JP4501268B2 - 車両用駆動装置の摩擦クラッチ制御装置 - Google Patents

車両用駆動装置の摩擦クラッチ制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用駆動装置、更に詳しくはエンジンの駆動力を流体継手および摩擦クラッチを介して変速機に伝達する車両用駆動装置の摩擦クラッチ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3に示すようにエンジン2と、該エンジン2によって作動せしめられる流体継手3と、該流体継手3と変速機4との間に配設された摩擦クラッチ4とを具備する車両用駆動装置を装備した車両が実用化されている。このような車両においては、図3に示すように勾配の大きい登り坂Rでエンジン2を作動し変速機5を前進変速段にギヤインするとともに摩擦クラッチ4を接続した状態で、車両が重力によって後退した場合、流体継手3のポンプ32とタービン33が逆方向に回転することになる。即ち、流体継手3のポンプ32はエンジン2によって駆動されるため正転されているが、流体継手3のタービン33は車両の後退に伴って車輪W側から駆動されるため逆転される。
【0003】
ここで、流体継手3のポンプ32とタービン33の回転速度差(速比)と伝達トルクの関係について説明する。
ポンプ32のインペラとタービン33のランナが共に直線羽根で羽根角度が0度、即ち放射状に構成された流体継手3においては、速比(e)と伝達トルク容量係数(τ)との関係は図4のようになる。図4において、速比(e)が0から1の間は図3に示す車両用駆動装置がエンジン2によって駆動されている通常走行領域であり、速度(e)が1以上の領域は車輪W側即ち変速機5側からエンジン2が駆動されるエンジンブレーキ領域である。また、速比(e)が0以下の領域は流体継手3のポンプ32とタービン33が互いに逆方向に回転する領域である。速比(e)が0以下の領域は、図3に示すように勾配の大きい登り坂でエンジン2を作動し変速機5を前進変速段にギヤインするとともに摩擦クラッチ4を接続した状態で、車両が重力によって後退した場合、流体継手3のポンプ32がエンジン2によって正転方向に駆動され、流体継手3のタービン33が車両の後退に伴って車輪W側から駆動されるため逆転方向に駆動される領域である。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した流体継手においては、速比(e)が0〜−1の範囲(ポンプ回転速度の絶対値がタービン回転速度の絶対値より高い範囲)で、流体継手内部の流体は通常走行時(速比(e)が0〜1の範囲)と同じ方向に旋回する。このため、流体継手のトルクは正転方向に働く。しかしながら、速比(e)が−1即ちポンプの回転速度(正転)とタービンの回転速度(逆転)の絶対値が同一となると、ポンプとタービンが流体に与える遠心力は等しくなり、流体継手内部の流体に旋回運動が発生しない。この結果、図4に示すように速比(e)が−1のとき流体継手の伝達トルク容量係数(τ)は零(0)になり、流体継手の伝達トルクは零(0)になってしまう。従って、図3に示すように勾配の大きい登り坂で車両が重力で後退すると、図4に示すように流体継手の速比(e)が−0.5付近から伝達トルクが急激に低下し、速比(e)が−1になると伝達トルクが零(0)となり、車両の後退車速が益々上昇する虞がある。また、このような状態でアクセルペダルを踏み込んで加速しようとした場合、車両の後退車速の上昇に伴うタービン回転速度の増加速度とエンジン回転速度の増加速度とが等しくなってしまうこともあり得る。この場合、流体継手の速比(e)が−1に維持され、エンジン回転速度が上昇しているにも拘らず流体継手のトルク伝達は零(0)の状態が続くことになる。
【0005】
