JP3472710B2 - カラー受像管 - Google Patents

カラー受像管

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JP3472710B2
JP3472710B2 JP29892598A JP29892598A JP3472710B2 JP 3472710 B2 JP3472710 B2 JP 3472710B2 JP 29892598 A JP29892598 A JP 29892598A JP 29892598 A JP29892598 A JP 29892598A JP 3472710 B2 JP3472710 B2 JP 3472710B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ受像機およ
びコンピューターディスプレイ等に使用するカラー受像
管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー受像管は、内面に複数色の
蛍光体を有するフェースパネル(図示せず)と、図8に
示すように、フェースパネルの内面と対向する位置に設
けられ、複数のリボン状板3をストライプ状に配列され
てなるシャドウマスク4と、相対向する一対の支持部5
a、5b間に複数のリボン状板3の両端を架張して固定
するマスクフレーム5と、複数のリボン状板3と直交す
る方向でマスクフレーム5に両端が張着されたダンプ用
ワイヤ6とを備えている。
【0003】そして、リボン状板3の振動、捩れ等によ
るリボン状板3間の間隔の変化を回避するために、リボ
ン状板3とダンプ用ワイヤ6との間に粘着用のガリウム
物質7を介在させている(特公昭45−40021号公
報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のカラー受像管では、リボン状板3とダンプ用
ワイヤ6との間に粘着用のガリウム物質7を介在させて
いるため、製造時においてリボン状板3およびダンプ用
ワイヤ6の架張力、ガリウム物質7の塗布量等の管理に
よる製造コストが高くなる問題や、カラー受像管の完成
品においてガリウム物質7の振動剥落による管内の電極
間でのスパーク不良およびフェースパネル内面の蛍光体
に剥落異物が付着することによるスクリーン欠落点等の
不良が発生する問題を有していた。
【0005】本発明は、前記のような従来の問題を解決
するものであり、ガリウム物質を使用することなくリボ
ン状板の振動、捩れ等によるリボン状板間の間隔の変化
を回避し、安価でかつ信頼性の高いカラー受像管を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の第1のカラー受像管は、内面に複数色の蛍光
体を有するフェースパネルと、前記フェースパネルの内
面と対向する位置に設けられ、複数のリボン状板をスト
ライプ状に配列されてなるシャドウマスクと、相対向す
る一対の支持部間に前記複数のリボン状板の両端が架張
して固定されているマスクフレームとを備えたカラー受
像管であって、前記シャドウマスクは、前記複数のリボ
ン状板と前記複数のリボン状板の隣合う間を連結する複
数のブリッジとが一体成形され、かつ固有振動数が異な
る複数の領域が形成されており、リボン状板を挟んで隣
合う複数のブリッジを有するシャドウマスク面におい
て、前記隣合う一方の複数のブリッジが、所定のピッチ
で前記リボン状板の架張方向に対して直角方向に設けら
れ、前記隣合う他方の複数のブリッジが、前記所定のピ
ッチ間の中央部で前記リボン状板の架張方向に対して直
角方向に設けられており、前記ブリッジの所定のピッチ
をPmmとし、前記ピッチ方向のブリッジ幅をWmmと
したとき、2W/P<0.01なる関係式を満足する
とを特徴とする。
【0007】前記のようなカラー受像管によれば、隣合
う領域のリボン状板の固有振動数が異なるので、それぞ
れの領域のリボン状板が異なった振動パターンで振動し
て、隣合う領域のリボン状板間を連結するブリッジによ
り、相互の振動が干渉し合うことにより、リボン状板の
振動を低減することができる。また、隣合うリボン状板
間を連結するブリッジを設けているので、リボン状板間
の間隔を安定させることができ、かつリボン状板の捩れ
を低減させることができる。また、一方のブリッジが膨
張しても、他方のブリッジとこのブリッジで連結された
リボン状板とで形成される開口部でその膨張が吸収され
てシャドウマスクのドーミングを低減させることができ
