JP3218667B2 - 陰極線管及びその色選別電極 - Google Patents

陰極線管及びその色選別電極

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー陰極線管及びそ
色選別電極に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー陰極線管の色選別電極として、
に示すように、いわゆるアパーチャグリルと呼ばれる
色選別電極6が用いられている。このアパーチャグリル
は、一対の相対向する支持部材1及び2とその両端間を
支持するコ字状の弾性部材3及び4からなる金属フレー
ム5の該支持部材1及び2間上に、細い帯状の多数のグ
リッド素体7が多数のスリット(ビーム透過孔)8を形
成するように所定ピッチをもって配列されてなるグリッ
ド構体9を架張して構成される。
【0003】グリッド構体9が架張される金属フレーム
5では、その一対の支持部材1及び2が図10に示すよ
うに断面L字型をなしている。
【0004】このような色選別電極6は、図11に示す
ように、例えば3点支持の場合にはその支持部材1及び
2と一方の弾性部材4に取付けた支持スプリング11を
介して陰極線管14のパネル13内面の支持ピン12に
係合して機械的に支持される。15はパネル13の内面
に形成された蛍光面である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】色選別電極6の製造工
程においては、グリッド構体9すなわち各グリッド素体
7に所定の張力を与えるために、金属フレーム5の断面
L字型をなす一対の支持部材1,2の底面部の側部を数
個所加圧した状態でグリッド構体9を支持部材1及び2
間上に溶接している。この方法を採ると、特に色選別電
極6の中央部分におけるグリッド素体7の張力が低くな
るため一定周波数の音との共振が著しく発生する恐れが
ある。完成品のカラー陰極線管では、音等の外力でグリ
ッド素体の共振が発生すると、これが原因でグリッド素
体7間のスリット8を通過する電子ビームの軌道が乱れ
るため、画面の揺れが発生する。これは避けなければな
らない。
【0006】本発明は、上述の点に鑑み、金属フレーム
の剛性を改善し、グリッド構体に高い張力を与えて音、
振動による共振を低減させ、画質の向上をはかるように
した陰極線管及びその色選別電極を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る色選別電極
は、一対の相対向する支持部材21,22と両支持部材
21及び22間に渡ってこれを支持する弾性部材23,
24とからなる金属フレーム25の該支持部材21及び
22間にグリッド素体を張架してなる色選別電極であっ
て、断面L字型の支持部材21,22の少なくとも一部
に補強板27を溶接して、支持部材21,22の少なく
とも一部が中空三角形の断面形状となるように形成して
構成する。
【0008】本発明に係る陰極線管は、一対の相対向す
る支持部材21,22と両支持部材21及び22間に渡
ってこれを支持する弾性部材23,24からなる金属フ
レーム25の該支持部材21及び22間にグリッド素体
を張架してなる色選別電極26を備えた陰極線管であっ
て、色選別電極26を、断面L字型の支持部材21,2
2の少なくとも一部に補強板27を溶接して、支持部材
21,22の少なくとも一部が中空三角形の断面形状と
なるように形成した構成とする。
【0009】
【作用】本発明に係る色選別電極においては、金属フレ
ーム25の支持部材21,22の少なくとも一部に補強
板27を溶接して、支持部材21,22のその部分を中
空三角形状にすることによって、金属フレーム25の剛
性が向上する。これによって、支持部材21,22上に
溶接するグリッド素体7に高い張力を与えることがで
き、音、振動による共振が減少する。
【0010】本発明に係る陰極線管においては、金属フ
レーム25の支持部材21,22の少なくとも一部に補
強板27を溶接して中空三角形状にした色選別電極26
を備えることによって、色選別電極26におけるグリッ
ド素体7に高い張力が与えられ、グリッド素体7の音、
振動による共振が減少し、画質の向上がはかられる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による陰極線管
及びその色選別電極の実施例を説明する。
【0012】本例においては、図2に示すように断面形
状が中空三角形となる一対の相対向する支持部材21及
び22と、この部材21,22間に差し渡るように、本
例では両端間に差し渡って之を支持するコ字状の弾性部
材23及び24からなる金属フレーム25を設け、この
支持部材21及び22間上に、細い帯状の多数のグリッ
ド素体7が多数のスリット(ビーム透過孔)8を形成す
るように所定ピッチをもって配列してなるグリッド構体
9を架張して色選別電極26を構成する。
【0013】金属フレーム25を構成する支持部材21
及び22としては、例えば図3に示すように支持部材2
1及び22の全体を中空三角形状のパイプ状体で形成す
ることができる。この場合、図5の断面で示すように、
例えば従来の断面L字型の支持部材1(又は2)に三角
形となるように金属補強板27を溶接して中空三角形状
のパイプに形成してもよく、または始めから中空三角形
状のパイプ材を引き抜き加工により形成するようにして
もよい。または、支持部材21及び22として図4に示
すように中央部を除いて両端部側にのみ断面形状が中空
三角形となるように形成することができる。
【0014】そして、本例のカラー陰極線管28は、図
1に示すように、このように構成した色選別電極26を
パネル13の内面にその蛍光面15に対向して装着して
構成される。色選別電極26の支持は、前述と同様に、
例えば3点支持の場合にはフレーム25の支持部材2
