JP4429732B2 - 癌の処置におけるグリベック(sti571)とサイクリン依存性キナーゼインヒビター、とりわけフラボピリドールとの組合せ剤 - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
本発明は、同時的、個別的または逐次的使用のための、特に増殖性疾患、とりわけ腫瘍疾患の処置のための(a)サイクリン依存性キナーゼ(CDK)インヒビターおよび(b)4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−N−[4−メチル−3−(4−ピリジン−3−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル]−ベンズアミド(以後、「化合物I」)および所望により少なくとも1種の医薬上許容される担体を含んでなる医薬組合せ剤;かかる組合せ剤を含んでなる医薬組成物;増殖性疾患の処置用医薬の製造のための、かかる組合せ剤の使用;同時的、個別的または逐次的使用のための組合せ調製物としてかかる組合せ剤を含んでなる市販用パッケージまたは製品;ならびに温血動物、とりわけヒトの処置方法に関する。
Bcr/Ablオンコジーンは、慢性骨髄性白血病(CML)を有する患者の95%の細胞において見いだされる融合タンパク質をコードしている。Bcr/Ablチロシンキナーゼの構成的活性化(constitutive activation)は、造血細胞に延命効果を与え、このことは白血病転換(leukemic transformation)に寄与する。さらに詳しくは、Bcr/Ablキナーゼの発現は、細胞を、成長因子欠乏および細胞毒性薬物を含む多様な刺激により誘導されたアポトーシスに対して比較的非感受性にする。近年、「化合物I」、すなわちBcr/Abl、c−Kitを阻害し、そして他のキナーゼをより少ない程度で阻害するチロシンキナーゼインヒビターがかなり注目されている。「塩I」(「化合物I」のモノメシル酸塩)は、Bcr/Abl−陽性白血病細胞の増殖を阻害し、そしてインビトロでそのアポトーシスを誘導することが示された。注目に値すべきことに、CMLを有する患者への「塩I」の経口投与は、大部分の患者において臨床応答をもたらす。しかしながら、最初は「塩I」に応答していたCML患者におけるこの薬剤に対する耐性の発現は、この疾患の処置に対する代替的アプローチの研究を刺激した。
本発明は、治療上有効量のCDKインヒビター、特にフラボピリドール(FP)および治療上有効量の「塩I」を含んでなる、Bcr/Ablの過剰発現により特徴づけられる「塩I」に耐性のBcr/Abl 白血病の組合せ治療が、CDKインヒビター単独または「塩I」単独のいずれかの治療上有効量の単剤投与により得られるよりも大きい治療効果をもたらし得ることを報告する。
本発明は、(a)サイクリン依存性キナーゼインヒビターおよび(b)「化合物I」〔ここで、活性成分(a)および(b)は、それぞれの場合において遊離の形態または医薬上許容される塩の形態で存在する。〕および所望により少なくとも1種の医薬上許容される担体を含んでなる、同時的、個別的または逐次的使用のための組合せ剤、たとえば組合せ調製物(combined preparation)または固定された医薬組合せ剤(pharmaceutical fixed combination)に関する。
本発明は、相乗的に有効量の(a)サイクリン依存性キナーゼインヒビターおよび(b)「化合物I」〔ここで、活性成分(a)および(b)は、それぞれの場合において、遊離の形態または医薬上許容される塩の形態で存在する。〕、および少なくとも1種の医薬上許容される担体を含んでなる、同時的、個別的または逐次的使用のための組合せ剤、たとえば組合せ調製物または固定された医薬組合せ剤に関する。
すべてのWO(番号)の参考文献は、対応する参考文献のPCT特許出願のWIPO公開公報に言及することを意味する。
「化合物I」のモノメタンスルホン酸付加塩(以後、「塩I」)およびその好適な結晶形は、1999年1月28日に公開されたWO 99/03854に記載されている。
たいていのCDKインヒビターは、CDK 1、2、4、6または7に作用するか、あるいはそれらのキナーゼのいくつかを阻害することができる。本発明のCDKインヒビターは、CDKのインヒビターをコードする核酸、ペプチドおよびペプチド模倣性(peptidomimetic)インヒビター、ペプチドアプタマー、フラボノイド、プリン誘導体、ピリミジン誘導体、ブチロラクトン1、インジゴイドビスインドール誘導体、ベンゼンスルホンアミド、チアゾール誘導体、ポーロン誘導体(paullones derivatives)、スタウロスポリン誘導体、ピラゾロピリジン化合物、インドール誘導体、アミノ−ピラゾール化合物のような小分子化合物である。