る。また、2W/P<0.01なる関係式を満足するこ
とにより、走査線とシャドウマスクのブリッジピッチと
の干渉が弱められる。
【0008】前記カラー受像管においては、隣合う前記
リボン状板の固有振動数が異なることが好ましい。前記
のようなカラー受像管によれば、隣合うリボン状板の固
有振動数が異なるので、それぞれのリボン状板が異なっ
た振動パターンで振動して、隣合うリボン状板間を連結
するブリッジにより、相互の振動が干渉し合うことによ
り、リボン状板の振動を低減することができる。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】次に、本発明の第2のカラー受像管は、内
面に複数色の蛍光体を有するフェースパネルと、前記フ
ェースパネルの内面と対向する位置に設けられ、複数の
リボン状板をストライプ状に配列されてなるシャドウマ
スクと、相対向する一対の支持部間に前記複数のリボン
状板の両端が架張して固定されているマスクフレームと
を備えたカラー受像管であって、前記シャドウマスク
は、前記複数のリボン状板と前記複数のリボン状板の隣
合う間を連結する複数のブリッジとが一体成形され、か
つ固有振動数が異なる複数の領域が形成されており、
記リボン状板の長さが異なる領域を形成することによ
り、前記固有振動数が異なる複数の領域が形成されてい
ることを特徴とする次に、本発明の第3のカラー受像
管は、内面に複数色の蛍光体を有するフェースパネル
と、前記フェースパネルの内面と対向する位置に設けら
れ、複数のリボン状板をストライプ状に配列されてなる
シャドウマスクと、相対向する一対の支持部間に前記複
数のリボン状板の両端が架張して固定されているマスク
フレームとを備えたカラー受像管であって、前記シャド
ウマスクは、前記複数のリボン状板と前記複数のリボン
状板の隣合う間を連結する複数のブリッジとが一体成形
され、かつ固有振動数が異なる複数の領域が形成されて
おり、前記シャドウマスクの端部が中央部より振動し易
いことを特徴とする。本発明の第3のカラー受像管によ
れば、シャドウマスクの最大振幅を小さくすることがで
きる。さらに、シャドウマスクの端面に振動吸収部材を
装着させることにより、各リボン状板は、ブリッジによ
り連結されているので、シャドウマスク全面での振動を
抑制することができる。また、前記リボン状板の断面積
が異なる領域を形成することにより、前記固有振動数が
異なる複数の領域が形成されていることが好ましい。
【0013】また、前記リボン状板の厚さが異なる領域
を形成することにより、前記固有振動数が異なる複数の
領域が形成されていることが好ましい。また、前記リボ
ン状板の断面形状が異なる領域を形成することにより、
前記固有振動数が異なる複数の領域が形成されているこ
とが好ましい。
【0014】
【0015】また、前記リボン状板の両端部は、それぞ
れ隣接するリボン状板の両端部に連結されていることが
好ましい。前記のようなカラー受像管によれば、シャド
ウマスクの上下端部に平面部を確保できるので、シャド
ウマスクとマスクフレームとの溶接が容易になる。
【0016】また、前記シャドウマスクの前記リボン状
板及び前記ブリッジは、エッチングによる孔あけ成形に
より形成されていることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を用いて説明する。 (実施の形態1)図1および図2に示すように、本発明
の実施形態1に係るカラー受像管は、内面8に赤色、緑
色及び青色の複数色の蛍光体9を有するフェースパネル
10及びフェースパネル10の後方に接着されたファン
ネル11からなるガラスバルブ12と、ファンネル11
のネック部13に内蔵された電子銃14と、フェースパ
ネル10の内面8と対向する位置に設けられ、複数のリ
ボン状板15をストライプ状に配列されてなるシャドウ
マスク16と、相対向する一対の支持部17a、17b
間に複数のリボン状板15の両端を架張して固定する鉄
からなるマスクフレーム17とを備えている。
【0018】図1に示したように、シャドウマスク16
は複数のリボン状板15(15a、15b、15c・・
・)と、複数のリボン状板15の隣合うリボン状板15
間を連結する複数のブリッジ18(18a、18b、1
8c・・・)とが一体成形されている。さらに、シャド
ウマスク16は隣合うリボン状板15の各固有振動数を
相違させて、マスクフレーム17の一対の支持部17
a、17b間に固定されている。
【0019】隣合うリボン状板15の各固有振動数を相
