JP2001207790A - 連結装置及びトンネル用セグメント - Google Patents

連結装置及びトンネル用セグメント

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JP2001207790A
JP2001207790A JP2000019989A JP2000019989A JP2001207790A JP 2001207790 A JP2001207790 A JP 2001207790A JP 2000019989 A JP2000019989 A JP 2000019989A JP 2000019989 A JP2000019989 A JP 2000019989A JP 2001207790 A JP2001207790 A JP 2001207790A
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JP2000019989A
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Katsuhiko Mukono
勝彦 向野
Toshiyuki Aoki
敏行 青木
Kazunori Tsujimoto
和則 辻本
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オス部材を弾性変形させてメス部に挿入する
ことにより、比較的簡単な構造で確実に連結できる連結
装置を採用しながら、強い抜き力にも耐えることができ
て、より信頼性に優れたものとする。 【解決手段】 オス部材3のメス部4への挿入により、
オス部材3先端の係止部5がメス部4の係止面13に係
止した抜け止め状態で第1セグメント1と第2セグメン
ト2とを連結させる装置Aにおいて、オス部材3がメス
部4に挿入された後において、係止部5が係止面13に
係止した弾性復元拡径変形後の状態に強制維持させる楔
部材18の嵌入穴19をオス部材3の先端に形成し、係
止部5の係止面13への係止後に、嵌入穴19に楔部材
18を打込み操作可能な打込み操作空間S2をメス部4
に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル用セグメ
ントどうしの連結に好適な連結装置、すなわち、第2被
連結部材に取付けるオス部材を設け、第1被連結部材に
おいてオス部材が入り込み可能なメス部を設け、オス部
材の先端部に、弾性縮径変形を伴なってオス部材をメス
部に挿入してからの拡径方向への弾性復元変形により、
メス部の被係止部に係止して抜止め作用する係止部を形
成するとともに、オス部材に、これの弾性縮径変形及び
弾性復元変形を容易化させるためのスリットを形成し、
オス部材をメス部へ挿入することにより、係止部が被係
止部に係止しての抜け止め状態で第1被連結部材と第2
被連結部材とを互いに連結するように構成してある連結
装置に係り、詳しくは、少しの改造によって連結強度及
び信頼性を向上させる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の連結装置としては、特開平9−4
613号公報に示されたもののように、トンネルを形成
するシールドセグメントどうしを連結するものが知られ
ている。これは、一方のセグメントに取付けた略きのこ
状のオス部材を、他方のセグメント(及び、一方のセグ
メントの反対側)に設けたメス部に挿入すれば、オス部
材先端の大径係止部がメス部の係止面に係止作用するこ
とにより、オス部材とメス部の抜止め信頼性を高めなが
らセグメントどうしを連結できるものであるが、構造が
複雑で部品点数が多いと共に、コスト的にも不利であっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、図6に示すよ
うに、大幅に構造を簡素化した連結装置Aが企図され
た。この連結装置Aは、径方向へ弾性変位可能な大径の
係止部35が先端に形成されたオス部材32を、一方の
セグメント31に予めボルトで取付け、そのオス部材3
2が入り込み可能なメス部34を他方のセグメント33
に設け、既に設置されている他方のセグメント33のメ
ス部35に、オス部材32を挿入させての係止部35の
抜止め作用により、両セグメント31、33を連結する
ものである。
【0004】すなわち、オス部材32をメス部34に挿
入操作すると、外周のテーパ面35tの作用で係止部3
5が弾性縮径変形してメス部34の挿入口34aに挿入
し、挿入後の拡径方向への弾性復元変形により、先端の
係止部35がメス部34の被係止部36に係止されての
抜止め状態で相対連結されるのである。この場合、オス
部材32には、係止部35の弾性拡縮変形を容易化させ
るために、挿入方向に沿った長いスリット37を周方向
