JP4496802B2 - 透過型el表示器及び透過型el表示器の製造方法 - Google Patents

透過型el表示器及び透過型el表示器の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、透明表示器として用いられる透過型EL表示器に関する。
遊技機には可変表示器にて図柄を変動表示した後に静止表示し、その静止表示された図柄の組み合わせが当たりを示す組み合わせであると、遊技者側に景品体(メダルや賞球)を払い出したり、多数の景品体を獲得しやすい遊技状態(特別遊技、特賞などと呼ばれる状態)になるものがある。前者(図柄によって景品体を払い出す形態)の代表的なものにスロットマシンがあり、後者(遊技状態を変化させる形態)の代表的なものにパチンコ機などの弾球遊技機がある。また、スロットマシンの一種でいわゆるパチスロと呼ばれる遊技機のように、特別な図柄(例えば777)が揃うと景品体の払出に加えて、遊技状態を特別遊技に変化させるものもある。
さて、弾球遊技機の場合、遊技盤と板ガラスとの間に形成された遊技領域における遊技球の挙動によって遊技が行われるのであるが、上述の可変表示器を遊技盤と板ガラスに設置して(可変表示器を遊技盤上に配設せず)、遊技球の落下経路が可変表示器によって制限されることを少なくする技術が特開2001−246097号公報(特許文献1)に開示されている。ここで、該可変表示器に電気信号を伝送する手段として透視ケーブルを用いることが開示されている。
特開2001−246097号公報
しかし、特許文献1の弾球遊技機のように、可変表示器の大きさが固着されている板ガラスよりも小さくて、遊技者から可変表示器が形成された基板の端部が視認できる位置に固着されている場合、可変表示器が形成された基板をカットしたままの状態で板ガラスに固着しただけでは、可変表示器が形成された基板の端部が目立ち、遊技者にとって可変表示器が形成されたガラス基板の存在がはっきり認識でき、後方に位置する遊技盤や落下してくる遊技球の視認性を低下させることがわかった。
また、板ガラスに固着された可変表示器として透過型の表示器を使用しないと、遊技者からは可変表示器の後方の領域における遊技盤や遊技球の挙動の視認性が悪く、釘や役物等を配設しにくいという問題があった。
即ち、後方に位置する遊技盤等の視認性を低下させない為には、可変表示器に透過型表示器を使用し、その透過型表示器が形成された基板の端部が目立たない構造にすることが課題である。
さらに、特許文献1では透視ケーブルを使って可変表示器に表示用の電気信号を伝送しているが、これを板ガラスに固着している為、上記ケーブルの存在自体もはっきり認識でき、やはり背後の遊技盤等を視認しにくくもしている。
ところで、透過型表示器が形成された基板が遊技機の前面に配設された板ガラスと同じ大きさであれば、上記のような視認性の低下は引き起こさない。しかし、表示器の表示領域が小さくても、基板のサイズは板ガラスと同じ大きさになるので、表示器そのものが大きくなることにより、生産能力低下や歩留まり低下といった面が起因して、高価な表示器となってしまう。
これらの課題を解決しようと、表示をしたい領域の部分にだけ可変表示器が形成された基板を配設して、コストを抑えた構造であるものが従来一般的に考えられているが、上述したように、可変表示器に表示用の電気信号を伝送するケーブル類が可変表示器の後方に位置する遊技盤等の視認性を低下させている。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、遊技機の遊技球の落下経路が可変表示器によって制限されないように遊技盤の前方に配設された透過型EL表示器において、可変表示器が形成された基板より、これが接着された板ガラスの面積の方が大きく、可変表示器が形成された基板の端部が遊技者から視認できる位置に配置してあっても、遊技盤上の障害釘、役物および落下してくる遊技球などの視認性の低下がない透過型EL表示器を提供するものである。
なお、ここでは課題を明瞭にするために透過型EL表示器を遊技機の板ガラスに装着する例を引用したが、透過型EL表示器を遊技機以外に使用する場合にも同様の課題があり、同じく改善が求められる。すなわち、本発明の適用範囲は、遊技機に装着される透過型EL表示器に限定されるわけではない。
上記目的を達成するため、請求項1から請求項17に記載の透過型EL表示器は、透明な膜で構成されたEL(Electro Luminescence)素子が形成された第1のガラス基板と、該EL素子への表示用の電気信号を伝送する透明な配線電極が形成された該EL素子より面積の大きい第2のガラス基板とを、前記配線電極と前記EL素子の対応する配線とが導通するように接着してなる透過型EL表示器において、前記EL素子が形成された第1のガラス基板の端部を目立たせないための非顕化処理が施してあることを特徴とする。