CDKインヒビターをコードする核酸は、US 5,621,082およびWO 99/06540において開示されている。ペプチドおよびペプチド模倣性インヒビターは、EP 0 666 270 A2、バンダラら(Bandara et al.), Nature Biotechnology 1997, 15, 896-901 およびチェンら(Chen et al.), Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 1999, 96, 4325-29において記載されている。ペプチドアプタマーは、コーエンら(Cohen et al.), Proc. Natl. Acad. Sci. USA 1998, 95, 14272-77において記載されている。小分子化合物は、Exp. Opin. Invest. Drugs 1998, 7, 865-87 および Curr. Opin. in Drug Discov. & Devel.1999, 2, 274-85において概説されている。
本発明のフラボノイドは、カテキン、ゲニステインおよび抗体−ゲニステインコンジュゲート、たとえばB43−ゲニスタインおよび(表皮成長因子)EGF−ゲニスタイン、ケルセチン、フラボピリドールおよびフラボピリドール誘導体である。
フラボピリドール(L86−8275、HMR 1275)は、フラボノイドロヒツキン(flavonoid rohitukine)に由来する半合成フラボンであり、そしてUS4900727、EP241003およびInt. J. Oncology 1996, 9, 1143-1168に記載されている。フラボピリドールは、4H−1−ベンゾピラン−4−オン、2−(2−クロロフェニル)−5,7−ジヒドロキシ−8−(3−ヒドロキシ−1−メチル−4−ピペリジニル)−、塩酸塩、(−)−シス−である。フラボピリドールは、CDK1、2、4/6、および7を含む複合的サイクリン依存性キナーゼ(CDK)の強力なインヒビターとして作用する。
チオ−およびオキソフラボピリドールのようなフラボピリドール誘導体は、J. Med. Chem. 2000, 43, 4126-4134において開示され、フラボピリドールアナログは、US 5,733,920、WO 97/42949およびWO 98/17662に記載されている。
本発明のプリン誘導体は、Bioorg. Med. Chem. Lett. 1997, 7, 2697-2702; Proc. Amer. Assoc. Cancer Res. 1998, 39, 1207; Bioorg. Med. Chem. Lett. 1998, 8, 793-98; Science 1998, 281, 533- 38; Chemistry & Biology 1999, 6, 361-75に記載されている。
2,6,9−三置換プリンは、US 6,316,456 B1、J. Med. chem. 1997, 40: 408-12に記載され、とりわけオロモウシン(olomoucine)、ボヘミン(bohemine)は、Drug. Metab. Dispos. 2001, 3, 326-34に記載され、CVT 313は、J. Biol. Chem. 1997, 272: 29207-211に記載され、CVT 2584およびCVT 2454は、MEDI, 2000, 136: 26に記載され、プルバラノール(purvalanol)B、R−ロスコビチン(roscovitine)(CYC 202、2−(R)−1−エチル−2−ヒドロキシエチルアミノ)−6−ベンジルアミノ−9−イソプロピルプリン)、2,6−二置換プリン、たとえばNU 2058は、WO 99/02162に記載され、6,9−二置換プリンは、WO 99/43675およびWO 99/43676において記載されている。
「ピリミジンに基づく誘導体」なる用語は、J. Med. Chem. 2000, 43, 2797-2804 において記載されたような化合物、たとえばNU 6027およびNU 6034ならびに米国癌学会(American Association for Cancer Research)の第91回年会(91st Annual Meeting)2000、41:314 (PD 0183812)において、ならびにWO 98/33798、Proc. Amer. Assoc. Cancer Res. 1998, 39, Abst. 3796 および Proc. Amer. Assoc. Cancer Res. 1998, 39, Abst. 3794 において記載された化合物を含むが、これらに限定されるわけではない。
