに対面側には可動フック204が設けられ、スピーカー201は固定フック受部201−1で1箇所を固定フック203により引っかけられ、可動フック受部201−2で他の箇所を可動フック204にて固定される。このようにして、スピーカー201の側面の2方向がスピーカー保持用リブ202に保持される。
さらに、隣接するスピーカー保持用リブ202は2つのスピーカー201に挟まれるボタン211を保持するために使用される。
さらに、スピーカー201を可動フック204にて固定した場合、スピーカー201を保持するスピーカー保持用リブ202の壁に切り欠きが生じるため音もれの原因となる。
ボタン振動吸収部211Bはシリコンゴムで箱形状に形成され、後述のように箱形状の内部に組み込まれるボタン用スイッチ211Aの振動を吸収する。
ボタン位置決め用凸部211B−1、ボタン位置決め用凹部211B−3がボタン位置決め用リブ212にはめ込まれ、さらに、ボタン位置決め用穴211B−2はボタン位置決め用リブ212のボタン位置決め用棒212−1を受け、ボタン振動吸収部211Bの位置決めが行われる。
図3は本発明に係る折り畳み携帯電話機の下側正面筐体のリアカバーに対する概略部品実装構造を示す平面図である。本図に示すように、折り畳み携帯電話機の下側正面筐体のリアカバー103とヒンジで結合する上側正面筐体のリアカバー102にはボタン用スイッチ211Aが設けられ、ボタン用スイッチ211Aは樹脂製のキートップ211Cを有し、リアカバー102の基板104上に実装され電気的に接続され、リアカバー101のボタン振動吸収部211Bに対向する位置に配置される。
キートップ211Cが押下、押下解除されると、ボタン用スイッチ211Aのストローク機能により、基板104に対して、ON/OFFの情報が伝わる。
本図(a)の斜視図に示すように、ボタン振動吸収部211Bに対して、ボタン用スイッチ211Aが組み込まれると、ボタン振動吸収部211Bはボタン用スイッチ211Aを取り囲み、本図(b)の斜視図に示すように、ボタン211が形成され、本図(b)にはボタン211の正面が示され、本図(c)にはボタン211の裏面が示される。
本図(e)に示すように、上側背面筐体のリアカバー側にシリコンゴムのボタン振動吸収部211Bが位置し、上側背面筐体のフロントカバー側(表面側)に樹脂側のキートップ211Cが位置する。
102…折り畳み携帯電話機の上側正面筐体のリアカバー
103…折り畳み携帯電話機の下側正面筐体のリアカバー
201…スピーカー
202…スピーカー保持用リブ
203…固定フック
204…可動フック
205…音孔
211…ボタン
211A…ボタン用スイッチ
211B…ボタン振動吸収部
211B−1…ボタン位置決め用凸部
211B−2…ボタン位置決め用穴
211B−3…ボタン位置決め用凹部
211C…キートップ
212…ボタン位置決め用リブ
212−1…ボタン位置決め用棒
221…発光ダイオード
Claims (5)
- 携帯電子機器の部品実装構造において、
携帯電子機器に内蔵され、一定間隔で配置される2つのスピーカーの各々を囲み、音もれを防止し且つ音孔から音響を出力するためのスピーカー保持用リブと、
前記2つのスピーカーの間に配置され、前記スピーカー保持リブで保持されるボタンの位置決めを行うボタン位置決め用リブとを備え、
前記ボタンは、
基板上に実装され樹脂製のキートップが携帯電子機器の表面に突出するボタン用スイッチと、
箱形状のシリコンゴムで形成され、前記ボタン位置決め用リブにより、隣接する前記スピーカー保持用リブで形成される空間にはめ込まれ保持されるように、位置決めされ、前記ボタン用スイッチがシリコンゴムの箱形状の内部に組み込まれ、前記ボタン用スイッチの振動を防止するボタン振動吸収部とを有することを特徴とする携帯電子機器の部品実装構造。 - 前記スピーカー保持用リブには固定フックが設けられ、さらに、対面側には可動フックが設けられ、スピーカーの1箇所を固定フックに引っかけ、他の箇所を可動フックで固定し、可動フックをボタン側に配置し、固定フックをボタン側と反対側に配置し、可動フックの切り欠き部分を前記ボタン振動吸収部の箱形形状により塞ぐことで音もれを防止することを特徴とする、請求項1に記載の携帯電子機器の部品実装構造。
- 前記ボタン用スイッチを照光する発光ダイオードを前記基板に実装し、前記ボタン用スイッチが組み込まれる前記ボタン振動吸収部のシリコンゴムを乳白色とすることを特徴とする、請求項1に記載の携帯電子機器の部品実装構造。
- 携帯電子機器の部品実装構造において、
携帯電子機器に内蔵される1つのスピーカーを囲み、音もれを防止し且つ音孔から音響を出力するためのスピーカー保持用リブと、
前記スピーカー保持リブで保持されるボタンの位置決めを行うボタン位置決め用リブとを備え、
前記ボタンは、
基板上に実装され樹脂製のキートップが携帯電子機器の表面に突出するボタン用スイッチと、
箱形状のシリコンゴムで形成され、前記ボタン位置決め用リブにより、隣接する前記スピーカー保持用リブで形成される空間にはめ込まれ保持されるように、位置決めされ、前記ボタン用スイッチがシリコンゴムの箱形状の内部に組み込まれ、前記ボタン用スイッチの振動を防止するボタン振動吸収部とを有し、
前記ボタンをスピーカーに隣接して設け、ボタン保持用リブを追加したボタン位置決め用リブと前記スピーカー保持用リブで形成される空間に前記ボタン振動吸収部をはめ込み保持を行うことを特徴とする携帯電子機器の部品実装構造。 - 上側背面、正面筐体、下側背面、正面筐体で形成される折り畳み携帯電話機において、
2つのスピーカーと、
1つのボタンと、
上側背面筐体のリアカバーに一定間隔で配置される前記2つのスピーカーの各々を囲み、音漏れを防止し、且つ音孔から音響を出力するためのスピーカー保持用リブと、
前記2つのスピーカーの間に配置され、前記スピーカー保持リブで保持されるボタンの位置決めを行うボタン位置決め用リブとを備え、
前記ボタンは、
基板上に実装され樹脂製のキートップが携帯電子機器の表面に突出するボタン用スイッチと、
箱形状のシリコンゴムで形成され、前記ボタン位置決め用リブにより、隣接する前記スピーカー保持用リブで形成される空間にはめ込まれ保持されるように、位置決めされ、前記ボタン用スイッチがシリコンゴムの箱形状の内部に組み込まれ、前記ボタン用スイッチの振動を防止するボタン振動吸収部とを有することを特徴とする携帯電子機器の部品実装構造。
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