第2のガラス基板には透明な配線電極が形成されており、EL素子が形成された第1のガラス基板と第2のガラス基板とを接着する際に配線電極とEL素子の対応する配線とを導通させるので、EL素子への表示用の電気信号は、配線電極が形成された第2のガラス基板を通じ伝送される。よって、後方の視認性を低下させるようなケーブル類(例えば特許文献1の貼り付けタイプの透視ケーブル)は一切なく、ケーブル類による視認性の低下は生じない。
更に、EL素子が形成された第1のガラス基板は配線電極がある第2のガラス基板よりも小さく、第1のガラス基板の端部が遊技者から視認できる位置にあっても、その第1のガラス基板の端部には非顕化処理が施されていて目立たなくされているので、第1のガラス基板の存在が薄れ、あたかも第2のガラス基板が表示器となっているかに見える。例えば遊技機の板ガラスを第2のガラス基板とした場合には、遊技者には板ガラスが可変表示器となっているように感じられ、第1のガラス基板によって後方の遊技盤等の視認性が低下するのを防止ができる。
また、請求項1の透過型EL表示器は、前記非顕化処理として、前記第1のガラス基板の厚さを前記第2のガラス基板の厚さよりも薄くしてある。EL素子が形成された第1のガラス基板の厚みを配線電極が形成された第2のガラス基板より薄くすることで、第1のガラス基板端部を人間の目で認識しづらくできる。この場合、請求項2に記載のように、第1のガラス基板の厚さを第2のガラス基板厚さの1/10以下にすれば、さらに認識しづらくなる。
第1のガラス基板を第2のガラス基板よりも薄くする方法としては、第1のガラス基板と第2のガラス基板を貼合わせた後に第1のガラス基板を機械的に削ること、すなわち請求項3記載の製造方法が好適である。ガラスを貼り合わせた後に、ガラスを削ることがポイントであり、製造歩留を低下させることなくガラス基板を薄くできる。
請求項4の透過型EL表示器は、前記非顕化処理として、前記第1のガラス基板の周囲に該第1のガラス基板と同じ材質且つ同じ厚さの第3のガラス基板を配置して、該第3のガラス基板を前記第2のガラス基板に貼り合せたことにより、第1のガラス基板の端面を認識しづらくさせている。また、請求項5に記載のように、第1のガラス基板の厚さを第2のガラス基板厚さの1/10以下にすれば、さらに認識しづらくなる。
さらに、請求項6に記載のように、第1のガラス基板と第3のガラス基板の継目を溶着すればより認識しづらくなる。
または、請求項7に記載のように、前記第1のガラス基板の端面に斜度を持たせ、前記第3のガラス基板の端面には対面する前記第1のガラス基板の端面の斜度に整合する斜度を持たせて、斜面同士で接合する方法もある。
請求項8の透過型EL表示器は、前記非顕化処理として、前記第1のガラス基板を覆う透明な中間膜(フィルム)を介して透過型EL表示器に貼り合せられた第3のガラス基板を備えて、第1のガラス基板の端面を認識しづらくしている。また、中間膜を前記第1のガラス基板の厚みより厚い膜にすることにより、第1のガラス基板の端面がより認識しづらくしている。
中間膜としては、請求項9記載のPVB(Poly Vinyl Butyral)膜が好ましい。PVB(Poly Vinyl Butyral)は加熱することで透明になる。また熱可塑性であるので、加熱処理することで第1のガラス基板端面への密着度を高めることができる。
請求項10の透過型EL表示器は、前記非顕化処理として、前記第1のガラス基板の周囲にシリコーンゴム系接着剤を配置することで第1のガラス基板の端面を認識しづらくしている。
請求項11の透過型EL表示器は、前記非顕化処理として、前記第1のガラス基板の端面から離れた位置で該第1のガラス基板を取り囲んで前記第2のガラス基板に塗布されたシール用樹脂と、該シール用樹脂を介して前記第2のガラス基板に対面配置された第3のガラス基板と、該シール用樹脂、前記第2のガラス基板及び前記第3のガラス基板で形成された空間に充填されたシリコーンオイルとを備えたことを特徴とし、第1のガラス基板の端面は、液体であるシリコーンオイルに接しているので、該端面が認識しづらくなる。
請求項12の透過型EL表示器は、前記非顕化処理として、前記第1のガラス基板の端面を覆い、該端面から遠ざかるに従って前記第2のガラス基板を基準とした膜厚が薄くなるスロープ状の樹脂を設けたことにより、第1のガラス基板の端面を認識しづらくしている。
請求項13の透過型EL表示器は、前記非顕化処理として、前記第1のガラス基板の露出面を覆う第3のガラス基板を、前記第2のガラス基板に貼合わせたことを特徴とする。第1のガラス基板の露出面、すなわち第2のガラス基板との接着面を除く各面を第3のガラス基板で覆うことで第1のガラス基板の端面を認識しづらくしている。
請求項14の透過型EL表示器は、前記非顕化処理として、前記第1のガラス基板厚よりも前記第2のガラス基板厚を厚くし、該第2のガラス基板上で前記第1のガラス基板が存在しないところに配置した第3のガラス基板を前記第2のガラス基板に接着し、さらに、前記第1のガラス基板及び前記第3のガラス基板を覆って第4のガラス基板を貼合わせたことにより第1のガラスの端面を認識しづらくしている。