違させるために、マスクフレーム17には例えば波形形
状の支持部17a、17bを用いている。リボン状板1
5の長さ方向に一定の張力を加えた状態で、各リボン状
板15の両端部を支持部17a、17bの波形形状に沿
って溶接することにより、シャドウマスク16は支持部
17a、17b上で固定されている。
【0020】このことにより、隣合うリボン状板15の
両端部の溶接長さLが異なることになり、隣合うリボン
状板15の固有振動数を相違させることができる。この
場合、リボン状板15の固有振動数は溶接長さLが長い
方が低くなる。
【0021】また、例えばリボン状板15cを挟んで隣
合う複数のブリッジ18b、18cを有するシャドウマ
スク16においては、ブリッジ18b、18cは架張方
向Xに一定のピッチPで設けられている。各ブリッジ
は、架張方向Xに対して直角方向Yに設けられている。
ブリッジ18cは、ブリッジ18bのピッチP間の中央
部に位置するように設けられている。
【0022】図2に示したように、シャドウマスク16
はストライプ状の複数のリボン状板15が、電子銃14
からの電子ビーム14aが照射されたフェースパネル1
0の走査線Aに対して直角方向になるように配置されて
いる。さらに、図1に示したように、ブリッジのピッチ
をPmm、ピッチ方向(架張方向X)のブリッジ幅をW
mmとすると、2W/P<0.01の関係式を満足する
ようにしている。
【0023】なお、マスクフレーム17の支持部17
a、17bは、図1,2では平面状にシャドウマスク1
6を形成固定できるものを示したが、これに限定される
ものではなく、軸心方向が架張方向Xである円弧状にシ
ャドウマスク16を形成固定できるシリンドリカル型の
ものでもよい。
【0024】次に、前記のようなカラー受像管の作用効
果について説明する。本実施形態のカラー受像管は、シ
ャドウマスク16を複数のリボン状板15及び複数のリ
ボン状板15の隣合うリボン状板15間を連結する複数
のブリッジ18を一体成形しているので、リボン状板1
5間の間隔を安定させることができ、かつリボン状板1
5の捩れを低減させるすることができる。
【0025】その結果、従来のガリウム物質及びダンプ
用ワイヤの架張力の管理等が不要となり、製造コストが
高くなる問題や、ガリウム物質の振動剥落による電極間
でのスパーク不良及びフェースパネル内面8の蛍光体9
に剥落異物が付着することによるスクリーン欠落点等の
不良が発生するという問題を取り除くことができる。
【0026】さらに、隣合うリボン状板15の溶接長さ
Lを相違させてマスクフレーム17の一対の支持部17
a、17b間に固定したことにより、隣合うリボン状板
15の固有振動数に差を生ずるので、それぞれのリボン
状板15が異なった振動パターンで振動して、隣合うリ
ボン状板15間を連結するブリッジ18により、相互の
振動が干渉し合うことにより、リボン状板15の振動を
低減することができる。
【0027】したがって、本実施形態は、ガリウム物質
を使用することなくリボン状板の振動、捩れ等によるリ
ボン状板間の間隔の変化を回避することができ、安価で
かつ信頼性の高いカラー受像管とすることができる。
【0028】また、リボン状板15cを挟んで隣合う複
数のブリッジ18b、18cを有するシャドウマスク1
6においては、隣合う一方の複数のブリッジ18bが、
所定のピッチPでリボン状板15の架張方向Xに対して
直角方向Yに設けられ、隣合う他方の複数のブリッジ1
8cが、所定のピッチP間の中央部でリボン状板15の
架張方向Xに対して直角方向Yに設けられているので、
例えば、一方のブリッジ18bが膨張しても、他方のブ
リッジ18cとこのブリッジ18cで連結されたリボン
状板15c、15dとで形成される開口部19cでその
膨張量が吸収されてシャドウマスク16の局部ドーミン
グを低減させることができる。その結果、電子ビーム1
4aのミスランディングを防止でき、良好なカラー画像
を得ることができる。
【0029】また、ストライプ状の複数のリボン状板1
5が、フェースパネル10の走査線に対して直角方向と
なるように配置し、かつブリッジのピッチをPmm、ピ
ッチ方向のブリッジ幅をWmmとすると、2W/P<
0.01の関係式を満足するように設定しているので、
走査線とシャドウマスクのブリッジピッチとの干渉が弱
められる。その結果、走査モアレの発生を防止でき、良
好なカラー画像を得ることができる。
【0030】なお、前記実施形態では、隣合うリボン状
板15a、15bの固有振動数を相違させるために、リ
