JP4499458B2 - 電動モータの製造方法 - Google Patents

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本発明は、電動パワーステアリング装置等に用いて好適な電動モータの製造方法に関する。
電動モータとして、特許文献1に記載の如く、モータケースにブラシホルダを結合し、モータケースとブラシホルダに回転軸を支持し、回転軸にコンミテータを設けるとともに、ブラシホルダのホルダ面上に、ブラシを保持するブラシ保持部と、ブラシに接続されたピグテールを保持するピグテール保持部を有し、ブラシに接続されたピグテールをブラシ保持部の切欠溝内に通し、ブラシ保持部に保持したブラシをコンミテータに接触させてなるものがある。
特許文献1の電動モータでは、ブラシ上面にピグテールの接続根元部が引き出される大径のボスを備え、ブラシ保持部の上面にブラシ挿入口側から切欠いたピグテール導入用切欠溝に、ブラシ上面のボスを配置する。ピグテールがピグテール導入用切欠溝に干渉し、ピグテールが該切欠溝のバリエッジに引っかかる等を防止することにより、ピグテールのほつれ、断線を回避しようとするものである。
特開平11-299184
特許文献1の電動モータには以下の問題点がある。
(1)ブラシ保持部の上面に、ピグテールより大径のボスを配置可能にする切欠溝を切欠くものであり、ブラシ保持部の剛性を低下させるおそれがある。ブラシ保持部の剛性を確保するためには、ブラシ保持部を大型化し、ひいてはブラシも大型化する必要がある。
(2)ブラシ保持部に設けた切欠溝の寸法と、ボスの寸法のバラツキにより、ボスが切欠溝に接触してしまうおそれがある。ブラシがブラシスプリングにより付勢されても、ブラシ保持部から抵抗なくコンミテータの側に突き出ることができず、ブラシとコンミテータの接触圧を安定維持できない。
本発明の課題は、ブラシ保持部を大型化することなく、ピグテールとブラシ保持部の切欠溝との干渉を防止し、ブラシとコンミテータの接触圧を安定維持し、電動モータの作動の確実を図ることにある。
請求項1の発明は、モータケースにブラシホルダを結合し、モータケースとブラシホルダに回転軸を支持し、回転軸にコンミテータを設けるとともに、ブラシホルダのホルダ面上に、ブラシを保持するブラシ保持部と、ブラシに接続されたピグテールを保持するピグテール保持部を有し、ブラシに接続されたピグテールをブラシ保持部の切欠溝内に通し、ブラシ保持部に保持したブラシをコンミテータに圧接させてなる電動モータの製造方法において、ピグテール保持部からホルダ面に対する垂直上方に立ち上げたピグテールをブラシ保持部の側に折り返し、ピグテールのこの折り返し部を成形治具の円弧面に巻き付けて半円弧状に曲げ成形してなるようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記ブラシ保持部のブラシ挿入口から、該ブラシ挿入口へのブラシ挿入方向と略直交する方向に延びる線上に、前記ピグテール保持部を配置したものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記成形治具が半周以上に及ぶ略円弧断面をもつ棒状体からなるようにしたものである。
(請求項1)
(a)ブラシ保持部に挿入されたブラシに接続されるピグテールが、半円弧状に曲げ成形された折り返し部からブラシの上面に向かう接線方向に延び、ピグテールのブラシに対する接続根元部はブラシの上面に対して略垂直交差状をなす。これにより、ピグテールがブラシの中心線に対して斜交する外力を及ぼすことがなく、ブラシはブラシ保持部に捩れて傾くことなく安定支持される。ブラシはブラシスプリングの付勢力により、ブラシ保持部から抵抗なくコンミテータの側に突き出され、ブラシとコンミテータの接触圧を安定維持する。
(b)ピグテールのブラシに対する接続根元部が上述(a)により、ブラシの上面に対して垂直交差状をなすから、ピグテールの接続根元部はブラシ保持部の切欠溝に干渉することなくブラシの上面に接続される。これにより、傾きによるピグテールの接続根元部が切欠溝のバリエッジに引っかかる等がなく、結果としてピグテールのほつれ、断線を生じないし、ブラシがブラシスプリングの付勢力によりブラシ保持部から突き出ることの抵抗を最小に抑え、ブラシとコンミテータの接触圧を安定維持する。