この場合、請求項15に記載のように、前記第4のガラス基板を前記第2のガラス基板と同じ厚さにすると、第4のガラス基板用及び第2のガラス基板用として同じ板厚のガラスを調達すればよいので、コストの低減になる。
また、第3のガラス基板は複数のガラスを組み合わせた構成として、請求項16に記載のように前記第3のガラス基板は複数枚を互いに重ならせずに配置すれば、第3のガラス基板を1枚構成にするよりも製造コストを低減できる。
また、請求項17に記載のように、請求項14から請求項16の特徴を全て組み合わせてもよい。
請求項18の透過型EL表示器は、透明な膜で構成されたEL(Electro Luminescence)素子が形成された第1のガラス基板と、該EL素子への表示用の電気信号を伝送する透明な配線電極が形成された該EL素子より面積の大きい第2のガラス基板とを、前記配線電極と前記EL素子の対応する配線とが導通するように接着してなる透過型EL表示器において、前記第1のガラスに沿って配置される第3のガラス基板を備え、前記第3のガラス基板における前記第1のガラス基板の端面に対応する位置に、前記第1のガラス基板の端面に光を照射する光源を設けたことを特徴とする。このように、前記第1のガラス基板の端面に光を照射する光源を設けて、第1のガラス基板の端面に光を照射することで第1のガラス基板の端面を認識しづらくしている。この光源の色を、請求項19に記載のように透過型EL表示器の発光色と同じにすれば、透過型EL表示器の発光時にも第1のガラス基板の端面を認識しづらくなる。
以下、本発明の実施形態について図1〜12を用いて説明する。
[透過型EL表示器の構造]
図1に示すとおり、透過型EL表示器1は、第1のガラス基板11と第2のガラス基板12からなる。第1のガラス基板11には図2に詳細を示すEL素子がマトリクス状に形成されて表示器となっており、第2のガラス基板12には第1のガラス基板11に信号を送るための配線電極121が透明電極で形成されている。ガラス基板11、12には屈折率が1.5のガラスを使用している。
EL素子を形成する基板(第1のガラス基板11)と配線を形成する基板(第2のガラス基板12)を分けたのは、1枚の基板上に配線とEL素子を形成するよりもコストが安くなるためである。ここで、図1(a)は透過型EL表示器1の透視図であり、図1(b)は図1(a)におけるAA’断面図である。図1のように大きさの異なる基板を貼合わせると図1(b)に示したように、透過型EL表示器1を見る際にBで示した第1のガラス基板11の端面が認識されるので、本発明はこのB部分が認識されにくくする方法を開示するものである。
まず、どのようにして透過型EL表示器1が構成されているかを断面図である図2より説明する。
EL素子は、第1のガラス基板11上に順次薄膜として積層された、第1電極111、第1絶縁膜112、発光層113、第2絶縁膜114、および第2電極115より形成されている。ここで、上記第1電極111〜第2電極115の膜は総膜厚でおよそ2μmぐらいの非常に薄い膜で透明である。第1電極111と第2電極115はストライプ状で互いに直交しており、例えば透明導電膜であるITO膜にて構成されている。この第1電極111と第2電極115とが直交した部分が、電極111、115の膜間に挟まれている第1絶縁膜112、第2絶縁膜114および発光層113とともに画素を構成しており、第1電極111、第2電極115間に電圧を印加することで、この画素が発光可能となっている。
発光層113は例えば、ZnS等の半導体材料にて構成されており、発光中心としては、Mn、Tb、Sm等を用いることができる。尚、発光中心にMnを用いた場合では黄橙色、Tbを用いた場合では緑色、Smを用いた場合では赤色の発光を生じる。また、第1絶縁膜112および第2絶縁膜114はTiO2、Al23、SiO2、Si34等の誘電体により構成されている。
第1のガラス基板11と第2のガラス基板12とは、透明な接着剤(例えばエポキシ系樹脂接着剤によって貼り合わされており、第1電極111及び第2電極115と対応する配線電極121とは、接着剤に混入された導電粒子131(樹脂粒子にAuメッキを施したもの。例えば積水化学工業社製のミクロパールAu)によって電気的な導通が確保されている(図2では第1電極111と配線電極121の導通状態のみを図示)。
このように第1のガラス基板11及びガラス基板11上に上述の通り薄膜の積層によって形成されたEL素子はすべて透明な材料で形成することができ、自発光型表示器であるために光学フィルム等の反射材が不要であり透明な構成にできる。
また、第2のガラス基板12も配線電極121としてITO膜を用いれば透明にでき、該ITO膜厚は1μm以下でEL素子を発光させるに十分な電圧を供給できる。
さらに、第1電極111と配線電極121とを接続する導電粒子131は不透明な材料であるが、その大きさは数十μm以下であり人間の目で識別不能である。このようにして、透過型EL表示器1が作成される。
