JP4499359B2 - シグナル変換阻害剤とエポチロン誘導体とを含有してなる組合せ剤 - Google Patents

シグナル変換阻害剤とエポチロン誘導体とを含有してなる組合せ剤 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
本発明は、同時的に、個別的に、または連続的に使用するための、特に、増殖性疾患、とりわけ固形腫瘍疾患の進行遅延または処置に使用するための、(a)PDGF(血小板由来増殖因子)レセプター・チロシンキナーゼ阻害剤および表皮増殖因子(EGF)の活性を低下させる有効成分から選択されるシグナル変換阻害剤、および(b)式(I)で示されるエポチロン(epothilone)誘導体、ならびに少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含有してなる組合せ剤(combination);かかる組合せ剤を含有してなる医薬組成物;増殖性疾患の進行遅延または処置のための医薬製造のためのかかる組合せ剤の使用;同時的に、個別的に、または連続的に使用するための組合せ製剤(combined preparation)として該組合せ剤を含有してなる商業用パッケージまたは製品;ならびに温血動物、とりわけヒトの処置方法に関する。
タンパク質のリン酸化は、細胞の分化および増殖の調節における重要な一段階として以前から知られている。リン酸化はプロテインキナーゼが触媒するが、該キナーゼはセリン/スレオニンキナーゼとチロシンキナーゼに分類される。PDGFレセプターおよびEGFレセプターは、チロシンキナーゼのレセプター群に属する。STI571およびSTI571Bは、PDGFレセプター・チロシンキナーゼの活性を低下させる。PKI166およびイレッサ(IRESSA)(商標)は、EGF活性を低下させる化合物の例である。
エポチロンの微小管安定化作用については、Bollag et al., Cancer Research, 55, 1995, 2325-33により最初に記載された。異なる種類の腫瘍、とりわけ他の化学療法剤、特にタキソール(TAXOL)(商標)による処置に抵抗性の腫瘍、の適切な処置スケジュールは、WO99/43320において記載されている。
驚くべきことに、本明細書に定義した組合せ剤の抗増殖作用、すなわち、とりわけ増殖性疾患の進行遅延または処置における作用が、組合せ剤パートナーのいずれの種類についても、その単独で達成される作用よりも強力であること、すなわち、本明細書に定義した組合せ剤パートナー(a)および(b)の一方のみを使用する単独療法の作用よりも強力であること、を今回見出した。特に、組合せ剤パートナー(b)の作用は、PDGFレセプター・チロシンキナーゼ阻害剤の存在下で増強されることが見出された。
したがって、本発明は、同時的に、個別的に、または連続的に使用するための、
(a)PDGFレセプター・チロシンキナーゼ阻害剤、とりわけN−{5−[4−(4−メチル−ピペラジノ−メチル)−ベンゾイルアミド]−2−メチルフェニル}−4−(3−ピリジル)−2−ピリミジン−アミン(STI571)またはそのモノメシル酸塩、および表皮増殖因子(EGF)の活性を低下させる有効成分から選択されるシグナル変換阻害剤;ならびに、
(b)式(I)
Figure 0004499359
(ただし、当該化合物におけるAはOまたはNRを表し、Rは水素または低級アルキルであり、Rは水素または低級アルキルであり、ZはOまたは結合である。)
で示されるエポチロン誘導体を含有し、有効成分(a)および(b)は、それぞれの場合において、遊離の形態または薬学的に許容される塩の形態で存在し、ならびに所望により少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含んでいてもよい、組合せ製剤または医薬組成物などの組合せ剤に関する。
AはOを表し、Rは水素であり、ZはOである式(I)の化合物はエポチロンAとして知られ;AはOを表し、Rはメチルであり、ZはOである式(I)の化合物はエポチロンBとして知られ;AはOを表し、Rは水素であり、Zは結合である式(I)の化合物はエポチロンCとして知られ;AはOを表し、Rはメチルであり、Zは結合である式(I)の化合物はエポチロンDとして知られる。
本明細書において使用する場合、“組合せ製剤”なる用語は、とりわけ、上記の組合せ剤パートナー(a)および(b)が独立に投与され得るか、または特定量の組合せ剤パートナー(a)および(b)を異なる所定の組合せで使用すること、すなわち、同時的にまたは異なる時点で使用することにより投与され得るという意味での“部分からなるキット(kit of parts)”を意味する。したがって、キットの部分は、例えば、同時的にまたは時間をずらして、すなわち、異なる時点で、部分からなるキットのいずれかの部分について、同じまたは異なる間隔で投与され得る。非常に好ましくは、時間間隔を、部分の組合せにより処置する疾患に対する作用が、組合せ剤パートナー(a)および(b)のいずれか一方のみの使用により得られる作用よりも大きくなるように、あるいは組合せ剤パートナー(b)の作用が組合せ剤パートナー(a)の存在により増強されるように、選択する。