「ポーロン誘導体」なる用語は、Int. J. Chem. 1999, 42, 2909-2919およびCancer Research 1999, 59: 2566-2569において記載されたような化合物、たとえばアルスターポーロン(NSC 705701、9−ニトロポーロン)およびケンポーロン(NSC 664704、9−ブロモポーロン)を意味する。
「ベンゼンスルホンアミド」は、Owa et al., J. Med. Chem., 1999, 42, 3789-99において記載されたような化合物、とりわけE 7070(ER−35744)を含むが、これらに限定されるわけではない。
チアゾール誘導体は、US 6,040,321、US 6,262,096、WO 99/24416、WO 99/21845およびWO 99/62890において記載されたようなアミノ−およびイソチアゾール、とりわけAG 12286およびAG 12275(MEDI 1999, 214)である。
スタウロスポリン誘導体は、特にスタウロスポリン、LY 333531、MLR52、UCN−01(7−ヒドロキシ−スタウロスポリン)、UCN−02、ミドスタウリン(EP0296110)、NA 382、2−メチル K252a、K−252a(J. Cell. biol 1991, 115: 1275)、KT−5720、Ro−31−8425、Ro−31−7549およびRo−31−8220である。
インジゴイド ビスインドール誘導体は、WO 99/62503およびWO 00/61555に記載されている。
ピラゾロピリジンインヒビターは、MEDI 2000, 38において開示され、とりわけBMS 265246である。
本発明のインドール誘導体は、SU9516 ((Z)−3−(1H−イミダゾール−5−イルメチレン)−5−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−オン)であり、オキシインドールインヒビターは、米国癌学会第90および第91回年会(90th and 91st Annual Meeting Amer. Assoc. Cancer Res.)1999、724;2000、41:31において、Luzzio et al., 1999 Abst. 4102において、Investigational Drugs 8: 903-9のExpert OpinionにおけるInpharma. 2000, 1237: 7-8において、そしてWO 99/15500において記載されており、とりわけGW 2059、GW 8510、GW 5181およびGW 9499である。
アミノ−ピラゾール化合物は、US 09/835566において開示されている。
NSC 373853、NSC 373854、NSC 625987およびNSC 645787は、Amer. Soc. Clinic. Oncology, 1997, 212の年会において報告されている。
驚くべきことに、FPは、高い相乗的様式で「化合物I」、たとえば「塩I」と相互作用し、細胞(「化合物I」に耐性のもの、およびBcr/Abl増幅を示すものを含む。)においてミトコンドリア損傷(mitochondrial injury)およびアポトーシスを引き起こす。予期せぬことに、FPおよび「化合物I」を含んでなる組合せ剤の腫瘍に対する抗増殖効果は、いずれのタイプの単独成分で達成され得る最大効果よりも大きいことが見いだされた。
この結果は、CDKインヒビターであるフラボピリドールは、「塩I」耐性K562細胞、とりわけ増加したレベルのBcr/Ablタンパク質を発現するK562R細胞を含むBcr/Abl 白血病細胞において「塩I」−介在性ミトコンドリア性障害およびアポトーシスを顕著に増大させることを示唆している。
本発明は、サイクリン依存性キナーゼインヒビターがFP、CYC 202およびE 7070からなる群から選択される組合せ剤に関する。
本明細書において使用される「組合せ調製物」なる用語は、とりわけ、上記の組合せパートナー(a)および(b)が互いに独立して投与され得るか、または特定量の組合せパートナー(a)および(b)を異なる所定の組合せで使用すること、すなわち、同時的にまたは異なる時点で使用することにより投与され得るという意味での「パーツのキット(kit of parts)」を意味する。したがって、「パーツのキット」のパーツは、たとえば、同時的にまたは時間をずらして、すなわち、異なる時点で、そして「パーツのキット」のいずれのパーツについても、等しいまたは異なる間隔で投与され得る。非常に好ましくは、時間間隔は、パーツの組合せ使用において処置される疾患に対する作用が、組合せパートナー(a)および(b)のいずれか一方のみの使用により得られる作用よりも大きくなるように、選択される。組合せ調製物で投与される組合せパートナー(a)と組合せパートナー(b)の総量比は、たとえば、処置される患者亜集団の必要度または一人の患者の必要度に応じて、変動し得る。その異なる必要度とは、患者の年齢、性別、体重などであり得る。好ましくは、少なくとも1つの有益な作用、たとえば組合せパートナー(a)および(b)の作用を互いに増強し合う作用、特に相乗作用、たとえば相加作用を超える作用、さらに有利な作用としてのより少ない副作用、組合せパートナー(a)および(b)の一方または両方の非有効用量での組合せ治療効果、ならびに非常に好ましいこととして組合せパートナー(a)および(b)の強力な相乗作用が存在する。