さて、透過型EL表示器1の厚さは、EL素子や配線電極121、導電粒子131をすべて合わせても数十μm以下であるから、実質的に第1および第2のガラス基板11、12の厚さで規定される。そのためガラス基板11、12の厚さをそれぞれdとすれば、この透過型EL表示器1を人間が見る際に、ガラス基板11、12が重なった部分については1.5の屈折率を持った長さが2dの透明な領域を通して透過型EL表示器1の反対側の景色をみることになるが、ガラス基板11、12が重なっていない部分では屈折率1.5、長さdのガラスと屈折率1、長さdの空気の層が重なった部分を通してみることになり、この差によって第1のガラス基板11の端面を認識してしまう。
以下には、透過型EL表示器1のどこを見ても、見る方向に対して、屈折率の差が異なる領域が少なくなるような発明を開示していく。
[第1の実施の形態]
図3に示すように、第1のガラス基板11を第2のガラス基板12より薄くすれば、第1のガラス基板11の端面を認識しづらくできる。なお、図3(a)は透過型EL表示器1の透視図であり、図3(b)はAA’の断面図である。
第1のガラス基板11を第2のガラス基板12より薄くする場合、第1のガラス基板11の厚さを第2のガラス基板12の厚さの1/10以下するのが好ましく、こうすれば第1のガラス基板11の端面はほとんど認識できなくなる。また、さらに、これら2つのガラス基板の厚さの比を大きくすればより好ましい。
具体的な例を示せば、一般にEL素子は500℃以下で作製することができるので、例えば液晶ディスプレイで使われる0.3mmのガラスを第1のガラス基板11とし、2〜3mmの第2のガラス基板12を用いればよい。このとき、第2のガラス基板12が前記程度の厚みがあれば、例えば1m2角程度の大きさでも強度は十分保たれる。
第1のガラス基板11の厚さをさらに薄くすると、その端面はより認識しづらくなるが、厚さが0.3mmを下回るガラスの強度や取り扱い等を考慮すると、第1のガラス基板11と第2のガラス基板12を貼り合わせた後に、機械的に研磨する方法が適している。この方法を用いれば第1のガラス基板11の厚さをさらに薄くでき、しかもEL素子の特性が変化したり、ガラス基板11が割れる可能性が小さくなり好ましい。また、この研磨の際には、ガラス基板11の透明度を低下させないようにしたい。
[第2の実施の形態]
この実施形態では、図4に示すように、第3のガラス基板13が用いられる。
第3のガラス基板13は、第1のガラス基板11と同じ材質で厚さも同じであるが、図4(a)に示すとおり、その中央部には第1のガラス基板11の外形に整合する形状の穴132が設けられている。そして、図4(b)に示すように、その穴132に第1のガラス基板11をはめ合わせるようにして、第3のガラス基板13を第2のガラス基板12に貼り合わせて、第1のガラス基板11の端面と穴132の内周面とを接触させてある。
このように第1のガラス基板11と同じ材質で厚さが同じの第3のガラス基板13を第2のガラス基板12に貼り合わせれば、第2のガラス基板12の方向から透過型EL表示器1を見ると、どこを見ても、ガラスの屈折率と厚さは同じであるので、第1のガラス基板11の端面も認識しづらくなる。第1のガラス基板11の方向から透過型EL表示器1を見た場合にも、第1のガラス基板11の端面が認識しづらくなる。ここで、図4(a)は透視図であり、図4(b)はAA’の断面図である。
なお、この例では第3のガラス基板13は一体型として記したが、ガラスの穴あけ加工は難しいことや、取り扱いが大変で基板が割れやすくなることから、第3のガラス基板13を複数(例えば4枚、図10参照)の長方形に分割して、それぞれを第2のガラス基板12に貼合わせてもよい。
上述の第2のガラス基板12と第3のガラス基板13の貼り合わせには、屈折率がガラスの屈折率とほぼ同等の透明接着剤を用いればよい。
さらに、第1のガラス基板11と第3のガラス基板の継目を溶着してその後に平滑処理をすれば、第1のガラス基板11の端面が認識しづらくなりより好ましい。また、第3のガラス13を分割した場合には、各部分同士の継目も同様の処理をすればよい。
継目を溶着する代わりに、第1のガラス基板11と第3のガラス基板13の隙間に、屈折率がこれらの屈折率とほぼ同等の透明接着剤を流し込んでもよい。第3のガラス13を分割した場合の各部分同士の継目についても同様にできる。
または、図4(c)に示すように、第1のガラス基板11の端面11aと、これに対面する第3のガラス基板13の端面133とを、お互いに整合するように斜めにカットして接合する方法もあり、これによっても第1のガラス基板11の端面11aを認識しづらくできる。なお、このときの端面11a、端面133のカット角度はお互いが整合して重なればよく、そうすれば見栄えは問題にならない。
[第3の実施の形態]