組合せ製剤で投与される組合せ剤パートナー(b)に対する組合せ剤パートナー(a)の総量比は、例えば、処置される患者下位集団の必要度または一人の患者の必要度に応じて、変動し得る。その異なる必要度とは、患者の年齢、性別、体重などである。好ましくは、少なくとも一つの有益な作用があるが、その作用は例えば、組合せ剤パートナー(a)および(b)の作用を互いに増強し合う作用、特に相乗作用、例えば、相加作用を超える作用、さらに有利な作用としての低い副作用、増強作用、すなわち、組合せ剤パートナー(a)および(b)の一方または両方の非有効投与量での組合せ治療効果、ならびに非常に好ましいこととして組合せ剤パートナー(a)および(b)の強力な相乗作用である。
本明細書において使用する場合、“進行遅延”なる用語は、処置すべき増殖性疾患の初期段階にある患者に該組合せ剤を投与することを意味する。
本明細書において使用する場合、“固形腫瘍疾患”なる用語は、グリオーマ(glioma)、甲状腺癌、乳癌、卵巣癌、結腸および胃腸管全般の癌、子宮頚癌、肺癌、特に小細胞肺癌および非小細胞肺癌、頭部および頚部癌、膀胱癌、前立腺癌、またはカポジ肉腫などを包含するが、これらに限定されない。本発明の好適な一態様において、処置すべき腫瘍性疾患はグリオーマ、前立腺癌または甲状腺癌である。本発明の組合せ剤は、固形腫瘍のみならず液状腫瘍(liquid tumor)の増殖も阻害する。さらに、腫瘍の種類および使用する特定の組合せ剤により、腫瘍容積の低下が得られ得る。本明細書に開示した組合せ剤は、また、腫瘍の転移性拡大および微小転移癌の増殖または成長を防止するのにも適している。
組合せ剤パートナー(a)および(b)についての言及は、薬学的に許容される塩も包含することも意味することが理解され得る。これらの組合せ剤パートナー(a)および(b)が、もし例えば少なくとも一つの塩基性中心を有するならば、それらは酸付加塩を形成することができる。対応する酸付加塩を、所望によりさらに存在する塩基性中心を有するように形成させることもできる。酸性基(例えば、COOH)を有する組合せ剤パートナー(a)および(b)は、また、塩基との塩も形成し得る。組合せ剤パートナー(a)もしくは(b)またはその薬学的に許容される塩は、また、水和物の形態で使用されるか、または結晶化に使用した他の溶媒を含んでいてもよい。
PDGFレセプター・チロシンキナーゼの活性を低下させる化合物およびその製造法は、特に、包括的にまた具体的に、特許出願EP 0 564 409 A1およびWO 99/03854に開示されているが、特にその化合物クレームおよび実施例の最終産物において、その最終産物、医薬製剤および請求項の内容は、これらの文献を引用することにより本出願明細書の一部とする。
EGFの活性を低下させる有効成分は、EGFレセプター・チロシンキナーゼを阻害する化合物、EGFレセプターを阻害する化合物、およびEGFに結合する化合物からなる群より選択されるが、特にこれらの化合物は包括的にまた具体的に、WO 97/02266、EP 0 564 409、WO 99/03854、EP 0 520 722、EP 0 566 226、EP 0 787 722、EP 0 837 063、US 5,747,498、WO 98/10767、WO 97/30034、WO 97/49688、WO 97/38983およびとりわけ、WO 96/33980に開示されている;それぞれの場合、特にその化合物クレームおよび実施例の最終産物において、その最終産物、医薬製剤および請求項の内容は、これらの文献を引用することにより本出願明細書の一部とする。
同様に、該文献に開示されている対応する立体異性体ならびに対応する結晶変形(crystal modification)、例えば、溶媒和物および結晶多形なども包含する。本明細書に開示した組合せ剤中の有効成分として使用される化合物を、それぞれ引用文献に記載されているとおりに製造し、投与し得る。本発明の好適な一態様において、EGF活性を低下させる採用有効成分は、PKI166、OSI774、C225(セツキシマブ(cetuximab))、CI−1033、ABX−EGF、EMD−72000、イレッサ(IRESSA)(商標)またはMDX−447である。本発明のさらに好適な態様において、EGF活性を低下させる採用有効成分は、PKI166、OSI774、C225またはイレッサ(IRESSA)(商標)である。最も好ましくは、かかる活性成分はPKI166{(R)−6−(4−ヒドロキシ−フェニル)−4−[(1−フェニル−エチル)−アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミジン}であり、このものはWO 97/02266に開示されている。
式(I)(式中のAはOまたはNRを表し、Rは水素または低級アルキルであり、Rは水素または低級アルキルであり、そしてZはOまたは結合である。)で示されるエポチロン誘導体、およびかかるエポチロン誘導体の製造法は、特に、包括的にかつ具体的に、以下の特許および特許出願:WO 93/10121、US 6,194,181、WO 98/25929、WO 98/08849、WO 99/43653、WO 98/22461およびWO 00/31247に開示されている;それぞれの場合、特にその化合物クレームおよび実施例の最終産物における、その最終産物、医薬製剤および請求項の内容は、これらの文献を引用することにより本出願明細書の一部とする。同様に、当該文献に開示されている対応する立体異性体ならびに対応する結晶変形、例えば、溶媒和物および結晶多形なども包含する。