(c)ブラシ保持部の切欠溝はピグテールの外径に干渉しない程度の小寸法を具備すれば足り、ブラシ保持部は剛性を低下しないし、剛性確保のために大型化する必要もない。
(請求項2)
(d)ピグテールの折り返し部を、ピグテール保持部とブラシ保持部の間で、ブラシ保持部におけるブラシ挿入方向に略直交する平面上に設ける。これにより、ピグテールの折り返し部は、ブラシ保持部に挿入されたブラシに無理な外力を及ぼすことがなく、ブラシスプリングの付勢力による、ブラシとコンミテータの接触圧を安定維持する。
(請求項3)
(e)半周以上に及ぶ略円弧断面をもつ簡素な棒状成形治具の採用により、上述(a)〜(d)を簡易に実現できる。尚、棒状成形治具は中心軸を、ブラシ保持部におけるブラシ挿入方向に平行に配置して用いるのが良い。
図1は電動パワーステアリング装置を一部破断して示す正面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図、図3は図2のIII−III線に沿う断面図、図4は図3のIV−IV線に沿う矢視図、図5は図4のV−V線に沿う断面図、図6はピグテールの折り返し工程を示し、(A)は折り返し前のピグテールを示す正面図、(B)はピグテールの立ち上げ過程を(A)のB−B方向から視た側面図、(C)はピグテールの曲げ成形過程を(A)のC−C方向から視た側面図である。
電動パワーステアリング装置10は、図1、図2に示す如く、車体フレーム等に固定されるアルミ合金製のギヤハウジング11を有する。そして、ステアリングホイールが結合されるステアリング軸12にトーションバー13を介してピニオン軸14を連結し、このピニオン軸14にピニオン15を設け、このピニオン15に噛合うラック16Aを備えたラック軸16をギヤハウジング11に左右動可能に支持している。ステアリング軸12とピニオン軸14の間には、操舵トルク検出装置17を設けてある。尚、ステアリング軸12とピニオン軸14は軸受12A、14A、14Bを介してギヤハウジング11に支持される。ラック軸16は、一端をラックガイド18Aに、他端を軸受18Bに摺動自在に支持される。そして、ラック軸16の中間部には左右のタイロッド19A、19Bが連結される。
ギヤハウジング11には、図3に示す如く、電動モータ30のモータケース31が固定され、電動モータ30の回転軸32にはトルクリミッタ20を介してアシスト軸21が結合され、アシスト軸21はボールベアリング等の軸受21A、21Bによりギヤハウジング11に両端支持されている。そして、アシスト軸21の中間部にウォームギヤ22を一体に備え、このウォームギヤ22に噛合うウォームホイール23をピニオン軸14の中間部に固定してある。電動モータ30の発生トルクは、ウォームギヤ22とウォームホイール23の噛合い、ピニオン15とラック16Aの噛合いを介してラック軸16に操舵アシスト力となって付与され、運転者がステアリング軸12に付与する操舵力をアシストする。
トルクリミッタ20は、電動モータ30の回転軸32に結合される接続体20Aと、アシスト軸21に結合される接続体20Bとを含む摩擦板式トルクリミッタである。電動パワーステアリング装置10の通常使用されるトルク(リミットトルクより小なるトルク)では、トルクリミッタ20の摩擦力により回転軸32とアシスト軸21を滑りなく結合し続け、他方、タイヤが操舵中に縁石に乗り上げる等により、ラック軸16のストロークが急停止せしめられたときの電動モータ30の慣性トルクがトルクリミッタ20の摩擦力を越える衝撃トルク(リミットトルク以上のトルク)に対しては、回転軸32をアシスト軸21に対してスリップさせ、電動モータ30のトルクをアシスト軸21の側に伝達させないように機能する。
