JP4496616B2 - 内部磁気シールド形成用部材、内部磁気シールド構体、内部磁気シールド構体の製造方法及び陰極線管 - Google Patents

内部磁気シールド形成用部材、内部磁気シールド構体、内部磁気シールド構体の製造方法及び陰極線管 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部磁気シールド形成用部材と、この内部磁気シールド形成用部材から形成された内部磁気シールド構体と、この内部磁気シールド構体の製造方法と、該内部磁気シールド構体を備えて成る陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】
陰極線管の内部には、地磁気をシールドする内部磁気シールド(IMS)が必要であり、また、有効画面の外側に向かう電子ビームを遮断するインナービームシールド(IBS)が必要である。陰極線管には、IMSとIBSを夫々独立して設けるものもあるが、より低価格化を図るために、IMSとIBSを一体化したものが開発されている。
【0003】
図10は、そのような陰極線管の分解斜視図である。同図において、1はファンネル、2は電子銃3が内蔵されたネック部、4は内部磁気シールド(IMS)構体を示す。内部磁気シールド構体4は、長辺側磁気シールド部分5a、5bと短辺側磁気シールド部分5c、5dとを有し、これら磁気シールド部分5a〜5dが夫々陰極線管に中心軸に対する垂直面に対して所定の角度傾斜して所定の地磁気シールド効果を果している。短辺側には、短辺側磁気シールド部分4c、4dに連続して水平方向にオーバスキャンした不要な電子ビームを遮断するインナービームシールド(IBS)6a、6bが一体に形成される。
【0004】
7はアパーチャグリルと呼ばれる色選別機構である。この色選別機構7は、相対向する一対の支持部材8、9とその両端間に接合された弾性付与部材10、11はらなる枠状の金属フレーム12上に、支持部材8、9間に差し渡されるように多数のスリット状の電子ビーム透過孔を有した色選別用電極薄板13を架張して構成される。14はガラスパネルである。内部磁気シールド構体4は、色選別機構7に取り付けられた状態で管体内に配置される。
【0005】
従来の内部磁気シールド構体4は、図8(展開図)に示すように、3部品タイプと呼ばれるプレス打ち抜き加工した3つの部材21、22及び23から組み立てられる。部材21は、長辺側磁気シールド部分5a、5bと短辺側のインナービームシールド6a、6bを一体に有し、夫々の長辺側に色選別機構7のフレームの支持部材8、9に溶接される溶接取り付け部24を形成したプレス成形部材である。部材22及び23は、夫々短辺側磁気シールド部分5c及び5dとなるプレス成形部材である。図8において、2点鎖線で示すm1 、m2 は折り曲げ線である。
この3つの部材21、22及び23を図9に示すように、各折り曲げ部で折り曲げ、短辺側磁気シールド部分である部材22及び23を部材21の長辺側磁気シールド部分5a、5bに夫々溶接等により固着して内部磁気シールド構体4が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図9に示す内部磁気シールド構体4は、3つのプレス加工による部材21、22及び23から成り、特に部材21が一対の長辺側の斜面部となる長辺側磁気シールド部分5a、5bと一対の短辺側のインナービームシールド6a、6bとを一体に有した形状であるために、大きな部品となり、プレス加工時の金型、ハンドリング等のコスト高になっていた。また、3部品タイプであるため、金型が2種類、部材が3つ(21、22、23)必要となり、部品点数、管理工数等に点でコスト高は免れなかった。
【0007】
本発明は、上述の点に鑑み、地磁気シールド特性(地磁気ドリフト)を悪化させることなく、少ない部品点数で安価に構成できる、内部磁気シールド形成用部材、内部磁気シールド構体及びその製造方法を提供するものである。
本発明は、かかる内部磁気シールド構体を備えた陰極線管を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る内部磁気シールド形成用部材は、長辺側の斜面部となる板状の長辺側磁気シールド部分の一方および他方の側に、夫々折り曲げ部分を介して長辺側に対して所定の傾斜角度で延長する短辺側の斜面部となる板状の短辺側磁気シールド半体と、この短辺側磁気シールド半体に沿う板状のインナービームシールド半体が一体に形成され、インナービームシールド半体の折り曲げ部分が、折り曲げ加工時にインナービームシールド半体を長辺側に対して直角にするように扇形に形成された構成とする。