エポチロンBの対応するラクタムへの変換については、WO 99/02514の工程図21(31および32ページ)と実施例3(48〜50ページ)に開示されている。エポチロンBとは異なる式(I)の化合物の、対応するラクタムへの変換は、同様に実施され得る。Rが低級アルキルである対応する式(I)のエポチロン誘導体は、Rが水素であるエポチロン誘導体から出発して、還元的アルキル化反応のような当業界において既知の方法により製造することができる。
コード番号、一般名または商品名により同定される有効成分の構造は、標準的な要約集“メルクインデックス”の現行版から、またはデータベース、例えば、Patents International(例えば、IMS World Publication)から取り出すことができる。その対応する内容を、引用により本明細書の一部とする。いずれの当業者もこれらの有効成分を完全に同定し得るし、またこれらの文献に基づいて同様に製造し、インビトロおよびインビボ両方の標準的試験モデルにより医薬としての適用および性質を試験することができる。
本明細書に開示された組合せ剤パートナー(a)および(b)として使用される化合物は、それぞれ引用文献に記載されたとおりに製造および投与され得る。式(II)のPDGF阻害剤を、例えば、WO 99/03854に記載されたように製剤化することが可能であり、とりわけ、N−{5−[4−(4−メチル−ピペラジノ−メチル)−ベンゾイルアミド]−2−メチルフェニル}−4−(3−ピリジル)−2−ピリミジン−アミンのモノメシル酸塩を、WO 99/03854の実施例4および6に記載のとおりに製剤化することができる。式(I)で示されるエポチロン誘導体、とりわけエポチロンBは、WO 99/39694に開示されている医薬組成物の一部として投与することが可能である。
(a)PDGF(血小板由来増殖因子)レセプター・チロシンキナーゼ阻害剤および表皮増殖因子(EGF)の活性を低下させる有効成分から選択されるシグナル変換阻害剤;および、(b)式(I)(ただし、当該化合物におけるAはOまたはNRを表し、Rは水素または低級アルキルであり、Rは水素または低級アルキルであり、そしてZはOまたは結合である。)で示されるエポチロン誘導体を含んでなる組合せ剤であって、有効成分がそれぞれの場合において遊離の形態または薬学的に許容される塩の形態で存在し、そして所望により少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含んでなることを特徴とする組合せ剤を、以下、“本発明組合せ剤”という。
固形腫瘍疾患のような増殖性疾患の性質は多因性である。ある特定の環境下では、作用メカニズムの異なる薬物を組み合わせることが可能である。しかしながら、異なる作用様式の薬物をどのように組み合わせるか考えても、必ずしも有利な作用を有する組合せ剤に至る訳ではない。
なおさらに驚くべき本実験の知見は、“本発明組合せ剤”のインビボでの投与が、とりわけ相乗的治療効果という有益性を示すばかりでなく、さらに驚くべき効果として、例えば、“本発明組合せ剤”に使用される医薬有効成分の一方のみを投与する等価効果単一療法に比較して、副作用が相加効果よりも低いこと、また死亡率および罹病率が低下すること、を示す。特に、式(I)のエポチロン誘導体をPDGFレセプター・チロシンキナーゼ阻害剤、とりわけ上記および下記の阻害剤と組み合わせた場合には、腫瘍細胞それ自体がPDGFレセプターを有しない場合であっても、式(I)のエポチロン誘導体の腫瘍組織への取り込み増大が観察される。
さらなる利点は、“本発明組合せ剤”の有効成分を低用量で使用し得ることであり;例えば、副作用の発生率を低減させるためには、少なくとも一方の組合せ剤パートナーの用量を、多くの場合、より少なくする必要があるばかりでなく、投与回数も少なくする。これは治療すべき患者の要望と要件にも合致する。
“本発明組合せ剤”が、単一の組合せ剤パートナーで観察される効果に比較して、増殖性疾患の進行遅延または処置においてより効果があるということは、確立された試験モデル、特に本明細書に記載の試験モデルにより示され得る。当業者は関連する試験モデルを選択し、上記および下記の治療的適用および有益な作用を完全に証明し得る。“本発明組合せ剤”の薬理作用は、例えば、以下に本質的に記載した臨床研究または試験手法により説明し得る。
適切な臨床研究は、特に、進行固形腫瘍の患者における、オープンラベル非ランダム化用量段階拡大研究(open label non-randomized, dose escalation study)である。かかる研究は、特に、“本発明組合せ剤”の有効成分の相乗作用を証明する。増殖性疾患に対する有益な作用は、これらの研究の結果を介して直接的に、または当業者に周知の研究設計を変えることにより、測定され得る。かかる研究は、特に、有効成分を用いる単一療法の効果と“本発明組合せ剤”の効果との比較に適している。好ましくは、シグナル変換阻害剤は所定の用量で投与され、そして式(I)で示されるエポチロン誘導体、例えば、エポチロンBの用量を、最大耐容用量に達するまで段階的に増大する。