「処置」なる用語は、腫瘍を治療するか、または腫瘍緩解に対してもしくは疾患の進行遅延に対して効果を得ることを目的とした、処置を必要とする温血動物への組合せパートナーの投与を含む。
本明細書において使用される「進行遅延」なる用語は、腫瘍増殖または一般的に疾患進行が、処置により少なくとも遅くなるかまたは阻害され、そして患者が、処置されなかった患者または単剤療法で処置された患者よりも高い生存率を示すことを意味する。
「増殖性疾患」なる用語は、腫瘍、乾癬、再狭窄、強皮症および線維症を含むが、これらに限定されるわけではない。
「腫瘍疾患」なる用語は、任意の新生物性増殖障害、たとえば固形腫瘍疾患または液性腫瘍(liquid tumor)疾患を意味する。
本明細書において使用される「液性腫瘍疾患」なる用語は、慢性骨髄性白血病および急性リンパ性白血病(ALL)、とりわけフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(PhALL)ならびに「塩I」に耐性の白血病を含むが、これらに限定されるわけではない。
本明細書において使用される「「塩I」に耐性の白血病」なる用語は、とりわけ「塩I」が治療上有効性の減少を示す白血病を定義し、Bcr/Abl遺伝子増幅、Bcr/Ablタンパク質の発現の増加およびAblキナーゼドメイン変異により「塩I」処置に耐性を示す白血病を含むが、これらに限定されるわけではない。
「固形腫瘍」なる用語は、とりわけ卵巣癌、乳癌、結腸癌、および一般的な胃腸管の癌、子宮頸癌、肺癌、たとえば小細胞肺癌および非小細胞肺癌、頭部および頚部癌、膀胱癌、前立腺癌またはカポジ肉腫を意味する。
組合せパートナー(b)「化合物I」は、式I
Figure 0004429732
を有する4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−N−[4−メチル−3−(4−ピリジン−3−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル]−ベンズアミドである。
これは、WO 99/03854において記載されたように製造および投与され得る。
特記された活性剤の構造は標準要約書である「メルク・インデックス(Merck Index)」の最新版から、またはデータベース、たとえばパテンツ・インターナショナル(Patents International)(たとえば、IMS World Publications)から取得できる。対応するその内容を、出典明示により本明細書の一部とする。当業者であれば、これらの参考文献に基づいて、完全に製造することが可能であり、そして標準的な試験モデルにおいて、医薬的適用および特性についてのインビトロおよびインビボの両方の試験を完全に行うことが可能である。
組合せパートナーの(a)および(b)についての言及が、それらのそれぞれの医薬上許容される塩を含むことを意味することも理解できるだろう。これらの組合せパートナー(a)および(b)が、たとえば少なくとも1つの塩基性基を有する場合、これらは酸付加塩を形成することが可能である。酸性基(たとえばCOOH)を有する組合せパートナーは、塩基と塩を形成することも可能である。組合せパートナーの(a)もしくは(b)またはその医薬上許容される塩は、水和物の形態か、または結晶化に使用された他の溶媒を含む形態で、使用され得る。4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−N−[4−メチル−3−(4−ピリジン−3−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル]−ベンズアミド、すなわち組合せパートナー(a)は、本発明において、好ましくはモノメシル酸塩の形態で使用される。
(a)CDKインヒビターおよび(b)「化合物I」〔ここで、活性成分は、それぞれの場合において遊離の形態または医薬上許容される塩の形態で存在する。〕および所望により少なくとも1種の医薬上許容される担体を含んでなる組合せ剤を、以後、本明細書において「本発明の組合せ剤」と称する。