ボン状板15の両端部をマスクフレーム17の支持部1
7a、17bの波形形状に沿って溶接したもので説明し
たが、これに限定されるものでなく、支持部17a、1
7bを矩形波状、正弦波状または三角波状に形成し、こ
れら形状に沿ってリボン状板15の両端部を溶接したも
のでもよい。
【0031】(実施の形態2)図3に、実施形態2に係
るカラー受像管のシャドウマスク部の斜視図を示してい
る。本実施形態では、マスクフレーム20の支持部20
a、20bは直線形状である。リボン状板15の長さ方
向に一定の張力を加えた状態で、各リボン状板15の両
端部を支持部20a、20bに溶接することにより、シ
ャドウマスク16は支持部20a、20bに固定されて
いる。
【0032】さらに、支持部20a、20bでは、シャ
ドウマスク16のリボン状板15上には、矩形波状(ま
たは正弦波状または三角波状)のリボン状板長さ調整板
21a、21bが固定されている。本実施形態でも実施
形態1と同様の効果が得られた。
【0033】(実施の形態3)図4に、実施形態3に係
るカラー受像管のシャドウマスク部の斜視図を示してい
る。本実施形態では、マスクフレーム22の支持部22
a、22bの幅Bを広く設定している。リボン状板15
の長さ方向に一定の張力を加え、その後に各リボン状板
15の溶接長さLを変えて、各リボン状板15の両端部
を支持部22a、22bに溶接することにより、シャド
ウマスク16は支持部22a、22bに固定されてい
る。本実施形態でも実施形態1と同様の効果が得られ
た。
【0034】なお、前記実施形態1〜3では、隣合うリ
ボン状板15の固有振動数を相違させるために、隣合う
リボン状板15の両端部の溶接長さLを異なるようにし
ているが、これに限定されるものでなく、隣合うリボン
状板15の例えば厚みを変えて重量を異なるようにした
もの、隣合うリボン状板15の架張力を変えたもの、又
はこれら3つの手段を組合せたものでもよい。
【0035】(実施の形態4)図5に、実施形態4に係
るカラー受像管のシャドウマスクの平面図を示してい
る。図5の領域C1と領域C2とでは、シャドウマスク
23のリボン状板24の断面形状が異なっている。図6
に、図5のI−I線における断面図を示しており、領域C
1のリボン状板24aと領域C2のリボン状板24aと
は断面形状が異なっている。また、図示していない部分
についても、同様に領域毎に断面形状が異なっている。
【0036】このように、領域毎にリボン状板24の断
面形状を変化させたことによって、領域毎にリボン状板
24の固有振動数が異なるので、それぞれの領域のリボ
ン状板24が異なった振動パターンで振動して、隣合う
領域のリボン状板24間を連結するブリッジにより、相
互の振動が干渉し合うことにより、リボン状板24の振
動が低減し、シャドウマスク23の振動が低減する。
【0037】また、本実施形態では、図5に示したよう
に、リボン状板24の両端部と、隣接するリボン状板2
4の両端部とは、端部25によって連結されている。こ
のため、シャドウマスク23の上下端部には平面部が確
保されているので、シャドウマスクとマスクフレームと
の溶接が容易になる。
【0038】なお、図5では断面形状を変化させた実施
形態を示したが、断面積は等しくして、断面形状を変化
させてもよく、断面積、断面形状を共に変化させてもよ
い。また、各リボン状板の厚さを変化させて、領域毎に
断面積を変化させたものでもよい。
【0039】(実施の形態5)図7に、実施形態5に係
るカラー受像管のシャドウマスク部の平面図を示してい
る。本図に示したシャドウマスク26は、同一領域では
リボン状板27の長さは等しいが、隣接する領域間で
は、リボン状板27の長さは異なっている。例えば領域
D1内と領域D2内とではリボン状板27の長さは異な
っている。領域D2内と領域D3内とでも同様である。
また、図示していない部分についても隣接する領域間で
は、リボン状板27の長さは、異なっている。
【0040】このように、領域毎にリボン状板27の長
さを変化させたことによって、実施形態4と同様に領域
毎にリボン状板27の固有振動数が異なるので、それぞ
れの領域のリボン状板27が異なった振動パターンで振
動して、隣合う領域のリボン状板27間を連結するブリ
ッジにより、相互の振動が干渉し合うことにより、リボ
ン状板27の振動が低減し、シャドウマスク26の振動
が低減することになる。
【0041】各領域のリボン状の長さは、例えば平均長
さの±10%の2種類とし、平均長さの+10%の領域