本研究の好適な態様においては、各患者に1日用量のPDGFレセプター・チロシンキナーゼ阻害剤を投与するが、一方、式(I)で示されるエポチロン誘導体は静脈内に週に1回3週間投与し、次いで1週間隔てて投与される。各4週間隔を1サイクルとする。各サイクルの第1日を、式(I)で示されるエポチロン誘導体およびPDGFレセプター・チロシンキナーゼ阻害剤の投与日と定義する。該処置の有効性はこれらの研究において、例えば、18週後または24週後に6週ごとの腫瘍の放射線評価により判定する。かかる臨床研究の別途態様において、PDGF阻害剤は予備的処置として投与される、すなわち、“本発明組合せ剤”での処置を開始する前に、PDGF阻害剤のみを所定の期間患者に投与する、例えば、PDGF阻害剤のみを2日もしくは3日間毎日投与する。
本発明の一つの目的は、“本発明組合せ剤”を含有してなる増殖性疾患に対し共同で治療効果を示す量からなる医薬組成物を提供することである。本組成物において、組合せ剤パートナー(a)および(b)は、1個の組合せ単位剤形(combined unit dosage)または2つの別個の単位剤形として、同時的に、逐次的に、または別個に、投与され得る。該単位剤形は、また、固定された組合せ剤であってもよい。
本発明による医薬組成物は、それ自体公知の方法で製造可能であり、ヒトを含む哺乳動物(温血動物)に対し、経口または直腸経由などの経腸投与、および非経腸投与に適した組成物であって、治療有効量の少なくとも1種の薬理学的に活性な組合せ剤パートナーのみを含んでなる、または1種もしくはそれ以上の薬学的に許容される担体、とりわけ、経腸投与または非経腸投与に適した担体と組み合わせてなる組成物である。
当該新規医薬組成物は、例えば、約10%〜約100%、好ましくは約20%〜約60%の有効成分を含有する。経腸投与または非経腸投与用の併用療法のための医薬製剤は、例えば、糖衣錠、錠剤、カプセル剤または坐剤、さらにはアンプル剤などの単位剤形の製剤である。特に断りのない限り、これらはそれ自体公知の方法で、例えば、常套の混合、顆粒化、糖衣、溶解または凍結乾燥工程により製造される。評価し得ることは、各剤形の個々の用量に含まれる組合せ剤パートナーの単位含量が、それ自体の有効量で構成されている必要のないことであるが、その理由は必要な有効量が複数の投与単位の投与によって得られるからである。
経口投与形態のための組成物の製造においては、通常の医薬媒体のいずれをも採用可能であり、例えば、水、グリコール、油分、アルコール、芳香剤、保存剤、着色剤など;または、例えば、散剤、カプセル剤および錠剤などの経口固形製剤の場合には、デンプン、糖類、微結晶セルロース、希釈剤、顆粒化剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤などの担体などであり、液状製剤よりも固形の経口製剤が好適である。投与し易いという理由で、錠剤およびカプセル剤が最も有利な経口投与単位形態であり、その場合には固形の医薬担体を問題なく採用する。
特に、“本発明組合せ剤”の組合せ剤パートナーそれぞれの治療有効量が、同時的にまたは任意の順序で連続的に投与可能であり、そしてその成分は別個にまたは所定の組合せ剤として投与され得る。例えば、本発明による増殖性疾患の進行遅延または処置方法は、(i)遊離のまたは薬学的に許容される塩の形態の第一の組合せ剤パートナーの投与、および(ii)遊離のまたは薬学的に許容される塩の形態の第二の組合せ剤パートナーの投与からなり、これらを併合治療有効量、好ましくは相乗的有効量で、例えば、本明細書記載の量に相当する1日用量または1週用量で、同時的にまたは任意の順序で連続的に投与する。“本発明組合せ剤”の個々の組合せ剤パートナーは、治療過程において異なる時点で別個に投与されるか、または分割もしくは単一組合せ形状で同時的に投与され得る。さらに、投与なる用語は、また、生体内で組合せ剤パートナーそれ自体に変化する組合せ剤パートナーのプロドラッグの使用も包含する。本発明はしたがってかかる同時または交互処置の処方すべてを包含するものと理解されるべきであり、そして“投与する”なる用語もそのように解釈されるべきである。
“本発明組合せ剤”において使用される組合せ剤パートナーそれぞれの有効投与量は、使用される特定化合物または医薬組成物、投与様式、処置すべき症状、処置すべき症状の重篤度などによって変動し得る。したがって、“本発明組合せ剤”の投与量処方は、投与経路および患者の腎機能と肝機能などの様々なファクターにしたがって選択する。当業者たる医師、臨床医または獣医師などは、症状の進行を予防し、無効とし、または阻止するために必要な単一の有効成分の有効量を容易に決定し、そして処方することができる。毒性を示さずに有効性を生じる範囲内で有効成分の濃度を決める際の最適な有効桁数は、標的部位に対する有効成分の利用能の動力学に基づく厳格な管理を必要とする。このことは有効成分の分布、平衡、および排泄の考察に関わる。
“本発明組合せ剤”において使用される組合せ剤パートナーを単一の薬物として市場に出す場合の形状に適合させる場合、その投与量および投与様式は、特に断らない限り、本明細書に記載した有益な効果を得るために、それぞれの市販薬物の包装中入れ書に示された情報にしたがって実施され得る。
温血動物がヒトである場合、式(I)で示される化合物の用量は、好ましくは約0.25〜75mg/mの範囲、好ましくは0.5〜50mg/m、例えば、2.5mg/mであり、これを2〜4週間、例えば3週間、週に1回投与し、次いで、成人患者の場合、6〜8日で終了とする。本発明の一態様において、エポチロンBはUS 6,302,838(本開示を引用により本明細書の一部とする。)に記載された処置スケジュールにしたがって投与する。