「本発明の組合せ剤」は、固形腫瘍の増殖を阻害するが、液性腫瘍の増殖も阻害する。さらに、「本発明の組合せ剤」は、血管形成の脱調節に伴う疾患の処置において有利な効果を示す。本発明の1つの好適な実施態様において、「本発明の組合せ剤」で処置されるべき増殖性疾患は、白血病、とりわけBcr/Abl 白血病および好ましくは「塩I」−耐性の白血病である。
さらに驚くべきことは、「本発明の組合せ剤」をインビボで投与した結果、「本発明の組合せ剤」で用いる医薬有効成分の一種のみを適用する単剤療法と比較して、たとえば増殖性疾患の進行の遅延に関して、または腫瘍の体積の変化に関して、より有益な、とりわけ相乗作用的な、たとえば抗増殖効果がもたらされるだけではなく、さらに驚くべき有益な効果、たとえば副作用の減少、死亡率および疾病率の低下ももたらされるという実験的知見である。「本発明の組合せ剤」は、特に、抗癌剤として知られる化学療法に不応性の増殖性疾患ならびに「塩I」処置に不応性の増殖性疾患の処置に適している。「本発明の組合せ剤」は、腫瘍の転移性拡散、および微小転移の増殖または進行の予防にも適している。
さらなる利点は、より少ない用量の「本発明の組合せ剤」の活性成分が使用され得ること、たとえば、必要な投与量が多くの場合さらに少なくなるだけでなく、適用される頻度も少なくなるか、または副作用、たとえば組合せパートナーの一方のみで観察される下痢または吐き気の発生率を低下させるために、使用され得ることである。このことは、処置を受ける患者の要望(desire)および要求(requirement)に合致する。
確立された試験モデルによって、「本発明の組合せ剤」が本明細書において前記した有益な効果をもたらすことを示され得る。当業者であれば、このような有益な効果を証明する適切な試験モデルを十分に選択することが可能である。「本発明の組合せ剤」の薬理学的活性は、たとえば臨床研究にてまたは本質的に後記したような試験手順にて証明され得る。
適当な臨床試験は、特に、末期の癌患者における無作為、二重盲検、プラセボコントロール、平行試験である。このような試験は、特に、活性成分を使用する単剤療法の効果と「本発明の組合せ剤」を使用する治療を比較し、そして特に「本発明の組合せ剤」の活性成分の相乗効果を証明するのに適している。このような試験の一次エンドポイント(primary endpoint)は、疼痛のスコアー(pain scores)、鎮痛剤の使用(analgesic use)、全身状態(performance status)、クオリティー・オブ・ライフのスコアー(Quality of Life scores)または疾患進行までの時間(time to progression of the disease)に対する効果であり得る。定まった周期、たとえば4、6または8週間ごとの腫瘍評価が、「本発明の組合せ剤」の効果を決定するために適したアプローチである。適当な試験計画においては、患者は、たとえば2週間の処置サイクルごとに、1日に約50〜800mgの活性物質の範囲の用量の「塩I」および5〜75mg/m/日の範囲の用量のFPを3日間投与されている。このような試験の最小の継続期間は、たとえば約4週間であるべきである。
増殖性疾患に対して共同で治療上有効な量で「本発明の組合せ剤」を含んでなる医薬組成物を提供することが本発明の1つの目的である。この組成物において、組合せパートナー(a)および(b)は、一緒に投与するか(together)、一方の後に他方を投与するか、または個別的に1つの組合せ単位用量形態もしくは2つの個別的単位用量形態で投与することが可能である。単位投与形態は、また、固定された組合せ剤であってもよい。
本発明の医薬組成物は、自体公知の方法で製造され、そしてヒトを含む哺乳動物(温血動物)への経腸、たとえば経口または経直腸、および非経腸投与に適したものである。これは、治療上有効量の少なくとも1種の活性組合せパートナーを、単独で、あるいは1種またはそれ以上の医薬上許容される担体、とりわけ経腸または非経腸投与に適したものと組み合わせて含んでなる。本発明の1つの実施態様において、1種またはそれ以上の活性成分は、経静脈的に投与される。
新規医薬組成物は、たとえば、約10%〜約100%、好ましくは約20%〜約60%の活性成分を含有する。経腸または非経腸投与用組合せ治療のための医薬調製物は、たとえば単位用量形態のもの、たとえば糖衣錠、錠剤、カプセル剤または坐剤、およびさらにアンプル剤である。特記しない限り、これらは自体公知の方法、たとえば慣用的混合、造粒、シュガーコーティング、溶解または凍結乾燥プロセスにより製造される。個々の投与の個々の用量に含まれる組合せパートナーの単位含有量は、それ自体で有効な用量を形成する必要はないことが分かる。というのは、必要な有効量は、複数の投与単位の投与により達成され得るからである。