また、アシスト軸21はハウジング11に対し、軸方向の双方向に弾性支持され、電動パワーステアリング装置10の反転駆動時や、タイヤの縁石乗り上げ時等に、アシスト軸21に作用する過大推力を吸収可能とする。具体的には、アシスト軸21のための軸受21A、21Bの外輪をギヤハウジング11に固定し、アシスト軸21を軸受21A、21Bの内輪に隙間嵌めする。そして、アシスト軸21にフランジ25、26を設け、フランジ25と軸受21Aの内輪との間に予圧縮された弾性変形具27Aを、フランジ26と軸受21Bの内輪との間に予圧縮された弾性変形具27Bを介装する。即ち、弾性変形具27A、27Bは、アシスト軸21への装填状態で、一定の予圧縮量(一定の衝撃緩和性能)をもって組込まれ、結果としてアシスト軸21を軸方向の双方向に弾性支持する。
ここで、電動モータ30は以下の如くに構成される。
電動モータ30は、図3〜図5に示す如く、モータケース31とブラシホルダ33がボルト34でギヤハウジング11に固定され、回転軸32をモータケース31とブラシホルダ33のそれぞれに設けたボールベアリング等からなる軸受31A、31Bで支持している。
そして、電動モータ30は、固定子35を有する。固定子35は、モータケース31を構成する鉄等の磁性材料により形成される筒状のヨーク36と、ヨーク36の内周の周方向複数位置にマグネット収容区画37Aを形成する絶縁性樹脂材料により形成された筒状体からなるマグネットホルダ37と、マグネットホルダ37のマグネット収容区画37Aに収容されて位置決め保持されるマグネット38と、マグネットホルダ37に位置決め保持されたマグネット38の内側に圧入される非磁性材料の極薄板により成形されたマグネットカバーとからなる。
また、電動モータ30は、固定子35の内側に挿入されて回転軸32に固定される回転子41を有する。回転子41は、回転軸32の外周に設けられるアマチュアコア42とコンミテータ43とからなる。
また、電動モータ30は、ブラシホルダ33に保持され、回転子41のコンミテータ43に接触せしめられるブラシ44を有する。ブラシ44は、ピグテール(リード線)45の一端が接続され、このピグテール45の他端にターミナル46が接続される。ブラシホルダ33は給電コネクタ47を一体に有し、給電コネクタ47にターミナル挿入孔48を備える。ブラシ44に接続された上述のターミナル46はターミナル挿入孔48に挿入されて固定化される。
電動モータ30は、給電コネクタ47に相手コネクタ(不図示)を取付けることにより、相手コネクタの給電端子をターミナル46に嵌合する等の状態で接続し、ブラシ44に給電可能にする。電動モータ30は、ブラシ44から回転子41のコンミテータ43を経てアマチュアコア42に給電されると、アマチュアコア42の磁力線が固定子35のマグネット38で発生している磁界を切ることにより、回転子41が回転する。
しかるに、ブラシホルダ33は、給電コネクタ47を一体成形した、絶縁性プラスチック材料からなる射出成形体である。ブラシホルダ33は、短円筒体51の一端側にヨーク36(モータケース31)をOリング51Aを伴なってインロー結合するとともに、短円筒体51の他端側にギヤハウジング11をOリング51Bを伴なってインロー結合し、ヨーク36とギヤハウジング11の間に挟持され、ボルト34によりヨーク36とブラシホルダ33とギヤハウジング11の3者を同軸結合可能とする。
ブラシホルダ33は、短円筒体51の一端側の周方向特定位置(本実施形態では2位置)に係合凹部52を形成し、マグネットホルダ37の一方の端面にて外周に沿って設けた円弧状の係合凸部37Bをこの係合凹部52に係合させることにより、マグネットホルダ37が位置決めする固定子35のマグネット38に対する、ブラシホルダ33が保持するブラシ44の位置ずれをなくし、電動モータ30の回転性能が正転方向と逆転方向で異なるものになることを回避する。
ブラシホルダ33は、ヨーク36の内部とギヤハウジング11の内部とを仕切る仕切壁53を短円筒体51の内部に設け、この仕切壁53の中央部に、回転軸32のためのボールベアリング等からなる前述の軸受31Bを一体にインサート成形して備える。