本明細書において特に断りのない限り、PDGFレセプター・チロシンキナーゼ阻害剤は、好ましくは1日1回〜4回投与される。さらに、PDGFレセプター・チロシンキナーゼ阻害剤、とりわけ、N−{5−[4−(4−メチル−ピペラジノ−メチル)−ベンゾイルアミド]−2−メチルフェニル}−4−(3−ピリジル)−2−ピリミジン−アミン モノメシル酸塩を、好ましくは温血動物に約2.5〜1000mg/日の範囲で、より好ましくは5〜750mg/日、最も好ましくは25〜300mg/日の範囲で、例えば、温血動物がヒトである場合、100mgまたは200mg/日の用量で投与する。
PKI166を使用する場合、その用量は、好ましくは約50〜700mg/日の範囲、より好ましくは約100〜500mg/日、最も好ましくは約150〜300mg/日の範囲である。本発明の一態様において、PKI166は一日計算に基づくよりもより少ない頻度でヒト被験者に投与される。特に、処置スケジュールが少なくとも3週間以上に及ぶ場合、PKI166は1日用量の約40%〜約71%で投与される。
特に断りのない限り、本明細書の開示において、“低級”とする有機基および化合物は、その炭素原子数が7以下、好ましくは4以下のものである。
本発明の好適な態様において、“本発明組合せ剤”は、(a)式(II):
Figure 0004499359
〔ただし、式中、Rは4−ピラジニル;1−メチル−1H−ピロリル;アミノ−またはアミノ−低級アルキル−置換フェニル(ただし、それぞれの場合におけるアミノ基は遊離であるか、アルキル化されているか、またはアシル化されている。);5員環炭素原子に結合した1H−インドリルまたは1H−イミダゾリル;または環状炭素原子で結合し、窒素原子位置が酸素により置換されていてもよい、非置換もしくは低級アルキル置換ピリジル;RおよびRはそれぞれ互いに独立して水素または低級アルキルであり;R、R、R、RおよびRで示される1つまたは2つの基は、それぞれニトロ、フッ素置換低級アルコキシまたは式(III):
Figure 0004499359
(ただし、式中、Rは水素または低級アルキルであり;Xはオキソ、チオ、イミノ、N−低級アルキル−イミノ、ヒドロキシイミノまたはO−低級アルキル−ヒドロキシイミノであり;Yは酸素またはNHであり;nは0または1であり;そしてR10は少なくとも5個の炭素原子を有する脂肪族基、または芳香族、芳香族脂肪族、環状脂肪族、環状脂肪族−脂肪族、ヘテロ環状またはヘテロ環状−脂肪族基である。)
であり、そしてR、R、R、RおよびRで示される残りの基はそれぞれ互いに独立して水素、遊離のもしくはアルキル化されたアミノ、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニルによりもしくはモルホリニルにより置換されていてもよい低級アルキル、または低級アルカノイル、トリフルオロメチル、遊離のもしくはエーテル化もしくはエステル化されたヒドロキシ、遊離のもしくはアルキル化もしくはアシル化されたアミノ、または遊離のもしくはエステル化されたカルボキシである。〕
で示されるPDGFレセプター・チロシンキナーゼ阻害剤としてのN−フェニル−2−ピリミジンアミン誘導体;および(b)式(I)(式中のAはOまたはNRを表し、Rは水素または低級アルキルであり、Rは水素または低級アルキルであり、そしてZはOまたは結合である。)で示されるエポチロン誘導体を含有してなり、有効成分がそれぞれの場合において遊離の形態または薬学的に許容される塩の形態で存在し、所望により少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含んでいてもよいことを特徴とする。
1−メチル−1H−ピロリルは、好ましくは、1−メチル−1H−ピロール−2−イルまたは1−メチル−1H−ピロール−3−イルである。
アミノ−またはアミノ−低級アルキル−置換フェニル(ただし、それぞれの場合におけるアミノ基は遊離であるか、アルキル化されているか、またはアシル化されている。)としてのRは、いずれか所望の位置(オルト、メタまたはパラ)に置換基を有するフェニルであり;ただし、アルキル化されたアミノ基は、好ましくはモノ−またはジ−低級アルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノであり、アミノ−低級アルキルの低級アルキル部分は、好ましくは鎖状C〜Cアルキル、とりわけメチルまたはエチルなどである。
5員環の炭素原子に結合した1H−インドリルは、1H−インドール−2−イルまたは1H−インドール−3−イルである。
環状炭素原子にて結合した非置換もしくは低級アルキル置換ピリジルは、低級アルキル置換、または好ましくは非置換2−、4−もしくは好ましくは3−ピリジル、例えば、3−ピリジル、2−メチル−3−ピリジルもしくは4−メチル−3−ピリジルである。窒素原子に酸素が置換したピリジルは、ピリジンN−オキシド、すなわち、N−オキシド−ピリジルから誘導される基である。
フッ素置換低級アルコキシは少なくとも1個、好ましくは数個のフッ素置換基を有する低級アルコキシ、とりわけトリフルオロメトキシまたは1,1,2,2−テトラフルオロ−エトキシである。
Xがオキソ、チオ、イミノ、N−低級アルキル−イミノ、ヒドロキシイミノまたはO−低級アルキル−ヒドロキシイミノである場合、C=Xはそれぞれ上記の順で、C=O、C=S、C=N−H、C=N−低級アルキル、C=N−OHまたはC=N−O−低級アルキル基である。Xは好ましくはオキソである。