特に、「本発明の組合せ剤」の個々の組合せパートナーの治療上有効量は、同時的に、または逐次的にそして任意の順番で投与され得、そしてこれらの成分は、個別的にまたは固定された組合せとして投与され得る。たとえば、本発明の増殖性疾患の進行遅延または処置方法は、同時的または任意の順序で逐次的に、共同で治療上有効な量で、好ましくは相乗効果的な量で、たとえば本明細書に記載した量に対応する1日用量で、(i)遊離または医薬上許容される形態の第1の組合せパートナーの投与および(ii)遊離または医薬上許容される塩の形態の第2の組合せパートナーの投与を含んでなる。「本発明の組合せ剤」の個々の組合せパートナーは、治療過程の異なる時点で個別的に、または分割または単一の組合せ形態で同時一体的(concurrently)に投与され得る。さらに、「投与」なる用語は、インビボで組合せパートナー自体に変換される組合せパートナーのプロドラッグの使用を包含する。したがって、本発明は、同時的または交互的処置のようなすべての治療プログラムを包含するものとして理解されるべきであり、そして「投与」なる用語は、それに応じて解釈されるべきである。
「本発明の組合せ剤」において使用される組合せパートナーのそれぞれの有効量は、使用される特定の化合物または医薬組成物、投与様式、処置される病状、処置される病状の重度に依存して変動し得る。したがって、「本発明の組合せ剤」の投与プログラムは、投与経路ならびに患者の腎および肝機能を含むさまざまな要因にしたがって選択される。通常の技量を有する医師、臨床医または獣医であれば、病状の進行の予防、対抗または阻止に必要な、単回の活性成分の有効量を容易に決定し処方することができる。有効性をもたらし毒性を示さない範囲内での、活性成分の濃度の最適値を正確に求めるためには、標的部位に対する活性成分の利用能の動力学に基づく治療プログラムが必要である。これには、活性成分の分布、平衡および排泄の考察が含まれる。
フラボピリドールは、10〜100mg/m/日の範囲の用量で、好ましくは10〜50mg/m/日の範囲の用量で、たとえばClin. Cancer Res. 2001, 7, 1590-9に記載されたように、たとえば0.1〜0.2mg/mlの濃度の50mg/m/日での14日ごとの72時間連続注入で投与され得る。あるいは、FPは、78mg/m/日の好適な用量で、抗下痢予防剤とともに2週間につき3日投与され得る。
119.5mgの「塩I」は、活性物質として100mgの「化合物I」(遊離塩基)に相当する。種、年齢、個々の状態、投与様式および問題の臨床像に依存して、「塩I」の有効用量、たとえば約50〜1000mg、たとえば50〜800mg、好ましくは50〜600mg、たとえば50〜400mgの活性物質に相当する1日用量が、体重約70kgの温血動物に投与される。白血病を有する成人患者に関して、1日あたり400mgの開始用量が推奨され得る。1日400mgでの処置に応答する評価後に不適当な応答を有する患者に関して、用量漸増を安全に考慮することができ、そして患者は、患者が処置から利益を受け、そして制限的な毒性が不存在である限り、処置され得る。
たとえば、FPおよび「塩I」は、1:1から1:20の範囲、好ましくは1:10、たとえば1:1.33のモル比(FP:「塩I」)で相乗的に有効である。
本発明は、また、腫瘍疾患、とりわけ白血病を患うヒト対象に、「化合物I」または医薬上許容されるその塩を投与する方法であって、1日医薬有効量の「化合物I」または医薬上許容されるその塩を当該ヒト対象に3ヶ月を超える期間投与することを含んでなる方法に関する。本発明は、とりわけ、50〜800mg、とりわけ50〜600mg、たとえば50〜400mgの活性物質の1日用量が投与される方法に関する。
「本発明の組合せ剤」において使用される組合せパートナーが単独の薬物として市販されているような形態で適用される場合、投与の用量および様式は、特記しない限り、本明細書に記載した有利な効果をもたらすために、それぞれの市販薬のパケットリーフレット(packet leaflet)に提供された情報にしたがって行われ得る。
「本発明の組合せ剤」は、組合せ調製物または医薬組成物であり得る。
さらに、本発明は、増殖性疾患を有する温血動物を処置する方法であって、当該動物に、増殖性疾患に対して共同で治療上有効量の「本発明の組合せ剤」〔ここで、組合せパートナーは、医薬上許容される塩の形態でも存在し得る。〕を投与することを含む方法に関する。本発明の1つの実施態様において、かかる方法の「本発明の組合せ剤」は、抗下痢剤と共投与される。さらに、処置は、外科的治療、放射線療法、寒冷療法(cryotherapy)および免疫療法を含み得る。
本発明は、また、腫瘍疾患を有する温血動物における転移の形成を阻害する方法であって、当該患者に、当該腫瘍疾患に対して共同で治療上有効量の医薬上有効量の「本発明の組合せ剤」〔ここで、化合物は、それらの医薬上許容される塩の形態でも存在し得る。〕を投与することを含んでなる方法に関する。