に複数形成してある。
【0005】しかしながら、図6に示す比較例の連結装
置では、連結作業を完了した後の連結状態を維持する信
頼性の点で少し懸念があった。すなわち、オス部材32
の係止部35とメス部34の被係止部36とは、オス部
材32の挿抜方向に直交する面で対向していて、有効に
抜け止め作用を発揮できるものではあるが、複数のスリ
ット37の存在により、オス部材32に強い抜き方向の
力が作用すると、先端の係止部35が弾性縮径する分力
が生じるようになる。故に、大径の係止部35が縮径し
て挿入口34aに入込んで抜け出る、というおそれを皆
無にはできないものであり、その点で改善の余地が残さ
れていた。
【0006】本発明の目的は、オス部材を弾性変形させ
てメス部に挿入することにより、比較的簡単な構造で確
実に連結できる連結装置を採用しながら、強い抜き力に
も耐えることができて、より信頼性に優れたものとする
点にある。
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の構成
は、図1〜3に例示する如く、第2被連結部材2にオス
部材3を設け、第1被連結部材1にオス部材3が入り込
み可能なメス部4を設け、オス部材3の先端部に、弾性
縮径変形を伴なってオス部材3をメス部4に挿入してか
らの拡径方向への弾性復元変形により、メス部4の被係
止部13に係止して抜止め作用する係止部5を形成する
とともに、オス部材3に、これの弾性縮径変形及び弾性
復元変形を容易化させるためのスリット10を形成し、
オス部材3をメス部4へ挿入することにより、係止部5
が被係止部13に係止しての抜け止め状態で第1被連結
部材1と第2被連結部材2とを互いに連結するように構
成してある連結装置において、オス部材3の先端部に、
オス部材3がメス部4に挿入された後において、係止部
5を弾性復元変形後の状態に強制維持させる楔部材18
の嵌入穴19を形成すると共に、楔部材18を設け、係
止部5の被係止部13への係止後に、嵌入穴19に楔部
材18を打込み操作可能な打込み操作空間S2を、メス
部4に形成してあることを特徴とする。
【0007】請求項2の構成は、図1〜3に例示する如
く、セグメント本体1a,2aにおけるトンネル軸方向
での一側にオス部材3を、かつ、他側にオス部材3が入
り込み可能なメス部4を夫々設け、オス部材3の先端部
に、弾性縮径変形を伴なってオス部材3をメス部4に挿
入してからの拡径方向への弾性復元変形により、メス部
4の被係止部13に係止して抜止め作用する係止部5を
形成するとともに、オス部材3に、これの弾性縮径変形
及び弾性復元変形を容易化させるためのスリット10を
形成し、オス部材3のメス部4への挿入に伴なう係止部
5の抜止め作用により、これらオス部材3とメス部4と
が互いに連結可能となるように構成されたトンネル用セ
グメントにおいて、オス部材3の先端部に、オス部材3
がメス部4に挿入された後において、係止部5を弾性復
元変形後の状態に強制維持させる楔部材18の嵌入穴1
9を形成すると共に、楔部材18を設け、係止部5の被
係止部13への係止後に、嵌入穴19に楔部材18を打
込み操作可能な打込み操作空間S2を、メス部4に形成
してあることを特徴とするものである。
【0008】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0009】〔作用〕請求項1の構成によれば、オス部
材をメス部に挿入して連結状態とした後に、メス部に形
成された打込み操作空間から、楔部材をオス部材先端の
嵌入穴に打込むことによって係止部が弾性縮径変形でき
ないようにできるので、相対的にオス部材をメス部から
抜く強い力が作用しても係止部は弾性縮径変形せず、従
って、オス部材がメス部から抜け出ることを確実に防止
し得るようになる。楔部材は嵌入穴に打込みによって装
備されているので、簡単に抜け出ることがない。
【0010】つまり、オス部材の抜止め機能を強化する
には、係止部と被係止部との径方向の掛り代を多く取る
ことが有効であり、その実現のために係止部の弾性変形
を容易化するスリットを設けたのであるが、そのスリッ
トの存在故に係止部の弾性変形が生じ易くなり、掛り代
を多く取ったにも拘らずに強い抜き力が作用するとオス
部材が抜け出るおそれがあったのである。そこで、楔部
材を打込むことで係止部の縮径変形を物理的に阻止させ
ることにより、楔部材が嵌入穴から抜け出ない限りはオ
ス部材の抜け出しが生じないようにできたのである。
【0011】請求項2の構成によれば、オス部材をメス
部に挿入して連結状態とした後に、メス部に形成された
打込み操作空間から、楔部材をオス部材先端の嵌入穴に
打込むことによって係止部が弾性縮径変形できないよう
にできるので、相対的にオス部材をメス部から抜く強い
力がセグメントに作用しても係止部は弾性縮径変形せ