と−10%の領域とを交互に配列してもよい。なお、前
記実施形態4では、リボン状板の両端部と、隣接するリ
ボン状板の両端部とが連結されている実施形態を示した
が、このことを前記実施形態1〜3,5に適用してもよ
く、この場合は実施形態4と同様にシャドウマスクとマ
スクフレームとの溶接が容易になる。
【0042】また、前記各実施形態において、リボン状
板の張力分布に変化を持たせ、例えばシャドウマスクの
周辺部の張力を中央部に対して弱め、中央部では振動し
にくく、周辺部では振動し易い構造とすることで、シャ
ドウマスクの最大振幅を小さくすることができる。
【0043】さらに、シャドウマスクの振動を周辺部に
集中させ、シャドウマスクの端面に振動吸収部材を装着
させることにより、各リボン状板は、ブリッジにより連
結されているので、シャドウマスク全面での振動を抑制
することができる。
【0044】また、隣接するリボン状板とブリッジとで
形成される開口部はエッチングによる孔あけ成形により
形成することができる。この場合は、例えばシャドウマ
スク素材の表面および裏面に長方形状のレジストパター
ンを形成した後、エッチングを行う。このときのレジス
トパターンの形状やエッチング速度等を調整することに
より、所望の断面形状のリボン状板を得ることができ
る。
【0045】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。本
実施例は、図1、2に示した構成のカラー陰極線管で、
51cm(17インチ)−90°管を用いたものであ
り、主走査線を1024本とし、シャドウマスク16の
ブリッジのピッチPを8mm、ブリッジ幅Wを0.03
mmとしたものである。
【0046】本実施例を用いて効果を確認したところ、
リボン状板の振動、捩れ等によるリボン状板間の間隔の
変化を、図8に示した従来例と同程度に回避することが
できた。また、シャドウマスクの局部ドーミングが低減
し、電子ビーム14aのミスランディングを防止するこ
とができ、さらに、走査モアレの発生を防止することが
でき、良好なカラー画像を得ることができた。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シャドウマスクを、複数のリボン状板と前記複数のリボ
ン状板の隣合う間を連結する複数のブリッジとを一体成
形したものとし、かつリボン状板の固有振動数が異なる
複数の領域を形成することにより、ガリウム物質を使用
することなく、リボン状板の振動、捩れ等によるリボン
状板間の間隔の変化を回避することができ、安価でかつ
信頼性の高いカラー受像管を得ることができる。
【0048】また、リボン状板を挟んで隣合う複数のブ
リッジを有するシャドウマスク面において、隣合う一方
の複数のブリッジが、所定のピッチでリボン状板の架張
方向に対して直角方向に設けられ、隣合う他方の複数の
ブリッジが、所定のピッチ間の中央部で前記リボン状板
の架張方向に対して直角方向に設けられていることによ
り、電子ビームのミスランディングを防止でき、良好な
カラー画像を得ることができる。
【0049】また、シャドウマスク面においてストライ
プ状の複数のリボン状板をフェースパネル部の走査線に
対して直角方向に配置し、かつブリッジの所定のピッチ
をPmmとし、ピッチ方向のブリッジ幅をWmmとした
とき、2W/P<0.01の関係式を満足することによ
り、走査モアレの発生を防止でき、良好なカラー画像を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るカラー受像管におけ
るシャドウマスク構体を示す要部斜視図
【図2】本発明の実施形態1に係るカラー受像管を示す
斜視図
【図3】本発明の他の実施形態に係るカラー受像管のシ
ャドウマスク部を示す要部斜視図
【図4】本発明の他の実施形態に係るカラー受像管にお
けるシャドウマスク部を示す要部斜視図
【図5】本発明の実施形態4に係るシャドウマスクを示
す要部斜視図
【図6】図5のI−I線における断面図
【図7】本発明の実施形態5に係るシャドウマスクの平
面図
【図8】従来のカラー受像管におけるシャドウマスク部
を示す要部斜視図
【符号の説明】