nは好ましくは0であり、すなわち、Yは存在しない。
Yが存在する場合、好ましくはNHである。
低級アルキル基としてのR、R、RおよびRは、好ましくはメチルまたはエチルである。
少なくとも5個の炭素原子を有する脂肪族基R10は、好ましくは炭素原子数が22以下、一般には炭素原子数10以下であり、そして置換または好ましくは非置換の脂肪族炭化水素基など、すなわち、置換または好ましくは非置換のアルキニル、アルケニルまたは好ましくはC〜Cアルキルなどのアルキル基、例えば、n−ペンチルである。芳香族基R10は、20までの炭素原子を有し、そして非置換または置換であり、例えば、それぞれの場合において非置換または置換ナフチル、とりわけ2−ナフチル、または好ましくはフェニルであって、その置換基はシアノ、非置換またはヒドロキシ−、アミノ−もしくは4−メチル−ピペラジニル−置換低級アルキル、とりわけ、メチル、トリフルオロメチル、遊離の、エーテル化もしくはエステル化されたヒドロキシ、遊離の、アルキル化もしくはアシル化されたアミノ、および遊離のもしくはエステル化されたカルボキシから選択される。
芳香族−脂肪族基R10において、その芳香族部分は上記定義のとおりであり、脂肪族部分は好ましくは、置換または好ましくは非置換の低級アルキル、とりわけC〜Cアルキルのものであり、例えば、ベンジルである。環状脂肪族基R10は特に炭素原子数が30までのもの、より特異的には20まで、最も特異的には10までのものであり、単環式または多環式のものであって、そして置換または好ましくは非置換であり、例えば、5−員環または6−員環のシクロアルキル基、例えば、好ましくはシクロヘキシルである。環状脂肪族−脂肪族基R10において、環状脂肪族部分は上記定義のとおりであり、そして脂肪族部分は好ましくは置換もしくは好ましくは非置換の低級アルキル、特にC〜Cアルキルである。
ヘテロ環状基R10は特に20個までの炭素原子を含み、好ましくは5員または6員環の飽和もしくは不飽和単環基であって、そして該環基は好ましくは窒素、酸素および硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を有し、とりわけ、例えば、チエニルまたは2−、3−もしくは4−ピリジルであるか、あるいは二環式または三環式基であり、上記単環式基に1個または2個のベンゼン基が縮環(縮合)したものである。ヘテロ環状脂肪族基R10において、ヘテロ環状部分は上記定義のとおりであり、そして脂肪族部分は好ましくは特にC〜Cアルキルなどの置換もしくは好ましくは非置換の低級アルキルである。
エーテル化ヒドロキシは、好ましくは、低級アルコキシである。エステル化ヒドロキシは、好ましくは、アルカン酸などのカルボン酸、またはハロゲン化水素酸などの鉱酸によりエステル化されたヒドロキシ、例えば、低級アルカノイルオキシ、またはとりわけハロゲン、例えば、ヨウ素、臭素またはとりわけフッ素または塩素である。
アルキル化アミノは、例えば、メチルアミノなどの低級アルキルアミノ、またはジメチルアミノなどのジ低級アルキルアミノである。アシル化アミノは、例えば、低級アルカノイルアミノまたはベンゾイルアミノである。
エステル化カルボキシは、例えば、メトキシカルボニルなどの低級アルコキシカルボニルである。
置換フェニル基は、フッ素など5個までの置換基を担持し得るが、特に比較的大きな置換基の場合には、一般に1〜3個の置換基により置換されている。特に言及し得る置換フェニルの例は、4−クロロ−フェニル、ペンタフルオロ−フェニル、2−カルボキシ−フェニル、2−メトキシ−フェニル、4−フルオロ−フェニル、4−シアノ−フェニルおよび4−メチル−フェニルである。
式(I)で示される化合物における塩形成基は、塩基性または酸性を示すグループまたはラジカルである。少なくとも1個の塩基性グループまたは少なくとも1個の塩基性ラジカルを有する化合物、例えば、遊離のアミノ基、ピラジニル基またはピリジル基は、酸付加塩、例えば、塩酸、硫酸または燐酸のような無機酸との塩、あるいは適切な有機カルボン酸またはスルホン酸との塩、例えば、トリフルオロ酢酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、ヒドロキシマレイン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸またはシュウ酸などの脂肪族モノ−またはジ−カルボン酸、またはアルギニンまたはリジンなどのアミノ酸、安息香酸、2−フェノキシ−安息香酸、2−アセトキシ−安息香酸、サリチル酸、4−アミノサリチル酸などの芳香族カルボン酸、マンデル酸または桂皮酸などの芳香族−脂肪族カルボン酸、ニコチン酸またはイソニコチン酸などのヘテロ芳香族カルボン酸、メタン−、エタン−もしくは2−ヒドロキシエタン−スルホン酸などの脂肪族スルホン酸、または例えば、ベンゼン−、p−トルエン−もしくはナフタレン−2−スルホン酸などの芳香族スルホン酸との塩を形成し得る。数個の塩基性基が存在する場合、モノ−またはポリ−酸付加塩を形成し得る。
基R10中に酸性基、例えば、遊離のカルボキシ基を有する式(II)で示される化合物は、金属塩またはアンモニウム塩、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウムまたはカルシウム塩などのアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、あるいはアンモニアまたは適切な有機アミンとのアンモニウム塩、例えば、トリエチルアミンまたはトリ−(2−ヒドロキシエチル)−アミンなどの三級モノアミンとの塩、または例えば、N−エチル−ピペリジンまたはN,N−ジメチル−ピペラジンなどのヘテロ環状塩基との塩を形成し得る。