1,22、弾性部材24に取付けた支持スプリング11
を介してパネル13内面の支持ピン12に係合して機械
的に支持される
【0015】本例の色選別電極26では、このようにグ
リッド構体9を直接溶接する支持部材21,22を断面
形状が中空三角形となるように形成することにより、金
属フレーム25の剛性を向上させることができる。した
がって、グリッド構体9に高い張力を与えて支持部材2
1,22上に架張することができるので、グリッド構体
9即ちグリッド素体7の共振周波数を高めることがで
き、従って音等の外力との共振を低減することができ
従って、本例のカラー陰極線管28では、このよう
なグリッド素体7の共振周波数を高めた色選別電極26
を備えるので、外部からの振動、音によって画面が乱れ
ることがなく、カラー陰極線管の画質を向上することが
できる。
【0016】〔実施例1〕 従来の断面L字型の支持部材1,2に図5に示すように
断面中空三角形となるように補強板27を支持部材の長
手方向の全体に亘って溶接して図3の金属フレーム25
を形成する。補強板27の板厚d1 は、支持部材1,2
の厚さd2 と同一とし溶接によって取付ける。このよう
な金属フレーム25の支持部材21,22上にグリッド
構体9を架張して色選別電極26を構成する。従来の断
面L字型の支持部材1,2を有する図10に示す金属フ
レーム5にグリッド構体9を溶接した色選別電極6と、
実施例1の色選別電極26とにおけるグリッド構体9の
共振周波数の比較結果を図6に示す。曲線Iは従来の色
選別電極、曲線IIは実施例1の色選別電極である。
【0017】この特性図から実施例1の色選別電極26
は、従来に比して共振周波数が高くなり著しい改善が認
められる。
【0018】〔実施例2〕 実施例1において、その金属フレーム25の支持部材2
1,22を構成する補強板27の板厚d1 を断面L字型
の支持部材1,2の厚さd2 の1/3とした以外は実施
例1と同様にして、色選別電極26を構成する。従来の
金属フレーム5を用いた色選別電極6と、図3の金属フ
レーム25を用いた実施例2の色選別電極26とにおけ
るグリッド構体9の共振周波数の比較結果を図7に示
す。曲線III は、実施例2の色選別電極である。
【0019】この特性図から従来に比して共振周波数が
高くなり、著しい改善が認められる。
【0020】〔実施例3〕 断面L字型の支持フレーム1,2の夫々の両端部側に部
分的に補強板27を溶接して(図5参照)図4に示すよ
うな金属フレーム25を形成する。補強板27の厚さd
1 は支持部材1,2の厚さd2 の1/3とする。この金
属フレーム25の支持部材21,22間上にグリッド構
体9を溶接して色選別電極26を構成する。従来の金属
フレーム5を用いた色選別電極6と、図4の金属フレー
ム25を用いた実施例3の色選別電極26とにおけるグ
リッド構体9の共振周波数の比較結果を図8に示す。曲
線IVは実施例3である。
【0021】この特性図から明らかなように実施例3の
色選別電極26においては従来に比較して共振周波数が
高くなり改善が認められる。
【0022】本発明の色選別電極によれば、金属フレー
ムの断面L字型の両支持部材少なくとも一部に補強板
を溶接して両支持部材のその部分の断面形状が中空三角
形となるように形成することによって、金属フレームの
剛性が向上し、グリッド構体を架張する際に金属フレー
ムを加圧するときの支持部材の捩れ、倒れが減少する。
このため、グリッド構体の張力が全体的に高くなり特に
中央部での張力が改善され、したがって通常の音域での
音との共振を低減することが可能になる。したがって、
このような色選別電極を備えた陰極線管によれば、外部
からの振動、音によって画面が乱れることがなく画質を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による陰極線管の一実施例を示す要部の
断面図である
【図2】本発明による陰極線管の色選別電極の実施例を
示す斜視図である。
【図3】本発明に係る色選別電極フレームの一例を示す
斜視図である。
【図4】本発明に係る色選別電極のフレームの他の例を
示す斜視図である。
【図5】本発明に係るフレームの支持部材の断面図であ
る。
【図6】実施例1の共振周波数分布図である。
【図7】実施例2の共振周波数分布図である。
【図8】実施例3の共振周波数分布図である。
【図9】従来の陰極線管の色選別電極の斜視図である。
【図10】従来の色選別電極のフレームの斜視図であ
る。
【図11】陰極線管の要部の断面図である。
【符号の説明】
1,2,21,22 支持部材 3,4,23,24 弾性部材 5,25 フレーム 6,26 色選別電極 7 グリッド素体 8 スリット14,28 陰極線管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/07

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の相対向する支持部材と該支持部材
    間に渡ってこれを支持する弾性部材からなる金属フレー
    ムの上記支持部材間にグリッド素体が張架されてなる色
    選別電極であって、断面L字型の上記支持部材の少なくとも一部に補強板が
    溶接されて中空三角形の断面形状に形成されて 成る色選
    別電極。
  2. 【請求項2】 一対の相対向する支持部材と該支持部材
    間に渡ってこれを支持する弾性部材からなる金属フレー
    ムの上記支持部材間にグリッド素体が張架されてなる色
    選別電極を備えた陰極線管であって、 上記色選別電極は、断面L字型の上記支持部材の少なく
    とも一部に補強板が溶接されて中空三角形の断面形状に
    形成されて成る陰極線管。
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