【0009】
本発明の内部磁気シールド形成用部材では、この同一形状の2枚の内部磁気シールド形成用部材を用いて内部磁気シールド構体の形成が可能になる。内部磁気シールド構体の形成に必要な内部磁気シールド形成用部材の枚数が従来の3枚よ2枚に削減される。内部磁気シールド形成用部材は、同じ形状でよいので、内部磁気シールド形成用部材の形成用金型は1つで済む。内部磁気シールド形成用部材の形状が、長辺側磁気シールド部分の両方の側に夫々折り曲げ部を介して長辺側に対して所定の傾斜角度で延長する短辺側磁気シールド半体とインナービームシールド半体を一体に形成した略コ字形であるので、全体がコンパクト化され、プレス打ち抜き加工での板材の無駄が低減できる。
【0010】
本発明に係る内部磁気シールド構体は、長辺側の斜面部となる板状の長辺側磁気シールド部分の一方および他方の側に、夫々折り曲げ部分を介して長辺側に対して所定の傾斜角度で延長する短辺側の斜面部となる板状の短辺側磁気シールド半体と、この短辺側磁気シールド半体に沿う板状のインナービームシールド半体が一体に形成され、インナービームシールド半体の折り曲げ部分が扇形に形成されてなる2枚の内部磁気シールド形成用部材から成り、2枚の内部磁気シールド形成用部材が、夫々折り曲げられ、互いに短辺側磁気シールド半体同士、インナービームシールド半体同士にて接続された構成とする。
【0011】
本発明の内部磁気シールド構体では、同一形状の2枚の内部磁気シールド形成用部材で構成されるので、低コスト化が図れる。構造的に、磁気シールド部分インナービームシールド部分を有するので、従来と同様の地磁気シールド特性及び水平方向のオーバースキャン不要電子ビームのシールド特性を悪化させずに低コスト化できる。
【0012】
本発明に係る内部磁気シールド構体の製造方法は、長辺側の斜面部となる板状の長辺側磁気シールド部分の一方および他方の側に、夫々折り曲げ部分を介して長辺側に対して所定の傾斜角度で延長する短辺側の斜面部となる板状の短辺側磁気シールド半体と、この短辺側磁気シールド半体に沿う板状のインナービームシールド半体が一体に形成され、インナービームシールド半体の折り曲げ部分が扇形に形成されてなる2枚の内部磁気シールド形成用部材を用意し、各内部磁気シールド形成用部材を夫々折り曲げて長辺側磁気シールド部分および短辺側磁気シールド半体を傾面部となし、且つ各インナービームシールド半体を長辺側に対し直角にし、2つの内部磁気シールド形成用部材を、互いに短辺側磁気シールド半体同士、インナービームシールド半体同士にて接続して1つの内部磁気シールド構体を製造する。
【0013】
本発明の内部磁気シールド構体の製造方法では、同一形状の2枚の内部磁気シールド形成用部材を用意し、短辺側磁気シールド半体同士、インナービームシールド半体同士を夫々接続して製造するので、内部磁気シールド形成用部材の成形用金型が一種類で済み、材料数(部品点数)、材料の無駄、組み立て工数等が低減される。組み立て時の内部磁気シールド形成用部材のハンドリングもし易く、組み立てが容易になる。
【0014】
本発明に係る陰極線管は、長辺側の斜面部となる板状の長辺側磁気シールド部分の一方および他方の側に、夫々折り曲げ部分を介して長辺側に対して所定の傾斜角度で延長する短辺側の斜面部となる板状の短辺側磁気シールド半体と、この短辺側磁気シールド半体に沿う板状のインナービームシールド半体が一体に形成され、インナービームシールド半体の折り曲げ部分が扇形に形成されてなる2枚の内部磁気シールド形成用部材から成り、2枚の内部磁気シールド形成用部材が、夫々折り曲げられ、互いに短辺側磁気シールド半体同士、インナービームシールド半体同士にて接続された構成の内部磁気シールド構体を備えた構成とする。
【0015】
本発明の陰極線管では、上記内部磁気シールド構体を備えるので、従来と同様の地磁気シールド特性及び水平方向のオーバースキャン不要電子ビームのシールド特性を維持しつつ低コスト化が図れる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施の形態に係る内部磁気シールド構体を備えた陰極線管を示し、図2は、その分解斜視図である。
本実施の形態に係る陰極線管31は、ネック部32を有するファンネル33とパネル34で陰極線管体35が形成され、パネル34内面に蛍光面、本例では赤(R)、緑(G)及び青(B)の各色蛍光体ストライプとカーボンストライプからなるカラー蛍光面36が形成され、この蛍光面に対向して色選別機構37が配置されると共に、この色選別機構37に後述する本発明の内部磁気シールド構体50が取り付けられ、さらにネック部32内に電子銃38が配置されて成る。39はパネル34の外周に巻装された締めつけバンドである。