酸性基および塩基性基両方を有する式(II)で示される化合物は、内部塩を形成することができる。
単離または精製を目的として、同様にさらに中間体として使用される化合物の場合には、医薬的に許容されない塩を使用することも可能である。しかしながら、治療目的には薬学的に許容される非毒性の塩のみが使用され、したがって、これらの塩が好ましい。
好ましくは、かかる“本発明組合せ剤”は、式(II)〔式中、Rはそれぞれが炭素原子で結合したピリジルまたはN−オキシド−ピリジルであり;RおよびRはそれぞれ水素であり;Rは水素または低級アルキルであり;Rは水素、低級アルキルまたはトリフルオロメチルであり;Rは水素であり;Rはニトロ、フッ素置換低級アルコキシまたは式(II)(ただし、式中、Rは水素であり;Xはオキソであり;nは0であり;そして、R10は炭素原子で結合したピリジルであるか、ハロゲン、シアノ、低級アルコキシ、カルボキシもしくは4−メチル−ピペラジニル−メチルにより置換されていてもよいフェニルであるか、またはC〜Cアルキル、チエニル、2−ナフチルまたはシクロヘキシルである。)で示される基であり;そして、Rは水素である。〕で示されるPDGFレセプター・チロシンキナーゼ阻害剤を含有してなる。
より好ましくは、式(II)で示されるPDGFレセプター・チロシンキナーゼ阻害剤において、Rは炭素原子で結合したピリジルであり;R、R、R、RおよびRはそれぞれ水素であり;Rは低級アルキルであり;Rは式(III)(ただし、式中、Rは水素であり;Xはオキソであり;nは0であり;そして、R10は4−メチル−ピペラジニル−メチルである。)で示される基である。
さらにより好ましいのは、(a)式(II)で示されるPDGFレセプター・チロシンキナーゼ阻害剤、すなわち、N−{5−[4−(4−メチル−ピペラジノ−メチル)−ベンゾイルアミド]−2−メチルフェニル}−4−(3−ピリジル)−2−ピリミジン−アミン、最も好ましくはそのモノメシル酸塩の形態のもの、および(b)式(I)(式中のAはOまたはNRを表し、Rは水素または低級アルキルであり、Rは水素または低級アルキルであり、ZはOまたは結合である。)で示されるエポチロン誘導体を含有してなり、それぞれの場合において有効成分が遊離の形態または薬学的に許容される塩の形態で存在し、そして所望により少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含んでいてもよい“本発明組合せ剤”である。
式(I)で示される化合物において、好ましくは、AはOを表し、Rは低級アルキル、例えば、エチル、または最も好ましくはメチルであり、Zは好ましくはOである。
本発明の好適な一態様において、“本発明組合せ剤”はSTI571およびエポチロンBを含有してなる。本発明のさらに好適な態様において、“本発明組合せ剤”はPKI166およびエポチロンBを含有してなる。
“本発明組合せ剤”は組合せ製剤であるか、または医薬組成物である。
さらに、本発明は増殖性疾患に罹患している温血動物の処置方法に関し、該方法は該動物に、増殖性疾患に対して共同で治療有効性を示す量で、そしてその組合せ剤パートナーがそれらの薬学的に許容される塩の形態でも存在し得る、“本発明組合せ剤”を投与することを含んでなる。
さらに、本発明は、増殖性疾患の進行遅延または処置のための、および増殖性疾患の進行遅延または処置のための医薬製造における、“本発明組合せ剤”の使用に関する。
さらに、本発明は、とりわけ、増殖性疾患の進行遅延または処置用医薬製造のための、式(I)(式中のAはOまたはNRを表し、Rは水素または低級アルキルであり、Rは水素または低級アルキルであり、そしてZはOまたは結合である。)で示されるエポチロン誘導体と組み合わせたPDGFレセプター・チロシンキナーゼ活性を低下させる化合物の使用に関する。
さらに、本発明により、増殖性疾患の進行遅延または治療において、有効成分としての“本発明組合せ剤”を、それらを同時的に、個別的にまたは連続的に使用することについての指示書と共に、含有してなる商業用パッケージが提供される。
本発明の一態様においては、場合によりエポチロン、とりわけエポチロンBの投与に伴う下痢を予防、調節または排除するために、“本発明組合せ剤”と共に下痢止め剤を投与する。したがって、本発明は、また、式(I)のエポチロン誘導体の投与に伴う下痢を予防または調節する方法にも関し、該方法は“本発明組合せ剤”による処置を受けている患者に有効量の下痢止め剤を投与することを含んでなる。下痢止め剤およびその投与プロトコルは、当業者に周知である。本発明方法での使用および組成物に適した下痢止め剤は、天然のオピオイド、例えば、アヘンチンキ剤、アヘン安息香チンキ(paregoric)およびコデインなど、合成オピオイド、例えば、ジフェノキシラート、ジフェノキシンおよびロペラミドなど、次サリチル酸ビスマス、オクトレオチド(例えば、商標名サンドスタチン(SANDOSTATIN)として入手可能)、モチリンアンタゴニストおよび伝統的な下痢治療剤、例えば、カオリン、ペクチン、ベルベリンおよびムスカリン剤である。