8 フェースパネル10の内面 9 蛍光体 10 フェースパネル 15,24,24a,24b,27 リボン状板 16,23,26 シャドウマスク 17 マスクフレーム 17a、17b マスクフレーム17の支持部 18 ブリッジ 25 端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−230772(JP,A) 特開 平5−266819(JP,A) 特開 平7−57646(JP,A) 特開 平3−192635(JP,A) 特開 平7−192645(JP,A) 特開 平7−272638(JP,A) 特開 平8−306323(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/07

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に複数色の蛍光体を有するフェース
    パネルと、前記フェースパネルの内面と対向する位置に
    設けられ、複数のリボン状板をストライプ状に配列され
    てなるシャドウマスクと、相対向する一対の支持部間に
    前記複数のリボン状板の両端が架張して固定されている
    マスクフレームとを備えたカラー受像管であって、 前記シャドウマスクは、前記複数のリボン状板と前記複
    数のリボン状板の隣合う間を連結する複数のブリッジと
    が一体成形され、かつ固有振動数が異なる複数の領域が
    形成されており、 リボン状板を挟んで隣合う複数のブリッジを有するシャ
    ドウマスク面において、前記隣合う一方の複数のブリッ
    ジが、所定のピッチで前記リボン状板の架張方向に対し
    て直角方向に設けられ、前記隣合う他方の複数のブリッ
    ジが、前記所定のピッチ間の中央部で前記リボン状板の
    架張方向に対して直角方向に設けられており、 前記ブリッジの所定のピッチをPmmとし、前記ピッチ
    方向のブリッジ幅をWmmとしたとき、2W/P<0.
    01なる関係式を満足する ことを特徴とするカラー受像
    管。
  2. 【請求項2】 内面に複数色の蛍光体を有するフェース
    パネルと、前記フェースパネルの内面と対向する位置に
    設けられ、複数のリボン状板をストライプ状に配列され
    てなるシャドウマスクと、相対向する一対の支持部間に
    前記複数のリボン状板の両端が架張して固定されている
    マスクフレームとを備えたカラー受像管であって、 前記シャドウマスクは、前記複数のリボン状板と前記複
    数のリボン状板の隣合う間を連結する複数のブリッジと
    が一体成形され、かつ固有振動数が異なる複数の領域が
    形成されており、 前記リボン状板の長さが異なる領域を形成することによ
    り、前記固有振動数が異なる複数の領域が形成されてい
    ことを特徴とするカラー受像管。
  3. 【請求項3】 内面に複数色の蛍光体を有するフェース
    パネルと、前記フェースパネルの内面と対向する位置に
    設けられ、複数のリボン状板をストライプ状に配列され
    てなるシャドウマスクと、相対向する一対の支持部間に
    前記複数のリボン状板の両端が架張して固定されている
    マスクフレームとを備えたカラー受像管であって、 前記シャドウマスクは、前記複数のリボン状板と前記複
    数のリボン状板の隣合う間を連結する複数のブリッジと
    が一体成形され、かつ固有振動数が異なる複数の領域が
    形成されており、 前記シャドウマスクの端部が中央部より振動し易いこと
    を特徴とするカラー受像管。
  4. 【請求項4】 前記リボン状板の断面積が異なる領域を
    形成することにより、前記固有振動数が異なる複数の領
    域が形成されている請求項1から3のいずれかに記載の
    カラー受像管。
  5. 【請求項5】 前記リボン状板の厚さが異なる領域を形
    成することにより、前記固有振動数が異なる複数の領域
    が形成されている請求項1から3のいずれかに記載のカ
    ラー受像管。
  6. 【請求項6】 前記リボン状板の断面形状が異なる領域
    を形成することにより、前記固有振動数が異なる複数の
    領域が形成されている請求項1から3のいずれかに記載
    のカラー受像管。
  7. 【請求項7】 前記リボン状板の両端部は、それぞれ隣
    接するリボン状板の両端部に連結されている請求項1か
    のいずれかに記載のカラー受像管。
  8. 【請求項8】 前記シャドウマスクの前記リボン状板及
    び前記ブリッジは、エッチングによる孔あけ成形により
    形成されている請求項1からいずれかに記載のカラー
    受像管。
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