JP4505132B2 - セグメントの継手構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シールドトンネルに組み立てられるセグメントの差込み方式の継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
シールド掘削機により穿孔した掘削孔に組み立てられるセグメントどうしを接合する継手構造としては、一般に、隣り合うセグメントの接合端部どうしを突き合わせるとともに、その接合端部に埋設されている両連結板に連結ボルトを通し、この連結ボルトにナットを螺合して両連結板を締め付けることにより、隣り合うセグメントの接合端部どうしが接合される、というボルト締結方式が知られている。
【0003】
しかし、このボルト締結方式によるセグメントの継手構造ではセグメントの連結板に連結ボルトを通す工程以外に、ナット又は連結ボルトを回転させる工程が必要であり、この作業に多くの時間と手数がかかるという欠点がある。
【0004】
そこで、最近では、この点を改善するために、既に組み立てられたセグメントの切羽側に雌型継手部材を埋設する一方、この後に組み立てられるセグメントの坑口側に前記雌型継手部材に抜止め状に差し込み可能な雄型継手部材を埋設しておくという、差込み方式のセグメントの継手構造が各種提案されている(例えば、特開平6−146794号公報、特開平9−4613号公報等)。この差込み方式の継手構造によれば、既に組み立てられたセグメントの雌型継手部材に、この後に組み立てられるセグメントの雄型継手部材を挿入するだけで足りるため、作業の能率化、工期の短縮、施工コストの低減などを図れて有利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記差込み方式のセグメントの継手構造では、雌雄型継手部材どうしの軸心が一致するよう位置合わせをしながら挿入する必要があり、この挿入作業は厄介である。かと言って、雌雄型継手部材どうしの軸心が少しずれていても挿入できるように雌型継手部材の内径と雄型継手部材の外径との間にクリアランスをつけると、その挿入後にがたつきが生じる、という問題がある。
【0006】
本発明の目的は、このような問題を解消するためになされたもので、上記のような差込み方式のセグメントの継手構造に改善を加えることにより雌雄型継手部材どうしの軸心が少々ずれていても挿入可能とし、また挿入後のがたつきも無くすることのできるセグメントの継手構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のセグメントの継手構造は、組み立てるセグメント(1B)の坑口側に雄型継手部材(2)を埋設し、この雄型継手部材は雄継手本体(3)に、坑口側先端部の外周に複数本の溝(5)を軸方向に所定ピッチでつけた連結軸体(4)をクリアランスをもって軸径方向に遊動可能にかつ抜止め状に収容するとともに、該連結軸体の坑口側先端部をセグメントの坑口側外方へ突出させており、既に組み立てられたセグメント(1A)の切羽側に雌型継手部材(14)が埋設され、この雌型継手部材は雌継手本体(15)に前記連結軸体を受け入れる受け穴(18)を設け、該受け穴の内面に切羽側外方へ向かって窄まり状のテ−パ部(20)を形成し、該受け穴内の前記テ−パ部より内奥には前記受け穴と同軸上に配置され前記連結軸体の溝に嵌まり込む拡縮径変形自在なロックリング(16)と、このロックリングを前記テ−パ部に押し付ける弾性変形自在なバックアップリング(17)を収容しており、前記受け穴内の前記テ−パ部の切羽側端部から雌継手本体の切羽側開口端面にかけて外方拡開状のテ−パ部(21)を設けており、前記バックアップリングは、前記受け穴および前記ロックリングと同軸上に配置され、かつ、前記連結軸体が内嵌可能な、穴(31)を有していることに特徴を有するものである。
【0008】