【0018】
色選別機構37は、例えば前述と同様のアパーチャグリルで構成され、相対向する一対の支持部材41、42とその両端間に接合された弾性付与部材43、44はらなる枠状の金属フレーム45上に、支持部材41、42間に差し渡されるように多数のスリット状の電子ビーム透過孔を有した色選別用電極薄板46を架張して成る。47はフレーム45に取り付けられた支持スプリング、48は弾性付与部材43、44の下面に固着され弾性付与部材とでバイメタル構造を形成する金属プレート(STCプレートと称する)である。49はパネル34のスカート部内面に設けられたパネルピンである。
【0019】
陰極線管31では、電子銃38より出射された電子ビーム30が内部磁気シールド構体50により地磁気から遮蔽され、電子ビーム30の地磁気によるミスランディングを回避するようになされている。
【0020】
図3は、一実施の形態の内部磁気シールド構体50を示す。この内部磁気シールド構体50は、プレス打つ抜き加工で形成した同じ形状の2枚の内部磁気シールド形成用部材52〔52A,52B〕により構成される。
この内部磁気シールド形成用部材52は、例えば薄板鋼材等からなり、図5(折り曲げ加工前の展開図)に示すように、長辺側の斜面部となる板状の長辺側磁気シールド部分52の一方及び他方の側に、夫々折り曲げ部71、72を介して所定の傾斜角度で延長する短辺側の斜面部となる板状の短辺側磁気シールド半体54〔54a,54b〕と、この短辺側磁気シールド半体54〔54a、54b〕と分離して且つ短辺側磁気シールド半体54〔54a、54b〕に沿う板状のインナービームシールド半体56〔56a、56b〕を一体に形成し、インナービームシールド半体56〔56a、56b〕の折り曲げ部72を、折り曲げ加工時にインナービームシールド半体56a、56bが長辺側に対して直角になるように扇形に形成して成る。
【0021】
長辺側の斜面部となる磁気シールド部分53は、電子銃側を上底とする台形状をなしている。短辺側の斜面部となる磁気シールド半体54〔54a、54b〕は、端部の溶接代57を残して三角形状をなしている。
長辺側の台形状の磁気シールド部分53には、その下底より延長するスカート部58、59が形成される。また、インナービームシールド半体54〔54a、54b〕にも、スカート部60が形成される。
スカート部58は、色選別機構45のフレーム45、即ちその支持部材41、42に溶接される溶接取り付け部材となる。
【0022】
内部磁気シールド形成用部材52は、長辺側の中心線を境に左右略対称形に形成されも、しかし、一方の側のインナービームシールド半体56aのみには、色選別機構45のフレーム、即ちその弾性付与部材43、44のSTCプレート面48の溶接される溶接取り付け部61が一体に形成される。両インナービームシールド半体56a、56bの端部には、溶接代62が形成される。
【0023】
さらに、他方の側のインナービームシールド半体56bの短辺側磁気シールド半体54a、54bとは反対側の辺に、完成後の内部磁気シールド構体50を複数個積み重ねて保管する際の、相互の張り付きを防止するための張り付き防止部64が一体に設けられる。張り付き防止部64は、2本の折り曲げ線m1 、m2 の位置で2回折り返すことにより形成される(図7参照)。
図5において、折り曲げ線m1 は山形に折る線であり、折り曲げ線m1 は谷形に折る線である(図3参照)。
【0024】
次に、内部磁気シールド構体50の製造を説明する。図5に示す内部磁気シールド形成用部材52を2枚用意する。2枚の内部磁気シールド形成用部材52〔52A、52B〕を、例えばプレス加工等により夫々折り曲げ線m1 、m2 より折り曲げる。インナービームシールド半体56a、56bの扇形に形成された折り曲げ部72では、4本の折り曲げ線m1 、m2 を絞るように折り曲げられる。これによって、インナービームシールド半体56a、56bは、長辺側に対して直角に折り曲げられる。短辺側磁気シールド半体54a、54bも、その底辺が長辺側に対して直角となるように折り曲げられる(図6参照)。
【0025】