ブラシホルダ33は、仕切壁53のコンミテータ43に臨む端面をホルダ面53Aとし、このホルダ面53A上の周方向複数位置(例えば左右2位置)にブラシ保持部54を設け、各ブラシ保持部54は左右のブラシ44のそれぞれをブラシ挿入口55Aからスライド可能に挿入するための貫通孔55を形成したケース体57を有する。貫通孔55はブラシ44をブラシ挿入口55Aからコンミテータ43の側にスライド突出可能に納めてこれを位置決め保持する。ブラシホルダ33は、貫通孔55に挿入したブラシ44をバックアップ支持し、ブラシ44を貫通孔55のブラシ挿入口55Aから突出させてコンミテータ43に押接せしめるブラシスプリング56を付帯して備える。このとき、ブラシ44に接続されたピグテール45の接続根元部は、ブラシ保持部54におけるケース体57の上面にブラシ挿入口55Aの側から切欠いた切欠溝57A内に通すものとしている。
ブラシホルダ33は、ホルダ面53A上の周方向複数箇所(例えば左右のブラシ44のそれぞれに接続される左右2本のピグテール45に対応する左右2箇所)に、ブラシ44に接続されたピグテール45を保持するピグテール保持部60を有する。ピグテール保持部60は、ホルダ面53Aに沿う横方向(左右方向)と、ホルダ面53Aに直交する縦方向(上下方向)の双方向でピグテール45を保持する。
ピグテール保持部60は、ホルダ面53Aに沿う横方向でピグテール45を保持する横方向ピグテール保持部61と、ホルダ面53Aに直交する縦方向でピグテール45の略中間部を保持する縦方向ピグテール保持部62とを有する。ピグテール保持部61とピグテール保持部62は互いに近接配置される。
横方向ピグテール保持部61は、ピグテール45を挿入可能にする凹状保持溝61Aを有し、保持溝61Aの上向き開口にピグテール45の抜け止め部を備える。
縦方向ピグテール保持部62は、ピグテール45を挿入可能にする凹状保持溝62Aを有し、保持溝62Aの横向き開口(ブラシホルダ33の中心軸側に臨む開口)(但し保持溝62Aはブラシホルダ33の外周側に臨んで開口しても可)にピグテール45の抜け止め部を備える。
ここで、ピグテール保持部60は、ブラシ保持部54のブラシ挿入口55Aから、ブラシ挿入口55Aへのブラシ挿入方向Aと略直交する方向に延びる直線L上に配置される(図6(A))。
そして、電動モータ30にあっては、ピグテール45とブラシ保持部54の切欠溝57Aの溝エッジとの干渉を防止し、ブラシ44とコンミテータ43の接触圧を安定維持するため、ピグテール保持部60とブラシ保持部54の間のピグテール45を以下の如くに配線する。
(1)ブラシホルダ33のホルダ面53Aを正面視する状態で、図6(A)に示す如く、ピグテール保持部60の保持溝61に挿入したピグテール45をその挿入方向に延在し、ピグテール45に接続されているブラシ44のコンミテータ43との接触面44Aを正面に配置する。
(2)上述(1)のブラシ44及びピグテール45を、図6(B)に示す如く、ピグテール保持部60からホルダ面53Aに対する垂直上方に立ち上げる。
(3)上述(2)のピグテール45を図6(C)に示す如く、ブラシ保持部54の側にU字状に屈曲させて折り返し、ブラシ44をブラシ保持部54のブラシ挿入口55Aから貫通孔55に挿入する。ブラシ44に接続されているピグテール45の接続根元部はブラシ保持部54の切欠溝57Aに挿通される。
(4)ピグテール45の上述(3)の折り返し部45AのU字の内側に丸棒状成形治具70を挿通し、折り返し部45Aを治具70の円弧面に巻き付けて半円弧状に曲げ成形する。この治具70の円弧面の曲率はピグテール保持部60とブラシ保持部54の切欠溝57Aとの配置距離により、図6(C)に示されたピグテール折り返しとなるような曲率に決められる。治具70は、少なくとも半周以上に及ぶ円弧断面をもつ棒状体で構成することができ、該治具70の中心軸をブラシ保持部54におけるブラシ挿入方向Aに平行に配置するのが良い。また、挿入方向における先端部側を連続的に小径として良い。
(5)回転軸32をブラシホルダ33に組込むに際しては、専用治具を用いてブラシ44をコンミテータ43から逃がし、ピグテール45には触れない。また、回転軸32をブラシホルダ33に組込んだ後もピグテール45には触れない。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)ブラシ保持部54に挿入されたブラシ44に接続されるピグテール45が、半円弧状に曲げ成形された折り返し部45Aからブラシ44の上面に向かう接線方向に延び、ピグテール45のブラシ44に対する接続根元部はブラシ44の上面に対して略垂直交差状をなす。これにより、ピグテール45がブラシ44の中心線に対して斜交する外力を及ぼすことがなく、ブラシ44はブラシ保持部54に安定支持される。ブラシ44はブラシスプリング56の付勢力により、ブラシ保持部54から抵抗なくコンミテータ43の側に突き出され、ブラシ44とコンミテータ43の接触圧を安定維持する。