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その主たる技術的課題は、流体継手の速比が零(0)より小さい所定値以下の場合には、摩擦クラッチを半クラッチ状態にして、流体継手の速比が所定値より大きくなるように制御することにより、車両の坂道後退時における流体継手の急激な伝達トルク低下を防止することができる車両用駆動装置の摩擦クラッチ制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上記主たる技術的課題を解決するために、車両に搭載されたエンジンと、該エンジンによって作動せしめられる流体継手と、該流体継手と変速機との間に配設された摩擦クラッチとを具備する車両用駆動装置において、
該流体継手のポンプの回転速度を検出するポンプ回転速度検出手段と、
該流体継手のタービンの回転速度および回転方向を検出するタービン回転速度検出手段と、
該摩擦クラッチの断・接を行うクラッチ作動手段と、
該ポンプ回転速度検出センサおよび該タービン回転速度検出センサからの検出信号に基づいて、該クラッチ作動手段を制御する制御手段と、を具備し、
該制御手段は、該ポンプ回転速度と該タービン回転速度との速比を求め、該速比が零(0)より小さい所定値以下のときには、該摩擦クラッチが半クラッチ状態になるように該クラッチ作動手段を制御する、
ことを特徴とする車両用駆動装置の摩擦クラッチ制御装置が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された車両用駆動装置における摩擦クラッチ制御装置の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
【0008】
図1には、本発明に従って構成された車両用駆動装置の摩擦クラッチ制御装置の一実施形態が示されている。図示の車両用駆動装置は、ディーゼルエンジン等からなる原動機としてのエンジン2と、流体継手(フルードカップリング)3と、湿式多板摩擦クラッチ4および手動変速機5とから構成され、これらは直列に配設されている。
【0009】
図示の実施形態における流体継手3は、ケーシング31とポンプ32およびタービン33を具備しており、ケーシング31がエンジン2のクランク軸21に装着されている。
【0010】
ポンプ32は、椀状のポンプシェル321と、該ポンプシェル321内に放射状に配設された複数個のインペラ322とを備えており、ポンプシェル321が上記ケーシング31に溶接等の固着手段によって取り付けられている。従って、ポンプ32のポンプシェル321は、ケーシング31を介してエンジン2のクランク軸21に連結される。このため、クランク軸21は流体継手3の入力軸として機能する。
【0011】
タービン33は上記ポンプ32とケーシング31によって形成された室にポンプ32と対向して配設されている。このタービン33は、上記ポンプ32のポンプシェル321と対向して配設された椀状のタービンシェル331と、該タービンシェル331内に放射状に配設された複数個のランナ332とを備えている。タービンシェル331は、流体継手3の入力軸としての上記クランク軸21と同一軸線上に配設された出力軸34に取り付けられている。
【0012】
次に、上記湿式多板摩擦クラッチ4について説明する。
湿式多板摩擦クラッチ4は、上記流体継手3の出力軸34と同一軸線上に配設されたクラッチアウタ41と、該クラッチアウタ41と同一軸線上に配設されたクラッチセンタ42とを具備している。クラッチアウタ41はドラム状に形成されており、その内周部には上記流体継手3の出力軸34と連結するハブ411が設けられている。クラッチアウタ41の外周部内面には内歯スプライン412が設けられており、この内歯スプライン412に複数枚の摩擦板43が軸方向に摺動可能に嵌合されている。また、クラッチアウタ41の中間部には環状のシリンダ44が形成されており、この環状のシリンダ44内に上記摩擦板43と後述する摩擦板47を押圧するための押圧ピストン45が配設されている。環状のシリンダ44と押圧ピストン45とによって形成される油圧室46は、後述するクラッチ作動手段としての油圧作動回路6に連通している。
【0013】
上記クラッチセンタ42は円盤状に形成されており、その内周部には変速機5の入力軸51と連結するハブ421設けられている。クラッチセンタ42の外周面には外歯スプライン422が設けられており、この外歯スプライン422に複数枚の摩擦板47が軸方向に摺動可能に嵌合されている。クラッチセンタ42に装着された複数枚の摩擦板47と上記クラッチアウタ41に装着された複数枚の摩擦板43とは、それぞれ交互に配設されている。