以下の実施例は上記の本発明を説明するが、これら実施例は本発明の範囲を如何なる意味でも制限するものではない。“本発明組合せ剤”の有益な効果は、関連技術の当業者にとってそれ自体公知の他の試験モデルによっても判定することが可能である。
実施例1:
メスBALB/cマウスにおけるラットC6グリオーマ腫瘍異種移植片に対するSTI571単独、エポチロンB(EPO906)単独およびSTI571とエポチロンBの組合せ剤の対比
腫瘍は1×10個のラットC6細胞を皮下注射することで創始する(n=8/群)。腫瘍が約75mmに達したところで、STI571での処置を200mg/kg、24時間ごとの経口投与で開始する。組合せ剤パートナー、エポチロンBを、3日目および10日目に1mg/kgまたは2mg/kg用量で静脈内投与する。観察されるデルタ腫瘍容積(平均mm±SEM)は以下のとおりである:対照:1289±178;STI571、200mg/kg、24時間ごとの経口:883±169;EPO906、2mg/kg、7日ごと:419±116;EPO906、1mg/kg、7日ごと:864±115;STI571、200mg/kg、24時間ごとの経口およびEPO906、2mg/kg、7日ごと:122±61;STI571、200mg/kg、24時間ごとの経口およびEPO906、1mg/kg、7日ごと:598±112。
分析結果は、STI571とEPO906の相乗作用傾向を示している:EPO906/対照=0.325;STI571/対照=0.685;EPO906およびSTI571/対照=0.095。EPO906およびSTI571/対照<EPO906/対照×STI571/対照であることから、これは相乗作用と定義される(Clark, Br. Can. Res. Treat. 1997, 46, 255)。
さらに、STI571およびエポチロンBの組合せ剤を採用した場合、体重低下が加わることはない。
実施例2
KAT−4マウス甲状腺癌のエポチロンB処置とSTI571処置との組合せ効果に関する検討
SCIDマウスに2×10個の腫瘍細胞を皮下注射することによりKAT−4腫瘍を確立する。腫瘍サイズが50〜150mmに達したところで処理検討を開始する。エポチロンBを、週1回皮下投与する。STI571を、100mg/kgの用量で摂食投与し、1日1回与える。腫瘍容積はカリパスでの計測により決定する。
本研究では、腫瘍担持マウス4群について分析する:対照処理マウス、STI571(100mg/kg)またはEPO906(0.3mg/kg)のいずれかで単独処理したマウス、および両方の薬物で処理したマウス。処理は開始時平均腫瘍サイズが約100mmのマウスについて実施する。EPO906は6日目、13日目および20日目に投与され、そしてSTI571は3日目から1日1回毎日投与される。組合せ処置を受けた動物において、体重減少は観察されない。結果:STI571のみでの処理では腫瘍増殖に対して影響がない。0.3mg/kgのEPO906で処理した場合、統計的に有意な腫瘍増殖の減少を示し、最終的にその腫瘍サイズが対照腫瘍の69%に相当するサイズとなる。組合せ処置動物の腫瘍は、EPO906単独処理を受けたマウスの腫瘍に比べて、その成長が統計的に有意に遅くなる。本実験の終末点で、組合せ処理マウスの腫瘍サイズは、対照処理動物のサイズの僅か45%である。
かかる実験により、PDGF−R阻害剤STI571がインビボでエポチロンBの抗腫瘍作用を増強し、一方、毒性には影響のないことが示される。

Claims (7)

  1. (a)N−{5−[4−(4−メチルピペラジノメチル)ベンゾイルアミド]−2−メチルフェニル}−4−(3−ピリジル)−2−ピリミジンアミンおよび
    (b)エポチロンBを含有してなる組合せ剤であって、成分(a)および(b)それぞれが遊離の形態または薬学的に許容される塩の形態で存在し、少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含んでいてもよく、同時的に、個別的に、または連続的に使用するためのものであることを特徴とする、増性疾患処置用医薬用組合せ剤。
  2. 成分(a)が、N−{5−[4−(4−メチルピペラジノメチル)ベンゾイルアミド]−2−メチルフェニル}−4−(3−ピリジル)−2−ピリミジンアミンのモノメシル酸塩である、請求項1記載の組合せ剤。
  3. 増殖性疾患に対して共同で治療有効性を示す量の請求項1または2記載の組合せ剤を含有してなる、増殖性疾患処置用医薬。
  4. 増殖性疾患の進行遅延または治療のために使用される、請求項記載の医薬。
  5. 増殖性疾患が固形腫瘍疾患である、請求項または記載の医薬。
  6. それぞれが遊離の形態または薬学的に許容される塩の形態である(a)N−{5−[4−(4−メチルピペラジノメチル)ベンゾイルアミド]−2−メチルフェニル}−4−(3−ピリジル)−2−ピリミジンアミンおよび(b)エポチロンBを、増殖性疾患の進行遅延または治療においてそれらを同時的に、個別的にまたは連続的に使用する指示書と共に含む、医薬パッケージ。
  7. 遊離の形態または薬学的に許容される塩の形態であるN−{5−[4−(4−メチルピペラジノメチル)ベンゾイルアミド]−2−メチルフェニル}−4−(3−ピリジル)−2−ピリミジンアミンを必須成分とする、エポチロンB抗腫瘍作用増強用薬剤。
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