上記構成の継手構造によれば、既に組み立てられたセグメントに埋設された雌型継手部材(14)の受け穴(18)内においてロックリング(16)は挿入前からバックアップリング(17)によりテ−パ部(20)に押し付けられているので、組み立てるセグメント(1B)に埋設された雄型継手部材(2)の連結軸体(4)を前記受け穴(18)内に挿入すると、バックアップリング(17)がロックリング(16)を介して少し圧縮されるため連結軸体(4)が挿入可能となる。その挿入後はバックアップリング(17)の反発力でロックリング(16)がテ−パ部(20)に押し付けられ、また同時にロックリング(16)が連結軸体(4)の溝(5)に嵌まり込み、雌型継手部材(14)の受け穴(18)内に連結軸体(4)が抜止め状に、又がたつくことも無く固定され、セグメント(1A)(1B)どうしの強固な連結状態が得られる。接合後、地震等により雌雄型継手部材(14)(2)間に引き抜き力が加わると、雌型継手部材(14)のテ−パ部(20)によりロックリング(16)が連結軸体(4)の溝(5)に食い込むため、引き抜きが阻止される。
【0009】
雄型継手部材(2)は雄継手本体(3)に連結軸体(4)をクリアランスをもって軸径方向に遊動可能に収容してあるので、雄型継手部材(2)が雌型継手部材(14)の受け穴(18)に対して軸心が少々ずれていても連結軸体(4)は雌型継手部材(14)の受け穴(18)内に軸心に沿って挿入できる。
【0010】
また本発明のセグメントの継手構造は、上記雄型継手部材において、上記のように雄継手本体(3)にこれとは別体に形成した連結軸体(4)をクリアランスをもって収容するに代えて、連結軸体(4)は雄継手本体(3)に一体に突設することもできる。ただし、この場合は、連結軸体(4)に、外周に複数本の溝(26)を軸方向に所定ピッチでつけたアウタースリーブ(27)をクリアランスをもって軸径方向に遊動可能にかつ抜止め状に嵌め込むものとする。
【0011】
このように構成した継手構造においても、雌型継手部材(14)の受け穴(18)内においてロックリング(16)は挿入前からバックアップリング(17)によりテ−パ部(20)に押し付けられているので、受け穴(18)内に雄型継手部材(2)の連結軸体(4)をアウタースリーブ(27)ごと挿入すると、バックアップリング(17)がロックリング(16)を介して少し圧縮されるためアウタースリーブ(27)及び連結軸体(4)が挿入可能となる。その挿入後はバックアップリング(17)の反発力でロックリング(16)がテ−パ部(20)に押し付けられ、また同時にロックリング(16)がアウタースリーブ(27)の溝(26)に嵌まり込むため、雌型継手部材(14)の受け穴(18)内に連結軸体(4)が抜止め状に、又がたつき無く固定され、セグメント(1A)(1B)どうしが強固に連結される。接合後、地震等により雌雄型継手部材(14)(2)間に引き抜き力が加わると、雌型継手部材(14)のテ−パ部(20)によりロックリング(16)がアウタースリーブ(27)の溝(26)に食い込み、引き抜きが阻止される。
【0012】
雄型継手部材(2)は連結軸体(4)にアウタースリーブ(27)をクリアランスをもって軸径方向に遊動可能に収容してあるので、連結軸体(4)が雌型継手部材(14)の受け穴(18)に対して軸心が少々ずれた状態で挿入されても、アウタースリーブ(27)は雌型継手部材(14)のほぼ軸心に沿って挿入できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)
本発明に係るセグメントの継手構造の第1実施例を図1ないし図3に基づき説明する。図1はセグメントの継手構造を接合前の状態で示す断面図、図2はセグメントの継手構造を接合後の状態で示す断面図、図3はセグメントの継手構造を分解状態で示す断面図である。
【0014】
図1及び図2において、1Aは既に組み立てられたコンクリート製のセグメント、1Bは、組み立てるコンクリート製のセグメントである。
【0015】
図1及び図3において、組み立てるセグメント1Bの坑口側には雄型継手部材2が埋設される。雄型継手部材2は、金属製の雄継手本体3、この雄継手本体3にクリアランスをもって収容される連結軸体4から構成される。連結軸体4は軸部4aの切羽側後端に該軸部4aより径大の頭部4bを有し、軸部4aの先端側の外周に複数本の溝5を軸方向に所定ピッチでつけている。
【0016】
雄継手本体3は、連結軸体4の軸部4aの外径よりも大きい内径の軸部挿通孔部6を形成するとともに、この軸部挿通孔部6の切羽側後端に連結軸体4の頭部4bの外径よりも大きい内径の頭部保持孔部7を同心状に連通形成してあり、さらに頭部保持孔部7の切羽側後端に雌ねじ孔部8を同心状に連通形成してある。また雄継手本体3の切羽側後端には、セグメント1Bに埋設されるアンカー筋9の端部の雄ねじ部に螺合する雌ねじ10を有するフランジ11が張出し形成されている。