ず、従って、オス部材がメス部から抜け出ることを確実
に防止し得、セグメントどうしが外れるおそれをより少
なくすることができる。又、楔部材は嵌入穴に打込まれ
ているので、簡単に抜け出ることがない。
【0012】つまり、オス部材の抜止め機能を強化する
には、係止部と被係止部との径方向の掛り代を多く取る
ことが有効であり、その実現のために係止部の弾性変形
を容易化するスリットを設けたのであるが、そのスリッ
トの存在故に係止部の弾性変形が生じ易くなり、掛り代
を多く取ったにも拘らずに強い抜き力が作用するとオス
部材が抜け出るおそれがあったのである。そこで、楔部
材を打込むことで係止部の縮径変形を物理的に阻止させ
ることにより、楔部材が嵌入穴から抜け出ない限りはオ
ス部材の抜け出しが、すなわち、セグメントどうしの連
結外れが生じないようにできたのである。
【0013】〔効果〕請求項1に記載の連結装置では、
連結操作後に楔部材をオス部材に打込めるよにする比較
的簡単な改造により、スリットを設けたオス部材を弾性
変形させることによって、単にオス部材をメス部に押し
込むだけの簡単な操作で強固に連結できる構造を採りな
がら、その構造故の不都合のおそれを解消できて、より
一層連結機能の信頼性に優れるようにできた。
【0014】請求項2に記載のトンネル用セグメントで
は、セグメントの連結操作後に楔部材をオス部材に打込
めるようにする比較的簡単な改造により、スリットを設
けたオス部材を弾性変形させることによって、単にオス
部材をメス部に押し込むだけの簡単な操作で強固に連結
できる構造を採りながら、その構造故の不都合を解消で
きて、より一層セグメントどうしの連結機能の信頼性に
優れるようにできた。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の連結装置は、例えば、ト
ンネル等を構築する際に用いられるダクタイルセグメン
ト、スチールセグメント、又はコンクリートセグメント
等のセグメントを、トンネル軸方向、及びトンネル周方
向に多数連結する場合等に用いるものである。以下、本
発明の実施の形態は、ダクタイル鋳鉄によるものとして
図面に基づいて説明する。尚、トンネル軸方向とは、ト
ンネルの入口と出口とを結ぶ方向のことである。
【0016】図1に示すように、既に設置されている第
1セグメント1のセグメント本体(第1被連結部材の一
例)1aにおけるトンネル軸方向の一側壁に一体形成さ
れたメス部4と、新たに接続する第2セグメント2のセ
グメント本体(第2被連結部材の一例)2aの他側壁に
設けたオス部材3とによって連結装置Aが構成されてい
る。尚、図1は坑入口側から坑奥側を見たものである。
【0017】第1セグメント1と第2セグメント2とを
連結するには、第2セグメント2のメス部4側の側壁を
油圧ジャッキで押すことにより、両セグメント1,2を
相対的に押付けて第2セグメント2のオス部材3を第1
セグメント1のメス部4の挿入口4aから内部に挿入さ
せ、オス部材3の先端部に形成された係止部5が、挿入
口4aを通り越して復元拡径することにより、オス部材
3をメス部4に係合させる。それから、楔部材18をオ
ス部材3の抜き穴(嵌入穴の一例)9に打込むのである
(図1,2参照)。
【0018】因みに、図示しないが、トンネル周方向で
隣合うセグメント1,2どうしは、それらの相対配置後
におけるボルト・ナット操作、或いは、油圧ジャッキ等
によってトンネル軸方向に強制スライドされることで両
セグメントに嵌まり込む連結部材によって連結一体化さ
せてある。
【0019】図2、図4に示すように、オス部材3は、
基端に雄ねじ6aが形成された軸部6と、軸部6より大
径な胴部7と、胴部7よりも大径な先端部である係止部
5とが一体形成された棒状体である。係止部5から胴部
7に亘って、鋳造又は鋳抜きによる一体成形(又はドリ
ル加工)で抜き穴9を形成して中空状としてあるととも
に、ほぼその抜き穴9の全長に亘るスリット10を周方
向で均等角度毎に4箇所形成してあり、係止部5の径方
向への弾性変位が比較的容易に行えるようにしてある。
抜き穴9の開口側部分は、オス部材3の先端側ほど大径
となるテーパ穴部19に形成されている。
【0020】第2セグメント本体2aには、オス部材3
を装着するための段付き孔11を備えた支持部8が一体
形成されている。つまり、その段付き孔11に軸部6及
び胴部7の根元部分を挿入してダブルナット12で螺着
することにより、オス部材3を第2セグメント2に取付
けてある。第1セグメント本体1aに形成された挿入口
4aの径は、オス部材3の胴部7を嵌入するに適した値
に設定され、係止部5の鍔部5aを受止める係止面(被
係止部の一例)13をメス部4に形成してある。鍔部5
a及び係止面13は、オス部材3の挿入方向に直交する
角度が施されて面接当しており、係止部5が縮径変形し