さらに、本発明は、増殖性疾患の処置のための、そして増殖性疾患の処置用医薬の製造のための「本発明の組合せ剤」の使用に関する。
さらに、本発明は、増殖性疾患の処置用医薬の製造のために「塩I」と組み合わせたFPの使用に関する。
さらに、本発明は、増殖性疾患の処置における同時的、個別的または逐次的使用のための指示書とともに、活性成分として「本発明の組合せ剤」を含んでなる市販用パッケージを提供する。
実施例1:
細胞:K562ヒト白血病細胞を、ATCC、Rockville、MDから購入し、そしてピルビン酸ナトリウム、MEM必須ビタミン、L−グルタミン、ペニシリン、ストレプトマイシン、および10%熱不活性化ウシ胎児血清(Hyclone、Logan、UT)を補ったRPMI 1640培地中で培養する。薬物耐性K562細胞(K562R)を、ヤノビッチら(Yanovich et al)において過去に記載されたように濃度漸増ドキソルビシン中で継代培養することにより親株から得る。K562ヒト白血病細胞株のドキソルビシン−耐性変異種(K562R)は、他のアントラサイクリン系抗生物質およびビンカアルカロイドとの交差耐性を示す。K562R細胞は、他の多剤耐性細胞株とよく似た表現型を有する(Yanovich et al., 1989, Cancer Res. 49, 4499-4503)。それらは、すべての実験手順の前に薬物の入っていない培地中で培養される。
S−100フラクションの製造:細胞を、薬物処置の後に回収し、そして細胞質内S−100フラクションを、Yu et al., Mol. Pharmacol. 2001, 60, 143-53において記載されたような超遠心分離により単離する。
アポトーシスの評価:薬物曝露の後、細胞遠心調製物をライト−ギムザ(Wright-Giemsa)で染色し、そして光学顕微鏡で観察し、Wang Z. et al., 1999 Cancer Res. 59, 1259-67において記載されたようにアポトーシスの程度を評価する。
ミトコンドリア膜ポテンシャルの測定(ΔΨ):ミトコンドリア膜ポテンシャルを、FACScanフロー・サイトメーターおよびCellQuestソフトウェア(Becton Dickinson, Immunocytometry Systems, San Jose, CA)を用いて、Wang Z. et al., 1999 Cancer Res. 59, 1259-67において過去に記載されたように3,3−ジヘキシルオキサカルボシアニン ヨーダイド(DiOC)の取り込みを測定することによりモニターする。

1. 「塩I」およびFPに対するK562細胞の共曝露は、アポトーシスの著しい増強をもたらす
(A)K562細胞を、150nM FPおよび示された濃度の「塩I」に48時間曝露し、その後、アポトーシスを起こした細胞の割合を、上記のようなライト ギムザ(Wright Giemsa)染色スライドの形態学的評価により測定した。数値は、トリプリケートで行われた3つの別個の実験の平均±SD(標準偏差)を表す。
Figure 0004429732
300nM未満の「塩I」濃度へのK562細胞の48時間の曝露は、アポトーシスを弱く誘導するが、300〜500nMの濃度は、20〜50%の細胞に致死性を誘導する。しかしながら、150nM FP〔これ自体は、本質的に非毒性である(すなわち、5%未満の細胞死を誘導する)。〕の共投与は、150nMの濃度の「塩I」に曝露された細胞においてアポトーシスを劇的に増加させる。100nMの濃度でのFPの共投与は、200nM 「塩I」の致死効果を顕著に増加させ、そしてこれらの効果は、特に300nM FPの場合において著しい。
(B)K562細胞を、150nM FP + 200nM 「塩I」に24または48時間曝露し、その後、アポトーシスを起こした細胞の割合を過去に記載されたように測定する。数値は、トリプリケートで行われた3つの別個の実験の平均±S.D(標準偏差)を表す。
Figure 0004429732
アポトーシスを起こした細胞の出現により反映される200nM 「塩I」 + 150nM FPの致死効果は、24時間後、中程度であるが、48時間後は非常に大きい。このことは、この薬物の組合せの遅延型の作用様式を示唆している。
2. 「塩I」/FPによるアポトーシスの相乗的誘導
K562細胞を、固定された比率(1:1.33)でさまざまな濃度のFPおよび「塩I」に48時間曝露し、その後、アポトーシス細胞またはΔΨの低下を示す細胞の割合を、上で記載したようにモニターする。組合せインデックス(CI)を、影響を受けた細胞のフラクションに関してメジアン用量効果(Median Dose Effect)解析を用いて測定する。結果は、3つの別個の実験の代表である。