【0017】
かくして、図1に示すように、連結軸体4は、雄継手本体3にこれの切羽側後方から挿入されて軸部4aを軸部挿通孔部6に、頭部4bを頭部保持孔部7にそれぞれクリアランスをもって軸径方向に遊動可能に、かつ軸部4aの坑口側先端部を雄継手本体3の坑口側外方へ突出するように収容される。そして雄継手本体3の雌ねじ孔部8に蓋12をねじ込むと連結軸体4はその蓋12により雄継手本体3に抜止め状に収容される。
【0018】
このように連結軸体4を雄継手本体3に収容した雄型継手部材2をセグメント1Bに埋め込み成形するには、雄継手本体3のフランジ11の雌ねじ10に、セグメント型枠(図示せず)内にセットされるアンカー筋9の端部の雄ねじ部を螺合させることにより雄型継手部材2がセグメント型枠に取り付けられる。次いで、セグメント型枠内にコンクリートが流し込まれてセグメント1Bが成形され、これと同時に雄型継手部材2が連結軸体4の坑口側先端部をセグメント1Bの坑口側外方へ突出するように埋設される(図1参照)。その際、雄継手本体3の切羽側後端の雌ねじ孔部8は蓋12で塞がれているので、当該箇所からコンクリートが雄継手本体3の内部に浸入するのを防止できる。
【0019】
一方、図1及び図3に示すように、既に組み立てられたセグメント1Aの切羽側には雌型継手部材14が埋設されている。雌型継手部材14は、金属製の雌継手本体15、この雌継手本体15内に収容される拡縮径変形自在な金属製のC形のロックリング16、弾性変形自在なゴム製のバックアップリング17から構成される。
【0020】
図3に示すように、雌継手本体15は前記連結軸体4を受け入れる受け穴18を有し、この受け穴18はこれの内奥にバックアップリング収容空間19を形成するとともに、このバックアップリング収容空間19から切羽側外方へ向かって窄まり状のテ−パ部20を形成し、さらに該テ−パ部20の切羽側端部から雌継手本体15の切羽側開口端面15aにかけて外方拡開状のテ−パ部21を設けてある。また雌継手本体15の坑口側後端には、図1に示すようにセグメント1Aに埋設されるアンカー筋22の端部の雄ねじ部に螺合する雌ねじ23を設けている。ロックリング16は連結軸体4の外径よりも小さい内径をもって連結軸体4の溝5に嵌まり込む係合歯16aを形成している。バックアップリング17は連結軸体4の外径とほぼ同径の内径をもち、切羽側先端部の外周に先細状のテ−パ部24を形成している。
【0021】
かくして、図1に示すように、バックアップリング17は雌継手本体15のバックアップリング収容空間19内に収容されるとともに、このバックアップリング17の切羽側先端部でロックリング16がテ−パ部20に押し付けられるように収容される。
【0022】
このようにロックリング16及びバックアップリング17を雌継手本体15に収容した雌型継手部材14は、雌継手本体15の雌ねじ23に、セグメント型枠(図示せず)内にセットされるアンカー筋22の端部の雄ねじ部を螺合させることによりセグメント型枠に取り付けられる。そして、セグメント型枠内にコンクリートが流し込まれてセグメント1Aが成形されると同時に、雌型継手部材14が雌継手本体15の切羽側開口端面15aをセグメント1Aの切羽側端面にほぼ面一に露出させるように埋設される(図1参照)。その際、雌継手本体15の坑口側後端の雌ねじ23はアンカー筋22の雄ねじ部がねじ込まれて塞がれているので、当該箇所からコンクリートが雌継手本体15の内部に浸入するのを防止できる。
【0023】
上記構成のセグメントの継手構造において、図2に示すように、組み立てるセグメント1Bの坑口側を既に組み立てられたセグメント1Aの切羽側に押し付け、セグメント1Bの雄型継手部材2の連結軸体4の坑口側先端部をセグメント1Aの雌型継手部材14の受け穴18内に挿入する。すると、バックアップリング17がロックリング16を介して少し圧縮され、連結軸体4の坑口側先端部がバックアップリング17に内嵌するまで挿入される。その挿入後はバックアップリング17の反発力でロックリング16がテ−パ部20に押し付けられ、また同時にロックリング16の係合歯16aが連結軸体4の溝5に嵌まり込む。したがって、雌型継手部材14の受け穴18内に連結軸体4が抜止め状に、又がたつくことも無く固定され、セグメント1A,1Bどうしが強固に連結される。