ない限り、第1及び第2セグメント1,2どうしは相対
離間しないものとなっている。
【0021】図1に示すように、支持部8及びメス部4
は各セグメント本体1a,2aに鋳造一体形成されてお
り、支持部8にはダブルナット12装着用の螺着操作空
間S1を、かつ、メス部4には楔部材18打込み操作用
の打込み操作空間S2を夫々設けてある。つまり、螺着
操作空間S1はインパクトレンチ等のナット回し用工具
を使える広さに設定されるとともに、打込み操作空間S
2は、オス部材3のメス部4へ挿入して係止部5が係止
面13に係止された後に、油圧ジャッキ(図示せず)等
の打込み工具を用いてオス部材3のテーパ穴部19に楔
部材18を打込み操作できる広さに設定されている。
尚、楔部材18の外周面は、テーパ穴部19と同じ傾斜
角度が施されたテーパ面に形成されている。
【0022】図1に示すように、第1セグメント本体1
aにおけるメス部4装備側の側壁17と反対の側壁16
には、前述した第2セグメント2のオス部材3と同じも
のが装着されているとともに、第2セグメント本体2a
におけるオス部材3存在側の側壁16と反対の側壁17
には、前述した第1セグメント1のメス部4と同じもの
が備わっている。つまり、セグメント1又は2単体にお
いても連結装置Aが備わっているものであり、トンネル
軸方向で相隣るセグメントどうしを次々に連結させて行
くことができる。
【0023】尚、支持部8の段付き孔11の長さ、及び
挿入口4aの長さを共に長くするために、支持部8には
オスボス部14を、かつ、メス部4にはメスボス部15
を夫々形成してある。オスボス部14は連結軸部6との
嵌合長を、メスボス部15はオス部材3の胴部7との嵌
合長を夫々長く伸ばしてある。つまり、セグメント本体
1a,2a及びメス部4におけるオス部材3を内嵌する
部分11,4aを、オス部材挿入方向で厚肉となるよ
う、ボス状に突出させてある。
【0024】これにより、抜き穴9及びスリット10の
長さを長くすることができ、胴部7の弾性拡縮変形が容
易化されて係止部5の挿入口4aへの入れ込み易さが改
善されるとともに、オス部材3と支持部8との連結強
度、及びオス部材3とメス部4との連結強度を共に向上
させることができ、セグメント1,2どうしの連結強度
を高めてある。
【0025】次に、セグメントどうしの連結作用につい
て説明する。図2に示すように、先ず、既設の第1セグ
メント1と未設の第2セグメント2とを、オス部材3と
メス部4とが対向する状態で対峙させ、それから、第2
セグメント2を第1セグメント1に押し付ける。する
と、大径で先細り形状の係止部5が、その外周テーパ部
5tが挿入口4aの孔壁に接当することで弾性的に縮径
変形して挿入口4aに入り込む。
【0026】尚も押し続けると、係止部5が挿入口4a
を通り越して弾性的に復元拡径して抜止め状態になり、
胴部7が挿入口4aに隙間少なく嵌合した状態で鍔部5
aが係止面13に当接して止まる。それから、図3に示
すように、打込み操作空間S2において、係止部5の縮
径変形ができないように、図示しない油圧ジャッキを用
いて楔部材18をテーパ穴部19に打込むことにより、
連結動作及び連結操作が終了する。
【0027】図3に示す連結状態では、オス部材3に形
成されている抜き穴9の最奥端が、第1セグメント1と
第2セグメント2との合わせ面hよりも僅かに第2セグ
メント2側に寄った位置に設定されているが、スリット
10における基端(第2被連結部材側端に相当)の位置
は、前記合わせ面hよりも先端側(第1被連結部材側に
相当)に寄せてある。従って、隣合う両セグメント1,
2間に作用するせん断力は、スリット10の存在しない
中空断面部分の胴部7で受け止める状態となるように設
定されている。
【0028】ところで、セグメント本体1a,2aにお
けるオス部材3が設けられた側壁16の反対側の側壁1
7にはメス部4が設けられており、1個のセグメント
1,2単体においても連結装置Aが備わっているもので
ある。オス部材3に形成されたスリット10におけるセ
グメント本体側端の位置は、セグメント本体1a,2a
におけるオス部材3が設けられた側壁16の外表面より
も抜止め部5側に寄せてある、と定義できるものでもあ
り、既設の第1セグメント1と未設の第2セグメント2
とは同一部品である。従って、側壁16,17における
外表面は、セグメントどうしを連結した場合には合わせ
面hとなるのである。
【0029】〔別実施形態〕図5に示すように、オス部
材3に形成されている抜き穴9の最奥端が、第1セグメ
ント1と第2セグメント2との合わせ面hよりも第1セ
グメント1側(メス部4側)に寄った位置に設定すれば
より好都合である。これによれば、隣合う両セグメント
1,2間に作用するせん断力は、スリット10及び抜き
穴9の双方共に存在しない中実断面部分の胴部7で受け