【0014】
図示の実施形態における湿式多板摩擦クラッチ4は以上のように構成されており、後述するクラッチ作動手段としての油圧作動回路6によって作動油が油圧室46に供給されない状態においては、複数枚の摩擦板43と複数枚の摩擦板47とは押圧されないので、複数枚の摩擦板43と複数枚の摩擦板47とが摩擦係合せず、流体継手3の出力軸34から変速機5の入力軸51への動力伝達が遮断されている。後述する油圧作動回路6によって作動油が油圧室46に供給されると、押圧ピストン45が図1において右方に移動せしめられる。この結果、複数枚の摩擦板43と複数枚の摩擦板47とが押圧され互いに摩擦係合するので、流体継手3の出力軸34に伝達された動力はクラッチアウタ41、複数枚の摩擦板43、47およびクラッチセンタ42を介して変速機5の入力軸51に伝達される。
【0015】
次に、クラッチ作動手段としての油圧作動回路6について説明する。
油圧作動回路6は、作動油を収容するリザーブタンク61を具備しており、該リザーブタンク61内の作動油は油圧ポンプ62によって通路63を通して吸い上げられ、通路64に吐出される。通路64に吐出された作動油は、通路65を通して上記湿式多板摩擦クラッチ4の油圧室46に供給される。通路64と通路65との間には電磁切替弁67(V1)が配設されている。この電磁切替弁67(V1)は、除勢(OFF)している図1に示す状態のときには通路64と通路65との連通が遮断されて通路65が戻り通路66と連通しており、付勢(ON)されると通路64と通路65とが連通するようになっている。なお、電磁切替弁67(V1)は、図示の実施形態においてはデューティ制御されるようになっている。このデューティ制御する際のデューティ比(R)は0から100に区分され、デューティ比(R)が0のときにはOFF状態が維持され、デューティ比(R)が大きい程(100に近い程)ON時間が長くなる。従って、デューティ比(R)が大きい程、油圧室46内の圧力が高くなり、クラッチの伝達トルクが大きくなる。
【0016】
図示の摩擦クラッチ制御装置は、上記エンジン2の回転速度を検出するエンジン回転速度検出センサ7を具備している。このエンジン回転速度検出センサ7は、図示の実施形態においてはエンジン2のクランク軸21に連結された流体継手3のポンプ32の回転速度を検出するポンプ回転速度検出手段として機能する。また、図示の摩擦クラッチ制御装置は、上記湿式多板摩擦クラッチ4のクラッチアウタ41の回転速度を検出するクラッチ入力要素回転速度検出センサ8を具備している。このクラッチ入力要素回転速度検出センサ8は、図示の実施形態においてはクラッチアウタ41と出力軸34が転結された流体継手3のタービン33の回転速度を検出するタービン回転速度検出手段として機能する。なお、このタービン回転速度検出手段は、タービン33の回転方向がポンプ32の回転方向(正転)と同方向の場合は回転速度が正(+)の値となり、タービン33の回転方向がポンプ32の回転方向(正転)と逆方向の場合には回転速度が負(−)の値となる。従って、図示の実施形態におけるタービン回転速度検出手段は、タービン33の回転方向を検出する機能を具備している。更に、図示の摩擦クラッチ制御装置は、湿式多板摩擦クラッチ4のクラッチセンタ42と連結された変速機5の入力軸51の回転速度を検出するクラッチ出力要素回転速度検出センサ9を具備している。また、図示の摩擦クラッチ制御装置は、上記エンジン2の負荷を調整するアクセルペダル10の踏み込み量を検出するアクセルペダルセンサ11を具備している。このアクセルペダルセンサ11は、図示の実施形態においてはエンジン2の負荷を検出するアクセル開度検出手段として機能する。これら各センサは、その検出信号を後述する制御手段20に出力する。
【0017】