Figure 0004429732
メジアン用量効果解析を用いて、48時間におけるアポトーシスの誘導およびΔΨの低下の両方に関して「塩I」とFPとの間の相互作用を特徴づける。1.0未満の組合せインデックス(CI)値が一貫して、特にΔΨの低下の場合において得られる。このことは、「塩I」とフラボピリドールとの間の高い相乗的相互作用を示している。
3. 「塩I」およびFPへの高レベルのBcr/Ablタンパク質を発現する薬物耐性K562(K562R)細胞の共曝露は、アポトーシスの著しい増加をもたらす。
K562R細胞を、1.5μM 「塩I」±200nM FPに48時間曝露し、その後、アポトーシスを起こした細胞を、上で記載したように測定する。数値は、トリプリケートで行われた3つの別個の実験の平均±S.Dを表す。
Figure 0004429732
親株と比較して約300%のBcr/Ablタンパク質の発現の増加を示す多剤耐性K562細胞株(K562R)を使用する。K562R細胞は、「塩I」感受性の顕著な増加を示し、親細胞よりも10倍高いIC50を有し、たとえば、親のK562S細胞が0.4μMであるのに対し、約3.0μMである。K562R細胞において、150nM FPへの48時間の曝露は非毒性であるが、1.5μM 「塩I」は約10%の細胞においてのみアポトーシスを誘導する。対照的に、1.5μM 「塩I」への親K562S細胞の48時間の曝露は95%を超えるアポトーシスをもたらした。有意に、「塩I」およびFPでのK562R細胞の組合せ処置は、「塩I」単独と比べて約5倍程度(すなわち、約50%まで)増大させる。これらの知見は、FPの非毒性濃度の共投与が、Bcr/Ablタンパク質のレベルの増加を示す耐性細胞において「塩I」関連致死をかなり増加させることを示唆する。
実施例2:4−[(4−メチル−1−ピペラジン−1−イルメチル)−N−[4−メチル−3−[[4−(3−ピリジニル)−2−ピリミジニル]アミノ]フェニル]ベンズアミド メタンスルホン酸塩、β−結晶形を有するカプセル
活性物質として100mgの「化合物I」(遊離塩基)に相当する119.5mgの標題において命名された化合物(=「塩I」)を含有するカプセルを、以下の組成において製造する:
Figure 0004429732
当該カプセルは、成分を混合し、混合物を硬ゼラチンカプセル、サイズ1に充填することにより製造される。
実施例3:4−[(4−メチル−1−ピペラジン−1−イルメチル)−N−[4−メチル−3−[[4−(3−ピリジニル)−2−ピリミジニル]アミノ]フェニル]ベンズアミド メタンスルホン酸塩、β−結晶形を有するカプセル
活性物質として100mgの「化合物I」(遊離塩基)に相当する119.5mgの標題において命名された化合物(=「塩I」)を含有するカプセルを、以下の組成において製造する:
Figure 0004429732
当該カプセルは、成分を混合し、混合物を硬ゼラチンカプセル、サイズ1に充填することにより製造される。

Claims (4)

  1. (a)フラボピリドールおよび(b)式I
    Figure 0004429732
    を有する4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−N−[4−メチル−3−(4−ピリジン−3−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル]−ベンズアミド〔ここで、活性成分(a)および(b)は、それぞれの場合において遊離の形態または医薬上許容される塩の形態で存在する。〕および所望により少なくとも1種の医薬上許容される担体を含んでなる、同時的、個別的または逐次的投与のための組合せ剤であって、上記式Iの化合物に耐性であるBcr/Abl−陽性白血病の処置用組合せ剤
  2. フラボピリドールおよび4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)−N−[4−メチル−3−(4−ピリジン−3−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル]−ベンズアミドが1:1から1:10の範囲のモル比(フラボピリドール:の化合物」)で存在する、請求項1に記載の組合せ剤。
  3. 式Iの化合物に耐性のBcr/Abl−陽性白血病がBcr/Ablを過剰発現する、請求項1または2に記載の組合せ
  4. 式Iの化合物に耐性であるBcr/Abl−陽性白血病の処置における同時的、個別的または逐次的使用のための指示書とともに請求項1〜のいずれか1項に記載の組合せ剤を含んでなる市販用パッケージ。
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