次いで、折り曲げ加工された2つの内部磁気シールド形成用部材52A、52Bを、図3に示すように、夫々の短辺側磁気シールド半体54aと54b同士が,インナービームシールド半体56aと56b同士が互いに重ね合わされた状態で溶接し、一体化する。このとき、インナービームシールド半体56aと56bの重ね合わせは、図3及び図4に示すように、両短辺側で互いに上下逆に重ね合わせる。即ち第1の内部磁気シールド形成用部材52Aの一方のインナービームシールド半体56aが、第2の内部磁気シールド形成用部材52Bの他方のインナービームシールド半体54bより上に重ね合わせ、第1の内部磁気シールド形成用部材52Aの他方のインナービームシールド半体56bが、第2の内部磁気シールド形成用部材52Bの一方のインナービームシールド半体54aより下に重ね合わせる。一方、インナービームシールド半体56側の辺では、折り曲げ線m1 、m2 の折り曲げで下側にL字形に折り曲げられた張り付き防止部64が形成される。
このようにして、図3に示すように、長辺側磁気シールド部分53と短辺側磁気シールド部分66とインナービームシールド部分67を有してなる目的の内部磁気シールド構体50を得る。
【0026】
この内部磁気シールド構体50を色選別機構37に取り付ける場合は、内部磁気シールド構体50の短辺側の溶接取り付け部61をフレーム45の弾性付与部材43、44の下面のSTCプレート48に溶接し、内部磁気シールド構体50の長辺側側のスカート部、即ち溶接取り付け部58をフレーム45の支持部材41、42の側面に溶接して、一体化する。
【0027】
上述の本実施の形態によれば、図5で示す同じ構造の2枚の内部磁気シールド形成用部材52で、1つの内部磁気シールド構体50を形成することができる。従って、内部磁気シールド構体50の構成部品点数を従来の3個から2個に減らすことができ、しかも、2個の構成部品は共に同じ部品で良く、実質的に一種類の構成部材で内部磁気シールド構体50を作製できる。
また、内部磁気シールド形成部材52は、長辺側磁気シールド部分53と、その一方及び他方の側の夫々に連続する短辺側磁気シールド半体54〔54a、54b〕及びインナービームシールド半体56〔56a、56b〕とからなる略コ字形に形成され、全体がコンパクト化されるので、材料の無駄が少なくなる。
構成部品を形成する金型が一種類で済む。従って、板材の節減、部品点数の削減、必要金型の種類数、組み立て工数、管理工数等の低減を図ることができ、ひいては製造コストの低減を図ることができる。
【0028】
さらに、かかる内部磁気シールド構体50は構造的に従来と変わりない。従って、この内部磁気シールド構体50を備えた陰極線管31は、水平方向のオーバースキャン不要電子ビームをシールドを可能にし、また、地磁気シールド特性を悪化させることなく、コスト低減を図ることができる。
【0029】
内部磁気シールド構体50を保管、搬送等のために、複数個を重ねた際には、図7に示すように、張り付き防止部64によって、上下の内部磁気シールド構体50が張り付くことがなく、その後の取り扱いがし易くなる。
ここで、内部磁気シールド構体50を積重ねるときに、数多く積重ねられるように、図4及び図7に示すように、溶接取り付け部61及びこれを挟む折り曲げ部71を、所要の傾きをもたせて折曲する。
そして、輸送時に多く積重ねて輸送効率を上げるためには、図7に示す積重ねた状態での上下の隙間dを小さくするのが望ましい。しかし、隙間dをあまり小さくしすぎると、かみつきが発生して離れにくくなる。隙間dは、2〜7mm程、好ましくは5mm程度に設定するを可とする。
【0030】
【発明の効果】
本発明に係る内部磁気シールド形成用部材によれば、同一形状の2枚の内部磁気シールド形成用部材で、1つの内部磁気シールド構体を形成することができ、内部磁気シールド構体を得るに必要な内部磁気シールド形成用部材の枚数を従来の3枚よりも少なくすることができる。2枚の内部磁気シールド形成用部材は、同じ形状でよいので、金型は1つで済む。さらに、内部磁気シールド形成用部材の形状が、長辺側磁気シールド部分の両方の側に夫々折り曲げ部を介して長辺側に対して所定の傾斜角度で延長する短辺側磁気シールド半体とインナービームシールド半体を一体に形成したコンパクトな略コ字形であるので、プレス打ち抜き加工での板材の無駄が低減できる。従って、内部磁気シールド構体の製造コストの低減化が図れる。
【0031】
本発明に係る内部磁気シールド構体によれば、同一形状の2枚の内部磁気シールド形成用部材で構成されるので、低コスト化を図ることができる。しかも、構造的には磁気シールド部分とインナービームシールド部分を有するので、従来と同様の地磁気シールド特性及び水平方向のオーバースキャン不要電子ビームのシールド特性を維持しつつ、低コスト化できる。従って、陰極線管に適用して好適である。
【0032】