図示の実施形態における摩擦クラッチ制御装置は、制御手段20を具備している。制御手段20は、マイクロコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)201と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)202と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)203と、入力インターフェース204および出力インターフェース205とを備えている。このように構成された制御手段20の入力インターフェース204には、上記エンジン回転速度検出センサ7、クラッチ入力要素回転速度検出センサ8、クラッチ出力要素回転速度検出センサ9、アクセルペダルセンサ11等の検出信号が入力される。また、出力インターフェース205からは、上記電磁切替弁67(V1)に制御信号を出力する。
【0018】
図示の実施形態における車両用駆動装置は以上のように構成されており、エンジン2の駆動力は流体継手3および湿式多板摩擦クラッチ4を介して手動変速機5に伝達される。
次に、上述した車両用駆動装置の摩擦クラッチ制御装置における制御手段20の動作手順を図2に示すフローチャートを参照して説明する。
制御手段20は、先ずステップS1においてエンジン回転速度検出センサ7によって検出されたポンプ回転速度(ω1)とクラッチ入力要素回転速度検出センサ8によって検出されたタービン回転速度(ω2)との比、即ち速比(e)を求める(e=ω2/ω1)。なお、流体継手3のタービン33の回転速度(ω2)は、タービン33の回転方向がポンプ32の回転方向(正転)と同方向の場合は正(+)の値で、タービン33の回転方向がポンプ32の回転方向(正転)と逆方向の場合は負(−)の値となる。ステップS1において流体継手3の速比(e)を求めたならば、制御手段20はステップS2に進んで速比(e)が所定値以上か否かをチェックする。この所定値は零(0)より小さい値(速比(e)と伝達トルク容量係数(τ)との関係を示す図4において流体継手のポンプとタービンが互いに逆方向に回転する領域の速比(e))で、図示の実施形態においては伝達トルクが急激に低下し始める−0.5に設定されている。
【0019】
ステップS2において速比(e)が−0.5以下の場合には、制御手段20は流体継手3のタービン33が逆転状態にあり、車両が図1に示すように登り坂でエンジン2を作動し変速機5を前進変速段にギヤインするとともに湿式多板摩擦クラッチ4を接続した状態(デューティ比(R)が100の状態)で重力によって後退している状態であると判断し、ステップS3に進んで電磁切替弁67(V1)をデューティ制御するためのデューティ比(R)を求める(R=R+(e+0.5)×C)。このデューティ比(R)を求める数式において、Cは正の定数である。即ち、デューティ比(R)は、前回のデューティ比(R)にステップS1で求めた速比(e)に0.5を加算し、その和に定数Cを乗算した値を加算して求める。なお、上記デューティ比(R)を求める数式において、速比(e)に0.5をプラス(+)しているのは、上記所定値を−0.5に設定したためで、速比(e)が−0.5より小さい場合のみ湿式多板摩擦クラッチ4を半クラッチ状態にするためである。即ち、ステップS1で求めた速比(e)が−0.5より小さい場合は、上記デューティ比(R)を求める数式において((e+0.5)×C)の値がマイナス(−)になるので、デューティ比(R)は前回のデューティ比(R)から((e+0.5)×C)で計算された値をマイナス(−)することになる。このようにしてデューティ比(R)を求めたならば、制御手段20はステップS4に進んで上記ステップS3で求めたデューティ比(R)によって電磁切替弁67(V1)を制御する。従って、湿式多板摩擦クラッチ4は、油圧室46内の圧力が低下せしめられて半クラッチ状態となる。この結果、湿式多板摩擦クラッチ4の伝達トルクが低下するため、変速機5側からクラッチセンタ42を介して駆動されるクラッチアウタ41、即ちタービン33の回転速度が低下し、流体継手3の速比(e)が増大して、流体継手3のトルク伝達が回復する。このため、車両が勾配の大きい登り坂で変速機5を前進変速段にギヤインしている状態で重力によって後退しているとき、車両の後退が急激に増加することを防止できる。また、車両の重力による後退時に、アクセルペダルを踏み込んで前進加速に移行する際には湿式多板摩擦クラッチ4が半クラッチ状態であるため流体継手3の速比(e)が更に増大するので、確実に車両を前進させることができる。