【0024】
上記挿入時に、雄型継手部材2が雌型継手部材14の受け穴18に対して軸心が少々ずれていても、雄型継手部材2は雄継手本体3に連結軸体4をクリアランスをもって軸径方向に遊動可能に収容してあるので、連結軸体4は雌型継手部材14の軸心に沿って挿入できる。その際、受け穴18に外方拡開状のテ−パ部21を設けてあると、連結軸体4がそのテ−パ部21で軸心に調節されながら一層円滑に挿入することができる。
【0025】
接合後、地震等により雌雄型継手部材14,2間に引き抜き力が加わる場合は、雌型継手部材14のテ−パ部20によりロックリング16が連結軸体4の溝5に食い込み、引き抜きが阻止される。
【0026】
(第2実施例)
図4ないし図6は本発明の第2実施例を示している。図4はセグメントの継手構造を接合前の状態で示す断面図、図5はセグメントの継手構造を接合後の状態で示す断面図、図6はセグメントの継手構造を分解状態で示す断面図である。
【0027】
この実施例のセグメントの継手構造は、組み立てるセグメント1Bの雄型継手部材2の構造は第1実施例の雄型継手部材2と相違している。すなわち、第2実施例の雄型継手部材2は、図4及び図6に示すように、金属製の雄継手本体3に連結軸体4を一体に突設し、この連結軸体4の坑口側先端部に雄ねじ部25をつけている。そして、連結軸体4には、外周に複数本の溝26を軸方向に所定ピッチでつけたアウタースリーブ27をクリアランスをもって軸径方向に遊動可能に嵌め込むとともに、雄ねじ部25にナット28を螺合させることによりアウタースリーブ27が連結軸体4から抜け出ないようにセットされる。雄継手本体3の切羽側後端に、セグメント1Bに埋設されるアンカー筋9の端部の雄ねじ部に螺合する雌ねじ10を有するフランジ11を張出し形成している点は、第1実施例の雄型継手部材2と同じである。
【0028】
このようにアウタースリーブ27を連結軸体4に嵌め込んだ雄型継手部材2は、雄継手本体3のフランジ11の雌ねじ10に、セグメント型枠内にセットされるアンカー筋9の端部の雄ねじ部を螺合させることによりセグメント型枠に取り付けられる。そして、セグメント型枠内にコンクリートが流し込まれてセグメント1Bが成形されると同時に、雄型継手部材2がアウタースリーブ27、ナット28、連結軸体4をセグメント1Bの坑口側外方へ突出するように埋設される(図4参照)。
【0029】
一方、既に組み立てられたセグメント1Aの雌型継手部材14の構造は第1実施例の雌型継手部材14とほとんど同じ構造であり、ただ、セグメント1Aに埋設されるアンカー筋22の端部の雄ねじ部に螺合する雌ねじ23が、雌継手本体15の外周に張出し形成されたフランジ29に設けられている点が異なっている。この雌型継手部材14は、第1実施例の場合と同様に、雌継手本体15の雌ねじ23に、セグメント型枠内にセットされるアンカー筋22の端部の雄ねじ部を螺合させることによりセグメント型枠に取り付けられる。そして、セグメント型枠内にコンクリートが流し込まれてセグメント1Aが成形されると同時に、雌型継手部材14が雌型継手本体15の切羽側開口端面15aをセグメント1Aの切羽側端面にほぼ面一に露出させるように埋設される(図4参照)。
【0030】
上記構成のセグメントの継手構造において、図5に示すように、組み立てるセグメント1Bの坑口側を既に組み立てられたセグメント1Aの切羽側に押し付け、セグメント1Bの雄型継手部材2の連結軸体4をアウタースリーブ27ごとセグメント1Aの雌型継手部材14の受け穴18内に挿入する。すると、バックアップリング17がロックリング16を介して少し圧縮されるため連結軸体4が挿入可能となる。その挿入後はバックアップリング17の反発力でロックリング16がテ−パ部20に押し付けられ、また同時にロックリング16の係合歯16aがアウタースリーブ27の溝26に嵌まり込み、雌型継手部材14の受け穴18内に連結軸体4が抜止め状に、又がたつき無く固定され、セグメント1A,1Bどうしが強固に連結される。接合後、地震等により雌雄型継手部材14,2間に引き抜き力が加わると、雌型継手部材14のテ−パ部20によりロックリング16の係合歯16aがアウタースリーブ27の溝26に食い込むため、引き抜きが阻止される。
【0031】