本発明に係る内部磁気シールド構体の製造方法によれば、同一形状の2枚の内部磁気シールド形成用部材を用意し、短辺側磁気シールド半体同士、インナービームシールド半体同士を夫々接続して製造するので、内部磁気シールド形成用部材の成形用金型が一種類で済み、材料数(部品点数)、材料の無駄、組み立て工数等を低減することができる。また、組み立て時の内部磁気シールド形成用部材のハンドリングもし易く、組み立てを容易にすることができる。従って、製造コストを低減することができる。
【0033】
本発明に係る陰極線管によれば、上記内部磁気シールド構体を備えるので、水平方向のオーバースキャン不要電子ビームをシールドし、また、地磁気シールド特性を悪化させることなく、コスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る陰極線管の一実施の形態を示す構成図である。
【図2】図1の陰極線管の分解斜視図である。
【図3】本発明に係る内部磁気シールド構体の一実施の形態を示す斜視図である。
【図4】図3の内部磁気シールド構体を反対側から見た要部の斜視図である。
【図5】本発明に係る内部磁気シールド形成用部材の一実施の形態を示す展開図である。
【図6】図3の内部磁気シールド構体の分解斜視図である。
【図7】図3の内部磁気シールド構体を複数積み重ねた状態の要部の断面図である。
【図8】従来の内部磁気シールド形成用部材の展開図である。
【図9】従来の内部磁気シールド構体の斜視図である。
【図10】従来の内部磁気シールド構体を備えた陰極線管の分解斜視図である。
【符号の説明】
31・・・陰極線管、36・・・蛍光面、37・・・色選別機構、38・・・電子銃、41、42・・・支持部材、43、44・・・弾性付与部材、45・・・フレーム、46・・・色選別用電極薄板、50・・・内部磁気シールド構体、52〔52A、52B・・・内部磁気シールド形成用部材、53・・・長辺側磁気シールド部分、54〔54a、54b〕・・・短辺側磁気シールド半体、56〔56a、56b〕・・・インナービームシールド半体、58、61・・・溶接取り付け部、66・・・短辺側磁気シールド部分、71、72・・・折り曲げ部、m1 、m2 ・・・折り曲げ線。

Claims (4)

  1. 長辺側の斜面部となる板状の長辺側磁気シールド部分の一方および他方の側に、夫々折り曲げ部分を介して長辺側に対して所定の傾斜角度で延長する短辺側の斜面部となる板状の短辺側磁気シールド半体と、該短辺側磁気シールド半体に沿う板状のインナービームシールド半体が一体に形成され、
    前記インナービームシールド半体の折り曲げ部分が、折り曲げ加工時にインナービームシールド半体を長辺側に対して直角にするように扇形に形成されて成る
    ことを特徴とする内部磁気シールド形成用部材。
  2. 長辺側の斜面部となる板状の長辺側磁気シールド部分の一方および他方の側に、夫々折り曲げ部分を介して長辺側に対して所定の傾斜角度で延長する短辺側の斜面部となる板状の短辺側磁気シールド半体と、該短辺側磁気シールド半体に沿う板状のインナービームシールド半体が一体に形成され、前記インナービームシールド半体の折り曲げ部分が扇形に形成されてなる2枚の内部磁気シールド形成用部材から成り、
    前記2枚の内部磁気シールド形成用部材が、夫々折り曲げられ、互いに短辺側磁気シールド半体同士、インナービームシールド半体同士にて接続されて成る
    ことを特徴とする内部磁気シールド構体。
  3. 長辺側の斜面部となる板状の長辺側磁気シールド部分の一方および他方の側に、夫々折り曲げ部分を介して長辺側に対して所定の傾斜角度で延長する短辺側の斜面部となる板状の短辺側磁気シールド半体と、該短辺側磁気シールド半体に沿う板状のインナービームシールド半体が一体に形成され、前記インナービームシールド半体の折り曲げ部分が扇形に形成されてなる2枚の内部磁気シールド形成用部材を用意し、
    前記各内部磁気シールド形成用部材を夫々折り曲げて前記長辺側磁気シールド部分および短辺側磁気シールド半体を傾面部となし、且つ前記各インナービームシールド半体を長辺側に対し直角にし、
    前記2つの内部磁気シールド形成用部材を、互いに短辺側磁気シールド半体同士、インナービームシールド半体同士にて接続して1つの内部磁気シールド構体を製造する
    ことを特徴とする内部磁気シールド構体の製造方法。
  4. 請求項2に記載の内部磁気シールド構体を備えて成る
    ことを特徴とする陰極線管。
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