図5に示すように、屈折率がガラスの屈折率(ここでは1.5)と近似している(例えば1.5±0.3の範囲)透明な中間膜21を第1のガラス基板11を覆うように装着し、第3のガラス基板22を中間膜21の上に貼付けることで、第1のガラス基板11の端面を認識しづらくできる。ここで、図5(a)は透視図であり、図5(b)はAA’の断面図である。
該中間膜21として、熱可塑性ポリマーであるPVB(Poly-Vinyl-Butyral)膜を用いれば、ガラス基板11、12、22への装着性が向上する。さらに、該中間膜21の厚さを第1のガラス基板11の厚さよりも厚くすれば装着性は向上する。
この透過型EL表示器1の製造方法は、まず、第1のガラス基板11と第2のガラス基板12とを貼りあわせ、次に、PVB膜21を第1のガラス基板11および第2のガラス基板12を覆うように装着し、次に第3のガラス基板22をPVB膜21の上に載せ、最後に100℃以上の温度で10分以上透過型EL表示器1全体を加熱すればよい。PVB膜21は加熱によって透明になり、また加熱によって可塑化するから第1のガラス基板11の端面への密着度が高まる。
[第4の実施の形態]
図6に示すように、第2のガラス基板12の第1のガラス基板11側の面で、ガラス基板11が貼り合せられていないところに、屈折率がガラスの屈折率(ここでは1.5)と近似している(例えば1.5±0.3の範囲)透明なシリコーンゴム31(シリコーンゴム系接着剤に該当)を貼付けることで第1のガラス基板11の端面を認識しづらくできる。ここで、図6(a)は透視図であり、図6(b)はAA’の断面図である。
この透過型EL表示器1の製造方法は、まず、第1のガラス基板11と第2のガラス基板12を貼りあわせ、次に、第2のガラス基板12の第1のガラス基板11側の面にペースト状のシリコーンゴム31を溜めるための枠ガラス32を設け、次に、シリコーンゴム31を該枠32の中に流しこみ、80±10℃の温度で1〜5時間放置すれば、シリコーンゴム31はガラス11、12、32に接着し、その表面も平らになる。ここで、枠ガラス32の高さは、少なくとも第1のガラス基板11の厚みより高くし、第1のガラス基板11の端面はすべてシリコーンゴム31で覆われるようにする。
[第5の実施の形態]
図7にあるように、第2のガラス基板12と第3のガラス基板43の間に、屈折率がガラスの屈折率(ここでは1.5)と近似している(例えば1.5±0.3の範囲)透明なシリコーンオイル42を充填することで第1のガラス基板11の端面を認識しづらくできる。ここで、図7(a)は透視図であり、図7(b)はAA’の断面図である。
この透過型EL表示器1の製造方法は次の通りである。まず、第1のガラス基板11と第2のガラス基板12を貼りあわせる。次に、第2のガラス基板12の第1のガラス基板11側の面に、第1のガラス基板11の端面から適宜離れた位置で第1のガラス基板11を取り囲む樹脂堤41(シール用樹脂に該当)を形成する。この樹脂堤41は液体であるシリコーンオイル42を封止できる樹脂材料を使用して、第1のガラス基板11の厚みよりも高く形成し、そこに第3のガラス基板43を樹脂堤41の接着力で貼り付ける(本実施形態では樹脂堤41は接着剤を使用している)。次に、第3のガラス基板43に予め開けておいた穴45からシリコーンオイル42を注入した後に、その穴45を塞ぐために、該穴45の上に封止用ガラス44を貼り付ける。また、シリコーンオイル42は、第1のガラス基板11と第3のガラス基板43の間に隙間なく充填することが好ましい。第1のガラス基板11の端面は、液体であるシリコーンオイル42に接しており、両者の屈折率が近似しているので、該端面が認識しづらくなる。
[第6の実施の形態]
図8に示すように、第2のガラス基板12の第1のガラス基板11側で、ガラス基板11が貼り合せられていないところに、屈折率がガラスの屈折率(ここでは1.5)と近似している(例えば1.5±0.3の範囲)透明な樹脂51(スロープ状樹脂に該当)を第1のガラス基板11の端面から徐々に膜厚を薄くするように形成することで第1のガラス基板11の端面を認識しづらくできる。ここで、図8(a)は透視図であり、図8(b)はAA’の断面図である。
この透過型EL表示器1の製造方法は、まず、第1のガラス基板11と第2のガラス基板12を貼り合せ、次に、図8(b)のようにエポキシ系の材質である樹脂51が傾斜を持って固まるような型(図示略)を該透過型EL表示器1にかぶせ、そこの中に樹脂51を流し込み100℃以上の温度で0.1〜5時間放置し、最後に型をはずせばよい。このときの型の材質としてはPTFE,PFA,FEP等のフッ素樹脂が好ましい。また、この場合、第1のガラス基板11の端面はすべて樹脂51で覆われていることが好ましい。樹脂51の材料として、第4の実施の形態で使用したシリコーンゴムを用いてもよい。
[第7の実施の形態]
図9に示すように、第1のガラス基板11をすべて覆うような穴62が設けられた第3のガラス基板61を第2のガラス基板12に貼りあわせることで、第1のガラス基板11の端面を認識しづらくできる。ここで、図9(a)は透視図であり、図9(b)はAA’の断面図である。第3のガラス基板61として第1のガラス基板11及び第2のガラス基板12と同材質(すなわち同じ屈折率)のガラスを使用すれば、上記効果がより良好となる。