【0020】
次に、上記ステップS2において速比(e)が−0.5より大きい場合には、制御手段20は速比(e)が−0.5以下のときのような所謂急激なトルク抜けが発生する虞はないと判断し、ステップS5に進んで通常のクラッチ制御を実行する。
【0021】
以上、本発明を図示の実施形態の基づいて説明したが、本発明は実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲で種々の変形は可能である。例えば、図示の実施形態においては、摩擦クラッチとして湿式多板摩擦クラッチを用いた例を示したが、乾式単板摩擦クラッチを用いた車両用駆動装置に本発明を適用してもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明による車両用駆動装置の摩擦クラッチ制御装置は以上のように構成されているので、以下に述べる作用効果を奏する。
【0023】
即ち、本発明によれば、流体継手のポンプ回転速度とタービン回転速度との速比を求め、該速比が零(0)より小さい所定値以下のときには、摩擦クラッチが半クラッチ状態になるようにクラッチ作動手段を制御するようにしたので、車両が勾配の大きい登り坂で変速機を前進変速段にギヤインしている状態で重力によって後退しているとき、車両の後退が急激に増加することを防止できる。また、車両の重力による後退時に、アクセルペダルを踏み込んで前進加速に移行する際には湿式多板摩擦クラッチが半クラッチ状態であるため流体継手の速比(e)が更に増大するので、確実に車両を前進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された車両用駆動装置の摩擦クラッチ制御装置の一実施形態を示す概略構成ブロック図。
【図2】図1に示す車両用駆動装置の摩擦クラッチ制御装置に装備される制御手段の動作手順を示すフローチャート。
【図3】流体継手を装備した車両用駆動装置を搭載した車両が勾配の大きい登り坂を重力により後退する状態を示す説明図。
【図4】流体継手のポンプ回転速度とタービン回転速度との比(速比)と伝達トルク容量係数との関係を示す説明図。
【符号の説明】
2:内燃機関
21:クランク軸
3:流体継手
31:流体継手のケーシング
32:流体継手のポンプ
33:流体継手のタービン
34:流体継手の出力軸
4:湿式多板摩擦クラッチ
41:湿式多板摩擦クラッチのクラッチアウタ
42:湿式多板摩擦クラッチのクラッチセンタ
43:湿式多板摩擦クラッチの摩擦板
44:湿式多板摩擦クラッチの環状のシリンダ
45:湿式多板摩擦クラッチの押圧ピストン
46:湿式多板摩擦クラッチの油圧室
47:湿式多板摩擦クラッチの摩擦板
6:油圧作動回路
61:リザーブタンク
62:油圧ポンプ
67:電磁切替弁(V1)
7:エンジン回転速度検出センサ(ポンプ回転速度検出手段)
8:クラッチ入力要素回転速度検出センサ(タービン回転速度検出手段)
9:クラッチ出力要素回転速度検出センサ
10:アクセルペダルセンサ(アクセル開度検出手段)
20:制御手段

Claims (1)

  1. 車両に搭載されたエンジンと、該エンジンによって作動せしめられる流体継手と、該流体継手と変速機との間に配設された摩擦クラッチとを具備する車両用駆動装置において、
    該流体継手のポンプの回転速度を検出するポンプ回転速度検出手段と、
    該流体継手のタービンの回転速度および回転方向を検出するタービン回転速度検出手段と、
    該摩擦クラッチの断・接を行うクラッチ作動手段と、
    該ポンプ回転速度検出センサおよび該タービン回転速度検出センサからの検出信号に基づいて、該クラッチ作動手段を制御する制御手段と、を具備し、
    該制御手段は、該ポンプ回転速度と該タービン回転速度との速比を求め、該速比が零(0)より小さい所定値以下のときには、該摩擦クラッチが半クラッチ状態になるように該クラッチ作動手段を制御する、
    ことを特徴とする車両用駆動装置の摩擦クラッチ制御装置。
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