(b)ピグテール45のブラシ44に対する接続根元部が上述(a)により、ブラシ44の上面に対して略垂直交差状をなすから、ピグテール45の接続根元部はブラシ保持部54の切欠溝57Aに干渉することなくブラシ44の上面に接続される。これにより、ピグテール45の接続根元部が切欠溝57Aのバリエッジに引っかかる等がなく、結果としてピグテール45のほつれ、断線を生じないし、ブラシ44がブラシスプリング56の付勢力によりブラシ保持部54から突き出ることの抵抗を生ずることもなく、ブラシ44とコンミテータ43の接触圧を安定維持する。
(c)ブラシ保持部54の切欠溝57Aはピグテール45の外径に干渉しない程度の小寸法を具備すれば足り、ブラシ保持部54は剛性を低下しないし、剛性確保のために大型化する必要もない。
(d)ピグテール45の折り返し部45Aを、ピグテール保持部60とブラシ保持部54の間で、ブラシ保持部54におけるブラシ挿入方向Aに略直交する平面上に設ける。これにより、必要最小の曲率半径でピグテール45の折り返し部45Aを成形できるとともに、ブラシ保持部54に挿入されたブラシ44がピグテール側からの無理な外力により傾くことがなく、ブラシスプリング56の付勢力による、ブラシ44とコンミテータ43の接触圧を安定維持する。
(e)半周以上に及ぶ円弧断面をもつ簡素な棒状成形治具70の採用により、上述(a)〜(d)を簡易に実現できる。尚、棒状成形治具70は中心軸を、ブラシ保持部54におけるブラシ挿入方向Aに平行に配置して用いるのが良い。
(f)電動パワーステアリング装置10の電動モータ30において、上述(a)〜(e)を実現できる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
図1は電動パワーステアリング装置を一部破断して示す正面図である。 図2は図1のII−II線に沿う断面図である。 図3は図2のIII−III線に沿う断面図である。 図4は図3のIV−IV線に沿う矢視図である。 図5は図4のV−V線に沿う断面図である。 図6はピグテールの折り返し工程を示し、(A)は折り返し前のピグテールを示す正面図、(B)はピグテールの立ち上げ過程を(A)のB−B方向から視た側面図、(C)はピグテールの曲げ成形過程を(A)のC−C方向から視た側面図である。
符号の説明
30 電動モータ
31 モータケース
32 回転軸
33 ブラシホルダ
43 コンミテータ
44 ブラシ
45 ピグテール
45A 折り返し部
53 仕切壁
53A ホルダ面
54 ブラシ保持部
55A ブラシ挿入口
57A 切欠溝
60 ピグテール保持部
70 成形治具

Claims (3)

  1. モータケースにブラシホルダを結合し、モータケースとブラシホルダに回転軸を支持し、回転軸にコンミテータを設けるとともに、
    ブラシホルダのホルダ面上に、ブラシを保持するブラシ保持部と、ブラシに接続されたピグテールを保持するピグテール保持部を有し、
    ブラシに接続されたピグテールをブラシ保持部の切欠溝内に通し、ブラシ保持部に保持したブラシをコンミテータに圧接させてなる電動モータの製造方法において、
    ピグテール保持部からホルダ面に対する垂直上方に立ち上げたピグテールをブラシ保持部の側に折り返し、ピグテールのこの折り返し部を成形治具の円弧面に巻き付けて半円弧状に曲げ成形してなることを特徴とする電動モータの製造方法。
  2. 前記ブラシ保持部のブラシ挿入口から、該ブラシ挿入口へのブラシ挿入方向と略直交する方向に延びる線上に、前記ピグテール保持部を配置した請求項1に記載の電動モータの製造方法。
  3. 前記成形治具が半周以上に及ぶ略円弧断面をもつ棒状体からなる請求項1又は2に記載の電動モータの製造方法。
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