第3のガラス基板61の穴62のあけ方は、例えば、開口されるところ以外にレジストを塗布し、フッ酸系の水溶液を開口部に曝すようにすればよい。この方法では、穴62の深さの制御性がよく、貼り合せる時にも、第1のガラス基板11と穴62の隙間をより少なくすることができ、きれいな見栄えが可能となる。また、第2のガラス基板12と第3のガラス基板61の貼り合せには、第1のガラス基板11と第2のガラス基板12の貼り合わせに用いた材料と同じ接着剤、例えばエポキシ系樹脂接着剤を用いればよい。
[第8の実施の形態]
図10に示すように、第2の実施の形態で説明した透過型EL表示器1を作成し(第3のガラス基板13は4枚の長方形のガラス基板13a、13b、13c、13dにて構成してある。)、さらに第4のガラス基板71を第3のガラス基板13a〜13dに貼りあわせると、第1のガラス基板11の端面を一層認識しづらくなる。
例えば、透過型EL表示器1が大きくなれば機械的な強度を補う必要が出てくる。その際には、透過型EL表示器1を構成するガラスを厚くする必要がある。この場合、第1のガラス基板11や第2のガラス基板12を厚くすることも考えられるが、これらを厚くしすぎると、EL素子又は配線電極121となる膜を形成する装置にガラス基板を入れることができなくなる。つまり、第1のガラス基板11又は第2のガラス基板12を厚くすることで機械的な強度を補うのには限度がある。なお、本実施形態では第1のガラス基板11よりも第2のガラス基板12を厚くしてある。
しかし、ガラス基板71の厚さに関しては事実上制限がないから、本実施の形態のような構成を採用すればガラス基板11の端面を認識しづらくするだけでなく、ガラス基板71により強度不足を補うことができ、透過型EL表示器1の大型化に対応できる。
ここでは、代表して第2の実施の形態で作成した透過型EL表示器1に第4のガラス基板71を貼付ける例を示したが、他の実施形態の透過型EL表示器1で強度不足を補うためにこの方法を用いてもよい。
[第9の実施の形態]
図11に示すように、本実施形態においてはLED82が形成された第3のガラス基板81を透過型EL表示器1の背後に配置して、第1のガラス基板11の端面にLED82からの光を照射することにより、その端面を認識しづらくする。第1のガラス基板11は自発光型のEL素子が積層形成されている発光体であるため、周囲に光が照射されても透過型EL表示器1の観察者に違和感を与えない。また、照射する光の色は、該EL素子の発光色と同じにすることが好ましい。
第1のガラス基板11の端面に光を照射する方法は、透過型EL表示器1から0〜30mm離れた位置にて、LED82を第1のガラス基板11の端面に対応する位置に並べればよい。30mm以上離れるとLED82の光が広がり端面以外にも光が照射され、EL素子の表示器としての機能が果たせなくなる。また、第8の実施の形態で示したように、第3のガラス基板81を透過型EL表示器1に貼りあわせてもよい。LED82は常に点灯状態にすればよいので、第3のガラス基板81には電圧供給用の2本の透明電極配線を設けるだけでよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではなく 、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できる。
透過型表示器の基本構造の説明図であり、(a)は透視図、(b)は(a)のAA’の断面図。 透過型EL表示器の第1のガラス基板と第2のガラス基板の接続部の概要を示す断面図。 本発明の第1の実施の形態の説明図であり、(a)は透視図、(b)は(a)のAA’の断面図。 本発明の第2の実施の形態の説明図であり、(a)は透視図、(b)は(a)のAA’の断面図、(c)は斜端面の説明図。 本発明の第3の実施の説明図であり、(a)は透視図、(b)は(a)のAA’の断面図。 本発明の第4の実施の説明図であり、(a)は透視図、(b)は(a)のAA’の断面図。 本発明の第5の実施の説明図であり、(a)は透視図、(b)は(a)のAA’の断面図。 本発明の第6の実施の説明図であり、(a)は透視図、(b)は(a)のAA’の断面図。 本発明の第7の実施の説明図であり、(a)は透視図、(b)は(a)のAA’の断面図。 本発明の第8の実施の形態を示す透視図。 本発明の第9の実施の形態を示す透視図。
符号の説明
1・・・透過型EL表示器、
11・・・第1のガラス基板、
11a・・・端面、
12・・・第2のガラス基板、
13・・・ガラス基板(請求項5〜7の第3のガラス基板)、
13a・・・ガラス基板(請求項5、6の第3のガラス基板、請求項15〜17の第3のガラス基板)、
21・・・PVB膜(中間膜)、
22・・・ガラス基板(請求項8〜10の第3のガラス基板)、
31・・・シリコーンゴム、
32・・・枠ガラス、
41・・・樹脂堤(シール用樹脂)、