連結軸体4が雌型継手部材14の受け穴18に対して軸心が少々ずれた状態で挿入されても、雄型継手部材2は連結軸体4にアウタースリーブ27をクリアランスをもって軸径方向に遊動可能に収容してあるので、アウタースリーブ27は雌型継手部材14のほぼ軸心に沿って挿入できる。その際、受け穴18に外方拡開状のテ−パ部21を設けてあると、アウタースリーブ27がテ−パ部21で軸心に調節されながらほぼ軸心に沿って一層円滑に挿入することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のセグメントの継手構造によれば、互いに接合されるセグメントにそれぞれ埋設された雌雄型継手部材どうしは軸心が少々ずれていても挿入することができて挿入作業性に優れ、また挿入後は雌型継手部材の受け穴内で雄型継手部材の連結軸体ががたつくこともなくてセグメントどうしを強固に連結することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のセグメントの継手構造を接合前の状態で示す断面図である。
【図2】 第1実施例のセグメントの継手構造を接合後の状態で示す断面図である。
【図3】 第1実施例のセグメントの継手構造を分解状態で示す断面図である。
【図4】 第2実施例のセグメントの継手構造を接合前の状態で示す断面図である。
【図5】 第2実施例のセグメントの継手構造を接合後の状態で示す断面図である。
【図6】 第2実施例のセグメントの継手構造を分解状態で示す断面図である。
【符号の説明】
1A 既に組み立てられたセグメント
1B 組み立てるセグメント
2 雄型継手部材
3 雄継手本体
4 連結軸体
5 連結軸体の溝
14 雌型継手部材
15 雌継手本体
16 ロックリング
17 バックアップリング
18 受け穴
20 外方窄まり状のテ−パ部
21 外方拡開状のテ−パ部
26 アウタースリーブの溝
27 アウタースリーブ
31 穴

Claims (2)

  1. 組み立てるセグメントの坑口側に雄型継手部材を埋設し、この雄型継手部材は雄継手本体に、坑口側先端部の外周に複数本の溝を軸方向に所定ピッチでつけた連結軸体をクリアランスをもって軸径方向に遊動可能にかつ抜止め状に収容するとともに、該連結軸体の坑口側先端部をセグメントの坑口側外方へ突出させており、
    既に組み立てられたセグメントの切羽側に雌型継手部材が埋設され、この雌型継手部材は雌継手本体に前記連結軸体を受け入れる受け穴を設け、該受け穴の内面に切羽側外方へ向かって窄まり状のテ−パ部を形成し、該受け穴内の前記テ−パ部より内奥には前記受け穴と同軸上に配置され前記連結軸体の溝に嵌まり込む拡縮径変形自在なロックリングと、このロックリングを前記テ−パ部に押し付ける弾性変形自在なバックアップリングを収容しており、
    前記受け穴内の前記テ−パ部の切羽側端部から雌継手本体の切羽側開口端面にかけて外方拡開状のテ−パ部を設けており、
    前記バックアップリングは、前記受け穴および前記ロックリングと同軸上に配置され、かつ、前記連結軸体が内嵌可能な、穴を有していることを特徴とするセグメントの継手構造。
  2. 組み立てるセグメントの坑口側に雄型継手部材を埋設し、この雄型継手部材は雄継手本体に連結軸体を一体に突設するとともに、該連結軸体に、外周に複数本の溝を軸方向に所定ピッチでつけたアウタースリーブをクリアランスをもって軸径方向に遊動可能にかつ抜止め状に嵌め込んでおり、該アウタースリーブをセグメントの坑口側外方へ突出させており、
    既に組み立てられたセグメントの切羽側に雌型継手部材が埋設され、この雌型継手部材は雌継手本体に前記アウタースリーブ及び連結軸体を受け入れる受け穴を設け、該受け穴の内面に切羽側外方へ向かって窄まり状のテ−パ部を形成し、該受け穴内の前記テ−パ部より内奥には前記受け穴と同軸上に配置され前記アウタースリーブの溝に嵌まり込む拡縮径変形自在なロックリングと、このロックリングを前記テ−パ部に押し付ける弾性変形自在なバックアップリングを収容しており、
    前記受け穴内の前記テ−パ部の切羽側端部から雌継手本体の切羽側開口端面にかけて外方拡開状のテ−パ部を設けており、
    前記バックアップリングは、前記受け穴および前記ロックリングと同軸上に配置され、かつ、前記連結軸体が内嵌可能な、穴を有していることを特徴とするセグメントの継手構造。
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