止める状態となり、対せん断力を更に向上させることが
できるのである。
【0030】セグメント本体1a及び2aがコンクリー
ト製の場合には、オス部材3の支持部8は、セグメント
本体にアンカー止めされた鋳鉄材等による別部材の支持
金具8に構成され、メス部4もセグメント本体にアンカ
ー止めされた鋳鉄材等による別部材のメス部材4に構成
されることになる。又、鋼板を溶接して成るスチールセ
グメントでは、オス部材3の支持部8は別部材を溶接接
合して形成され、メス部4も別部材を溶接接合して形成
された状態となる。
【0031】つまり、請求項1,2で言う「メス部」と
は、メス部4とメス部材4の双方を含んだ表現のことで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】トンネルでのセグメント敷設状態を示す要部の
斜視図
【図2】オス部材とメス部との連結直前の状態を示す作
用図
【図3】オス部材とメス部との連結構造を示す一部切欠
きの側面図
【図4】オス部材の構造を示し、(イ)は斜視図、
(ロ)は正面図
【図5】別構造の連結装置を示す一部切欠きの側面図
【図6】比較例の連結装置を示す一部切欠きの側面図
【符号の説明】
1 第1被連結部材 1a セグメント本体 2 第2被連結部材 2a セグメント本体 3 オス部材 4 メス部 5 係止部 10 スリット 13 被係止部 18 楔部材 19 嵌入穴 S2 操作空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻本 和則 大阪府大阪市大正区南恩加島7丁目1番22 号 株式会社クボタ恩加島工場内 Fターム(参考) 2D055 GC02 KB03 KB04 3J036 AA05 FA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第2被連結部材に取付けるオス部材を設
    け、第1被連結部材において前記オス部材が入り込み可
    能なメス部を設け、 前記オス部材の先端部に、弾性縮径変形を伴なって前記
    オス部材を前記メス部に挿入してからの拡径方向への弾
    性復元変形により、前記メス部の被係止部に係止して抜
    止め作用する係止部を形成するとともに、前記オス部材
    に、これの弾性縮径変形及び弾性復元変形を容易化させ
    るためのスリットを形成し、 前記オス部材を前記メス部へ挿入することにより、前記
    係止部が前記被係止部に係止しての抜け止め状態で前記
    第1被連結部材と前記第2被連結部材とを互いに連結す
    るように構成してある連結装置であって、 前記オス部材の先端部に、該オス部材が前記メス部に挿
    入された後において、前記係止部を弾性復元変形後の状
    態に強制維持させる楔部材の嵌入穴を形成すると共に、
    前記楔部材を設け、前記係止部の前記被係止部への係止
    後に、前記嵌入穴に前記楔部材を打込み操作可能な打込
    み操作空間を、前記メス部に形成してある連結装置。
  2. 【請求項2】 セグメント本体におけるトンネル軸方向
    での一側にオス部材を、かつ、他側に前記オス部材が入
    り込み可能なメス部を夫々設け、 前記オス部材の先端部に、弾性縮径変形を伴なって前記
    オス部材を前記メス部に挿入してからの拡径方向への弾
    性復元変形により、前記メス部の被係止部に係止して抜
    止め作用する係止部を形成するとともに、前記オス部材
    に、これの弾性縮径変形及び弾性復元変形を容易化させ
    るためのスリットを形成し、 前記オス部材の前記メス部への挿入に伴なう前記係止部
    の抜止め作用により、これらオス部材とメス部とが互い
    に連結可能となるように構成されたトンネル用セグメン
    トであって、 前記オス部材の先端部に、該オス部材が前記メス部に挿
    入された後において、前記係止部を弾性復元変形後の状
    態に強制維持させる楔部材の嵌入穴を形成すると共に、
    前記楔部材を設け、前記係止部の前記被係止部への係止
    後に、前記嵌入穴に前記楔部材を打込み操作可能な打込
    み操作空間を、前記メス部に形成してあるトンネル用セ
    グメント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003056289A (ja) * 2001-08-20 2003-02-26 Minoru Yamamoto セグメント等の接合装置
CN109944604A (zh) * 2019-03-28 2019-06-28 中铁二院工程集团有限责任公司 一种管片承插式连接构造

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