42・・・シリコーンオイル、
43・・・ガラス基板(請求項12の第3のガラス基板)、
51・・・樹脂(スロープ状樹脂)、
61・・・ガラス基板(請求項14の第3のガラス基板)、
62・・・穴、
71・・・ガラス基板(請求項15〜17の第4のガラス基板)、
81・・・ガラス基板、
82・・・LED(光源)。

Claims (19)

  1. 透明な膜で構成されたEL(Electro Luminescence)素子が形成された第1のガラス基板と、該EL素子への表示用の電気信号を伝送する透明な配線電極が形成された該EL素子より面積の大きい第2のガラス基板とを、前記配線電極と前記EL素子の対応する配線とが導通するように接着してなる透過型EL表示器において、
    前記EL素子が形成された第1のガラス基板の端部を目立たせないための非顕化処理が施してあり、前記非顕化処理として、前記第1のガラス基板の厚さを前記第2のガラス基板の厚さよりも薄くしてあることを特徴とする透過型EL表示器。
  2. 請求項1記載の透過型EL表示器において、
    前記第1のガラス基板の厚さを、前記第2のガラス基板の厚さの1/10以下にしたことを特徴とする透過型EL表示器。
  3. 請求項1又は2記載の透過型EL表示器を製造する際に、
    前記第1のガラス基板を前記第2のガラス基板に貼り合せた後に、前記第1のガラス基板を機械的に削ってその厚さを薄くすることを特徴とする透過型EL表示器の製造方法。
  4. 透明な膜で構成されたEL(Electro Luminescence)素子が形成された第1のガラス基板と、該EL素子への表示用の電気信号を伝送する透明な配線電極が形成された該EL素子より面積の大きい第2のガラス基板とを、前記配線電極と前記EL素子の対応する配線とが導通するように接着してなる透過型EL表示器において、
    前記EL素子が形成された第1のガラス基板の端部を目立たせないための非顕化処理が施してあり、
    前記非顕化処理として、前記第1のガラス基板の周囲に該第1のガラス基板と同じ材質且つ同じ厚さの第3のガラス基板を配置して、該第3のガラス基板を前記第2のガラス基板に貼り合せたことを特徴とする透過型EL表示器。
  5. 請求項4記載の透過型EL表示器において、
    前記第1のガラス基板の厚さを、前記第2のガラス基板の厚さの1/10以下にしたことを特徴とする透過型EL表示器。
  6. 請求項4記載の透過型EL表示器において、
    前記第1のガラス基板と第3のガラス基板の継目が溶着されていることを特徴とする透過型EL表示器。
  7. 請求項4記載の透過型EL表示器において、
    前記第1のガラス基板の端面に斜度を持たせ、前記第3のガラス基板の端面には対面する前記第1のガラス基板の端面の斜度に整合する斜度を持たせたことを特徴とする透過型EL表示器。
  8. 透明な膜で構成されたEL(Electro Luminescence)素子が形成された第1のガラス基板と、該EL素子への表示用の電気信号を伝送する透明な配線電極が形成された該EL素子より面積の大きい第2のガラス基板とを、前記配線電極と前記EL素子の対応する配線とが導通するように接着してなる透過型EL表示器において、
    前記EL素子が形成された第1のガラス基板の端部を目立たせないための非顕化処理が施してあり、
    前記非顕化処理として、前記第1のガラス基板を覆う透明な中間膜を介して透過型EL表示器に貼り合せられた第3のガラス基板を備えており、
    前記中間膜は前記第1のガラス基板の厚みより厚い膜であることを特徴とする透過型EL表示器。
  9. 請求項8記載の透過型EL表示器において、
    該中間膜は、PVB(Poly Vinyl Butyral)膜であることを特徴とする透過型EL表示器。
  10. 透明な膜で構成されたEL(Electro Luminescence)素子が形成された第1のガラス基板と、該EL素子への表示用の電気信号を伝送する透明な配線電極が形成された該EL素子より面積の大きい第2のガラス基板とを、前記配線電極と前記EL素子の対応する配線とが導通するように接着してなる透過型EL表示器において、
    前記EL素子が形成された第1のガラス基板の端部を目立たせないための非顕化処理が施してあり、
    前記非顕化処理として、前記第1のガラス基板の周囲にシリコーンゴム系接着剤を配置したことを特徴とする透過型EL表示器。
  11. 透明な膜で構成されたEL(Electro Luminescence)素子が形成された第1のガラス基板と、該EL素子への表示用の電気信号を伝送する透明な配線電極が形成された該EL素子より面積の大きい第2のガラス基板とを、前記配線電極と前記EL素子の対応する配線とが導通するように接着してなる透過型EL表示器において、
    前記EL素子が形成された第1のガラス基板の端部を目立たせないための非顕化処理が施してあり、
    前記非顕化処理として、前記第1のガラス基板の端面から離れた位置で該第1のガラス基板を取り囲んで前記第2のガラス基板に塗布されたシール用樹脂と、該シール用樹脂を介して前記第2のガラス基板に対面配置された第3のガラス基板と、該シール用樹脂、前記第2のガラス基板及び前記第3のガラス基板で形成された空間に充填されたシリコーンオイルとを備えたことを特徴とする透過型EL表示器。
  12. 透明な膜で構成されたEL(Electro Luminescence)素子が形成された第1のガラス基板と、該EL素子への表示用の電気信号を伝送する透明な配線電極が形成された該EL素子より面積の大きい第2のガラス基板とを、前記配線電極と前記EL素子の対応する配線とが導通するように接着してなる透過型EL表示器において、
    前記EL素子が形成された第1のガラス基板の端部を目立たせないための非顕化処理が施してあり、
    前記非顕化処理として、前記第1のガラス基板の端面を覆い、該端面から遠ざかるに従って前記第2のガラス基板を基準とした膜厚が薄くなるスロープ状の樹脂を設けたことを特徴とする透過型EL表示器。
  13. 透明な膜で構成されたEL(Electro Luminescence)素子が形成された第1のガラス基板と、該EL素子への表示用の電気信号を伝送する透明な配線電極が形成された該EL素子より面積の大きい第2のガラス基板とを、前記配線電極と前記EL素子の対応する配線とが導通するように接着してなる透過型EL表示器において、
    前記EL素子が形成された第1のガラス基板の端部を目立たせないための非顕化処理が施してあり、
    前記非顕化処理として、前記第1のガラス基板の露出面を覆う第3のガラス基板を、前記第2のガラス基板に貼合わせたことを特徴とする透過型EL表示器。
  14. 透明な膜で構成されたEL(Electro Luminescence)素子が形成された第1のガラス基板と、該EL素子への表示用の電気信号を伝送する透明な配線電極が形成された該EL素子より面積の大きい第2のガラス基板とを、前記配線電極と前記EL素子の対応する配線とが導通するように接着してなる透過型EL表示器において、
    前記EL素子が形成された第1のガラス基板の端部を目立たせないための非顕化処理が施してあり、
    前記非顕化処理として、前記第1のガラス基板厚よりも前記第2のガラス基板厚を厚くし、該第2のガラス基板上で前記第1のガラス基板が存在しないところに配置した第3のガラス基板を前記第2のガラス基板に接着し、さらに、前記第1のガラス基板及び前記第3のガラス基板を覆って第4のガラス基板を貼合わせたことを特徴とする透過型EL表示器。
  15. 請求項14記載の透過型EL表示器において、前記第4のガラス基板は前記第2のガラス基板と同じ厚さであることを特徴とする透過型EL表示器。
  16. 請求項14又は請求項15記載の透過型EL表示器において、
    前記第3のガラス基板は複数枚を互いに重ならせずに配置されていることを特徴とする透過型EL表示器。
  17. 透明な膜で構成されたEL(Electro Luminescence)素子が形成された第1のガラス基板と、該EL素子への表示用の電気信号を伝送する透明な配線電極が形成された該EL素子より面積の大きい第2のガラス基板とを、前記配線電極と前記EL素子の対応する配線とが導通するように接着してなる透過型EL表示器において、
    前記EL素子が形成された第1のガラス基板の端部を目立たせないための非顕化処理が施してあり、
    前記非顕化処理として、前記第1のガラス基板厚よりも前記第2のガラス基板厚を厚くし、該第2のガラス基板上で前記第1のガラス基板が存在しないところに配置した第3のガラス基板を前記第2のガラス基板に接着し、さらに、前記第1のガラス基板及び前記第3のガラス基板を覆って第4のガラス基板を貼合わせており、
    前記第4のガラス基板は前記第2のガラス基板と同じ厚さであり、
    前記第3のガラス基板は複数枚を互いに重ならせずに配置されていることを特徴とする透過型EL表示器。
  18. 透明な膜で構成されたEL(Electro Luminescence)素子が形成された第1のガラス基板と、該EL素子への表示用の電気信号を伝送する透明な配線電極が形成された該EL素子より面積の大きい第2のガラス基板とを、前記配線電極と前記EL素子の対応する配線とが導通するように接着してなる透過型EL表示器において、
    前記第1のガラスに沿って配置される第3のガラス基板を備え、
    前記第3のガラス基板における前記第1のガラス基板の端面に対応する位置に、前記第1のガラス基板の端面に光を照射する光源を設けたことを特徴とする透過型EL表示器。
  19. 請求項18記載の透過型EL表示器において、
    前記光源の色は、前記第1のガラス基板上にあるEL素子の発光色と同じ色であることを特徴とする透過型EL表示器。
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